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大韓民国終了のお知らせ その1 統合進歩党強制解散篇

今日10時に韓国憲法裁判所で統合進歩党に対する解散請求審判宣告が開かれ、同党に対する違憲・解散宣告が出された。9人の裁判官のうち8人賛成1人反対という結果である。
予想された最悪の結果が出た訳で、本日12月19日を「12.19韓国民主主義終了の日」としたい。本日を以って統合進歩党は強制解散、同党が綱領に掲げていた国家保安法撤廃、駐韓米軍撤収、進歩的民主主義、労働者の権利、平和統一といった理念は全て大韓民国においては事実上「違憲」として完全否定され、そうした主張を掲げる政党を作る事も出来なくなった。長年韓国の民衆が闘って勝ち取ってきた(はずの)「民主主義」とやらも名実共に死亡・消滅した事が全世界に宣言された訳である。

本来韓国の憲法裁判所とは長年の民主化闘争の果てにようやく作られたものであり、いわば「韓国民主主義」の象徴のはずだった。かつて李承晩も朴正熙も憲法裁判所(または憲法委員会)を廃止させたり、あるいは機能停止させて有名無実の存在にずっとさせてきたのだから。それが全斗煥政権下の1987年6月抗争の成果として、ようやく独自の機能を持った機関として存在出来るようになった。しかしながらどうした事か、その民主化闘争の成果として出来たはずの憲法裁判所が、最も民主主義と民衆と労働者の権利擁護と平和的南北統一を主張する政党を「違憲」として解散させる尖兵となったのである。これは韓国の「民主主義」の実態が本当はその程度の代物でしかなかった事を如実に表わしているだろう。日本で憲法9条が維持されたまま軍隊を海外派兵したり、武器輸出3原則を撤廃してこれからバンバン「死の商人稼業」で儲けようとしている姿に何とそっくりなのかと思う。

大韓民国:長年の民主化闘争で築き上げられた「民主主義国家」「憲法裁判所」だけど、それが最も民主主義と労働者の権利と平和統一を主張する政党を潰す。
日本国:長年の戦争に対する反省で制定された(?)「平和国家」「憲法9条」だけど、それがアジアで最も危険な軍隊海外派兵や武器輸出を堂々と行う(またはその免罪符というか正当化になっている)。

韓国民主主義 1987-2014 「享年」27歳。晩年は「新自由主義」と「従北狩り」でほとんど機能停止の植物状態だったが、ついに命そのものもここに来て途絶えた。短かい「人生」だったね。
日本平和憲法 1947-1950 「享年」3歳。「死亡年度」については諸説あり。ここでは警察予備隊が創設された年を採用させていただいた。生まれてわずか3歳で「軍隊を持たない」という最大の生命線が断たれるという、韓国の民主主義よりもはるかに短い非業の死であった。

「民主主義」と「平和憲法」、韓国と日本が自国を「民主国家だ」「平和国家だ」と主張する最大の根拠はとうに崩れ、それどころか民主主義と平和の抑圧・破壊行為をごまかす為の単なるおためごかしと堕している。しかしながら日本と韓国の多くの人々はそうした現実を一切見ていない。それどころか今回の統合進歩党解散命令とほぼ同時期に、日韓両国の「民主市民」が右も左もなく結託してそれをごまかす「現代版内鮮一体国民総動員運動」に乗り出す姿を目撃する事になった。あまりにも同じ時期にロクでもない事が連続して重なり、偶然にしては出来過ぎという感がしなくもないが、今の韓国民主主義と日本平和憲法の死という現象を考えるにあたってこの問題はどうしてもセットで考えざるを得ないものと思う。

(その2 憲法9条にノーベル賞運動篇に続く)

 

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韓国版「小泉劇場」

先の7月30日韓国補欠選挙が与党セヌリ党の圧勝で終わったのは既報の通り。その選挙期間中にちょっと気になるものを見かけた。


7.14に行われたセヌリ党全党大会の光景。バックに書かれているスロ-ガンは「セヌリを変えろ」と書かれている。

何かに似てねえか? 日本でも2000年代前半に猛威を振るったよなあ。自民党選出の総理総裁が自分で「自民党をぶっ壊す」とか言ってそれが大いにウケてしまい、自民党が大勝し続けた「小泉劇場」ってのが…。今回の補欠選挙からセヌリは金武星という議員が党代表を務めているのだが、さしずめ今回の選挙は「金武星劇場」とでも言うべきだろうか。

「自民党をぶっ壊す by小泉純一郎」その結果自民党大勝
「セヌリ党を変えろ by金武星」その結果セヌリ党大勝

こういう他愛のないスローガンにコロリといかれて自民党を大勝させる日本人も日本人だが、同じようなスローガンにいかれてセヌリ党を大勝させる韓国人も韓国人という事だろう。日本と韓国は与党に騙されやすいのも、選挙の結果も瓜二つ! 大の仲良しなのです! 仲良くしようぜ! バスに乗り遅れるな! 韓国のセヌリ党も着実に民衆を欺く「小泉劇場」の詐欺的手法を大いに学んで活用し、大成功したのです! 嫌な予感が当たっちまった(笑)よ!

