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【拡散希望】朝鮮の水害支援募金について 申恩美氏のフェイスブックより

その後の経過について。前回記事の追記で触れた分は米津篤八氏が訳して下さいましたので、こちらではそのまた次のお知らせを訳してお届けします。訳して共有お願いしますとの事なのでとりあえず。


https://www.facebook.com/eunmishin21/posts/1793309577581354

〈朝鮮水害支援「YOUCARING」で義援金を送られた方々にお知らせします〉

大洪水の被害を受けた北側咸鏡北道の同胞達を助ける為にYOUCARINGで義援金を送られた方々は、今頃義援金を返金されたものと思います。義援金振り替えを担当する会社によれば、3-7日以内に全て返金されると知らせてきました。

YOUCARINGが今回の募金活動を中止させたのは対朝経済制裁を誤って解釈した結果と思います。国連のトマス・オヘア・クィンタナ特別報告官も「人道主義支援は国連安保理の対朝制裁から除外される」と言いました(9月22日アメリカ中央日報)。

水害に遭った朝鮮の同胞を助ける為の義援金は以下の銀行口座またはペイパル口座を利用する事が出来ます。愛の温情を伏してお願い申しあげます。ありがとうございました。

〈国民銀行〉
預金者:신은미(シン・ウンミ)
口座番号:498101-01257517

<US Bank>
Bank Address(銀行住所) : 1175 Grand Ave, Diamond Bar, CA 91765, USA
Account Holder(預金者) : Amy Eunmi Chung
Account Type(口座種類) : Checking
Routing Number(銀行支店コード) : 122235821
Account Number(口座番号) : 153463872496

<PayPal>
help4nkfloodvictims@gmail.com

ペイパルで送られる場合はSend Money to Friends & Familiesを選択して下さい。ありがとうございます。

(在日同胞のみなさん、YOUCARINGで義援金を送られた日本の方々の為に日本語翻訳と共に共有をお願いいたします。ありがとうございました)


YOUCARINGでの義援金は出来なくなりましたが、まだ手はあります。申氏によればお金が集まったら中国で米を購入して国境地帯から送る構想との事でした。引き続き御協力と情報の拡散をよろしくお願い申し上げます。ただ、また何かおかしな妨害がなければ良いのですが。

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【拡散希望】朝鮮民主主義人民共和国への水害支援募金(追記あり)

【追記 2016.09.22 午前10時付】
下記の募金は中止になりました。米当局による朝鮮共和国への経済制裁によって基金引き出しが出来ないとの通告を受けたそうです。詳しくは以下申恩美氏のフェイスブック記事を参照。後で翻訳して上げようと思います。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1792851480960497&set=a.1396144233964559.1073741829.100007069864487&type=3

募金自体は3日で目標額に達し、最終的には2倍を超えたのですが、何とも残念で腹立たしい限りです。今までこの募金に参加された方には入金取り消しの連絡が行くでしょう。募金に参加して下さった方々、情報を拡散して下さった方々には筆者からも厚くお礼申しあげます。また何らかの支援活動の情報などありましたらお知らせしていく所存です。


朝鮮共和国の旅行記(日本未訳)「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」の著者・申恩美(シン・ウンミ 신은미)氏がこの度9月17日より朝鮮共和国の水害支援募金を始めました。以下は申氏のフェイスブックにある告知文です。

https://www.facebook.com/eunmishin21/posts/1790866884492290:0
<북녘동포들에게 사랑의 온정을>
「北の同胞達に愛の温情を」

で、こちらはその募金ページ。朝鮮語と英語で趣旨説明文が載っていますが、日本語はないので独自に訳したのを以下に掲載します。クレジットカードで送金する形になっており、目標額は1万ドルで米15トンを購入して送る計画です。

https://www.youcaring.com/north-korean-flood-victims-650750?fb_action_ids=1790866884492290&fb_action_types=youcaringcom%3Adonate&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B1358646900842867%5D&action_type_map=%5B%22youcaringcom%3Adonate%22%5D&action_ref_map=%5B%5D


《북녘 함경북도에 100년 만에 대홍수가 났다는 안타까운 소식입니다. 더구나 우리 민족의 추석 명절을 맞아 북녘 동포들이 당한 피해라서 더더욱 가슴이 아픕니다. 북녘 동포들에게 부디 사랑의 온정을 베풀어 주시길 간청 드립니다. - '재미동포 아줌마 북한에 가다' 저자 신은미 올림》

