忍者ブログ

Home > 朝鮮・韓国 조선·한국

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

辺真一が在特会を生み出した?

とにかく、時と場所によって言う事が猫の目のごとくコロコロ変わるコリア・レポートの辺真一ですが、またしてもその二枚舌ぶりを発揮してくれました。

講演:コリア・レポートの辺編集長「北朝鮮は必ず核放棄」--長崎 /長崎
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20110131ddlk42040319000c.html
朝鮮半島情勢を分析している「コリア・レポート」編集長、辺真一(ピョンジンイル)さん(63)の講演会(長崎平和推進協会主催)が30日、長崎市であった。辺さんは「北朝鮮は核兵器を必ず放棄すると確信している。そのためには相互理解が必要だ」と述べ、6カ国協議などの場で対話を深める必要性を強調した。
辺さんは「北朝鮮を攻撃する意思も能力もあるのは世界で米国だけ。その米国は過去、核保有国を一度も攻撃していない。それが北朝鮮が核を持とうとする最大の動機。米国が『攻撃しない』と約束すれば北朝鮮は放棄する」と指摘した。
また、拉致問題については「国家による犯罪を認めることができるのはトップの金正日氏(総書記)だけ。彼は自分の目の黒いうちに核も拉致問題も解決しようと思っている。彼を日本に招くなど大胆な外交を打ってもらいたい」と提案した。

確かにここで言ってる事は至極真っ当なのですが…。でも辺真一は以前にこんな事を言っています。

「金正日は(日本人拉致事件について)一部の人間の仕業として、国家犯罪であることを認めようとはしない」
「金正日はこう言って開き直った。 「この(拉致したこと)背景には数十年の敵対関係があった」 日本と北朝鮮が国交がなく、長きにわたって敵対関係にあったからといって、何の罪もない日本人を拉致したことが免罪されてはならない。同様に「どこの国の軍隊も占領下では強姦や強制売春はあった」からと言って軍隊による強制売春が容認されてはならない」
http://www.krp1982.com/abduction.html

「韓国では、政府も国民も、沖縄駐留米軍だけでなく、在日米軍を朝鮮半島有事の際の「助っ人」とみなしており、従って、撤収とか、国外移転には反対していると。今、焦点となっている普天間飛行場がグアムなど国外に移設されれば、「韓国の安全に深刻な影響が出る」と不安に思っていると、韓国の見解を代弁した」
http://blogs.yahoo.co.jp/krp19820301/archive/2010/07/15


これまでさんざん「開き直った」「国家犯罪であることを認めようとはしない」だのと言って金正日の事を批判していたのが、知らない間に「彼は自分の目の黒いうちに核も拉致問題も解決しようと思っている」ですか? 「韓国では政府も国民も」在日米軍について「朝鮮半島有事の際の「助っ人」とみなしており、従って、撤収とか、国外移転には反対している」などと勝手に「韓国の見解を代弁」して在日米軍を肯定・正当化していた人間が、一体いつから林東源氏のような対話論者になったのでしょうか? 何でこう短い間に言ってる事がコロコロ変わるの?

佐藤優もそうですが、辺真一もそれに劣らず「媒体毎の主張の使い分け」が激しい人間です。警察や検察・海保・政治家など日本の行政機関や権力者相手の講演では北朝鮮と金正日の悪口を言いふらし、平和団体相手の講演では対話による問題解決を訴える。甚だしくは「(金正日は)自分の目の黒いうちに核も拉致問題も解決しようと思っている」というのは確かに正しい見解だと思いますが、だったら何でそれをそういう相手と場合にだけ主張する? 対話による解決が大事だというなら、それを一貫して日本社会全体に広く訴えなきゃ意味ないでしょ? 行政機関や政治家相手の講演ではこれと全く逆に北朝鮮や金正日の残虐非道振りを煽り立ててるくせに。

我々在日の社会では結構知られた話なのですが、辺真一が最もメディアに出まくって一番羽振りが良かった最盛期、彼の年収は1200万円くらいあったそうです。月収100万ですから、これは在日としてだけではなく、日本社会でも金銭的には充分「成功者」と言って良いでしょう。実際、辺真一が総連組織を離れて独立して間もない頃は言ってる内容が今ほどひどくはなかったし、朝鮮半島情勢の分析に関しても鋭い意見が結構ありました。そのおかげで各メディアへの出番も増えて収入も増えたものの、そうなると今度は1200万にも達した事のある己の収入を維持または増額させる方が大事になっていきます。その為にはまともな意見や分析結果を述べるよりもウケの良い発言、すなわち時流に媚びて北朝鮮バッシングに便乗した方がはるかに割が良いでしょう。こうしてこの男は変節した、という事です。
この男の基準はただひとつ「金儲け」これだけです。その為には「主張の使い分け」など当たり前、講演に呼んだ主催者の喜ぶ事をしゃべるのみ。日本の権力機構相手の講演と長崎の平和団体相手の講演であれほどまでに言ってる内容が違うのも、当人にしてみれば当たり前ではある訳です。
しかしながら辺真一は、あまりにもメディアへの出番獲得と金儲けにばかり狂奔した結果、最も大事な朝鮮半島問題の研究家という本業面での能力が著しく低下・劣化した事は誰の目にも明らかでしょう。最近の激動する朝鮮半島本国の情勢についてはまともな事を言ったためしがありませんし、今の日本における民族差別や排外主義に晒されている在日社会の現状についてはまともに把握すらしていないではありませんか。「お友達」の金賛汀同様にこの男も在特会の問題について批判はおろか言及した事すらありません。はっきり言えば、辺真一の言ってる事などことごとく中身がない。同じ在日二世の総連出身者でも、朝鮮半島情勢の分析能力では河信基氏と比較にならぬほど水を開けられた感がします。河信基氏と辺真一の言っている内容のレベルは、それこそ韓国と北朝鮮の経済力並みに差が付いたと言えるでしょう。

