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河信基はこのまま行ったら第2の趙甲済になる

この人の朝鮮半島情勢分析についてはに筆者もこれまで高く評価をしていた(最近はさすがにちょっとおかしいんじゃねえのかという記事も目立ちましたが)のですが、これはさすがにいただけません。

次期韓国大統領有力候補が『朴正煕』を絶賛
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42638092.html

河信基氏は北朝鮮バッシングの吹き荒れる日本で、それも在日のジャーナリスト・評論家としてほとんど唯一見所のある冷静な北朝鮮情勢の分析を行ってきた人士だけに、今回の自画自賛は全く失望させられるものです。いや、筆者も河氏を評価していましたが、朴正煕の評価については全く見解を異にしていました。この人朴正煕を褒めすぎだろと、常々その点に関しては違和感を感じていましたけれど、朴槿恵に褒められて韓国語訳の話が舞い込んだ途端に有頂天ですか。それはいくら何でもねえだろうって話ですよ。
この手のおだて話に気を良くして取り込まれたまま変節したジャーナリストや運動家なんて掃いて捨てるほどいます。今や日本の反貧困運動の「大スター」と化した湯浅誠なんて最近の挙動不審ぶりを見てるとかなりヤバイものがありますし、前にお話した孫忠武なんてそれこそ朴正煕に喧嘩を売って国家保安法違反でブタ箱に何度も入ったほどの記者だったのに、晩年は、それも韓国が民政に移行した途端に旧軍事政権派に裏切って恥知らずな言動を繰り返しました。
また、孫忠武と似た存在である韓国のどーしょーもないジャーナリストに趙甲済という男がおり、日本の右派メディアにも親日派の代表格として度々登場し、日本の拉致問題関係者ともズブズブの関係なので御存知の方も多いでしょう。かつて「月刊朝鮮」の編集長として米国礼賛・日本礼賛・北朝鮮攻撃を繰り返した札付きの男(この男が90年代半ば、日本の細川政権当時に雑誌の対談で小沢一郎と一緒になって「国連の御旗を立てて北朝鮮を爆撃しよう」という暴言を吐いた事を忘れてはいけません。それ以外にもこの男のトンデモ発言は数知れないのでいちいち列挙出来ないほど。「安倍晋三は極右ではなく保守本流」だとか…。おまえ日本の政界の事を何も知らないだろ! ちなみに日本の右翼の間で趙甲済は「韓国の良心的保守派」という事になっているそうです。日本の右翼がこの男をこのように褒める意味、分かりますよね?)ですが、信じられない事にこの男は若い時分は民主派の反権力ジャーナリストとして勇名を馳せた記者でした。韓国各地の大企業による公害問題や、労働運動・民主化運動で職を追われて政府から迫害・抹殺された人々に光を当てて取材するなど、若い頃の仕事は素晴らしかった。朴正煕に対して何度も批判記事を書き、その度に新聞社をクビになったほどです。この男の取材した1980年の光州民主化闘争の記事は、後の1988年に韓国国会で光州事件特別委員会や5共時代特別委員会(5共、すなわち第5共和国の略で全斗煥時代を指す)が開かれるきっかけにもなりました。それほどの活躍をしたのです。
ところが趙は1983年、朴正煕の暗殺事件を取材するようになり、これが変節・転向する最大の転機になりました(日本でも「朴正煕最後の一日」という題で出ています)。その過程で趙は朴正煕の事を「日本の一流教育、米国の将校教育を受けた実用的な人物」だったという「真実」に目覚めてしまいました。あたかもネット右翼が2ちゃんねるの書き込みを見て社会の「真実」に目覚めたがごとく(笑)。挙句の果てには「自分が朴正煕を批判したのは彼があまりに強く、それに対する若気のいたりの反感だった」とまで述べて「転向宣言」をしました。要するに朴正煕は独裁者だったが、それは全て実利主義的な政策であり、韓国を強国にする為にはやむを得ない措置だった、として朴正煕を擁護するばかりか韓国史上最高の大統領だったとまで美化するようになります。

河信基氏のブログや著書を読んだ事のある方はもうお気付きでしょうが、氏の朴正煕観というのは趙甲済に大きな影響を受けています。いや、丸々コピーといっても差支えがないほど瓜二つでしょう。問題は、そうした朴正煕礼賛本を韓国本国の極右記者が書いたのではなく、在日のそれも左派北朝鮮擁護派とみなされてきた人物が書いたという事です。転向後の趙甲済のような人間が朴正煕を褒めた所で何も珍しい所はありませんし、利用価値も大きくありません。が、在日の左派で通って来た河信基氏のような人間が書いたとなれば話は別です。はっきり言って河信基氏の朴正煕本など、趙甲済の書いた本と内容的にほとんど違いがないのですが、しかしその著者が趙甲済とは政治的に全く逆の立場の人間となれば話は大きく違って来るでしょう。趙甲済が褒めるよりも、河信基氏が褒めた方がはるかに朴槿恵の株を上げる事になる訳です。「政治的に逆の人間からも褒められるほどなのか」という印象を与える事になってね。

率直に言って河信基氏に著書の翻訳や朴槿恵との面会をさせるよう思いついた人間が何者かは分かりません。多分、朴槿恵の選挙参謀か何かだと思うのですが、その人物が相当なやり手である事だけは間違いないでしょう。趙甲済のような転向済みの馬鹿右翼でなく、河信基氏のような在日の左派で北朝鮮問題に対しても冷静な分析を行ってきて実績のある人間を利用した方がはるかに効果が高い事に思いつく辺り、相当に韓国の選挙業界でも辣腕を振るって来た選挙屋かもしれません。

それに引き換え、そんなうまい話に飛び付いて釣られる河信基氏の無邪気さって…。確かに氏は今まで良い仕事もずいぶんしてきました(朴正煕に対する評価除く)が、しょせん学者肌でそうした政治に悪用される事の恐さというものを充分に理解してなかったという事でしょうか。北朝鮮や総連組織内部の権力闘争を直に見て来た世代なのですから、そんな事は熟知していると思っていたのですけれど。
はっきり言ってこのまま行ったら河信基氏は朴槿恵陣営の選挙に悪用されて、間違いなく第2の趙甲済に転落します。そもそも朴槿恵という女がどういう政策・思想を持った政治家かよく分かっているのですか? この女は韓国でも代表的なニューライトとして知られているのですよ。はっきり言えば対北政策以外で李明博と違う点など何一つありません。だったら他に良さそうな候補いるでしょ? それでも敢えて朴槿恵ですか?

河先生、今であればまだ引き返す事が出来ます。朴正煕びいきだから娘の朴槿恵も応援する、というのを仮に1兆歩譲って認めるとしても、その大統領選挙にむざむざ利用されに韓国まで出向くのが正しい事なのか。ジャーナリストとしてやって良い事なのかどうかを今一度考え直すべきです。これは河先生の仕事を評価してきた者としての切実な忠告・諫言として受け取って下さい。あなたを辺真一だの朴斗鎮だの金賛汀だのとは違うと思ってきた身としては、これ以上腐った在日2世が増加するのに耐えられないのです。もしそうなったらそれこそ河信基氏の佐高信化でしょう。
失望させないでね。

 

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