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【翻訳記事】習近平主席に告ぐ 両弾一星の朝鮮を侮るなかれ

習近平主席に告ぐ
両弾一星の朝鮮を侮るなかれ
金甲洙 2016.02.29 08:31:42

見た所あなたはアメリカをしてサード(THAAD)を撤回させる代わりに、朝鮮への制裁にアメリカと裏で合意を得たようだ。これが事実ならば、あなたは朝鮮に裏切りをうった訳だ。すでにあなたはサードについて環球時報を通じ(あなたの執務室にいつもある新聞だ)韓国を脅迫したが、容易くないと見てアメリカへ外交部長を送ったものと聞く。



習近平主席、
私は個人的にあなたの国の指導者達に好感を持っている。あなたの先輩である毛沢東と周恩来はキャラクターが違えどもそれぞれ不世出の指導者だった。そして私は最近の中国の指導者達の中であなたが最も好きだった。これは私があなたを、中国現代史のまた別の巨木である鄧小平よりももっと好きだったという意味にもなる。

あなたは指導者としての外形的な資格をもれなく備えた。あなたは素晴らしい父と良き夫人を持った。何よりもあなた自身の人生が、指導者となるに一点の欠陥もない。あなたは工場労働者としての人生を体験しながらも、中国最高の大学・清華大学で学業を行った。私はあなたが青少年時代に下教して6年間も留まった梁家河村の洞窟を見回りながら、我々のみすぼらしい指導者である李承晩と朴正熙の行跡を思い浮かべもした。

あなたは去る2014年に訪韓し、ソウル大学の講演で韓中友好「人物疎略伝」を展開もしたが、実に教養的な講演だったという気がした。私は中国が明らかにアメリカとは違う強大国として浮上据するだろうと信じて疑わなかった。なぜなら、アメリカは270年しかならない文化新生国だが、中国は5000年の歴史を蓄積した文化教養国であるからだ。

習近平主席、
あなたは同意するだろう。今日の中国をあらしめた二人は、誰が何と言っても毛沢東と周恩来だという事を。この二人は何よりも、帝国主義の侵略を粉砕して人民革命を通じ、自主的な新中国を創業した。のみならず、時が至るやアメリカと修交しながら、以後鄧小平が開放に向かうようにするのに橋渡しの役割までしながら生を終えた。特に毛はこの過程で少なからぬ汚名をかぶりもした。

習近平主席、
あなたに一つだけ質問する。あなたの国の革命は偉大だったが、もし朝鮮がなければ可能だったろうか? 具体的に言えば1945年8.15以前に東北抗日連軍という朝中連合反日闘争がなかったならどうだったろうか? もちろん可能であったかもしれない。

だが歴史を良く知るあなただからこそ、もう一つだけ質問する。8.15以後劣勢の国共内戦で、7万人に達する朝鮮民主連軍の参戦がなければどうだったろうか? そしてその時、東北満であなた方の軍隊が蒋介石軍によって東西両断され累卵の危機に逢着した時、朝鮮の大々的な支援がなくとも果たしてあなた方の軍隊が蒋介石軍に勝利出来ただろうか?

のみならず、朝鮮人は大陸いたる所であなた方の軍隊と共に戦ったのではなかったか? 済南で、揚子江で、南京で、上海で、さらには海南省戦闘でも…。ああ、1944年に太行山で死の危機に追いやられた鄧小平を脱出するよう助けてやり、全滅した軍隊が朝鮮義勇軍ではなかったのか?

「中国五紅星旗の星達には朝鮮人の血がにじんでいる」

これはあなたが尊敬する周恩来が残した言葉だ。これは決して誇張や外交的修辞ではなかった。朝鮮の軍隊は中国抗日戦争と国共内戦で危機の度に、山場の度に中国軍を決定的に助けた。私はもし朝鮮人の支援がなかったならば、中華人民共和国の誕生は挫折したり予測不可能な水準に遅れていたものと思う。

習近平主席、
あなたが敬う毛沢東の言葉を覚えているだろう。

「多くの同志達が出兵に反対する。我々が忘れてはならない事がある。抗日戦争と解放戦争を行う間に、朝鮮人民と党の同志達は我々の革命の為に血を流した。朝鮮は数百数千の理由を突き付けてでも替える事の出来ない血盟だ」



習近平主席、
1958年に朝鮮の金日成主席が中国を訪問した時、あなた方の1級新聞「人民日報」が打ち出した社説をまた読んでみよ。

「中国人民は北伐の戦火の中で、長征の道で、抗日の艱苦な歳月の中で、蒋介石の統治を覆す勝利の進軍で朝鮮人民の優秀な子弟達が中国人民と共同闘争を行い、自分の命の犠牲を顧みず中国革命と中国人民の解放事業を援助した事を永遠に忘れられないだろう」

習近平主席、
あなたが朝鮮制裁に参加するという事は、一種の背恩忘徳行為にしてあなた方人民革命の本質を否定する仕打ちだ。最後にあなたの祖先である孔子の言葉を記憶してくれたらと思う。あなたが真に偉大な指導者であるならば、全員の好評を受けようとしてはならない。孔子の言葉通り「良い人間が良く言い、悪い人間が悪く言う人間こそ最も良き人間」である。これを甘受した指導者はあなたが敬う毛沢東だった。私はあなたが毛沢東と比肩する指導者になる事を望む。

何よりも朝鮮制裁が中国にも全く利益にならない事を知らねばならない。習近平主席、今日の中国を作った核心は何と思うか? なぜアメリカがあなた方の国に接近したのかをあなたは知っている事だろう。それは両弾一星、すなわち原爆と水爆それに衛星ではなかったか? 朝鮮も今や厳然たる両弾一星の国だ。朝鮮を侮るなかれ。かつてあなた方の国である隋は高句麗を侮って転覆したという歴史を覚えておくがいい。

訳:ZED

原文記事URLはこちら
http://poweroftruth.net/column/mainView.php?kcat=2024&table=c_booking&uid=284


今回は韓国の媒体「진실의 길 真実の道」に掲載された韓国の小説家・金甲洙(김갑수 キム・ガプス)氏の記事を翻訳してお届けした。氏の記事については過去にも何度か訳して御紹介した事がある。

朝鮮民主主義人民共和国が先日行った水爆試験と人工衛星打ち上げに対する国連の制裁が不当であり、それに中国が同意して参加する事の問題点については、浅井基文氏が国際法的な観点から度々指摘している(主なものとしては以下参照)が、

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/772.html
朝鮮核問題の歴史(中国側説明)
2016.02.03.

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/773.html
中国の国際法上の立場を糾す
-朝鮮の核実験・衛星打ち上げ及び南海問題-
2016.02.05.