しかしながら辺真一が在特会の事に言及しないのは別の理由があるからではないかという気がします。それというのも…。
かなり前の話になりますが辺真一はこんなタイトルの本を書いた事があります。その名も「強者としての在日」(2000年 マサダ刊)。内容は在日朝鮮・韓国人の(成功したごく一部の)企業家の事を取材して「在日にはこれだけ成功した人間がいるんだ。どうだ凄いだろう。在日こそ日本社会の強者なんだ」という非常に歪んだ民族意識を前面に押し出した、在日が読んだら恥ずかしくなり、差別主義・排外主義の日本人が読んだら悪用されるだけのしょーもない本でした。現実の在日社会で経済的に成功しているのはそれこそ極めて稀、大部分は一般的日本人以上に貧しい世帯が多いというのに。今から11年も前の本、それも版元がかの落合信彦(笑)のやってるマサダという時点で相当アレなのですが、当時筆者はこの本を店頭で初めて見掛けた時「こんな現実にそぐわず、道理にも合わない内容の本をよく出せたものだ。このように在日について『強者』だの『恵まれている』だのといい加減な事を言いふらして、一部のおかしな日本人の妬みや逆恨みを買うだけではないのか」という一抹の不安がよぎったものです。その悪い予感は約10年後、在特会の跳梁跋扈によって現実のものとなってしまいました。不必要に在日を「強者」だの「成功者」だの「日本人より持ち家比率が高い」だのといい加減な事を言って、あたかも恵まれているかのように描写する。これって辺真一の本が、日本人のハネッ返りに在特会を結成させる口実や一因を与えてしまったという事じゃありませんか。まさに在日の側から「在日特権」じみた事を言いふらし、在特会誕生の口実を与えたという点でも辺真一の罪は重すぎます。辺真一が在特会問題について一切口をつぐみ続けているのはその為か(笑)。

こういう本を平気で出せる感覚というのは、「日本社会の差別感覚が希薄化した。これからは共生社会だ」と言って厳しい現実から目を逸らす金賛汀と相通ずるものがあり、この手の連中はどいつもこいつも本当に似たような事を言うものです。
差別・迫害を受けて来た在日だからこそ、その中から苦労して成功を勝ち取った者は「英雄」となり、同胞達に希望と誇りを与える。それは否定しません。しかしながらだからと言って、その「英雄」や「成功者」を以ってしてあたかも在日が「強者」「恵まれている」などという事ではないでしょう。むしろ在日の「成功者」というのは日本人の「成功者」以上に辛い逆境を乗り越えて来た訳であり、むしろ在日が「弱者」「恵まれていない」事を証明している訳です。「強者としての在日」など現実にはあり得ません。そして、そうした在日社会の「成功者」達があまりにも日本人に同化したり、媚び諂うような現状で、どうして彼らを誇りになど出来ましょう。力道山の時代とは違うのです。彼ら「在日の成功者」達はすでに貧乏な同胞達の暮らしぶりなど分からないし、在日社会全体の人権や生活向上、朝鮮半島本国の平和や民族の和解などアウトオブ眼中でしょう。日本政府の民族差別政策や日本社会の排外主義が吹き荒れても、多分彼らは興味もないし自分達は生き残れるか関係ないと高を括っているはず。辺真一自身もまた月収100万以上を手にしたその手の腐った「在日の成功者」そのものなのですから。


 

PR

前回の記事の補足 - 朴斗鎮と対談した康仁徳とは何者か

石丸次郎が朴斗鎮の事を最近やたらと褒めて持ち上げている理由については前回の記事で述べた通りです。石丸・朴の両者共に、南北朝鮮の対話による問題解決と和平・和解を無益なものとして貶め、朝鮮半島の平和破壊と戦争危機をもたらすべく躍起になっている点で意気投合した「お仲間」だからに他なりません。これはまさに日本人の転向左翼と在日のネオ親日派がつるんだ、史上最も醜悪なタッグチームと言って良いでしょう。
SAPIOあたりに載ってそうな右翼記事のデッドコピー(冗談ではなく本当に「日本」という単語を「韓国」に置き換えただけのコピーそのもの)を平然と書く朴斗鎮のひどさはもちろんですが、それを必読とか何とか言って推薦している石丸次郎の水準も推して知るべしです。
前回の記事では触れなかったのですが、その朴斗鎮率いるコリア国際研究所にもう一つ興味深いお笑い記事がありました。

「金正恩体制」を占う 日米韓ラインで北朝鮮を「誘導」せよ
康仁徳・朴斗鎮対談 司会菊池嘉晃
http://www.koreaii.com/nknews/nk20110120.html

元は中央公論2010年12月号(2010年11月10日発売)の対談記事を転載したものですが、ここで朴斗鎮は康仁徳という人物と対談しています。この記事もやはり石丸次郎が自身のツイッターで推薦している事からも分かる通り、韓米日一緒になって北朝鮮に徹底して圧力を掛けろという内容で、さらには在韓米軍や尖閣諸島の件でも(強調部分は引用者による)

