サンデー毎日(2010.10.03号)の「政経外科」で佐高信が、日本振興銀行の元会長だった木村剛を槍玉に挙げており、挙げ句の果てには「木村の応援団」だとして江上剛や幸田真音をも連帯責任とばかりに批判していました。が、そもそも佐高にそんな事を言う資格があるのでしょうか。結構前の話になりますが、木村が週刊金曜日に連載をしていた事があり、しかもそれは他ならぬ佐高信が引っ張って実現させたものでした。自分だって以前は「木村の応援団」だったくせに、何を言っているのでしょうか。その後木村が日本振興銀行で怪しげな事をやり始めてからは、佐高もこの時の連載起用を後悔したかのような口ぶりでしたが、だったらなぜ今回のサンデー毎日でその事を書かない? 江上や幸田の事ばかり罵っておきながら、自分の事には何一つ触れず自己批判・反省の欠片もないんじゃ評論家として信用ゼロです。
大体、佐高は木村だけでなく、幸田真音の事も以前は大絶賛していましたし(幸田が原発推進派なので批判するようになったとどこかで言っていたような気がしました。それが本当なら筋は一応通っていますが、果たしてどこまで本当なのやら)、それが急に手の平返すように罵声を浴びせたのでは木村も幸田も逆に呆れるでしょう。
佐高は年齢も年齢ですし、もうボケの領域に入って自分が何しゃべってるかも分かんなくなってるんじゃないでしょうか。それこそ自分がかつて猛烈に批判した吉本隆明のように。佐藤優現象がどうこう以前に、この男は「本業」であるらしい経済評論の分野でまともな成果を上げられず、実際の所経済や金融についてどれだけまともな知識があるかすら怪しいのですから、とっとと引退した方がいいです。
PR