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高橋・法王・トランプ

高橋源一郎の妊娠中絶に対するスタンスが凄絶過ぎると一部で評判になっているようだ。毎日新聞の人生相談コーナーがそうである。


http://mainichi.jp/articles/20170123/ddm/013/070/004000c
中絶した経験と向き合えず=回答者・高橋源一郎
毎日新聞2017年1月23日 東京朝刊

 1年ほど前、思いがけない妊娠で中絶しました。他に選択肢はなく、失われた命のためにも、前向きに生きなくてはと言い聞かせています。でも、何かを始めようとポジティブになるたび、「恐ろしいことをした。取り返しがつかない」という気持ちが押し寄せてきます。今の日本では中絶は基本的に罰せられないけれど、倫理的に許されるのかは難しい問題です。自分の経験とどう向き合えばいいですか。(24歳・女性)


 あなたは、一つの生命の可能性を奪う、という選択をしました。そのときから、あなたには責任が生まれました。「善(よ)く生きる」という責任です。

 指揮者のベンジャミン・ザンダーはアウシュビッツ強制収容所の生き残りのある女性のことばを伝えています。15歳のとき、列車でアウシュビッツに連れて来られた彼女は、一緒に来た8歳の弟が靴をなくしたのを見て「なんてバカなの! 自分のこともできないなんて!」と言いました。悲しいことに、これが彼女が弟に言った最後のことばになりました。弟は生きて戻れなかったのです。彼女は誓いを立てました。「生きて戻れるなら、それが最後のことばになるとしたら、耐えられないようなことばを二度と言わない」と。彼女は、つい漏れた一言故に「善く生き」ようと誓ったのです。

 もうあなたは、そんなふうに生きていますね。あなたは他の人が苦しまないようなことを前にしても苦しみます。でも、それは、あなたが他の人たちよりもずっと敏感に、繊細に、世界に対している、ということです。あなたは、他の人たちより、多く苦しむでしょう。けれども、それ故に、世界の素晴らしさと複雑さを、より多く感じることができるはずです。

 苦しみを忘れない限り、あなたの生涯は他の誰よりも豊かになるでしょう。そして、いつかきっと気づくはずです。それが、生まれなかった子供から、あなたへの贈り物であったと。(作家)


さすが朴裕河を熱烈に支持・擁護している大作家センセイは言う事が違いますなあ。そもそも中絶とこのアウシュビッツのエピソードに何の関係があるんだよという話であるし、ここで高橋が言ってる事は完全に霊感商法の論理であろう。昔から水子供養をネタにした霊感商法がよくインチキ宗教のシノギになってきたが、高橋の言ってる事はそのまんまだ。
「あなたは、一つの生命の可能性を奪う、という選択をしました。そのときから、あなたには責任が生まれました」
このセリフの後に「そこで、死んだ赤ちゃんの霊を慰める為にこのウン百万円の壷を買えば…」と続いても何の不思議もあるまい。高橋源一郎センセイには押し売りトークの才能がありそうなので、さっさと作家辞めて霊感商法の販売員に転職する事をお勧めします。その方があなたの生涯は他の誰よりも豊かになるでしょう。いや、もうあなたは、そんなふうに生きていますね(笑)。


ではここでもう一人、高橋とほとんどおんなじ事を言っている人間がいるので、そちらの発言も御覧下さい。誰? アメリカのドナルド・トランプ大統領? いえいえ、そんな「低俗」な人間ではなくもっと「高貴」なお方ですよ(笑)。


http://www.afpbb.com/articles/-/3108774
ローマ法王、中絶への司祭による「許し」 無期限で継続
2016年11月21日 22:33 発信地:バチカン市国

【11月21日 AFP】(更新)ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(79)は21日、特別聖年に当たって中絶をした人に許しを与えることを全司祭に認めていた措置を無期限で継続すると宣言した。この措置は当初、20日まで続いた「特別聖年」期間中だけの一時的なものとして導入されていた。

 法王は20日、「慈しみの特別聖年」閉幕に当たっての書簡で、「私はここに全司祭に対し、その職において、人工妊娠中絶のを犯した者に許しを与える権限を与える」と記した。さらに「このことに関する規定は慈しみの特別聖年に限定したものだったが、これと矛盾する別段の定めがあろうとも、ここにこの規定を延長する」と述べた。

 一方で法王は、「中絶は罪のない命を絶つものである以上、重大な罪だということを、できる限り強い言葉で再度訴えたい」と強調した。

 20日、サン・ピエトロ広場(Saint Peter's Square)にある青銅製のパネルが張られた「聖年の扉」を閉じ、特別聖年に終止符を打った法王は同日、インタビューで中絶は「非常に恐ろしい罪」だと語っていた。

 しかし翌21日、法王は特別聖年が終わったからといって、慈悲そのものがなくなるわけではないとして、罪人とされる人々にも悔い改める機会が与えられてしかるべきだと述べた。