康 韓国では、李明博政権になって、在韓米軍の戦時作戦統制権の返還を延期したでしょう、これは政治的な意味だけはなく、経済的にも大きな利益になります。第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される
朴 尖閣問題で、日本の国民も少し分かったんじゃないですか。あれがなかったら、中国の思い通りですよ。負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです

と述べています。「負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです」という、徹底的に沖縄を踏みにじって当然と言わんばかりの朴斗鎮も凄まじい(そもそも尖閣諸島は日本帝国主義のアジア侵略地なのに、同じく日帝の被害者である在日の朴にそうした問題意識が全然ない時点で狂っている)ですが、「第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される」という骨の髄までアメリカの犬になりきっている康仁徳の発言もまたそれに劣らず凄いものがあるでしょう(そしてもちろん、第七艦隊のお陰で安全が保証されているというのも事実とは違う)。朴の「お友達」である辺真一も普天間基地を済州島に移転しろとか馬鹿な事を言っていましたが、朴斗鎮は沖縄の人々が苦しめられて当然という、それよりもはるかに凶悪な事を平然と言ってのけました。これを「在日朝鮮人のツラ汚し」と言わずして何と言うのでしょう。朴斗鎮は辺真一以下、伊勢崎賢治並みの悪質さと厚顔無恥さの持ち主です。

朴・康の両人共に偉大なる宗主国アメリカ様が大好きで仕方がないようですが、それを推奨している石丸次郎やアジアプレスもまたそれと同類である事は言うまでもありません。こんな人間を抱えているアジアプレスのイラク戦争批判とは一体何なのでしょうか。

さて、朴斗鎮の悪質さと鬼畜外道振りについてはこれと前回のネタでもう充分に御理解いただけたと思いますが、この鬼畜系・トゥジン(斗鎮)の対談相手となっている康仁徳という人物は一体何者なのでしょうか?
上記リンク先にもある通り、一般的に公表されている康仁徳のプロフィールは以下の通りです。

1932年平壌生まれ。韓国外国語大学院卒。政治学博士。朝鮮戦争勃発で韓国に避難。1961年から78年まで韓国中央情報部の北朝鮮担当局長。金大中政権の98年3月から99年5月まで統一部長官を務めた。99年7月から聖学院大学総合研究所客員教授。韓国極東問題研究所理事長。著書に『北韓全書』(全三巻)、『共産主義と統一戦線』など。

が、上記のように日本で公表されているプロフィールはかなり不足があり、特にKCIAを退任してから統一部長官になるまでの履歴が抜け落ちているので、それを以下に補足しておきます。

1979年極東問題研究所所長兼理事長、1981年平和統一政策問題の理念制度分課委員長を務め、1993年株式会社極東文化代表理事を務めた。ロシア語と日本語に精通。

当人がマスコミに出る時は「金大中政権の初代統一部長官(韓国史上の通算では24代目の統一部長官)」だったという履歴をやたらと前面に押し出します。もちろん金大中大統領は太陽政策によって南北対話・首脳会談を行って、当時南北の軍事的緊張関係を大いに緩和させました。その「太陽政策の統一部長官」がなぜ?と思われる向きもあるのではないでしょうか。しかしながらその部分こそがまさにこの人物を語る上での核心でした。
金大中政権の統一部長官は一人だけではありません。任期中に何度か交替しています。そしてその間の長官達の中でも最も外せない、太陽政策実行における最大の功労者は誰だったでしょう。多分、十中八九の人が林東源と答えるのではないでしょうか。そしてこの林東源氏は金大中政権では2代目(通算では25代目で、後に2001年には再度27代目の長官に就任)の統一部長官なのです。つまり康仁徳は「統一部長官の中では太陽政策最大の功労者」だった林東源氏の前任者でした。
康仁徳が長官を務めたのは1年ちょっとであり、これは早い話クビだった訳です。この長官に任せていては南北対話が一向に進まないので、切られて林氏に交代させられた。そういう事です。
康仁徳は北出身者であり、金大中政権下で統一部長官を務めたという点では林東源氏と共通していますが、その中身はまるで違うと言って良いでしょう。以前に筆者が訳した林東源氏のインタビュー記事

http://sgwse.dou-jin.com/Entry/186/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/187/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/188/
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=40101127165419&section=05 (韓国語原文記事)

をお読みになればお分かりの通り、氏も若い頃は強烈な反共右翼の軍人でした。しかしながら軍を退役して後に様々な経過を経て、民主化と南北対話を推し進めなければならないという方向に大きく考えが変わったのです。
ところが康仁徳の場合はそういった葛藤が全然なく、民主化以降も反共右翼、対北強行路線、従米路線という考えを全く改める事なく現在にいたっています。長官在任時には南北対話でロクな実績を上げられず、それどころか己の職務を意図的にサボタージュしていた疑いすらあったでしょう。本来ならば統一部長官だったという履歴など恥ずかしくて公言出来ない立場です。それでも長官職をクビになった事だけはよほど悔しかったのか、その後も折に触れて金大中・盧武鉉両大統領を攻撃し続け、太陽政策を誹謗中傷し続けました。その典型が盧武鉉政権当時の2005年に行われた以下のインタビュー記事でしょう。

金正日の支え、軍の抵抗を呼び込む事
http://www.dailynk.com/korean/read.php?cataId=nk06100&num=2963

その筋では有名なデイリーNKのインタビュー記事ですが、なぜかこの記事は日本語版では公開されていません。韓国語の記事なので読める人だけ読んで下さい。全文を翻訳をする価値もない(内容的にも推して知るべし。突っ込み所満載)し、その気にもなれませんので、一番この男の本質が表れていると思われる(かつ最も突っ込み所満載で笑える)部分を少しだけ訳出します。

