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前回の記事にちょっと付け加えて―ジョン・ダワーの危険性

前回の記事に少し付け加えておきたい事がある。

ジョン・ダワーこそ
「戦後日本で私が最も称賛したいのは、下から湧き上がった動きです。国民は70年の長きにわたって、平和と民主主義の理念を守り続けてきた。このことこそ、日本人は誇るべき」
という「敗北を抱きしめて」すなわち戦後日本礼賛論の教祖なのではあるまいか。今にして思うと佐藤優を髣髴とさせる気持ち悪いおべんちゃらで、これほどある種の日本人の琴線に触れる言葉はあるまい。SEALDs某政治ブロガーは、戦後日本と日本人自身を褒め称えてくれるダワーの言葉を単に心地良いと思っているようだが、安倍晋三菅義偉らはそれ以上だ。「ダワー語録」が日本人として気に入っただけでなく、政治的にも大変利用し甲斐がある事に気付き、もっと多くの事をそこから「学んで」軍事・安保・外交政策に悪用(予定されている「戦後70年安倍談話」とやらはまさにそうなりそうだ)しているのだから。
はっきり言って「戦後史の正体」を読んで感動している人間も、「ダワー語録」や「敗北を抱きしめて」や「日本の歴史家を支持する声明」を読んで感銘したり涙ぐんでいる人間もどちらも愚かである。ダワーという「戦後70年日本は平和国家だった教」の「開山祖師」の教えを深く信仰しながら「俺達は安倍とは違う」「安倍に反対している」とか、あり得ないにも程があろう。同じ教祖の教えを聞いても、安倍や菅の方が一枚も二枚も上手であるという事に気付いてない時点でどうかしている。

戦後日本の実態とあまりにかけ離れたダワー言説の欺瞞性にこそ気付いて、それを撃たなければならない。ダワーはそもそも倭王明仁を平和主義者として持ち上げている人間であり、これはオバマの発言と同じでアメリカが日本を都合よく動かす為の国策に沿った発言だろう。そういう学者であるという点で、ダワーは実は孫崎のようなマヌケよりもはるかに(学者としてのこれまでの功績を全否定する訳ではないが)危険で厄介な相手だ。戦後日本の「平和国家神話」を粉砕する為には、いつかダワーはもっと徹底的に厳しい検証を受けて批判されなければならないと思う。今や安保法案を推進している側からも反対している側からも厚く信仰されている危険な邪教祖(それが本人が当初から意図したものであるかどうかに関わらず)としての側面を。ダワーが両陣営から持ち上げられているという、ここにも佐藤優現象的な臭いが強烈に漂う。
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2015年現在日本最大最凶のカルト「戦後70年日本は平和国家だった教」

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201503/2015031400343
戦後70年、平和の歩み不変=岸田外相

岸田文雄外相は14日、インドネシアのカラ副大統領、シンガポールのシャンムガム外相と仙台市で個別に会談した。岸田氏は「今年は戦後70年の節目の年だが、日本の平和国家としての歩みは不変だ。積極的平和主義の下、地域と国際社会の平和と安定に一層貢献していく」と表明、日本の外交方針に理解を求めた。 (2015/03/14-19:39)


官房長官・菅義偉公式ブログより抜粋
http://ameblo.jp/suga-yoshihide/entry-12027349633.html
 2015-05-16
平和安全法制を閣議決定:国民の生命を守る

我が国は戦後70年間、一貫して平和国家としての道を歩んできました。
我が国の安全を守るだけでなく、世界の平和と繁栄に大いに貢献してきました。
今や世界各国から評価されている平和国家としての歩みは、これからも不変です。
安倍内閣は外交を通じて平和を守り、積極的な平和外交を展開して参ります。

同時に、万が一への備えも怠ってはなりません。
北朝鮮問題など、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増していることも事実です。
国民の命と平和な暮らしを守ることは、政府の最も重要な責務です。