「北の咸鏡北道に100年に一度の大洪水が発生したという切ないニュースです。ましてや我が民族の中秋の祭日を迎えて北側の同胞達が受けたとは、なおさら胸が痛みます。北側の同胞達にぜひ愛の温情を送っていただけるようお願いいたします。 『在米同胞おばさん北朝鮮へ行く』著者 申恩美(シン・ウンミ 신은미) 拝」




現在日本からは経済制裁の為に向こうへビタ一文・米一粒直接には送れません。こういう時に以前であれば在日社会でも総連の組織がフルに動いて募金や物資を集める所ですが、今はそれすらも出来ない状態です。ただし今回海外在住者である申恩美氏がこうした形で募金を始めてくれたのは良い機会でしょう。共和国への支援をしたいと考えている在日同胞のみなさん、日本人のみなさん問わず多くの方々の御協力をぜひよろしくお願い申しあげます。この情報の拡散をお願いすると共に、他にもこれと同様に日本からの参加が可能な海外の支援行動など心当たりがあればそれも広めていただければありがたく思います。



日本政府は当然のように支援はしないと早々に表明し、韓国政府もやはり支援の考えは基本的にないという態度です。それどころか韓国内の民間による支援行動すら妨害しかねない様相です。一般的にはどんなに関係の悪い国が相手であっても、この手の人道支援は別というのが国際政治の常識です。そうした慣例すら放棄すると言うのは、日本政府と韓国政府は朝鮮共和国を完全に打倒・転覆すべき対象としか見ていない、事実上の戦争状態と宣言したに等しい暴挙でしょう。「北朝鮮は困っている人民を無視して核開発している」という話をする者が日本にも韓国にもいますが、これは全く逆であり、もし朝鮮が核武装してなければ日韓は間違いなくこの期に乗じて戦争を仕掛けていたに違いありません。「北朝鮮水害で困っている自国民を放置している。こんな政府は武力行使してでも倒すべきだ。人道的介入・保護する責任だ」と。水害で悲惨な目に遭っている朝鮮人民を口実にして「天佑神助(by吉田茂)」とばかりに戦争しかねない国が日本と韓国であるというのが今の情勢に他なりません。「人道支援」などやりたくもないが、「人道的介入戦争」ならやりたくて仕方がないという事です。その口実を提供しようと躍起になっているのがアジアプレスはじめとする好戦的な日韓の反北朝鮮勢力である事も明らかでしょう。さらに言うなら、日本に憲法9条の縛りがなかったら? 韓国に韓米相互防衛条約の縛り(南が先に戦争仕掛けた場合はアメリカはこれを助けない)がなかったら? アジアプレスや石丸次郎らが「北朝鮮はこんなに非人道的な政権だ」と煽り、それを受けて安倍政権や朴政権が「北朝鮮に武力介入する。これは自国民の人権を抑圧する北朝鮮政権を倒す為の人道的な介入である」という口実で戦争していただろうという事です。寒気のする話でしょう。
朝鮮共和国への支援を行う事が重要かつ立派な反戦平和の行動でもあるという事を多くの方々に認識していただきたいと思います。またくれぐれもアジアプレスとはじめとする悪質なデマや謀略宣伝に惑わされないよう御注意下さい。今苦労している朝鮮共和国住民をダシにして好戦的世論や対朝鮮蔑視感情を煽ろうとしている輩こそ、最も非人道的かつ反人権的な存在に他なりません。

慰安婦被害者殺し 韓国では保守派メディアと進歩派メディアが「共同戦線」

http://www.sankei.com/world/news/160914/wor1609140040-n1.html
2016.9.14 21:14更新
「慰安婦像は移転すべきだ」 韓国・東亜日報論説主幹が異例の主張 対北で日本との協力訴え

ソウルの日本大使館の前で開いた「水曜集会」に参加した元慰安婦の女性と少女像=7日(共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国紙、東亜日報は14日付で、「北朝鮮の核に対して日本と協力していくために、ソウルの日本大使館前に設置された少女像(慰安婦像)を移転させるべきだ」とする論説主幹のコラムを掲載した。韓国メディアが慰安婦像移転を主張するのは極めて異例。

 コラムは、昨年12月の日韓合意に、慰安婦像の問題の「適切な解決に向けた韓国政府の努力」が盛り込まれ、像設置がウィーン条約に抵触していると指摘。 その上で、「韓日合意の精神と国際社会の基準に従い、少女像を日本大使館前から移転させ、韓米日の軍事協力を強化する必要がある」と訴えている。

