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現代韓国最悪の親日派・「日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会」

天皇陛下お助け下さい! 安倍餓死地獄で日本が滅びます。

天皇陛下こそ真のリベラル。それなのに安倍は陛下の御心に背くような事ばかりする。

私は天皇発言に反戦思想を感ずる

瀬戸内寂聴 私は昭和天皇にはついにお会いする機会がなかったんです。けれど今の天皇にはお会いして、美智子皇后にももう何度もお会いしてますけど、お二方ともとても立派な方ですよ。だから私は、お二方は非常に尊敬申し上げているし、親愛感も持ってます

梅原猛 自民党政権よりずっとハト派ですよ。平和を愛している。そして自分の祖先は朝鮮半島の出身じゃないかと考えている。桓武(かんむ)天皇のお母さん・高野新笠(たかののにいがさ)の中に百済(くだら)の血が入っておるんでね、そういうことをむしろ誇りに感じているんですよ。今の憲法を改正しようとする政治家よりはるかにリベラルだと思います


3.11以後の日本では右翼からリベラル・左派まで、こうした天皇にすがる風潮がさらに急速に強くなった。小池晃のように共産党までもが天皇を誉めそやしてるようでは、完全に日本終了と言い切って問題はないだろう。
が、こうした「天皇陛下お助け下さい病」は今や日本を飛び越えて韓国にも広がりつつある。韓国人が天皇ヨイショとかあたかも日帝時代に逆戻りしたかのようだが、まさにそうで、今の韓国はすごい勢いで、日帝に天皇崇拝を強要された植民地時代に逆行しているのだ。多くの韓国人に自覚はないようだが…。いや、その旗振り役をしている連中は「強要」されてではなく、自ら進んで率先してやっている。その辺も日帝時代の親日派とそっくりだ。当時も今もこいつらの振る舞いは同じだったんだなあと、ある意味で分かり易いサンプルケースではあろうが。日韓仲良く大日本帝国に逆戻りしようぜ!
その典型例が例の「日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会」だろう。またしても京郷新聞で恐縮だが、同委員会推薦人の一人である李富栄(イ・ブヨン 이부영)が以下の記事でこんな事を言っている。

http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201501152056375&code=990304
「特別寄稿」明日の日本を考える(韓国語記事)

李富栄は、安倍が集団的自衛権で9条を急速に無効化させている事実を指摘し、その事で「だが終戦―解放70周年を迎えて日本の中の真実」と「世界の真実」が食い違う時、日本と世界の論争と対立が起こるのは火を見るより明らかだ。この歴史戦争の被害は、しかしながら日本国民全体に跳ね返るだろう」と述べた後にこう言うのだ。

2015年1月1日、日王・明仁は新年の辞で日本の本格的侵略戦争の序幕である1931年の満州事変に言及した。アジア国家達に対する日本の戦争責任を浮かび上がらせたもので、この世紀的論争にくさびを打ち込むのに他ならない。

恐れ多くも天皇陛下におかれては、「日本の侵略戦争の序幕」である「満州事変」の事を新年の辞において言及して下さったのです! 日本の君主たる天皇陛下が、アジアに向けて日本の戦争責任を浮かび上がらせて下さったのです! 天皇陛下は日本の憲法9条が無効化されつつある流れに抗し、くさびを打ち込んで下さったのです! おお、何と素晴らしくも暖かい天皇陛下のリベラルにして慈愛溢れる大御心ではありませんか!

…何これ。植民地時代に日帝のイヌになって「テンノーヘーカバンザーイ! 천황폐하 만세!」と叫んでた親日派と何が違うんだ? 今の日本安倍政権の軍拡化に対し、天皇がそれに抵抗してるとかくさび打ち込んでくれたとかで喜んじゃうとか、おまえらどんだけ天皇大好きなんだよ。そもそも「満州事変(という侵略用語をそのまま平気で使っちゃうセンスも凄い)」が日本の侵略戦争の始まりだったと本気で思っているのか? それ以前に明治維新後から日本はずっとそうだったんじゃねえのか。甲午農民戦争での日本軍の虐殺はどうしたんだよ? 何よりも1910年の庚戌国恥 경술국치 (いわゆる「日韓併合」)は? ひょっとして李富栄という男、1931年以前の日本の侵略行為を全部チャラにしたい腹積もりじゃないだろうね? そうであれば、当然日帝による朝鮮植民地支配もチャラって事になるんじゃないの? さらに恐るべき事実として、この李富栄という男は「日韓協定再協議国民行動」という団体の代表なのである。日本の植民地支配責任を十分に問えなかった日韓協定をやり直そうという運動をしてる(はずの)団体代表が、あたかも日本の天皇が「日本の軍拡化と9条改正にくさびを打ち込んでくれている」みたいに期待しちゃうとか正気の沙汰ではない。大韓民国という国はここまで来ているのだ。
天皇をヨイショして従軍慰安婦や強制連行の解決が出来ると本気で思っているのか。日本の憲法9条にノーベル賞を受賞させる事で日韓協定を再協議に持ち込めると本気で思っているのか。言うまでもなくそんな事は全くない。むしろ逆効果になるだろう。

李富栄はこの記事で「まず日本内の平和・民主主義勢力と連帯」とも言っているが、要するに日本とあまりにベタベタし過ぎて自分も「日本風」の「天皇は日本で最も平和主義者でリベラル」という観念に汚染されたという事だろう。「昨年6月10日に、9条の会の平和憲法を守る講演会と韓国の6.10民主抗争27周年記念式で連帯の辞を朗読して、互いに助け合う事にした」という告白はもっと強烈だ。まさに「日本の平和国家」と「韓国の民主主義」という、全く実態の伴わない日韓の国民的ナルシズムが結合した瞬間であろう。これらの結合・同盟は決して平和と民主主義を守らない。むしろ日本は「平和国家」の名の下に軍拡化と戦争をするようになるだろうし、韓国は「民主主義」の名の下に反共ファシズム体制を強化する。「俺んとこは平和国家だ」「俺んとこは民主主義国家だ」という醜悪な自画自賛で頭が一杯のナルシスト両国民が戦争とファシズムの露払いを務めるだろう。まさに現代版内鮮一体すなわち「日韓一體」である。