それを朝中関係という歴史的な観点から指摘したのが今回の文章である。
新中国すなわち中華人民共和国という国家は、解放間もない頃の北朝鮮の助けがなければ成立し得なかった、あるいは国民党に大変な苦戦を強いられていた事だけは間違いがない。1945.8.15の日本敗戦直後、すぐに満州では共産党と国民党の衝突が始まっており、そこで共産党は極めて不利な戦況に追いやられていた。それこそ四面楚歌と言っても過言ではないほどに! そこに多大な救いの手を差し伸べたのが金日成であったという事が日本ではあまり知られていない。解放後の中国で共産党と国民党が東北(満州)で真っ先に激突した理由は明白で、この地域は朝鮮・ソ連・モンゴルと接した要衝の地である事に加え、そこを制した側が相手を挟み撃ちして全中国に君臨出来る地理的条件にあったからだ。窮地に立たされた重慶の毛沢東は急遽平壌へ使者を派遣し、軍需物資の支援と中国共産党軍が鴨緑江を越えて朝鮮領内を移動出来るように要請した。金日成はこれに二つ返事で応諾し、これが決定打になって共産党は大逆転を果たすのである。その後の国共内戦でも抗日闘争以来戦後も中国内に留まっていた朝鮮人部隊が大きな活躍を果たした。
朝鮮戦争で「坑米(美)援朝」の大規模な中国人民志願軍が派兵されたのはこうした歴史的背景があり、朝中関係が「血盟」と呼ばれるのもその為である。

さらにその後の中華人民共和国が台湾を押し退けて国連における「中国を代表する政権」足り得たのも、核保有と宇宙開発(両弾一星)によってアメリカと軍事的に張り合える実力を備えたからだった。それを自分だけオッケーで朝鮮には許さないなどというのは筋が通らないだろう。ましてやアメリカやNATOによるアフガニスタン侵略、イラク侵略、リビア侵略などがすでに起こってしまった状況で、アメリカからの軍事的脅威に晒されている国に「大量破壊兵器を持つな」というのは死ねと言ってるに等しい。

中国にとって重要なのは結局の所サードの配備だけであり、それさえやめさせれば他はどうでもよいという、いかにも目先の事しか考えない過ちをしでかした。朝鮮共和国への制裁をそれとバーターした訳だから。だが、これは明らかに誤った選択である。中国が法理や道理、歴史的正当性といった論理でアメリカに対抗せず、極めて悪しき「大国の論理」で取引した事は後で必ず自身に跳ね返ってくるだろう。中米の野合は「桂タフト密約」一歩手前の暴挙であると筆者は考える。

もちろん朝鮮共和国もそうした大国の腹積もりは織り込み済みだろう。制裁には慣れっこであるし、パルチザンさながらに覚悟してしぶとく耐え抜くはずだ。今の朝鮮民主主義人民共和国は、かつて日本の侵略に耐え切れず植民地化された旧朝鮮王朝とは訳が違う。いわゆる「北朝鮮核問題」とやらの解決法というのは、結局の所朝鮮共和国の核を認める、核保有国として認めた上で朝鮮戦争の終結と朝米平和協定を結ぶ以外にゴールはあり得ない。イラクやリビアの前例を見ても分かるように、平和協定だけでは侵略の危険がなくなる訳ではないのだから。
北よりもむしろ南の方がはるかに心配である。開城工業団地の閉鎖やテロ防止法といった暴走ぶりと、ますます米日への隷属を深めていく姿は自殺行為としか言いようがない。だがこれでさえも序の口ではあるまいか。朴槿恵よりももっと悪い政権が今後間違いなく出現すると思う。韓国はこのまま行けば、ネオナチが政権を掌握した今のウクライナみたいになるしかない。もちろん日本もアメリカもそれを後押しするだろう。
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小池一夫・ザ・説教強姦ジジイ

・当人の作品を通して語る小池一夫の本性

自身のツイッター上で馬鹿発言や暴言を連発して世間の注目を集めている漫画原作者の小池一夫だが、こうした一連の暴言(13歳の少女に「男を欲しがる女」などと貶め、その後も追い討ち掛けるようにセカンドレイプ発言を連発)を見るに、この80近い老人が13の娘を性的なやらしい目で見て、それを恥ずかしげもなく公開出来る神経は限度を超している。当人は「家人の発言」と言っているが、だったらそんな愚かな発言をした女房(?)をこそ咎めるべきなのに、それどころか自慢げに吹聴する有様なのだから、これは小池当人の発言と見なされても仕方がないし、その内容に対して責められても仕方がないだろう。また、女性をけなすのに「家人」という女の口を借りてわざわざやる所にこの老人の汚さと卑劣さが滲み出ている。女を貶めるには女の口を利用するのが一番だ。朝鮮人を貶めるには朝鮮人の口を利用するのが一番だ。沖縄人を貶めるには沖縄人の口を利用するのが一番だ。黒人を貶めるには黒人の口を利用するのが一番だ。夷以制夷…。
こうした発言を聞き、改めて小池原作漫画の内容を思い起こす事になった。やはり今の小池を語るなら、その作品内容を以って語るのが相応しかろう。今回の発言で筆者が真っ先に思い出したのが、以下のシーンである。



これは小池一夫原作の某漫画から引っ張って来たワンシーンで、上記破戒僧(三蔵法師である!)が言ってるセリフは現実世界での原作者当人の振る舞いそのままではないか。これに限らず、一連の小池一夫原作漫画には人殺しやレイプが大好きなキャラクターが悪役側・主人公側(!)問わず大量に登場し、まさにセックスとバイオレンスの吹き荒れる作風で一世を風靡した訳だが、当然それは飽くまでもエンターテイメントとしてのフィクションであり、ネタであるとこれまで誰もが常識的に考えて来た。が、どうやらそうではないらしい。小池作品に多数登場する悪役・主人公問わぬ強姦殺人魔の本音というか女性観というのは空想や創作では決してなく、原作者自身の本性にして世界観にして思想信条そのものであったという事だ。小池一夫は現実と妄想の区別が全くつかない大人だった! こういう馬鹿は赤松健(一押しの政治家が今をときめくあの甘利センセイ!)、松山せいじ(俺のバックには維新の政治家センセイがついてるんだ!)山本夜羽音(セクハラして、ある市民運動団体から追放処分)、師走の翁(コミケ会場で客に白昼堂々セクハラ)、土代昭治(女子高生に痴漢して逮捕されたエロ同人作家 逮捕前には「現実と空想がごっちゃになってるのは規制する側」と自身のツイッター(現在は削除)で主張していたはずが…)、カマヤン(元エロ漫画家にして差別主義者の国家主義者の陰謀論者。かつては社会新報に連載してた事も…。こんな奴や佐藤優を起用したりするから社民党はあんなに落ちぶれたんじゃないのか?)らだけでなく、世代に関係なく、売れてる作家であるかどうかを問わず、どんなジャンル、いつの時代、どこの国にも一定数存在するという事だろう。小池が80近くになってもこれだという事は、赤松や松山らもいずれ老いぼれたらこういう風になるという事でもある。想像しただけで頭が痛くなってくるが…。

もう一つ、小池一夫の別の本性が大変よく反映されたと思われるカットを引っ張って来よう。




日本鬼的軍国主義就是不死! 
(日本ヤローの軍国主義は決して死なずってか!)

