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前回の記事の補足 - 朴斗鎮と対談した康仁徳とは何者か

石丸次郎が朴斗鎮の事を最近やたらと褒めて持ち上げている理由については前回の記事で述べた通りです。石丸・朴の両者共に、南北朝鮮の対話による問題解決と和平・和解を無益なものとして貶め、朝鮮半島の平和破壊と戦争危機をもたらすべく躍起になっている点で意気投合した「お仲間」だからに他なりません。これはまさに日本人の転向左翼と在日のネオ親日派がつるんだ、史上最も醜悪なタッグチームと言って良いでしょう。
SAPIOあたりに載ってそうな右翼記事のデッドコピー(冗談ではなく本当に「日本」という単語を「韓国」に置き換えただけのコピーそのもの)を平然と書く朴斗鎮のひどさはもちろんですが、それを必読とか何とか言って推薦している石丸次郎の水準も推して知るべしです。
前回の記事では触れなかったのですが、その朴斗鎮率いるコリア国際研究所にもう一つ興味深いお笑い記事がありました。

「金正恩体制」を占う 日米韓ラインで北朝鮮を「誘導」せよ
康仁徳・朴斗鎮対談 司会菊池嘉晃
http://www.koreaii.com/nknews/nk20110120.html

元は中央公論2010年12月号(2010年11月10日発売)の対談記事を転載したものですが、ここで朴斗鎮は康仁徳という人物と対談しています。この記事もやはり石丸次郎が自身のツイッターで推薦している事からも分かる通り、韓米日一緒になって北朝鮮に徹底して圧力を掛けろという内容で、さらには在韓米軍や尖閣諸島の件でも(強調部分は引用者による)

康 韓国では、李明博政権になって、在韓米軍の戦時作戦統制権の返還を延期したでしょう、これは政治的な意味だけはなく、経済的にも大きな利益になります。第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される
朴 尖閣問題で、日本の国民も少し分かったんじゃないですか。あれがなかったら、中国の思い通りですよ。負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです

と述べています。「負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです」という、徹底的に沖縄を踏みにじって当然と言わんばかりの朴斗鎮も凄まじい(そもそも尖閣諸島は日本帝国主義のアジア侵略地なのに、同じく日帝の被害者である在日の朴にそうした問題意識が全然ない時点で狂っている)ですが、「第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される」という骨の髄までアメリカの犬になりきっている康仁徳の発言もまたそれに劣らず凄いものがあるでしょう(そしてもちろん、第七艦隊のお陰で安全が保証されているというのも事実とは違う)。朴の「お友達」である辺真一も普天間基地を済州島に移転しろとか馬鹿な事を言っていましたが、朴斗鎮は沖縄の人々が苦しめられて当然という、それよりもはるかに凶悪な事を平然と言ってのけました。これを「在日朝鮮人のツラ汚し」と言わずして何と言うのでしょう。朴斗鎮は辺真一以下、伊勢崎賢治並みの悪質さと厚顔無恥さの持ち主です。

朴・康の両人共に偉大なる宗主国アメリカ様が大好きで仕方がないようですが、それを推奨している石丸次郎やアジアプレスもまたそれと同類である事は言うまでもありません。こんな人間を抱えているアジアプレスのイラク戦争批判とは一体何なのでしょうか。

さて、朴斗鎮の悪質さと鬼畜外道振りについてはこれと前回のネタでもう充分に御理解いただけたと思いますが、この鬼畜系・トゥジン(斗鎮)の対談相手となっている康仁徳という人物は一体何者なのでしょうか?
上記リンク先にもある通り、一般的に公表されている康仁徳のプロフィールは以下の通りです。

1932年平壌生まれ。韓国外国語大学院卒。政治学博士。朝鮮戦争勃発で韓国に避難。1961年から78年まで韓国中央情報部の北朝鮮担当局長。金大中政権の98年3月から99年5月まで統一部長官を務めた。99年7月から聖学院大学総合研究所客員教授。韓国極東問題研究所理事長。著書に『北韓全書』(全三巻)、『共産主義と統一戦線』など。

が、上記のように日本で公表されているプロフィールはかなり不足があり、特にKCIAを退任してから統一部長官になるまでの履歴が抜け落ちているので、それを以下に補足しておきます。

