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二つの「大日本帝国」

日本と韓国の国民は今年もまた騙され続けて終わるであろう。

日本についてはもう言うまでもあるまい。安倍政権の下で国家も国民も十分に翼賛体制が完成しているので、ますます狂気の道へとのめり込んでいくだろう。最近やたらと天皇の言動がクローズアップされ、右翼はもちろん左派やリベラル界隈でも明仁を持ち上げる言動が見られるのもその一環だ。「天皇陛下お助け下さい」とか言う右翼の街宣車を見た時には爆笑してしまったが、同じように「天皇こそ本物のリベラル。それに対して安倍は」的な事を言う連中も左や「反ヘイトスピーチ」系の連中にはあふれている。こんなものはどこまで行っても皇道派と統制派の内ゲバでしかない事に、世間の人々はなかなか気付かない。自称「左派」「改革派」な奴らが実際にはただの2.26的皇道派でしかないという喜劇に、本人はなかなか気付かない。

若い頃は天皇嫌いで知られた大宅壮一が、晩年にはすっかり転向してしまった。
やはり若い頃は天皇嫌いで「天皇こそ日本最大のニセモノ」とまで言い、大宅壮一の変節を厳しく批判していたはずの本多勝一が、やはり晩年はすっかり転向してしまって「今の天皇には直接には戦争責任はない」「例え皇族と言えどもプライバシーを暴くのは良くない」などやたらに今の天皇と皇族を擁護するようになった。
さらにやはり戦前は天皇制国家に反対して血みどろの地下闘争をしていたはずの日本共産党が、皇太子夫妻の子が生まれた時だったかに国会でお祝いの決議か何かをするのに賛成して以来(だったと思う。この時、代々木の本部には支持者達から抗議の電話やファックスが殺到したという)、天皇と天皇制に全然反対しなくなった。それどころか所属国会議員が天皇の震災追悼式に感動しちゃったり、新年メッセージをありがたく自分のツイッターで持ち上げる始末。かつて天皇制国家に反旗を翻し、特高に拷問されて死んだ党の先輩達は全く浮かばれない。


韓国では去年暮れに統合進歩党の強制解散を受けて、新しい進歩政党作りの動きが見られる。名称をとりあえず「国民の会 국민모임」といい、これに新政治民主連合(民主党)の鄭東泳が脱党して参加するのしないのというのが話題になっているらしい。だが、この国民の会もロクな結果にはならないと思う。ここは党の独自性として「従北主義の排撃」を表看板に掲げており、結局は今の韓国の従北魔女狩りマッカーシズムにおもねるだけの集団にしかなっていない。何だ、おまえらも「うちは統合進歩党みたいな従北とは違う」と言いたいだけの集団かよ、民主党や正義党と何が違うの?というレベルの話なのだ。朴槿恵とセヌリ党の暴走を全く止められなくて評判の悪い民主党と、統合進歩党強制解散の口実である「従北」という二つの悪いイメージだけを脱色した、いわば看板だけ取り替えたデクの棒野党がまた一つ出来るだけだろう。かつて日本の民主党が出来た時と何の違いもない。こんな国民の会が仮にいくらかの議席を確保した所で朴槿恵とセヌリ党を牽制する事など出来はしないし、むしろ南北関係の悪化と日韓の軍事協力・軍拡化を側面支援する結果にしかならないのではないか。何しろ「従北主義の排撃」だからねえ。それでどうやって南北関係改善出来んの?