小池一夫面皮極厚、対嘲諷置若罔聞。
(小池一夫はツラの皮が分厚く、嘲笑われても聞き流す)

これも小池原作の某漫画(小池ファンよりも矢口高雄ファンの方が元ネタについてよく知っているだろう)から引っ張って来たワンシーンで、日本軍の脱走兵が逃亡中に米軍に馬鹿にされたのに腹を立てて特攻死するというラストシーンだ。「おれたちは日本人だーっ!」凄すぎ。この作品は雑誌連載時に人気がなく短期で終わった漫画で、このラストもその為に無理矢理ヤケクソ気味に終わらせた感が濃厚だ。この為、この漫画が発表された1971年(?)当時の小池が必ずしも軍国主義礼賛の意味でこのラストを書いたとは言い切れない部分があろう。だが、現在のヒヒジジイ丸出しな当人の言動を重ね合わせると、「やっぱり小池一夫はどこに出しても恥ずかしくない日本鬼的軍国主義者」との謗りを受けても仕方があるまい。南京など侵略先で大量強姦殺人を組織的に日常茶飯事で繰り返し、若い女を何十万人も強制連行しては従軍慰安婦にした挙げ句、依然として謝罪も賠償もしようとしない日本軍国主義と小池一夫の暴言は何とそっくりな事か!

日本国家
「従軍慰安婦は金目当ての売春婦」
小池一夫
「(中一の少女に対して)倫理観も貞操観念もない女」

さらに小池一夫と日本軍国主義の関連と言うか親和性について言えば、小池は例の艦隊これくしょん(艦これ)の熱心なプレイヤーであるという事実も見逃せないだろう。


https://twitter.com/koikekazuo/status/667631812038889472/photo/1
小池一夫
‏@koikekazuo
見かけだけは、提督になる準備はできておる。後は、パソコンの能力だけである。(小池一夫)
1:13 - 2015年11月20日

いい歳ぶっこいたオイボレが自分の旧日本軍コスプレ似顔絵を嬉々として公開した挙げ句に、「提督」などと称して戦争ごっことは…。毎年8月15日になると靖国神社やコミケ会場に大量出現する日本軍コスプレイヤーと何が違うんだ? 単なるジジイの若作りにしてはあまりに醜悪で度を超している。
80近いジジイが艦これ萌えとかキモい事この上ないのはもちろん、小池一夫の「日本鬼的軍国主義者」ぶりを実によく証明してくれる逸話でもあろう。同時に艦これユーザーというのがいかにろくでなしの集団かという事も改めて再確認させられる。ああいうゲームに元から喜んで惹かれる層は言うまでもなく、そうでない者であっても熱中するようになれば、ほとんどの場合日本軍国主義・帝国主義に親和的にならざるを得ない。小池一夫の振る舞いからは、艦これオタク(とそれ以上に勧進元である角川&DMM)はやっぱり滅びるべしという答しか導き出せないだろう。

結論:以下のカットにつきる。




これこそ小池一夫の人となりを最も的確に言い表したセリフではないか。昔自分が原作書いた漫画が、数十年の後にブーメランとなって直撃するとは! おまけに小池は僧籍を持っている坊主でもある訳だから、まさにこの漫画のセリフが丸々ぴったり当てはまってしまう。

「あれでも仏に仕える僧なのですか」
「なンとも手がつけられぬほどにめちゃくちゃの破戒僧ですこと」
「けだものにも劣るようなあさまし!! 醜い!!」
「あの欲望 あの節操のなさ あの利己主義 あの醜さ あの弱さ」

世の中には押し込み先で被害者に「あんた無用心だよ」などと身勝手な説教をする「説教強盗」なるものが稀に存在するという。それと似たような例として、自分が「買った」風俗嬢相手に「こういう仕事はもうやめた方がいいよ」などと偉そうな説教を垂れつつ、ヤる事だけはしっかりヤって行く「説教買春」というのが好きな男も存在するらしい。それがさらにエスカレートすると、「露出の高い服を着てた女が悪い」「こんな夜中に出歩く女が悪い」「男は元々レイプ願望があるんだから、性犯罪が起こっても無用心な女の方が悪い」などと言って開き直る「説教強姦」(直接の性犯罪者加害者だけでなく、被害者の名誉を追い討ち的に毀損するセカンドレイプも含む)というレベルに到達する。小池一夫という、金銭感覚も女性観も汚れきった80近いオイボレがまさにこの「説教強姦」の大好きなヒヒジジイだという事は明白だろう。

韓国の議事妨害演説はそんなに素晴らしいものなのか?

http://japanese.joins.com/article/466/212466.html?servcode=200&sectcode=200
フィリバスターに阻まれたテロ防止法=韓国
2016年02月24日16時25分

今韓国の国会ではテロ防止法の採択をめぐって与野党間で激しい攻防が繰り広げられているという。日本でも報道されているが、野党(民主党、正義党)が議事妨害の長時間演説(フィリバスター)で抵抗している。この野党の抵抗を何やら韓国の民主主義を象徴する快挙だとか素晴らしい抵抗精神のごとく受けとめている者達が日本にはいるようだが、今回の件ははっきり言って茶番劇以外の何者でもない。

と言うのも、韓国のテロ防止法というのは元々盧武鉉が政権晩期の2006年(ちなみに盧武鉉政権が朴裕河の「和解のために」を文化観光部優秀図書に選定したのもこの年である! この年の盧武鉉政権は本当にロクでもない事ばかりしている)に作ろうとしたものであり、民主党は昨年の暮れにセヌリ党とこれの成立について合意し、当時は「拙速な処理だ」という社会的批判がずいぶんと起こった。


↑盧武鉉元大統領「国情院中心テロ防止法主張」2006年8月17日


↑文在寅「国情院対共捜査分野が廃棄されたから、(テロ防止法を通じて)職員達の経験を活かしてやるべき」2003年11月21日オーマイニュース

http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/720161.html
テロ防止法など定期国会拙速処理憂慮(ハンギョレ日本版では未訳記事)
2015.12.02 21:25

それを今になってフィリバスターまでやって反対とか、おかしくねえのかという話だろう。民主党の議員達が口を開けば「尊敬している」「偉大な大統領だった」と誉めそやす盧武鉉が元々作ろうとした法律だよ? しかもほんの少し前まで一度はセヌリと合意までしてたのに? 今さら「表現・通信の自由の弾圧」「民主主義の破壊」もへったくれもないではないか。この長時間演説をやった議員の一人に「昔労働運動をやって逮捕され、酷い拷問を受けた事がある」履歴がある事を以って大絶賛していた者がいたが、そんなのはだったらなおさら許せないという話にしかならないだろう。「労働運動をやって拷問被害を受けた」議員とその政党こそが元々はテロ防止法の言いだしっぺであり、一時はセヌリ党との拙速処理に合意までしていたのだから、これほど酷い偽善者はいないではないか。

要するに今回の件は日本の消費税増税と全く一緒だ。民主党が政権末期の野田の時に消費税率上げを決め、それに取って代わった自民党安倍政権が実行する。そういうレベルの話でしかない。韓国でも日本でも「民主党」というのはそういう政党であり、本質的には極右与党(セヌリ党、自民党)の別働隊としての役割しか果たしていないという事を忘れてはならないだろう。

韓国には今でも国家保安法(日帝時代の治安維持法が名前だけ変えたもの)が存続して民衆弾圧の道具にフル稼働しており、これまでも警察や国情院によるスマートフォンなどの盗聴やハッキングなど当たり前のように行われて来た(発覚しても責任者のお咎めなし)。確かにテロ防止法は酷い内容だが、韓国の現状を考えれば「屋上屋を重ねる」ようなもので、身も蓋もない言い方をすれば韓国の民衆はこれ以上何も失うものなどない状態と言って良い。日常生活的にはテロ防止法が成立しても今までとあまり変わりないのが実情だろう。