1979年極東問題研究所所長兼理事長、1981年平和統一政策問題の理念制度分課委員長を務め、1993年株式会社極東文化代表理事を務めた。ロシア語と日本語に精通。

当人がマスコミに出る時は「金大中政権の初代統一部長官(韓国史上の通算では24代目の統一部長官)」だったという履歴をやたらと前面に押し出します。もちろん金大中大統領は太陽政策によって南北対話・首脳会談を行って、当時南北の軍事的緊張関係を大いに緩和させました。その「太陽政策の統一部長官」がなぜ?と思われる向きもあるのではないでしょうか。しかしながらその部分こそがまさにこの人物を語る上での核心でした。
金大中政権の統一部長官は一人だけではありません。任期中に何度か交替しています。そしてその間の長官達の中でも最も外せない、太陽政策実行における最大の功労者は誰だったでしょう。多分、十中八九の人が林東源と答えるのではないでしょうか。そしてこの林東源氏は金大中政権では2代目(通算では25代目で、後に2001年には再度27代目の長官に就任)の統一部長官なのです。つまり康仁徳は「統一部長官の中では太陽政策最大の功労者」だった林東源氏の前任者でした。
康仁徳が長官を務めたのは1年ちょっとであり、これは早い話クビだった訳です。この長官に任せていては南北対話が一向に進まないので、切られて林氏に交代させられた。そういう事です。
康仁徳は北出身者であり、金大中政権下で統一部長官を務めたという点では林東源氏と共通していますが、その中身はまるで違うと言って良いでしょう。以前に筆者が訳した林東源氏のインタビュー記事

http://sgwse.dou-jin.com/Entry/186/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/187/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/188/
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=40101127165419&section=05 (韓国語原文記事)

をお読みになればお分かりの通り、氏も若い頃は強烈な反共右翼の軍人でした。しかしながら軍を退役して後に様々な経過を経て、民主化と南北対話を推し進めなければならないという方向に大きく考えが変わったのです。
ところが康仁徳の場合はそういった葛藤が全然なく、民主化以降も反共右翼、対北強行路線、従米路線という考えを全く改める事なく現在にいたっています。長官在任時には南北対話でロクな実績を上げられず、それどころか己の職務を意図的にサボタージュしていた疑いすらあったでしょう。本来ならば統一部長官だったという履歴など恥ずかしくて公言出来ない立場です。それでも長官職をクビになった事だけはよほど悔しかったのか、その後も折に触れて金大中・盧武鉉両大統領を攻撃し続け、太陽政策を誹謗中傷し続けました。その典型が盧武鉉政権当時の2005年に行われた以下のインタビュー記事でしょう。

金正日の支え、軍の抵抗を呼び込む事
http://www.dailynk.com/korean/read.php?cataId=nk06100&num=2963

その筋では有名なデイリーNKのインタビュー記事ですが、なぜかこの記事は日本語版では公開されていません。韓国語の記事なので読める人だけ読んで下さい。全文を翻訳をする価値もない(内容的にも推して知るべし。突っ込み所満載)し、その気にもなれませんので、一番この男の本質が表れていると思われる(かつ最も突っ込み所満載で笑える)部分を少しだけ訳出します。

「金正日は力の信奉者だ。金正日を圧倒する力だけが、核を持とうという欲求を阻止させる事が出来る。力の信奉者に融和政策の限界は明らかだ」

「戦争を望む人間がどこにいる? 戦争を抑制する為には戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だと言う事だ。戦争を防ぐには、戦争に臨むという固い決意を見せてやらねばならない」

「我々が当事者にならねばならない。金正日をホールドアップさせねばならない。自主的国防や経済力で我々はそのような段階を主導出来ない。我々は米・日・中と共に対北制裁の立場を取らねばならない。朝鮮半島の緊張は高まるが、我らだけ北と協力を強化したら米国がこれに同意しないだろう。韓国と米国が同じ立場から北朝鮮に対さねばならない。
最後になれば民族よりも国家が重要となる。民族が大事なのは間違いないが、国家が優先だという事だ。国家安保のバックには強固な韓米軍事同盟がある。大韓民国が没落すれば民族はない。市場経済、民主主義、人権を捨てて民族に統一する事に何の意味があるのか」

「北の支配者が最も冷戦的な人間だ。当然ながらこれまでの対応の歴史を教訓にせねばならない。依然として朝鮮戦争以降守られて来た我々の平和維持方法が有効である。どんな侵略にも屈しないという軍事体制と安保体制が必要だ。
戦争に関する認識が重要だ。戦争を防ぐのは、戦争を甘受せねばならないという精神だ。こういう事を主張すると、戦争を煽っているという不合理な主張をされるが、結局この「精神」が戦争を防ぐのだ。民族を救うには戦争を防がねばならないが、戦争を防ぐには単純な譲歩ではいけない。相手は軍事優先主義を信奉する者が政権を握っている、という事実をはっきりと悟らねばならない」