金武星は今回の選挙結果を受けて次期大統領有力候補との声が早くも上がっている。ちなみに金武星の親父は金龍周、創氏改名時の日本名を金田龍周という日帝植民地時代の実業家で、「朝鮮臨戦報国団」という親日団体の幹部を務めて「テンノーヘーカバンザーイ」「一死報国」を叫んでいた悪名高い親日派だった。もしこの男が朴槿恵の後に大統領になったりしたら、これは実にスゲー事だ。日本に「一死報国」を誓った親日派の子が2代続けて韓国の国家元首になるという事なのだから。高木正雄の娘と金田龍周の息子が相次いで韓国の大統領になる…。その頃日本は誰が首相になっているだろう。安倍が総理に「再チャレンジ」出来たのだから、麻生太郎辺りがまた復帰してもおかしくなかろう。戦犯企業・麻生財閥の当主が金武星の「カウンターパートナー」という事になる訳で、日韓癒着の究極形態「2013年体制」は今後も続くという事になる。日本と韓国はそれぞれ戦犯と親日派の子孫しか権力をつかめないというのがもはや固定化されてしまっているようだ。これは古典SFなどで良くある、身分や階級が固定化されたファシズム社会を想起させる。こうした日本と韓国を合わせてこれからは次のように言うべきかもしれない。
「日韓絶望皇国」と。

金大中と慮武鉉の「元側近衆」はもう壊滅状態 鄭東泳篇

前回では金・慮大統領時代の長官達(林東源・李鍾奭・丁世鉉)を何人か批判したが、もう一人忘れちゃいけないのが鄭東泳(정동영 チョン・ドンヨン)だろう。この男は民主党や開かれた我が党(ウリ党)の議員で、慮武鉉時代に統一部長官を務めた。学生時代は民主化運動の活動家で、1974年の民青学連事件にも連座したという輝かしい活動経歴の持ち主ではある。が、しかし…。駿馬も老いては何とやら…。かつての輝かしい学生運動家も30年経つと…?

この男は最近「10年後の統一話」という本を出して向こうの統一運動の世界でもてはやされているのだが、これってそんなにありがたい内容なの? 鄭東泳の語る統一論を聞いていて一番問題と思うのは、朴槿恵の「非武装地帯平和公園造成」だの「統一大チャンス論(統一したら北の資源やら土地やらが全部南のものになり、それで韓国はさらなる経済発展出来るという自分勝手な皮算用)」だのといった構想を否定するどころかやたらと持ち上げている所だ。それでいて「ドイツ式吸収統一は災いを招き得る」とか矛盾する事を平気で言っている。あのさぁ、朴槿恵の「統一大チャンス論」ってどう見ても南主導のドイツ式吸収統一を前提にしたお話にしか思えないんだが。それを支持しといて「吸収統一は災い」はねえだろう。この人は自分が何言ってるか分かってるんだろうか? 国会議員落選してただの人になって、とうとうヤケクソになったのか? とにかくこの男の朴槿恵に対する媚びへつらいぶりは尋常じゃない。まさに某在日同胞おじさん(笑)といい勝負で、おまえらどんだけ朴槿恵への忠誠競争が好きなんだと言いたくなる。

以下は鄭東泳が今年2月に行った講演の内容を翻訳抜粋したものだ。実際にこの男の発言を見ていただくのが早い。あまりの凄さに、これはもう即身成仏ものだ。それこそどこから突っ込んで良いやら分かんなくなるくらい。
原文記事は以下参照。この中から凄絶な「鄭東泳語録」を翻訳抜粋する。
http://www.ohmynews.com/nws_web/view/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001955791

「朴槿恵大統領は候補時代に、以前の大統領達の政策と合意などを尊重・継承するという意思を明確にした」

なるほど。それで朴槿恵は前任者李明博の5.24措置(開城工団除く北とのあらゆる交流停止)を立派に尊重・継承したばかりか、その前任者でさえやらなかった開城工団を閉鎖寸前の危機にまで追いやり、米日との共同軍事訓練を派手に繰り返して挑発しては南北対立を激化させてきたんですね!(笑) 見事な「以前の大統領の政策と合意などを尊重・継承」ぶりではありませんか!

