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朴裕河と「同志的関係」なのはハンギョレのような韓国進歩勢力(2)

前回述べた朴裕河を支持・擁護する韓国の知識人声明、その賛同者のメンツを見ていると世の中の何もかもが信じられなくなってくると述べた。つまりこれまで朴裕河的な歴史観や思考や行動とはほど遠い、社会的弱者の味方であるとか民主主義・社会正義を追求するような活動をしてきたはずの人間達が何人もこの賛同者に加わっているからだ。これが例えば文昌克(문창극 ムン・チャングッ 2014年に朴槿恵によって総理候補に取り立てられた中央日報元主筆。「植民地支配は神の意思」という妄言で候補を辞退)のような軍事独裁政権の流れを汲むバリバリの植民地近代化論者で極右ニューライトが朴裕河支持声明に入ったというなら、その事自体の良し悪しはともかく一応筋は通っている。ところがその手の明確にニューライトや旧軍事独裁政権支持派の看板を掲げた極右系の者はこの賛同者名簿ではまず見当たらない(飽くまで筆者がざっと見た範囲では)。むしろいわゆる「民主化勢力」の流れを汲む連中がこの声明賛同者の中には非常に目立つのだ。例えば金大中・盧武鉉政権時代に要職を務めた大学教授の文正仁(문정인 ムン・ジョンイン)。性暴力被害者や妊娠中絶の問題を取り上げたドキュメント映画で2014年に韓国の「女性映画人賞」の部門賞を受賞した事もあるチョ・セヨン(조세영)。全泰一の母親や双龍自動車解雇労働者の籠城闘争を取り上げた社会派ドキュメント映画で名を上げた太竣軾(태준식 テ・ジュンシッ)などがこぞって朴裕河を支持しているとはどういう事か。韓国の民主主義とやらはこの程度のものに過ぎなかったという事を、この者達が実にはっきりと逆説的に説明してくれている。とりわけチョ・セヨンはこれまで女性のジェンダー問題を扱った映画を撮ってきたくせに、最たる性暴力被害者である日本軍「従軍慰安婦」をセカンドレイプするような真似をしているのだから、そのおかしなポスターデザインと重ね合わせて考えるに、この女はまさに「韓国のろくでなし子」に過ぎなかったという事だろう。民主主義や社会正義や表現の自由の仮面を被って、実際には自分の商売と売名しか頭にない人間というのはどこの国にもいるものだ。

そしてこの韓国側声明賛同者に何人かハンギョレ関係者がいるのだ。かつてハンギョレに在籍歴があった(今も?)者はもちろん、紙面に記事や連載を持った「岩波書店の著者」ならぬ「ハンギョレの著者」どもである。代表例が洪世和(ホン・セファ 홍세화)・蔣正一(チャン・ジョンイル 장정일)・琴泰燮(クム・テソプ 금태섭)の3人だろう。もちろん韓国での知名度とは違って日本ではそれほど知られていないであろうから、この3人がどんな輩なのかを以下に述べておきたい。

一人目の洪世和は韓国の民主化運動ではそれなりに伝説的な人物で、朴正熙の維新政権末期にはフランスへの亡命を余儀なくされ、そこでタクシー運転手をしながら執筆活動をした事は有名な話だ。2002年、つまり金大中政権になってからようやく韓国に戻れるようになり、同年にハンギョレの企画委員になった。今はどうか分からないが、洪世和が少なくとも2009年頃までハンギョレの企画委員として同社に在籍していたのは確実であり、その頃にはすでに同紙はじめとする韓国進歩言論社達は「和解のために」など朴裕河の著書をヨイショしていたのである。洪世和は一時期進歩新党(現・労働党。旧民主労働党から出て行った通称「PD派」と呼ばれる分派セクトで、ヨーロッパ式社会主義や福祉国家ばかりを無条件に盲信崇拝する傾向が強い。左派ながら反民族主義・反北主義・反朝鮮労働党を標榜し、今やすっかり極右用語となった「従北」という民族主義者や平和統一運動への罵倒語はこのセクトが最初に使い始めた。日本の反北朝鮮勢力との関係ではアジアプレスの石丸次郎と近しい。現在の正義党もこのPD運動の分派であり、いずれも思想的にはドイツ緑の党のような「第三世界諸国への人道的介入」「戦争賛成左翼」的色彩が濃い。進歩新党は実際にNATOによるリビア侵略の際には「独裁者カダフィ打倒」を叫んで、NATOの肩を持つようなデモまでやっていた。ちなみに朴露子や「重重」の安世鴻もPD運動の系統である。安世鴻がアジアプレスとベッタリな理由は…もう分かるよね?)の代表を務めた事から分かるように(昔はともかく今は)民族主義に否定的で、そこが朴裕河の「韓国の民族主義が悪いおかげで日本の右派が強くなった」という戯言と意気投合したのだろう。結果、日帝の植民地支配を免責する結果になるとも考えずに…。ハンギョレの記者が朴裕河問題を云々するなら、まずは真っ先に大先輩である洪世和をどうにかしろよという話になるだろう。禹範善がどうのこうのではなく、自分の身内である洪世和をである!
ちなみに洪世和の公式サイトの名は「美しい国 아름다운 나라」という…。日本にいる我々には超聞き覚えのある名だ。それもものすごく嫌な! 某犯罪組織幹部と激似の某国総理(笑)の「美しい国」と、朴裕河を支持する韓国人作家の「美しい国」…。
結論:どっちの「美しい国」も目指す所はおんなじ(日帝免罪・日韓和解)だ! 日韓仲良くし過ぎだぜ!