 法王の書簡には、「悔悟する心が神の許しを求める時、神の慈しみが届かず拭い去れない罪はないと言える。またそう言わなければならない」「したがって、悔悟する者が特別の許しを求めていく上で、すべての司祭は、その者にとっての導き、支え、そして慰めになるように」とつづられている。


フランシスコ法王曰く、妊娠中絶は「非常に恐ろしい罪」「重大な罪」で、だから自分らバチカンが特別に許してやるんだとふんぞり返っている。何と態度のデカい水子供養霊感商法である事か! おまえらに「許し」を得なければならない筋合いなどどこにもねえよ、勝手な事言ってんじゃねえよ、人を勝手に罪人扱いすんなという話であろう。高橋源一郎が言ってる事と何が違うんだ? 少なくとも妊娠中絶の問題に関して言うならば、カトリックこそ世界最大の霊感商法カルトではないのか。アメリカのキリスト教右派もバチカンも、この点では大差がない。

ところがどうした事か、ローマ法王のこうした霊感商法まがいの発言を批判する人間は誰もいない。水子供養をネタにしているインチキ宗教と言ってる事自体は同じではないか。それなのに妊娠中絶反対論者を批判する際に「高橋源一郎みたいな奴」「トランプみたいな奴」という罵声を言う者はいても、「ローマ法王みたいな奴」という言い方はされない。これ自体が非常におかしな事ではないか。トランプもローマ法王も「中絶した奴ぁ罪人だ」という主張は同じなのに、なぜ前者だけボロクソに言われるのか。
毎日新聞に載った高橋の発言にしても、これはローマ法王の中絶に対する諸発言を参考にしている可能性が非常に高い。ああいう一見ソフトな言い回しで「許し」を与える振りして脅迫するというやり方、少なくとも高橋がローマ法王の論理に影響を受けているのは間違いないであろう。それなのに高橋やトランプは駄目で、ローマ法王はむしろありがたがる人間が山のようにいる。何かおかしくねえか、という話なのだ。

高橋源一郎は朴裕河だけでなく、倭王・明仁ならびに天皇制の熱烈な崇拝者としても知られている。「天皇の人権」がどうのこうの言ってる時点で本当に終わっており、この手の連中は倭王と天皇家の持つ「特権」については何も問題にしない。そんな天皇崇拝者の高橋が同じように「下々から何かよく分からないけどありがたがれているローマ法王」の言説に影響されても何の不思議もあるまい。高橋源一郎のようなタイプの人間にとって、明仁やローマ法王のような存在は大変ありがたい(文字通りの)「アイドル」なのだ。こうした「ありがたく見える上品な権威者」を支持してみせる事で、この手のリベラルぶったエセ紳士は自分も権威者のごとく振舞う。その「ありがたく見える上品な権威者」として代表的なのがローマ法王であり、明仁であり、オバマやヒラリーなのだ。

ローマ法王、明仁、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン。この4者に共通しているのは紳士淑女の振りをしながらその本性は極めて嫌らしいという事、民主的で洗練された振りをしながら実際には抑圧的な政治体制や宗教の指導者である事、人の目につきにくい所で強い悪人の側に奉仕する存在だという事であろう。オバマはアメリカ初の黒人大統領だと言うが、黒人が白人警官によって理由もなく最も多く殺されたのもオバマ時代ではなかったか。オバマは黒人の振りをしているが、中身は白人そのものだ。アフガニスタンやイラクやシリアなど、第三世界でオバマとヒラリーが行った虐殺行為はブッシュ並みかそれ以上ではないのか。ローマ法王のフランシスコは世界中で聖人もしくは「カトリックの保守的性向や既得権に抵抗する優れた法王」のように見られているが、バチカンはその歴史を通じ一貫して強者や帝国主義の側に立ってきた宗教本山である。例えば歴代ローマ法王が韓国を訪問したのは全斗煥、盧泰愚そして朴槿恵といういずれも民主主義とは遠くかけ離れた独裁政権の時代ばかりであり、その訪韓は民衆の抵抗心を削いで独裁者に奉仕する結果しか生まなかった。フランシスコが2014年に韓国を訪問してセウォル号被害者遺族に寄り添っただって? 明仁が被災地を訪問して「おことば」を言うのと何が違うというのか? あの時韓国のマスコミでは「法王様は偉いのに、それに引き換え朴槿恵は…」という話がよく言われたものだ。このセリフは日本にいる我々にも聞き覚えがある。「明仁陛下は平和主義者なのに、安倍は…」
バチカンはかつて日帝植民地時代の朝鮮人信徒に対して「総督府に従え。独立運動などするな」と言っていた事、それに対する謝罪は依然として行われていない事を忘れてはならない。その為に安重根(天主教徒)は長らくカトリックの世界では「反逆者」扱いされていたのだから。
「自国民には人権や民主主義や民族自決を一定程度(全面的ではない!)容認するが、他国のそれに対しては攻撃して破壊しようとする」
これは帝国主義の大きな特徴の一つであり、アメリカと日本とバチカンはその典型と言って良い。

