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嘘は良くないな石丸次郎

石丸次郎の嘘八百な詐欺師ぶりにはほとほと呆れ果てますが、また自身のツイッターで馬脚を表す発言をしていました。
 
朝鮮高校の授業料無償化の問題はこれから大詰めを迎える。「拉致問題があるから」という理由で、無償化適用から除外することに、私は反対です。近々論考をウェブに掲載していきます。
 
何も知らない人間や石丸の信者がこれを見ると「やはり石丸センセイは常に民族差別に反対してきた、良心的北朝鮮批判者だったんだ」などと思ってしまうかもしれません。が、現実の石丸次郎という男はそんな甘っちょろいヒューマニストなどでは断じてありません。
「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(以下守る会)という団体があり、ここは脱北者の支援をするかのような表看板を掲げつつ、実際には北朝鮮と日本の外交関係悪化と軍事的対立を高め、在日朝鮮人に対する差別・偏見・排外主義を煽り立てている、札付きの日本版ネオナチ団体です。ところが石丸(とその所属団体であるアジアプレス)はこのネオナチもどき団体とほとんど一心同体のように連動して活動を続けているのです。自分の講演会などを大々的に取り上げてもらうなど。
 
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会
http://hrnk.trycomp.net/index.php
 
で、この守る会はその方針からすればまあ当然といえば当然なのですが、朝鮮学校への授業料無償化適用を猛烈に反対してきました。以下の声明文参照。
 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00319
 
(どうでもいいけど、何で守る会のホームページにあるこうした声明文や組織概要は普通のクリックではコピー出来ないの? まあ、ブラウザの設定を変えればコピー出来ますが、そんなに自分とこの発表した文章を広められたくないなら、最初から活動なんかするな!)
石丸次郎自身と密接な関連団体で、このように明確に無償化適用を反対しているではありませんか。これはどう説明するつもりなのでしょう?
それとも何か、自分達は「「拉致問題があるから」という理由」では無償化適用を反対してないという事でしょうか。別の理由なら無償化から除外しても一向に構わないという屁理屈なのでしょう。確かに守る会の声明を読んでみると拉致問題を理由にはしておらず、主に教科書の内容に問題があるからという理由で無償化に反対する、というトーンでした。でも結局は同じ事じゃありませんか。無償化適用に反対しているという事に変わりはありません。これは明らかな民族差別です。単なる言い訳内容の違いに過ぎません。
実際に守る会ホームページには「関係諸団体」のイベント告知として特定失踪者調査会やら拉致問題団体がらみのイベントが盛りだくさんで、こうした極右民族差別集団を「関係諸団体」としている守る会自身もまた極右差別主義団体そのものである事は明らかです。守る会が差別主義者でないというなら、在特会の乱暴狼藉や東京都&神奈川県知事の差別行為を大々的に批判してごらん。出来ないでしょ? だって同じ穴のムジナなのですから。救う会と在特会にいたっては所属人員そのものが結構ダブってますし。
まさに守る会や石丸次郎らの本心は「無償化が適用されるかどうかが問題なのではない。チョーセン人を差別・排斥する事に意義がある」という事なのでしょう。
 
石丸次郎の「自分は差別に反対してきた。在日朝鮮人の人権を擁護してきた」などという言い訳がポーズだけの大嘘であった事を、これほど良く証明する事例はないでしょう。決定的と言って良い。本心から民族差別に反対するなら理由の如何に関わらず無条件で朝鮮学校の無償化に賛成すべきですし、守る会のようなネオナチもどきとは縁を切って批判せねばなりません。それが出来ないのなら、ええ格好しいはとっとと止めて、民族差別主義者・好戦論者・戦後補償不要論者という本音をはっきりと表に出して活動すべきです。佐藤勝巳だの荒木和博だの石原慎太郎だのはそうしてますよ(笑)。その方が騙される人間がいなくなっていい。佐藤や荒木・石原らはもちろん許し難い連中ですが、それでも差別主義者という自分の醜い本音・本性を堂々とさらけ出して活動している分、まだ石丸に比べれば「正直」です。
辛淑玉だのぱぎやん(趙博)だのといった一部の在日が石丸を熱烈に支持して持ち上げているのですが、これは自分達を差別・迫害している存在を熱心に慕うという喜劇に他なりません(もちろん騙されているのではなく、確信犯も相当いるでしょうが)。こうした「自分は差別主義者じゃない詐欺」に引っ掛かる被害者が、今後出ないようにする為にも、です。
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権力世襲は日本の悲劇 その1

 石丸次郎がまた自分のツイッターで愚かな事を言っています。
 
「大阪はしとしと雨。これも中国の反日デモの余波なのか、チベットで同化教育反対のデモ拡大の報せ。チベットやウイグルの映像がもっと世に出てきても不思議でないのに、少ない。ビルマは地下VJの映像がたくさん出てきているというのに。」
 