「朴槿恵大統領が南北関係において成功する事を願う
「2000万坪計画したのに30万坪だけ運営されている開城工団の拡張はもちろん、朴大統領が推進している非武装地帯平和公園造成の為の事前段階として、金剛山観光再開、離散家族だけでも試験観光をせねばならない」

なるほど。でも、肝心の朴槿恵はどう見ても北との関係改善を真面目にやってるように見えず、成功もへったくれもないんですが。それに「非武装地帯平和公園」って軽々しく言うけど、あそこは「非武装地帯」であるが故に皮肉にも手付かずの貴重な自然が残った場所でしょ? そこを公園に「造成」するって何よ? また大規模な自然破壊工事をやる気なの? 4大河川工事であんだけ悲惨な結果になったのに。有害無益な大規模土木工事を繰り返して自然が破壊されようが災害が起ころうが、土建屋とそれに癒着した朴槿恵ら土建族政治家さえ潤えばそれで全て良し! これぞ朴槿恵の「統一大チャンス論」の真髄なり! まどろっこしい美辞麗句はいいから、鄭東泳はもっと正直に言いましょうね。俺にもその利権に一枚かませろや、と。

朴正熙大統領が願った、外勢によらない当事者間南北自主統一を継承して均す適任者は、現政府では朴槿恵大統領が適任者だと思う」

なるほど。朴正熙が本気でそんな事を願ってたかどうか知らないが、それを継承するのは娘である朴槿恵しかいないとまで絶賛しますか。すでに述べたように鄭東泳は学生時代は民主化闘争のバリバリの活動家であり、民青学連事件に連座してから大学辞めて軍隊に行かねばならなくなったという履歴の持ち主でした。若い頃は朴正熙に反対して激しく戦ってきた人間な訳です。政界入り後は金大中と慮武鉉を親分としていたはずなんです。それが今や朴正熙親子をベタ褒めするようになったという事はつまり…
今の鄭東泳にとっての親分は朴正熙・朴槿恵親子という事なのです! すでに死んだ昔の親分である金大中・慮武鉉の事なんか知ったこっちゃないという事です! 政治家にとって大事なのは唯二つ、無節操と機会主義のみ! 「現在権力」を追従する事だけが大事だぜ!

「現政府の過程説明がない統一大チャンス論に疑念はあるが、統一問題はまず北方経済を通じて開かねばならず、朝鮮半島問題の主人は南と北でならないという次元で統一大チャンス論を支持する

なるほど。鄭東泳ははっきり言いましたね。「統一大チャンス論を支持する」と。朴槿恵の統一論を支持すると! しかしながら現実問題として、朴槿恵の統一大チャンス論にせよ親父の言ってた「自主統一」とやらにせよ、それらにおける統一の主人は「南と北」では断じてない。連中の夢見る統一の主人は飽くまで「南」だけである。北は飽くまで奪い取る対象でしかなく、アカは殺せに尽きる。朴槿恵の統一論で「南と北」が平等に主人になる事など想定されていない。あり得ない事に支持を与えるなど、鄭東泳の詐欺っぷりだけは見事なものだ。

「太陽政策は強者の政策だ。この政策を通じてアメリカのレーガンが旧ソ連を、ニクソンが中国を崩壊させて開放させ、戦争したベトナムとは修交を通じて近しくなった」
「北が一番恐れるのは実際のところ経済大国へと発展する大韓民国だ。北は切実に手を差し伸べてくれるのを願う。したがって朴大統領がその気にさえなれば、ニクソンのように出来ると見る」

なるほど。けど初歩的な歴史的事実の問題として確かにソ連は崩壊したが、中国はいつ崩壊したの? 「ニクソンが中国を崩壊させ」ただって? そんなん初めて聞いたわ!(笑) 中国は崩壊どころか、今やアメリカと張り合う大国ではないか。何言ってんだ、こいつ?
だがここでも鄭東泳の恐るべき本音が見え隠れしている。「ニクソンのように出来る」って、何? 中国が崩壊した(笑)という話の真偽はともかく、そのように出来るというのは、北を崩壊させられるという話ではないか。北を崩壊させて開放、そして統一って、ドイツ式吸収統一そのものじゃないか。丁世鉉と同じで、鄭東泳もまた「南主導のドイツ式吸収統一」こそが狙いという事である。衣の下から鎧が見えるとはまさにこの事だろう。「朴槿恵がその気になりさえすれば、旧ソ連のように北を崩壊させられる。そうしろ」と鄭東泳は唆しているのだ。

