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開城工団についてちょっと簡単に

開城工団の7次協議が行なわれる事になった。だが開城工団が中断される原因を作ったのはそもそもどちらだったのか。南の保守マスコミがさんざん「開城工団は北の金づるだから閉鎖出来ない」などと囃し立て、セヌリ党政権の長官もそれに同調した(実際に開城工団は北よりも南の方に金銭的利益がずっと大きかった。入居企業はほとんどが中小企業で、北の安い人件費でこれらの企業はかなり利益を上げて助かっており、だからこそ再開を強く求めていた)。その後の韓米軍事訓練では核爆撃機まで動員され、「開城工団の入居企業が人質になった時の救出作戦」とまで公言していた事は決して忘れてはならないだろう。「挑発」していたのは果たしてどちらだったのか。
6次に亘る今までの協議経過を見てると、(日本からすれば)意外にも北側は南側の条件の多くを呑んでいる。例えば「開城工団の国際化」つまり工団に韓国以外の企業を誘致するという案は、当初南側が北に無理筋の要求として突き付けた(早い話北を困らせてやろうという狙い)もので、より多くの国が進出すれば北も無茶な事は出来んだろうという見込みだった。ところが南の予想に反して、北はこれをむしろ喜んで受け入れたのである。これは色々な理由があるが、一つには工団の北側労働者の賃金を上げられるという狙いがあったからだ。開城工団の労働者賃金は北朝鮮国内の一般労働者よりはかなり高いが、国際的な水準で見るとそれほどでもない。今ではむしろモンゴルや中国・ロシアなどに出稼ぎしてる北朝鮮労働者の給料の方が高いくらいで、「工団の国際化」は労働者の給料も「国際化基準」に上げられるという点で北朝鮮側にとって喜ばしい事だったのだ。開城工団の給料は中国への出稼ぎに比べて3分の1という破格の安さなのだから。この給与水準だけ見ても、北朝鮮にとって開城工団というのが金儲けよりも「統一の為の民族的事業」の色彩が濃厚だった事がよく分かる。
さらに北朝鮮が経済制裁を受けている状況では、現実的によその国が入居するのは難しい。その為には北朝鮮の経済制裁を緩和・解除するよう、韓国がアメリカに談判しなければならなくなるのだから、これも南より北の方に利がある。
こうした一連の話は日本のマスコミではほとんど報じられていない。というか、見た事ありません。

早く言えば今回の一連の協議というのは、南の朴槿恵政権にしてみれば最初から開城工団が潰れても構わない、そこに入居してる企業がどんだけ倒産しようが知ったこっちゃないという考えであり、それで協議に際して無茶な要求を押し付けたつもりだった。ところがその北を困らせるつもりで作成した「南の無茶な要求」は「工団の国際化」を見ても分かるようにどれも一夜漬けの思いつきみたいなのばかりで、長い目で見ると北の方がより得をするという皮肉な内容ばかりだった。「開城工団を潰したい」という立場から見ても、南の当局者達はどんだけ無能の極みなのかと思う。何しろ「工団の国際化」は朴槿恵自身が強く同意した内容だったし、こうして見ると朴槿恵の先見性って果たして…。
日本の極右反朝鮮メディア、産経やアジアプレスやデイリーNKなどはこうした経過について何一つまともに伝えず、「協議が破談したのは北が悪い」「北は最初から工団を再会させるつもりはなく、中国に対するポーズだった」などと言いふらしているが、もちろん全て出任せの大嘘である。連中はこれまでの協議の内容やら今回の背景など何も調べていないし、分かってもいない。高英起や石丸次郎はその辺の資料にまともに目を通してすらいないだろう。ツイッターで下らない事を駄弁ってる暇があるなら、おまえらもうちょっと真面目に仕事しろという話だ。もっとも仮に真面目に仕事したってこいつらにまともな記事が書けるとは全く思わないが。石丸次郎は辛淑玉とリ・ハナという二人の美女(???)を思いのまま操り人形にして、実に艶福ですなあ(笑)。色ボケして「本業」を疎かにしちゃいかんよ。
実際には北側こそ切実に開城工団再開を望んでいたが、南はそれを潰したがっていたというのが正しいのである。この前提条件だけは絶対に押さえておかねばならない。日本や韓国の右翼マスコミではこれが逆になっている。

今まで6次に亘る協議がうまく行かなかったのは、そうした南側の思惑が全て外れた所が大きい。北に対して無理難題を吹っ掛け、それを北に拒否させて「工団が潰れたのは拒否ばかりしていた北が悪い」という風に仕向けるのが朴槿恵政権の描いたシナリオだったと思う。ところがその無理難題がテキトーに作った内容だった為に、むしろ北は長い目で見りゃ良い条件だと呑んでしまった。それで困った南側は「再発防止と責任の所在」を明確にしろとゴネ始め、それで北側の大幅な譲歩にも関わらず協議が流れ続けたのが今までの経過だ。7月25日の6次協議が終わった後、北側の代表が南の記者達のいる記者室に突如「乱入」して、本来非公開の資料まで公開してかなり激しい調子で会見したのも理解が出来る。南側のこれまでの態度に相当憤慨していたと思う。

開城工団は一日も早く再開されねばならない。だが南側に大きな態度変化がなければ、7次協議もまた水泡と化す危険がある。そうならない事を祈っているが果たして。


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