「金正日は力の信奉者だ。金正日を圧倒する力だけが、核を持とうという欲求を阻止させる事が出来る。力の信奉者に融和政策の限界は明らかだ」

「戦争を望む人間がどこにいる? 戦争を抑制する為には戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だと言う事だ。戦争を防ぐには、戦争に臨むという固い決意を見せてやらねばならない」

「我々が当事者にならねばならない。金正日をホールドアップさせねばならない。自主的国防や経済力で我々はそのような段階を主導出来ない。我々は米・日・中と共に対北制裁の立場を取らねばならない。朝鮮半島の緊張は高まるが、我らだけ北と協力を強化したら米国がこれに同意しないだろう。韓国と米国が同じ立場から北朝鮮に対さねばならない。
最後になれば民族よりも国家が重要となる。民族が大事なのは間違いないが、国家が優先だという事だ。国家安保のバックには強固な韓米軍事同盟がある。大韓民国が没落すれば民族はない。市場経済、民主主義、人権を捨てて民族に統一する事に何の意味があるのか」

「北の支配者が最も冷戦的な人間だ。当然ながらこれまでの対応の歴史を教訓にせねばならない。依然として朝鮮戦争以降守られて来た我々の平和維持方法が有効である。どんな侵略にも屈しないという軍事体制と安保体制が必要だ。
戦争に関する認識が重要だ。戦争を防ぐのは、戦争を甘受せねばならないという精神だ。こういう事を主張すると、戦争を煽っているという不合理な主張をされるが、結局この「精神」が戦争を防ぐのだ。民族を救うには戦争を防がねばならないが、戦争を防ぐには単純な譲歩ではいけない。相手は軍事優先主義を信奉する者が政権を握っている、という事実をはっきりと悟らねばならない」

とにかく安保だ、韓米軍事同盟だ、戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だのと口先だけは勇ましい事で。「金正日は軍事優先主義にして冷戦的だ」「金正日は力の信奉者だ」と言いますが、それって全部自分の事でしょ? よくもまあこんな事が言えるものです。筆者はこの一連のくだりを訳していて笑いを堪えるのに必死でしたが、ブーメランとはまさにこの事を言うのでしょうね。まるで愛知県知事選挙に対する石原伸晃コメント並みのブーメランではありませんか。「軍事優先主義を信奉する者」って、「戦争を甘受せねばならない」とか「戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要」だとか言ってる自分の事でしょう。康仁徳自身が最悪の「軍事優先主義者」そのものです。
挙げ句の果てが「「精神」が戦争を防ぐのだ」ですよ。全然現実的な外交はおろか、軍事政策ですらありません。おまえは神風特攻隊か! 旧日本軍並みの非合理的な精神主義です。康仁徳は現在、日本の聖学院大学客員教授として北朝鮮学を教えているそうですが、こんなお粗末な精神論のどこが学問なのでしょう。康仁徳は大学教授よりも、餃子の王将で新人教育担当者になった方がずっと天職だと思います。
そして強烈な国家主義者の臭みも鼻につきます。民族が滅びても国家がありさえすれば良いというその発想は、まさに親日派大統領・朴正煕の下でKCIAの局長を務めただけの事はあるでしょう。軍事政権時代の韓国はまさに旧大日本帝国の精神主義や近代天皇制を受け継ぐ親日派残党の天下でしたが、康仁徳は21世紀の現在でもそれを引きずる「生きた化石」です。これが野生生物なら絶滅危惧種として保護する必要がありますが、韓国の親日派残党など保護した所で有害無益でしかありません。
こんなのが統一部長官じゃあ南北対話が進むはずないでしょう。金大中大統領がこの男のクビを切ったのは100%正しい合理的な判断であったと筆者は断定します。

発言や文章の内容を比べると一目瞭然、似たような経歴を歩みながら後に決定的に別の道を歩んだ林東源氏とは思想的にも人格的にも何という落差かと思います。プレシアンの林氏インタビューでもあきらかに自身の前任者だった康仁徳(実名を挙げてはいませんでしたが)の誹謗中傷に対する反論を意識したと思しき個所が散見されましたが。

まあ、この康仁徳という男、朴斗鎮とはお似合いの戦争扇動者・軍事優先主義者である事だけは間違いありません。まさに石丸次郎が推奨するに相応しい相手ではあります。石丸はポスト黄長燁として康仁徳と朴斗鎮をかついだという事でしょう。こうした彼らの氏素性・来歴を知った上で、この手の戦争扇動者達のペテンに引っ掛からないよう注意する必要があります。
ちなみに康仁徳は昔軍事境界線上で起こった「ポプラの木伐採事件」でも自分が指揮・対応したんだという手柄話を延々するのが得意技(上記デイリーNKの記事でも自慢してた)である事から、この人には筆者から次のような「愛称」を送りたく思います。
「韓国の佐々淳行」