そのために今回、「平和安全法制」を閣議決定しました。

日米同盟を強化すると同時に、域内外のパートナーと信頼および協力関係を深める。
その上であらゆる事態に切れ目のない対応を可能とする法整備を進めるものです。


日本国内閣総理大臣・安倍晋三曰く
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0709csis.html
平成27年7月9日CSIS主催シンポジウム「20世紀のグローバル・ヒストリーの省察―21世紀の新しいビジョンに向かって」における安倍内閣総理大臣挨拶

戦後、我が国は先の大戦に対する痛切な反省の上に立ち、一貫して平和国家として歩んできました。そして、奇跡と言われた経済発展を成し遂げ、アジアを始めとする世界の国々と共に繁栄してきました。
 日本の歩みは、戦後独立を遂げた多くのアジア諸国のモデルとなりました。また、ODAやPKOなど国力に応じた国際貢献をたゆむことなく積み重ねてきました。
 更に日本の平和主義も90年代から平和を積極的に支える姿勢に転じてきました。私は、政権発足以来『国際協調主義の下での積極的平和主義』を掲げてきました。
 日本の近代史は、明治から開戦までが70年余、そして敗戦から今日までが70年です。これから戦後の方が長くなります。私は、戦後70年の日本の歩みを誇りに思います。


・安倍の退陣を迫り、安保法制にも反対している(という事になっているらしい)SEALDs曰く
https://twitter.com/sealds_jpn/status/621088173041430529
70年間平和を保ってきた日本がこれからどんな道を歩んでいくのか、その未来への責任は、今の大人たち全員が背負っている。」
15:45 - 2015年7月14日


・アメリカの日本研究者達の「最大公約数」声明より抜粋
http://www.asahi.com/articles/ASH575KGGH57UHBI01Y.html
日本の歴史家を支持する声明(全文)
2015年5月7日21時22分

 また、この声明は戦後70年という重要な記念の年にあたり、日本とその隣国のあいだに70年間守られてきた平和を祝うためのものでもあります。戦後日本が守ってきた民主主義、自衛隊への文民統制、警察権の節度ある運用と、政治的な寛容さは、日本が科学に貢献し他国に寛大な援助を行ってきたことと合わせ、全てが世界の祝福に値するものです。

署名者一覧
ジョン・W・ダワー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)


・自分とこのアクセス数自慢が3度の飯より大好きな(笑)某政治ブロガー曰く
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1402.html
KY復活の安倍晋三とジョン・ダワーの「日本の誇るべき力」

 このように安倍晋三や公明党の醜態ばかりが目立った先週にあって、一服の清涼剤とも言うべきは、8月4日付朝日新聞に掲載されたジョン・ダワーのインタビュー記事「日本が誇るべき力」だった。このインタビューについては、ダワーが岸信介や安倍晋三を批判した部分のみ『kojitakenの日記』に引用して紹介したが、実はこの部分などダワーのインタビューの中ではほんの枝葉末節に過ぎない。孫崎享や「小沢信者」に読ませたい部分ではあっても核心部ではない。インタビューの全文転載はむろん朝日新聞社の著作権を明白に侵害するので、以下いくつかの部分を抜粋して引用、紹介したい。なお、岸信介や安倍晋三を批判した部分は割愛するので、その部分については『kojitakenの日記』を参照されたい。

    (前略)
     ――その理念は、なぜ、どこから生じたのでしょうか。
     「日本のソフトパワー、反軍事の精神は、政府の主導ではなく、国民の側から生まれ育ったものです。敗戦直後は極めて苦しい時代でしたが、多くの理想主義と根源的な問いがありました。平和と民主主義という言葉は、疲れ果て、困窮した多くの日本人にとって、とても大きな意味を持った。これは、戦争に勝った米国が持ち得なかった経験です」
     「幅広い民衆による平和と民主主義への共感は、高度成長を経ても続きました。敗戦直後に加えて、もう一つの重要な時期は、60年代の市民運動の盛り上がりでしょう。反公害運動やベトナム反戦、沖縄返還など、この時期、日本国民は民主主義を自らの手につかみとり、声を上げなければならないと考えました。女性たちも発言を始め、戦後の歴史で大切な役割を果たしていきます」

