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吉方べきは朴裕河との公開討論会の最後に何をしゃべったのか?

先の記事で吉方べきという人間は非常に胡散臭い所があるという疑問を呈したが、もう一つ吉方の「本性」を垣間見れるネタを提示しておきたい。この者は件の朴裕河狂信者グループが団体を発足する前から朴と公開討論などをやってきた間柄だったのだが、2015年1月31日の討論会の終わりに言ったコメントが興味深い。と言うか、これぞまさに「馬脚」というやつではないか。以下にそれを翻訳抜粋する。強調部分は訳者による。

「私はこの問題(従軍慰安婦問題:訳注)に対する確実な結論のようなものを持っていない。熱心に勉強もして考えても来たが、この問題が大変多面的で色々と見る視覚によって解釈も違って見え、事に当たるのが少し難しい、正直言って。平均的な日本人よりも私は日本の責任を積極的に認定せねばならないと見る立場ではあるが、そうした立場から見ても実際に少し不都合な所がある本(「帝国の慰安婦」の事:訳注)ではある。一つは、日本の右翼や保守団体達がこれを利用するのではないかという事だ。もちろん韓国でも多く言われる話だ。それはもちろん論議をしながら越えていかねばならないが、そうした人達の為にこの話をしてはならないというのは同意出来ない。この本自体に相当な意味があると私は考える。例えば強制連行であるとか年齢帯であるとか数字であるとか挺身隊との混同であるとかいう点などに対して、現在広く知られている事達は明らかに事実と掛け離れている。朝鮮人業者が介入したとかいう事なども明らかな事実だ。韓国人達はこういう事などを無視してはならない。こうした事を紹介した事だけでもこの本は相当な意味がある。

だが私は日本に法的責任を問うのは難しいという部分では確信が立たない。以前にはアジア女性基金のような日本の努力を私は高く評価し、そうした努力を韓国があまりに卑下しているのではないかという不満もあった。だが今安倍内閣の有様を見ると、河野談話も否定したり否定的に見て、もちろん公式的な立場ではないが最近手放しでそうした人達も多い。もしやこれは、後に他の話を出来ないように事前作業をしているのではないかという考えもわく。だから河野談話は談話形式であった為に今違う話がこのように出得るのではないかという話だ。その為これからは法的に少し明らかに解決策を提示せねばならないのではないかという考えを、最近多く思う。いずれにせよそうした立場だし…。ここに来るまで気掛かりな事が一つあるとすれば、韓国人達の内でこの本をよく読んで論議するという方々が多いという事実に驚いたという事だ(笑)。どれだけいるのか実際疑問だった。こうした現象が実に良い事に見える。いずれにせよ、するべき話は全てするべきではないか。こうした行事は非常に肯定的だ」

原文記事URLはこちら。
https://www.facebook.com/radicalthird/posts/801364689946003


スゲエもんである。このフェイスブック運営者「帝国の慰安婦、法廷から広場へ 제국의 위안부, 법정에서 광장으로」というのは名前見ただけで推測出来るように朴裕河の「信者グループ」の一つで、そういう所が「日本人の討論相手」として肯定的な材料に利用しているのが吉方べきという人間だ。

吉方センセイは「帝国の慰安婦」という本に「相当な意味」があると考えているのです! 吉方センセイは他ならぬ韓国人に対して「朝鮮人業者がいた事を忘れんな!」と説教しているのです! 吉方センセイは他ならぬ韓国人に対して今言われている「強制連行であるとか年齢帯であるとか数字であるとか」は事実と掛け離れているんだと説教しているのです! 吉方センセイはアジア女性基金を「高く評価」していたのだそうです! 吉方センセイはこの討論会があるまで「韓国人は帝国の慰安婦をまともに読まず論議していた」と完全に見下していたのだそうです! ものの見事に朴裕河教授の主張と一緒ではありませんか!