「権力世襲は隣国の悲劇」メールマガジンに拙文を書きました。
http://www.mag2.com/m/0001188692.html
いわゆる「進歩派」に属する人で、この度の金正恩後継に意見表明したものを寡聞にして知りません。どなたか教えて下さい。
 
もう何度も述べてきた通り、北朝鮮の事をを針小棒大に誹謗中傷しながら、日本やアメリカの悪については一切「見ざる・言わざる・聞かざる・感じず・味わわず・少しも考えず」を貫くのが石丸次郎の得意技です。一方で最近の石丸は朝鮮民族ヘイトだけでは飽き足らないのか、それともこれからは北朝鮮攻撃だけでは食っていけないという自覚があるのか、中国に対してもその矛先を向けて新たに「嫌中派業界」への進出を考慮に入れているのかもしれません。すごいね石丸センセ。日本とアメリカ以外へのヘイト記事バリエーションを増やして、これからは隠れレイシスト記者の第一人者を目指して下さい。
 
それにしてもこんな記者を雇っているアジアプレスの良識が疑われます。石丸が反北朝鮮や在日朝鮮人排斥で行動している民族差別団体と密接な関係を持って活動しているのですが、こんな男を記者にして一体アジアの何を報道しようというのでしょうか? ジャーナリズムには客観性が必要と言う建前があります。しかし今のアジアプレスにはそんな建前すらないでしょう。日本の戦争責任を免罪し、日本以外のアジア諸国を見下し、あるいは中国のように台頭してきた国に対しては脅威を煽り立てているだけではありませんか。同社の内部には韓国人や中国人の記者も多数所属しているだけになおさらタチが悪い。それらには個人的には良心的な記者もいる(アジアプレスの韓国人記者の中には何年か前に枝川の朝鮮学校強制収用問題を取材に来た記者もいた)のですが、それはかえって最近のアジアプレスのひどい報道内容を免罪させる結果しかもたらしていません。「うちには韓国人・中国人の記者もいるから、決してアジア諸国に偏見など持っていませんよ」という言い訳材料を与えているに過ぎないのではありませんか。結果的には。
 
アジアプレス代表の野中章弘はイラク戦争に反対しましたし、従軍慰安婦の問題を取材したりするなど、一見すると反戦派で朝鮮半島問題についても良心的な報道をしているかのように見えますが、それがどうして北朝鮮に対する日帝植民地支配の賠償を事実上否定している石丸次郎を自身のメディアに登場させて大々的にバックアップしているのでしょうか。アジアプレスのホームページを実際に御覧になれば分かりますが、今や石丸次郎(とその「眷属」ども)の書く偏見と悪意に満ちた北朝鮮報道記事がかなりの割合を占めています。一体他のアジア諸国の報道はどこへ行ったのかと言いたくなるくらいに。いわば、石丸の北朝鮮記事が今やアジアプレスの看板記事になってしまい、それを抜いたらアジアプレス自体がスカスカ状態になってしまうほど依存度が高くなってしまったと言っても過言ではありません。
さらに野中はフリーランス記者の「生涯賃金はテレビ局社員の五分の一以下」と言います。いわばフリーランス記者の苦しい生活とその悲哀を最も良く知っているがゆえの発言であり、だからこそそれのバックアップとしてアジアプレスという報道機関を設立したのでしょう。しかしながら人間社会においては、そうしたあまりにひどい困窮が却って人を腐敗堕落させる事も少なくありません。貧乏なアジアプレスにおいては石丸の書いたセンセーショナルな北朝鮮報道記事が人目を引き、結果的に同社の「稼ぎ頭」になってしまったのではないでしょうか。そうでなければ現在のアジアプレスがあそこまで石丸の記事や講演会や「リムジンガン」を最前面に打ち出して売り出すはずがありません。野中章弘は貧乏な記者だったからこそ、こうした自分とこの「スター記者」(笑)が本当は北朝鮮という国の事を何も知らないアホな知ったかぶりのパパラッチで、しかもとんでもない民族差別・戦争扇動者であっても、「稼ぎ頭」であるがゆえにストップを掛けられなくなってしまったのではないでしょうか。それに伴って他の「稼げないアジア諸国の報道」があまりに軽んじられて顧みられなくなっているのでは。ミャンマーだのネパールだの、一般的な日本人にはそれらの国が地球上のどこにあるのかもロクに知られていない国の事を報道するより、北朝鮮の悪口を書いた方が確かに売れるからなあ(笑)。
しかしながらこのように「中身のないセンセーショナルな報道でも売れれば良い」というのは、ジャーナリズムとして致命的な腐敗堕落ではありませんか。野中章弘がアジアプレスを設立した当初の目的の一つもそうした風潮に異を唱える事にあったはずです。なのに今は…。
この物語が我々に与えてくれる教訓とは、浜崎あゆみだけに売り上げの4割を依存した一時期昔のエイベックスじゃあるまいし、やはり企業体にとってそういう偏った収益構造は危険という事でしょうか。
 