    (中略)
     「繰り返しますが、戦後日本で私が最も称賛したいのは、下から湧き上がった動きです。国民は70年の長きにわたって、平和と民主主義の理念を守り続けてきた。このことこそ、日本人は誇るべきでしょう。一部の人たちは戦前や戦時の日本の誇りを重視し、歴史認識を変えようとしていますが、それは間違っている」
(中略)
    (朝日新聞 2015年8月4日付オピニオン面掲載ジョン・ダワー氏インタビュー記事「日本の誇るべき力」より)

 いかがだろうか。私はこのインタビュー記事に大いなる感銘を受けた。子ども時代以来形成してきた思考の原点に立ち戻らせてくれたと思った。古舘伊知郎はこのインタビュー記事を読んで涙を流したというが、珍しく古舘と意見が一致したと思った。

(中略)
 『戦後史の正体』を読んで「目からウロコが落ちた」と感激してた人たちは、実は目に偏光(偏向)板からなる大量のウロコを貼り付けられただけだったのだ。その腐ったウロコを落とす格好の名著が『敗戦(敗北の誤りであろう:引用者注)を抱きしめて』である。毒書『戦後史の正体』の解毒剤に、これほどうってつけの本はないと叫びたい今日この頃なのである。


おお、凄い! 安倍内閣の閣僚達はもちろん、それと対立しているはずのSEALDsだのジョン・ダワー(とその声明)だのアクセス数亡者の某政治ブロガー(昔はまともな事を結構言ってたのだが、ここ2.3年は…。今や某非国民ブログと同じような運命をたどったな…)だの、右も左もなく(笑)「戦後70年間日本は平和で民主主義だったんだ! 日本国民がそれを築き上げたんだ!」の大合唱だ! これって一体…。

こいつら全員に共通しているのは、恐ろしいほどの倒錯したウルトラ国家主義だろう。「世界の祝福に値する平和・民主主義国家たる戦後日本」というナルシズムに酔って(またはそれが幻想という事を百も承知しながら確信犯的にうそぶいて)いる。かつての大日本帝国を官民一体で突き動かした思想的柱は国家神道だったが、21世紀のネオ軍国ジャパンでその役割を果たすのが何なのかはもう明白であろう。「日本は戦後70年平和だった」というまるで戦後日本の実態や史実(朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラクやカンボジアをはじめとする自衛隊派兵、ジプチの自衛隊基地などその他山ほど)と符合しない、白日夢に酔い痴れる奇人集団の狂信的戯言だ。

2015年現在日本最大最凶のカルト
「戦後70年日本は平和国家だった教」

今やこのカルトは自民党政権はもちろん、安保法案に反対してデモをしている学生団体にまで広がり、猛烈な勢いで信者を増やしている。ひょっとしたらすでに創価学会や神社本庁をはるかに凌ぐ教勢に達しているかも知れない。「日本は戦後70年平和だった」という教義の下、日米新ガイドライン体制、安保法制、朝鮮半島への軍事的脅威、辺野古基地建設強行、アジアへの謝罪拒否の継続といった事がさらに強く推し進められる事になるだろう。「日本は戦後70年平和だった」これを認めぬ者は人にあらず国民にあらず、日本と世界の平和を乱す「非国民」なり! この点については安倍晋三、岸田文雄、菅義偉、SEALDs、ジョン・ダワー、日本の歴史家を支持する声明、某政治ブロガー、みんな足並みをそろえているではないか! 安倍とSEALDsが全く同じ事を言っているという事実にこそ目を向けなければならない。だからSEALDsは現代の青年報国運動そのものなのである。3.11以降の日本を席巻した「右も左もない」のまさに一大決定版であり、この者どもが協調して日本をさらなる地獄へと導いていくだろう。