上記記事にある李富栄の妄言をもう一つ取り上げておきたい。

「日本大使館前で日章旗を燃やす行為は安倍陣営を助けるだけだ」

ここまで来ると何をかいわんやだろう。日の丸を燃やすなだってさ。これを反原連やしばき隊や統一戦線義勇軍が聞いたら涙を流して大喜びしちゃうだろう。やはり日帝時代の親日派達はしょっちゅう言ってたものさ。「独立運動は無駄な犠牲ばかり出す無用な行為だ。それのせいで弾圧が酷くなり、日本を助けるだけだ」と。親日文人の筆頭格である李光洙が特にそうだった。李富栄かあるいは「9条ノーベル賞韓国委員会」のお仲間の誰かが、そのうち瀬戸内寂聴や梅原猛相手に「日韓天皇陛下礼賛対談」をするのも遠い日の事ではないだろう。李富栄のように、今後「韓国の民主・進歩勢力」の中に日本の現天皇をヨイショする奴が増えるであろう事は間違いない。こいつらは「委員会」ではなく「報国会(もちろん日本への報国である!)」と名乗るのが正しいのである。

また、李富栄は中央日報の記事でこうも言っている。

我々だけでなく過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受した日本国民も、安倍首相の軍事主義路線に反対している。

その「過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受」の中身が問題なのである。日本国憲法が公布された1947年の3年後には自衛隊の前身である警察予備隊を創設して9条は早くも骨抜きにされ、朝鮮戦争の「特需」で大儲けした歴史はどこへ行ったの? 日本の戦後経済成長神話に「朝鮮特需」と「ベトナム特需(もちろん韓国もこれで莫大な利益を得ており、「漢江の奇跡」とやらもこれなしにはあり得なかった!)」は絶対外せない話であり、これは逆に言うと、日本は8.15以降も朝鮮半島をはじめとするアジア民衆の血をすすって繁栄を享受し、再軍備と軍事大国化への道を進んで来たという事なのだ。李富栄は、1992年のカンボジアPKOに始まって今や常態化した自衛隊の海外派兵を知らないとでも言うのだろうか? 「過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受した日本国民」「戦後、軍事に頼らず経済大国にのし上がった日本」などというのは、それをごまかす為のお為ごかしでしかない。「戦後、軍事に頼らず経済大国にのし上がった日本」神話を、解放後も日本の被害を受けてきた韓国人がすっかり信じ込んでヨイショするとかどんだけアホでノータリンなのか。それも「日韓協定再協議国民行動」の代表がである。李富栄の言う「日韓協定再協議」の中身とやらは一体何なのか。それは朴裕河のメチャクチャな主張と一体何が違うのか。はっきりしているのは、朝鮮半島は戦後も日本の経済発展の犠牲にされてきたという事実を無視または歪曲し、そのアジア民衆の血をすすって経済大国にのしあがった「日本国民」にノーベル平和賞まで受賞させようとしている人間の「日韓協定再協議」とやらがロクなものではないという事だろう。
今の韓国では大統領当人をはじめとして、その大統領が一時は総理候補としてピックアップした「植民地支配は神の意思」発言の文昌克、その発言に感激しちゃったという李仁浩が公営放送KBS(日本のNHKに該当)理事長に任命され、韓国でも筆頭格の植民地近代化論者である柳永益が国史編纂委員長になるなど、21世紀の今も親日派の天国である。だがこれらと比べても李富栄ら「日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会」の愚劣さは決して引けを取るものではない。片や8.15解放の日本の植民地支配を肯定する朴槿恵や文昌克や李仁浩のような「親日派保守」と、片や8.15解放の日本の「平和国家」ぶりを肯定する李富栄ら9条ノーベル賞韓国委員会のような「親日派進歩」が「我こそ真の日韓友好勢力」とばかりに必死で日本にペコペコしているというのが、大韓民国の現在図である。

日本では安倍政権のように天皇を「主権回復式典」などの行事に引っ張り出して利用する「統制派」と、「天皇陛下お助け下さい byどこぞのおかき屋」「天皇皇后両陛下はとても立派な方 by寂聴」の「皇道派」が主導権を争い、

韓国では「軍事独裁政権と日本保守政権の癒着・共犯」という日韓協定体制以来の「友好関係」を堅持しようとする「親日派保守」と、「戦後日本の平和憲法体制のおかげで韓国やアジアも平和だった」という怪しげな「神話」に基づいた「友好関係」を激賛する「親日派進歩」が日本への忠誠競争を繰り広げている。要するに「戦後日本」を肯定して、それとよろしく癒着・共犯関係でやって行くという主張においてどっちもほとんど違いがないという事だ。もちろん前者「親日派保守」勢力は駐韓日本大使館(総督府?)で毎年行われる天皇誕生日パーティには大挙雁首を揃えてお祝いに行くし、後者「親日派進歩」も李富栄のように「天皇陛下が安倍の暴走にくさびを打ち込んで下さいましたッッッッ!」とばかりに感動しちゃったり、京郷新聞のように「安倍は天皇の話を糸口にして真面目に謝罪しろッッッッ!」などと天皇の権威にすがって安倍を批判するなど、いずれも天皇大好きという点では甲乙付け難い。そのうち韓国では「朴槿恵よりも、平和主義者で植民地支配にも謝罪した日本の天皇に韓国の統治者になって欲しい」なんて声が保守・進歩問わずに出てくるのではないか。韓国という国が滅亡するとしたら北との対立や戦争などではなく、こうした庚戌国恥以上の国恥とも言うべき笑うに笑えない喜劇によって滅びを迎えるのではないかと筆者は最近考えている。

結論は一つだろう。
日本の「統制派」も「皇道派」も、韓国の「親日派保守」も「親日派進歩」も全部イヤ! 全部拒絶の対象、それ以外の何者でもない、という事だ。

かつて日帝時代には朝鮮日報や東亜日報が大々的に「天皇陛下バンザイ」を叫んだ。21世紀にはそれらと共にハンギョレや京郷もその役割を果たすと思う。ハンギョレは「天皇陛下万歳を伝えた恥ずかしい雑誌達」という記事を出した事があったが、それ間違いなく近未来の君達の姿だよ。

 

 

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韓国右翼・保守派にとっての日本共産党とは

「統合進歩党は日本共産党をみならえ」
「日本共産党はソ連や中国や北の事を勇敢に批判している」

「日本共産党は日本で最も親韓派の政党」
「日本共産党は独島(竹島)領有権を放棄しろと主張している」
「日本が極右化しないのは共産党のおかげ」

知らない人が見ると驚かれるかもしれないが、これらはいずれも韓国の保守派や極右(と頭の足りないノンポリ)が日本共産党を語る時に、必ずと言って良いほど言われる評である。韓国の右翼が、だよ。信じられる? 大絶賛してんだよ。