ちなみに民主党のフィリバスターを非難してるセヌリ党の側も、数年前に野党を妨害する目的で「フィリバスター正当化法」のごときものを作ろうとした事があり、セヌリも民主も自家撞着・自己矛盾・御都合主義の極みという点では違いがない。

国家保安法は撤廃されなければならないし、当然テロ防止法も成立させてはならない。だが今の韓国の国会で起こっている事はまぎれもない茶番劇でしかないという事だ。御都合主義な韓国野党の行動を過大評価する必要はどこにもなく、テロ防止法に反対する為にやるべき事は他にあるという事を見失ってはならない。

「靖国精神」是日韓共有最大的価値観

かつて韓国ではベトナム戦争に派兵された韓国軍の残虐行為について語るのがタブーであった。その事について語る事自体が完全な禁句そのものであり、口にしただけでどんな目に合わされるか分かったものではないという恐怖が社会に満ちていたのである。韓国では4.3事件(後にインドネシアでも似たような反共主義者による虐殺事件が起こった。下手をしたら今後沖縄でも…?)をはじめとする独裁政権による自国民虐殺事件についても語る事自体が長らくタブーだったが、これらは被害者が口を封じられてきたケースだ。ベトナム戦争での残虐行為は加害国側が口をつぐんだケースであった。
しかしながらそうしたタブーもやがて(今よりまともだった頃の)ハンギョレなどの進歩派ジャーナリズムの調査報道によって暴かれる事になる。当初こうした調査報道が行われた最大の理由が「韓国がベトナムで行った行為を自ら正さねば、日本を批判してその責任を追及する資格を失う」というものであった。それはその通りであったろう。
ではこうした調査報道によってベトナム戦争に派兵された韓国軍の残虐行為が暴かれ、それがタブーでなくなった後の韓国はどうであったろうか。21世紀現在、韓国の体制主流派達はベトナム戦争参戦問題に対してどのような見解を持っているのかを以下に御紹介しておきたい。

ベトナム派兵による犠牲も非常に大きかった。軍将兵5000余名が戦死した。ベトナム現地で活動してベトコンに殺された勤労者の数は300余名に至る。こうした犠牲の上に成し遂げられた『ベトナム特需』を契機とし、韓国は『漢江の奇跡』という経済発展を成し遂げる事が出来た。

ベトナム戦争は韓国経済発展の促進剤の役割をした。1963-73年の間中に韓日関係正常化とベトナム戦争参加で獲得した外貨総額は韓国外貨収入総額の3分の1から半分に至る規模であった。日本が朝鮮戦争を通じて経済復興をしたように、ベトナム戦争は韓国経済の跳躍に決定的な役割をした。ベトナム派兵は我が国の国民をして劣等意識・被支配意識から抜け出して自らの資質に新しく目覚め、自負心を持たせる契機となった。日本の帝国主義的支配、アメリカの援助と軍政へと続く歴史の中で振り払えなかった被支配意識、劣等意識、属国意識から抜け出して、真正な自主性を取り戻した。ベトナム派兵は自主性確立という見地で我が国の歴史上画期的な転換点になったのだ。
by 全経連(日本の経団連に該当)傘下のシンクタンク・自由経済院

自由経済院が主催する討論会の内容より翻訳抜粋。原文全文は以下ユーチューブ動画の解説文を参照。
https://www.youtube.com/watch?v=wgzppHTlUPM

だってさ。要約すると…

ベトナム戦争に出征した兵士達の犠牲の上に今日の韓国の経済発展があるッッッッ! あの戦争は正義の聖戦であったッッッッ! この戦争で韓国人は目覚めたのだッッッッ!

こういうセリフどっかで聞いた事あるな~。そうそう、私の知ってる極めて悪質なアジアの某国がこれと同じ事を言っていたな…。

「太平洋戦争で日本は多くの犠牲を出した。だが、彼ら英霊達の犠牲のおかげで今日の日本の平和・繁栄とアジアの解放は成し遂げられたのだッッッッ! 太平洋戦争は正義の聖戦なのであるッッッッ! 日本人よ、覚醒せよッッッッ!」
by 靖国神社(日本会議でも可)

日本の右翼や靖国神社と言ってる事おんなじじゃねえか! ベトナムで死んだ韓国軍兵士の「英霊」のおかげで韓国は発展しました、でも韓国軍がやった残虐行為は一切言及もしなけりゃ考慮もせず開き直ります、っていうのだから! 韓国でもベトナムでもこうした連中(日韓の好戦主義者・歴史修正主義者)の犠牲になってきたのが、「慰安婦」はじめとする日帝被害者であり、ベトナムにおける韓国軍の残虐行為犠牲者達であった。先の慰安婦合意という非道な事が強行された今だからこそ、「韓国の経済発展とその礎になったベトナム戦争」とやらの本質が問われなければならない。

この自由経済院というのは「韓国の経団連」こと全経連傘下のシンクタンクであるばかりか、最近問題になった朴槿恵政権の歴史教科書国定化案にも大賛成しており、韓国の体制主流派を最も代表する代弁者である事がお分かりいただけよう。この自由経済院のベトナム戦争観こそが韓国の財界はもちろん、保守・極右勢力、現極右政権&与党という、まさに韓国の体制主流派の総意そのものであるとみなしてほぼ支障はない。日本でもワコールや石播の会長が日本会議の会長までやっていたように財界もまた右翼性向の経営者ばかりで、これらが極右安倍政権と自民党のタニマチなのは誰もが知る通り。韓国でも今回の例のように大企業や財閥の経営者は右翼ばっかりで、これらが極右朴政権とセヌリ党のタニマチであるという構図は日本と全く違わない。日帝のアジア侵略を正当化して肯定するのが日本の体制主流派・パワーエリートの基本的歴史観であるように、ベトナム戦争派兵を正当化して肯定するのが韓国の体制主流派・パワーエリートの基本的歴史観なのである。

自由経済院のような韓国の体制主流派があたかも日本鬼的軍国主義者のごとき「靖国神社的英霊論」で自国の戦争犯罪行為を正当化している中で、「金大中が全部謝罪してくれた。ベトナムは韓国のおかげで経済発展した(だからチャラ)」などと言うのがどれだけとんでもない事かを考えねばならないだろう。同じ事を戦後ずっとやってきたのが日本ではなかったのか。