ちなみに、デイリーNKは韓・日・英・中の4ヶ国語で記事を配信しているのですが、このうち日本語版だけえらい「差別的」な待遇を受けているのは笑っちゃいました。デイリーNKの記事など東スポレベルのくだらない記事ばかりで、まともに参考になるものなどほとんどないのですが、それでもデイリーNK側からすれば目玉記事扱いである重要な記事の大部分は日本語版のみなぜか有料記事になっています。他の3ヶ国語版ではどれも無料で読めるのに…。しかも古い記事はそもそも日本語版では配信すらされておらず、著名人のインタビュー記事連載も日本語版で読める(ただし有料)のは2007年春辺りまででした。今回ネタにした康仁徳インタビューは2005年のものですが、日本語版ではそもそも公開すらしていません。日本語版だけえらい手抜きでいい加減な扱いですが、これは日本の反北朝鮮勢力が、韓国の反北朝鮮勢力からもなめられて馬鹿にされている事を意味しています。日本語版だけ有料にするなどひどいパガジ(朝鮮語でボッタクリの意)だと思いますが、それだけ日本の反北朝鮮勢力は韓国でも実際には信用されていません。もちろん韓日双方の反北朝鮮勢力(両国のこの手の連中は共に北朝鮮を敵とする点で、思想的に右翼も左翼もない)の結託というのは互いを利用してやろうとの下心を秘めた「狐と狸の化かし合い」でしかありませんが、それでもこの「化かし合い」は韓国側の方が一枚上手でしょうか。「韓米日が連携して北朝鮮を追い込もう」と言って握手をしておきながら、裏では舌を出して「あの倭奴(ウェノム)どもめ」と嘲笑しているのが韓国の反北朝鮮勢力の中でも狡賢い連中の手口という事であり、デイリーNKの日本語版の扱いはその象徴なのです。
そんな事も気付かずデイリーNKと業務提携したりインタビューに応じて悦に浸っているアジアプレスや石丸次郎、川人博、西岡力らほど滑稽な連中はいません。おまえ達は韓国側からも馬鹿にされてんだよ!

 

石丸次郎が最近やたらと朴斗鎮を持ち上げている理由

最近の石丸のツイッターを見ていると、コリア研究所の朴斗鎮が書いた文章を「必読」などと言って推薦している事があります。
この朴斗鎮という男はこれまでに何度も指摘してきた通り、辺真一や金賛汀らと共に「在日二世転向者3馬鹿トリオ」の一翼を担う人物で、北朝鮮や総連に対する個人的な恨みさえ晴らせれば他の在日同胞や南北朝鮮本国の民衆がどうなろうと知ったこっちゃないという最低以下の存在です。北朝鮮や総連組織を恨むのは勝手ですが、この男が実際にやっているのは朝鮮半島の平和や在日朝鮮人の生活を破壊するような事ばかり。口先では「北朝鮮の人権状況」だの「民族教育の現状」を憂えるなどと言っていますが、それがなぜ他の同胞に迷惑をかけて平然としていられるのか? この男の著書や発言が日本の右翼や排外主義者・民族差別主義者に悪用されまくった(川人博が朝鮮高校無償化除外問題で日弁連に噛み付いた意見書がその典型例)挙げ句、在日同胞の生活や人権に打撃を与える結果になっているではありませんか。本人も日本人の右翼・差別主義者、すなわち「倭奴 ウェノム」どもに媚び諂い、利用される事を望む確信犯としてそうした発言や著作を出しているのは歴然としているでしょう。

改めて思いますが、どうして朴斗鎮は日帝植民地時代の最中に生を受けなかったんでしょうねえ。当時であれば「親日派の巨頭」として朝鮮総督府の覚えめでたく大出世していたはずなのに。朴春琴と同じく国会議員くらいにはなれたはず。いやあ、残念残念。もっともその場合、8.15解放後に李光洙と同じくらい悲惨で哀れな末路(朝鮮戦争の最中に北へ連行されて、薬もなしに苦しみ抜いて病死)をたどる事になったでしょうが。

そんな我らの親愛なる友人・朴先生ですが、だからこそ石丸次郎のような人間に好んでその発言が利用される訳です。とりわけ石丸が朴斗鎮を好んで取り上げるのは在日の人権問題以上に、朴の朝鮮半島の平和を破壊して軍事的緊張を高める、戦争の危機を煽ろうとしている姿勢にシンパシーを感じているからではないでしょうか。
もちろん石丸本人は言うまでもなく朝鮮半島の平和など欠片も望んじゃいません。むしろそうなったら石丸や野中章弘をはじめとするアジアプレス一党はオマンマの食い上げでしょう。それでなくてもアジアプレスはAFP通信と龍虎相打つ貧乏ぶり(笑)では業界でも双璧なのに、これで朝鮮半島が平和になったり、北朝鮮が本当に改革開放したら飯の種がなくなってしまうではありませんか! 社運の為にも朝鮮半島の平和、北朝鮮の改革・開放、そしてアジアの平和は阻止せねばならぬ。それがアジアプレスに課せられた社会的(会社的?)使命なのだ! …と思います。
いずれにせよアジアの戦乱と紛争、軍事的緊張状態があってこそ飯が食えるアジアプレスである事に違いはありません。
だからといって彼らの財政事情が良くなったらそうしたスタンスが改まるかといえば、それもまたあり得ないでしょう。いくら貧乏してるからといって、そうした卑しい報道で飯を食うという事を平然と出来るというのは、彼らの心の奥底にアジアに対する蔑視感や差別心があるからに他なりません。でなければあそこまで恥知らずな事(家族が北朝鮮に帰国している在日を詐欺同然に騙して自分達の政治運動に引き入れる。さらにそれを誤魔化す為に、朝鮮高校の無償化除外に一応反対のポーズを取るなど、心にもない偽善行為を平然とする)は出来ないでしょう。