韓国の極右や保守派にとって日本共産党とはどういう存在なのか? 一言で言うと「大変便利で重宝する友軍的存在」という事だろう。つまり自国内の反独裁勢力・平和統一勢力・親北勢力を攻撃するにあたって、日本共産党の肩を持った方が大変都合がよろしいのである。前にもちょっと述べた事があるが、韓国の極右・保守派にとって宿願である日韓安保・軍事協力のさらなる強化を図るには、韓国民衆が一般的に抱いて危惧している「日本は過去の植民地支配を反省も謝罪もせず、右傾化している危険な国」というイメージ(にして正しい認識なのだが)がある限りは非常に難しい。だからこそ「日本は右傾化なんかしてないんだ。植民地支配に対して真面目に謝罪しようとしている「良心勢力」ががんばって食い止めてくれているんだ。日本はちっとも危険な国なんかじゃない。だから安保協力を進めても全く問題ないんだ」という方向に世論を誘導したい訳だ。だからこそ朝中東のような保守メディアは共産党に加えて、しばき隊・野間一派をはじめとする連中をも必死になって「日本の良心勢力」として持ち上げようとする。韓国(今でも共産党が違法とされている反共国家である!)の極右・保守派がどうした事か日本共産党をやたらヨイショするという珍現象の理由はそういう事なのだ。また、日本共産党が北の朝鮮労働党と険悪な関係なのも、「敵の敵は味方」論理で南や民団に接近するもう一つの理由である。韓国の軍事独裁勢力も日本共産党も、朝鮮民主主義人民共和国を「共通の主敵」とする点では何の問題もないどころか、完全に利害の一致した同盟関係になれる。他にも赤旗のソウル支局を作りたいとか、韓国で影響力を増大させたいとかいう狙いがあると言われてはいるようだ。「日韓の癒着と共犯関係」とは、冷戦時代までは「韓国の軍事独裁勢力と日本の右派・保守政権」のそれが定番だったが、今や「韓国の軍事独裁勢力と日本共産党」の間にもお互いの利益の為に野合が成立した。日本右派のと違い、日本共産党のそれは「遅れて来た日韓癒着」ではあるが。

現与党・セヌリ党に代表される韓国の極右・保守派・旧軍事独裁勢力というのは植民地時代の親日派勢力の流れを汲んでおり、日帝の侵略戦争や植民地支配に抵抗してきたはずの日本共産党とは本来対立する立場のはずだ。が、実際にはそうなっておらず、日本の右派・保守勢力と伝統的に癒着してきた韓国極右・保守・親日勢力(共産党の宿敵であるはずの統一協会も当然この中に含まれる)に大変歓迎される存在になり、そうした「韓国での好感度」を自らも韓国での売り込みに利用しようとしている。日本共産党が北に対しては「人権侵害国家」「3代世襲」といってあらん限りの罵倒をして、対朝制裁にも国会でずっと賛成し続けてきたのに対し、南の朴槿恵政権で行われている国家保安法濫用や労働運動への弾圧、世界最多の自殺率、韓国のグアンタナモと言われる脱北者収容所といった人権問題を全く批判しないのもそうした文脈で見ると分かり易い。身も蓋もない言い方だが共産党と言えども究極的には「俺様の党派的利権・利害が第一」で動いており、日本の歴史問題や民衆の利害は二の次という点では自民党や公明党や生活の党(笑)とさしたる違いはない。

いずれにせよ、現在の日本共産党の政策や行動は朝鮮半島の民族和解や平和統一にとっては有害極まりない。日共は日本国内の他問題はいざ知らず、朝鮮半島本国や在日の問題に一切関わるなというのが正直な所だ。共産党は自分では「日韓友好推進」のつもりでいるのだろうが、実際には韓国内の極右や(左右問わぬ)吸収統一勢力を利する結果にしかなってない。朝鮮半島の視点から見れば、今の日本共産党とは国と民族の分断と対立に加担して利益を得ようとしている典型的な「外勢」の一つでしかなく、米帝や日帝とそんなに違わないのである。まあ、天皇制を容認し、従軍慰安婦問題での吉田証言を問答無用で全否定している今の共産党は、すでに戦前の共産党ではないのだから。「国家次元の謝罪と賠償を」という建前とは裏腹に、共産党も従軍慰安婦問題を「朴裕河的和解」方式で可能ならば幕引きさせたいという本音が密かにあるのではないかと疑いたくなる。本国の人間達もこうした日本共産党の持つ「限界」と「帝国主義社民としての本質」に早く気付くべきだろう。


韓国の極右・保守勢力にとって、日本共産党と同じ使われ方をしている「大変便利で重宝する友軍的存在」がもう一つある。和田春樹だ。

朴裕河教授の主張は、恐れ多くも日本を代表する良心的知識人であらせられる和田春樹教授が支持しているのだッ! 貴様はこれを知ってもなお朴裕河教授を「日本右翼の代弁者」扱いするのかッッッッ!

というのが、今では韓国の親日極右派が朴裕河を擁護する時の決まり文句になっている。典型例は以下リンク先(韓国語記事)を参照。ただし他にもちょっと読んだだけで気分の悪くなる内容が山ほどなので、閲覧は「自己責任」でお願いします。

http://blog.donga.com/confetti/archives/2624

言うまでもなく和田春樹は「国民基金」や「独島日韓共同領有論」など、「朴裕河式和解」を積極的に主張している。シンポジウムでも隣り合わせに座って、実に仲良さそうにしていた。2007年の時も2014年の時も…。これほど「日韓仲良くしようぜ」を象徴する図はないだろう。

http://voicejapan2.heteml.jp/janjan/government/0704/0704170950/1.php
元従軍慰安婦への償い事業 光と影~アジア女性基金解散にあたり 2007/04/18
財団法人・女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)の解散にあたって、同基金の前専務理事・和田春樹氏(東京大学名誉教授)と、韓国・世宗大學教授・朴裕河(パク・ユハ)氏(※)が6日、東京の日本外国特派員協会で、同基金の解散にあたって講演した。

「日本では共産党が右傾化を食い止めてくれているんだ。だから日本は危険で無反省な国じゃない」
「朴裕河は和田春樹に支持されてるんだ。だから日本右翼の代弁者じゃない」

何でしょうかこれらは。例の「俺には黒人(その他在日とか同性愛者とかマイノリティなら何でも可)の友達がいるんだ。だから俺は差別主義者じゃない」論法の派生応用編というやつでしょうか。とにかく「共産党とか和田春樹とか、日本の良心勢力」の友達さえいれば親日派だろうが軍事独裁勢力だろうが、どんな極悪人でも善良な愛国者にたちどころに大変身! 韓国の悪質勢力にとって、身分ロンダリング(英語ではpersonationというぴったりな言葉がある)するのに実に便利で万能な道具なんですね。「日本の良心勢力の友達」って。