代表の野中章弘がいかに従軍慰安婦問題や反戦平和を口にしようとも、全ては虚しい限りです。自分の所で北朝鮮危機と在日朝鮮人への偏見・差別を煽り立てている石丸次郎が「稼ぎ頭」のようにのさばっている現状は一体何なのか? 今のアジアプレスは、代表の野中までもが他の韓国人・中国人記者達と同じように「石丸の記事は差別助長や戦争扇動ではありませんよ」という言い訳をする為の引き立て役になってしまっているのではないか。
アジアプレスという報道機関でも岩波書店や週刊金曜日と同じ事態が進行している証左なのでしょう。
(この項続く)

石丸次郎終了のお知らせ

 と題しましたが、これまで書いて来た石丸関連の記事の続きは近いうちに完結させます。今回の記事はその番外編として御覧下さい。実は石丸次郎の終わってるぶりを最も良く象徴する、それでいて大変笑える記事を発見したのでそれを晒し者にするのが今回の記事の目的です。
石丸は日頃北朝鮮国民の困窮している姿を勝手に写真に撮っては日本のメディアで晒し者にしてメシを食っていますが、自分の困窮している辛い恥ずかしい姿を、それも外国のメディアに好き好んで見せびらかしたがる者など北朝鮮国民でなくても一人もいやしません。そういう無辜の一般人のプライバシーを侵害しまくって迷惑をかけるパパラッチ稼業で食っている以上、石丸本人の恥ずかしい有様も併せて晒し者にしなければ「報道の公平性・客観性」(笑)が保てないでしょう。
北朝鮮報道のスタンスは基本的に自由でなければなりません。北朝鮮の公式発表を鵜呑みにすると政治宣伝に利用されるかもしれません。誰かさんが2002年に言ったように(笑)。
以下に載せるのは極めて自由なスタンスから報道する、北朝鮮の公式発表を鵜呑みにするのでもなければ、政治宣伝に利用されている訳でもない、厳然たる「事実」の記録です。
 
先日、朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)の国防委員長である金正日の後継者が三男の金正恩に事実上決まって内外に広くお披露目されたのは御存知の通りですが、それについて我らの愛すべき友人・石丸次郎はこの後継者問題に関して1年以上も前に自身の予測を東京新聞紙上(2009.04.20)で公にしていました。以下、その記事を転載します。ウェブ上では会員以外最初の一部分しか読めないので、当時上下2回に分けて発表された記事を書き写しておきます(強調部分は引用者による)。
 
 
こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2009042002000063.html
 
国内事情も悪化「経験、統治能力ない」
健康不安が顕著な北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(67)。先の最高人民会議で、義弟の張成沢(チャンソンテク)氏(63)が事実上のナンバー2の国防委員に選出されたことで、後継者問題ががぜん、注目されている。ところが、多くの識者が息子への継承を予測する中、北朝鮮ウオッチャーの石丸次郎氏は「息子たちは無理」と大胆な見方で、異彩を放っている。石丸氏に聞いた。 (鈴木伸幸)
 
(上)
正当性でも3人に問題
三人の息子は誰も後継者になれないだろう」。北朝鮮内部情報誌「リムジンガン」(アジアプレス出版)の編集人、石丸氏は言い切った。「金日成(キムイルソン)氏から金正日氏に権限委譲されたのは冷戦時代。旧社会主義陣営を安定化させるために、権力世襲という無理をしても支えざるを得なかった。だが、今は国際環境が違う」
また、北朝鮮の内部事情も悪い。「人民を統治するための食糧配給制度は崩壊。軍にも十分な食料がない。国営企業は七割以上が立ち枯れ状態。その一方で、統制不能な市場経済が拡大中。こんなボロボロな国では、金総書記は息子に継承させたくないし、息子も継承したくない
さらには「そもそも三人の息子にはまだ十分な経験がなく、この国を統治する能力はない。今、ポストを与えられても、何もできない。金総書記はそれが分かっているはずだ」と付け加えた。
正当性でも息子には問題がある。長男、正男(ジョンナム)氏(37)の母、故成恵琳(ソンヘリム)氏は対立する韓国からの越北者。次男、正哲(ジョンチョル)氏(27)と三男、正雲(ジョンウン)氏の母、故高英姫(コヨンヒ)氏は大阪出身の在日朝鮮人二世といわれる。いずれも北朝鮮では警戒対象だ。
今回の張氏の国防委員選出にどんな意味があるのか。北朝鮮で地位を得るには、朝鮮労働党と軍のキャリアが必要だが、張氏には目立った業績はなく、今回の昇進には、金総書記の何らかの意思があるとされる。
張氏は金日成総合大卒で、同大在学中に金総書記のただ一人の実妹、金敬姫(ギョンヒ)氏と知り合い、結婚した。その張氏の昇進について、石丸氏は「利権をめぐる激しい権力闘争に勝ち残った実力が評価された」とみる。
北朝鮮では労働党や軍などがそれぞれ傘下に貿易会社などを持っている。張氏は金総書記を後ろ盾に、二年前からそうした会社経営者を『不正蓄財』『南朝(韓国)と不当な関係』などの言い掛かりを付けて粛清し、会社を統合整理。大きな利権を手にした
さらには、昨年八月に金総書記の健康不安が深刻化。「ベッド脇に立てる数少ない親族として、張氏は金総書記のお言葉を代行する役割を通じ、周りを固めたのでは」と分析する。
その一方、金総書記は健康不安もあり、今後に危機感を強めているという。北朝鮮では昨年末から今年にかけて「誰か分からないが三月に後継者が決まるらしい」とのうわさが広まり、その後「正雲氏に決まった」との情報が広範に流れた。
 