…冗談はともかく、吉方の言ってる事は朴裕河の主張をそのまんまなぞってるだけじゃねえのか? 朝鮮人業者がいた事を韓国人は忘れるなだの、強制連行やその数字と年齢帯が事実と掛け離れてるだの、朴裕河が「帝国の慰安婦」で言ってたデタラメそのまんまではないか。挙げ句が「こうした事を紹介した事だけでもこの本は相当な意味がある」だ。まさに噴飯ものであろう。おまけに最初から「私はこの問題に対する確実な結論のようなものを持っていない」と逃げ口上というか「免責事項」をちゃんと述べるのも忘れない。吉方はものの見事に模範的な「普通の日本人」です! よかったね!
はっきり言わせてもらうが、吉方べきと木村幹のどこが違うんだ? 吉方と木村は喧嘩してるだって? まあ、左翼でも右翼でもヤクザでも企業でもどんな世界でも内ゲバってのはあるもんだから(笑)。こういう人間が帝国の慰安婦や2015日韓慰安婦合意にちょっと批判的ぽい事を言ってみせるなど、どれだけ中身のない不実な事であろうか! 要するにインチキなのだ。
しょせん吉方べきという男、日帝目線が本性であり、ただただ己の「営業と商売」しか頭にないという事であろう。そもそもこの輩は韓国の極右新聞・朝鮮日報(日本で言えば読売や産経のポジションに該当)日本語版立ち上げ人の一人であった事からも分かるように、その本性は典型的な「日韓癒着派」の商売人である。吉方べきは「韓国の独裁政権と日本政府は共犯関係」という1965年体制(日韓協定体制)にしがみついて利益を得る閥にいる訳で、そうした「営業」の妨害になるから嫌韓が邪魔というだけなのが本音だろう。そういう立場であれば朴裕河の求める「日韓和解」は商売上歓迎すべきであるし、「帝国の慰安婦」をあれだけ肯定的に持ち上げるのも不思議はない。この男が朴裕河信者集団の「発会記念興行」に正式にゲスト講演者として招請されたのも当然と言えば当然だったのである。

いずれにせよ間違いなくはっきりしているのは、吉方べきという日本人がとんでもないインチキ野郎であるという事、喧嘩(しょせん日帝者同士の内ゲバ)相手の木村幹と本質的に何の違いもないという事、何よりも「帝国の慰安婦」を大変意味のある本だなどと肯定的に持ち上げているという事だ。だからこの輩がわざわざ差別的な言い回しで嫌韓を批判しても何の不思議もなかったという話である!
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吉方べきという人物について

この人物については前々から胡散臭いという印象しかなかった。その胡散臭さというのは要するに例の金明秀に似た気持ち悪さとでも言うか。
筆者が吉方について知ったのは朴裕河問題との絡みである。韓国には朴裕河を神と崇めて「日韓和解」に狂奔するキモい邪教徒集団が(保守・進歩問わず!)一定数存在し、この連中は自らを「東アジア和解と平和の声」(笑)と称して2015年6月20日に「発会興行」とも言うべきシンポジウムを開いた。そこのゲストの一人に吉方べきが参加していたのだ(ついでに言うと、このシンポには当然ながら浅野豊美(笑)もゲストで出ている!)。ただし吉方は浅野豊美や大江健三郎や蔣正一のような熱烈な擁護派ではなく、一応朴裕河に対して批判的に見えるスタンスをとっている。だがこのシンポジウムは明らかに「朴裕河を神と崇めるカルト集団」が団体を立ち上げた「記念祝祭」であり、抗議デモや純粋に事実だけを伝える為の取材ならともかく、まともな人間なら気持ち悪くてとても近付く気になれないだろう。そんな所へ平然とノコノコ講演者として出かけた吉方は何を考えているのか。周囲が全部朴裕河の信者や擁護者ばかりの中に一人だけスタンスが違うかのように見える者を混ぜて「これは政治的に偏向した集まりではない。誰の参加も歓迎している」かのような口実をデッチ上げる役割にしかなってないだろう。もっとも吉方がこの日のシンポで何をしゃべったかは公開されてないので分からないが、少なくとも鄭栄桓氏のように朴裕河相手に真っ向から激論を交わすような事は考え難い。吉方はその後も何度か講演会などで朴裕河と同席しているからだ。もちろん吉方は「帝国の慰安婦」に一応批判的なスタンスという事になっていて、その立場から朴と「討論」しているのだが、その和気あいあい過ぎる様子は見てらんないの一言である。これって「無気力相撲」なんじゃね?と。真面目に朴裕河を追及してるようには思えないという疑念を抱かせるに十分だ。吉方は単に自分の「営業」の為に朴裕河に批判的っぽいスタンスを装っているだけではないのか。吉方が日帝植民地支配の清算やその正しい歴史を伝える、あるいは在日朝鮮人の人権問題といった事を真剣に考えているのか疑わしいという疑念を筆者は今でも拭いきれない。

なので吉方が以下のように嫌韓・嫌中を批判しているはずのツイートで、「知的能力」だの「筆跡」がどうのという差別的な言い回しをしても全く意外ではなかった。むしろ馬脚を現したなというのが筆者の感想である。

https://twitter.com/tabisaki/status/749918630071062532
吉方べき
‏@tabisaki
閲覧注意案件。知的能力にも疑問を抱かせる筆跡だが、だとしても、中国人や韓国人へのヘイトに向かわせる社会の空気があってこそ、こうなったはず。七夕の短冊、子供もこれを見るのだ。
3:51 - 2016年7月4日