日本の左派的な人々の間ではアメリカ新大統領ドナルド・トランプの「悪役人気」が大変なようである。口を開けば「妊娠中絶を禁止しようとしている」「人種差別だ」「移民の入国を禁止しようとしている」といった悪口を目にしない日はない。だがよく見れば分かるようにトランプとフランシスコ法王の間にどれほどの差異があるというのか。どっちも妊娠中絶は罪だというカルト思考の持ち主なのに、トランプや高橋源一郎だけが非難され、ローマ法王は攻撃されない。同性婚に対するスタンスも両者は基本的に同じである。「同性愛については一応認めるが、同性婚は認めない」というのがトランプフランシスコの共通項だ。もっとも両者は同性愛問題関連の発言をこれまで事ある毎に二転三転させてきたので、それをどこまで信用して良いかは分からないが。
明仁や天皇制に手厳しい人間でも、なぜかローマ法王には甘い場合が多い。しかしながらバチカンにはこれまで高位聖職者による児童性虐待事件やバチカン銀行のマネーロンダリング(これは漫画ゴラクの「白竜」でネタにされた)問題などが何度もあり、バチカンやローマ法王といえども妊娠中絶だけでなくセクシズム問題・金融経済腐敗問題・歴史認識問題から自由足り得ないのである。

トランプと大統領の座を争ったヒラリー・クリントンはどうか? アメリカでも日本でも韓国でもリベラルぶったエセ紳士・淑女がヒラリーを支持したが、明仁やローマ法王を崇拝するのと同じ嫌らしさに満ちていた。「自分は知識と良識のあるリベラルのセレブだからヒラリーを支持するんだ」と言わんばかりに。実際に韓国のハンギョレは論説委員がヒラリー支持者ばかりだったが、同紙は同時に韓国で最も明仁を美化・礼賛している新聞でもある。しかしながらヒラリーという女の実態はどうか。

トランプ「全てのイスラム教徒の入国を禁止したれやあああああッ!」
ヒラリー「ついにカダフィの野郎をぶち殺したったでえええええッ!」

…トランプが駄目でヒラリーならオッケーなどと言える連中の人格を疑う。クソの姿をしたクソ(トランプ)と、味噌のような姿をしたクソ(ヒラリー)。まだ前者の方が間違って口にする事がないだけナンボかマシだ。後者を間違って口にしたら目も当てられまい。もっともヒラリーや明仁を支持する人間は味噌のような姿をしたクソでも喜んで食うのかもしれないが。

今現在SNSなどでトランプ批判に血道を上げている者は、このまま行ったら重大な過ちを犯す事になるのではないかという嫌な予感がしてならない。日頃から民族差別やセクシズムの問題や日本の軍拡化に対してまっとうな事を言って来た人々ほど、激しいトランプ批判を頻発しているように感じられる。それは別に良いのだが、批判はもう少し慎重かつ論理的に行われるべきであろう。トランプが悪人である事は確か(何しろアメリカでも有数の強欲経営者だったのだから!)だが、それをあたかも世界における悪の全ての根源のごとく感情的に罵るのは間違っている。これまで見てきたように妊娠中絶や同性愛に対するスタンスにおいて、トランプもローマ法王も違いはほとんどない。それなのに妊娠中絶反対派を「トランプみたいな奴」とは言っても、「ローマ法王みたいな奴」と罵る事がないのはなぜなのか(もちろんそんな事を言うと褒め言葉に受け取られてしまう可能性もあるが)。トランプは下品だが、フランシスコ法王やヒラリーは「上品」だからか。トランプ批判をする際にはそうした点を一度よく考えてみる必要がある。

これはロシアのプーチンやフィリピンのドゥテルテを論じる際にも同じ事であろう。プーチンやドゥテルテをあたかも安倍晋三と同列に並べて誹謗中傷する者が多いが、果たしてそれは正しいのか。「米軍は出て行ってくれ」というドゥテルテと、辺野古の米軍基地を何が何でも作ろうとしている安倍がどうして同じなのか。アメリカの中国包囲網という軍事戦略(もちろん日本はその中核である!)に穴を開けようとしているのがドゥテルテである。日米の軍事行動に反対する立場なら、それをどう考えるべきか。ドゥテルテは自国の麻薬犯罪者を大量に殺害したというが、その一方で国内の共産党ゲリラとは停戦して和平を進めている点はどうなのか。オバマとヒラリーは無人機まで飛ばして他国の民衆を大量虐殺したが、ドゥテルテが少なくとも他国を侵略してそこの民衆を大量虐殺したという話は聞いた事がない。プーチンが80%から90%の高い支持率を保ち続けている最大の源泉は「財閥解体」ではなかったか。ソ連崩壊後に国家財産横領で一財産築いて民衆から怨嗟の的になっていた「オリガーク」という新興財閥達を、プーチンは少々荒っぽい手を使ってでも一網打尽にした。日本でも韓国でも大企業や財閥の横暴が酷く、多くの労働者が低賃金・長時間労働で酷使されている状況からすれば、プーチンを単純に「人殺し」扱いして終わらせる事は出来まい。大企業にこの上なく優しい安倍をどうしてプーチンと同一視出来るのか。間違いなく安倍は全否定されるべき輩だが、ドゥテルテやプーチンは少なくとも正邪相半ばするという評価は出来るだろう。プーチンやドゥテルテを批判するにももう少し論理的で、ロシアやフィリピンの国内外情勢や歴史的経過を踏まえて行わねばならない。