(下)
改革開放へ交渉を
「市民は『将軍様(金総書記)には息子がいるらしい』ぐらいしか知らない。それが、後継者の具体名まで流れたのは初めて」という。石丸氏は「金総書記の健康不安で政権内外に動揺が広がる中、あえてこうした偽情報を流して、とりわけ政権内部に『金体制に断絶はない。変なこと考えるな』とメッセージを送ったのではないか
そんな中の張氏の国防委員選出は「猜疑(さいぎ)心が強い金総書記だが『身内だし、しばらくはこれでしのげる』と判断した。張臨時代行のような形。今、決まっているのはそこまで」とみる。
十二日、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が金総書記の工場視察の記事を掲載し、工場の支配人らが「やせ細った将軍様の姿に涙を流した」と伝えた。世代交代へのムードづくりが狙いらしい。
ただ、石丸氏は「現時点では、息子の誰が『王位を継承するのか』の議論はあまり意味はない」として主張する。「北朝鮮が大きな曲がり角にあるのは事実。核やミサイルの実験をさせず、ポスト金体制を、改革開放と国際社会の協調に向かわせるにはどうしたらよいのか、国際社会は知恵を出し合わねばならない。そのための外交ビジョンを考えることが急務だ」
 
識者に根強い『息子委譲説』
義弟・張氏がカギ握る
識者の間に根強いのは「息子への権限委譲説」だ。「中国の支援で体制は細々と維持される。そうすれば、中国は北朝鮮を国際社会での交渉カードにも使える」とみるからだ。
関西大の李英和教授は正男氏が後継者とみる。「張氏は正男氏を子どものころからかわいがった。張氏の国防委員就任は、彼が後見人となって正男氏を後継者とするための前段階。年齢的にもキャリア的にも彼が最適で、中国も望んでいる」
「国防委員会は人数が八人に倍増されたが、新任者はいずれも張氏の同調者。“張代行体制”といってもよく、激やせした金総書記が、あえて姿を見せたのは『後継体制の準備ができたのでご安心を』というメッセージ」と分析する。
ただし、正男氏後継には問題がある。まずは「八年前に成田空港で拘束され、指紋などを採られたことが国際舞台で弱みになる」。また「本人の固辞」もありうる。その場合には「正男氏と張氏がタッグを組んで院政をしく。みこしは軽い方がいい。一番、名前が出てこない次男の正哲氏(27)を象徴君主とする」。
慶応大の磯崎敦仁講師は「三人の息子のいずれかが後継者となるだろうが、あくまで金総書記の意思次第。張氏主導による後継決定はない」と話す。「張氏の役割は、金総書記が指名する後継者の後見人」
息子の年齢については「近年、労働新聞に『人生にとって二十歳代大切だ』といった具合に『二十歳代』『三十歳代』という言葉がよく出てきた。三人の息子のいずれでもいいよう、地ならしが進んでいる」という。
国防委員会の人選については「思ったほど世代交代しなかった。金総書記以外の現職は八十歳代で実務は無理。新任者は秘密警察や軍若手の実務者ばかり。最終決定者は金総書記だが、一部の仕事を側近に任せる形にした」とみる。
北朝鮮指導部は金総書記の父、故金日成国家主席の生誕百年となる二〇一二年に「強盛大国の門を開く」とする。磯崎氏も李氏も「一二年に後継体制を明らかにするだろう」と予測した。
また、自衛隊で北朝鮮情報を分析していた宮田敦司氏は、労働新聞に国防委員の写真が掲載されたことに注目。「これまでは、閣僚クラスの写真も出てこなかった。国防委員全員の写真には、何らかの意味がある。集団指導体制への布石なのでは」と指摘した。
 
