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前回の記事にちょっと付け加えて―ジョン・ダワーの危険性

前回の記事に少し付け加えておきたい事がある。

ジョン・ダワーこそ
「戦後日本で私が最も称賛したいのは、下から湧き上がった動きです。国民は70年の長きにわたって、平和と民主主義の理念を守り続けてきた。このことこそ、日本人は誇るべき」
という「敗北を抱きしめて」すなわち戦後日本礼賛論の教祖なのではあるまいか。今にして思うと佐藤優を髣髴とさせる気持ち悪いおべんちゃらで、これほどある種の日本人の琴線に触れる言葉はあるまい。SEALDs某政治ブロガーは、戦後日本と日本人自身を褒め称えてくれるダワーの言葉を単に心地良いと思っているようだが、安倍晋三菅義偉らはそれ以上だ。「ダワー語録」が日本人として気に入っただけでなく、政治的にも大変利用し甲斐がある事に気付き、もっと多くの事をそこから「学んで」軍事・安保・外交政策に悪用(予定されている「戦後70年安倍談話」とやらはまさにそうなりそうだ)しているのだから。
はっきり言って「戦後史の正体」を読んで感動している人間も、「ダワー語録」や「敗北を抱きしめて」や「日本の歴史家を支持する声明」を読んで感銘したり涙ぐんでいる人間もどちらも愚かである。ダワーという「戦後70年日本は平和国家だった教」の「開山祖師」の教えを深く信仰しながら「俺達は安倍とは違う」「安倍に反対している」とか、あり得ないにも程があろう。同じ教祖の教えを聞いても、安倍や菅の方が一枚も二枚も上手であるという事に気付いてない時点でどうかしている。

戦後日本の実態とあまりにかけ離れたダワー言説の欺瞞性にこそ気付いて、それを撃たなければならない。ダワーはそもそも倭王明仁を平和主義者として持ち上げている人間であり、これはオバマの発言と同じでアメリカが日本を都合よく動かす為の国策に沿った発言だろう。そういう学者であるという点で、ダワーは実は孫崎のようなマヌケよりもはるかに(学者としてのこれまでの功績を全否定する訳ではないが)危険で厄介な相手だ。戦後日本の「平和国家神話」を粉砕する為には、いつかダワーはもっと徹底的に厳しい検証を受けて批判されなければならないと思う。今や安保法案を推進している側からも反対している側からも厚く信仰されている危険な邪教祖(それが本人が当初から意図したものであるかどうかに関わらず)としての側面を。ダワーが両陣営から持ち上げられているという、ここにも佐藤優現象的な臭いが強烈に漂う。
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