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「日本の歴史家を支持する声明」について その1

・楔子(序文)

日本国内閣総理大臣・安倍晋三曰く。

私は日本の軍国主義者でございます。
나는 왜놈군국주의자로소이다.
我是日本鬼的軍国主義者。
I am Jap militarist.

安倍晋三という男、日本で最も政治的地位の高い人間にして、日本で最も面皮極厚な人間なり。地位の高さとツラの皮の厚さで日本一のこの男、自ら右翼の軍国主義者を以って任じている。だが、このような露骨な主張が戦後日本の首相にこれまで許された事があっただろうか。今の日本は国を挙げて総右傾化の時代、選挙をやっても安倍自民党が当たり前のように勝ち、日本国民の多くがこの「右翼の軍国主義者」に選挙という「民主主義手続き」によって圧倒的支持を与えている。安倍晋三すなわち、「日本国民が民主主義手続きを以って選出した右翼の軍国主義者」なり! 
だがそれだけだろうか? 周辺国との関係を考えれば、日本の首相がいかに自国民によって「認められた」からといって「私は右翼の軍国主義者」などという露骨過ぎる主張が出来るはずもない。安倍が自らをそのように言っても構わないという、ある種のお墨付きともいう「力の論理」が作用したからに他ならないだろう。
ではそのお墨付きを与えた力とは何であろうか? 何故にそれが許され、そしてそれが許された現在とはいかなる時代なのであろうか? 日本を取り巻く国際情勢をこそ正しく見抜く必要があるのではないだろうか。

・「日本の歴史家」を支持する?

2015年5月5日、世にも珍妙な声明が発表された。アメリカの日本研究者や歴史学者ら187人が連名で発表した「日本の歴史家を支持する声明」なる声明文である。これの声明自体は広く公開されているので、原文を読むのは難しくない。検索すれば英語の原文も日本語訳文も簡単に出て来る。
この声明は安倍晋三宛てに直接送られたもので、アメリカの学者達が日本政府に対して過去の過ち(従軍慰安婦問題)を認めて清算する事を求めたものだという。
大日本帝国は朝鮮半島や中国などの占領地で現地女性を強制徴用し、自国軍兵士の性奴隷にした。この事は否定しようもない厳然たる事実であり、とりわけ旧日本軍の元下級兵士はおろか、後の首相である中曽根康弘や産経新聞社長となる鹿内信隆のような将校クラスの者達でさえ従軍慰安婦があった事を認めていたのだから。にも関わらず、日本政府は戦後も長らくこれを認めず、謝罪も賠償も一貫して拒否し続けてきた。謝罪を拒否? いや、1995年の村山談話があったと反論する者もいるだろう。だがこの時村山富一は朝鮮併合が不法であったかどうかについては終始言葉を濁し、植民地侵略の違法性すなわち法的責任は決して認めようとしなかった。これが果たして真に謝罪などと呼べるものだろうか? 従軍慰安婦問題に限らず、日本帝国主義による朝鮮植民地支配は今まで何一つ真の謝罪は行われていない。

最近「日韓関係悪化」という事がよく言われる。その原因について尋ねれば、とりわけ従軍慰安婦問題をはじめとする歴史問題がその原因だという答が一様に返って来るだろう。これは日本のマスコミにおいても韓国のマスコミにおいても全く違わない。このように歴史清算を依然として無視し続ける日本に対し、ついにアメリカを代表するような知識人達からの突き上げとして発表されたのが今回の「日本の歴史家を支持する声明」だった。
この声明に名を連ねた学者達には「世界的に大きな影響力を持つ学者も多く含まれ(by 朝日新聞)」ており、韓国マスコミでは右派の朝鮮日報から左派のハンギョレまでこの声明をおおむね肯定的に受け止めており、あたかも100万の味方を得たかのような反応を見せている。
一方の日本はと言うと、リベラル・左派的な人々の間ではおおむね良好な受け止め方をしているようだ。右派でもよほどの日帝バンザイ極右派(在特会系や東京裁判否定派、朝日新聞排斥派に多く見られるような気がする)でない限りは、これを頭ごなしに排斥する者は(筆者の見た範囲では)見当たらない。
今回の声明は韓国でも日本でも、右から左まで広く受け入れられてはいるようだ。これこそ正義である、と。例えば…

「非常に傾聴すべき点が多い声明」
(東洋経済編集局記者:福田恵介 談)

「安倍首相と日本政府の姿勢を批判するもの」
「署名した研究者たちが日本における歴史研究が政治的な攻撃に晒されていることを危惧し、日本政府や歴史修正主義者たちによるまっとうな歴史学への攻撃に対抗しようとしている」
「一番の目的は、歴史修正主義的な政府と世論の圧力に晒され、自由な研究や報道を脅かされている日本の歴史学者やジャーナリストらを支援すること」
(上記いずれも小山エミ 談)

「安倍首相が言った、「人権という普遍的価値、人間の安全保障の重要性、そして他国に与えた苦しみを直視する必要性」を、歴史的な日本人自身の体験に則して、いかに実現できるかが、夏までに問われている。新たな防衛協力・安全保障枠組みに先だって、こうした歴史に根ざした問題を避けずに、むしろ、先駆けて積極的に解決にむけて努力して欲しいと願わずにはいられない」
アメリカの先生方が生んでくださったせっかくの総意という宝物を日韓で協力してどのように生かすか、それが問われている」
(上記いずれも早稲田大学教授:浅野豊美 談)

この3者はいずれもこの声明を高く評価して支持する日本人達であり、支持表明の代表例と言って良いだろう。この声明を支持する他の日本人(プラス韓国人も)の多くの思考もこれらとほぼ同等なのではないか。
が、しかし…。

このような声明に納得して支持する者が韓日両国でこんなにいるという現実にこそ、筆者は戦慄した。この声明の何が素晴らしいというのか? この声明、読めば読むほど実に恐るべき内容を孕んでおり、この声明を日本政府と韓国政府が仮に受け入れて、その通りに従軍慰安婦問題の「解決」が図られて、韓日の「和解」が行われた場合、どれだけ悲惨な展開が待ち受けているか分かったものではない。それをこれから述べていきたいと思う。


まず第一に、声明の題名からして馬鹿げたものではないか。「日本の歴史家を支持する声明」だと? この声明は従軍慰安婦問題の解決を日本政府に促すものだとされている。ではなぜ、当の従軍慰安婦被害者達を支持する声明としなかったのか? 

