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横田のジジババが「良心派・穏健派・朝鮮学校への同情派」という大いなる幻想

横田夫婦がモンゴルで孫の家族と面会したという話はすでに既報の通り。もちろんこれは日朝交渉再開の前提として行われた「セレモニー」であろう。世間一般にこの夫婦は「朝鮮学校への無償化除外に反対している」「家族会では良心派・穏健派」として通っているという。だが本当にそうだろうか。横田夫婦の言行を見てみるとそんな甘っちょろいものではなく、もっと悪質な差別主義者・植民地主義者としか思えない。

http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20130220

「ただ国交正常化は、拉致問題の解決が前提になるべきだと思います。」
正しい教育はすべきですが、教育と拉致は別問題。朝鮮学校で子どもが教育を受けているわけで、そこは文部科学省がきちんとした対応をしてほしいのです。
それと同じことで、過去の植民地支配があったから拉致が免責されるということはありえない。植民地支配も拉致も、それぞれの問題として解決されるべきです。」

http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110901000178.html
朝鮮学校無償化基準に抗議 自民、横田さんも反対表明

自民党は9日午前、文部科学部会と拉致問題対策特別委員会の合同会議を開き、文部科学省が決定した朝鮮学校への高校無償化適用に関する審査基準について「教育内容を問わないのは文科省の責任放棄」と抗議する決議を採択した。北朝鮮による拉致被害者家族会の横田滋さん(77)も出席し「誤った教育をしているところに補助金を出すのは将来に禍根を残す」と反対意見を表明した。
決議は、基準の原案をまとめた文科省の専門家会議は委員名などが公表されておらず、公平性や妥当性を検証できないと指摘。朝鮮学校について、北朝鮮の金正日総書記らへの徹底した個人崇拝が行われ、拉致問題は日本が大きくしたなどと虚偽・捏造の教育がなされていると強調し、国民の税金による無償化は容認できないとしている。


お分かりだろう。横田夫婦が問題にしているのは朝鮮学校の「教育内容」だという事だ。つまり朝鮮学校で「反日教育」をしているだとか、拉致問題を教えないとか、「金王朝」の個人崇拝教育をしているのが許せないと言っているだけなのである。早く言えば日本学校と同じ教育をして、在日の民族性を根こそぎ失わせて日本人に同化させてしまえという話に他ならない。そうして身も心も日本人、つまり「皇民化」すれば無償化オッケーという事だ。そういう「正しい教育(日本人化教育)」をするよう「文部科学省がきちんとした対応」しろというのが横田夫婦の主張なのである。はっきり言ってこれは植民地統治下での文化政策による民族性抹殺政策そのものであり、在特会が主張するような「武断統治」よりもある意味で非常に悪質だと言える。
これは「反差別」を詐称して、差別主義者としての本音をごまかしたがる日本人がやたらと使う手口で、例の川崎市長や有田芳生や石丸次郎らも同じような事を言っている事からお分かりだろう。「無償化には賛成。だけど朝鮮学校の教育内容が問題だ。それを改めて『正しい教育(日本人化教育)』をしたら無償化や補助金をやっても良い。自分は在特会にも反対してるから差別主義者じゃないんだ」と。
拉致被害者家族の横田夫婦でさえ無償化除外に「賛成」している、という事を以ってこれを無償化適用の為の論拠にする者が少なくない(上記引用元のブログもそう)が、これはとんでもない誤りである。無償化されても、それによって民族教育が滅ぼされて在日が日本人に同化させられたら何にもならない。むしろそれこそ日本当局の思う壺ではないか。在日朝鮮人の民族性を剥奪して全て日本人化してしまえば、連中にとってこれこそ好都合な事はなく、その為には無償化除外という「武断統治」だろうと、「正しい教育(日本人化教育)」をさせて無償化適用という「文化統治」だろうと結果は同じ事なのだ。そして後者の方がより狡猾な手口であり、国連や人権団体からの非難も受け難い「文化的」でスマートな手口なのである。日帝の朝鮮植民地統治が3.1運動後に強攻策である「武断統治」から表向きはソフトな「文化統治」に移行したように、今の日本の朝鮮学校に対する政策がそのような変化をしてもおかしくはない。横田夫婦や有田芳生らはその旗振り役に過ぎず、それを以って無償化適用の論拠にするのは危険千万である。

そんな横田夫婦がモンゴルで朝鮮から来た孫の家族と会った? だからどうしたという話でしかない。我々在日は朝鮮にいる親族に面会も差し入れするのも容易でない現状だというのに、その在日の民族性抹殺を主張する横田夫婦だけアゴ足付きで親族と面会などふざけるなと思う。個人的にはそんな「サービス」などすべきでなかったと考える。日本側が在日や朝鮮への人道に外れた行動をしているのに、どうしてこちらだけ折れる必要があろう?
この「セレモニー」を見ても分かるように、これから行われるであろう日朝交渉と国交正常化というのは歴史と民衆を無視した勝手な交渉に過ぎず、百害あって一利ない。そのような形で国交正常化しても後世の民族に多大な害悪を遺す事になるだろう。正直言って、日朝国交正常化など筆者のような一介の在日にとっては急いでもらった所でさしたる利益はない。今までも同じように暮らしてきたし、それで何が変わる訳でもない。植民地支配の清算を前提とし、本国であれ在日であれ民衆の人権や生活にも利するような形で行われなければむしろ有害ですらある。かつての日韓協定がそれを証明してくれてるではないか。
朝鮮民主主義人民共和国も本当に「自主・主体」を国是としているなら、国交正常化とそれによる(平壌宣言方式の)経済援助などあてにせず経済建設を進めよという事だ。日本と南ほど優れた反面教師は存在しない。

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