 日韓合意についてコラムは、「韓国政府が日本と合意したのは、経済や安保など韓日の懸案をよそに、葛藤を続けるわけにはいかないと認識したためだ」と断じた。「沈黙する国民の中には、国家存亡の危機に、少女像で韓日関係がきしみ続けてはいけないという懸念は多い」としている。

 さらにコラムは、北朝鮮の情報収集で韓国は人的情報に強く、日本は海上や上空での偵察能力に優れているとし、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の早期締結を訴えた。

 「軍事大国の中国がアジアで中華覇権主義で疾走するなか、核兵器もない日本の再武装を憂慮するのは、過去にだけとらわれた見方だ」とも述べ、韓国内の“日本軍事脅威論”をも戒める内容になっている。


産経が大喜びで取り上げていた東亜日報の記事とは以下のものである。書いたのは同紙論説主幹の黄鎬澤(황호택 ファン・ホテッ)。ただしこの記事は東亜日報日本版では翻訳配信されていない。内容は産経の記事に取り上げられたほぼそのままである。

http://news.donga.com/3/all/20160914/80290803/1
黄鎬澤コラム 北核危機と「少女像移転」

他ならぬ韓国の新聞が「北の脅威に立ち向かう為に日韓軍事協力強化を! その為に少女像を撤去せよ!」と言うのだから、日本の右翼にしてみれば涙が出るほど喜んじゃうだろう。今も昔も「テンノーヘーカバンザーイ!」報道を続けてきた東亜日報らしい記事と言える。

一方でハンギョレには、上記とほぼ同じ12日付でこんなコラムが載っていた。書いたのはソウル大学準教授の南基正(남기정 ナム・ギジョン)。

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25165.html
[寄稿]「慰安婦」合意の強行、このままではいけない

こちらはハンギョレ日本版でも翻訳配信されている。内容はお読みになれば分かるように、


そのために、政府と和解・癒やし財団には合意の実行を「強行」する代わりに一時的に「中止」することを提案する。このような状態で10億円の事業が実施されれば、慰安婦問題の破局を自ら招き、取り返しのつかない歴史的な過ちを残す結果になることを自覚すべきだ。政府は今からでも時間をかけて国民的合意を引き出すために、誠意を尽くして努力しなければならない。支援団体には条件付きで合意を受け入れる姿勢への転換を提案する。条件は三つある。第一に、日本の首相が謝罪を表明すること。第二に、「事実上」の賠償と解釈できる日本政府の予算措置、つまり財源を明確化すること。第三に、「少女像」に対する言及を中断することだ。以上の内容は、政府が断固たる姿勢で日本に要求すれば、合意の基本精神の中で解決が可能なものだ。

このように、政府と支援団体が互いに向き合う姿勢で、合意を「受け入れる」前提条件が整えば、和解・癒やし財団が慰安婦被害者に対する説明会を実施することを提案する。

これと同時に「和解・癒やし財団」と「正義記憶財団」の関係者を互いの団体に派遣し、活動を共有することを提案する。

合意に対する反対がこのように強硬な状況でこれを強行するのは、永久に続く問題の種を新たに撒くような愚行になりかねない。だからといって、破棄というのも、容易く選択できるようなものではない。東アジア国際政治の渦巻きの中で、外交の力だけで生存と繁栄、平和と統一を築き上げていかなければならない韓国にとって、合意の「破棄」という履歴は大きな負担にならざるを得ない。


早い話が慰安婦被害者や挺対協といった「支援団体」に、政府との「和解」を押し付けようとしている訳だ。日本に対する条件云々と言っているが、要は日韓合意を最終的に受け入れろと言っているに過ぎない。韓国政府が断固たる姿勢で日本に要求すればこれら条件が通るというのも全く意味・根拠不明である。朴槿恵政権が本当にそんな事すると思う? 万が一韓国政府が強気に出た所で、日本はこの程度の要求すら飲みはしないだろう。2015日韓合意がいかに被害者を無視した一方的で非人道的なものであったかが問われているのに、この南基正という準教授は条件付でもいいからとにかくそれを国益の為に受け入れろというのだ。正気の沙汰ではない。この男は庚戌国恥(いわゆる「韓国併合」)に対しても同じ事を言うのではないか。
「合意に対する反対がこのように強硬な状況でこれを強行するのは、永久に続く問題の種を新たに撒くような愚行になりかねない。だからといって、破棄というのも、容易く選択できるようなものではない」
だから朝鮮が日本の植民地になったのは仕方がないし、それに反対するなんてとんでもない、と。この男が日帝時代に生きていたらそのように植民地統治を正当化したのではないか。
加えて「東アジア国際政治の渦巻きの中で、外交の力だけで生存と繁栄、平和と統一を築き上げていかなければならない韓国にとって、合意の「破棄」という履歴は大きな負担にならざるを得ない」と言っている事からも分かるように、「北の脅威」に対抗して統一する為に日本の助けが必要だと言っている(その為にも韓国は日本に譲歩しろ)訳で、これは先の東亜日報の記事と全く違わない。
この南基正という男は前からおかしな主張を繰り返していた学者であり、日本で言えば山口二郎とか五野井郁夫とも共通するキモさが感じられた。この輩が紙面に登場したら要注意である。