ある犯罪被害者がいた。この被害者は、加害者が大変な勢力家であった為に逮捕される事もなかったばかりか、その為に長らく泣き寝入りを強いられて補償も受けられなかった。それでも長い歳月が過ぎて、その被害者の遭った事件の詳細を知る者も少しずつ増え、事の真相を独自に調査・研究する記者や学者、さらには裁判を支援する弁護士や支援者も現れ始めた。この被害者を仮にAさんとして、話が広く知られるに至って各界の著名人士達がとうとう声明を発表した。「Aさんを支援し、救済を求める声明」と。

これは例え話だが、こうした声明などを発表する時は「当の被害者への支持」と銘打って発表するのが当然なのではないか? 被害者を応援する記者や弁護士や支援者達の行いはもちろん立派なものだが、だからといって「支援者である弁護士または記者を支持する声明」などとは言わない。常識以前の話だ。
今回の声明も真に被害者の側に立つならば「従軍慰安婦被害者を支持(または支援)する声明」さらに具体的に言えば「日本帝国主義の侵略による被害者を支持する声明」とでもすべきだろう。それなのに被害者当人達を支持・支援するのではなく、飽くまで「支援者」の立場でしかない「日本の歴史家」を支持するなどとこの声明では言っている。その「歴史家」も侵略被害国である朝鮮半島や中国のそれではなく、加害国である日本のそれではないか。何故に被害者と被害国に連帯し、直接支持しようとしないのか? 出来ない理由が何かあるのか? この声明に対する疑念を真っ先に抱かせるのがこの傲慢の極みな「題名」である。一番重要で救われるべき被害者にそっぽを向いているのだから。
名は体を表わすもの。ならば声明本文に大きな問題がある事をこのたわけた題名が示してくれているのではないか?
まさにその通りで、声明本文にはさらに驚くべき事が山のように書かれていたのである。

(続く)

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「日本の歴史家を支持する声明」は訳が問題なのではない

「日本の歴史家を支持する声明」について本格的な分析と批判を始める前に、前提として一つ明確にしておきたい点がある。それは一部で言われている、この声明の英語原文と日本語版の訳による違いが問題ではないという事だ。
例えば東洋経済の福田恵介が、この声明を報じた聯合ニュースの記事を「都合のよい論調で、しかも原文の意味を歪曲して伝えている」「日本たたき」「(声明の中に)「むごい野蛮行為」「いけにえ」といった言葉はない」として、声明の日本語訳に関わったという浅野豊美の証言も引きつつ批難した。すると、声明の署名者の一人である小山エミがそれに対して「聯合ニュースの記事の内容は、日本語版を確認する限り、フィナンシャル・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルと大差ない内容だ。世界中のメディアが声明を誤解しているのでなければ、福田氏の解釈がおかしい」としてそれに反論する。詳しいその内容は以下のようなものだ。

http://synodos.jp/international/13990/2
福田氏は聯合ニュースによる捏造の一例として、同紙が声明を引用して「大勢の女性たちが自らの意志に反してとらえられ、むごい野蛮行為のいけにえにされた」と書いている部分について、原文には「大勢の女性が自己の意思に反して拘束され、恐ろしい暴力にさらされた」とは書かれているが、「どこにも『むごい野蛮行為』『いけにえ』といった言葉はない」と指摘している。

たしかに声明の日本語版ではそのように訳されているが、英語版では「large numbers of women were held against their will and subjected to horrific brutality」だ。どちらの訳も間違いではないが、「brutality」という言葉はただの「暴力」より残虐性の強い言葉だ。聯合ニュースの記事が一度韓国語を経由して日本語に翻訳されているのだとすると、この程度の違いはまったく不思議ではないと思うのだが、それを「ネジ曲げ」「改ざん」とまで呼ぶ福田氏の判断には疑問を感じる。

福田氏はさらに、聯合ニュースが声明の呼びかけ人の一人でコネティカット大学の歴史学者であるアレクシス・ダデン氏のコメントを掲載したことに対して、早稲田大学の浅野豊美氏に「ダデン教授は署名者の一人であるが、内容を主導してはいない」「このようなコメントは今回の声明に盛られた研究者の総意とはまったく違う」とまで言わせているが、声明の呼びかけ人がジョージタウン大学のジョーダン・サンド氏とダデン氏の二人であることは公開されている。

この引用が正確だったとしての話だが、他の数名の人とともに翻訳を手伝ったという浅野氏こそ、共同署名者の一人ですらないのに、このようにして呼びかけ人を公然と中傷するのはどういうことだろうか。


つまり声明の訳文を福田が曲解し、(署名者ですらない)浅野(ごとき)が勝手な事を言っていると、小山は批難している。これ以降、ネット上の色々な反応を見てみると「(日本の声明は)日本の権力者の機嫌を損ねないよう、配慮と遠慮を重ねて遠回しに書いた」などという意見が多く見られるようになった事から、「この声明は安倍に対する良心的なアメリカ学者衆からの突き上げだったんだが、翻訳の食い違いで騒ぎになってるんだな」というのが大方の見方になっているのではないか。つまり「訳」の問題であると。

しかしながらそうではない。こういった「訳」の食い違いうんぬんというのは、この声明の本質的な問題点から完全に外れた議論である。むしろ日本語と英語原文の訳のニュアンスという枝葉末節に気を取られ、この声明自体の本質から目を逸らされる事は大変危険である。
まず考えていただきたいのは、今回の「声明解釈論争(?)」当事者である福田恵介・浅野豊美・小山エミの3者の相違点と一致点が何かという事だ。まず3者いずれも声明が「韓国の言うような『安倍批判』なのか」「訳語が捻じ曲げられたり改竄されているのではないか」「アレクシス・ダデンの談話が総意と言えるのかどうか」といった点で激しく意見の違いを見せている。ところが、この声明自体への賛否という点では3者いずれも肯定的で賛成しているのだ。(以下引用文の強調部分は引用者による)

福田の場合、先の東洋経済の記事で

東アジアの歴史を考えるうえで、混乱をまねている問題を取り上げ、当事者・当事国が冷静な姿勢で、互いに敬意を払いながら誠実に話し合っているという事実にも触れ、「過去の過ちについて可能な限り全体的で、でき得る限り偏見なき清算を、この時代の成果として共に残そうではないか」と結んでいるなど、非常に傾聴すべき点が多い声明だ。

と言っており、肯定的スタンスでとらえている事が分かる。その「非常に傾聴すべき点が多い声明」の精神を聯合ニュース(実際には聯合ニュースの記事は福田の言うような内容ではない。どちらかと言うとハンギョレ朝鮮日報の社説の方が福田の指摘に近い事を言っている)のような韓国側が踏みにじっているのが許せない、というのが福田のスタンスという事だ。