現在日本の左派的な人々の間で、特にツイッターなどのSNS上で行われているトランプ批判の数々はあまりにも非論理的で感情的に過ぎるものが多いと思う。「トランプ憎し」の感情だけで突っ走ってエスカレートしたら道を誤る結果になるのではないか。かつてドイツ緑の党がユーゴ空爆に賛成し、一部の沖縄米軍基地反対運動が「本土引き取り」に走ったように。こうした市民運動や左派が道を誤るきっかけはほんのささやかな逸脱からである場合が多い。それが取り返しのつかない結果を生む危険性がある事、それは常に自戒し、自制・自省・自重が求められる。そもそもトランプ、プーチン、ドゥテルテのような国家指導者が登場する事自体、今の世の中が危世・乱世である事の何よりの証左ではないか。このような世情ゆえに大胆な行動と同時に自制と自重が求められる事は自明の理であろう。

最低限「トランプもヒラリーもローマ法王も明仁も同じ穴のムジナ」という事を前提にすべきであろう。
同時に「ドゥテルテ&プーチンは安倍と同じ穴のムジナとは言えない」という事も考慮すべきであろう。
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これからは「日本死ね」より「日本いらない」を使おう

例の「日本死ね」が流行語大賞のトップテンに入ったという。流行語大賞なるもの、もう十何年も前から本当に流行している言葉や世相を鋭く突いた言葉が全く選ばれない有名無実な存在に成り果てている(例えばオウム事件があった95-96年にかけて、世間で流行った「ポア」などのオウム関連の言葉が全くランキングに入らなかった)ので、とっとと廃止すべきだし、その考えは今も変わらない。それでも今回「日本死ね」が入ったのは近年にしては珍しく世相を反映したセレクトではあるだろう。だからといって流行語大賞そのものの価値が高まったりした訳では全くないのだが。そもそも発言の主ではなく、それを国会で取り上げただけの民進党議員がなぜ受賞するのか全く理解出来ない。
が、しかし…。

筆者もこの「日本死ね」という言葉をこれまで無意識に多用してきたのだが、それは軽率な振る舞いであったようだ。‏@haiekiという方のツイッターを見て、「日本死ね」の発言主にも少々問題があるという事を知ったからである。

https://twitter.com/haieki/status/804615625939161088
死ヶ崎‏@haieki
それはそうと件の「落ちた人」は、やながせ裕文やおときた駿の「韓国人学校」反対ツイートをRTする御仁なのはお忘れなきよう。
1:18 - 2016年12月2日

 

子供を保育園に入れられなかった母親の感情というのはあるだろうが、それでも「韓国学校に土地を貸したせいで俺達日本人の為の保育園が建てられない」みたいなデマに不用意に乗っかり、そのような主張をしているレイシストの発言を好意的にリツイートするのはあまりに軽率で思慮の足りない行動であろう。何よりもおときた駿は「東京都は保育園作るな」と主張してきた政治家ではなかったか。そのように子供をまともに保育園にすら入れられない今の日本の政治体制そのものの政治家、すなわち「不倶戴天の敵(のはず)」を知ってか知らずか好意的にリツイートしてしまうというのは、真に致命的な自殺行為である。この発言主にはもう少し勉強をして欲しいと思う。

こうした経緯を見ていて、筆者は「日本死ね」という言葉を使いたくなくなった。代わりに今後は同じ用途として「日本いらない」を使うのが相応しいと思う。

http://pinkydra.exblog.jp/24735756/
 4コマまんが「ある日の入管」27
東京入管に収容されたこの2人の家族である父親と長男も、だいぶ前に収容され、すでに牛久入管に移送されていた。お互い収容されているので、会うことはもちろん電話などで声も聞く事すら許されなかった。唯一の伝達手段は手紙だけ・・・・。

補足:この漫画では、第三国という言葉がたまに出てくるが、難民認定されるより確率ははるかに低い。母国には帰れない、日本で難民として認められずヴィザも出ない、なら別の国に行きたいと思っていてもヴィザがなければ出国はまず不可能に近い。つまり八方ふさがり。



まさにその通り「日本いらない」であろう。これからはこの言葉を使おうではないか。「日本いらない」に加えて「安倍いらない」「自民党いらない」「天皇制いらない」「米軍基地いらない」「自衛隊いらない」「日米安保いらない」「消費税いらない」「子宮頸ガンワクチンいらない」「遺伝子組み換え食品いらない」「朝鮮共和国への制裁いらない」「原発いらない」「入管いらない」…それで良いではないか。
筆者は今後この言葉を使っていきたいと思う。今の日本において、人民による抵抗と批判の言葉として大変優れた言葉ではあるまいか。もちろん流行語大賞ごとき不名誉なものに選ばれる必要はない。なぜなら、

「流行語大賞いらない」

からである!