「誰彼には日本の良心勢力のお友達がいるんだ! だから…」

これは「日韓トモダチ作戦」とでも名付けるべきであろう。韓国側は、恐れ多くも「日本の良心勢力」様とのコネさえひけらかせば、どんなワルでも素晴らしい「愛国者」に大変身。日本側は、「誰でも(ハンギョレのような進歩派から日帝植民地支配を肯定するバリバリの親日極右まで)いいから現地の韓国人」とのコネさえ出来れば、「現状打破の知恵を持つ知韓派」のごとき顔が出来る。韓国極右・保守勢力(ただし現時点では統一協会を除く 笑)と日本共産党の野合関係、朴裕河と和田春樹のパートナーシップ。両者の利害は何から何まで一致しているのだ。こういう「日本の良心」をありがたがって権威付けしたがる韓国人の親日事大主義もいい加減卒業すべきだろう。「日本に良心勢力などいない」ぐらいに考えて警戒しておいた方がまだ無難なのが、今の東アジアの正しい情勢認識である。

「朴裕河は日本右翼の代弁者」だって? それはその通りだ。ただし朴裕河は「だいべん」は「だいべん」でも「大便」の方だろう。植民地支配・侵略戦争責任をなかった事にしたい、醜い日本人の願望がひり出したクソ、それが朴裕河という人間だからだ。実に幸い(?)な事に、「代弁」と「大便」は朝鮮語においても「テビョン 대변」で同音であり、このシャレは日本語でも朝鮮語でも全く同じに通用する。

朴裕河という存在は日本右翼のだいべん(代弁)にしてだいべん(大便)である。
박유하라는 존재는 일본우익의 대변(代辯)이면서 대변(大便)이다.

そんなクソと癒着(笑)している日本の「良心勢力」「右派・保守勢力」も当然…。

二つの「大日本帝国」

日本と韓国の国民は今年もまた騙され続けて終わるであろう。

日本についてはもう言うまでもあるまい。安倍政権の下で国家も国民も十分に翼賛体制が完成しているので、ますます狂気の道へとのめり込んでいくだろう。最近やたらと天皇の言動がクローズアップされ、右翼はもちろん左派やリベラル界隈でも明仁を持ち上げる言動が見られるのもその一環だ。「天皇陛下お助け下さい」とか言う右翼の街宣車を見た時には爆笑してしまったが、同じように「天皇こそ本物のリベラル。それに対して安倍は」的な事を言う連中も左や「反ヘイトスピーチ」系の連中にはあふれている。こんなものはどこまで行っても皇道派と統制派の内ゲバでしかない事に、世間の人々はなかなか気付かない。自称「左派」「改革派」な奴らが実際にはただの2.26的皇道派でしかないという喜劇に、本人はなかなか気付かない。

若い頃は天皇嫌いで知られた大宅壮一が、晩年にはすっかり転向してしまった。
やはり若い頃は天皇嫌いで「天皇こそ日本最大のニセモノ」とまで言い、大宅壮一の変節を厳しく批判していたはずの本多勝一が、やはり晩年はすっかり転向してしまって「今の天皇には直接には戦争責任はない」「例え皇族と言えどもプライバシーを暴くのは良くない」などやたらに今の天皇と皇族を擁護するようになった。
さらにやはり戦前は天皇制国家に反対して血みどろの地下闘争をしていたはずの日本共産党が、皇太子夫妻の子が生まれた時だったかに国会でお祝いの決議か何かをするのに賛成して以来(だったと思う。この時、代々木の本部には支持者達から抗議の電話やファックスが殺到したという)、天皇と天皇制に全然反対しなくなった。それどころか所属国会議員が天皇の震災追悼式に感動しちゃったり、新年メッセージをありがたく自分のツイッターで持ち上げる始末。かつて天皇制国家に反旗を翻し、特高に拷問されて死んだ党の先輩達は全く浮かばれない。


韓国では去年暮れに統合進歩党の強制解散を受けて、新しい進歩政党作りの動きが見られる。名称をとりあえず「国民の会 국민모임」といい、これに新政治民主連合(民主党)の鄭東泳が脱党して参加するのしないのというのが話題になっているらしい。だが、この国民の会もロクな結果にはならないと思う。ここは党の独自性として「従北主義の排撃」を表看板に掲げており、結局は今の韓国の従北魔女狩りマッカーシズムにおもねるだけの集団にしかなっていない。何だ、おまえらも「うちは統合進歩党みたいな従北とは違う」と言いたいだけの集団かよ、民主党や正義党と何が違うの?というレベルの話なのだ。朴槿恵とセヌリ党の暴走を全く止められなくて評判の悪い民主党と、統合進歩党強制解散の口実である「従北」という二つの悪いイメージだけを脱色した、いわば看板だけ取り替えたデクの棒野党がまた一つ出来るだけだろう。かつて日本の民主党が出来た時と何の違いもない。こんな国民の会が仮にいくらかの議席を確保した所で朴槿恵とセヌリ党を牽制する事など出来はしないし、むしろ南北関係の悪化と日韓の軍事協力・軍拡化を側面支援する結果にしかならないのではないか。何しろ「従北主義の排撃」だからねえ。それでどうやって南北関係改善出来んの?

筆者が今の韓国を見ていて一番恐いと思うのは、戦前の日本と、それも中国侵略へ本格的に乗り出し始めた時期と嫌になるくらい似ているという事だ。1931年の9.18事変すなわち満州事変前夜の日本の状況はどうだったろう。財閥の独占経済体制で貧富格差が激化しており、その捌け口として日本政府は国内貧民層を移民や開拓団にして侵略地へ送り込むという事をした。「満蒙は日本の生命線だ」という当時の標語はあまりにも有名だろう。貧民を侵略の尖兵に利用するという、支配層としてはまさに「一石二鳥」というやり方だった。
今の韓国も全く同じで、財閥の独占経済体制で貧富格差が激化している。そんな今の韓国で頻繁に言われているのが「統一は未来だ(by 朝鮮日報)」「北の地下資源と安い労働力こそ韓国経済が発展し、福祉社会を実現するのに必要(by 鄭東泳)」といった「統一大チャンス論(by 朴槿恵)」だ。2013年末頃から言われ始めたこうした南の統一論とは、要するに「満蒙は日本の生命線だ」を現在の韓国に置き換えたものなのである。まさに酷似、そっくりでしょ? その心は「北は韓国の生命線だッッッッ!」って事です。
今の韓国の統一政策とは一言で言って「北の国家体制を転覆し、南主導で吸収統一」に尽きる。朴槿恵が軍事的・経済的圧迫による強硬手段で北を屈服させようとしているのに対し、野党系(民主党や国民の会、旧太陽政策派ブレーンら)は北への経済支援で相手を骨抜きにして体制崩壊させようとしている(西ドイツが東ドイツにやったような手)訳で、両者は手段が違うだけで「吸収統一で北の資源類を収奪し、韓国経済の足しにする」という「目的」は全く同一だ。これらいずれにとっても「自主的平和統一」「南北互いの体制を尊重し、共存しながら連邦制統一」「韓米同盟解体・駐韓米軍撤退(アメリカと日本の強大な軍事的バックアップがあってこそ、南主導の吸収統一は可能)」「国家保安法撤廃(南主導の吸収統一過程においても、吸収統一達成後も、反対勢力圧殺の道具として国家保安法は必須のアイテム)」などというのは真っ先に血祭りに上げなければならないものであり、それらを主張してきた統合進歩党解体は両者の利益に符合する。国民の会が言う「従北主義の排撃」もまさにそういう事なのだ。国民の会は統合進歩党の代替になる進歩政党どころか180度真逆の政治集団でしかなく、これらが一定の勢力を持とうものなら本当にロクでもない事をしでかすだろう。日本で言うならかつての日本新党だの平成維新の会(橋下じゃなくて大前研一の方ね)、今で言えばみんなの党や生活の党的なポジションだ。あるいは政党ではないが、日本における反原連系社会運動詐欺集団と似た役割を果たす可能性もあり、それを筆者は大いに危惧する。
かつて李承晩時代の統一政策は武力による「北進統一」であり、それ以外主張する事は許されなかった。「平和統一」を口にしただけで死刑になる時代(好例が進歩党の曺奉岩)だった事を多くの人が忘れているが、今また南の統一政策は「南主導の吸収統一」に純化され、それ以外の主張は「違憲」として全く許されなくなった訳である。