浅野はと言うと

「この声明は、英文も日本文もともに正文であり、署名したすべての研究者に回付され検討されたもの。東アジアの歴史について、さまざまな多様性を許容しながら真摯に研究していこうという呼びかけであり、米国人研究者の常識に絞って作成された」(上記福田の記事中より)

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=877223855669357&id=100001452518600&hc_location=ufi
入江昭先生、ボーゲル先生、ダワー先生、ゴードン先生、グラック先生はじめ、アメリカを主な拠点とする日本研究の先生が、日本の歴史研究者と日本国民一般、そして安倍首相に向けて、慰安婦問題での前向きな対応をもとめる公開書簡を発出された。安倍首相が言った、「人権という普遍的価値、人間の安全保障の重要性、そして他国に与えた苦しみを直視する必要性」を、歴史的な日本人自身の体験に則して、いかに実現できるかが、夏までに問われている。新たな防衛協力・安全保障枠組みに先だって、こうした歴史に根ざした問題を避けずに、むしろ、先駆けて積極的に解決にむけて努力して欲しいと願わずにはいられない。(アレックシスダデン先生の名前もあるけれど、呼びかけのスタイル・スタンスは大きく違う)
(引用者注:このフェイスブックのコメントは現在閲覧出来なくなっており、筆者がコピーした文面である)

https://twitter.com/ToyomiAsano/status/595840954776604672
浅野豊美 ‏@ToyomiAsano
新たな防衛協力・安全保障枠組みに先だって、こうした歴史に根ざした問題を避けずに、むしろ、先駆けて積極的に解決にむけて努力して欲しいと願わずにはいられない。
23:42 - 2015年5月5日

https://twitter.com/ToyomiAsano/status/596193616151879680
解釈論争にはまってしまってはいけない  子供を両側から引っ張って殺してしまってはいけない。アメリカの先生方が生んでくださったせっかくの総意という宝物を日韓で協力してどのように生かすか、それが問われている。協力の契機にして欲しいという点は日本側にも重くのしかかっていると思う。
23:03 - 2015年5月6日


このように一応日本語訳にも関わった「当事者」の一人として、当然の事ながら積極的にこの声明に賛辞を送っている。

最後に小山は言うまでもなく声明の署名者の一人であり、これに反対であるはずがない。それどころか、

http://synodos.jp/international/13990
わたし自身も署名したが、あとになってリストを見ると、わたしなんかが入って本当にすみません、と謝りたくなる気分だ。権威主義的だと言われるかも知れないが、これだけ有名人が揃うと壮観。

と、自己顕示欲丸出しの超ミーハーぶりである(こうした大物学者の権威にすがっている点は福田や浅野も似たようなものだが)。

こんだけ大物学者達に支持されてるからこの声明は正しいんだッッッッ! 

こんな言い草、以前どっかで見た事がないだろうか。従軍慰安婦被害者を侮辱しまくって商売しては日韓「和解」をうそぶく韓国の鬼畜学者が、「日本を代表する良心的知識人」に支持されているから正しいんだという例のアレ…。

いずれにせよ、互いに批難の応酬をしているように見える福田&浅野組vs小山の3者が、いずれもこの声明そのものの賛否については完全に一致して支持という点が最も重要であり、この声明の持つ意味を正確に理解する鍵なのだ。加えて、言い争いしながらも声明そのものに対してはどちらも熱心な賛同者である浅野豊美と小山エミ。この両者のうち、「仮にこの声明を支持するという立場から見て、いずれが筋の通ったまたは声明の意味を正しく理解した支持者なのか」という差異点に気づく事だ。
声明に対する筆者の本格的な分析と批判は次回からスタートしたいが、この二つの点は読者への前口上代わりのヒントとして提示しておきたい。この「浅野と小山の一致点と相違点」さえ理解出来れば、「日本の歴史家を支持する声明」そのものの本質も自ずとつかめてくる。勘の良い方であれば、これだけでもう分かった方もおられる事だろう…。

アメリカの「日本の歴史家を支持する声明」はそんなに素晴らしい内容なのか?

アメリカの歴史学者たちが発表した例の「日本の歴史家を支持する声明」とやらについて、とりあえず筆者の感想を簡潔に記しておきたい。

一言で言ってクソである。

韓国でも日本でも、右派左派問わず多くの者がこんなものに感動したり支持出来たりする神経が理解出来ない。日本の場合だとよほどのゴリゴリ極右、つまり在特会or皇道派入ってるっぽいような連中でない限りは、右翼でもこの声明をむきになって排斥してるのを(筆者の調べた範囲では)見ないのだが、それがこの声明の肝と言うか狙い所だろう。右にも左にも広範囲に支持される最大公約数的な「落とし所」を突いた内容だからだ。そしてこの声明が日本と韓国で広範に支持される事によって誰が利得を見るのか、何が到来するのか、それを的確に見据える事が必要だ。少なくとも日帝の植民地支配及び戦争犯罪の責任を問い、今の日本の歴史修正主義や軍拡化に反対して朝鮮半島やアジアの平和を希求するという立場から見てロクな結果が到来しない事だけは100%保障出来る。

詳しい分析と批判は近々また改めて書く事を予告しておくが、どんな人間がこの声明に好意的な反応を示しているのかにも注視すべきだろう。そういう点では「国民基金」や「帝国の慰安婦」と同じ性質をこの声明は持っている。

仲良し6連発

♡仲良し♡


「安倍の暴走を天皇陛下が防いで下さっている」だって? 「天皇陛下こそ日本最高の平和主義者にして護憲派」だって? 何を戯言を。両者は対立しているのではなく、互いに協力して支えあう関係でしかない。

♡仲良し♡


槿恵の親父&晋三の爺さん。満州人脈、日韓協定つながり。韓国の独裁政権と日本政府は共犯関係。こいつらの私利私欲で結ばれた日韓協定で、どれだけの日帝植民地被害者が切り捨てられた事か。

♡仲良し♡


正煕の娘&信介の孫。「韓国の成長は日本が支えてやったんだ」と米議会で恩着せがましく豪語する晋三。対して、「韓国は日本の植民地支配のおかげで近代化・経済発展した」という植民地近代化論を自国に広める事で応える槿恵。こんなに息の合った仲良しコンビの国家首脳が他にいますか! 日韓関係は戦後最高に良好な蜜月関係そのもの! 植民地支配と戦後の肯定という点で歴史認識と価値観も100%一致!