帝国主義と性犯罪はこれ以上ないくらいのナイスマッチ

嫌韓ネット右翼が好んで言う妄言の一つに「韓国はレイプ大国」というのがある。韓国で性犯罪の発生率が高く、それを以って韓国を貶める差別の口実にしている訳だ。しかしながらこれほど天に唾する話はないだろう。というのも、韓国の性犯罪率が高いのはそもそも日帝植民地支配の結果だからだ。
日本ではほとんどの人間が知らない事実だが、旧朝鮮王朝時代は性犯罪に対する罰則が非常に厳しく、セクハラには杖打ち刑、強姦未遂には杖打ち刑に加えて流刑、強姦犯はしばり首、未成年者強姦は斬刑という厳しい処罰が行われた。そればかりか性暴力に抵抗して女性が加害者を傷付けても、それは正当防衛として罪に問われなかったほどだ。それだけ旧朝鮮王朝時代は性犯罪やセクシズムに対して実は厳しかったのである。一般的に王朝時代の朝鮮半島は君主専制の独裁体制で女性の人権などカケラもなかったかのようなイメージがあるが、それはとんでもない誤解と曲解だ。それらは一知半解の欧米人や侵略行為を正当化したい日本人が流したデマに過ぎない。当時は世界的に今よりも酷く女性の人権が抑圧されていた時代だったが、それでも朝鮮王国のそれは最低限他の国々よりもマシな状態だった事は確かである。少し前にカナダだかどこかの人間が作ったSF物の同人アドベンチャーゲーム(題名などは失念)というのがあって、これは「朝鮮王朝時代の女性がこんなに虐げられていた事にショックを受け、それを題材にした」というような事をその作者が語っていたが、これははっきり言ってとんでもない食わせ物だ。このゲームの作者はおそらく朝鮮王朝時代の歴史をまともに調べず、理解もしていない、まるっきり欧米日帝国主義目線な植民史観そのものに基づいて作られたのではないか。

性犯罪やセクシズムに厳しかった朝鮮の法や風潮を破壊したのが日帝による植民地支配で、当然植民地になった朝鮮には大日本帝国の法が適用された。旧帝国憲法はじめとして日帝の法がどんな代物であったかは言うまでもないだろう。女性には人権も参政権もありはしないし、性犯罪被害者がどれだけ泣き寝入りを強いられる(今もだが)体制であった事か。こうした性犯罪に対する寛大な法や風潮というのは帝国主義国家において特に強く表れる。帝国主義国家とは常に他国への侵略戦争や軍事介入をもくろむ。そうした戦争では南京大虐殺やベトナム戦争を見ても分かるように兵士による性犯罪が大規模に行われる為、自国の犯罪行為を免罪すべく性犯罪に寛大な法や被害者を貶める社会的風潮(合意だった、夜に出歩く女が悪い、従軍慰安婦は自発的な売春婦だったなど)が必然的に生み出されるのである。大日本帝国はその方面に関してはこれ以上ないくらいの「模範的ケース」であろう。その日帝の法と風潮が植民地支配と同時に押し付けられたのだ。そして解放後の南朝鮮すなわち韓国ではそうした日帝の残滓である親日派も治安維持法(現・国家保安法)も、そして性犯罪に対する寛大さも清算されず温存され、性犯罪の多発が今も続く事になったのである。韓国で性犯罪が多くなってしまったのは決して「民族的特性」などではなく、まさに日帝が種をまいた悪行の結果物なのだ。嫌韓右翼の言っている「韓国はレイプ大国」という妄言がどれだけ歴史を歪曲したものであるか、日本の悪事を隠蔽したものであるかがお分かりいただけよう。