日本と韓国の「少子高齢化問題」

日本がずいぶん前から極度な少子高齢化に入り、現実に今や人口が減り始めているのは誰もが知る通り。「このまま人口が減って行けば日本はじんわりと死ぬ」などという話もあるが、筆者に言わせれば「別にいいんじゃね?」の一言だ。それでなくとも日本は人口多過ぎるし、元よりこんな国は亡んだ(あるいはそこまで行かなくても、今よりはるかに国力や国際的位相が低下する)方が日本人自身にとっても、何より他のアジア人民大衆にとっても間違いなく幸せな事であろう。だからこそ「日本死ね」だ。
そう言えば昔筆者とおんなじような事を言った男がいた。「教育工場の子どもたち」とか何とかいう題名の本だったと思うが、そのあとがきで「もし日本が今より貧しくなったとしても、その方がアジアの国々にとっても、何よりも日本人にとっても幸せな事だろう」といった趣旨の事を言っていたのである。これには筆者も当時その通りだと思ったし、今でもそう思う。で、その本を書いたジャーナリストに名前を尋ねれば、鎌田慧と答えた…。それから約30年後、鎌田記者は都知事選挙で「福祉は難癖」と詭弁の限りをつくして細川・小泉組を応援し、挙げ句は朴裕河の「帝国の慰安婦」をも大絶賛するという、どこに出しても恥ずかしくない立派な模範的大日本愛国臣民へと変貌を遂げましたとさ。
Happy End!

…冗談はともかく、日本で少子高齢化による人口減少を「国が亡ぶ、国が亡ぶ」と愛国者目線で騒ぎ立てている連中ほどウザい代物はいない。子供が少ない多いの問題ではなく、保育制度や教育制度の充実と安定が問題なのだから。「子育て支援」と「少子化対策」は同一ではあるまい。子育てや教育の支援というのは出生率や人口の増減に関係なくやるべき事だろう。それらに付随する結果として子供が多く生まれて人口が増加するという事はあっても、最初から「人口増加が経済発展の礎ッッッッ!」「産めよ増やせよッッッッ!」を目的にしてやるのは完全に前後を取り違えている。それは単なる国家主義的富国強兵策でしかなく、必ず悲劇的結果を招来するであろう。子育て支援や教育の充実を「少子化対策」や「人口増加」の手段とすべきではない。
とは言え、それすら日本で実現する事は現実問題としてあり得まい。「女は子を産む機械 by柳沢伯夫」「女は子を産んで国家に貢献しろ by菅義偉」「産めよ増やせよ。ただしお国は子育て支援なぞしません。子育ては自己責任・自己負担で。そうして育てた子供は漏れなく国家の奴隷的労働力として捧げよ」「女が子供を保育園に預けて仕事行くなんて生意気だ」というのが明治以降今も変わらぬ日帝の「國體の本義」なのだから、それ以前の問題だ。

そんな日本の「少子化問題」だが、同じような悩みを抱えていると言われているのが韓国である。韓国でも日本と同じでかなり前から「少子化問題」とその対策を求める声が上がってきた。日本と韓国は悪い部分ばかり似た東アジアの極右双子国家、こんな部分まで似てやがる…。と言いたくなる所なのだが、どうも韓国の実態はおかしいのである。結論から先に言うなら、韓国の「少子化」というのはガセである可能性が極めて高い。なぜかと言うと、韓国は出生率が日本並みかそれよりも低い(2010-2014年で1.23)という事になっているはずなのに、もうずっと人口が爆発的に増加し続けて落ち着く気配がないからだ。1980年代に在日社会では本国を指して「5000万同胞」という言葉がよく使われた。これは当時の南北本国の人口を合わせた数である。北が2000万届くか届かないか、南が3000万プラスアルファといった所で、それを称して「5000万同胞」と言っていた。その後、北ではあまり人口が増えず今でも2400万人くらいだが、南ではあれよあれよと言う間に人口が激増して2015年現在で5100万に達してしまった。80年代に南北合わせて約5000万が、今や南だけで5000万超している。異常なほどの人口爆発としか言いようがない。これのどこらへんが「少子化」なんだ? 中国では今や「一人っ子政策」をするまでもなく確実に少子化が始まっているというが、韓国の現実は全く逆だ。理解が出来ない。日本の出生率が1.46(2015年)で毎年約28万人ずつ人口が減ってるのに対し、韓国では出生率がそれより低い1.23で今でもあんだけ人口が爆発的に増えているのだから、こんな酷い矛盾がどこにあるというのか? 
ちなみに誤解のないように言っておくが、南に対して北の朝鮮民主主義人民共和国であまり人口が増えなかった理由は晩婚が非常に多い事と、性や家庭で子供を作り育てる事に関する教育がある程度しっかりしている所が大きい。南や日本の右曲がりな連中は「大飢饉のせいだ」と言いたいであろうが、それは違う。90年代の「苦難の行軍」と言われた大飢饉の死亡者数は20-30万人(もちろんこれとて痛ましい数だが)というのが今や定説であり、これは他ならぬ韓国側も認めているのだから。石丸次郎や萩原遼や高英起辺りが今でも諦めきれずに扇動している「餓死者300万人説」というのは、今やまともな研究者や国連はもちろん、韓国政府ですら採用していないトンデモ説だ。これは逆に言えば石丸次郎ら(とそれを追従している李信恵や梁英姫や「凡」などの、しばき隊系在日不良分子ども)がどれだけロクでもないトンデモかという事の証左でもあろう。朝鮮共和国で人口があまり増えてない事と90年代飢饉の相関関係は小さいと見るべきである。さらに、この人口増加の緩やかな朝鮮共和国は今でも無償教育を堅持しており、少なくとも子供を保育園や幼稚園に入れられなくて苦悩する母親はいないという事、金正恩時代になってそうした子供の養育施設や学校の建設が全国で著しく増加している事実も付け加えておく。