軍事的な強硬手段であれ経済支援を利用した骨抜き策であれ、北の体制転覆策動とそれがうまくいった際の北への経済収奪行為には南の「貧民層」が尖兵として差し向けられるだろう。旧軍国主義日本にせよ今の韓国にせよ、経済格差をなくすならば富者の富を公平に分配すべきなのにそれを全くしなかった(していない)。日帝はそうして不満を持った層を「満蒙は日本の生命線だ」と言って、そこへ入植すれば豊かになると煽り、侵略の尖兵として入植させた。今の韓国でも財閥からロクに税金を取らず「富の再分配・経済民主化」なぞ糞食らえ、北の地下資源や土地や安い労働力さえ手に入れば豊かになって福祉社会も実現出来る「統一大チャンス」と煽っている。日帝にとっての朝鮮半島や中国東北地方と同様に、今の「大韓民国」という国にとって「北」は一番手軽に侵攻出来る「植民地最優先候補」なのだ。しかもそれをやろうとしきりに煽っている現韓国大統領は、他ならぬ満州軍将校の娘である! 「満蒙は日本の生命線だ」に積極協力した親日派の娘が、親父とおんなじ事を…。一方で今の日本の首相は…言うまでもありませんね!

日本では最近やたらと天皇の「リベラル」ぶりが持ち上げられ、まさに「日本国民統合の象徴」としての機能がフルに発揮されている。
韓国では最近やたらと「従北狩り」という国家を挙げての魔女裁判で「アカ・非国民」の排除が進行し、まさに朴槿恵の世界一恥ずい大統領選キャッチフレーズ「100%大韓民国」という国民統合が完成しつつある。
「天皇の名の下に統合された日本国民」と「従北狩り・アカ狩りで異端を排除して統合された100%大韓民国民」は次にどことどういう統合をするのか。その答は誰の目にも明らかだろう…。

今の東アジアには「大日本帝国」が二つある。一つは「日本国」という名の日帝正当後継国家。もう一つは「大韓民国」という名の「日帝クローン」だ。両者はがっちりと軍事一体化を推し進め、「21世紀版 満蒙は日本の生命線だ」に突き進んでいる。「二つの大日本帝国」と言うより、すでに一つになってんじゃねえのかという意見もあろうが、この「二つの大日本帝国」がアジアにおける最大の軍事的脅威となっている現状をこそ撃たねばならない。

大韓民国終了のお知らせ その2.5 だったら黙ってろ「韓国進歩派知識人」どもはよ!

ちょっと話が逸れるが、前回の続きではなくやや別の話を。
統合進歩党の解散命令が憲法裁判所から下されてからというもの、韓国では俗に「進歩派知識人」と言われている連中がこの件について多くのコメントや談話を発表した。それらの主旨はどれも判で押したと言うか金太郎飴というか、ほとんど同じようなもので、そのコメントの中に必ず現れる世にも不思議な免責事項!

「私は統合進歩党の政策や綱領を支持しないが、強制解散には反対だ」
「進歩党の解散は国民や有権者の判断に任せるべきだ」

筆者はこの間韓国のメディアをずっとウォッチングしてきたのだが、今回の件でコメントや談話を発表した韓国の左派・進歩派の知識人・言論人・野党などで、上記のような事を言わなかった奴はまずいないと言って良いだろう。この手の連中は自分が何か気の利いた事を言ったつもりなのだろうか? それとも自分が朴槿恵はじめとする韓国反共極右勢力に対して勇敢に抵抗したつもりでいるのだろうか? 

「私は統合進歩党の政策や綱領を支持しないが…」だって? これを聞いた右翼は嘲笑って次のように言うだろう。
「だったら黙ってろよ。自分が支持してもいない政党がどうなろうと、おまえに何の関係がある?」

「進歩党の解散は国民や有権者の判断に任せるべきだ」だって? これを聞いた右翼は嘲笑って次のように言うだろう。
「だったら黙ってろよ。どっちにせよおまえも「進歩党が解散に値する集団」だと思ってるからそう言うんだろ? そうでなかったら憲法裁判所だろうが国民の判断だろうが、どっちが解散の決定下そうが同じだろ。憲法裁判所は、主権者である「国民」が判断を下す手間をわざわざ省いてやっただけなのに、何の文句があんだ?」

韓国の左派・進歩派知識人どものこうした言い草など、右の立場からすれば本当にお笑い種で、上記のように嘲笑われておしまいでしかない。当然朴槿恵政権を撃つような鋭さなど欠片もありはしない。こうした言い草というのは要するに、「自分らは統合進歩党のような『従北』じゃない。あんな連中と一緒にすんな。国家保安法撤廃や駐韓米軍撤収などと夢みたいな事ばかり言ってる『極左過激派集団』など消えてくれてせいせいしてる」という本音の表出なのである。だがそれをストレートに言ったらセヌリ党やそこらの極右団体と違わなくなってしまうので「自分らは飽くまでも『民主派』のような顔をし続けたいから、解散反対のポーズだけはしておかないと」という事で「解散反対・国民の判断で」という言い訳と言うか「免責事項」を臆面もなく付け加えるのだ。卑劣と臆病の極みとしか言いようがない。憲法裁判所の解散命令が不当で民主主義を破壊するものだと本心から思っているのなら、「統合進歩党の政策や綱領を支持しない」などと余計な事を言わず、単に「解散命令反対」「憲法裁判所糾弾」とだけ言えば済む話ではないか。