歴史歪曲の役割分担

日本の右派による歴史歪曲言辞・活動が酷いのは誰もが知る通り。曰く

「日本はアジアを西洋の植民地から解放する為に戦争した」
「日韓併合は合法」
「南京大虐殺も強制連行も従軍慰安婦もなかった」
「軍艦島は日本の産業革命遺産」
「日本は植民地統治下の朝鮮やパラオにいい事をしてやった」
「韓国と中国の経済発展は日本のおかげ(by 安倍)」

などなど、戦前(以外にももちろん少なくないが)の大日本帝国の侵略や残虐行為について、こうした目立った歴史歪曲が特に多く見られる。

では、それに対する日本左派はどうなのだろう。左派にも酷い歴史歪曲言辞・活動というのはあるだろうか?
ある! 曰く

「戦後日本は平和国家だった」
「憲法9条は人類の崇高な平和思想」
「アジアを侵略した事をお詫びします。でも法的責任は認めません(村山談話的な例のアレ)」
「日本は真面目に謝罪してきた。なのに韓国や中国の反日民族主義がそれを受け入れずいつまでも謝罪を要求し続けたせいで、日本では嫌韓・嫌中がはびこってしまった(大沼保昭的な例のアレ)」

右派は主に戦前を、左派は主に戦後から現在の歴史を歪曲するという、ある程度の役割分担が暗黙のうちに出来ているのではないかという気がする。

一方、韓国ではどうだろうか。韓国の保守・極右勢力の歴史歪曲言辞・活動も酷いものである。曰く

「朝鮮王朝は極めて腐敗堕落した三流国家であり、その為に日本に併呑された」
「日本の植民地統治がそうした堕落した韓国を救い、近代化を整備してくれた」
「建国大統領李承晩ッッッッ!」
「韓国は朴正熙のおかげで経済発展した。朴正熙こそ経済発展最大の恩人」
「朴正熙時代の経済発展のおかげで韓国の民主化の基礎が作られた。だから韓国民主化の最大の功労者は朴正熙」
「ベトナム戦争は自由社会を守る為に必須の戦いであり、韓国の参戦は誇るべき聖戦であるッッッッ!」

などなど、知らない人が聞いたら仰天するかもしれないが、これらは全て韓国極右勢力の間で「正史」扱いされている歴史認識である。つまり李明博・朴槿恵の2代にわたる韓国保守政権の歴史認識もこれと基本的に同一という事だ。日本と韓国の極右は歴史認識において何一つ違わない。仲良しッッッッ!

では、それに対する韓国の進歩派・左派はどうなのだろう。韓国の左側にも酷い歴史歪曲言辞・活動というのはあるだろうか?
ある! 曰く

「1987年民主化宣言以降の韓国は素晴らしい民主国家だ」
「韓国民は自力で民主化と経済発展の両方を成し遂げた」
「韓国はベトナムに対して真面目に謝罪してきた(例:金大中)」
「ベトナムの経済発展は韓国のおかげ

…これらは冗談などではなく、本当に今の韓国の進歩派と言われる人々や報道機関の多くに共通する歴史認識である。保守派の歴史歪曲が主に植民地時代・独裁政権時代に集中しているのに対し、進歩派のそれは主に民主化宣言以降に集中しているという点で、ここでも歴史歪曲の役割分担が見事に成立していよう。
韓国の民主化は「自力」で成し遂げられた。すなわち外国からの援助、とりわけ在日(総連系含む)からの民主化支援が果たした役割というものが、今の韓国進歩派マスコミや進歩派知識人の間ではほぼ「なかった事」にされている。

「(総連は)反省もなく北を追従し、同胞から無視され始めた。その間、韓国は経済発展と民主化を同時に達成した。若い世代の在日コリアンは父の世代とは違う。北朝鮮のパスポートより世界各国に行ける韓国のパスポートを選び出した」