韓国に話を戻すと、これだけ低い出生率でこれだけ人口爆発が起こるのは考えられない話で、明らかに何かがおかしい。何らかのミスなのか意図的なものなのか理由と原因が分からないのだが、おそらく韓国の出生率統計というのはとんでもなく間違ったデタラメな数字が発表されているというのが筆者の推測である。日本よりも狭い朝鮮半島の、それも約4割程度の土地に5100万もの人口がひしめいているのだ。韓国が手を打つべきは「少子化対策」ではなく、人口の激増に伴う生活環境・自然環境破壊問題と人口の抑制であろう。
非常に嫌な予感なのだが、朝鮮半島の南半分は何10年もしないうちにまともに人が住める土地ではなくなるのではないかという気がしてならない。人口爆発に加えて、異常な数の原発、四大河川事業(李明博政権が行った韓国の大きな川四つに大量のダムを作って水の流れを堰き止めた大工事)による信じられない程の水質汚染などを放置するどころか推進し続けているのは狂気の沙汰である。特に四大河川の汚染は深刻で、日本ではほとんど報道されないが発癌性のアオコがあれだけ異常発生する様は地獄そのものだ。これの影響による飲料水汚染で今後どれだけ健康被害が出るか分かったものではない。仮に破局的な原発事故が起こらなくても、韓国では今後間違いなく癌患者が激増するだろう。もっともそうなった場合、環境汚染が原因の疾病で大量の死者が発生、人口が減った結果「見ろ、やっぱり韓国の『少子化と人口減少の危機』は正しかったんだッッッッ!」という牽強付会的結論が導き出されるという逆理も十分起こり得るが…。
日本? そんな韓国の未来予想図よりも、今現在はるかに悲惨でしょ? 人類史上最悪の原発事故起こしたの何年前よ? 

嫌韓や「仲良くしようぜ」一派や朴裕河擁護派集団が何と言おうと、日本と韓国は一貫して癒着・共犯関係にあるばかりか(悪い部分ばかりが)非常によく似た仲良し国家同士である事は否定しようのない厳然たる事実だ。ここ何年かで言われている「日韓対立」ほど壮大で酷い大嘘はない。2015年末の「日韓慰安婦合意」は日韓癒着・共犯関係の最たる象徴だ。が、そんな両国にももちろん違いはある。その最たるものの一つが「少子化」ではあるまいか。日本の少子高齢化は間違いのない事実で人口も現実に減り始めているが、韓国の「少子化・低出生率」は明らかに間違い(嘘?)で実際には人口が激増し続けているという事だ。あるいは逆に「少子化」の方が正しくて、人口が減ってるのを増えていると間違えている可能性も考えられるが。いずれにせよ韓国の「少子化」と「人口増加」のどちらかが間違っているのは確かだろう。
しかしながら日韓の大きな違いを一つ見せ付けられた所で、我々はここでまたどんでん返し的に日韓の仲良しそっくりぶりを突きつけられてショックを受けるのである。それは「少子化・人口減少の日本」「少子化(?)・人口爆発の韓国」共に子育て・教育支援に恐ろしく冷淡で、特に母親に対して子供を産み育てるのに過大な負担と労苦を押し付けたがるという事だ。「女は子を産む機械。黙って国家の為に産んで増やして貢献せよ」と強要したがる割には肝心の子育てをまともに支援せず、女性の自己負担・自己責任でやらせようとしたり、働く女性を生意気視し、セクシズムが蔓延してるという点で実に両国はそっくりではないか!