♡仲良し♡


説明不要。韓国の統一運動家に切り付けられた例のリッパート大使曰く「米国防省は安倍総理の安保政策に大変満足している」つまり「あっぱれ、大儀である」とお褒めの言葉を下された、と。安倍の訪米で日米蜜月時代とか何とか言われてるが、これに対抗して韓国はまたぞろアメリカへのさらなる過剰な忠義立てをし始めるだろう。「日米蜜月時代」というのは同時に「日韓、アメリカへの忠誠競争時代」も意味しているのである。

♡仲良し♡


この写真は2014年7月21.22日に行われた韓米日合同捜索・救助訓練(SAREX: Search and Rescue Exercise)に参加したジョージ・ワシントン号。こんだけ凶悪そうな戦闘機や爆撃機を大量に積んで「救助訓練」とか、人を馬鹿にするにも程がある。どう見ても攻撃訓練にしか見えない。韓米日仲良く軍事訓練!
しかもこの空母に搭載されていたある飛行機のデザインが凄まじい。


この戦闘機の尾翼の絵…。ある意味韓米日軍事同盟体制を非常によく象徴しているとも言える。


♡仲良し♡


朴裕河&和田春樹。
和田は今年2月26日の韓国日報インタビューでスゲエ事を言っている。タイトルからして帝国の慰安婦の「プラス機能」とか言っちゃってるし、もう何が何だか。以下に問題の部分を翻訳抜粋、と思ったのだが和田の言ってる事があまりにも酷いので、後の資料として活用出来るよう全文翻訳しておきたい。強調部分は訳者による


http://www.hankookilbo.com/m/v/86fc1dfb784a4255a92a290849f7d32b
記事登録:2015.02.26 16:14
帝国の慰安婦論争、日本内部を喚起させるプラス機能も」
和田春樹東京大学名誉教授
「一部内容が被害者感情傷付け…両国各界、慰安婦論議進展させねば」

「帝国の慰安婦」が最近日本国内で慰安婦問題を振り返って見る契機として作用している、プラス機能を無視してはならない。

東京大の和田春樹名誉教授は25日に韓国日報との電話インタビューで「帝国の慰安婦」を取り巻く論争について「慰安婦問題解決に努力する方々の分裂した姿を見るようでもどかしい」としてこのように語った。

最近日本軍慰安婦被害者お婆さん達が、世宗大学の朴裕河教授が2013年に出した「帝国の慰安婦」の一部内容が自分達の名誉を棄損したとして提起した出版等禁止仮処分申請を裁判所が一部受け入れ、出版当時からあった「帝国の慰安婦」を取り巻く擁護・批判論争にまた火が付いている。日本内で慰安婦補償問題を主導したアジア女性基金専務理事を務めた和田教授に、この論争をどう見るか聞いた。

―韓国の裁判所が「帝国の慰安婦」に対して一部内容を直せという決定をした。

この本は朴裕河教授がこじれるだけこじれた韓日関係の和解の為、慰安婦問題を解決しなければならないという基本的な認識の下に書いた事は間違いない。慰安婦の姿に対して歴史的に多様な見解を見せてくれる過程で、一部内容に慰安婦のお婆さん達の感情を傷付ける部分が含まれていたようだ。朴教授とお婆さん達が互いに対話を通じてこの問題をうまく解いてくれる事を願ったが、結局法廷訴訟まで行ってこうした結果が出た。慰安婦問題が解決されていない中でこういう風な対立関係が形成され、慰安婦解決を望んで努力してきた人間達としてはあまりにもどかしい」

―裁判所は「慰安婦」を自分の体を犠牲にして国家を助けた軍人と同様に「愛国」をした存在であるとか、朝鮮人慰安婦と日本人女性(原文ママ。日本人兵士または日本軍の誤りと思われる:訳者注)を同志的関係と見るなどの表現に対して削除を要求した。裁判部の判断についてどのように考えるか。

「韓国・台湾の慰安婦は日本の皇国臣民として日本の政策に従うよう心理的な圧迫を受けて慰安婦生活をするなど、制度的な状況の産物という点を朴教授は本に込めたかったようだ。これを通じて『慰安婦=売春婦』と刻み付ける日本右翼に向かって、戦争の為に犠牲になった慰安婦達にそんな扱いをしてはならないというメッセージを与えようとしたのだと理解する。だがこれは極めて日本志向的な考えで、韓国人と慰安婦のお婆さん達の立場から見たら反発が出ざるを得ない側面もある。朴教授が表現にもう少し細心の注意を傾けたら良かったと思う」

―今回の決定に対する日本内の反応はどうか。

「裁判所の決定に先立ち、裁判が進行する過程からすでに日本内の慰安婦関連学者達の関心が高かった。朝日新聞は最近『帝国の慰安婦』翻訳本を出しもした。本を求める大多数は慰安婦問題解決を通じて韓国と関係改善を図ろうという人達だ。今回の裁判を取り巻く論争が、日本内では慰安婦問題を喚起させる良い契機となっている。慰安婦問題をあまり扱わなかったNHKすら一昨日に朴教授が東京日本記者クラブでもった記者会見を詳細に伝えた。NHKは朴教授の本を通じて慰安婦問題を言及し、朴教授が会見で言及した韓日専門家の慰安婦問題解決の為の共同研究などを詳細に報道した。朴教授が慰安婦問題を日本内で喚起させるのに一定な役割をしたと見る事が出来る」

―今回の論争を取り巻く望ましい解決策は何か。

「裁判所の決定に従って本の内容を修正するかどうかは朴教授が決定する事だ。重要なのは今回の決定をきっかけにして韓国社会が朴教授の持つ意図すら誹謗してはならないという事だ。朴教授はどこまでも慰安婦問題解決という大前提で本を執筆した。韓日両国関係が対立している中で朴教授に過度な焦点を置いては、日本内で慰安婦問題解決に否定的な人々に逆利用される可能性がある事を想起せねばならない」

―今回の決定が韓日両国の慰安婦問題解決の為の糸口になり得るか。

「可能だと思う。今回の決定を契機に韓国内では朴教授を攻撃する雰囲気があるが、日本では慰安婦問題を至急に解決せねばならないという認識が大きくなっている。両国各界が乗り出して問題解決の為の論議を進展させ、安倍総理の戦後70年談話が出る前に結実を収めるのが良い」