以前に石丸が北朝鮮内部にいるらしい情報提供者の発言を引く形で「戦争になったらいい」という妄言を吐いたのも、そうした彼らの「台所事情」とアジア蔑視思想が露骨に表れた一例と言えます。
で、我らが朴先生もまた最近、特に延坪島紛争以来やたらと朝鮮半島での戦争を煽り立てるような発言を繰り返しています。以下はその好例でしょう。

北朝鮮の砲撃―韓国は北朝鮮の挑発を阻止できるのか
http://www.koreaii.com/nknews/nk20101218.html

例によってこの砲撃事件は「(金正恩後継の)国内体制を引き締めなければならない」からだの「南北関係と対米関係のこう着状態を突破する必要があった」からだのといった手垢のついた、知性の欠片も感じられない紋切り型の文言で説明されています。そんなのはこれまで何10年も南北間で衝突がある度に日本や韓国の右翼・保守派が事態を説明するのに用いてきた、見飽きた例文集の一つに過ぎません。何一つ目新しい視点や情報による分析などないではありませんか。しかも筆者が一番凄いと思うのは、朴斗鎮の口振りの勇ましさです。上記リンク先の記事には実に凄まじい言葉が所狭しと散りばめられていました。例を挙げると…

「克服できるか韓国の平和ボケ」

「韓国軍と国民の安保意識がしっかりしていなければ、むしろ緊張を激化させるだけで北朝鮮を利することにもなりかねない」

「金大中・盧武鉉政権の「太陽政策」によって蔓延している韓国社会の「平和ボケ」をいかに克服するか」

「「武人精神」を失い、いわゆる「サラリーマン」へと転落した韓国軍」

「北朝鮮の危険性を教えない学校教育」

「はびこる北朝鮮支持勢力」

「以上で見たような「太陽政策」の後遺症を克服せずに、果たして「自衛権の行使」という強硬策が効を奏するのだろうか。北朝鮮に対する自衛権の行使は、韓国社会に根を張る親北朝鮮・従北朝鮮勢力を克服してこそその真の効果が得られるのである」

「こうした演習が北朝鮮の挑発に対する「抑止」となることは間違いない。しかしより重要なのは韓国国民の安保意識の強化である。「太陽政策」の後遺症である「平和ボケ」を1日も早く克服することこそが北朝鮮に対する最大の抑止力であることを肝に銘じるべきだ」

いくら何でもこれらは凄すぎ。
どっかで見た事のある実に大和魂に満ちあふれた勇ましい口調だな、という嫌なデジャブを感じたのですが、この文中の「韓国」を「日本」に、「韓国軍」を「自衛隊」に、「太陽政策」を「憲法9条」に、「金大中・盧武鉉政権」を「反日左翼勢力や日教組」に置き換えたら、そのままSAPIOやフジサンケイグループの新聞雑誌で毎回のように乗っている右翼記事に早変わりです。寸分の違いもないんじゃないでしょうか。まさに右翼・タカ派記事の例文集の単語を入れ替えただけ。いくら何でも手を抜きすぎじゃねえのか、と言いたくなるではありませんか。これ、兵頭二十八や櫻井よし子あたりが書いたと言っても区別出来ないと思います。ひょっとしたら同じゴーストライターが書いたのかもしれません(笑)。
韓米日が先に大規模な軍事演習で大々的に挑発したという事の発端を完全無視して「北朝鮮の挑発」と断じるのを見てると、この人全然事実関係調べてないんだなという事が良く分かります。研究者ならもっと自分の体を張ってちゃんと調べて下さいな。しかも北朝鮮側の訓練中止要請を勝手に「挑発」にしている所も凄い。軍事訓練の中止要請が戦争挑発になるなんて初めて知りました。だったら沖縄の米軍基地抗議行動も「戦争挑発」ですか。韓国・平沢の米軍基地抗議行動も「戦争挑発」ですか。素晴らしき哉、朴斗鎮博士の「挑発理論」! その素晴らしい頭脳で今回の黄海軍事訓練に日本の自衛隊も参加していたという事について、ぜひ朴先生の御高説を伺いたいものですな。

あとこちらも凄い。どこから突っ込んでいいのか分からないほど凄い。

2011年北朝鮮3紙共同社説-内外政策の破綻示す
http://www.koreaii.com/nknews/nk20110104.html

「自らが作り出した南北関係破たんの原因を、韓国政府になすりつける破廉恥な言動」

「このような「反民族的政権」と「対話」して果たして民族の利益が得られるだろうか。この機会によく考えてみる必要がある」

「(李明博の演説を引いて)国民の生命と財産を守ることが最高の義務である「大統領」としては、当然の発言といえよう」

「「韓国との対話を進めるということを示唆」したとする解釈は、連合ニュースの主観的解釈に過ぎない。彼らが主張する対話はあくまで「6・15南北共同宣言」と「10・4首脳宣言」に基づいた対話であって、韓国が呼びかけている非核化のための対話ではない」