という最低な記事がハンギョレに載り、しかも日本語版はもっと酷いもので、この記事を二日間くらいサイトのトップ記事としてデカデカと載せていた。ハンギョレというメディアは韓国本家も酷いが、日本語版は機械翻訳の上にこういう酷い記事だけはうれしそうに訳してトップに乗せるなど、本家以上に悪質かつ陰湿であろう。産経新聞やアジアプレスと違わないような記事をデカデカと載せて、日本政府による在日同胞への公安弾圧に手を貸しているのだから。
そしてこの記事にある「(総連は)反省もなく北を追従し、同胞から無視され始めた。その間、韓国は経済発展と民主化を同時に達成した」という部分は、韓国の民主化に総連とその系列の同胞が果たした歴史的役割を完全に黙殺・抹殺した歴史歪曲の極みである。逆に言えば韓国という国が今まで在日に何をしてくれたというのか、それを答えてみろという話だ。ハンギョレが「独裁政権」と侮蔑しきっている北の政権よりもましな民族教育への支援や人権問題への取り組みをどれだけやったというのか。独裁政権・民主政権を通して在日の教育や人権状況には何一つまともに支援せず、民団の一部の層と癒着して利益を得てきたのが大韓民国という国ではなかったのか。
ハンギョレというメディアは本当に来るとこまで来てしまったという感がする。「総連の没落」などとエラソーに言うが、真に没落と堕落の極みにあるのはハンギョレの方だろう。

ベトナム戦争の韓国軍派遣問題についても、最近韓国の進歩派メディアでやたら記事が載る事が多い。オーマイニュースでもハンギョレでもそれらの記事に共通する事柄が三つある。

1)韓国はベトナムに対し、金大中が真面目に謝罪してくれた。これぞまさに「メルケル精神(笑)」! 日本とは違うんですッッッッ!
2)韓国はベトナムに多大な経済協力をした。ベトナムが経済発展したのは韓国のおかげ。
3)朝鮮民主主義人民共和国がベトナムを助ける為に送った「抗米援越」の援軍派遣とその戦いを一切無視して語らず、なかった事に扱う。

韓国軍がベトナム戦争にアメリカの援軍として派兵され、残虐行為を行った(そしてこのベトナム特需によって韓国の経済発展「漢江の奇跡」は成し遂げられた)事実をハンギョレはじめとする韓国進歩派メディアが調査報道してきたのは確かである。「自国のそうした恥ずべき歴史にも向き合わねばならない。そうでなければ日本を批判する資格を失う」それは確かにそうだろう。だが、そうした韓国自身によるベトナム戦争の犯罪行為追求・告発行為の目的も今ではかなり変質してきている。「韓国は真面目に謝罪してきた」「ベトナムが経済発展したのは韓国のおかげ」などというのは、日本の右翼や「国民基金」派の妄言と何も違わない。その最悪の例が以下のオーマイニュースの記事だと思う。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002110954
を備えて謝罪した金大中、自尊心強いベトナムの反応が…(韓国語記事)
ベトナム戦争終戦40周年ルポ(4)韓国はベトナムの発展モデル

ベトナムの今日をあらしめた金宇中と金大中そして三星電子

1995年、金宇中(大宇財閥会長:訳注)はみなが引き止める時期に「漢江の奇跡を輸出しよう」として、ベトナムに大金を投資して外資誘致の糸口を見せた。

ベトナム人達はアメリカと戦って勝った戦勝国という自負心と自尊心が強く、相手構わず金をもらったりしなかった。金(大中)大統領が礼を備えて謝罪した為に、ベトナムが韓国の支援金(「賠償金・補償金」にあらず!:訳者注)をもらったのだった。

韓国はベトナムが経済成長の発展モデルにベストとして学ぶ国家だ。

「ベトナムは俺様(韓国)のおかげで経済発展したんだッッッッ!」という傲慢さが露骨すぎ。先日米議会上下両院合同演説で安倍が言った自画自賛と何が違うんだ? それに言っちゃ悪いが、金大中の謝罪発言も日本の河野談話や村山談話とそう違わない水準であり、真摯な謝罪とまで言い切れるかどうかはかなり疑問である。もちろんベトナム戦争において韓国はアメリカにくっついて参戦した「従犯」であり、朝鮮植民地支配の「主犯」である日本とは違う部分はあるにしてもだ。韓国の進歩派だの民主勢力だのも結局はこの程度の水準であり、歴史歪曲によって日本と同じ道をたどってしまったという事だろう。