「統一大チャンス論がベトナム式武力統一とドイツ式吸収統一など、北の崩壊を夢見る統一政策推進につながるなら、むしろ災いを呼び得る」
「北と疎通しながら開城工団式北方経済を通じた斬新的な統一政策推進が必要だ」

なるほど。でもこれまで突っ込んできた通り、統一大チャンス論なんてどう見ても「北の崩壊を夢見る統一政策推進」以外の何者でもないんですが…。南にとってはどうか知らんが、北にとっては資源や土地を一方的に奪われるだけの災厄にしかなってない。そこまで詭弁を弄して朴槿恵に媚び売って、これが「慮武鉉政権時代の統一部長官・太陽政策」とは笑わせる。

いや、これらはある意味で丁世鉉の吸収統一論や「北は何一つ南に勝る所はない発言」、李鍾奭の「韓日軍事協力推進」にも負けない凄絶さだわ。鄭東泳おまえもか、と言うより、この手の連中を信じる事が馬鹿なのかもしれない。今や金・慮派の統一論も朴槿恵の統一論も「目標は南主導の一方的な吸収統一」という点でほとんど違いはないのだから。
最近朴槿恵は自分の諮問機関として「統一準備委員会」などというのを設立し、そのメンバーには金・慮政権期の長官すなわち丁世鉉や林東源らの閥に連なる人間は選ばれなかったという。今のように南北関係が破綻状態になった情勢で、まずは少しずつ関係改善という手順すらすっ飛ばして「統一準備」もへったくれもないのだが、この人事はどういう意味を持っているのだろう。これは今の韓国において「吸収統一後の利権という皮算用」を、朴槿恵らセヌリ党閥と丁世鉉や林東源はじめとする旧金・慮閥(平たく言えば民主党派)が奪い合っているという事を表している。いずれの人脈も、南北関係を改善して真に民族・民衆の為になる自主的平和統一など、眼中にない。いずれの陣営も「北はいずれ崩壊する。もしくは色々と手を尽くして崩壊させる」という考えを前提としている。これが2014年現在の韓国における「統一問題」を巡る状況だ。

改めて言う。金大中と慮武鉉の「元側近衆」はもう壊滅状態であり、信用に値しないと。これらの言う事を信じて向かう「統一」がどれだけ恐ろしい未来になるか、それだけは肝に命じておくべきだ。

金大中と盧武鉉の「元側近衆」はもう壊滅状態

確かに東アジアの情勢は大きく変化しつつある。筆者が改めて言うまでもなく、それもものすごく悪い方向に。ただ、それがどういう風に悪いのかを多くの人が正しく認識していないのではないか。
朝鮮半島情勢に関して言えば、とりわけ韓国でかつて金大中・盧武鉉政権期に統一政策を担った連中がどいつもこいつも駄目過ぎる言動を振り撒いている現象に、筆者は東アジアの情勢悪化と韓国の平和統一運動の変質を強く感じる。
やはり盧武鉉の時代に統一部長官だった李鍾奭がこんな事を言っていた。あらかじめ言っておくが、これはもう最低な内容で矛盾に満ちた言い草だ。李鍾奭は自分が何言ってるかも分かってないんじゃない? 老人ボケするにはまだ早い歳のはずだが…。

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/17755.html
[特別寄稿l] 対決構図から抜け出して‘東北アジア均衡者’になるための創意的戦略を探そう
特別寄稿 イ・ジョンソク(李鍾奭)元統一部長官
かけ声だけの政策が状況悪化を招く
北-日交渉、北開放のための機会と見なし
韓-日軍事協力、共同安保の枠組み守り
‘平和ための多者間協力’基礎
東北アジア‘イシュー主導国家’として生まれ変われ