こうした卑劣極まりない言辞を弄した韓国進歩派知識人・言論人・政党の発言をいくつか以下に翻訳抜粋して列挙する。こういう連中を見ていると、最近の日本の左派・リベラル言論とどんだけ体質的にそっくりなのかが痛感させられよう。「憲法9条にノーベル賞運動韓国委員会」と併せて、こうした「韓国の民主派・進歩派」と言われて来た連中がいかに堕落した存在である事か! 日本の「戦後の9条と平和国家」がまともに実践されてこなかった美辞麗句に過ぎなかったように、こうした連中が担ってきた「韓国民主主義1987年体制」もまた壮大な虚構に過ぎなかったのである。いずれも両国の民衆を欺き、歪んだ「平和国家」「民主主義国家」というナルシズムで酔わせる道具でしかなかったのではないか。


http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/670422.html?_fr=mr1
[金東椿コラム]それでも進歩政党は必要だ

聖公会大学教授・金東椿曰く
「制度圏に入って来た統合進歩党指導部の路線と形態に大きく失望した。
だが私は今度の憲法裁判所の決定は、重武装した大王蛙が死につつある在来種蛙を相手に井戸の中で戦争を繰り広げたものと見る。統合進歩党の時計が5.60年代で止まっているなら、今回の憲法裁判所の時計はヨーロッパの19世紀、我が国では朝鮮時代で止まっている。

金東椿本当に終わってんな…。以前はもっとまともな学者だと思ってたんだが。頭の中身が大昔で止まってんのはあんたの方じゃねえのか。


http://www.pressian.com/news/article.html?no=122597
緑の党「統合進歩党解散に沈黙する野党、公安政局を傍観?」
「民主主義後退させた憲法裁判所決定、市民達が声を上げてくれ」訴える

韓国緑の党曰く
「私は統合進歩党の綱領と政策を支持しません。おそらく多くの国民達も統合進歩党を支持しない事でしょう。ですが、考えが違うという理由で政党を強制解散させる、こんな国では真正な自由を享受して暮らす事は出来ません。市民の方々が声を上げてくれる事を節に訴えます」
「政党に間違いがあったなら、これを審判する唯一の主体は有権者・国民です。今日憲法裁判所は、国民が憲法を守れと委任した権力をデタラメに濫用して民主主義を後退させました。憲法裁判所が下した決定は非常に無理で政治的な決定でした。このような決定を傍観した場合、これからどんな事が起こるか心配です。公安政局がまた復活しないという保障はありません。」

緑の党共同代表・河昇秀弁護士曰く
「私は統合進歩党を支持しない。緑の党には緑の党の綱領と政策がある
「小さな院外政党だが、緑の党は本日の誤った決定に対して絶えず問題提起して、民主主義が後退しないようにする。市民達におかれても、他人事だからと傍観せずに関心を持ってくれ」

はい、緑の党です。韓国と言えども、しょせん「戦争賛成左翼」の緑の党は緑の党という事か。統合進歩党の政策を支持しないとか言うけど、進歩党だって緑の党と同じく原発廃止や自然保護を政策に掲げてたはずなんだけどね。韓国緑の党には、日本の都知事選で細川・小泉組を支持したという「前科」もあったよねえ。
将来北へ「人道的介入」する事になったら、韓国緑の党は誰よりも真っ先にそれにバンザイします! ドイツ緑の党がユーゴ空爆やリビア侵略に賛成したように! その為にも邪魔な「従北」の統合進歩党が消えてくれてせいせいしたぜ!
ちなみにこの記事では新政治民主連合(旧民主党)も緑の党と同じで「解散は国民の判断に任せるべき」と言っていると伝えている。新民主連合の代表的な議員達はみんなそう。


http://m.zum.com/news/home/18488318
新政治民主連合非常対策委員長・文喜相曰く
統合進歩党の綱領には反対だが、政党解散は先進民主主義国家で前例がない

http://economy.hankooki.com/lpage/politics/201412/e2014121915113396380.htm
新政治民主連合議員・安哲秀曰く
憲法裁判所の決定を尊重する」
統合進歩党の活動に同意しないとしても、政党解散決定という重大事案は憲法裁判所でなく、国民と有権者が審判すべき役割と思う」

http://cdy21.tistory.com/1890
新政治民主連合常任顧問・鄭東泳曰く
「統合進歩党が解散されるかもしれないと思うが、しかしそれは憲法裁判所の決定ではなく、選挙を通じた国民の集合的意思によって選択されたり判断される問題だ。統合進歩党解散に反対する」


http://poweroftruth.net/column/mainView.php?kcat=&table=impeter&uid=706
憲法裁判所「統合進歩党解散審判」なぜ急いだのか?

韓国の著名政治ブロガー「アイアムピーター I am Peter」曰く
「アイアムピーターは統合進歩党を支持したり、彼らの主張に賛成はしません。しかし憲政史上初めて提起された政党解散申請決定があまりに早いという点で、不正判決あるいは権力の侍女として性急に幕を引こうという点で憲法裁判所の有様に批判的です。」
「アイアムピーターは、統合進歩党の解体と今後は1992年の民衆党のように政治有権者の論理によって決定されねばならないと思う。」

このアイアムピーターというのは向こうではかなり有名な政治ブロガーとして通っている所なのだが、例によって「進歩党を支持しないけど、憲法裁判所のやり方には反対」という典型的な免責事項論理。しかも進歩党の解散は「有権者の論理」で決めろとまでいう。ようするにアイアムピーターとやら(緑の党や民主党もそうだが)は、最初から統合進歩党が解散してしかるべきと考えている訳だ。そもそも統合進歩党がどうして解散しなければならないのかという根源的な話なのに。そんな問題や理由はどこにもない。従って憲法裁判所にも有権者にも今同党を解散させる必要性など全くないのだ。それなのに「有権者の論理」云々というのは、「民主的な手続きなら解散もオッケー」という事で、最初から進歩党は目障りで嫌いだからいなくなって欲しいというだけの話だろう。


http://www.etoday.co.kr/news/section/newsview.php?idxno=1043142
盧武鉉時代に政策室長や副総理などの要職を歴任した国民大学教授・金秉準曰く
統合進歩党を支持しない。古い理念にとらわれているのも嫌だし、扇動的で暴力的なのも嫌だ一部指導者達の言葉遊びや「イルクン」だなんだという北朝鮮式表現はなおそうだ。理解出来ず、理解したくもない
「だがこれを解散させる問題においては考えが違う。誰もが言う事だが、民主社会において政党の命は基本的に有権者の手に任せねばならない。少数意見を出した金二洙裁判官(9人の憲法裁判官で唯一反対した人:訳注)の言葉のように、憲法裁判を含む他の手段は「最終的で補充的な手段」に過ぎない」