二人目の蔣正一は小説家というふれこみで今までハンギョレの常連執筆者であったばかりか、「帝国の慰安婦」が出版されて物議をかもした時には真っ先に朴裕河擁護の論陣を張った男でもある。蔣正一の朴裕河擁護記事は当時ハンギョレの紙面にデカデカと掲載され、蔣正一個人のみならず同紙もどれだけ朴裕河を持ち上げていたかが分かろうというもの。朴裕河・蔣正一・ハンギョレの三者は同志的関係どころかあからさまな共犯関係だったのだ。はっきり言って蔣正一の朴裕河擁護(崇拝)は韓国でもかなり狂信的な部類に入り、ほとんどカルト宗教がかっている。蔣正一の目には朴裕河が教祖様か、下手したら「神様」に見えるのではなかろうか。蔣正一は講演や記事で「朴裕河教授の言ってる事は何もかも正しい。(問題になった)本のこの部分について、朴教授はこれこれこういう意図で書いたのですッッッッ!」という、まさに教祖様の教義を目一杯拡大解釈・好意的解釈して忖度するのに躍起になっているのだから、まさにミスター忖度マンそのもの。それこそ傍から見ていて哀れに思えるほど必死にだ。韓国にはこうした「朴裕河教」「Cult of 朴裕河」としか言いようのない狂信者グループがフェイスブックを媒介して一部に存在する。蔣正一はさしずめ「Cult of 朴裕河」の門徒筆頭か布教長といった所か。こうした「朴裕河を神と崇める邪教集団 박유하를 하느님으로 모시는 사교집단」がそのうち信仰に狂った余り、KKKやイスラム国やオウムや至尊派(90年代前半に殺人・強盗・強姦などを繰り返した韓国の狂信的犯罪集団)などのような殺人テロ集団になるのではないかと、他人事ながら心配になってくる。ハンギョレはこういう狂信者をさんざん重用しといて、今さら何を言っているのかという話なのだ。

最後の琴泰燮は弁護士で、元検事のいわゆるヤメ検弁護士である。が、この男が韓国で有名になったのは検事時代の2006年にハンギョレで持った連載がきっかけだった。そのタイトルは「捜査を思い通りに受ける方法」と言い「取調べを受ける事になっても黙秘して、いい弁護士を見つけるのに専念しろ」などの「テクニック」を現役検事が指南するというもので、それが良くも悪くも大きな反響を呼んだ。ただ連載の余波があまりに大きかった為、2007年に琴泰燮は検事を辞めて弁護士に転身する事になる。好意的に解釈するなら、当時の琴泰燮の連載はハンギョレのような進歩派メディアに載った事で、取調べにおける人権問題などに一石を投じる意義はあっただろう。日本でもどこでも検察というのは悪い奴らの巣窟だが、韓国の検察はとりわけ長い独裁政権時代に民主化運動や労働運動を弾圧する尖兵としての「公安検察」の色彩が今でも濃厚(韓国検察は警察と同じで、人脈的にはもちろん独立運動を弾圧した日帝時代の親日派検事の流れをそのまま受け継いでいる)で、その金銭問題や収賄問題、取調べの際の人権問題の深刻さは度を越している。韓国の検察OBが日本の検察や検事を見ると「日本の検察は何て素晴らしいクリーンな法の番人なんだ!」と大感動してしまうほどだ。日本に住む我々にはとても信じられないが、これは冗談ではなく本当の話である。韓国人が日本という国に対して「美しい誤解」を非常に抱き易い社会環境にあり、これは非常に問題であろう。逆に日本の立場から考えれば、経済・文化侵略をしたり歴史問題をチャラにするのに、北の朝鮮民主主義人民共和国と違って南の韓国ほどチョロい相手はいないという事でもある。最近韓国で出た日韓請求権協定の裁判結果や、それを「韓国側からの関係改善シグナル」とみなしての外相会談決定を見ても分かる通りで、早く言えば韓国という国は完全に日本からナメられているのだ。
いずれにせよ琴泰燮がこの連載で名を上げ、ハンギョレにも貢献した、立派な「ハンギョレの著者」であった事は間違いない。ちなみに琴泰燮はその後2012年大統領選挙で安哲秀に取り入って側近となった。韓国政界で琴泰燮は「安哲秀派」筆頭格のようにも言われている。
こうした、進歩派新聞紙上で一見反権力っぽい検察取調べ対抗策指南をやっていたヤメ検弁護士が、今や朴裕河を支持しているのだという。「日韓和解」とやらは朴槿恵政権(になって急に決まったのではなく、実際には民主化以前の昔から)の規定路線であったのだから、琴泰燮は「反権力」どころかまさに韓国の国策国益に忠実な「愛国弁護士」だったという事である。この弁護士がやってきた反権力や民主主義とやらがただのポーズに過ぎなかった事を、当人自身が取調べを受けるまでもなく「自白」してしまったというオチであった。当然琴泰燮が書き広めた取調べ対抗マニュアルは、朴裕河自身も取調べの際に大いに活用したであろう。いや、琴泰燮自身が朴裕河の擁護に名乗りを上げているのだからそれ以上だ。日本でも橋下徹や臓器売買もオッケーな某表現規制反対派弁護士(この弁護士については筆者も個人的に会った事があり、別の機会に論じたい)、さらには一部で爆笑・哄笑・酒の肴にされている「強姦に強い弁護士」に至るまで人権感覚の欠片もないどーしよーもない不良弁護士が山のようにいるが、韓国も決して負けてはいない。