明仁を「平和の神」のごとく礼賛し、慰安婦問題では日本に妥協しろと迫る点で、今韓国の報道界は右も左も完全に足並みを揃えている。東亜日報からハンギョレまで、この連中こそ慰安婦被害者を先を争って殺そうとしているのだから。

南には強く出られるが北には弱腰な中国

杭州での韓中首脳会談で見られたこのシーンはどういう意味を持っているのだろうか。

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25101.html
韓中首脳会談、「飲水思源」成語を使った習主席の本音は…

 続いて習主席は首脳会談の冒頭発言で、杭州大韓民国臨時政府時代に中国国民が金九(キムグ)を保護した点に触れ、「金九先生の息子の金信(キムシン)将軍が、1996年に杭州近くの海燕を訪れ「飲水思源 韓中友誼」という書を残した」と紹介した。飲水思源とは「水を飲む時、その水がどこから出たのか根源を考える」という意味であり、習主席が朴大統領に抗日の歴史を強調し「中国の恩」に言及したものだ。これは最近、韓日政府が「未来」を強調して関係改善に乗り出し、THAAD配備を媒介に韓米日3カ国協力が強化される動きに対する不満を遠回しに表現したものと解釈される。


平たく言えば「侮辱と脅し」である。習近平は朴槿恵に対して面と向かって「おまえんとこが今日あるのは、うちが抗日戦争期に臨時政府の面倒見てやったからなんだぞ。それを忘れるな」と言い放った訳だ。実際それを言われるとグウの音も出ないのが「大韓臨時政府の正統を受け継ぐ(実に信じられないが、そういう事に一応なっている)大韓民国」という国である。臨時政府の業績を過小評価する訳ではないが、臨政が当時中国で世話になって大きな借りを作った事は否定出来ない歴史的事実であろう。中国がそうした「歴史問題」を切り出してまで朴槿恵を面罵したのは、THAAD配備がどれだけ中国を怒らせた致命的な事かをよく表している。
とは言え、最近韓国では「建国節制定問題」というのが起こっており、これは臨時政府結成の1919年4月13日ではなく、1948年8月15日の南朝鮮単独政府樹立日を「大韓民国建国節」にしようというものだ。これは今の韓国政府と臨時政府を完全に切断するものであり、今の大韓民国憲法にも違反する疑いが強い。ただしそうなれば、今の韓国と臨政は歴史的に断絶したという事になり、習近平から「金九先生の面倒を見たのは誰だと思ってんだ」と脅されても、胸を張って「知るか、ボケ!」の一言で堂々と反論出来るようになるという逆理も生じるが。朴槿恵ら韓国のニューライト勢力がしきりに単独政府樹立日を「建国節」にしたがっているのは、ひょっとして中国がウザいのでその影響を一掃する為なのではないかと思える時がある。「今日の自由大韓があるのは間違っても中国のおかげなどでなく、何もかもアメリカ様のおかげです! アメリカ様に感謝しましょう!」というのが新旧世代問わぬ韓国(日本もだが)右翼の共通認識だから、中国との縁が深かった臨時政府の痕跡を消したくて仕方がないのは確かであろう。何よりも朴槿恵大統領は間違っても大韓臨時政府の嫡流などではなく、その独立運動を弾圧するのを生業としてきた満州軍・高木正雄中尉の正統を受け継ぐ誇り高き血筋のお方なのですから! 今の分断体制を作り出した元凶である李承晩を「国父」とし、南朝鮮単独政府樹立日を「建国節」とする事ほど今の腐り切った韓国にお似合いなものはない。
そのくせ、中国との貿易がなければ経済が成り立たないのが今の韓国(日本もだが)の現実でもある。よく韓国(日本もだが)の「北朝鮮専門家」には「北の最大の貿易相手は中国。だから中国なしに北の経済は成り立たず、中国は北朝鮮に最も大きな影響力を行使している」などとしたり顔で言う者が腐るほどいる(上記ハンギョレの記事もだが)が、それは誤りである。朝鮮共和国の場合はある程度自立経済の体制が確立しているので中国との交易が絶たれても何とかやっていけるが、南が中国との交易を絶たれでもしたら致命傷だろう。実際には中国なしに経済が成り立たないのは北ではなく南の方である。日本もだが。

このように南に対しては「かつて大韓臨時政府を世話してやった」という大きな貸しがある中国だが、では北に対してはどうなのか? 習近平はそれをネタに朴槿恵を面と向かって侮辱したが、同じような態度を中国は金正恩に対しても出来るだろうか? 

