嫌韓ネット右翼が好んで言う妄言の一つに「韓国はレイプ大国」というのがある。韓国で性犯罪の発生率が高く、それを以って韓国を貶める差別の口実にしている訳だ。しかしながらこれほど天に唾する話はないだろう。というのも、韓国の性犯罪率が高いのはそもそも日帝植民地支配の結果だからだ。
日本ではほとんどの人間が知らない事実だが、旧朝鮮王朝時代は性犯罪に対する罰則が非常に厳しく、セクハラには杖打ち刑、強姦未遂には杖打ち刑に加えて流刑、強姦犯はしばり首、未成年者強姦は斬刑という厳しい処罰が行われた。そればかりか性暴力に抵抗して女性が加害者を傷付けても、それは正当防衛として罪に問われなかったほどだ。それだけ旧朝鮮王朝時代は性犯罪やセクシズムに対して実は厳しかったのである。一般的に王朝時代の朝鮮半島は君主専制の独裁体制で女性の人権などカケラもなかったかのようなイメージがあるが、それはとんでもない誤解と曲解だ。それらは一知半解の欧米人や侵略行為を正当化したい日本人が流したデマに過ぎない。当時は世界的に今よりも酷く女性の人権が抑圧されていた時代だったが、それでも朝鮮王国のそれは最低限他の国々よりもマシな状態だった事は確かである。少し前にカナダだかどこかの人間が作ったSF物の同人アドベンチャーゲーム(題名などは失念)というのがあって、これは「朝鮮王朝時代の女性がこんなに虐げられていた事にショックを受け、それを題材にした」というような事をその作者が語っていたが、これははっきり言ってとんでもない食わせ物だ。このゲームの作者はおそらく朝鮮王朝時代の歴史をまともに調べず、理解もしていない、まるっきり欧米日帝国主義目線な植民史観そのものに基づいて作られたのではないか。
性犯罪やセクシズムに厳しかった朝鮮の法や風潮を破壊したのが日帝による植民地支配で、当然植民地になった朝鮮には大日本帝国の法が適用された。旧帝国憲法はじめとして日帝の法がどんな代物であったかは言うまでもないだろう。女性には人権も参政権もありはしないし、性犯罪被害者がどれだけ泣き寝入りを強いられる(今もだが)体制であった事か。こうした性犯罪に対する寛大な法や風潮というのは帝国主義国家において特に強く表れる。帝国主義国家とは常に他国への侵略戦争や軍事介入をもくろむ。そうした戦争では南京大虐殺やベトナム戦争を見ても分かるように兵士による性犯罪が大規模に行われる為、自国の犯罪行為を免罪すべく性犯罪に寛大な法や被害者を貶める社会的風潮(合意だった、夜に出歩く女が悪い、従軍慰安婦は自発的な売春婦だったなど)が必然的に生み出されるのである。大日本帝国はその方面に関してはこれ以上ないくらいの「模範的ケース」であろう。その日帝の法と風潮が植民地支配と同時に押し付けられたのだ。そして解放後の南朝鮮すなわち韓国ではそうした日帝の残滓である親日派も治安維持法(現・国家保安法)も、そして性犯罪に対する寛大さも清算されず温存され、性犯罪の多発が今も続く事になったのである。韓国で性犯罪が多くなってしまったのは決して「民族的特性」などではなく、まさに日帝が種をまいた悪行の結果物なのだ。嫌韓右翼の言っている「韓国はレイプ大国」という妄言がどれだけ歴史を歪曲したものであるか、日本の悪事を隠蔽したものであるかがお分かりいただけよう。
性犯罪やセクシズムに寛容な法や風潮というのは世界的に見ても帝国主義国家やそれの強い影響を受けた国々に色濃く見られる傾向がある。性犯罪&セクシズムに甘い国が全て帝国主義国家という訳ではないが、帝国主義国家は基本的に全て性犯罪&セクシズム天国だ。日本では近年特に電車の女性専用車両に食って掛かる異常者やストーカーが目立つし、女体を売りにした戦争物ブラウザゲームや地域振興萌えキャラに熱中する「女性嫌いの女体好き」な低劣オタク(そのほとんどが右翼的で女性蔑視な連中である!)というのが後を絶たない。
「痴漢は俺の敵」などという、女性や痴漢被害者を愚弄してるとしか思えないキモいバッチを作って悦に入る馬鹿者もいた。性犯罪被害者は泣き寝入りを強いられるケースがあまりにも多いし、日本の代表的な左派・リベラル知識人達のほとんどが朴裕河を擁護し、「2015日韓慰安婦合意」に諸手を上げて賛成している。「強姦に強い弁護士」も大繁盛だ。性犯罪やセクシズムの観点から見ても、今の日本国はこれ以上ないほど南京大虐殺と従軍慰安婦強制連行の大日本帝国を「見事」に継承した国であり、戦前と戦後は切れ目がない。
アメリカも一見日本よりは進んだ民主主義国家のようなイメージがあるが、性犯罪やセクシズムへの寛容さでは日本に決して負けてないだろう。
いい大学(?)に在籍してる加害者は「将来を案じて」減刑されるような事が珍しくないのだから。これは日本でも珍しくない話だろう。さらに最近またしても発生した沖縄での米軍兵士による婦女暴行事件…。米軍兵士が性犯罪や凶悪事件を起こすと、米軍上層部は「それでこそ戦場で情け容赦なく戦える。よくやった」と喜ぶというのは今や有名な話だ。さすがにベトナム戦争やイラク戦争で兵士が現地女性に乱暴狼藉を働きまくったUSAだけの事はあろう。
アメリカ・イギリス・日本と並ぶ凶悪な帝国主義御四家(?)の一つであるフランスもまた国連の名の下に強盗・レイプ犯帝国主義丸出しの蛮行を現在進行形で働いているではないか。
「先進帝国主義国家が国連の名を借りて軍隊同伴で行う第三世界への合法的買春・レイプツアー」
これがPKOやPKFの実態である。伊勢崎賢治と松竹信幸よ、反論せよ!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000072-jij-eurp
告発の職員、傷心の辞職=アフリカ派遣部隊の性虐待―国連
時事通信 6月8日(水)14時49分配信
【ジュネーブAFP=時事】2014年、フランス軍や国連の中央アフリカ派遣部隊による現地の子供らへの性的虐待疑惑を告発したスウェーデン人国連職員が辞表を提出した。
職員本人が7日、報道機関に明らかにした。職員は「たくさんの権力乱用が判明しながら誰も責任を問われない。もうここでは働けない」と心境を語っている。
辞意を表明したのは国連勤続歴30年以上の人道問題調整事務所(OCHA)職員アンダース・コンパス氏。性的虐待疑惑に関する機密報告書が国連内部で放置されていると憤り、フランスの検察に持ち込んで内部告発、実態が明るみに出た。コンパス氏は内部文書漏えいの職務規定違反に問われ、停職処分を受けている。
性犯罪やセクシズムに対する寛容な法や社会的風潮、これと帝国主義の関連はあまりにも深いものがある。それらに厳しく対処出来ているかどうかというのは、その国が帝国主義からどれだけ脱皮したり離れられているかを示す計測器であるとも言えよう。
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