90年代末の韓国でベトナム戦争での残虐行為が暴かれる調査報道がなされて後、右派や体制主流派はそれに対する実に巧妙(?)な論陣を張ってきた。タブーが覆された今、それを反省したり謝罪するのではなく、日本と同じ事をして開き直ろうと。その正当化と美化の為に「特需による莫大な経済発展」「死んだ韓国軍兵士達を『英霊』扱いする」「この参戦によって韓国は劣等意識や被支配意識から抜け出して、『自主性』に目覚めた」というトンデモ神話をこじつけたのである。まさに日本の右翼が日帝のアジア侵略を正当化した屁理屈をそっくり真似たのだ。
ちなみに韓国のベトナム帰還兵達の団体はどれもとんでもない乱暴な右翼で、まさに俺達はお国の為に苦労したんだとばかりにいつも鼻息を荒げて偉そうにしている。こいつらは労働運動のデモや平和統一運動のデモ・反日デモ・政府への抗議デモなどが起こる度に出て来てはデモ参加者に暴力を振るい、警察もそれを見て見ぬ振りするというのも、これまた実にどこかのお国にそっくりな光景であろう。
それらに加えて韓国の経済紙誌では以後「韓国企業のベトナム進出を地元民は大歓迎」「韓国のおかげでベトナムは経済発展した」「かつての恩讐を越えて経済協力」という嘘臭い美談を大量に垂れ流すようになる。嘘だと思うなら「베트남 경제 한국(ベトナム 経済 韓国)」で検索してみればいい。今でもその手の韓国経済紙記事が大量に書かれ続けており、それらをよりどりみどりで閲覧出来るだろう。しかしながら現実にはこうした韓国のベトナム進出企業は大変な問題を度々起こしている。長時間低賃金労働、劣悪な職場環境、児童労働、労組やストライキへの暴力的対応などなど…。
こうしたまやかしの美談と神話で装飾した論陣が、韓国国内でのベトナム戦争派兵問題への論争や反発を沈静化するには役立ったかもしれない。だが日本に対してはどうであったか?

こうした韓国政財界人といったパワーエリートの主義主張を安倍や麻生どもが知らないはずがない。いや、それどころか誰よりも一番良く知っていただろう。日韓議員連盟(自民党どころか共産党もメンバーである!)やら海底トンネル議連などで日韓の保守政治家どもはベタベタの関係だ。酒席を共にした事も数知れまい。そこで韓国の政財界人らが「ベトナム派兵正当化論」を自慢げにベラベラしゃべればどうなるか。日本側が「何だよ、こいつら俺らと同じ事をベトナムに対して主張してるじゃねえか」となるのは当然であり、同時に「勝ったッッッッ!」という事を真っ先に思うだろう。何に勝ったかって? 従軍慰安婦問題や強制連行などの植民地支配責任問題に決まっているではないか! ベトナム派兵を美化・正当化して加害行為を徹底無視する韓国の政治家が、日本に対して「従軍慰安婦問題の解決」を要求して交渉する? 交渉もへったくれもなく、常識的に考えれば日本側に嘲笑されて終わりだろう。先の慰安婦合意、韓国側は徹頭徹尾日本側に尻尾をつかまれていた。「おまえらも俺らとおんなじ事(ベトナム特需&残虐行為)さんざんやって甘い汁吸ったんだろ!」と。おまけにアメリカもまた「歴史問題棚上げして安保協力を」という「日韓和解」を強力に後押ししていたのだから。結果は御覧の通りである。
韓国がベトナム戦争での虐殺行為を黙殺し、戦死者を「英霊・軍神」に仕立て上げてヨイショし、その犠牲のおかげで韓国の経済は発展しました、その後もベトナムは韓国のおかげで経済発展しました、韓国は戦後真面目に謝罪したからチャラだなどと主張していたら、今回のような事になるのは当たり前ではないか。もちろんこういう事を主張して来た連中は最初から「慰安婦」被害者の事など全く頭になく、平然と踏みにじって殺す事に何の躊躇いもないという点で、日本の極右勢力と完全に気脈を通じて軌を一にしていたのである。
そして韓国軍の残虐行為を報じた進歩派メディアも、時が過ぎて大いに変質した。今や「ベトナムは韓国のおかげで経済発展した論」がオーマイニュースなどの進歩派メディアに堂々と掲載される時代である。そうした事をさんざんしておきながら、あるいは朴裕河のごとき人間をさんざん重用しておいて、今さらしたり顔で日韓合意を批判している韓国メディアの多くは万死に値しよう。

日本
「大東亜戦争の英霊が払った犠牲の上に、戦後日本の平和と発展があるのだッッッッ! 日本は大東亜戦争でアジアを解放したのだッッッッ!」
韓国
「ベトナム戦争の英霊が払った犠牲の上に、韓国の経済発展があるのだッッッッ! 韓国はベトナム戦争で自らを解放したのだッッッッ!」

言うまでもなく「日本が大東亜戦争でアジアを解放した」などという神話は100%大嘘である。
言うまでもなく「韓国がベトナム戦争で自らを劣等感や属国意識から解放した」などという神話は100%大嘘である。

日本と韓国の体制主流派・パワーエリートにはどちらも「靖国精神」が依然として生き続けている! 日本と韓国が共有する最大の価値観とは、間違っても「民主主義」などでは全くない。日韓に共通する最大の価値観とは「靖国精神」と「天皇主義」である。大日本帝国の天皇制軍国主義と、それによる独特な残忍さを持った統治手法、その最もおぞましくも恐ろしい方式を最も忠実に学んで受け継いだ国が大韓民国であり、そのパワーエリート達だ。この事はどれだけ強調し過ぎてもし過ぎる事はない。
日本と韓国はその「靖国精神」に基づいて、戦後(第2次大戦&ベトナム戦争)に後ろなんか振り返れないほど超死屍累々な経済発展を成し遂げたアジアでただ二つの国家なのである。
日本も韓国も明仁天皇が大好きで仕方ない点では甲乙付け難い。曰く「平和主義者の明仁天皇がタカ派の安倍を牽制して下さっている」という、これまたあり得ない神話がどちらも大好きだ。

慰安婦合意が無理矢理に結ばされた今、次に政治的課題に登って来るのは「日韓合邦」ではあるまいか、と筆者は危惧している。これは冗談で言っているのではない。「靖国精神」と「天皇主義」という共通する価値観で結ばれた両国が一つにならない(なれない)方がおかしいだろう。もちろんこれは今日明日にすぐ実現するものではないが、時間を掛けて既成事実を積み上げた上で行われていくはずだ。口実はいくらでもでっち上げられる。「合邦すれば歴史問題解決」「合邦すれば独島問題解決」「合邦すれば北朝鮮や中国に対して強力な抑止力」「合邦すれば莫大な経済効果」「合邦すれば中国に対抗してアジアの主導権掌握」「東アジア共同体の第一歩」「世界一の平和主義者である天皇陛下に日韓両国を治めていただこう」などなど…。まずはEUのように域内検問廃止や共通ビザを設けて、今以上の往来自由化が進められる。その上で「国家連合」的な形でくっつけるのが推進されるのではないか。
もちろんこれは安倍と朴の任期や明仁の年齢を考えると、こいつらの時代には実現するのは難しい。つまり次の代に推進されるのではないか。韓国側について言えば、ポスト朴槿恵とされている有力な次期大統領候補(セヌリ党代表の金武星、国連事務総長の潘基文、民主党の文在寅、国民の党の安哲秀)は全員が親米親日反共反北で、先の日韓慰安婦合意に対しても賛成か消極的反対(正しくは偽装反対)である。これらの誰が次期大統領になっても南北関係の改善は出来ない(と言うか、「北の体制を崩壊させて吸収統一」という観点に立ち、むしろ積極的に対立を深めようとする)上に、朴槿恵以上に日本の顔色ばかりうかがい、日本に代わって国内の日帝被害者とその支援者を弾圧するようになるだろう。北に対抗する為に日本からの助力を得ようと、ますます卑屈になる。これら「次期執権者」が「日韓合邦」へと邁進して行く事になるのではないか。もちろんアメリカもこれに反対はしないだろう。