そして何よりも、現在韓国で報道されているベトナム戦争検証記事においては朝鮮共和国のベトナム援軍の事が基本的に一切言及されない。そりゃそうだろう。

同じ民族でありながら南はアメリカに従ってベトナム侵略の片棒を担ぎ、片や北はアメリカの侵略に抵抗するベトナム民衆を助ける為に援軍を出した。

なんて事を史実通りに正しく書いてしまったら、「韓国は真面目に謝罪してきた」「ベトナムが経済発展したのは韓国のおかげ」などという自画自賛自慰行為が出来なくなっちゃうじゃありませんか(笑)! 「経済発展と民主化を同時に達成した偉大なる韓半島唯一の合法政府にして、自由・民主・人権の大韓民国」が人道に反する残虐行為を行い、対して事もあろうに「権力を世襲する独裁政権(朴槿恵は?)にして、韓半島の北部を不法に占拠する反国家団体」である「北韓」が民族自決の為に人道に則った戦いをした、などとは南の歴史修正主義者達にとっては死んでも認められないという事だろう。だから今韓国で発表されているベトナム戦争関連の記事類には「北の抗米援越戦争」は一切無視するか、極めて小さい扱いをする。

「ベトナムの民衆に謝罪し、反省せねばならない。これを自らちゃんと清算しないと、日本を批判する資格を失う」
韓国のベトナム戦争参戦問題追求というのは当初はこういう目的だったのかもしれないが、今は
「韓国は真面目に謝罪したんだし、そんなに悪くない」
「北の抗米援越戦争を隠蔽する」
という方向、すなわち歴史歪曲・歴史修正主義に大きく向きを変えている。このまま行けば何年もしないうちに「韓国はそんなに悪くない」がさらにエスカレートして「韓国は戦争でベトナムにいい事をしてやった」に間違いなく変わるのではないか。最近発表される韓国のベトナム戦争関連記事でもう一つ必ず登場するのは、「韓国に感謝している」と発言するベトナム人だという事も付け加えておきたい。この手の人々を呆れるほどピックアップするというのは、これまで日本の右翼や「国民基金」派やしばき隊(笑)がさんざんやってきたのと同じ手口であるし、同時に南を感謝しているベトナム人だけを登場させる事で、今でも北の援軍に感謝しているベトナム人の姿を目立たなくさせる意味もあるだろう。

韓国でも日本でも歴史歪曲や歴史修正主義は右翼だけの専売特許ではない。左派も同じくらい酷い歪曲を平然とやるという事にも注意する必要がある。特に韓国のそれは「朴裕河的日韓和解」や、その先にある韓米日軍事同盟体制強化、すなわち日米新ガイドライン体制の下部構造に韓国を従属させる為の下ならしの為に出されているものとして警戒を怠ってはならない。

岩波書店就業規則改悪撤回を求める要請書

例の岩波書店就業規則改悪問題で、これの撤回を求める要請書を出す事になったようです。可能な方はぜひ御賛同下さい。
参加は以下のサイトで受け付けています。

岩波書店就業規則問題
http://iwashugyo.wpblog.jp/

PC用: https://iwashugyo.netowl-mailform.jp/
携帯用: http://iwashugyo.netowl-mailform.jp/?type=mobile