「金正恩と対話したるぞ」というドナルド・トランプの発言

ある意味でなかなか「ええアイデア」だと思う。それはどういう事かって? 日本と韓国からもっと米軍駐留費(思いやり予算、またはみかじめ料とも言う)を搾り取るのに有効な手だからに決まっているではないか! 

まず最初に弁えておかねばならないのは、ドナルド・トランプという人間の本質である。米大統領選挙戦に入って多くの人々が忘れかけているようだが、そもそもトランプという人間はアメリカでも名うての強欲経営者として知られた人物であった。その強欲商法で一財産作って政界にも進出し、今また大統領選挙にも挑むようになって、その様々な暴言から「狂人」などと呼ばれる事も少なくない。だがトランプという人間は果たして何かに「狂って」はいるが「愚鈍」ではなかった。この者を愚かだと考える人間がいるなら、その人間は間違いなく重大な過ちを犯す事になるであろう。アメリカ有数の強欲経営者としてのトランプの前歴と本性を考えれば、この者が何に「狂って」いるかは言うまでもあるまい。日本や韓国に対して「守って欲しかったら米軍の駐留費を全部負担せい。さもないと撤退したるぞ」というのは、まさに自分の会社でやってきた強欲商法をそのまま大統領になった際の政策へ当てはめたに過ぎない。自分のビジネスの成功体験を政治にも当てはめるというのは企業家出身の政治家がよくやる事で、世界中どこでも見られる。韓国でも李明博がそうであったし、もちろんこれらは大抵の場合において無残な失敗や大惨事をもたらす。トランプの諸発言を見ているとこの男が大統領になってやりたい事というのは、要するにアメリカを自分の強欲商法会社になぞらえて「業績」を上げる事。すなわちどれだけ稼ぐか儲けるかという部分に主眼が置かれている。アメリカ資本主義&新自由主義の最も特徴とする点は「収奪」であり、世界中のあらゆる国、特に奪い易い所から徹底的に絞り取る訳で、中でも日本と韓国のようにアメリカの要求をほぼ100%(か、時にはそれ以上に)何でも聞いてくれる属国に対してトランプが「みかじめ料値上げ」を言ってくるのは当たり前の話だ。そして日韓共にこれを拒否出来ない、それどころかトランプのズボンの裾にしがみついてでも「喜んで駐留費を値上げさせていただきますから、我々をお守り下さい」と哀願してくるのは目に見えている。が、万(億?)が一にも日本と韓国がそれを渋った場合のカードとして「金正恩との対話」が出て来るのである。日本と韓国が米軍駐留費値上げを渋った場合、多分トランプは朝鮮共和国に何らかの特使を派遣して対話の振りをするであろう。理由は何でも良い。朝鮮国内で反政府活動をして逮捕されたアメリカ人の釈放問題でも何でもいいだろう。そこで朝鮮との「平和協定」「制裁緩和」云々という話をほんのちょっとリークするだけだ。その途端日本と韓国は一大事、自分らを見捨てて北と手を結ぶのか、ニクソン訪中の悪夢再来か、となる。そうなれば日韓は「お金は望み通りいくらでも差し上げますから、米軍様は永遠に韓国と日本(特に沖縄)に御駐留下さい」と言って額を地面に打ち付けて土下座してくるに決まっている。日韓が米軍駐留費の値上げを飲めば、トランプは朝鮮との対話(の振り)を即座に中止する。元からトランプに朝鮮共和国と対話したり関係改善、果ては平和協定を結ぶつもりなどカケラもありはしないのだから。トランプの言う「金正恩との対話」というのは万が一にも日韓が自分の言う事を聞かなかった場合の保険的外交カードとしてちらつかせているだけであり、それが実現する可能性はゼロであろう。

次期政権においてもアメリカの対朝政策は「力による圧迫」か「戦略的忍耐という名の黙殺」以外にあり得ないのではないか。南や日本と同じでアメリカの首脳達も朝鮮共和国の事を「旧東欧やソ連と同じで、ほっとけばいずれ崩壊する」程度の認識しか持っていないからだ。それが転換するとしたら、朝鮮共和国の軍事力や経済力が無視出来ぬほど飛躍した時であり、それは十分に実現可能な事だがそれなりの時間を要する。

「トランプ旋風」の反応を見ていて最も滑稽なのは「トランプが当選したら日本(韓国)はアメリカから『独立』出来る。自主防衛や核武装も出来る」とはしゃいでいる人間達だろう。結論から言うならば、例えトランプとヒラリーのどちらが大統領になろうとも、アメリカは決して日本と韓国を手放す事はないし、これらの国の「自主防衛」や「核武装」も絶対に認めない。

人類の歴史上、自ら好き好んで植民地や保護国・属国を手放した帝国主義国家があるだろうか?
ない! 断じてない!