「従軍慰安婦」被害者に侮辱の限りを尽くしている「セカンドレイプ犯」朴裕河。
その「セカンドレイプ犯」を必死になって擁護している弁護士・琴泰燮。

この件が我々に与えてくれる教訓とは、ハンギョレと縁の深い弁護士・琴泰燮こそまさに「韓国版・強姦に強い弁護士」に他ならなかったという事だ! ちなみに琴泰燮のいる法律事務所の名前は「法務法人 共存 법무법인 '공존' 」と言うのだそうな…。おまえは何と「共存」するというんだ、何と!

さらに琴泰燮は朴裕河の件で非常に無茶苦茶な擁護記事をオーマイニュースに載せていた。はっきり言って凄絶としか言いようのない内容で、まさに「帝国の慰安婦」の内容並みに非論理と恣意的曲解のオンパレードだろう。朴裕河のごとき者を妄信してそれを支持・擁護するような人間はこういう堕落の仕方をするのが必然だという、典型的サンプルではないか。あまりに噴飯物の内容なので、くれぐれも閲覧は「自己責任」でお願いします!

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002170669
「帝国の慰安婦」読めずに日本と討論したら(朝鮮語記事)
「主張」朴裕河教授事件で見逃すべきでない一つの側面
2015.12.24 15:29 最終アップデート2015.12.24 15:29
文:琴泰燮

上記記事を読んで筆者は、そもそもこの弁護士大丈夫なのか、何かあった時にこいつに弁護を頼んで大丈夫なのかと思った。そんだけ酷過ぎる記事である。「言論の自由」を大義名分に朴裕河と「帝国の慰安婦」を擁護しているのも、日本の表現規制反対派と酷似しているだろう。おまけに琴泰燮はこの記事で「『帝国の慰安婦』が禁書になったら、同書を読んだ日本人と論争出来なくなる」みたいな事を言って擁護しておきながら、「自分は歴史学者じゃないから一次資料を探して事実を確認したり、朴教授の解釈に対して評価を下す能力がない」などと言って本の内容が正しいかどうかについては逃げ回っているのだから話にならない。同書の誤った部分については鄭栄桓氏らが今まで何度も詳しく述べて来たし、それらは朝鮮語にも訳されている。歴史学者でなくても「帝国の慰安婦」の問題点は十分に知る事が出来るではないか。そんな事すら怠ってる奴が「『帝国の慰安婦』が禁書になったら、同書を読んだ日本人と論争出来なくなる」とか馬鹿じゃねーの、の一言である。

韓国では今、こうした人間達が大挙194人も集まって「言論の自由を守れ」「日韓和解」を口走っているのだ。外相会談を前にして、日本の安倍にしてみれば実に大喜びではないのか。「韓国にはまだ『一進会』が存在してたのかよ」と。しかも19世紀末から20世紀初頭にかけての朝鮮侵略の時には、日本は砲艦外交で王朝政府を脅迫したり抵抗する民衆を大虐殺するなどそれなりに「手間」をかけて植民地化したものだが、21世紀の韓国では政権レベルで和解推進なのはもちろん、進歩派知識人達までもが自発的に今回のような「親日団体」を結成して「朴裕河教授の言論の自由を守れ! 日韓和解バンザイ!」の大合唱なのだから、今の日本は何と仕事がやり易い事か!
(続く)
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