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「自虐史観」攻撃は日本右翼だけの専売特許じゃない

韓国には国史編纂委員会という政府機関がある。これは教育部(日本の文科省に相当)に所属する機関だが、そこの委員長(任期3年)は省庁の事務次官と同格とされているので、これが韓国でどれだけ重要な委員会とみなされているかが伺えるだろう。韓国では歴史教科書の検定もここがやるのだから。で、ここの委員長は大統領が任命する…と言った時点で多分読者の9割くらいは、今回の話のオチが読めたものと思う。朴槿恵大統領の指名した新しい国史編纂委員会委員長は柳永益(유영익 ユ・ヨンイッ)という人物であった…。

朴槿恵が起用したという事実だけでこの柳永益という男がどんな学者かほぼ説明不要と思われるが、一応念の為に簡単に説明しておく。
柳永益は現在韓東大学の教授であり、専門は歴史学。そのスタンスは当人の発言を見れば容易に分かるだろう。以下に柳教授の実にありがたい歴史学語録を適当に要約して列挙する。

「李承晩は有能な独立運動家にして大韓民国の設計者兼外交家。その業績は少なくとも功7:罪3」
「李承晩は李朝の太宗王、秦始皇帝、モーゼと並ぶ偉人」
「韓国は日本のおかげで民衆革命を経ずに民主共和制政府を樹立出来るようになった」
「日帝植民地統治は解放後韓国の経済発展に相当重要な影響を及ぼした」
「日帝の土地調査事業のおかげで我が国の近代的な土地制度が確立した」
「日帝のおかげで韓国の女性の社会的地位は向上した」
「従軍慰安婦は強制動員ではなく、自発的な海外就業のようなもの」
「最近の韓国中学校の歴史教科書はスターリン、金日成、朴憲永の共有する歴史観に立脚して書かれている」

日帝の植民地支配を正当化する典型的な「植民地近代化論」という奴だ。もちろん朴裕河の言う「日韓和解」とやらもこれの亜流というか同類そのものである。
また柳永益の所属する「韓国現代史学会」という所は「左派または親北性向に歪曲された現代史研究を正し、青少年に正しい知識を伝達する」という趣旨で創立され、活動しているそうな。つい先日ここは韓国史教科書を出して検定に通ったものの、内容があまりに親日・独裁政権美化に偏って大きな反発を受けた上に、ウィキペディアからネタをパクって来た疑惑まで提議されて大問題になっている。挙げ句には執筆者6人のうち3人が自分らを著者の中から外してくれと希望するなど執筆陣の間で内ゲバが起こり、どこぞの国の歴史教科書制作団体みたいな様相を呈し始めた。
他にもこの団体とその関係者は「全教組(韓国の教職員組合。最近朴槿恵政権によって「不法労組」よばわりされて弾圧の矢面に晒されている)によって歪曲された歴史教育に憤慨しており、教師達を再教育する資料を作らねばならない」「今は左派陣営が言論・芸術・出版・学界・芸能界の6-7割を占拠している」「既存の歴史教科書は自虐史観に染まっている」などといった発言を繰り返している。知らない人は驚くかもしれないが、韓国のこうしたニューライト系歴史学者達は冗談でなく本当に「自虐史観克服」とか日常的に言っているのだ。
これまたどこぞの国の歴史教科書制作団体でもおなじみの光景なので、日本にいる我々は非常に嫌なデジャビュを感じてしまう。この手の連中はどこの国でも全く同じ事をしでかす。

早い話、今回の韓国の人事を日本に例えると、安倍首相直々の指名で藤岡信勝や八木秀次が文部科学省の副大臣だか政務官に抜擢されるようなものだ。八木も安倍の引き立てで教育再生会議とか教育再生機構などの要職にしてもらってるが、これらは飽くまで財団法人や私的諮問機関であり、さすがに次官級の地位それも教科書検定権限のあるポストではない。でも朴槿恵は本当にそれをやっちゃった訳で、しかもそれが通ってしまうのが韓国のセヌリ党保守政権なのだ。藤岡や八木らはこのニュースを聞いて、まず間違いなく次のように思っている事だろう。
「なんだよぉ。『韓国版俺達』は次官級の高位職、それも教科書検定権限が実際にある地位に就いてるじゃねえかよぉ。安倍総理よぉ、俺らにももっといいポストくれよぉ」
右傾化という観点で言えば、もはや韓国政府は日本政府のはるか先を行っているかもしれない。さすが朴槿恵。俺達に出来ない事を平然とやってのける。でもそんな所にシビれないし、憧れない。でもシビれて憧れちゃうボケた奴が同胞の中にもいるんだよね…。困ったもんだ。
安倍晋三は日帝植民地支配の犯罪を否定し、朴槿恵も植民地支配の歴史を美化してやっている。日本政府も韓国政府も「仲良くお互いの歴史的立場を尊重」して、こうした歴史歪曲と植民地支配の正当化・美化作業を「共同」で行なっているのである。見事なチームワーク!

先日の「東京大行進」にせよ、訳の分からん「のりこえねっと」とかいう「立憲主義的護憲運動」の商売替えバージョン(「のりこえ」と「立憲」ってメンバーほとんどダブってない?)といい、日本側の「反レイシズム運動」とやらが在特会だけをわざとらしく攻撃するだけでそうした醜悪な現実から目を背けさせる事が出来るのだから簡単だ。ついでに韓国側からの歴史清算を求める「反日運動」もまとめて「バカみたいな人(by 辛淑玉)」として切り捨てられるのだから、まさに一石二鳥、雉も卵も食べたという話である。辛淑玉の言う「バカみたいな人」とやらが過激な「反日運動」を指しているのは明白であろう。この手の「反レイシズム運動」が日韓両政府の「歴史歪曲・忘却共犯同盟関係」の補完勢力である事を我々は強く認識しておかねばならない。
「韓国のバカみたいな人-日本のバカみたいな人が絡み合って両国関係を難しくしている」のではない。現実には日韓の「真のバカみたいな人」達が両国の(犯罪的)友好関係の絆をより強く頑丈なものにしている最中なのである。両国関係はちっとも難しくなどなく、むしろ日を追う毎に簡単明瞭な癒着・共犯関係が強まっているのだ。もちろんその「真のバカみたいな人」の中には安倍晋三や朴槿恵・柳永益らに加えて、辛淑玉や佐高信・鈴木邦男ら「のりこえねっと」の面々も含まれている事は言うまでもない。

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