 
石丸次郎曰く「息子の後継はない」。
いくら何でもこれは凄すぎ。金正日の後継者は息子3人のうち誰になるかという見立ての違いはあれども、基本的に息子への世襲で決まりというのは誰が見ても明らかでした。そんなの別に北朝鮮研究の専門家でも何でもないカタギの素人でさえ明白に分かる規定路線でしょう。ところが、北朝鮮報道の第一人者を以って任じ、日本で自分以上に北朝鮮の事を知る者はいないかのように日頃から自画自賛して威張り散らしていた我らが親愛なる友人・石丸次郎は、そんな素人でも分かるような事柄を大ハズレさせたのです。この自爆っぷりは佐藤優の選挙予想にも匹敵する凄絶さがありますが、「本性は好戦的な反人権派にして戦争扇動者・民族差別主義者にも関わらず、舌先三寸で本来政治的スタンスが全く逆の左派・リベラル系にも大々的に食い込んで活動の場を獲得し、世の中に害悪を垂れ流す」という点で石丸と佐藤は双子のようにそっくりでした。しかし簡単な予想すら外して赤っ恥をかくという点までそっくりだったとは…。北朝鮮国内に大勢の情報提供者を抱えておきながら、誰の目にも明らかな後継者問題でとんでもないトンチンカンな予測をする辺り、石丸次郎もまた実は北朝鮮という国について本当は何も分かっていないのではないでしょうか。コメントを求められたら、北朝鮮への敵愾心に基づく妄想と願望とハッタリと、北朝鮮を自分が一番良く知っているという歪んだ自尊心で何でもかんでも断定して答えるという石丸次郎の本性がこれで良くお分かりいただけたと思います。
上記記事では石丸以外のコメンテーターもいい加減な事をしゃべってますが、それでも息子が後継者になるという基本線はちゃんと抑えているだけまだナンボかマシでしょう。石丸のコメントが一番大ハズレです。石丸の「僕が一番北朝鮮の事を知っているんだ」と言わんばかりの歪んだ思い込みにも困ったものですな。
 
大枚をはたいて北朝鮮内部の情報提供者を雇ってもこの程度ですか。いや、ひょっとしたらその「情報提供者」達とやらもかつての安明進(アン・ミョンジン 南に亡命した元工作員で、後にシャブで逮捕された挙げ句、自身の北朝鮮関連の証言にかなり嘘が入っている事を告白した)のような食わせ物で、金だけ貰っていい加減な情報と写真・映像ばかり石丸に届けている可能性もあるでしょう。それを鵜呑みにして馬鹿な事を言ってるとしたら、石丸次郎は相当に度し難いアホですし、あるいは情報のいい加減さを知っていてそのまま報道しているとしたら、それは単なる詐欺師です。いずれにせよロクなもんじゃありません。
 
石丸次郎の北朝鮮報道記事など絶対に鵜呑みにしてはなりません。こんな人間のコメントや記事を真に受けたら、間違いなく北朝鮮との外交ではとんでもない過ちを犯す事になります。「北朝鮮国民は困窮して不満が爆発寸前」「金正日は国民から見放されている」「拉致問題が解決しないのは何もかも北朝鮮だけが一方的に悪い」「南北朝鮮本国や在日の総連・民団が和解しようとしても全ては無駄で何にもならない」「北朝鮮こそが北東アジアの平和を乱す最大の元凶」「北朝鮮国民の反日感情など大した事ない。金正日に対する反感の方がはるかに強い」「金正日の後継者は息子達ではない」(笑)これらは今まで石丸次郎が10年以上も自身の記事や著書で書き、主張してきた事です。で、その結果は? 石丸の記事を読んでいると今にも北朝鮮で革命やクーデターが勃発して政権が転覆するかのような印象を受けますが、金正日政権は今なお健在どころか堂々と息子への権力委譲を世界中にお披露目するほど安定しているではありませんか。それどころか、同じ世襲権力者政党でも日本の自民党政権の方が先に崩壊しちゃいましたが。上記に列挙した石丸の言が正しければ、革命やクーデター以前に北朝鮮はとっくにアメリカによる武力行使で崩壊しているでしょう。でもそうはなりませんでしたし、アメリカもそのような事は出来ませんでした。北朝鮮最大の主敵であるアメリカでさえも、石丸次郎の妄想のようには北朝鮮という国を甘く見てはいないという事です。もしアメリカや韓国の外交官・諜報機関が石丸次郎並みの情報収集・分析能力しか持たず、「金正日政権は崩壊寸前」などと軽々しく考えて軽挙妄動したら今頃想像を絶する恐ろしい事態を招いた事だけは間違いありません。日本に住む我々など今頃こうして平穏(?)な生活が出来ていたかどうか。何よりも「北朝鮮だけが何もかも全て悪く、東アジアの平和を乱す最大の元凶」という屁理屈は歴史と現在の国際環境に全く符合せず、日本国内でしか通用しない妄言だという事です。アメリカや韓国のような国がそれでも石丸の妄想のような考え方に毒されきっていないのがまだ救いではありましょう。でも日本は…。
現在石丸次郎はアメリカに行っているようで、本人はツイッターで意気軒昂に北朝鮮の悪口を書き散らしていますが、その内容はほとんど「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の低レベルで無内容なものです。そんな人間でもアメリカでは確かに歓迎されるでしょうね。まともな知恵も知識も情報分析能力もないただのアホであろうとも、朝鮮半島問題ではアメリカの責任を一切不問にして免罪してきたアメリカ無謬論者なのですから。宗主国に絶対的な忠誠を誓う属国のイエロージャップ・ピエロであれば、それはさぞかし歓迎されるでしょうよ。利用価値がある限りはね…。
 