「従北朝鮮勢力」

まあとにかく、朴先生が「統一」「平和」「南北対話」「民族和解」「太陽政策」といった事が大嫌いで、「分断」「戦争」「対立」「軍事的緊張」「南北関係破たん」といった事が3度のメシよりも大好きだという事だけは良く分かりました。
南北の対話による平和を希求する人々は、朴先生の理論に照らし合わせると何もかも全て「従北朝鮮勢力」という事になるようです。現在の日本の右翼も自分に都合の悪い存在は何もかも「反日勢力」の一言で片付けますが、我らの親愛なる朴先生の思考方法も全く変わりません。さすがは現代の「ネオ親日派」の最も模範たる朴先生! 骨の髄まで今やすっかり「倭奴 ウェノム」との同化を済ませられたのです! 先生の記事における大和魂みなぎる表現・叙述手法にも得心がいきました。今や辺真一や金賛汀といった「お仲間」よりも親日ぶりでは頭一つ抜けたと断言して良いでしょう。
先生にはぜひとも老骨に鞭打って韓国軍に入隊し、「韓国の領土防衛」の為に軍役にでも何でも就かれる事をお勧めします。だって、火急の事態でしょ? こんな日本のような「安全地帯」で糞つまんねえ文章書いてる場合じゃないでしょ? みずから「実践」によって在日同胞及び「「武人精神」を失い、いわゆる「サラリーマン」へと転落した韓国軍」に、かつて在日朝鮮人運動を戦った闘士として範を示してくださいな。日頃北朝鮮や総連を「実践が伴わない」と言って、さすがは元マルクス主義者らしい批判を繰り返しておられるのですから、まさか嫌とは言いませんよね? 文章なんか書いてる暇があったら、朴斗鎮先生、軍隊へレッツゴー(笑)!

こうした在日の戦争扇動者であるからこそ、石丸次郎にとって朴斗鎮というのは重宝すべき存在なのだという事です。石丸自身の立場からすれば実に「理に適った」行動でしょう。


ちなみに朴斗鎮という人間についてはその政治思想だけでなく、彼個人の人格についても非常に問題があるという事は指摘しておかねばなりません。氏の代表作とされて川人博にも悪用された「朝鮮総連」という本ですが、これを売り出す際にある些細ではありますが、非常に卑劣な振る舞いをした事があります。それこそまさに「同胞に迷惑を掛ける」卑しい行為であると同時に、一般常識に悖るような行為でした。この男は思想うんぬん以前に、いい年ぶっこいて常識というものがありません。
朴斗鎮批判についてはいずれ第2弾を書く予定ですが、その件も同時に報告するつもりです。

 

辺真一の情報分析力は石丸次郎以下

中国軍が北朝鮮に駐屯したという話は朝鮮日報の飛ばし記事だったようです。この手のネタを真っ先に喜ぶ産経新聞でさえ、環球時報の記事を引いて否定しました。

北朝鮮・羅先への軍駐屯を否定 中国国防省当局者
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110117/kor11011713480005-n1.htm

ところがこのガセネタに喜んで飛びついた馬鹿がいました。コリアレポート代表にして在日二世転向者3馬鹿トリオの一人であらせられる辺真一です。我らが辺先生、御自身のブログでまたしても自身の講演会自慢をぶった後でおもむろに以下のように述べました。

中国軍が羅先市に駐屯!?
http://blogs.yahoo.co.jp/krp19820301/34159779.html
この日の演題が「日本と朝鮮半島の将来」だったので、日本の将来の資源外交の見地からも核・ミサイル・拉致問題を早期に解決し、小泉元総理が言うように北朝鮮との関係正常化を図るべきであると強調した。
また、中国との間で尖閣諸島問題や資源紛争を抱える日本としては、中国軍が北朝鮮に駐屯し、中国海軍が日本海に面した北朝鮮の港湾を軍港に利用し、潜水艦や艦隊などが日本海に進出するような事態は日本の安全保障上極めて重大な脅威となりかねないので、北朝鮮をこれ以上中国に追いやるようなことは得策ではない、そのためにも日朝間の懸案である拉致問題を早期に解決することの必要性を最後に強調し、講演を締めた。
帰宅して、インタネットでその日の情報をチェックすると、日本海に面した北朝鮮の最北端の港湾都市、羅先市に「中国軍が駐屯し始めた」との韓国報道があった。今まさに、危惧していたとおりのことが起きつつあるようだ。
報道によれば、中国は北朝鮮から10年間リースされた羅先港湾の埠頭などの警備のため少数の軍人を駐屯させているとのことだが、羅先港が中国にとっていつの日にか貿易拠点から軍事拠点にならないとの保障はない。うかうかしている場合ではない。

産経新聞でさえ否定したようなガセネタを、トンチンカンな自説の論拠に引用して喜んでる辺真一って何? 馬鹿?
そもそも北朝鮮が中国と強固な同盟関係を結ぶ一方で、それでも中国の言いなりにならないというのは北朝鮮専門家なら常識中の常識でしょうに。あの石丸次郎でさえ、後継者予想問題(笑)の反省からか(?)今回の一件には慎重な姿勢だったというのに。辺真一は本当にどうしようもありません。
それとも中国脅威論を煽り立てたいだけだったのでしょうか。だとしてもガセネタを論拠にしてるようでは芸がなさ過ぎます。
辺真一は北朝鮮問題でも駄目ですが、中国問題の論客としてはそれ以上に駄目過ぎて話になりません。普天間基地を済州島に移転しろとか、そういうSF次元のトンデモ話しか出来ないのですから、こんな人間を呼んで講演させてありがたがる方も問題でしょう。
辺真一という男が今真っ先にすべき事はただ一つ。即刻引退する事です。

 