東京=ハン・チャンマン特派員


お読みになった通りである。もう、どこから突っ込んだら良いのか分からなくなるくらい酷い。「帝国の慰安婦」が出たおかげで日本でも従軍慰安婦問題が振り返られるようになった、「プラス効果だ」とか、とても正気とは思えない。「韓日関係の和解の為、慰安婦問題を解決しなければならないという基本的な認識の下に書いた事は間違いない」「『慰安婦=売春婦』と刻み付ける日本右翼に向かって、戦争の為に犠牲になった慰安婦達にそんな扱いをしてはならないというメッセージを与えようとしたのだと理解する」とか、勝手な好意的解釈連発してんじゃねえよという話だろう。あの本をどう読んだらこういう解釈が出来るんだ? 和田は自民党の9条解釈並みに凄まじい恣意的曲解をしてる。一言で言えば悪質極まりないという事だ。日本軍に無理矢理連れ去られて性奴隷にされた被害者を「日本軍(加害者)と同志的関係」呼ばわりするなど、これほど酷い侮辱はない。それを「韓国人と慰安婦のお婆さん達の立場から見たら反発が出ざるを得ない側面」「朴教授が表現にもう少し細心の注意を傾けたら良かった」で済ませる和田の人権感覚と歴史観も相当に狂っている。こんなのが「日本を代表する良心的知識人」呼ばわりされている現状がそもそもおかしい。
それ以前に「日本右翼に向かって、戦争の為に犠牲になった慰安婦達にそんな扱いをしてはならないというメッセージを与えようとした」って、これは慰安婦被害者を「英霊」扱いしろという事じゃないのか? そのうち和田や朴は「慰安婦のお婆さんを靖国神社に合祀しろ」とか言い出すんじゃないのか? ふざけるのもいい加減にしろ!

重要なのは今回の決定をきっかけにして韓国社会が朴教授の持つ意図すら誹謗してはならないという事だ。朴教授はどこまでも慰安婦問題解決という大前提で本を執筆した。韓日両国関係が対立している中で朴教授に過度な焦点を置いては、日本内で慰安婦問題解決に否定的な人々に逆利用される可能性がある事を想起せねばならない
って和田は言ってるが、これって要するに「朴裕河を攻撃したら問題解決に否定的な人々(日本の右翼勢力?)に利用され、困るのは韓国側だぞ」って恫喝してる訳でしょ。朴裕河の言ってる事こそ真正な問題解決策だ、と。「帝国の慰安婦」を買うような人々は慰安婦問題解決と日韓関係改善を図ろうという人達、つまり「日本の良心的層」なんだ、と。だから朴裕河に文句つけるな、と。
今現在、日本でも韓国でも朴裕河を擁護・正当化し、免罪符を与えるのに最も大きな影響を及ぼしているのは、間違いなく和田春樹である。和田と朴の「♡仲良し♡」関係は今回取り上げた6組の中でも最強の緊密ぶり、3.11以後の時代だけにこれこそまさに「絆」というやつだろう。和田春樹と朴裕河の「絆」は、安倍と天皇よりも、朴正煕と岸信介よりも、韓米日軍事同盟よりも強固なのであります!

「朴裕河教授は、畏れ多くも日本を代表する良心的知識人であらせられる和田春樹教授に支持されているのだッッッッ! 貴様それでもなお朴裕河教授を『日本右翼の代弁者』呼ばわりするというのかッッッッ!」
というのが韓国における朴裕河擁護派の決まり文句になっている事は前にもちょっと書いた。例えばこことかこことか。韓国日報のインタビューで和田ははっきりと「帝国の慰安婦」を買い求める日本の読者こそ「良識派」であるかのように言い切った。和田のこれまでの実績や「名声」から言って、これの及ぼす悪影響の度合いは松竹伸幸ふぜいの比ではない。
和田春樹という人間はもう完全に「トロイの木馬」か「獅子身中の虫」であるとみなさねばならないだろう。こんな人間が挺対協といつまでもくっついている事自体がおかしいのではないか。先日の北海道新聞の誤報(挺対協が方針転換して、日本の法的責任を問わなくなったというやつ)にしてもどこからああいう話が出て来たのか、実に怪異な話だと思う。挺対協も和田との関係はもうケジメを付けるべきではなかろうか。和田も今後一切この問題には関わるなと言いたい。

歴史問題で妄言を繰り返す安倍晋三と、知韓派で「行動する知識人」と言われた和田春樹。両者は一見対立する存在のように見えるがそうではなく、本質的には全く同じものだ。前者が北一輝や寺内正毅(武断統治)や在特会(笑)だとすれば、後者は福沢諭吉や斎藤実(文化政治)やしばき隊(笑)というだけの違いに過ぎない。さらに言えば和田と朴裕河の関係は、福沢諭吉と金玉均の関係ともかなり相通ずる部分があろう。朝鮮侵略の為に福沢は金玉均に肩入れしてクーデターを起こさせ、親日政権を作らせようとした。和田も朴裕河をさんざん肩入れして持ち上げ、従軍慰安婦問題解決を骨抜きにしようとしている。こうした点も我々が歴史から大いに教訓を得て対抗せねばならないのではないか。まあ、朴裕河が後に金玉均と同じ運命をたどり、利用されるだけ利用されて惨めな末路を迎えるかどうかまでは分からないが、それとは関係なくこれ以上この者達が害毒を垂れ流すのをやめさせなければならない。

倭王(天皇)明仁の「予行演習」はまずまずの「成果」を挙げた

と言って良いのではないか。他でもない天皇パラオ訪問についてである。今回の訪問は何の「予行演習」だったかって? それはもちろん将来の「天皇訪韓」に決まっているではないか! 報道を見る限り、今回のパラオ訪問では事前に気持ち悪いほど現地パラオ人達の「歓迎ムード」が際立っていた。現地の人々が日の丸を打ち振るい、天皇陛下を大歓迎していますとばかりの光景が嫌になるほど報道されたのは衆知の通り。そして日本のマスコミでは倭王明仁の「悲しい歴史を忘れてはいけない」という発言が、いかに平和を願ったものであるかと言わんばかりに特筆大書してきた。