「トランプが大統領になったら日本は独立だッッッッ!」と喜んでいる人間(そのほとんどが頭の悪そうな右曲がり)達は自分の立場で考えてみたらいい。あんたらがもし旧日帝の指導者(でなくとも、それを支える皇国臣民)だったとして、台湾や朝鮮やパラオの独立を認めますか? 沖縄の独立を認めますか? 満州国を解体して中国に返しますか? 北海道をアイヌに返還しますか? これらは日帝の立場からすれば絶対にあり得ない事であり、それが帝国主義というものなのだ。旧日帝に例えるまでもない。今の日本(もアメリカの下位従属国とはいえ、当然帝国主義国家の範疇に入るが)がジプチの自衛隊基地を撤去するのか。そんな事は絶対しないし、「トランプ当選で日本独立」派の日本人で「だから日本も自衛隊をジプチから撤退させよう」などと主張する者は間違いなく0%であろう。ましてや日本と韓国はアメリカの要求を100%か時にはそれ以上に何でもハイハイと聞いてくれる(もちろんそれに伴う駆け引きがない訳ではないが)、ある意味植民地以上に便利で収奪し甲斐のある国である。それでなくとも「アメリカの国益」を表看板に掲げるトランプがこれらの国を今以上に絞ろうとする事はあっても、「独立」させる事などあり得ない。
日本で「トランプが大統領になったら日本は独立だッッッッ!」とはしゃいでいるメンツというのは古谷経衡だの高須院長だの島田洋一だの孫崎享だの、名前見ただけで頭痛がしてくるような奴らばかりだが、韓国でもやはり同じような事を言ってる奴らがいる。延世大学の文正仁がそうで、この男は韓国でも名うての出世亡者として知られるインチキ学者だ。以前は金大中や盧武鉉にくっついて進歩派のような振りをしておきながら、その後政権が変わるや朴槿恵政権の政府審議会(統一準備委員会)委員にちゃっかり潜り込むという無節操漢の権化みたいな学者だ。おまけに「帝国の慰安婦」の朴裕河の擁護者の中では一番の大物学者でもある。文正仁は「トランプ大統領、あるいは韓国にとって祝福かも」とまで言っている。いずれにせよ、日本でも韓国でも本当にロクでもない連中が口を揃えて「トランプが大統領になったら日本(韓国)は独立だッッッッ! 自主防衛だッッッッ!」とはしゃいでいる状況だ。何と愚かな連中である事か!
トランプが大統領になれば日本と韓国は独立出来るだって? おまえら帝国主義国家の臣民のくせに、帝国主義ってモンをまるで分かってねえぜ。そんな事を言っている者は、「沖縄の米軍を本土に引き取った後、その跡地へ自衛隊が入って来るなんてあり得ない」みたいな寝言を言っていた某活動家並みにお人好しの馬鹿であろう。

アメリカは日本と韓国を決して手放さない。これはトランプとヒラリーのどちらが大統領になろうとも同じ事である。そしてアメリカが米軍駐留費の更なる負担を求め、嫌なら出てくぞと脅してきた場合、日本と韓国はそれを究極的には拒否出来ないどころか、土下座してでもい続けて下さいと哀願するだろう。これは日本と韓国で政権が交代しても、すなわち日本で自民党から民進党中心とする野党に、韓国でセヌリ党から民主党か国民の党中心とする野党圏に政権交代したとしても違わない。日本の野党も韓国の野党もおしなべて親米派ばかりの巣窟であり、朝鮮共和国や中国と関係を良好にしてやっていこうとする気がカケラもなく、「北朝鮮と中国の脅威」からアメリカに守ってもらうしか頭が回らないからだ。