日本共産党はもう朝鮮半島問題に関わるな

新年早々、今の日本では「左翼」と言えども根本的に朝鮮半島問題(在日、本国問わず)の事を分かっていない連中が多いという事を満天下に知らしめる事例がまた一つ。
 
民団が新年会開く 志位委員長が出席、祝辞
 
何ですか、これは? 
「鄭団長は、韓国「併合100年」となった昨年一年間について、「日韓両国の未来を志向する潮流は強まった」と振り返り、「東アジアの未来をつくっていく中心は、日韓関係だと確信している」と述べました。他方、北朝鮮の延坪島砲撃などにより、南北関係が深刻な事態になっていると、北朝鮮を厳しく非難しました」
「志位氏は祝辞の冒頭、「セヘボクマニパドゥセヨ(新年おめでとうございます)」と韓国語であいさつ。昨年、民団や韓国大使館と意義ある交流が進んだことをうれしく思っていると述べ、日本共産党の国会議員全員が、日韓議員連盟に加入したことを紹介すると、会場から大きな拍手が起こりました」
 
いや、日本共産党が朝鮮労働党(に限らずそれ以外の他国の共産党とも)と大分前から無用な喧嘩ばっかりしてるのを知らない訳じゃありませんが、いくら何でもこれはねえだろという話です。
日本という国が1945年8月15日の敗戦以降も朝鮮の植民地支配に対してロクな賠償もせずにズルズルと現在にいたった事は言うまでもありません。したがって、本来日本左翼の朝鮮半島問題に対してあるべき道義的スタンス(などと言う事自体がもはやナンセンスなのかもしれませんが、それでも敢えて原則論として問い質します)とは、少なくとも「植民地支配に対する真摯な謝罪と賠償」「在日朝鮮・韓国人の人権・生活権擁護」「かつてのアジア侵略に対する反省・懲罰としての憲法9条護持・絶対的な戦争放棄」であり、当然朝鮮半島において戦乱を絶対に起こさせてはならない、という事ではないのですか。少なくとも日帝植民地支配が大きな原因で分断させられた挙句に、その民族対立の間隙を縫って甘い汁を吸ってきた(一番の典型が朝鮮戦争特需)日本という国とその国民に、一連の軍事的衝突事件を口実にして一方的に北朝鮮だけを悪者にしてああだこうだと言われる筋合いはないという事です。左翼・右翼を問わず。
 
日本共産党が大日本帝国のファシズム及びアジア侵略に反抗・抵抗してきたというならば、まさに現在の南北朝鮮や朝日間の一触即発な軍事的緊張状態において北朝鮮だけを一方的に非難するような事があってはならないでしょう。ところが、日本共産党はここにおいて北朝鮮だけを一方的に非難し、南北朝鮮半島ならびに朝日の軍事的緊張状態を追認・促進させる事を公に宣言しました。それも民団の新年会で。延坪島砲撃事件に関しては明らかに韓国とアメリカが先に軍事演習による挑発を行っていたばかりか、それに日本軍=自衛隊までもが参加していた事実を完全スルーした上での「北朝鮮を厳しく非難」です。
さらに在日の民族団体において、敢えて右派の民団にここまで御機嫌取りして急接近するという行為が、在日朝鮮・韓国人社会の内部民族対立を煽る結果になるという事すら分からないのでしょうか。現在の民団はかつての反共反民主路線を反省するどころか、総連との和解が破談して李明博政権成立以降は日本の右翼(それこそ拉致問題や在特会関係の最悪な極右集団)とつるんで、ある意味軍事政権時代以上にひどい様相を呈しているという現状すら分からないと見えます。そんな所に行って「セヘボクマニパドゥセヨ(新年おめでとうございます)」? いい加減にしろという事です。貴様に韓国語でそんな事を言われる筋合いはない。
共産党は朝鮮高校無償化除外問題についてどういうスタンスなのですか(とは言え、その歴史的無知ぶりはひどいものでしたが。こちらを参照)。民団は日本の右翼団体(黒塗街宣車軍団)と一緒になって無償化除外賛成の暴力的デモをやっている団体なのですよ。日本共産党は右翼に祝辞を述べるほど落ちぶれたのですか。代々木の本部も今まで何度もその手の右翼のカチ込みにあって死傷者も出したはずですが、今やそんな連中に祝辞ですか。
こうなってくると、こっちとしては「共産党は今年ももっと議席を減らしてしまえ」という呪いの一言も浴びせたくなります。このように民団や韓国だけに肩入れして在日社会の分断・対立を煽るというのであれば、共産党の議席など増えた所で在日には何の意味もありません。地方参政権が認められた所で、少なくとも共産党には入れる気にもなれないでしょう。
かつて統一協会と激しく対立していた日本共産党はどこへ行ったのですか。それが自分とこの議員が党を挙げて日韓議員連盟に加盟ですからね。話になりません。李明博政権下で弾圧されている韓国の労働者大衆の事を日本共産党はどう思っているのですか。
 
少なくとも日本共産党にはもう朝鮮半島問題には関わって欲しくありません。日本国内の問題に関しては共産党も良い政策をまあ言うのですが(それでも過去に原発推進など重大な誤謬を何度も犯した)、こと朝鮮半島問題に関しては時として社民党はおろか、自民・民主党以上にひどい言動を行う事があります。対北朝鮮制裁に賛成し続けるのはその典型でしょう。
もうあんたらは朝鮮半島はじめとするアジアの問題に関わるな。左翼政党だからこそ、その日帝的言動が自民党以上に問題なのです。ロクでもない事をするくらいなら、まだ何もせずに黙っていた方がアジア平和の為でしょう。
いや、朝鮮半島問題に関わる資格・資質がないのは、共産党に限らず現在の日本の政党全てに言える事ではありますが…。

プロフィール

性別:
非公開

ブログ内検索

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

フリーエリア