で、とてつもなく嫌な予感(笑)がしたので、この間の韓国の報道も筆者は併せてウォッチングしていたのだが、やはりと言うか、どの韓国マスコミも今回の天皇パラオ訪問を好意的に取り上げるばかりで、批判的な記事など見当たりもしない。保守派の中央日報から進歩派のオーマイニュースまで全部「パラオを尋ねた日王、悲しい歴史を忘れずに…過去を否定する安倍を牽制するメッセージ」といった論調(いや、むしろ進歩系の方が酷かったかな)だった。以前にも何度か書いたが、韓国の報道人や知識人達の多くは保守派進歩派問わず「今の天皇は極右安倍政権の軍拡化や改憲を牽制してくれている」というしょーもない集団幻想(中には「幻想」ではなく、日本との協調が韓国の「国益」になるという計算から意識的にそうした言動をしている確信犯も一定数いるだろうが)にとらわれており、今回もその典型的パターン(その近縁種が9条ノーベル賞運動)が炸裂した訳である。もちろん倭王明仁などという人間が本心から日帝の植民地支配や戦争犯罪を反省するはずもない。それは1990年5月24日盧泰愚訪日の際の宮中晩餐会で出た「痛惜の念 통석의 념」発言を見てもお分かりだろう。痛惜というのは大事なものをなくして残念だという喪失感を表わす言葉であり、明仁の言わんとするのは要するに「朝鮮半島という、日帝にとって大事な植民地版図を敗戦で失って惜しい」という意味でしかない。明仁が今回パラオまでわざわざ行って言った発言は、自分の親父がやった植民地支配(委任統治)と侵略戦争の犯罪を何一つ謝罪しない、恐ろしいほど他人事のような顔をした冷酷なものだったが、結局「痛惜の念」の25年前からこの男は何も変わっていないという事だ。それを今の韓国では言論人・知識人の多くがすっかり忘れ果て、「日王が安倍を牽制してくれている」と喜んでいるのだから救いようがない。韓国のマスコミ関係者や知識人層の中では、今や天皇ですら「日本の良心勢力」の一翼扱いなのだろう。韓国は全然反日じゃないよ。こんな親日共和国は他にありません。

日本にも「天皇こそ本当の平和主義者」みたいな事を言う「天皇陛下お助け下さい主義者」と言うか21世紀版皇道派みたいな連中が右翼左翼問わず少なくないが、旧植民地支配被害国でありながらそういう事を言う報道関係者や知識人が腐るほどいるという点で、韓国は日本以上かもしれない。これは冗談で言っているのではなく、本当に気持ち悪いほど「右へならえ」な明仁礼賛一色で、韓国のマスコミは右翼左翼メディア関係なくどこも日本以上の倭王パラオ訪問礼賛報道に終始していた。植民地時代にタイムスリップしたかのような印象を受けるほどの凄絶さだ。例によってそれら韓国マスコミの無残過ぎる報道内容を取り上げてみたい。本当に酷いものである。

まず分かり易い中央日報日本語版から行こう。

http://japanese.joins.com/article/797/198797.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|inside_left
パラオ訪れた天皇…「悲しい歴史忘れてはならない」

過ちの戦争の歴史を繰り返してはいけないという確約であり、和解と平和のジェスチャーだと解釈されている。
(中略)
明仁天皇の歴史認識発言は、安倍晋三首相が就任した2012年12月以来目立っている。天皇は2013年12月の80歳の記者会見で「日本は平和と民主主義を守らなければならない大切なものとして日本国憲法を作った」として平和憲法の改正に反対の意思を示した。彼はまた今年1月1日の新年の所感として「満州事変から始めた戦争の歴史を十分に学び、今後の日本の存在のあり方を考えることが今大変重要だ」と強調した。過去の歴史を否定しようとする安倍首相を牽制する発言と解釈された。


すげーな。「和解と平和のジェスチャー」「過去の歴史を否定しようとする安倍首相を牽制する発言」ってはっきり「解釈」しちゃってる訳だから。さすがは「植民地支配は神の意志」発言で有名な例の文昌克が主筆を務めていた新聞社だけの事はある。天皇こそ日本一のリベラルにして平和主義者であり、和解(by 朴裕河)と平和の使者、安倍歴史歪曲地獄を牽制してくれる救いの神、というのが中央日報の公式見解という事なのだろう。文昌克が「植民地支配は神の意志」発言で言った「神」とは天皇の事だったのである! 確かに史実ともちゃんと符合する(笑)! 日本は天皇を中心とする神の国(by 森喜朗)! 韓国もその「神」に支配されて喜んでる「2等国」! 大東亜共栄圏の中で自分よりも「カースト」の低い「3等国」のパラオやベトナム戦争虐殺被害者を見下して喜んでる最低な国・韓国! そのうち中央日報は「天皇陛下お助け下さい。北が攻めて来そうです!」なんて事を紙面のトップにデカデカと書き立てるのではないだろうか。

その他韓国語メディアの記事も以下に列挙して翻訳抜粋する。

・オーマイニュース
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002097383
10年ぶりにパラオに行った日王…日本政府はなぜ止めたのか
パラオ訪問して戦没者慰霊積極的「平和の歩み」に視線

安倍政権と対照的な日王の「平和の歩み」
戦後50年に広島、戦後60年にサイパンを訪問して戦争を反省して戦没者を慰労してきた明仁日王は、パラオ訪問の為に10年近く念を入れた果てに宿願を成し遂げた。

日本政府はパラオの劣悪な宿泊と警護環境、80過ぎの高齢である日王の健康などを理由にパラオ訪問に難色を示したものと知られる。だがこの裏には安倍政権の別な意味が隠れているものと分析される。

日王の積極的な「慰霊の歩み」が、安倍政権の平和憲法改正と集団的自衛権行使の足枷になるという事だ。だが安倍政権の牽制にも関わらず、日王は海上に停泊した日本の巡視船で宿泊する不便も甘受してパラオ訪問を強行した。

日王はパラオへ出発する前に東京の羽田空港で開かれた歓送行事で、安倍晋三総理を前にし「悲しい歴史を決して忘れてはいけない」とし「戦争の為に倒れた数多くの犠牲者を思い浮かべて行って来る」と骨のある言葉を投げかけた。

日王夫妻は翌日に日本軍と米軍が激戦を繰り広げて死亡したパラオペリリュー島を訪問して慰霊碑に献花する予定だ。終戦70周年を迎えて戦争の悲劇を知らせて犠牲者を慰労する日王と、過去を歪曲して否定する安倍政権が食い違う道を歩んでいる。


筆者が今回調べた範囲では、このオーマイニュースの記事が一番酷くて最低だった。お読みの通り、倭王の事を「平和の歩み」「安倍政権と対照的」「戦争を反省して戦没者を慰労してきた」「10年近く念を入れた果てに宿願を成し遂げた」「安倍政権の平和憲法改正と集団的自衛権行使の足枷になる」「骨のある言葉」「終戦70周年を迎えて戦争の悲劇を知らせて犠牲者を慰労」「安倍政権(と)食い違う道」という最大級の賛辞で大絶賛である。日本の右派新聞だってここまで歯の浮くような美辞麗句は並べてなかったんじゃないか? これがかつて親日人名事典刊行に大きな役割を果たし、日本の植民地統治を追及してきた事で韓国進歩言論の雄とまで呼ばれたはずのオーマイニュースの成れの果てとは…。今やすっかり倭王大好きニュースに成り果てて、本当にバカ…?