見出しの煽り文句を見ただけで唖然とさせられるんだが、「北-日交渉、北開放のための機会」「韓-日軍事協力、共同安保の枠組み守り」「‘平和ための多者間協力’基礎に」って何よそれ? 
結局日本と韓国の安保協力を肯定するんかい? 「韓-日軍事協力は東北アジア多者安保あるいは共同安保指向の枠組み内のみで進めなければならない」って、アジア版NATOと言うか東アジア共同体というか、そういう方向なら軍事協力してオッケーって意味わかんねえよ。そもそも日本は本当なら憲法で軍備を持っちゃいけない国でしょ? そんな国と「軍事・安保協力」って、李鍾奭は日本の軍備や軍拡化・解釈改憲を認めるって事じゃないか。日帝侵略被害国の人間が日本の軍備を認めてそれと軍事協力しようとか、どんだけ脳内お花畑なんだか。しかもこの前に李鍾奭は「日本軍国主義による収奪の歴史的苦痛に基づいて(日本の集団的自衛権に)反対する韓国」などと言っておきながら、結局は「韓-日軍事協力は東北アジア多者安保あるいは共同安保指向の枠組み内のみで進めなければならない」って、自分の話がどんだけ矛盾してるかも分かってないのには呆れる。
しかも「北開放のための機会」と来たもんだ。北が「開放」しようがまいが、そんなの向こうの勝手だろう。李鍾奭は早くも今回の日朝交渉が成功したも同然という前提で話を進めている。
「反面、北-日交渉は安倍政府と金正恩政権の政治的意図とは関係なく、東北アジア情勢の緩和に肯定的な影響を及ぼすだろう」
「北-日関係の進展は、北朝鮮の開放にも肯定的な影響を及ぼすだろう」
今回の再調査で朝日関係がどうなるかはまだまだ分からない。再調査の結果が発表されて日本の世論がまた「北は嘘つきだ」と反発し、2002年の再現になる可能性も大きい(筆者はそうなるだろうと予測する)。「東北アジア情勢の緩和に肯定的な影響」どころか、またしても朝日関係の破綻とそれによる日本のさらなる右傾化・軍拡化をもたらす可能性も十分に有り得る。李鍾奭の言ってる事は、学者にしてはあまりに軽薄で見通しが甘過ぎるだろう。やっぱボケてんじゃねえの、この人?

だが驚くのはまだ早い。李鍾奭の上を行く奴がいる。やはり金大中・盧武鉉時代の統一部長官だった、おなじみ丁世鉉だ。以下の記事はハンギョレ日本版では翻訳されていないが、さすがにトロい日本語版編集部もこの記事は内容的にアレ過ぎて訳さない方が良いと判断したのではないか。我らが丁世鉉総長は何を主張したのだろう? 問題の箇所を翻訳抜粋する。

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/645631.html?_fr=mr1
「丁世鉉コラム」従北論争終わらせなければ統一はない(韓国語記事)
南北体制競争は70年代中盤に南の絶対的優位で終わった。南は今やG-15経済大国になり、国際的位相も非常に高くなった。反面、90年代中盤に始まった脱北行列がまだ続くほど北は経済難に苦しめられている。(中略)このように南よりも勝る所が一つもない北を追従しようとする人間が今この時代にも南にいるというのか?

「南よりも勝る所が一つもない北」だそうだ。完全に北の事を見下している。これが仮にも同じ同胞の国に対して言う言葉か? 「平和統一」を主張する人間の言う事なのか? だったら統一するのやめろよって話だろう。「全てにおいて北よりも優れている南」の単独だけでこれからも国家を運営していけばいいではないか。北の事はほっといて。それなのに統一をしたり顔で語るのは、やはり下心があっての事だろう。地下資源とか土地とか…。
少しぐらい経済力で上回ったからといって、南の人間は思い上がるべきではない。本当に「南よりも勝る所が一つもない北」と言えるのか? 4大河川工事の途轍もない自然破壊は? 歳月号の事故は? 長時間・低賃金で奴隷みたいに働かされている非正規職労働者は? 不正がまかり通る韓国のオンボロ原発は? 日本と並ぶ韓国の自殺大国ぶりは? 大学のべらぼうに高い学費の為に高利貸に借金して返せず一家心中なんて話は韓国で珍しくないが、それも北より南が優れていると言うのか? 丁世鉉はどれだけ天狗になってるのか知らないが、こうした現実を徹底無視して「南よりも勝る所が一つもない北」などと北を蔑視しきっている。丁世鉉の狙いは、将来的に自身が望んでいる南主導の吸収統一を正当化したいのだろう。
丁世鉉がここまで北の事を見下して馬鹿にしているというのは、もうこの男は北と様々な交渉をして友好関係を築いたり南北和解をしようとか全く考えていないという事だ。いずれ体制転換・崩壊させて吸収統一する、つまり「北は消滅すべき国」な訳だからもうそんな無駄な事をする必要はないという判断なのだろう。

在日の統一運動でもそうだが、もうこうした李鍾奭だの丁世鉉だの林東源といった連中を持ち上げたり講師に呼ぶのはやめにすべきだ。金大中・盧武鉉政権期に統一部長官やら大統領アドバイザーやった連中というのは、今や誰も彼も日本の軍備や軍事力を容認・支持したり南主導の吸収統一を主張する連中ばかりである(つまり「現実追認・追従路線」に転向した)。それ以前に、吸収統一を(少なくとも表向きは)否定した金大中・盧武鉉の遺志すら完全に裏切っているではないか。こんな連中をありがたがって何とする? 野中広務と林東源を呼んで話させるとか、三千里鉄道ももう少し現状を正しく判断して行動すべきと思う。
今の日本と韓国ではいずれも戦後類例がないほどの極右政権が並び立っているという最悪の状況だ。日本の安倍晋三政権と韓国の朴槿恵政権という「双子の極右」とも言うべき両政権がより一層癒着・共犯関係を深めている、すなわち「日韓2013年体制」を甘く見るべきではない。こうした最悪の時代状況・国際情勢の中で、どうやって民族同胞の為になる歴史清算や平和統一を目指すべきか、それを考えなければならないのである。少なくとも李鍾奭だの丁世鉉だの林東源といったロクでもない連中をありがたがるのではなく、そういった連中を切る事から新しい道を模索すべきだろう。