出来ない! 

南とは逆に北は中国に大きな貸しがあるからである。中国共産党は金日成の助けなしには天下を取れなかった。それほど国共内戦で決定的な助けを与えたのが8.15光複後の北朝鮮だったからである。
1945年8月15日の日本敗戦のその瞬間から共産党と国民党の戦いはすでに始まっていた。一応8月末から10月にかけて重慶会談というのもあったが、これで結ばれた両者の合意が文字通り紙切れに過ぎなかった事は多くの人が知る通りである。毛沢東と蒋介石の間で10月10日に合意が結ばれたとは言っても、すでに両者は自軍を満州に派遣したばかりだったのだから。

毛「いつ始めますか」
蒋「もう始まっておる」

重慶会談というのはどこぞの実戦格闘家の野試合みたいなものだったと言って良いだろう。

1945.8.15日本敗戦直後の中国情勢とは「東北(満州)を制する者が全中国を制する」というものだった。東北はソ連・モンゴル・朝鮮半島と接する要衝の地であり、さらに旧満州国時代に日本が植民地統治の為に近代化させた都市など「日帝の遺産」も多い。加えてここを国民党が制すれば中原の北側に勢力を張る共産党を挟み撃ち出来るし、共産党が制すれば江南の国民党を後顧の憂いなく攻める事が出来る。国共内戦の前哨戦である東北の奪い合いは「東北戦争」と呼ばれるが、これが国共内戦の趨勢を8割方決める天下分け目の合戦だったと言っても過言ではない。ウィキペディアなど見ているとこの東北戦争の記述は恐ろしく簡潔で、「共産党が国民党をあっさり下した」程度の事しか書かれていないが実際はそんな楽勝なものではなく、東北戦線で当初共産党は連戦連敗だったのである。それが逆転出来たのは植民地光複後の北朝鮮が中国共産党を全面的に支援したからだった。国民党にやられっぱなしで焦った毛沢東は急ぎ平壌の金日成のもとへ特使を派遣し、軍事支援と共産党軍(八路軍・新四軍)の朝鮮領内通過を認めて欲しいと要請する。金日成はそれを一切拒絶せず快諾してやった。当時の北朝鮮地域には日本軍が撤退した後に残していった武器弾薬がかなりあり、それは本来新しい朝鮮人民軍を結成するのに欠かせないものだったが、金日成は周囲の反対をも押し切ってそれを満州の共産党軍に与えてやったのだから、これは大変な決断と言って良いであろう。このおかげで共産党軍はヤバくなったらいつでも鴨緑江と豆満江を越えて朝鮮領内に逃れては、安全地帯を移動しつつ国民党軍の虚を突く。あるいは負傷兵を安全な朝鮮領内で治療を受けさせられるようになるなど、極めて有利な「後方基地」を得て、戦況が俄然有利に流れ始めるのである。また、当時満州にはびこっていたのが土匪と呼ばれる山賊まがいの武装集団で、中国共産党はこれを鎮圧する事で東北の人心を得た。しかしながらこの土匪の鎮圧や帰順工作も朝鮮側の協力なしには極めて難しい事だった。東北戦争中に満州の土匪勢力の多くを壊滅または帰順させたのは抗日パルチザン時代からの金日成の腹心である姜健(後に朝鮮戦争で戦死)だったのだから。金日成にとっての姜健とは、毛沢東にとっての林彪のような存在だと言えば分かり易いかもしれない。それほどの戦略家であったという。
この他にも東北戦争で当時の北朝鮮すなわち後の朝鮮民主主義人民共和国が中国共産党に与えた物質的・人的援助は数知れず、それなしに共産党が満州を制する事はほぼ不可能であった。満州を制する事なく全中国を制する事もない。したがって北朝鮮と金日成の助力なしに中華人民共和国の成立もあり得なかった。「五星紅旗には朝鮮の同志達の血が染み込んでいる」という毛沢東の言葉は決して抽象的なものではなく、歴史的事実なのである。
抗日戦争期には朝鮮と中国の革命家は同志の関係にあり、それが東北戦争における中国共産党の支援という形につながった。中国が後に朝鮮戦争へ「抗米援朝」の大軍を派遣する事になったり、今でもこっそり統計にない原油支援しているのではないかと言われるのも当然の事である。もちろんその間の朝中血盟関係も単純なものでなく、朝鮮が中ソ対立を利用して二股をかけたり、文革期に中国との関係が悪化するなどの紆余曲折は多い。それでも互いの利害が一致する中で全体的には友好関係が保たれてきた。「張成沢処刑や核実験に端を発する「北朝鮮の後見国中国」の怒り」などというのはあまりにものを知らない人間の言う事であり、似たような事は過去に何度もあった。それでも朝中関係は切れないし、中国は世間で言われているほど朝鮮に大きな影響力を行使出来ない。韓国(日本もだが)がアメリカの言う事を召使いのように何でも聞いてくれるのとは根本的に次元が違う。
今やアメリカと張り合う世界の大国となった中国。その建国に朝鮮共和国は多大な「債権」を持っており、中国は今でもそれを完全には無視出来ない。