・国民日報
http://news.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0009323396&code=61131211&sid1=all
日王夫婦のパラオ訪問…日王の「戦争を反省する平和」安倍の「戦争できる国」と対比

日王の今回の訪問が格別な意味を持つのは、総理官邸などを中心に反対意見が出たもののこれを押し切って訪問を強行した点の為だ。(中略)だが日王は「戦後70年を迎える今年、戦場で倒れた数多くの人達を思って行って来る」として、海上保安庁の巡視船を宿泊施設にして50キロ離れた島をヘリで移動した。

日本から南に3000キロ離れたパラオには朝鮮人徴用被害者達の痛みも残っている。果たして日王の慰霊が戦死した軍人に限定されて限界があるという指摘があるものの、「戦争を反省する日王」の姿は最近相次ぐ過去史歪曲で周辺国を刺激して「日本を戦争出来る国」変えつつある安倍政権とは確然とした対比を見せている。

日本マスコミも日王のパラオ訪問を契機に安倍政権を批判した。


はい、「倭王が平和で安倍が戦争」という実にオメデタイ認識を国民日報も披瀝してますね。こいつらこんなに倭王明仁を「平和主義者」に持ち上げて何を考えているのか。それで日本の軍拡化を止められると本気で思ってんの? バカ? しかも今回の訪問で倭王はわざわざ海保の船に宿泊した訳だけど、これって本来ならシャレで済まない話じゃないのか? 旧日帝海軍が源流である海保は朝鮮戦争にも派兵された準海軍組織であり、それが他国それも旧植民地の海にまでやってきて「かつての大元帥陛下のセガレ」がそこに「本陣」を構えるって…。韓国のマスコミも少しはその辺の歴史問題にツッコミ入れろや! 倭王がもし韓国に対して同じ事をしても、おまえ達は「戦争を反省する日王」とか言って礼賛するのか? もちろん海保は辺野古の米軍基地反対運動を今まさに武力鎮圧している極悪暴力組織であり、その巡視船に天皇が陣取って旧植民地を上から見下ろす「平和」とやらは一体何なのか。

余談だが韓国においても済州島で海軍基地(韓国軍は米軍の統制化にあるので完成すればアメリカはこれをいくらでも自由に使える為、事実上の米軍基地と言える)建設が強行されて反対運動が凄まじい武力鎮圧に晒されているという、全く同じ現象が現在進行中である。
日韓21世紀の同時期に南の島で米軍基地の建設強行とそれによる凄絶な環境破壊の危機と反対運動の武力鎮圧。
沖縄をアメリカに売ったのは裕仁。済州島をアメリカに売ったのは朴正熙(朴正熙はかつて不遇時代のニクソンに無礼な応対をした負い目から、大統領当選後のニクソンへの御機嫌取りに済州島を米軍基地用地に差し出した)。
裕仁の息子と朴正熙の娘の時代にその基地建設が現実のものに!
こんな所にも「日韓仲良くしようぜ」が!
日韓仲良く米軍基地建設強行しようぜ! それで自然環境を大破壊しようぜ! 反対運動を武力鎮圧しようぜ!

日本と韓国の間には一木一草にまで「日韓仲良くしようぜ」という名の日韓癒着・共犯関係がある…。


・ニューシス
http://www.newsis.com/ar_detail/view.html?ar_id=NISX20150410_0013591910&cID=10102&pID=10100
日本内で安倍の歴史修正企てに対する反対の声が大きくなる…村山「過去の教訓を忘れずに」

日本の安倍晋三総理が日本の立場だけを強調する方向で倭史を修正しようとする努力を激しく注ぐ中、これに反発して過去の過ちを忘れなければこそ同じ過ちを繰り返さないという反省の声も日本国内で徐々に大きくなっている。
(中略)
明仁日王もこの日第2次大戦の激戦地の一つであったパラオを訪問するのに先立ち「過去の悲しい歴史があった事を決して忘れてはならない」と強調したのに続けて、パラオでは旧日本軍戦没者碑と共に米軍慰霊碑も併せて訪問した。日王が米軍慰霊碑を訪ねたのは、誤った歴史を繰り返してはならないという自身の意思を表わしたものと受け止められる。


日本で安倍の歴史修正主義に反対する声が大きくなっているだって?
そんなん初めて聞いたわ!
しかもその代表的な事例の一つが倭王のパラオ訪問とか馬鹿じゃねーの? 倭王が今回のパラオ訪問で一度でも植民地支配(委任統治)を反省・謝罪したのか? こんなんで「誤った歴史を繰り返してはならない」と見なせるなら、とっくの昔に朝鮮半島に対する日本の謝罪は完了したと言われても反論出来ないだろう。


日本のマスコミがこれら韓国の報道を紹介しない理由が分からない。韓国では保守派も進歩派も問わず全マスコミ業界挙げて倭王のパラオ訪問を(冗談抜きで)大絶賛してやっているのに、日頃「日本サイコー! 日本世界一!」の本やテレビ番組ばかり作っては垂れ流している日本のマスコミが無視しているのは理解出来ない現象である。日本による旧植民地諸国への宣撫工作は着々と成功しつつあるという、喜ばしい消息であるというのに!
今回の明仁の「お言葉」にはこんな一節もあった。

ミクロネシア地域は第一次世界大戦国際連盟の下で、日本の委任統治領になりました。パラオには、南洋庁が設置され、多くの日本人が移住してきました。移住した日本人はパラオの人々と交流を深め、協力して地域の発展に力を尽くしたと聞いております。クニオ・ナカムラ元大統領はじめ、今日貴国で活躍しておられ方々に日本語の名を持つ方が多いことも、長く深い交流の歴史を思い起こさせるものであり、私どもに親しみを感じさせます。