あ、でもひょっとして最近の石丸の記事内容が狂気じみて荒れてきた原因は、この後継者予想が外れたので不機嫌になったのが原因だったりして…。

もっと早く死ぬべきだった

黄長燁が死んだとのニュースがありました。ウェブ上のニュースは以下のリンク先を御覧下さい。「韓国の産経新聞1号」(笑 ちなみに同2号は東亜日報で同3号は中央日報)こと朝鮮日報のサイトというのがまあ何ですが、どこも伝えている内容に大した違いはないのでとりあえず。
 
http://www.chosunonline.com/news/20101010000019
 
この男については前に批判した通り、南に亡命後はほとんど日米ネオコンの犬としか言いようのない言動を繰り返して、南北の和解・平和・統一を妨げる事ばかり熱心にやっていました。日本の北朝鮮関連報道では黄長燁を「北朝鮮の金正日政権に抵抗する闘士」であるかのように報じていましたが、当の韓国現地において彼の行動は「北朝鮮の民主化要求」などではなく単なる「反共活動家」として一般的に広く認識されていました。日本や米国の保守系とばかり付き合っていた事は、日本と違って韓国では当たり前の事実です。
それにしてもこの男はもっと早く死ぬべきでした。亡命後は北朝鮮の体制を批判するだけではなく、事もあろうに2000年の南北首脳会談に反対し、米国のアフガニスタン・イラク侵略をはじめとする一連の対テロ戦争をあたかも聖戦のごとく賛美して支持したのですから、いくら何でもこれは限度を越えているでしょう。和解や平和とは180度逆に、対立と戦争をひたすら煽り立ててきたのですから。たぶん黄長燁は偉大なるアメリカ帝国様に金正日政権を「征伐」していただきたかったのでしょう。で、その後は旧アフガニスタン王室の「亡命貴族」だったハミド・カルザイが大統領に抜擢されたように、米国の後ろ盾で自分を北朝鮮の「王様」にしてもらえるとばかり思っていたに違いありません。しかしながらそのような権力への野心と妄執は己の老齢と最近の北朝鮮権力委譲によって潰えた訳ですが。党大会と黄長燁の死がほぼ重なっていたのはまさにそれを象徴する出来事でしょう。
そんな黄長燁に韓国では勲章をやるとかいう動きがあるようですが、アホの限りです。以下リンク先記事は韓国語なので読める人だけ読んで下さい。馬鹿馬鹿しいので記事の翻訳はしません。
 
 
しかしながらこんな権力亡者の詐欺師でも、日本の好戦的反北朝鮮派には大いに利用価値があったので歓迎されました。死後も多分この男を「北朝鮮の金正日政権に抵抗する闘士」として悪用する連中がいると思います。たぶん石丸次郎あたりが(笑)。それには乗せられないよう注意しておきましょう。