天皇訪韓は明仁の寿命を考えると難しいと思うが、それでも先の日韓合意のように無理矢理生きてるうちに駆け込みで強行する可能性もあり得るので、油断が出来ない。これはまさに日帝の「勝利宣言」としての訪問になるだろう。そしてその次の天皇が訪韓するとしたら、それはまさに「日韓合邦」のシンボルとしての訪問になる。明仁のセガレはその役目を見事なほどに果たすのではないか。安倍という最凶の「悪役レスラー」のおかげで、天皇父子の「ベビーフェイス」イメージはかつてないほど極まっている。徳仁も韓国では「安倍を牽制してくれている」という神話のおかげで大人気なのだから。

これらはあり得ない話であろうか? 過去の歴史を見てみよう。
かつて19世紀末に日本が朝鮮を侵略しようとした初期に利用した一番露骨な手駒が金玉均であった。金玉均は福沢諭吉や井上馨の支援を受けてクーデター(甲申政変)を起こすものの、三日天下に終わって日本へ亡命し、その後は惨めな流転人生を送って、福沢や井上からも見捨てられ、最後は朝鮮政府の送った刺客に殺される。金玉均は朝鮮における親日売国奴の元祖だった。だが日本の侵略がさらに激化したのは金玉均の死後であり、朝鮮内部に李完用ら乙巳五賊のようなさらなる親日売国奴が権勢を振るうようになったのも金玉均の死後なのである。朝鮮の外交権と軍事権を剥奪する乙巳勒約が結ばれたのは金玉均の死(1894年)から11年後(1905年)の事だ。
今の日韓で金玉均と同じ役割を果たしているのが朴裕河だろう。だが、2015年日韓慰安婦合意が成立した今、朴裕河の政治的役割は完全に終わり、「出し殻」状態である。頼みとしていた日本の「パパ」達の中からも和田春樹や柄谷行人のように見切りをつける者が出始めた。それでも支持声明者が190余人も出て大船(セウォル号?)に乗ったつもりでいたら、反対派の賛同人が倍の380人にも増えて公開論争を挑まれ、多勢に無勢とばかりに36計を決め込む有様なのが朴裕河の近況である。反対派からの公開論争を恐れて逃げた朴裕河はその後、アメリカで浅野豊海(笑)の助けを借り、ほとんど身内としかいいようのないクズ連中(浅野豊海、アレクシス・ダデン、李晟允(イ・ソンユン 이성윤)ら。こいつら全員日韓合意を評価・賛成している。ダデンなんか「今回の合意には日本政府の公式的謝罪が込められている」とまで言っているのだから! 李晟允に至っては「これ(日韓合意)は国際上効力がある」とまで言って、この不当な密談野合を「事実上の条約」へと既成事実化するのに必死である)と八百長プロレスまがいの「日韓合意を評価する公開討論」をやって強がるのがせいぜいであった。今の朴裕河の立場は、まさに甲申政変に失敗して福沢諭吉や井上馨といった日本の有力者に見捨てられた頃の金玉均にぴったり該当する。この女の命運は今や完全に尽きており、破滅も遠くはあるまい。
だがもっと邪悪なのが朴裕河の退場後にやってくる可能性が高い。金玉均が自ら親日派の女スパイとして悪名高い裵貞子を育てた上、金玉均の死後に李完用が権勢を振るうようになったように、朴裕河や朴槿恵が退場した後に裵貞子や李完用的ポジションに該当するもっと悪質な輩が出て来るのではないか。洪世和や蔣正一や琴泰燮ら(こいつら全員韓国では「左派」という事になっている!)のような朴裕河支持声明に賛同した文化人の中にその手の「候補」は腐るほどいるし、先述したポスト朴槿恵の有力候補どもは全員李完用的な振る舞いをしそうな点ではいい勝負だ。
この手の連中は口を開けば「北は遠からずソ連のように消滅する」と言う(ようになって、もう20数年経つのだ)が、実際に消滅する可能性があるのは南の方だろう。それも日本に「吸収合併」される形で! もし「日韓合邦」が行われれば、表面上は「対等合併」のように装うが、実質的な「存続会社」は間違いなく日本になるであろうから。
いすれにせよ、朴裕河個人の命脈が尽きても、その後が恐いのである。その点についても警戒を怠ってはならない。


“야스쿠니 정신”은 일본과 한국이 공유하는 가장 큰 가치관이다.
「靖国精神」は日本と韓国が共有する最大の価値観である。
「靖国精神」是日韓共有最大的価値観。
"The Yasukuni Spirit" is most philosophy that Japan and South Korea share.
(英語と中国語は間違ってたらすいません)

「靖国精神」と「天皇主義」で結ばれた日本と韓国が一つになる。それもまた決して杞憂ではないと、警告を発しておきたい。

朴裕河と日韓合意にまつわるトピックス集 1

今回は朴裕河問題や、それとも密接な関係がある昨年末の慰安婦日韓合意にまつわる(それも日本ではあまり知られていない)トピックをいくつか御紹介しておきたい。

1)狐假虎威

裁判で敗訴した朴裕河(もちろん控訴するようだが)のフェイスブックは相変わらず凄絶極まりない。最近は載ってる文章以上にトップ画像に絶句させられる。



大江健三郎と朴裕河のツーショットッッッッ! 凄すぎ。
この画像を載せた際の朴裕河の魂の叫び(推測)を文章化したものが以下になります。

「俺様のバックには恐れ多くも日本のノーベル文学賞作家であらせられる大江健三郎大先生がついているんだぞおおおおおッ! 恐れ入ったかあああああッ!」

…「俺様のバックにはエライ政治家の先生様がついているんだあああああッ!」と粋がってたいつぞやのエロ漫画家と全くおんなじで、幼稚さと俗物根性がアマルガムされてもはや誰にも救いようのない精神状態に陥ってるのは誰が見ても分かるだろう。この写真は朴裕河にとっては己の権威付けと同時に、他者の攻撃を回避する為の「魔除け」みたいな物だという事が良く分かる。