ついでに言うとトランプの「軍事不介入主義」とやらにも言っておかねばならない事がある。アフガン報復戦争やイラク戦争をおっぱじめたブッシュジュニアでさえ大統領就任前は「私はアメリカが世界の警察になる事を望まない」と言っていた。今のトランプが言っている「不介入主義」と全く同じである。そんなブッシュジュニアが当選して、とりわけ9.11後にどうなったかはすでに全人類が知る所ではないか。日本の自民党が選挙の時に「TPP反対、ブレない」などという最初から100%不渡り確定な公約を掲げるのと何も違わない。仮に今のトランプが本気で「無駄金ばかり掛かるから、軍事不介入主義がいい」と考えていたとしても、実際に一度執権して米軍の死者が多数発生したりテロでアメリカ人が死ぬ状況に接したら、途端にブッシュジュニアと同じで「これは戦争だーッ!」となるだろう。対するヒラリーはオバマ政権下でリビアのカダフィ政権打倒戦争に重要な役割を果たした事からも分かるように、元よりバリバリのタカ派だ。アフガニスタンやイラクで無人戦闘機による虐殺を続けるオバマ路線を継承するだろう。さらに言えばヒラリーの党内対抗馬だったサンダースも国内政策では「社会主義(的)」と言われているが、外交・軍事政策ではオバマの政策(対イスラム国の空爆や特殊部隊投入。実態はシリアの民生インフラ破壊とアサド政権転覆作戦)を支持していたタカ派(戦争賛成左翼?)である点は留意しておく必要がある。こうして見る限り、今回のアメリカ大統領選はどの候補を見ても「金持ち優先、タカ派、帝国主義と新自由主義の権化」同士が相争うという歴代選挙と何ら違う所がなく、いずれの候補が当選しようともそれに過度な意味付けや期待をする事自体が間違いであろう。どちらが当選しても大惨事というだけの話であり、「トランプ当選という最悪の事態を回避しよう」「トランプを応援して日本(韓国)をアメリカから独立させよう」といういずれも誤りなのである。

アメリカの財政がピンチである事を考えれば、仮にヒラリーが当選した場合に「駐日駐韓米軍の費用を日韓に全額負担さす。日韓が言う事聞かへんかったら、金正恩と対話する振りだけして揺さぶりかける。こらええアイデアやわ。うちもこれパクッたろ」となっても全く不思議ではない。

何かに「狂って」はいるが「愚鈍」ではない。

これはトランプだけではなく、ヒラリー・クリントンとて同じ事。
逆にトランプが当選したとして、ヒラリーの政策から都合のいいのをパクる事はあり得る事だ。トランプとヒラリーのいずれが当選しても大勢に変化はない。今回もまた「いつも通り」のアメリカ大統領選挙である。

今回の件は我々に一つの教訓を与えてくれる。それはアメリカの大統領が誰になるか、よりも自分の国の政治状況を少しでも何とかする努力の方が重要だという事だ!

帝国主義と性犯罪はこれ以上ないくらいのナイスマッチ

嫌韓ネット右翼が好んで言う妄言の一つに「韓国はレイプ大国」というのがある。韓国で性犯罪の発生率が高く、それを以って韓国を貶める差別の口実にしている訳だ。しかしながらこれほど天に唾する話はないだろう。というのも、韓国の性犯罪率が高いのはそもそも日帝植民地支配の結果だからだ。
日本ではほとんどの人間が知らない事実だが、旧朝鮮王朝時代は性犯罪に対する罰則が非常に厳しく、セクハラには杖打ち刑、強姦未遂には杖打ち刑に加えて流刑、強姦犯はしばり首、未成年者強姦は斬刑という厳しい処罰が行われた。そればかりか性暴力に抵抗して女性が加害者を傷付けても、それは正当防衛として罪に問われなかったほどだ。それだけ旧朝鮮王朝時代は性犯罪やセクシズムに対して実は厳しかったのである。一般的に王朝時代の朝鮮半島は君主専制の独裁体制で女性の人権などカケラもなかったかのようなイメージがあるが、それはとんでもない誤解と曲解だ。それらは一知半解の欧米人や侵略行為を正当化したい日本人が流したデマに過ぎない。当時は世界的に今よりも酷く女性の人権が抑圧されていた時代だったが、それでも朝鮮王国のそれは最低限他の国々よりもマシな状態だった事は確かである。少し前にカナダだかどこかの人間が作ったSF物の同人アドベンチャーゲーム(題名などは失念)というのがあって、これは「朝鮮王朝時代の女性がこんなに虐げられていた事にショックを受け、それを題材にした」というような事をその作者が語っていたが、これははっきり言ってとんでもない食わせ物だ。このゲームの作者はおそらく朝鮮王朝時代の歴史をまともに調べず、理解もしていない、まるっきり欧米日帝国主義目線な植民史観そのものに基づいて作られたのではないか。