 
そうそう、それと石丸次郎の批判記事ですが、もう少し間を置いて書き終える予定です。最近ちょっと忙しくて長文を書いている余裕があまりないのと、最近の石丸の発言にある種の変化が見られる為です。
というのもここ2.3週間ほど、北朝鮮の権力委譲が正式に内外へ公にされてきた期間に発表された石丸の記事はかなり狂気の度合いが強まってきているからに他なりません。
これまでの石丸次郎は以前の記事でも書いたように悪質で「狡猾な知能犯」でした。あの男が転向後に書いた記事というのは結局の所、北朝鮮と日本の関係悪化と在日朝鮮人への差別・排外主義助長しかもたらさない内容です。しかしながら石丸は、増本照明、荒木和博、石原慎太郎、在特会のような正々堂々たる(?)極右レイシスト達と違って「金正日政権打倒」「北朝鮮と戦争しろ」「朝鮮人は日本から出て行け」といったストレートすぎる戦争扇動・差別発言はしてきませんでした(少なくとも公の場では)。そうしたギリギリの一線を引く事で、辛淑玉のような一部の北朝鮮や総連組織に恨みを持つ在日の支持を取り付け(別の言い方をするなら、その手の在日を食い物にする事に成功して)、結果的に「良心的な北朝鮮批判者」の仮面を被る事に成功してきたのです。実際に過去の石丸の記事は北朝鮮を攻撃しつつも、どことなく冷笑的な感じが全体的に感じられました。
が、ここ2.3週間ほどのサンデー毎日の石丸の記事(朝鮮半島を読む)を見てみると、かなり感情的で非理性的な言い回しが目立ちます。金正恩に対して、これから独裁者になる道を選んだのだから同情するなどといった皮肉を書いたり、最新号にいたっては北朝鮮の世襲権力委譲を世界はなぜ圧力をかけて防げなかったなどとずいぶんと仰々しく大げさに書いていて、失笑を禁じ得ません。権力の世襲をどうこう言うなら日本の方がはるかにひどいでしょうに、石丸はよその国をあれこれ言う前に自国の心配をすべきでしょう。北朝鮮のようにちっぽけな独裁国内部の権力世襲などよりも、アメリカが世界各地で行っている戦争行為の方がはるかに深刻であり、筆者などはそちらを世界が止められなかった事がはるかに憂慮すべき事態だと思いますが。大体、現代の共和制国家で世襲などあり得ないなどと石丸は罵りますが、台湾の蒋介石だって自分の息子に跡を継がせましたし、ハイチの独裁者デュバリエだって息子に世襲させました。こうした第3世界の「独裁国家」よりも、アメリカや日本のような「民主主義国家」で権力の世襲が行われる方がはるかに問題で、国の内外に与える影響が大きいのは言うまでもありません。小泉純一郎以下、日本の歴代世襲権力者が何をしましたか? 何よりもアメリカの事実上の世襲大統領ジョージ・ブッシュは? でも石丸はそれを全部スルーですね。
これまでの石丸は金儲けや売名行為の為、モノホンのレイシストの域までは転落しないギリギリの線で、ある程度冷笑的に北朝鮮攻撃をしてきました。狡猾な知能犯の所以です。が、最近の石丸は病膏肓に入るの例え通りそうした自分の行動に自家中毒して、それまでの「金儲けの為の冷笑モード」から「マジになった狂気モード」へと変貌しつつあるのではないでしょうか。すなわち石丸次郎の佐藤勝巳化です。以前に石丸は「私はこれまで拉致事件解明に向けて努力されてきた人々に敬意を払うけれども、一部の人たちの排外主義・差別主義をあおるやり方には反対する。佐藤勝巳氏のように日本核武装論や軍隊慰安婦なかった論を主張する人たちとは一緒にはやれない」と言っていた(自分の記事だって十分過ぎるほど排外主義・差別主義を扇動する結果を生んできたのに、よくこんな事が言えると思いますが。さらに石丸は「北朝鮮人権大学」という得体の知れない反北朝鮮団体で幹部になっています。今も活動実態があるのか知りませんが)のですが、実際には自分自身が佐藤勝巳と同じストレートな感情的戦争扇動者の領域に入りつつある訳です。今はまだ荒木和博なみの戦争・差別扇動発言をしないだけの「理性」はあるようですが、タガが完全に外れるのはそう遠い日の事ではないでしょう。今回の北朝鮮権力委譲がそのきっかけになったかもしれません。そうした石丸の「変化」も考慮に入れて次回は述べると思います。
 
「ただ、現在の北朝鮮に賠償的性格の金を支払ったとしても独裁政権の延命に使われるのは明かで、北朝鮮の庶民が救われるわけではない」
日本人拉致被害者も北朝鮮の民衆も独裁政権の被害者なのだから、民衆には手を差し伸べるということがあってもいいと思う」 
「韓国海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件があったが、中国はどう動くか、米国はどんな態度をとるだろうかなどの論評はできる。ところが、「北朝鮮がなぜ、こうした行為に及んだのか」「国内事情はどうなっているのか」などは日本の研究者の多くは思考停止の状態で、的確なコメントをできる人が少ない」


北朝鮮が独裁国家だからという理由で植民地支配の賠償を否定する男・石丸次郎(これは日帝植民地支配を正当化する右翼がいつも言う屁理屈ですが、じゃあ65年の日韓協定は? 当時の韓国大統領・朴正煕も金正日に負けず劣らずおっかない独裁者であり、この時の借款などの「経済援助」が朴正煕独裁政権の延命に大いに役立ったはずですが)。

北朝鮮の独裁体制にだけ全ての責任を覆い被せて、その歴史的原因を作り続けて来たアメリカや日本の責任を一切不問にする男・石丸次郎。

哨戒艦沈没は韓国側の主張に今だに多くの疑惑が囁かれて「北朝鮮犯行説」が懐疑の目で見られているにも関わらず、ハナからそれを一顧だにせず問答無用で北朝鮮の仕業扱いする男・石丸次郎。