性犯罪やセクシズムに寛容な法や風潮というのは世界的に見ても帝国主義国家やそれの強い影響を受けた国々に色濃く見られる傾向がある。性犯罪&セクシズムに甘い国が全て帝国主義国家という訳ではないが、帝国主義国家は基本的に全て性犯罪&セクシズム天国だ。日本では近年特に電車の女性専用車両に食って掛かる異常者やストーカーが目立つし、女体を売りにした戦争物ブラウザゲームや地域振興萌えキャラに熱中する「女性嫌いの女体好き」な低劣オタク(そのほとんどが右翼的で女性蔑視な連中である!)というのが後を絶たない。「痴漢は俺の敵」などという、女性や痴漢被害者を愚弄してるとしか思えないキモいバッチを作って悦に入る馬鹿者もいた。性犯罪被害者は泣き寝入りを強いられるケースがあまりにも多いし、日本の代表的な左派・リベラル知識人達のほとんどが朴裕河を擁護し、「2015日韓慰安婦合意」に諸手を上げて賛成している。「強姦に強い弁護士」も大繁盛だ。性犯罪やセクシズムの観点から見ても、今の日本国はこれ以上ないほど南京大虐殺と従軍慰安婦強制連行の大日本帝国を「見事」に継承した国であり、戦前と戦後は切れ目がない。
アメリカも一見日本よりは進んだ民主主義国家のようなイメージがあるが、性犯罪やセクシズムへの寛容さでは日本に決して負けてないだろう。いい大学(?)に在籍してる加害者は「将来を案じて」減刑されるような事が珍しくないのだから。これは日本でも珍しくない話だろう。さらに最近またしても発生した沖縄での米軍兵士による婦女暴行事件…。米軍兵士が性犯罪や凶悪事件を起こすと、米軍上層部は「それでこそ戦場で情け容赦なく戦える。よくやった」と喜ぶというのは今や有名な話だ。さすがにベトナム戦争やイラク戦争で兵士が現地女性に乱暴狼藉を働きまくったUSAだけの事はあろう。

アメリカ・イギリス・日本と並ぶ凶悪な帝国主義御四家(?)の一つであるフランスもまた国連の名の下に強盗・レイプ犯帝国主義丸出しの蛮行を現在進行形で働いているではないか。
「先進帝国主義国家が国連の名を借りて軍隊同伴で行う第三世界への合法的買春・レイプツアー」
これがPKOやPKFの実態である。伊勢崎賢治と松竹信幸よ、反論せよ!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000072-jij-eurp
告発の職員、傷心の辞職=アフリカ派遣部隊の性虐待―国連
時事通信 6月8日(水)14時49分配信

 【ジュネーブAFP=時事】2014年、フランス軍や国連の中央アフリカ派遣部隊による現地の子供らへの性的虐待疑惑を告発したスウェーデン人国連職員が辞表を提出した。

 職員本人が7日、報道機関に明らかにした。職員は「たくさんの権力乱用が判明しながら誰も責任を問われない。もうここでは働けない」と心境を語っている。

 辞意を表明したのは国連勤続歴30年以上の人道問題調整事務所(OCHA)職員アンダース・コンパス氏。性的虐待疑惑に関する機密報告書が国連内部で放置されていると憤り、フランスの検察に持ち込んで内部告発、実態が明るみに出た。コンパス氏は内部文書漏えいの職務規定違反に問われ、停職処分を受けている。


性犯罪やセクシズムに対する寛容な法や社会的風潮、これと帝国主義の関連はあまりにも深いものがある。それらに厳しく対処出来ているかどうかというのは、その国が帝国主義からどれだけ脱皮したり離れられているかを示す計測器であるとも言えよう。

日本的被爆者之臣民根性

任期がもういくらも残ってないオバマが、サミットのついでに広島を訪問する事が決まったようだ。これに対する日本側や被爆者達の反応を見ていると「そんなの喜んでんじゃねえよ」としか言いようがない。
まず今回の件でわきまえておかねばならないのは、第1次オバマ政権の時にも広島訪問の話があり、それに日本外務省がどのように対応したかという事実だ。これについてはウィキリークスが2009年9月3日付外交電文で暴露した事がある。当時外務次官だった藪中三十二は当時駐日大使のジョン・ルースに対してこう言った。

「第二次大戦中に原爆を投下した事に対して謝罪するべくオバマ大統領が広島を訪問するだろうという日本国民の期待を、両国政府は沈静化せねばなりません。それは元から可能な事ではないという風にです」

日本の方からアメリカに対して「原爆投下を謝罪しないでくれ」と哀願していたのである。今回の訪問でアメリカ側は被爆者達に謝罪も賠償もしない事がすでに明言されているが、それは2009年(ちなみに日本は当時民主党が選挙で勝って政権交代を決めた直後)の「藪中・ルース会合」から決まっていた路線だったという事だ。オバマが広島を訪問して謝罪でもしようものなら、アメリカが日本に提供している「核の傘体制」にヒビが入りかねない。それを最も恐れての事であろう。そのような心配が全く無用である事は、その後のオバマの言行(臨界前核実験やりまくり)を見ればすぐに判明するのだが、日本外務省としてはもしオバマの「核なき世界」がある程度本気だったらどうしようという不安が相当大きかったという事だ。

当時の「藪中・ルース会合」によって、オバマ広島訪問が実現した場合に日米安保体制を棄損しないような枠組みがすでにある程度形作られていた、というのが重大なポイントだ。すなわちアメリカが日本に提供している核の傘は微動もしないようにと。
今回の広島訪問は2015年に安倍が米議会で演説した事に対する答礼の意味が強い。あの演説は日本のアジア侵略を正当化しながら、アメリカに対してだけは卑屈に太平洋戦争を謝罪するという、まさに日米新ガイドライン体制そのものを象徴する邪悪極まりないものだったが、その返礼が「謝罪も反省も核廃絶もない広島訪問」だという事だ。

