北朝鮮、日本の長崎「軍艦島」世界文化遺産登録の試みを批判
入力2012.10.29 16:42:38 修正2012.10.29 16:49:30
日本が九州端島をユネスコ世界文化遺産に登録しようという事に対して、北朝鮮が「犯罪の歴史を遺産にする国」と批判した。
北朝鮮は去る27日朝鮮中央通信社論評で「最近日本が九州の端島を『日本近代化の象徴』だとしてユネスコ世界文化遺産に登録しようとしている」としてこのように明らかにした。
中央通信は「太平洋戦争時代に日本は朝鮮から強制連行してきたおよそ1000人に達する無辜な人民達を、この島の地下1000メートルの海底炭鉱に押し込んで現代版奴隷労働を強要した。日帝野獣達の過酷な蛮行によりここで悲惨に息を引き取った朝鮮人の数は、明らかになっただけで120人を超える」と指摘した。軍艦のようなので「軍艦島」と呼ばれるこの島は高い防波堤の為に脱出が不可能で「監獄島」という別名も持っている。
中央通信は「内外に悪名ばかりを轟かせている端島、鳥肌の立つこの犯罪の現場を日本は『近代化に貢献した産業遺産』として2015年ユネスコ世界文化遺産にしようというもの」だと明かした。続いて「日本は端島のみならず三菱造船所など朝鮮人強制労働の他の現場も世界文化遺産に登録しようと策動している」とし「これは朝鮮人民に対するもう一つの耐え難い特大型冒涜行為、歴史歪曲行為」とした。
中央通信はまた「日本は朝鮮などアジア各国に対する侵略戦争に対しても欧米列強からの『解放』で、太平洋戦争を『植民地解放の為の大東亜戦争』として歪曲している」として「その延長線上で繰り広げたのがまさに端島をはじめとする、朝鮮人強制労働現場に対する『文化遺産登録策動』とやら」だとした。
訳 ZED
韓国語原文記事はこちら
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201210291642381&code=910100
最近また軍艦島の世界遺産登録が話題になっている。以下リンク先参照。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082701002007.html
世界遺産に産業革命遺産を推薦 有識者会議
日本の歴史的無知と歪曲ここに極まれりという所だろう。この軍艦島こと端島は、かつて強制連行してきた朝鮮人を奴隷労働させて石炭を掘らせた現場だという事をどれだけの日本人が知っているだろうか。いわばアウシュビッツ収容所や731部隊基地とほとんど同じ性質の場所という事だ。
アウシュビッツ収容所はすでに(ナチスドイツの犯罪を後世に伝える負の意味で)世界遺産になり、731部隊の跡地も同じく日本の犯罪を伝える負の遺産として登録準備が進められている。仮に軍艦島を世界遺産にするならば、これらと同じように「負の世界遺産」として登録するしか道はない。ところが実際には全く逆に、日本の犯罪行為を隠蔽する為に「近代化の象徴」として世界遺産登録を進めているのだ。これほど人を馬鹿にした話はない。
軍艦島の世界遺産登録の動きが出始めた00年代終わり頃、日本の漫画界でもこの島を舞台にした作品がやたら発表され始めた。特に熱心だったのは講談社のヤングマガジンで、その一つである3億円事件を同時にネタにした「モンタージュ」は今でも連載が続いている。だがこれらの作品で朝鮮人強制連行の歴史と絡めた作品はこれまで筆者の見た範囲では1本もなく、単なる地元日本人のセンチメンタリズムに訴えるばかりの便乗作品の域を出ないものばかりだった。
「はだしのゲン」がああいう扱いをされるようになったのも分かる気がする。「はだしのゲン」閲覧制限問題が大きく話題になった時だけ日本の著名漫画家達はこれ見よがしに良識派ぶってわざとらしく声を上げるが、そういう問題が起こる前の普段の振る舞いはどうだったのかという事なのだ。軍艦島をネタにしても朝鮮人強制連行の話は何一つ触れようとせず、それどころか最近の日本の漫画雑誌は現在の「別冊漫画ゴラク(ここは以前にも少し取り上げた事があるが、今はさらに凄絶な誌面になっている。キモイ物見たさの人は自己責任でコンビニで立ち読みしてみると良い)」や廃刊直前の頃の「漫画サンデー」のような右翼漫画が異常増殖しているではないか。それを見て見ぬ振りしてきたり、自らもそれで商売してきた漫画家や編集者はまず自分の胸に手を当てて考えてみろと思う。ここに至るまでの日本漫画界の右傾化を何一つ問題にせず、自分の著作権ビジネスしか頭になかった連中ばかりが、アリバイ作りの為に「はだしのゲン」問題で良識派ぶっているようにしか見えない。
これは「風立ちぬ」の韓国上映の為だけに心にもない「護憲」「従軍慰安婦への賠償」というアリバイ発言を繰り返したジブリの宮崎駿&鈴木敏夫とも全く同じ思考方式である。「風立ちぬ」はひどい事に韓国上映が決まってしまったようで、今頃宮崎や鈴木が祝杯を上げていると思うと非常に腹立たしい。「風立ちぬ」のゼロ戦は知っての通り三菱の戦闘機であり、この映画の協賛企業にも三菱(商事)が堂々と名を連ねる。軍艦島の炭鉱も三菱のものだった。ゼロ戦を作る為の材料の鉄、工場の働き手、その工場を動かす燃料の石炭を掘る人員、これらは全て植民地朝鮮から日本がかっぱらったものではないか。朝鮮からかっぱらった鉄と、朝鮮野郎から吸い上げた血でゼロ戦と軍艦島は成り立っている。宮崎駿のアニメと軍艦島世界遺産登録は「戦犯企業三菱」の偉大なる復活の狼煙という事だ。
今回取り上げたのは去年の京郷新聞の記事で、朝鮮民主主義人民共和国でも軍艦島の世界遺産登録に強く反発している事を伝えている。もちろん南の韓国でもこれについては強い反発が続いており、「일제 군함섬」(日帝 軍艦島)で検索すればそうした記事は山ほど見つけられるだろう。日本語に訳された記事としては以下のものがある。ハンギョレ日本語版というのがちょっと腹立たしいが(笑)、とりあえずこの問題を手軽に読める記事ではある。ちなみにハンギョレのこの記事を書いたのは例の親日特派員・鄭南求(チョン・ナムグ)ではなく、別の記者だった。まあそうだろうね…。あいつにはこんなテーマは無理だろうから。逆に鄭南求に軍艦島の記事なんか書かせたら大惨事になってたろう。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/15391.html
朝鮮人は‘地獄労働’で亡くなったのに…日本 "近代化象徴" 観光開発
とりあえず軍艦島問題については、南北朝鮮いずれも強く反発しているという事実は明確にしておきたい。
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