とは言え石丸が、困窮する北朝鮮国民に対して一片の愛情も憐れみの心も持たず、その写真を見世物にして自分のシノギのネタにしか扱わないという本質にはいささかの変化もありませんが。
 

北朝鮮の国民が困窮してるのを一番喜んでるのは石丸次郎自身ではないのか その04

この「あり方会見」は北朝鮮バッシングの風潮に異を唱えた会見であるかのように思われてきました。当時も今も。
ですが詳しく御覧いただいた通り、この会見で提言された内容というのはごまかしと矛盾に満ちた偽善そのものだという事がお分かりいただけたでしょう。そもそも、特に激しく北朝鮮攻撃報道を繰り返して危機感と偏見を煽動し、結果的に在日への「民族差別や排外意識を助長」してきた石丸次郎や石高健次のような人間が、何食わぬ顔をしてこのような会見を呼びかけるという時点ですでにおかしい訳です。他の呼びかけ人やこの会見を取材した者達もおかしいと思わなかったのでしょうか。2002年の「あり方会見」とは本質的に見て、北朝鮮バッシングやそれによる在日への差別・排外主義に異を唱える為のものでは断じてありません。しょせんは石高&石丸の二人が、自分達のやってきた「悪行」をごまかして「良識派」のような顔をする為に仕組んだ、偽善に満ちた猿芝居に過ぎなかったのです。いや、石高&石丸だけではないでしょう。他の呼びかけ人や参加者、それに同時開催された在日側会見の出席者も含めて、「良識派」を装う為にこの会見を利用したという点では同罪です。それが意識的な確信犯であったか、知らずに無意識的でやったかを問わず。
同胞達の苦境を自分達の宣伝に利用する事しか考えなかったという点では、在日側会見出席者の罪は石高&石丸に劣らず重いと言えます。辛淑玉や梁石日や朴慶南のような連中はいつもの事(笑)だからと大して驚きませんでしたが、金石範までもがその中に加わっていたのには本当に幻滅を感じました。
 
石丸は「あり方会見」の時に「自戒をこめて、まともな朝鮮半島報道をやろうというのが趣旨である」と言いました。ですがこの男は何を「自戒」したと言うのか? この男の言う「まともな朝鮮半島報道」とは一体何なのか? その後の行動を見れば明白ですが、石丸の中ではまだまだ北朝鮮攻撃の度合いが甘かった事を「自戒」しており、北朝鮮国民の貧しい姿をより一層さらにクローズアップしてあの国の日本におけるイメージをますます悪くさせるのが石丸にとっての「まともな朝鮮半島報道」なのでしょう。ただし自分はこうして「民族差別や排外意識を助長しないように」という事も言ってますからね、という言い訳をして差別主義者のレッテルが貼られないようにする涙ぐましい努力も忘れません(笑)。「自分には朝鮮・韓国人の友達がいるんだ。だから差別主義者じゃない」という言い草と全く本質的に同じですが、今では使い古されて陳腐すぎるこの弁明を石丸次郎も大好きなようです。ちなみにアメリカでは「自分には黒人の友達がいるんだ。だから差別主義者じゃない」という言い草は「言い訳にならない言い訳」の代名詞とされていますが。
 
そんな石丸次郎ですが、石高健次と同じで昔はこんなスタンスではありませんでした。むしろ北朝鮮や総連とは親密な関係で、そのツテで北朝鮮現地へ取材に行ったりもしましたし、在日朝鮮人社会の報道をした事もありました。若い頃は韓国の民主化運動に助力した事もありましたし、スパイとして南に入って捕われた非転向長期囚を北朝鮮に送還する運動にもそうしたルートを使って働きかけようとした事もあったほどです。ところが…。

石丸がそれまでの融和的・友好的なスタンスを180度変えて反朝鮮・韓国(現在の石丸は北や在日だけでなく、南に対してもほとんど因縁付けとしか思えないような記事を度々書いており、「反北朝鮮」などという生易しいものではなく、事実上朝鮮半島や朝鮮・韓国人そのものに対する民族ヘイトと見るべきでしょう。心の奥底にある本質においては在特会と変わりません。すでに述べた通り、在特会は単純な暴力犯で石丸は狡猾な知能犯というだけの違いです)へと転向するきっかけについては、他ならぬ非転向長期囚の送還運動を描いたドキュメンタリー映画「送還日記」の中で監督の金東元(キム・ドンウォン)自身が語ってくれていました。時は1995年、非転向長期囚を撮り始めて彼らを北に送還する運動を始めた金東元は、北側とのツテを求めて石丸次郎に訪北を以来したのです。その頃の石丸は北朝鮮や総連ともまだ良好な関係を保っていた時期でした。
(この項続く)

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