朴裕河という女がこれまで売名と出世の為に使って来た最大の手段こそ、大江のような「日本の良心的知識人」達と親密なコネを築く事だった。早い話がいわゆる「ジジ殺し」というやつで、基本的には辛淑玉や李信恵らと何も違わない。と言うか、その方面の手並みに関してのみ言えば、辛や李よりも朴の方がはるかに上手で巧妙だと思う。和田春樹や若宮啓文がこれまで朴裕河に対してほぼ「保護者」か「プロデューサー」のように振舞って引き立てたのは有名であるし、柄谷行人も朴裕河とはこれまで自著の翻訳ばかりか対談もするなど近しい関係を築いていた。大江健三郎にいたっては自著の翻訳に加えて、韓国へ行った際の通訳などのコーディネイトまで丸々朴裕河にやってもらったほどの間柄なのだから、昨年の声明に名を連ねたり今回のようにフェイスブックに写真を載せさせるくらいは当然なのであろう。これだけ「豪華」な日本の「オヤジ」どもを後見人代わりに仕立て上げる手並みについてだけ言えば、辛淑玉や李信恵では到底足下にも及ぶまい。辛淑玉や李信恵がこれまで篭絡出来た「オヤジ」なんて石丸次郎だの野間易通だの佐高信程度がせいぜい、それも実際には「篭絡した」と言うよりむしろ「篭絡された」というのが本当の所なのだから、元より比較にもならないだろう。
それはともかく、こうした「日本の良心的知識人という事になっている(脂ぎった)オヤジ軍団」を味方に付けるというのは、韓国の論壇や文壇や報道界において絶大な意味を持って来る。これまで何度も述べた事があるが、韓国の知識人や報道人というのは右派(朝鮮日報など)も左派(ハンギョレなど)もおしなべて「日本の良心的知識人や言論人チョー最高!」という、奴隷根性・植民地根性・事大主義根性丸出しの連中が大部分で、和田春樹だの柄谷行人だの船橋洋一だの大江健三郎だのの名前を聞いただけで平身低頭して神様のごとく崇拝してありがたがる気風が強いからだ。当然こうした日本の「オヤジ」どもと面識があるだの一緒に仕事をした事があるというだけで、向こうの論壇では超うらやましがられる。朴裕河があれだけ無茶苦茶な、それも旧来の植民地近代化論者やニューライトと何も違わない事を言い続けておきながら、いまだにデカいツラしてのうのうとしていられる最大の理由が何か。韓国の右派も左派も関係なくこの女をもてはやしてきた理由は何か。もうお分かりだろう。

「和田先生が後見人(みたいなもの)だって?」
「朝日の若宮論説主幹が手ずからプロデューサー役(みたいなもの)を務めただって?」
「大江先生の訪韓を通訳から何から取り仕切っただって?」
「僕達韓国報道界の憧れの星(笑)であらせられる、柄谷先生とマブダチだって?」

…こういうバックがあれば、もう韓国の論壇ではやりたい放題だ。朴裕河の言ってる事がどう見てもおかしいと思っている編集者や記者が韓国にいても、和田だの大江だのを「後見人」代わりにしている女を無下に扱える訳がない。むしろ大半の者はそのコネに目がくらんで朴裕河にゴマをすったり、「俺を子分にして下さいいいいいッ!」状態になるだろう。朴裕河の最も狂信的で忠実な信者に成り果てた小説家の蔣正一なんかは典型だ。朴裕河の支持声明に名を連ねた194人の韓国側声明賛同者の中には熱心な信者やシンパや政治的に利用しようと近付いた覚めた(冷めた)確信犯達ももちろんいるが、大半は朴裕河の著書や日頃の発言すらまともに読んではおらず、この女のバックに付いている「パパ」達の豪華さに幻惑された者も非常に大きいと筆者は推測する。その結果、つまり以下のように考えてしまう訳だ。

「朴裕河教授は、日本を代表する良心的知識人であらせられる和田春樹教授に支持されているのだッッッッ! 貴様それでもなお朴裕河教授を『日本右翼の代弁者』呼ばわりするというのかッッッッ!」

朴裕河という女はこうした「パパ」達を大勢抱える事で、これまで我が世の春を謳歌してきたのである。
が、しかし…。
その栄華にも陰りが見えて来たと筆者は感じる。今回は前口上まで、その辺についてまた次の機会に詳しく述べてみたいと思う。
そもそも今回のフェイスブックの画像、朴裕河の「パパ」衆の中でも権威面ではピカイチ(ノーベル賞)な大江健三郎をわざわざ出して来て、この女内心では相当慌てているはずだ。何しろ裁判に負けたり、韓国で反対派の声明賛同者380人(その後増えて、支持派声明賛同者の約2倍に!)から公開討論会を提案されながらも恐くなって逃げ回っている有様なのだから、「手駒」の中で一番強いのを指さざるを得なくなったのだろう。だが朴裕河は根本的な勘違いをしている。果たして「手駒」はどっちかな…? 


2)忍気呑声的論理

韓国の政治家である安哲秀(안철수 アン・チョルス)について述べておきたい。日本でもそれなりに知られている人物だが、安哲秀は元々IT企業の成功者として有名であり、それが2011年頃からソウル市長選挙など政治に深く関わるようになって、2012年の大統領選挙では有力候補にもなった人物だ(最終的には辞退して民主党の文在寅に譲歩)。その後補欠選挙で国会議員に当選して民主党に合流するものの、最近また脱党して新党「국민의당 国民の党」の立ち上げ準備をしている。朴槿恵セヌリ党政権があまりに酷いので、その対抗馬たる有力野党の一つとしてこの安哲秀とその一派に期待する者が韓国はもちろん、在日同胞で本国の状況にある程度関心のある者の中にもそれなりにいるだろう。だが、果たしてどうかな…?
その安哲秀は先の慰安婦日韓合意をどう見ているのか? この合意の直後、安哲秀のホームページに当人の立場表明が掲載された。以下に安の主張部分を抜き出して訳す。

http://ahncs.kr/?p=77718
韓日間歴史問題は外交的妥結で終わらせられない事案だ

1)日本軍の関与責任を明示し、内閣総理大臣の資格で謝罪反省した事、日本政府の予算を拠出する事にした点について評価する。

2)だが日本政府が法的責任まで認定して賠償すると出て来なかった事は依然として謝罪の本気さを疑わせる。
併せて少女像撤去問題は政府があれこれ言う問題ではない。
今回の合意を最終的不可逆的なものと規定した事は歴史に対する傲慢であり、越権だ。歴史的な傷は政治的 宣言で一朝に治癒されるものではない。そのような言葉は十分な公論過程を通じて、両国国民がやめたらいいと皆が同意した時に使える言葉だ。
韓日両国政治指導者達が韓日関係を悪化させておいて、政治的日程に追われて急ぎ合意しながら、そのような用語を使ってはならない。
韓日間歴史問題は外交的妥結で終わらせられない事案である事が明らかだ。

3)今回の韓日間外交的合意を土台にして、依然として進行形である歴史問題に対する日本政府の省察が必要であり、政府と民間をひっくるめてより成熟した論議が進展する事を望む


お分かりだろう。安は今回の合意を「評価」し、少女像問題への口出しなどの問題はあるものの、「今回の韓日間外交的合意を土台にして」「成熟した論議が進展する事を望む」という。つまり、問題はあるけど日本は責任を認めたのだから、この合意を「土台(前提)」にして始めよう、というのである。これは和田春樹やwamなどと同じで典型的な「愚かな約束」を前提にする論法そのものだ。今回の日韓合意は徹頭徹尾不当・不法なものであり、源泉無効として撤回させなければならないものである。そもそも日韓両政府の間で合意文すら作られず、これを国際法上有効な「条約・協定」としてみなすには瑕疵が多過ぎて、これはせいぜい外相同士のナアナアな「密会・密談」のレベルを決して超えるものではない。それを「土台」にするなど有り得ない話だ。