「我が共産党が国民党を下して新中国を建設するのに、あんな吹けば飛ぶような小国・朝鮮から決定的な恩義を受ける事になろうとは!」

しかしながら中国の高位人士達はこうしたかつての朝鮮の多大な助力を内心では体面悪く感じており、これを諸外国や自国民に知られるのを極度に嫌った。これは現在の習近平も例外ではない。革命第一世代の中国共産党元老らの回顧録など読んでみると、東北戦争期の北朝鮮と金日成による支援などを出来る限り小さく扱ったり無視したりする例が多いのはこの為である。中国が最近建てた抗日戦争記念館で、そこの朝鮮人革命家の展示で金日成の実名を挙げなかった事から「朝中関係の悪化」「金日成はやはり偽者だった」などと鬼の首を取ったかのようにはしゃぐ韓国(日本もだが)マスコミがあったが、そんな事を言う者は「自分は朝中関係史を何一つ知りません」と白状しているようなものだ。いかにも石丸次郎並みの低レベルと告白しているように聞こえる。中国の革命家達は朝鮮に対してあまりに大きな借りを作った事から都合が悪く、それを外部に極力話したがらないだけで、今に始まった話ではないのだ。だがそれでも金日成親子や崔庸健といった朝鮮の首脳達が中国を訪問した際には最上級の歓待を行った。さすがに当人達に直接会う際にはかつての恩義を決しておろそかにしなかった(出来なかった)のである。件の抗日戦争記念館で臨政系の独立運動家がやたらに大きく取り上げたのは、中国は彼らを世話してやった恩義がある、彼らの手柄は中国あってのものだ、と恩着せがましくアピールする側面が強く、南の人間にとっても決して手放しで喜べるものではない。
臨政系つまり南の連中にはたっぷり貸しがあるから、大きく取り上げてやっても構やしない。あいつらは中国の助けがなければ大した事は出来なかったのだから、その事を存分にアピールせよ。
けど、抗日パルチザン系の北には多大な借りがあるから、体面悪すぎてそれをあんまり知られたくない。俺らは朝鮮の助けがなければ東北で大した事が出来なかったのだから、その事は極力外部にアピールするな。

要するに韓国はアメリカや日本だけでなく、中国からも徹頭徹尾ナメられているのである! 

中国は南に対しては「われんとこが今日あるんは誰のおかげか分かっとんのか! 臨時政府を面倒見たわしらのおかげやぞ!」と凄む。
だが北からは逆に「われんとこが今日あるんは誰のおかげか分かっとんのか! 国共内戦を勝たせたったわしらのおかげやぞ!」と凄まれる。

国家間の外交関係というのは実に面白いものだ。
国共内戦で共産党が勝てたのは朝鮮共和国と金日成のおかげであるという史実は日本においてもあまり知られていない。だがその事を知らずに朝中関係を理解する事は出来ない。先日朝鮮共和国は5度目の核実験を行った。これまで朝鮮の核実験に対してとってきた中国の態度はもちろん、今回の核実験に対して今後中国がどのような対応をとるのかについても、こうした朝中関係史を知らずに中身を理解する事は不可能である。

シリーズ:間違い探しクイズ その1

まずは以下に掲げる詐欺師のツイートを御覧下さい。

Ishimaru Jiro @ishimarujiro 2013年4月11日 - 8:40
開城工団問題に対する国内のある協力者の見方「撤収・閉鎖ちらつかせて揺さぶり、工団自体を取り上げてしまおうという魂胆のように思える。金剛山もそうやったし」
https://twitter.com/ishimarujiro/status/322132033449119744