はい、盧武鉉時代に副総理までやった学者もこんなもんですよ。本当に「誰もが言う事」しか言ってない。要するに北はもちろん「従北」も嫌いだっていうだけの話をもったい付けて言ってるだけ。進歩党の事を「古い理念」とか言って馬鹿にしてるけど、おまえこそただの古臭い反共主義じゃねえか。李承晩や朴正熙時代と何が違うんだ? レベル低すぎ。もっと「民主的」な手段で統合進歩党に引導渡せりゃ文句はなかった、ってだけの主張でしょ。ちなみに意外と日本では知られていない話だが、盧武鉉は大統領時代に国会で民主労働党(統合進歩党の前身)にものすごく辛く当たった。それこそハンナラ党以上ではないかというほどに。その政権の副総理だった人間の言う事であれば、ある意味「納得」ではあるが…。


韓国のいわゆる進歩派の大半はこのように「統合進歩党を支持しないけど、憲法裁判所の決定には一応反対」という、事実上の「進歩党みたいな従北集団が潰されてラッキー」という表明を一様に表明している。プレシアンなんか凄いよ。「統合進歩党みたいな従北集団が解散したおかげで、韓国進歩派は新しいスタートが切れる」とばかりに、今回の解散命令を肯定してるとしか思えない凄まじい記事をデカデカと載せてたくらいだから。この記事を読んだ時、筆者は次のような事を確信しました。

「韓国民主主義」完全終了! 大韓民国完全終了!

と。矛盾するような単語だが「反共左翼」というのは日本だけでなく韓国にもたくさんいる。韓国の「反共反北進歩」についてはまた後日、項を改めて論じたい。

 

大韓民国終了のお知らせ その2 憲法9条にノーベル賞運動篇(前)

「憲法9条にノーベル平和賞を!」とかいう例のキモさ限界な運動については前にも批判したが、それがついに韓国にも飛び火してしまった。すでに日本でも既報の通りだが、この運動の韓国委員会というのが発足してしまったのである。何考えてんだか。公式サイトは以下参照。

http://www.nobelpeace9.kr/
日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会公式サイト

気がかりなこの韓国側委員会推薦人のメンツについては公式サイトに画像で紹介されていたものの、今後の資料として役立てる為に改めてその名簿をテキスト化して以下に掲載しておきたい。中には「え、この人が何で?」という顔ぶれもいるだろうが、それだけ韓国の事情も日本と同じで右も左もない翼賛体制が進行しているという事だ。それにまつろわぬ者は統合進歩党のように力ずくで潰される。