「原爆投下を謝罪しないでくれ」という日本側の要望に基づく日米の密約めいた談合があり、
アメリカには卑屈に謝罪してアジアには絶対謝罪しないどころか侵略を正当化する安倍の米議会演説があり、
日本は謝罪も賠償もせずに「今後この問題は一切持ち出すな」と不可逆的な「最終解決」を韓国に押し付ける「2015日韓慰安婦和解」があり、
その積み重ねの果てに今「謝罪も反省も核廃絶もないオバマ広島訪問」が行われる。

これらは全て一直線につながった出来事だ。こんなものを歓迎出来る神経が理解出来ない。

今回の訪問によって任期終盤のオバマは「核なき世界実現に努力した」というポーズだけはそれらしく出来るし、安倍の支持率も間違いなく上がる。得をするのは日米政権と首脳だけで、被爆者達は何一つ得るものがないという馬鹿馬鹿しい結果に終わるだろう。
広島の声など見ていると、日本の被爆者というのはここまで臣民化していたのかと驚くしかない。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160511-00000020-nnn-soci
 オバマ大統領訪問決定 広島からは歓迎の声

日本テレビ系(NNN) 5月11日(水)10時35分配信
 アメリカ・オバマ大統領の訪問決定を受けて、広島からは歓迎の声が届いている。

 広島県被団協・坪井直理事長「よくぞ、ありがとうございました。と同時に、これから一緒に頑張りましょうと。これを契機にして、一歩でも二歩でも世界が明るくなるように」

 湯崎英彦広島県知事核なき平和な世界の実現に向けて取り組む決意を新たにしてほしい」

 広島市の松井市長は「核兵器廃絶に向けた国際的な動きを前進させる歴史的な出発点になることを期待する」とコメントを発表している。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160511-00000514-san-pol
オバマ氏広島訪問 菅官房長官歴史的な機会
産経新聞 5月11日(水)10時39分配信

 菅義偉官房長官は11日午前の記者会見で、オバマ米大統領が広島訪問を決めたことについて「核兵器のない世界を目指す国際的機運を盛り上げる上で極めて重要な歴史的機会になる」と述べた。


http://jp.sputniknews.com/japan/20160511/2119982.html
広島の被爆者はオバマさんの口から謝罪を待ってはいない
© AFP 2016/ Raymond Roig
2016年05月11日 22:05

広島県被団協の箕牧智之(みまき・としゆき)事務局長は、1945年の原爆投下による広島の被爆者らは米大統領の広島視察時に大統領の口から米国民を代表する謝罪を聞こうとは思っていないと語った。

ホワイトハウスは10日火曜、オバマ大統領は5月27日にG7サミットに参加するため日本を訪問した際、安倍首相とともに広島を訪問すると発表。

オバマ氏は米空軍が1945年8月に原爆を落とした都市を訪問する最初の現役大統領となる。

箕牧さんは「私たち被爆者たちにとって夢のようです。原爆資料館を訪れて原爆被害や核兵器の恐ろしさを感じてほしいです。謝罪をするとか慰霊碑の前で頭を下げるとかということはおいておいて拍手で迎えて拍手で送りたい。訪問をきっかけに核兵器廃絶がさらに前進することを願います」と訪問が決まった喜びを語っている。

原爆投下時、わずか3歳だった箕牧さんは、被爆者全員の悲願である核兵器の完全廃絶を人生の一番の目標とされている。


我々はこれらと似た光景を以前にも見た事がある。倭王・明仁夫婦が水俣を訪問した時と何てそっくりなのかと思う。日本の被爆者や反核運動というのは今や「総石牟礼道子金子兜太化(おかきの播磨屋でも可)」したかのようだ。「チッソを許す」の大惨事がまた再び…。

反面、我々はこれらと似て非なる光景も以前に見た事がある。韓国で朴槿恵が全泰壱の銅像や財団を訪問しようとした時と何て対照的なのかと思う。
2012年大統領選挙戦の最中、朴槿恵は「国民大統合」という中身カラッポのどーしよーもないスローガンを掲げ、事もあろうに全泰壱財団やその銅像を訪問しようというとんでもないパフォーマンスを挙行しようとした。今のオバマ(と安倍)がやろうとしている事と全く同じである。それに対して全泰壱の遺族(もピンキリで、中には一部ロクデナシもいるが)は「誠意が感じられない」として財団訪問を拒否し、銅像への献花も労働者達の体を張った抵抗で阻止された。当然の話だろう。今の韓国の進歩派や民主勢力も酷い堕落ぶりだが、それでも朴槿恵と全泰壱の「朴裕河的和解(別名・強姦に強い弁護士 笑)」を阻止した事は賞賛されて良い。