ではここで問題です。このツイートには間違いがあります。それはどの部分でしょうか? もっとも全部間違いだと言えなくもありませんが。それ以前に石丸次郎という人間の存在自体が何かの間違いだと言えなくもありませんが…。(制限時間1分)





正解は…以下の韓国SBSで報道された番組の翻訳記事を御覧下さい。

http://news.sbs.co.kr/news/endPage.do?news_id=N1003776421
以下ユーチューブでも視聴可
https://www.youtube.com/watch?v=HWAIIhxsjaA

閉鎖7ヶ月 開城工団に行ってみると…原資材そのまま
記事入力 2016.09.08 20:19 最終修正 2016.09.08 21:15

〈アンカー〉
今度は朝鮮の内部事情がどのように動いているのか推測出来る報道を一つお見せします。我が取材チームが開城工団の最近の姿を何とか撮影しましたが、稼動中断7ヶ月が過ぎようとしている今でさえも原資材に出勤バスまでもがそのまま残っているのが確認されました。

これが何を意味するのか、安正埴(アン・ジョンシッ)記者が説明します。

〈記者〉

去る27日の開城工団の姿です。

閉鎖されて7ヶ月が過ぎましたが、外観上損傷した痕跡はありません。



ある工場の屋上に何かが詰まった白い袋が見えます。

開城工団企業協会を通じ、該当業者を訪ねて確認してみました。



金西鎭(キム・ソジン) 開城工団企業協会常務:該当業者関係者達に聞いてみましたが、生地だそうです。ロールになっていて、前からいつも屋上に置いて使い、今の写真を見せたら「そのままだ」と。

工団閉鎖前に保管しておいた原資材がそのまま残っていたのです。

去る3月に北側が開城工団資産の清算を宣言してから、原副資材や完成品を処分するだろうとの観測がたくさんありました。

一ヶ所だけ確認されたものですが、他の工場資産も保存されている可能性が高いです。

出退勤バス達も観察されました。



二つの区域に分けられているバス達を見当つけて数えてみた所、250台から310台ほど、本来使用していた出退勤バスが291台ですからバスもほぼそのまま保管されている訳です。





曺奉鉉(チョ・ボンヒョン) IBK企業銀行経済研究所副所長:原副資材とバスを北側が使用出来るにも関わらず引き続きそのまま管理しているというのは、開城工団が一日も早く再開したら良いという(北側の)期待感が(反映しているようだ)。

政府はしかし、北側が核開発を続けている状況で開城工団再稼動を論議する状況ではないという立場です。

(訳 ZED)


御覧の通り、開城工団に残された南側企業の原資材は、閉鎖から7ヶ月が過ぎた今もほとんど手付かずでそのままで残っているという事が明らかになりました。それ以前にこんな映像よくヘリで飛んで行って撮って来れたなと驚くばかりですが、閉鎖後の開城工団がどんな状態かを知る事の出来る貴重な映像であり、スクープだと言えるでしょう。朴槿恵政権の一方的な中断措置で開城工団が閉鎖される事になり、北側もこれまで工団資産の清算やら軍事統制区域にすると表向き強硬姿勢をとってはいましたが、それでも実際には南側企業の資産類には手を付けず、いつでも再開出来るよう保存していたというのが本当でした。一方で南の朴槿恵政権は開城工団を一方的に潰して入居企業達に致命的な損害を与えておきながら、彼らに一銭の補償もしていません。
南北の和解と平和統一に真剣なのは果たしてどちらなのか? 開城工団が今の朝鮮民族にとって持つ意味とは何なのか? それを今一度考えねばなりません。
さらに言えば、開城工団をはじめとする南北協力事業に対して、これ以上ないほどのデマと誹謗中傷を浴びせて妨害してきた日本人が誰であったかも! その最たる存在がアジアプレスの石丸次郎に他なりません!
あんた3年前何て言ってたよ? 

※間違い探しの答


「工団自体を取り上げてしまおうという魂胆」だって? どこらへんがだ! 原資材もバスも全部手付かずそのまま残してあるじゃねえか! 大嘘つきめ! 