「どれほど声明で、合意内容を批判していようと、内容を第一歩にするとみなす」

この瞬間に「少女像を撤去し、今後一切慰安婦問題を切り出す事が出来なくなって、日本は完全に免罪、それもたった10億のはした金(それすら日本側は色々と難癖を付けて出し渋っている)で!」を認める事になってしまう。レイプ被害者が力ずくで一方的に泣き寝入り(忍気呑声)させられるというだけの話だ。それを認めているのが韓国のIT成金にして2012年の有力大統領候補であり、現韓国国会議員として「セヌリ党の暴政」に対する歯止めを期待されている「清新な野党政治家」安哲秀であった。
在日の中にも依然として気付いていない人間が多いが、安哲秀の考え方(안철수의 생각)や政策というのは典型的な古臭い「韓国的反共主義」そのものであり、バリバリの右翼である。新興IT長者という御身分のせいで旧態的政治家とは違ったクリーンで進歩的っぽいイメージが安哲秀には付きまとうが、それは大いなる幻想にして美しい誤解に過ぎないという事を強調しておきたい。今回の日韓合意に限った話ではなく、2012年大統領選挙でも安の政策は民主党の文在寅(こいつだってかなりニューライト入った右寄り政治家なのだが)よりも明らかに右寄りだったし、特に対北政策については「北の挑発に対しては断固対応」「NLL(北方限界線)死守」「6.15共同宣言破棄」など、下手をしたら朴槿恵よりも強硬なんじゃないかと思わせる部分がいくつもあった。安は今、新党結成の為に色々な他党議員や人材を引き入れている最中だが、その中には様々な不正に関わった疑惑のある元検事や「李承晩は韓国の国父」と主張する人間がいたり(もちろん安哲秀もこれまで度々李承晩と朴正熙の墓に平然と参拝している)どうしようもない。安哲秀自身も最近は「自分の新党は民主とセヌリの中間のポジション」「民主党は学生運動出身者の巣窟」みたいな発言を周囲に言いふらしているという。韓国の民主党は今でも十分保守政党だが、それよりも右だって? おまえどんだけ極右なんだよ。「民主党は学生運動出身者の巣窟」だって? 日本でもネット右翼が「ミンスは反日左翼」などとよく言うが、それと何が違うのか。

結論を述べたい。安哲秀という政治家は庶民派ですらなく、進歩派などではなおさらない。この男とその一派を日本に例えるなら、橋下徹と維新の会にそのまま該当する。与党と第1野党の脱党組を寄せ集めて、現与党と同じかそれ以上のウルトラ右翼野党を結成して「第3極」に躍り出ようとしているのだから。少なくとも安哲秀が慰安婦問題で日本との「和解」を支持しているという、「親日派」にして日本の植民地支配責任をうやむやにしたがっている「被害者に泣き寝入りを押し付ける強姦加害者目線」という点は常識として弁えていただきたいと思う。安と橋下の違いは元の職業(企業経営者:弁護士)と、前者は後者ほど露悪趣味な暴言を公然とは言わないという点くらいだ。

今年は韓国で総選挙があり、現状のまま行けば与党セヌリ党の超圧勝は間違いないと見られている。朴槿恵政権の暴政があれだけ酷くてみんな食っていけないと言っている状況でこれだ。韓国もまた日本と同じで、時の政権がどれだけ酷くても「民主的」に選挙で圧制者に権力を与えるような「民度」であり、同時に政権を交代させる事が極めて困難な選挙制度(小選挙区制、人口に比して議員数が少ないなど)の国である。「韓国と日本は北朝鮮など比較にならない民主主義国家」などとエラソーに言ってる奴のツラが見たい。それはともかく、今年の韓国総選挙で仮にセヌリが単独過半数取れないという番狂わせが起こった場合はどうなるか。もちろん民主党も単独過半数が取れなかった場合は「第3極」がキャスティングボードを握る事になる。正義党は次の選挙で大惨敗して消滅する事が誰の目にも明らかなので除外するとして、そうなると安哲秀派が「第3極」になる可能性が高い。その場合、安派はセヌリ党と合党するか連立して政権に入るのではないか。「民主党が左過ぎて嫌だ」という日本のネット右翼並みの安哲秀がまた民主党と組むとは考え難い。自分を次期大統領選挙の候補にするなどの条件で安哲秀がセヌリ党とくっつく、つまり安派が「韓国の公明党」になるという未来も、選挙の結果次第では十分にあり得ると思う。
仮に韓国で将来「安哲秀政権」なるものが出来た場合はどうなるか。少なくとも慰安婦問題などの日帝植民地支配責任や歴史問題について言えば、今の朴槿恵政権の路線をそのまま継承するだろう。下手したらもっと酷くなる可能性すらある。安の側近だったという弁護士が熱烈な朴裕河の擁護者だという話は前にしたし、安本人も先の日韓合意を支持している。この男が韓国大統領になろうものなら、日本との「愚かな約束」ばかり重視・優先して、少女像の撤去や挺隊協のような支援団体への弾圧といった策動を強めるだろう。日本の政治家達は今後も平気で「慰安婦は自発的売春婦」「強制連行はなかった」といった類の暴言を平気で言い続けるだろうが、安哲秀はそれに対しては「何も見ざる・言わざる・聞かざる・感じざる・行動せざる・考えざる」を決め込み、一方で日帝の代わりに韓国の政権が自国内日帝被害者を弾圧してやるという「日帝被害者を弾圧せり」で「六猿一芹」をやるに違いない。

今にして思うと、2012年大統領選挙の有力3候補である朴槿恵・文在寅・安哲秀のいずれが当選していても、今日のような「日韓和解・合意」をしていたとしか思えない。
朴槿恵については言うまでもなく、今日の日韓合意を結んだ当事者だ。この合意の内容は朴裕河の主張をほぼ現実に再現したようなものと言って良い。
知らない人は驚くかもしれないが、文在寅は2012年の選挙で朴裕河から支持されていた。そればかりか文自身が所属する政治派閥、いわゆる「親盧武鉉派(親盧派)」の中には朴裕河を事ある毎に支持してきた政治家や学者だらけで、「和解のために」を2006年に韓国の優秀図書に選定して売り出してやった(日本で大仏次郎賞を取ったのより早い)のも実は盧武鉉政権であり、親盧派と朴裕河は極めて親密な持ちつ持たれつの癒着関係を維持してきた間柄だったのである。この事も日本では意外に知られていない。この事実を見ただけでも盧武鉉政権が「反日」などというのはあり得ない。盧武鉉は独島問題や歴史問題で一見強硬ポーズを執る反面、裏では日本と手を結んで朴裕河的な妥協をする事も考えていた「二枚舌外交」に過ぎなかったというのが本当であろう。今の文在寅と民主党は日韓合意を「不当だ。撤廃すべし」と主張してはいるものの、これは第1野党という立場上言っているだけで、どこまで本気かは分からない。文在寅ら親盧派と朴裕河の関係を考えれば「おまえが大統領になってたら同じ事をしなかった、という保障はあるのか?」と疑いたくもなる。民主党の「撤廃せよ」という態度については一応正しい反応だが、それをどこまで貫けるかは厳しく見る必要があろう。
安哲秀についてはすでに述べた通りだ。
このように2012年の有力大統領候補である朴・文・安のいずれも朴裕河の主張する「日韓和解論」と極めて親和性が高く、いずれが当選していても今日と同じ合意をしたというのは決して杞憂ではないのである。

安哲秀とその一派は「韓国の橋下&維新」だという事実を十分に認識していただきたい。本国の情勢にある程度関心があったり、投票を考えている韓国籍の在日同胞ならばなおさらである。
(続く)

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