とにかく安保だ、韓米軍事同盟だ、戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だのと口先だけは勇ましい事で。「金正日は軍事優先主義にして冷戦的だ」「金正日は力の信奉者だ」と言いますが、それって全部自分の事でしょ? よくもまあこんな事が言えるものです。筆者はこの一連のくだりを訳していて笑いを堪えるのに必死でしたが、ブーメランとはまさにこの事を言うのでしょうね。まるで愛知県知事選挙に対する石原伸晃コメント並みのブーメランではありませんか。「軍事優先主義を信奉する者」って、「戦争を甘受せねばならない」とか「戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要」だとか言ってる自分の事でしょう。康仁徳自身が最悪の「軍事優先主義者」そのものです。
挙げ句の果てが「「精神」が戦争を防ぐのだ」ですよ。全然現実的な外交はおろか、軍事政策ですらありません。おまえは神風特攻隊か! 旧日本軍並みの非合理的な精神主義です。康仁徳は現在、日本の聖学院大学客員教授として北朝鮮学を教えているそうですが、こんなお粗末な精神論のどこが学問なのでしょう。康仁徳は大学教授よりも、餃子の王将で新人教育担当者になった方がずっと天職だと思います。
そして強烈な国家主義者の臭みも鼻につきます。民族が滅びても国家がありさえすれば良いというその発想は、まさに親日派大統領・朴正煕の下でKCIAの局長を務めただけの事はあるでしょう。軍事政権時代の韓国はまさに旧大日本帝国の精神主義や近代天皇制を受け継ぐ親日派残党の天下でしたが、康仁徳は21世紀の現在でもそれを引きずる「生きた化石」です。これが野生生物なら絶滅危惧種として保護する必要がありますが、韓国の親日派残党など保護した所で有害無益でしかありません。
こんなのが統一部長官じゃあ南北対話が進むはずないでしょう。金大中大統領がこの男のクビを切ったのは100%正しい合理的な判断であったと筆者は断定します。

発言や文章の内容を比べると一目瞭然、似たような経歴を歩みながら後に決定的に別の道を歩んだ林東源氏とは思想的にも人格的にも何という落差かと思います。プレシアンの林氏インタビューでもあきらかに自身の前任者だった康仁徳(実名を挙げてはいませんでしたが)の誹謗中傷に対する反論を意識したと思しき個所が散見されましたが。

まあ、この康仁徳という男、朴斗鎮とはお似合いの戦争扇動者・軍事優先主義者である事だけは間違いありません。まさに石丸次郎が推奨するに相応しい相手ではあります。石丸はポスト黄長燁として康仁徳と朴斗鎮をかついだという事でしょう。こうした彼らの氏素性・来歴を知った上で、この手の戦争扇動者達のペテンに引っ掛からないよう注意する必要があります。
ちなみに康仁徳は昔軍事境界線上で起こった「ポプラの木伐採事件」でも自分が指揮・対応したんだという手柄話を延々するのが得意技(上記デイリーNKの記事でも自慢してた)である事から、この人には筆者から次のような「愛称」を送りたく思います。
「韓国の佐々淳行」


ちなみに、デイリーNKは韓・日・英・中の4ヶ国語で記事を配信しているのですが、このうち日本語版だけえらい「差別的」な待遇を受けているのは笑っちゃいました。デイリーNKの記事など東スポレベルのくだらない記事ばかりで、まともに参考になるものなどほとんどないのですが、それでもデイリーNK側からすれば目玉記事扱いである重要な記事の大部分は日本語版のみなぜか有料記事になっています。他の3ヶ国語版ではどれも無料で読めるのに…。しかも古い記事はそもそも日本語版では配信すらされておらず、著名人のインタビュー記事連載も日本語版で読める(ただし有料)のは2007年春辺りまででした。今回ネタにした康仁徳インタビューは2005年のものですが、日本語版ではそもそも公開すらしていません。日本語版だけえらい手抜きでいい加減な扱いですが、これは日本の反北朝鮮勢力が、韓国の反北朝鮮勢力からもなめられて馬鹿にされている事を意味しています。日本語版だけ有料にするなどひどいパガジ(朝鮮語でボッタクリの意)だと思いますが、それだけ日本の反北朝鮮勢力は韓国でも実際には信用されていません。もちろん韓日双方の反北朝鮮勢力(両国のこの手の連中は共に北朝鮮を敵とする点で、思想的に右翼も左翼もない)の結託というのは互いを利用してやろうとの下心を秘めた「狐と狸の化かし合い」でしかありませんが、それでもこの「化かし合い」は韓国側の方が一枚上手でしょうか。「韓米日が連携して北朝鮮を追い込もう」と言って握手をしておきながら、裏では舌を出して「あの倭奴(ウェノム)どもめ」と嘲笑しているのが韓国の反北朝鮮勢力の中でも狡賢い連中の手口という事であり、デイリーNKの日本語版の扱いはその象徴なのです。
そんな事も気付かずデイリーNKと業務提携したりインタビューに応じて悦に浸っているアジアプレスや石丸次郎、川人博、西岡力らほど滑稽な連中はいません。おまえ達は韓国側からも馬鹿にされてんだよ!

 

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