石丸次郎は金剛山観光に対しても「金正日の資金源だ」という何の裏付け取材もない口から出まかせをサンデー毎日の連載などで散々書き立ててきましたが、開城工団に対してもこの男はあらん限りの無根拠な攻撃を繰り返してきました。先述のツイートは2013年の「第1次危機」の時のものですが、またしても何の根拠もないデタラメであった事が実証された訳です。「撤収・閉鎖ちらつかせて揺さぶり、工団自体を取り上げ」るどころか、原資材がほとんど手付かずでそのままじゃないですか。「人道支援物資が軍に横取りされている」とか、「北朝鮮でシャブが蔓延」といったデマの時もそうですが、この男はどれだけ恥知らずで鬼畜外道な詐欺師なのでしょう。日頃から「北朝鮮に内部協力者を植え込んで独自の取材をしている」などと豪言壮談(호언장담 朝鮮語で大言壮語の意)してきたくせに、言ってる事は間違いや嘘ばかり。アジアプレスと石丸次郎はまともに取材をしていないという事がまた一つ証明されました。ヘリを飛ばして開城工団の様子を撮って来る。これがどれだけ危険な取材か言うまでもないでしょう。アジアプレスと石丸がやってる「朝中接境地帯の取材」など何の危険もなく、取材のうちにも入らないオママゴトです。こいつよく恥ずかしくねえな、の一言でしょう。今回の取材をしたSBSの安正埴という記者もそのスタンスには結構問題があって筆者としてはあまり好きではないのですが、それでもこういう本当に危険な取材までしてちゃんとスクープを取っており、日韓でよく見られるデタラメな「北朝鮮報道」とは一線を引く哲学がある分、アジアプレス&石丸ごときとは比較になりません。石丸は以前自分のツイッターで「ハンギョレなどの韓国進歩派メディアはロクに取材をしていない」などとエラソ-に言ってた事がありましたが、それこそおまえが言うなの極致です。ハンギョレなどが酷いのは確かですが、それでもアジアプレスのようなモノホンの詐欺集団にだけは言われる筋合いはないでしょう。

石丸はこのツイートが飽くまでも「(朝鮮)国内のある協力者の見方」だとしている(だから自分に責任はないという意)訳ですが、そんな逃げは通用しません。「第1次危機」の緊迫した状況で仮にも「専門家」の発言、しかも御丁寧に自分と同じ関西弁にアレンジした発言を載せている訳ですから、この「協力者(限りなく非実在協力者である可能性が高いが)の見方」とやらが石丸自身の見解(と言うか願望)とほぼ同一とみなされて当然です。南北朝鮮のあらゆる交流事業を口を極めて罵ってきた人間の言う「工団を取り上げるのが魂胆、という協力者の見方」が、当人の見解そのものとほぼ同一である事を疑う方がおかしいでしょう。

「撤収・閉鎖ちらつかせて揺さぶり、工団自体を取り上げてしまおうという魂胆のように思える。金剛山もそうやったし」

というのは石丸次郎本人の見解と同一と考えてしかるべきであり、それに石丸は反論出来る立場ではないのです! しかしそれが全く根拠のないものである事が判明しました。石丸が朝鮮民主主義人民共和国内部を本当はまともに取材していない事もいつも通りの「平常運転」です。
この男は一事が万事で、いつもこのように正体不明の「北朝鮮内部の協力者」の口を借りて民族差別や朝鮮共和国に対する敵愾心を煽る「問題発言」を垂れ流すという手口を好んで使ってきました。これほど卑劣な手はありません。この類の手口を得意とする人間に我々はもう一人心当たりがあります。「帝国の慰安婦」の朴裕河に何とそっくりなのでしょうか! 石丸と朴は今まで何度も互いのツイートを好意的にリツイートしている事から分かるように、実際にも大変仲が良いようです。仲良し! まさに日韓癒着、双方の最も悪い奴ら同士仲良くしようぜ!

一部の在日はいつまでこのような悪質極まりない詐欺師とつるんでいるつもりなのでしょうか。総連組織の一部も同様で、雑誌の「イオ」は即刻アジアプレス関係者(綿井健陽など)を切るべきですし、それと関係の深い在日(李信恵など)も一切登場させるべきではありません。あのような輩どもは戦う相手でしかないという事にいい加減気付くべきです。まだ民族的良心というものが残っているならの話ですが…。
石丸やアジアプレスとつながっているかどうかというのは、その在日がどれだけまともかを推し量る計測器だと言っても過言ではないでしょう。



[追記]
尹健次(石丸を自分の雑誌に起用した)批判の続きについてはもう少し先になります。最近ちょっと忙しいもので。尹健次の決定的と言って良い酷い発言を発見しているので、それは必ず御覧いただきたいと思います。すげーよな尹健次って…何せ「自存自衛」だもんね…。

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