第1次署名集約を5月20日(水)との事です。
転送・転載歓迎。


岩波書店の新しい就業規則に関する詳しい内容と問題点は以下首都圏労働組合特設ブログを御覧下さい。

http://shutoken2007.blog88.fc2.com/
首都圏労働組合 特設ブログ


【要請文】

                            要 請 書

 本年4月10日、岩波書店は大幅に改定した就業規則を公布しました。この改定版就業規
則の「諭旨解雇または懲戒解雇」の条文(第41条の4)に、適用可能なケースの一つとし
て、「会社および会社の職員または著者および関係取引先を誹謗もしくは中傷し、または
虚偽の風説を流布もしくは宣伝し、会社業務に重大な支障を与えたとき」という項目があ
ります。私たちはこれを看過することができません。というのも、この規則の目的が、岩
波書店社員である金光翔さんの、言論活動の封殺にあるのではないかと危惧されるからで
す。

 在日朝鮮人三世の金光翔さんは、岩波書店が発行している『世界』などの「人権」や「
平和」を標榜するメディアが佐藤優氏を積極的に起用してきたことについて、「<佐藤優
現象>批判」(『インパクション』第160号、2007年11月)その他で問題提起をしてきま
した。それは佐藤氏が、「国益」や「拉致問題解決」のために外交カードとして在日朝鮮
人団体を弾圧してもよいと主張し(金さんの指摘どおり、これでは国家の都合次第で在日
朝鮮人の基本的人権を侵害することが許容されてしまいます)、イスラエルの侵略・抑圧
行為を擁護するなどの発言を繰り返していたからです。しかし岩波書店側はこの批判的言
論に答えず、そればかりか、金さん個人を標的とした民族差別的なハラスメントを繰り返
してきました。

 この規定で言及されている「著者」が、2012年2月に同社の縁故採用が問題にされた際
の見解通りに、雑誌類まで含めて、過去に一度でも寄稿したことのある人すべてを指すも
のとすれば、その数は膨大なものになるでしょう。たとえば関東大震災における朝鮮人虐
殺の事実を否定する工藤美代子氏も、岩波書店の「著者」のひとりです。また、同社の「
関係取引先」も、主要な全国紙や多数の地方紙、諸雑誌等が含まれる以上、きわめて広範
であることは疑いありません。自社やその社員、「著者」や「関係取引先」への批判が自
粛の対象になりうるという認識が社会に広がるようなことがあれば、安倍政権の強権的な
メディア介入の圧力下にある日本のジャーナリズムの萎縮傾向に、ますます拍車がかかる
ことは必至です。反動的な「大学改革」の渦中にある大学や各種研究機関の就業規則に、
深刻な悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

 新就業規則が、社員の批判的言論を封殺する効果をもつのみならず、憲法が保障する基
本的人権である「言論・表現の自由」を侵害するものであることは明らかです。さらにい
えば、このような制度の先例ができたことで、今後、岩波書店内のみならず、在日朝鮮人
の研究・言論活動を実質的に「親日的」なものになるように追い込む、無言の圧力がさら
に拡大するのではないかと、私たちは危惧しています。

 以上の理由から、私たちは岩波書店に、以下の二点を要請します。

一、「会社および会社の職員または著者および関係取引先を誹謗もしくは中傷し、または
虚偽の風説を流布もしくは宣伝し、会社業務に重大な支障を与えたとき」を懲戒解雇の対
象とする規定をただちに撤回すること

一、基本的人権を侵害するこうした条項が就業規則として効力を持っている間、社員の言
論活動等を理由とした同条項の適用をおこなわないこと

 

法の濫用――岩波書店の就業規則改定

岩波書店の就業規則改定案を見て驚いた。まさかここまでやるのか、一体同社の経営陣は何を考えているのか、どこを向いているのかと思う。

http://shutoken2007.blog88.fc2.com/blog-entry-49.html
岩波書店の就業規則改定案について
改定案の「諭旨解雇または懲戒解雇」の条文(第41条の4)の特色は、その対象の一つとして、「会社および会社の職員または著者および関係取引先を誹謗もしくは中傷し、または虚偽の風説を流布もしくは宣伝し、会社業務に重大な支障を与えたとき」を挙げていることである。