筆者が今の韓国を見ていて一番恐いと思うのは、戦前の日本と、それも中国侵略へ本格的に乗り出し始めた時期と嫌になるくらい似ているという事だ。1931年の9.18事変すなわち満州事変前夜の日本の状況はどうだったろう。財閥の独占経済体制で貧富格差が激化しており、その捌け口として日本政府は国内貧民層を移民や開拓団にして侵略地へ送り込むという事をした。「満蒙は日本の生命線だ」という当時の標語はあまりにも有名だろう。貧民を侵略の尖兵に利用するという、支配層としてはまさに「一石二鳥」というやり方だった。
今の韓国も全く同じで、財閥の独占経済体制で貧富格差が激化している。そんな今の韓国で頻繁に言われているのが「統一は未来だ(by 朝鮮日報)」「北の地下資源と安い労働力こそ韓国経済が発展し、福祉社会を実現するのに必要(by 鄭東泳)」といった「統一大チャンス論(by 朴槿恵)」だ。2013年末頃から言われ始めたこうした南の統一論とは、要するに「満蒙は日本の生命線だ」を現在の韓国に置き換えたものなのである。まさに酷似、そっくりでしょ? その心は「北は韓国の生命線だッッッッ!」って事です。
今の韓国の統一政策とは一言で言って「北の国家体制を転覆し、南主導で吸収統一」に尽きる。朴槿恵が軍事的・経済的圧迫による強硬手段で北を屈服させようとしているのに対し、野党系(民主党や国民の会、旧太陽政策派ブレーンら)は北への経済支援で相手を骨抜きにして体制崩壊させようとしている(西ドイツが東ドイツにやったような手)訳で、両者は手段が違うだけで「吸収統一で北の資源類を収奪し、韓国経済の足しにする」という「目的」は全く同一だ。これらいずれにとっても「自主的平和統一」「南北互いの体制を尊重し、共存しながら連邦制統一」「韓米同盟解体・駐韓米軍撤退(アメリカと日本の強大な軍事的バックアップがあってこそ、南主導の吸収統一は可能)」「国家保安法撤廃(南主導の吸収統一過程においても、吸収統一達成後も、反対勢力圧殺の道具として国家保安法は必須のアイテム)」などというのは真っ先に血祭りに上げなければならないものであり、それらを主張してきた統合進歩党解体は両者の利益に符合する。国民の会が言う「従北主義の排撃」もまさにそういう事なのだ。国民の会は統合進歩党の代替になる進歩政党どころか180度真逆の政治集団でしかなく、これらが一定の勢力を持とうものなら本当にロクでもない事をしでかすだろう。日本で言うならかつての日本新党だの平成維新の会(橋下じゃなくて大前研一の方ね)、今で言えばみんなの党や生活の党的なポジションだ。あるいは政党ではないが、日本における反原連系社会運動詐欺集団と似た役割を果たす可能性もあり、それを筆者は大いに危惧する。
かつて李承晩時代の統一政策は武力による「北進統一」であり、それ以外主張する事は許されなかった。「平和統一」を口にしただけで死刑になる時代(好例が進歩党の曺奉岩)だった事を多くの人が忘れているが、今また南の統一政策は「南主導の吸収統一」に純化され、それ以外の主張は「違憲」として全く許されなくなった訳である。

軍事的な強硬手段であれ経済支援を利用した骨抜き策であれ、北の体制転覆策動とそれがうまくいった際の北への経済収奪行為には南の「貧民層」が尖兵として差し向けられるだろう。旧軍国主義日本にせよ今の韓国にせよ、経済格差をなくすならば富者の富を公平に分配すべきなのにそれを全くしなかった(していない)。日帝はそうして不満を持った層を「満蒙は日本の生命線だ」と言って、そこへ入植すれば豊かになると煽り、侵略の尖兵として入植させた。今の韓国でも財閥からロクに税金を取らず「富の再分配・経済民主化」なぞ糞食らえ、北の地下資源や土地や安い労働力さえ手に入れば豊かになって福祉社会も実現出来る「統一大チャンス」と煽っている。日帝にとっての朝鮮半島や中国東北地方と同様に、今の「大韓民国」という国にとって「北」は一番手軽に侵攻出来る「植民地最優先候補」なのだ。しかもそれをやろうとしきりに煽っている現韓国大統領は、他ならぬ満州軍将校の娘である! 「満蒙は日本の生命線だ」に積極協力した親日派の娘が、親父とおんなじ事を…。一方で今の日本の首相は…言うまでもありませんね!

日本では最近やたらと天皇の「リベラル」ぶりが持ち上げられ、まさに「日本国民統合の象徴」としての機能がフルに発揮されている。
韓国では最近やたらと「従北狩り」という国家を挙げての魔女裁判で「アカ・非国民」の排除が進行し、まさに朴槿恵の世界一恥ずい大統領選キャッチフレーズ「100%大韓民国」という国民統合が完成しつつある。
「天皇の名の下に統合された日本国民」と「従北狩り・アカ狩りで異端を排除して統合された100%大韓民国民」は次にどことどういう統合をするのか。その答は誰の目にも明らかだろう…。

今の東アジアには「大日本帝国」が二つある。一つは「日本国」という名の日帝正当後継国家。もう一つは「大韓民国」という名の「日帝クローン」だ。両者はがっちりと軍事一体化を推し進め、「21世紀版 満蒙は日本の生命線だ」に突き進んでいる。「二つの大日本帝国」と言うより、すでに一つになってんじゃねえのかという意見もあろうが、この「二つの大日本帝国」がアジアにおける最大の軍事的脅威となっている現状をこそ撃たねばならない。

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