誠意も本気も全く感じられないオバマの広島訪問をなぜ歓迎出来るのか? 反核の視点から考えるなら、オバマの広島訪問など反対・拒否するのが当然であろう。いまのような情勢下であのようなパフォーマンスを許したら、むしろ日米という二大戦争狂国をますます増長させて、アメリカの「核の支配」を助長させるだけだ。

日帝資本主義と水俣病患者の「朴裕河的和解」
日帝と韓国極右政権による従軍慰安婦問題の「朴裕河的和解」

このような事をこれ以上許してはならない。石牟礼道子と(それにオルグされたと思しき一部の)水俣病患者達は天皇制に丸め込まれものの、従軍慰安婦被害者達は今でも「和解」を拒否して抵抗し続けている。全泰壱の衣鉢を継ぐ者達も朴槿恵との「和解」を断固拒否した。日本の被爆者や反核運動や広島の人々はどうするのか?

アメリカ帝国主義(&日帝)と広島の「朴裕河的和解」

を容認するのだろうか。繰り返すが、「原爆投下を謝罪しないでくれ」というのは日本側が強く望んでアメリカに哀願したのである。にも関わらず現実には

「天皇陛下お助け下さい」(by 石牟礼&播磨屋)
「オバマ大統領閣下お助け下さい」(by 広島県被団協&広島県知事)

という臣民への道まっしぐら状態では何も期待は出来ないだろうが。


それと最後にこの一言も追加しておきたい。今回のオバマ広島訪問が何か素晴らしい結果を生み出すかのような幻想を振りまいているハンギョレ日本特派員の吉倫亨(キル・ユンヒョン)はとっととくたばれ! と。馬鹿丸出しの社説をこれ見よがしに載せているハンギョレも一刻も早く廃刊した方が良い。「重要なのは被害者日本人と区別される「加害者日本」の責任を明確に問うことだ」だって? 「加害者日本」を免罪するのが今回のオバマ広島訪問の大きな目的の一つではないか! それに何かを期待する事自体がすでに大きな過ちという事に気付いていない。朝鮮人被爆者の事を想うなら、オバマ広島訪問に対してとるべき態度は一つ。反対・拒否する事だ!
少なくとも吉倫亨とハンギョレに「全泰壱精神」のカケラもない事だけは誰の目にも明らかである。

前回の記事にちょっと付け加えて―ジョン・ダワーの危険性

前回の記事に少し付け加えておきたい事がある。

ジョン・ダワーこそ
「戦後日本で私が最も称賛したいのは、下から湧き上がった動きです。国民は70年の長きにわたって、平和と民主主義の理念を守り続けてきた。このことこそ、日本人は誇るべき」
という「敗北を抱きしめて」すなわち戦後日本礼賛論の教祖なのではあるまいか。今にして思うと佐藤優を髣髴とさせる気持ち悪いおべんちゃらで、これほどある種の日本人の琴線に触れる言葉はあるまい。SEALDs某政治ブロガーは、戦後日本と日本人自身を褒め称えてくれるダワーの言葉を単に心地良いと思っているようだが、安倍晋三菅義偉らはそれ以上だ。「ダワー語録」が日本人として気に入っただけでなく、政治的にも大変利用し甲斐がある事に気付き、もっと多くの事をそこから「学んで」軍事・安保・外交政策に悪用(予定されている「戦後70年安倍談話」とやらはまさにそうなりそうだ)しているのだから。
はっきり言って「戦後史の正体」を読んで感動している人間も、「ダワー語録」や「敗北を抱きしめて」や「日本の歴史家を支持する声明」を読んで感銘したり涙ぐんでいる人間もどちらも愚かである。ダワーという「戦後70年日本は平和国家だった教」の「開山祖師」の教えを深く信仰しながら「俺達は安倍とは違う」「安倍に反対している」とか、あり得ないにも程があろう。同じ教祖の教えを聞いても、安倍や菅の方が一枚も二枚も上手であるという事に気付いてない時点でどうかしている。

戦後日本の実態とあまりにかけ離れたダワー言説の欺瞞性にこそ気付いて、それを撃たなければならない。ダワーはそもそも倭王明仁を平和主義者として持ち上げている人間であり、これはオバマの発言と同じでアメリカが日本を都合よく動かす為の国策に沿った発言だろう。そういう学者であるという点で、ダワーは実は孫崎のようなマヌケよりもはるかに(学者としてのこれまでの功績を全否定する訳ではないが)危険で厄介な相手だ。戦後日本の「平和国家神話」を粉砕する為には、いつかダワーはもっと徹底的に厳しい検証を受けて批判されなければならないと思う。今や安保法案を推進している側からも反対している側からも厚く信仰されている危険な邪教祖(それが本人が当初から意図したものであるかどうかに関わらず)としての側面を。ダワーが両陣営から持ち上げられているという、ここにも佐藤優現象的な臭いが強烈に漂う。

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