会社の「著者」や「取引先」の悪口を言うなという事だが、それで「会社業務に重大な支障を与えたとき」という非常に曖昧な文言を入れている所がポイントだろう。これは漫画の表現既成条例や特定秘密保護法と同じで、いくらでも拡大解釈の余地がある。出版社という言論機関が自らこのような就業規則を設ければ、どのような結果が起こるかは誰の目にも明らかだろう。社内の人間達は誰もものが自由に言えなくなり、結果は言論機関そのものの死へとつながる。
「会社の職員」が誹謗中傷された際もこうした処分にするというのもあまりに酷い話で、これは会社のお偉方が仮に経営判断ミスや背任行為を働いたとしても、それの内部告発すら出来なくなってしまうだろう。それとも自社内でそんな内部告発封じまがいの事をしなければならない(後ろめたい)理由が、岩波の経営陣には何かあるのか。おまけに自社内の告発や問題提起すら統制・抑圧する出版社の本で、政府機関や他の企業の内部告発を報じる事が出来るのかという話にもなるだろう。報じた所でその信用性を大きく疑われる事になるのは間違いない。「あの自社内の言論を強権的に統制してる岩波の本に載ってた事だぜ」などという陰口を読者から言われるのは、出版人として最も不名誉な事ではないか。
読売や毎日や共同通信など他の報道機関と比べてもあり得ない、それどころか日本の企業社会全体においてもあり得ず、憲法違反ですらあるような「法」を社内に作ろうとしている異常性をこそ岩波書店は自覚すべきであろう。
このような事は三尺童子でも分かりそうなのにも関わらず、こうした就業規則改定を敢えて行おうという、その目的は何なのか。

岩波の経営状態が最近思わしくない事は広く知られている。こうした会社が内部を引き締めて社員に緊張感を持たせようと試みる場合もあるだろう。だがどう見ても今回の岩波の場合はそうしたものではあるまい。この改定案にはただただ隣組的な「恐怖政治」と「言論封殺」と「排除の論理」があるだけで、職員達に良い意味で緊張感を持たせて業績を回復しようという意味があるとはとても思えない。

だとしたら、理由は金光翔氏のパージが主目的なのではないか。この間に金光翔氏が行ってきた「佐藤優現象批判」や岩波書店内部の諸問題指摘などが図星であっただけに、会社側もずいぶんと氏をいじめてきた。そしてついに会社側は自らを省みることなく、こうした「悪法」の制定とそれの濫用出来る体制作りへ乗り出したという事だろう。
「法の濫用」は「無法」以上に悪質にして危険なり。韓国の朴槿恵政権にせよ日本の安倍政権にせよ、この「東アジアの双子の極右政権」に共通する危険性の一つが「法の濫用」にある。統合進歩党強制解散しかり、沖縄辺野古の米軍基地建設強行しかり。これでどうして安倍政権を批判出来るのか? こうした言論封殺行為を自社内で行う出版社が社会的信用を得られるだろうか? 極右のデモすらヨイショする得体の知れない学者もどき(新派御用学者?)なら別かもしれないが。

結局この間に「佐藤優現象」はじめとする岩波書店の問題点を指摘してきた者が金光翔氏しかいなかったという事につきるだろう。しかもその告発者が在日朝鮮人であった事が余計に会社側を逆上させたのではないか。
「君は、岩波書店に入社したという時点で、在日の方としては特権的な、恵まれた地位にある」という発言が最も象徴的だが、会社側のこうした居丈高な民族差別意識が今回の異常な就業規則改定案に至ったのは間違いないであろう。岩波書店こそこうした自らの過ちを認めて改めるべきである。

岩波書店がこの間金光翔氏に行ってきた言論封殺をはじめとする抑圧的行為ならびに今回の就業規則改定案は、在日朝鮮人に対する民族差別行為であり、筆者はこれに強く抗議し撤回を求めるものである。

岩波書店は今こそ自分自身を省みて、「佐藤優現象」を推進してきた事や、様々な不当労働行為問題、今回の就業規則が改定される事による言論・報道界への悪影響を考え直さねばならない。

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