朴裕河を評価する韓国の腐り切った左派・進歩派

筆者は前々からこの男はどうしようもない奴だなと感じていたのだが、決定的な出来事があったのでこの際はっきり批判をしておきたい。その人物とはオスロ大学教授である韓国籍ロシア系ユダヤ人の朴露子だ。朴露子は一応韓国の代表的な進歩派知識人という事になっていて、ハンギョレ新聞でも連載コラムを持っており、それらは同紙日本語版やその前身であるハンギョレサランバンでも一部読む事が出来る。最近は翻訳が滞っているようだが。だがそうした朴露子の主張を読んでると、筆者は頭が痛くなってくると同時に腹立たしくなる。こいつ馬鹿じゃねえの、と。
ここで朴露子の事を取り上げるのは他でもない、例の「帝国の慰安婦」(現時点では日本未訳。が、近いうちに出版されるとか…)という著書が問題になっている、通称「おんな文昌克」こと朴裕河絡みでだ。「従軍慰安婦は日本軍の同志」とかいう無茶苦茶な事を主張している、日本右翼が涙を流して大喜びしちゃいそうな例のアレな本である。元「慰安婦」被害者達がこの本を名誉毀損で訴えた話は日本でも報じられただろう。一方、日本でどれくらい認知されているかは不明だが、この「帝国の慰安婦」を巡って韓国では朴裕河と朴露子の間で論争が起こっている。朴裕河が自分のフェイスブックに書いた文を巡って双方の間に論争が起こったものだが、それについては該当する朴露子の記事を訳しているブログがあったので、以下を参照されたい。

http://hanrano.exblog.jp/19903374/
赦し』という名の暴力 
原文はこちら。
http://blog.hani.co.kr/gategateparagate/13121

これだけ読んでると一応は御説ごもっともで、朴露子は朴裕河と激しく喧嘩しているかのように思えるが、とんでもない。筆者はこの論争の事を知った時「朴露子がどの口でそんな偉そうな事を言えるのか」と思った。と言うのも、実は朴露子は過去に何度も朴裕河の事を肯定的に取り上げた事があるからだ(もちろん後にそれを訂正したり反省するような事は一度もしてない)。知らない人は意外に思うかもしれないが、以下の記事(両方とも韓国語記事)を御覧いただければ分かる。朴露子は2000年代に書いた自分の記事をもう忘れたのか?

http://blog.hani.co.kr/gategateparagate/55
朴裕河教授の本、そして我々の「民族」意識(2005.10.30)

http://blog.hani.co.kr/gategateparagate/13121
赦す事を知るのも「力」ではないか?(2008.04.26)

全文翻訳などあまりに馬鹿馬鹿しいので要約を以下にまとめる。
まず最初の「朴裕河教授の本、そして我々の「民族」意識」の内容は以下のようなものだ。これは「和解のために」の書評である。強調部分はいずれも訳者による。

日本の立場をより積極的に理解しようという著者(朴裕河)の斬新な姿勢にはインスピレーションを得られるが、その意見に同意出来ない部分があふれている。それでも「慰安婦」被害者の手記引用で「日本人よりも、自分を売った父がもっと憎い」という部分に胸が熱くなった。我々は慰安婦問題をあまりに「民族」の枠に織り込みすぎる。被害者の立場からすれば自分を売った朝鮮の男達や、自分を挺身隊に送っておきながら自身の自分の娘だけはそこから外した富める朝鮮の女ももっと憎い。「民族」的な部分ばかり強調しては被害者にとって2次暴力になる。自分は朴裕河の意見に全的に同意しないが、「国民基金」をもらった一部のお婆さん達を非難する国内市民団体やマスコミを人間的に理解出来ない。 「国民基金」がいかに不純で国家的謝罪と賠償を回避する為のものだとしても、性暴力を受けた被害者に「民族的な」道徳的リンチを加える権利はない。