・姜萬吉 강만길 Kang Man-kil カン・マンギル
1933生 歴史学者 高麗大学名誉教授

・姜禹一 강우일 Kang U-Il カン・ウイル
1945年生 カトリック済州教区長

・姜大仁 Kang Dae-In カン・デイン
1947年生 対外文化アカデミー院長

・高建 고건 Goh Kun コ・ゴン
1938年生 元・国務総理

・権永吉 권영길 Kwong Young-Ghil クォン・ヨンギル
1941年生 元・民主労総委員長 元・国会議員 元・民主労働党代表

・金炳翼 김병익 Kim Byung-Ik キム・ビョンイッ
1938年生 文学評論家 元・文学と知性社発行人

・金成勲 김성훈 Kim Sung-Hoon キム・ソンフン
1939年生 元農林部長官 元・常志大学総長

・金泳鎬 김영호 Kim Young-Ho キム・ヨンホ
1940年生 社会責任投資理事長 元・産業資源部長官

・金禹昌 김우창 Kim Woo-Chang キム・ウチャン
1937年生 文化批評家 高麗大学名誉教授

・金元基 김원기 Kim Won-ki キム・ウォンギ
1937年生 元・国会議長

・金鎭炫 김진현 Kim Jin-Hyun キム・ジニョン
1936年生 世界平和フォーラム理事長 元・科学技術庁長官

・金哲洙 김철수 Kim Cheol-Su キム・チョルス
1933年生 元老憲法学者 ソウル大学名誉教授

・金哲奉 김철봉 Kim Chul-Bong キム・チョルボン
1952年生 牧師 大韓イエス教長老会高神総会長

・金炯旿 김형오 Kim Hyong-O キム・ヒョンオ
1947年生 元・国会議長

・金喜中 김희중 Kim Hee-Joong キム・ヒジュン
1947年生 大司教 カトリック主教会議議長

・道法 도법 Do Beop トボプ
1949年生 僧侶 仏教曹渓宗和諍委員長

・朴寬用 박관용 Park Kwan-Yong パッ・クァンヨン
1938年生 元・国会議長

・朴南守 박남수 Park Nam-soo パッ・ナムス
1943年生 天道教教領

・朴孟浩 박맹호 Park Maeng-Ho パッ・メンホ
1933年生 図書出版民音社代表

・朴仁相 박인상 Pak In-Sang パッ・インサン
1939年生 労使発展財団理事長 元・韓国労総委員長

・朴正子 박장자 Park Jeong-Ja パッ・チャンジャ
1942年生 演劇人 韓国演劇人福祉財団理事長

・白楽晴 백낙청 Paik Nak-Chung ペッ・ナッチョン
1938年生 ソウル大学名誉教授 創作と批評編集人

・雪靖 설정 Seul Jung ソルチョン
1941年生 僧侶 修徳寺方丈 元・曹渓宗中央総会議長

・申庚林 신경림 Shin Kyeong-Rim シン・ギョンリム
1936年生 詩人 芸術院会員

・辛仁羚 신인령 Shin In-Rrung シン・インリョン
1943年生 元・梨花女子大学総長

・安載雄 안재웅 Ahn Jae-wong アン・ジェウン
1940年生 牧師 元・YMCA全国連盟理事長

・李萬燮 이만섭 Lee Man-Sup イ・マンソプ
1932年生 元・国会議長

・李文烈 이문열 Lee Moon-Youl イ・ムニョル
1948年生 小説家

・李富栄 이부영 Lee Bu-Young イ・ブヨン
1942年生 韓日協定再協議国民行動代表

・李善宗 이선종 Lee Sun-jong イ・ソンジョン
1944年生 元・円仏教ソウル教区長

・李城林 이성림 Lee Soung-rim イ・ソンリム
1945年生 元・韓国芸術人総連合会会長

・李世中 이세중 Lee Sae-Jung イ・セジュン
1935年生 環境財団理事長 大韓弁護士協会人権財団理事長

・李御寧 이어령 Lee O-Young イ・オリョン
1934年生 初代文化部長官

・李容勳 이용훈 Lee Yong-Hoon イ・ヨンフン
1942年生 元・大法院(最高裁)院長

・李鍾贊 이종찬 Lee Jong-Chan イ・ジョンチャン
1936年生 (財)友堂・李会栄奨学会理事長 元・国会議員

・李春羲 이춘희 Lee Chun-Hee イ・チュニ
1947年生 国楽人 重要無形文化財(人間国宝)57号

・李泰鎭 이태진  Lee Tae-Jin イ・テジン
1943年生 ソウル大学名誉教授 元・国史編纂委員長

・李洪九 이홍구 Lee Hong-Koo イ・ホング
1934年生 元・国務総理

・李效再 이효재 Lee Hyo-Chae イ・ヒョジェ
1924年生 元老女性学者 梨花女子大学名誉教授

・李熙子 이희자 Lee Hee-Ja イ・ヒジャ
1943年 太平洋戦争被害補償推進協議会常任代表

・林采正 임채정 Lim Chae-Jung イム・チェジョン
1941年生 元・国会議長

・張會翼 장회익 Zhang Hwe-Ik チャン・フェイッ
1938年生 物理学者 ソウル大学名誉教授

・鄭聖憲 정성헌 Chung Sung-Heon チョン・ソンホン
1946年生 DMZ平和生命園理事長

・鄭雲燦 정운찬 Chung Un-Chan チョン・ウンチャン
194年生 元・国務総理

・趙廷來 조정래 Jo Jung-Rae チョ・ジョンレ
1943年生 小説家

・崔佛岩 최불암 Choi Bul-Am チウェ・ブラム
1940年生 演技人 少年財団後援会長 ソウル市広報大使

・韓勝憲 한승헌 Hahn Seung-Hun ハン・スンホン
1934年生 弁護士 元・監査院長

・韓陽元 한양원 Han Yang-Won ハン・ヤンウォン
1934年生 韓国民族宗教協議会会長

・黄晳暎 황석영 Hwang Suk-Young ファン・ソギョン
1943年生 小説家

・黄龍大 황용대 Hwang Young-dae ファン・ヨンデ
1952年生 韓国基督教長老会総会長

 
 
 
 
 

ハンナラ・セヌリ党系から民主党系に旧民主労働党系まで、文字通り韓国の右から左まで総網羅したかのような本当にロクでもない空恐ろしい顔ぶれだろう。日本で佐藤優現象だ、右も左もない社会運動の翼賛運動化だと言われてきたが、何の事はない。韓国でも全く同じような現象が進行していた訳だ。
日本の憲法9条にノーベル賞を受賞させるなど、どれだけ馬鹿馬鹿しくてキモい運動であろうか。「戦争せず、軍隊持たず、交戦権持たず」という9条の理念がこれまでロクに守られず、それどころか9条を保持したまま日本はますます軍拡化への道をひた走っている。9条が全く守られていない現実の中で「日本国民」とやらがやらねばならないのは「国に9条を実践させる事」だろう。それなのに「9条を保持する日本国民にノーベル賞を」などというのが、どれだけ現実逃避した醜悪な夜郎自大・自画自賛の極みである事か。挙げ句の果てには「もし受賞したら(日本で最も平和主義者にしてリベラルである)天皇陛下に授賞式に行ってもらおう」などという声も運動界隈では聞かれるという。先日、極右の安倍を大儀とばかりにねぎらった倭王・明仁に、である。ここまで来ると本当に何をかいわんやであろう。
対するかつて日帝の被害を受けた国の人間がやらねばならない事というのは、日本に本当の意味で9条を守らせる事であり、日本の軍拡化を排撃する事でしかない。それなのにこんなナルシーの極みである馬鹿な運動に賛同するなど、こうした「韓国社会の元老」どもは完全に血迷ったという事だ。
そもそも今韓国で現実に起こっている事を良く見てみるがいい。在米同胞おばさんことシン・ウンミ氏が右翼から「従北」だという事で爆弾テロをやられ、その被害者であるシン氏の方が国家保安法容疑で出国停止の上に取調べを受ける。先日統合進歩党が強制解散させられたが、憲法裁判官達が出したその最大の理由はやはり「従北」だったではないか。かつて韓国に留学に行っている時に「北のスパイ」にでっち上げられて一時は死刑判決まで受けた康宗憲氏の近況を人づてに聞いたのだが、氏は少し前までその自身のやり直し裁判の件で韓国に行っていたという。だが、進歩党強制解散のせいで情勢があまりに不穏になり、周囲の人々の勧めもあって急遽日本に戻らざるを得なかったそうだ。康宗憲氏や徐勝氏のような人々は、今は絶対に南に行くべきではない。冗談抜きで、どんな言いがかりを付けられてまた突然逮捕されるか分からないのである。康宗憲氏や徐勝氏やシン・ウンミ氏だけではなく、他の在外同胞もかなり危険であろう。特にこれまで北に行った事があるとか、日本で総連や韓統連と何らかの関わりがあったとか、朴槿恵に批判的であるとかそういう履歴や傾向が少しでもある者はみな危うい。そういう人達を無理矢理国家保安法容疑で引っ張ったり、右翼に暴力を振るわれたりといった冤罪逮捕や白色テロが間違いなく韓国ではこれから次々に発生するだろう。ただしKEYの界隈は全然オッケー。韓国の反共反北ファシスト勢力にとっては何も危険性がないから。それどころか歓迎してくれるんじゃね? 北の核実験の時に、それを涙ぐましいほどに激しく糾弾して南(と日本)への「帰属と忠誠」を表明した効果は伊達じゃない!(笑)
自国がこのように凄まじい勢いで維新独裁時代(どころか下手したら1940年代)に戻りつつある恐ろしい状況だというのに、日本の軍拡化をごまかす日本人の凄惨な現実逃避国民運動に賛同して協力する「韓国社会の元老」どももまた、日本側同様に恐ろしいほどの現実逃避ぶりである。筆者はこの「元老」達のツラを見ていると腹が立って仕方がないのだが、こいつらのやってる事は「現代版内鮮一体運動」そのものでしかない。比率的には事の本質がまるで分かってないある意味純真な「アホ」と、ワルの確信犯(未必の故意犯含む)が半々くらいではないかと思う。だが「アホ」であれ「ワル」であれいずれも重かれ軽かれ罪がある事に変わりはなく、これだけとんでもない悪逆な運動に「知らなかった」では済まされない。

日本鬼的軍国主義就是不死!
韓国的反共全体主義就是不死!

「日本鬼的軍国主義」と「韓国的反共全体主義」のまさに橋渡しでしかないこの運動に関わった「韓国社会の元老」どもへの個別の突っ込みは次回で言及したい。
(その3 憲法9条にノーベル賞運動篇(後)に続く)

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