もし今後「天皇訪韓」が実現したら、以下のように全く同じような事を言うのではないか。

朝鮮半島地域は第一次世界大戦日本の保護の下で、日本の植民地統治領になりました。韓国には、総督府が設置され、多くの日本人が移住してきました。移住した日本人は韓国の人々と交流を深め、協力して地域の発展に力を尽くしたと聞いております。タカギ・マサオ(高木正雄 朴正熙 説明不要)元大統領やナカジマ・イッケン(中島一権 丁一権 日帝時代は満州軍将校の親日派で、後に日韓協定締結時の韓国総理ね)元総理はじめ、今日貴国で活躍しておられ方々に日本語の名を持つ方が多いことも、長く深い交流の歴史を思い起こさせるものであり、私どもに親しみを感じさせます。


地元住民が倭王を出迎えに大挙して日の丸を振っていたパラオの姿は、間違いなく近未来の韓国の姿だろう。日帝がパラオでどれだけ残忍な植民地統治と皇民化政策をしてきたか。倭王の訪問を大歓迎したクニオ・ナカムラ元大統領のように戦後パラオでもどれだけ「親日派」が我が物顔でのさばっていたか。今回の「歴史和解セレモニー」の為に日本がパラオに対してどれだけ裏で様々な無理手・ゴリ押しをやったであろうか。朝鮮人・韓国人がそうした事を我が事として捉え、思いが及ばねばおしまいである。にもかかわらず、どの韓国のマスコミもあれを見て何も思わないどころか、倭王の「お言葉」に感動しちゃう体たらくなのだから救いようがない。

なお、当然の事ながら日本会議も倭王のパラオ訪問を礼賛していた事を併せて考える必要があろう。日本鬼的軍国主義亡霊の総本山である日本会議と、日帝被害国である韓国の全マスコミが揃って大絶賛を惜しまなかったのが今回のパラオ訪問…。日韓とっくの昔に大の仲良しだぜ!

「手段として鳥を使うと都合が良い」by 日本野鳥の会
(野鳥の会はこのような論理で自然保護を金儲けのネタにしている、反原連の先輩格とも言うべき社会運動詐欺団体だ。自然保護を看板にしてるはずがリニアにも賛成してるし)

今回のパラオ訪問は、日本の過去の歴史問題をチャラにするのに「手段として(平和主義に脱色した)天皇を使うと都合が良い」という、つまりは皇室外交の有効性をものの見事に証明する事例になったのではないか。安倍自民党政府のような「統制派」がそのように天皇を「手段として使う」のを実行し、どこぞのおかき屋や反原連や山本太郎みたいな「皇道派」が「天皇陛下お助け下さい」「天皇陛下こそ日本一番のリベラルにして平和主義者」と言って天皇の美化と権威高揚でそれを支える。両者は対立する存在ではなく、補完し合って共存する関係なのだ。そして今や、かつての日帝被害国であったパラオや韓国がものの見事に宣撫工作に「折伏」されて「皇道派海外支部」みたいな存在に成り果てている。
「手段として天皇を使うと都合が良い」by 日本政府

「それほどまでに近代天皇制の毒は強烈であり、今の日本の若い人達はそれに免疫を持っていない」by 雁屋哲

この雁屋の見立てはパラオや韓国のような外国にまで当てはまってしまったようだ。あれほど苛烈な日帝植民地統治を経験したパラオや韓国もまた歴史を十分に清算出来ず、歴史を忘れ、結果若い人達や知識人層も日本の近代天皇制の毒に免疫を持たず中毒した。
21世紀の天皇、明仁以降の天皇、その本質とはまさに「歩く靖国」という韓基大氏の評に要約されるだろう。天皇こそが靖国にして、靖国こそが天皇なり! これが21世紀の天皇像である。

天皇は歩く靖国である。
왜왕은 생동하는 야스쿠니이다.

ぽっくんは 歩く 身代金(by 小林よしのりのおぼっちゃまくん)
ぽっくんは 歩く 靖国社(by 日本最大のおぼっちゃまくん)


今にして思えば「日の丸・君が代は強制でない方が望ましい発言(2004年10月28日)」があってから急速に日本リベラル・左派の天皇を頼みとする風潮が強まっていった印象がある。当時の小泉政権下で横行していた日の丸・君が代の強制はもちろん、アメリカのアフガニスタン・イラク侵略戦争への積極協力・派兵といった事に懸念する層が「天皇票」として流れていったという事だ。そこに決定打となったのが例の富田メモ公表(2006年7月20日)であろう。これが出てから

天皇はある時期以降靖国神社に参拝してない。だから天皇こそ平和主義者なんだ! 天皇陛下の勅命が下されたのであるから、右翼どもは従え!

などという事をしたり顔で言う馬鹿な日本左翼がかなり出現した。「天皇こそ日本一のリベラル・平和主義者論」なる「21世紀版皇道派」の大きな発生源はこうした経過だったのではないかと思う。「佐藤優現象」の蔓延とも時期的にかなりダブっている。
天皇が靖国参拝しないだって? そりゃそうさ。本人自身が「靖国」そのものなのだから。「歩く靖国・生ける靖国」としての機能を天皇自身が果たしているのに、あんな今や型落ちとなった施設へ本人が参拝などするまでもないだけだろう。言うまでもなく靖国神社というのは明治以後の近代天皇制システムを構成する重要な一部所として機能してきた所だが、今回のパラオ訪問のように天皇自らが戦死者の慰霊やらパラオのような旧植民地の民衆を勝手に「英霊」として取り込む作業を、遥かに効率良く、パラオや韓国のような旧植民地に何の抵抗もなく(?)喜んで受け入れられたのであればなおさらの事だ。靖国事業所が担当していた「戦没者慰霊・海外臣民英霊化事業」を社長である天皇直轄部門として配属しなおしたまでの話。「読売グループ内の人事異動(by ナベツネ)」ならぬ「近代天皇制度内の事業部門異動」が、先代天皇の靖国参拝取り止めから時間を掛けてゆっくり進行され、今日のパラオ訪問において完了したと見るべきであろう。かくして天皇当人への「靖国機能」移管は果たされり! 故に「安倍政権に対する牽制」「平和への歩み」「過去への反省」「平和主義者・天皇明仁」などという意味をこれらに付与するのは根本的に間違っているのである。


此度の倭王パラオ訪問をよく見よ。パラオ民衆達に日の丸を振らせて倭王を歓迎させた日本が、どれだけ恐ろしく汚い国であるか。それは韓国の未来の姿であろう。このまま行けば間違いなく。

이번의 倭王 팔라우訪問을 똑똑히 보아라. 팔라우民衆들에게 日章旗를 휘두르게 해서 倭王을 歡迎시켰던 日本이 얼마나 무섭고 더러운 나라인가. 그것은 韓國의 未來모습이라. 이대로 가면 틀림없이.

 

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