性犯罪やセクシズムに厳しかった朝鮮の法や風潮を破壊したのが日帝による植民地支配で、当然植民地になった朝鮮には大日本帝国の法が適用された。旧帝国憲法はじめとして日帝の法がどんな代物であったかは言うまでもないだろう。女性には人権も参政権もありはしないし、性犯罪被害者がどれだけ泣き寝入りを強いられる(今もだが)体制であった事か。こうした性犯罪に対する寛大な法や風潮というのは帝国主義国家において特に強く表れる。帝国主義国家とは常に他国への侵略戦争や軍事介入をもくろむ。そうした戦争では南京大虐殺やベトナム戦争を見ても分かるように兵士による性犯罪が大規模に行われる為、自国の犯罪行為を免罪すべく性犯罪に寛大な法や被害者を貶める社会的風潮(合意だった、夜に出歩く女が悪い、従軍慰安婦は自発的な売春婦だったなど)が必然的に生み出されるのである。大日本帝国はその方面に関してはこれ以上ないくらいの「模範的ケース」であろう。その日帝の法と風潮が植民地支配と同時に押し付けられたのだ。そして解放後の南朝鮮すなわち韓国ではそうした日帝の残滓である親日派も治安維持法(現・国家保安法)も、そして性犯罪に対する寛大さも清算されず温存され、性犯罪の多発が今も続く事になったのである。韓国で性犯罪が多くなってしまったのは決して「民族的特性」などではなく、まさに日帝が種をまいた悪行の結果物なのだ。嫌韓右翼の言っている「韓国はレイプ大国」という妄言がどれだけ歴史を歪曲したものであるか、日本の悪事を隠蔽したものであるかがお分かりいただけよう。

性犯罪やセクシズムに寛容な法や風潮というのは世界的に見ても帝国主義国家やそれの強い影響を受けた国々に色濃く見られる傾向がある。性犯罪&セクシズムに甘い国が全て帝国主義国家という訳ではないが、帝国主義国家は基本的に全て性犯罪&セクシズム天国だ。日本では近年特に電車の女性専用車両に食って掛かる異常者やストーカーが目立つし、女体を売りにした戦争物ブラウザゲームや地域振興萌えキャラに熱中する「女性嫌いの女体好き」な低劣オタク(そのほとんどが右翼的で女性蔑視な連中である!)というのが後を絶たない。「痴漢は俺の敵」などという、女性や痴漢被害者を愚弄してるとしか思えないキモいバッチを作って悦に入る馬鹿者もいた。性犯罪被害者は泣き寝入りを強いられるケースがあまりにも多いし、日本の代表的な左派・リベラル知識人達のほとんどが朴裕河を擁護し、「2015日韓慰安婦合意」に諸手を上げて賛成している。「強姦に強い弁護士」も大繁盛だ。性犯罪やセクシズムの観点から見ても、今の日本国はこれ以上ないほど南京大虐殺と従軍慰安婦強制連行の大日本帝国を「見事」に継承した国であり、戦前と戦後は切れ目がない。
アメリカも一見日本よりは進んだ民主主義国家のようなイメージがあるが、性犯罪やセクシズムへの寛容さでは日本に決して負けてないだろう。いい大学(?)に在籍してる加害者は「将来を案じて」減刑されるような事が珍しくないのだから。これは日本でも珍しくない話だろう。さらに最近またしても発生した沖縄での米軍兵士による婦女暴行事件…。米軍兵士が性犯罪や凶悪事件を起こすと、米軍上層部は「それでこそ戦場で情け容赦なく戦える。よくやった」と喜ぶというのは今や有名な話だ。さすがにベトナム戦争やイラク戦争で兵士が現地女性に乱暴狼藉を働きまくったUSAだけの事はあろう。

アメリカ・イギリス・日本と並ぶ凶悪な帝国主義御四家(?)の一つであるフランスもまた国連の名の下に強盗・レイプ犯帝国主義丸出しの蛮行を現在進行形で働いているではないか。
「先進帝国主義国家が国連の名を借りて軍隊同伴で行う第三世界への合法的買春・レイプツアー」
これがPKOやPKFの実態である。伊勢崎賢治と松竹信幸よ、反論せよ!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160608-00000072-jij-eurp
告発の職員、傷心の辞職=アフリカ派遣部隊の性虐待―国連
時事通信 6月8日(水)14時49分配信

 【ジュネーブAFP=時事】2014年、フランス軍や国連の中央アフリカ派遣部隊による現地の子供らへの性的虐待疑惑を告発したスウェーデン人国連職員が辞表を提出した。

 職員本人が7日、報道機関に明らかにした。職員は「たくさんの権力乱用が判明しながら誰も責任を問われない。もうここでは働けない」と心境を語っている。

 辞意を表明したのは国連勤続歴30年以上の人道問題調整事務所(OCHA)職員アンダース・コンパス氏。性的虐待疑惑に関する機密報告書が国連内部で放置されていると憤り、フランスの検察に持ち込んで内部告発、実態が明るみに出た。コンパス氏は内部文書漏えいの職務規定違反に問われ、停職処分を受けている。


性犯罪やセクシズムに対する寛容な法や社会的風潮、これと帝国主義の関連はあまりにも深いものがある。それらに厳しく対処出来ているかどうかというのは、その国が帝国主義からどれだけ脱皮したり離れられているかを示す計測器であるとも言えよう。

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