次に「赦す事を知るのも「力」ではないか?」という記事の内容は以下のようなものである。これは先のものよりももっと強烈だ。

「韓日歴史認識論争のメタヒストリー」という論文集にあった朴裕河の文「韓日間の過去克服がどのように可能なのか」という文が刮目に値する。朴裕河先生はその「克服」において「向こう」の役割だけでなく、「こちら」の役割の重要性も強調された。仮に天皇が西大門刑務所の前でドイツ首相のように跪いて謝罪しても、国内のマスコミ達には「政治的ショー」に映って一蹴されるというのが、朴裕河先生の考え。私はその意見を否定し難い。村山談話が「お詫び」という言葉を使ったのに、それを「謝罪」と受け入れた国内の人はどれだけいたのか?
仮に天皇が詫びて国家的賠償がなされたとしても、「ショー」と一蹴する人は多いであろう。それだけ「感情の溝」は深い。神戸の大震災があった時に「日本の奴ら天罰を受けた」と言った者を実際に自分は見た。
だが、それでも日本の民衆と支配者は違う。咸錫憲のように、加害者を赦して彼らの「民衆性」発見に力を傾注するだけの心の力を持つべきだが、そのような人は稀だ。
日本の支配者と民衆を一緒に考えたら、韓国人もベトナム戦争被害者から責められるのを覚悟せねばならない。ベトナムの密林で銃弾に当たって死に、国内の工場で労災で死に、軍でリンチされて死んだ者達は「共犯」というより「被害者」だ。また違う角度で見れば広島・長崎の被爆者や東京大空襲で焼け死んだ日本の良民も被害者だ。彼らに人間的な情を見せて、過去の帝国主義狂乱の中で自分にも他人にも不本意ながら苦痛を与え、苦痛に満ちて死んでいった全ての人々に冥福を祈って赦しを与えるのは仏心または隣人愛ではないか?

「国民基金」をやむなく受け取った被害者を責められないのは確かにそうだろう。でも、何でその論拠がわざわざ朴裕河なの? そんなの朴裕河の話を引用しなくてもいくらだって可能じゃないのか。しかも朴露子は、娘達を「慰安婦」として売ったり徴用に協力した朝鮮人もいるのだから、「民族」を強調するなとまで言う。朝鮮人にも悪い奴はいたから、という理屈で日本の植民地支配の犯罪を薄めようとしてるとしか思えない。これはまさに朴裕河がずっと主張してきた事そのものではないか。

次の記事では何と、朴裕河先生の論文を「刮目に値する」とまで言ってベタ褒めである。仮に天皇が西大門刑務所まで行って謝罪してもまだ赦さない韓国人がいるだろう、と。それについて朴裕河と同じ意見だとまで言う。村山談話を受け入れない者に食って掛かってもいる。つまり朴裕河と同じで、朴露子は日本の謝罪を(それが「国民基金」のように不純で国家的謝罪と賠償を回避する為のもの、だとしても)我慢して受け入れろと言っているのだ。それが「こちら」の役割だと。早く言えばこれは日本に頭を下げて(被害者である韓国側が)妥協しろという事である。しかもそれを受け入れない韓国人に対して「日本の支配者と民衆は違う」と言い、咸錫憲まで持ち出して正当化する始末なのだから開いた口がふさがらない。天皇を責めるのと日本の民衆を責めるのが同一だとでも言うのか? 天皇が「日本の民衆」なのか? 朴露子こそ「支配者と民衆」をごっちゃにしているのではないか。日本の為政者・支配者が不誠実な対応や形ばかりの謝罪を繰り返してきたのが問題なのに、そこでいきなり阪神大震災やベトナム戦争の話を持ち出すのは全く意味不明である。いずれにせよ朴露子は天皇の訪韓謝罪実現を支持しており、それを一蹴するような事はせずに受け入れろと主張しているのである。和田春樹ら「国民基金」「日韓知識人声明」系の主張ほぼそのままと言えるだろう。

これだけ朴裕河と同じような事を言い、その記事や論文を好意的に取り上げてきた朴露子が、今になって朴裕河と従軍慰安婦問題で論争してるだって? しかも「「赦し」という名の暴力」だって? 「赦す事を知るのも「力」」だなんて事を、しかも朴裕河の論文をベタ褒めしながら言ってたのはどこの誰だよ? 人を馬鹿にするのもいい加減にしろという話だ。いや、朴露子が馬鹿にして冒涜しているのは「慰安婦」はじめとする日帝の被害者そのものだ。こんな輩にどうして従軍慰安婦問題をはじめとする植民地支配の事を語る資格があるというのか!

朴露子という人間に一貫しているのは「民族主義」の否定だ。とにかく「民族」が絡むとそれは全て無条件的に「悪」と決め付ける。韓国にはこうした西欧社会主義ばかりを無条件に崇拝し、「民族主義イコール帝国主義」と規定して否定したがる「反民族・反北」の進歩派というの実は一定数いて、マスコミで言うと今のハンギョレやプレシアンにはそうした「反民族・反北進歩派」の論調・勢力が圧倒的に強い。朴露子はその典型例で、こうした連中は植民地支配の問題についても「民族」を切り離して、いやそれどころか悪しき概念として考えようとする為、朴露子のように天皇の訪韓謝罪を肯定的にみなしたり、「朝鮮側にも悪人はいた」という論理で結果的に日本の犯罪を軽減・免罪してしまう「利敵行為」を未必の故意でやってしまう。帝国主義の被害に遭った植民地の民族自決権すら、「帝国主義の民族主義」とごっちゃにするのだから、これはもう単細胞な西洋かぶれとかいうのをはるかに飛び越した馬鹿としか言いようがない。被害者と加害者の立場をごっちゃにする。それはまさに「朝鮮人にも従軍慰安婦を送り出すのに協力した者がいた」と言って日本の犯罪行為を薄めようとしている朴裕河の主張そのものではないか。付け加えるなら「従軍慰安婦について日本の謝罪は不要」「従軍慰安婦はゴネている」と言い放った文昌克(結局総理候補を辞退したが)ともさしたる違いはない。

このように、これまで「胸が熱くなった」だの「赦す事を知るのも「力」」「刮目に値する」「朴裕河先生の考えを否定し難い」とまで言ってさんざん朴裕河を持ち上げていたはずの朴露子が、何故に突然喧嘩をし始めたのか? 筆者の推測だが、これは韓国現地の社会的な「空気」を読んでの行動ではあるまいか。大きなきっかけはやはり文昌克問題であろう。文昌克が総理候補に指名され、その植民地支配を肯定する妄言が明るみに出て大きな社会的反発を浴びた。朴露子もそれに便乗して、わざとらしく文昌克に皮肉の一つも投げかけたり、「盟友」の朴裕河とわざとらしく「無気力相撲」を繰り広げているに過ぎない。つまり朴露子の「商売」なのである。本当に朴露子が朴裕河と喧嘩するならば、これまであの女をさんざん持ち上げてきた己の不明を恥じて反省してからの話だろう。だがそのような事は何もしていない。朴露子も依然として本心では朴裕河と同じ歴史認識を保持し続けているという事だ。朴露子など、信用してはいけない韓国進歩知識人の筆頭格である。インチキ知識人。

これまで見て来たように、歴史認識や民族観において文昌克・朴裕河・朴露子の3者に有意な違いなどほとんどない。重要なのは文昌克一人を撃つ事ではなく、これら3人まとめて倒さねばならないという事だ。
朴露子が自己正当化の為に引用した咸錫憲(この人の思想や功績を否定はしないが、冷戦時代・軍事独裁の当時と今では時代状況や国際環境が違い過ぎる。咸錫憲の著書や思想でもって21世紀現在の朝鮮半島や日本をめぐる情勢を理解・解決する為の一助とするには、もはや古過ぎて役不足ではないか。もはや咸錫憲の著書などは歴史的使命を終えつつあると思う。もちろん古典には古典なりの意味はあるが)は確かに「日本の民衆と支配者は違う」と言った。一理ある話であり、それらを区別して考える視点も必要だろう。だが「朴露子と朴裕河(と文昌克)は違う」と考えるのは大いなる過ちであり、それらを区別して考えるのは危険ですらある。この「ダブル朴(with 文)」はいずれも日本との「和解」で植民地支配責任を免罪させる悪質な役割を果たしている、という点で同じ穴の狢とみなさねばならないのである。


「朴裕河を評価する韓国の腐り切った左派・進歩派」という点で、朴露子の他にもう一人絶対槍玉に挙げておかねばならない輩がいる。例の従軍慰安婦写真展の安世鴻だ。そうした活動をするのは良い。だが、なぜそれをアジアプレスのように極悪な集団の助けを借りてやらねばならないのか? アジアプレスの石丸次郎(この男も朴裕河のツイッターをしょっちゅう好意的にリツイートしている)が「北朝鮮に対する賠償は必要ない」と主張し、朝鮮学校の教育内容を攻撃している急先鋒だというのに、それと手を組んで従軍慰安婦写真展をやったり、わざとらしく朝鮮学校の事を自分のツイッターで取り上げるなど矛盾の極みではないのか。安世鴻については以前にもネタにしたが、続きの記事を書かずに放置した状態になってしまった。改めて近日中に続きを書いて公開する事を予告しておく。

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