その1
ハンギョレ日本版より以下抜粋。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25363.html
朴大統領「慰安婦合意以降、韓日関係は未来志向的に発展」
登録 : 2016.10.10 23:44 修正 : 2016.10.11 07:47
朴槿恵(パク・クネ)大統領は10日、日本経済団体連合会(経団連)代表団と会い「慰安婦問題の合意以降、両国間の関係が未来志向的な方向に発展しており、全世界的な挑戦の課題に対する対応においても協力が強化されていることを、意味あることと評価する」と明らかにした。
で、その結果がこれだよ。今度はハンギョレ韓国本家より翻訳抜粋。
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/764911.html?_fr=mt3
「映振委、日帝美化作品を芸術映画に選定」(日本版未訳記事)
登録2016.10.10 14:08 修正2016.10.10 14:44
文化体育観光部傘下である映画振興委員会が、太平洋戦争当時の日本の戦犯達を被害者として美化する映画に芸術映画認定審査で最高点を与えた事が明らかになった。
国会教育文化体育観光委員会所属の盧雄來議員(共に民主党)は10日に報道資料を出し「『日本敗亡一日前 <일본패망 하루 전>』(原題「日本のいちばん長い日」2015年版:訳注)という映画が、去る8月5日の映振委の第14次芸術映画認定審査で最も高い点数で芸術映画に採択された」とし「該当映画は太平洋戦争を背景に日帝降伏当時の内閣と軍部の姿を扱った映画で、当時戦犯だった日本を被害者として描写する典型的な日本式戦争美化映画」だと明らかにした。毎月7人の審査委員が点数を付ける芸術映画認定審査で「日本敗亡一日前」は総合点28点満点で26点を受けた。8月芸術映画流通配給支援事業作品として採択された国内映画「最悪の一日」(25点)や封切当時11の映画祭にノミネートされた「500日のサマー」(25点)よりも高い点数だ。芸術映画に選定されたら映振委の支援を受ける芸術映画専用館で優先上映する事が出来る。
韓国では「日本のいちばん長い日」が最高点の「芸術映画」として大絶賛されてしまったそうな! 朴槿恵の言う「未来志向」って早い話がこういう事だ。実に分かり易い。「慰安婦問題の合意」のおかげで韓国は日帝の戦争美化映画を最高の「芸術映画」としてお国のお墨付きを与えたばかりか、支援まですると! まさに日韓仲良くしようぜ!
業田良家はこういう話をちゃんと描け! 朴槿恵を「反日」とか、国際情勢に疎過ぎるにも程がある。無知の塊で自分の歪んだ主観と情念だけに基づいたヨタ話ばかりを描きたがる「風刺作家」ほどクソな代物はない。業田良家ははっきり言ってシャルリーエブドよりもはるかに下等な「それ以前」の存在である。それを起用する編集や、喝采を送る読者がさらに酷いのは言うまでもない。
業田のようなクソ漫画家が現実の国際情勢を何ら反映していないただの差別漫画を垂れ流し、それを上回るレイシストのクソが都知事になって真っ先に韓国学校の土地貸与を取り消した。韓国という国はそんな日本に媚びへつらって自国の従軍慰安婦被害者をセカンドレイプするような真似をし、日帝美化映画に最大級の評価と支援を惜しまず、放射能まみれの危険な食品と産廃を大量に買って応援してやっている。もはや韓国は国家の体を成しておらず、日本の48番目の県に過ぎない。これは「アメリカの51番目の州」と呼ばれるよりもさらに下だという事だ。アメリカの51番目の州である日本の、さらに48番目の県…。
米日韓「同盟」とは名ばかりの縦社会軍事体制の赤裸々な姿とは「アメリカの下に日本がいて、日本の下に韓国(と沖縄)がいる」というものである。米日韓(琉)軍事同盟体制。今回の件はそれをよく象徴していよう。
どうでもいいけど、相変わらずハンギョレ日本版はやっつけ仕事で、こういう記事を訳さないのは本当にどうにかならないのか、というよりどうにもならないんだろうな…。
その2
悪い予感はしていたのだが、「君の名は。」が韓国の釜山映画祭に出されて(韓国劇場公開は2017年1月予定)早くも絶賛の声が聞かれている。恐ろしい…。そうした中で興味深い記事とその内容を翻訳抜粋して紹介しておきたい。まずはハンギョレに続いてオーマイニュースから。こういうのを見てると、本当に韓国の進歩派マスコミ絶滅状態なのだなと改めて強く実感する。
http://star.ohmynews.com/NWS_Web/OhmyStar/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002250200
「そのままでいろ」という大人に立ち向かう二人の高校生、結果は?
[ここはBIFF]アニメ「君の名は。」に込められた災難対処と愛の話
全般的に映画ははかない恋の情緒がいっぱいな青少年物の雰囲気をぷんと漂わせて流れるが、主要な事件が並外れている。彗星の登場と村の危機、これを克服する為の二人と知人達の孤軍奮闘場面では童話的という表現が恥ずかしい程に妙な現実感が感じられる。特に彗星の欠片が大挙村を襲う直前に人々を退避させるべく東奔西走する少数の高校生達の姿は、2年前4月に我々が体験した世越号災難の痛みを思い浮かばせてむっとさせる。
危険を知らせる学生達に「村にそのままいろ」と言う自治体長の姿があまりに似ている。災難に対処する我々の大人達、政府機関の態度がだ。差異があるとしたら我が学生達はあまりに大人しく順応し、「君の名は。」劇中の子供達は抵抗したという事実だ。
新海誠監督は「東日本大震災の影響を受けてこの作品を作ったのに間違いない」とし「忘却に抵抗する人物を描こうとした」と9日の記者会見当時に言った事がある。2年しか経たないにも関わらず「やめろ」と忘却を強要する我が社会の一部群像達の姿を大変みすぼらしくさせる。
明仁のパラオ訪問を大絶賛したりするなど近年あまりに劣化の著しいオーマイニュースだが、この手のエンタメ関係評論記事などもかなり酷い。要するにこの記事のライターは「君の名は。」と世越(セウォル)号事故を重ね合わせて「自分達(韓国)はみすぼらしくて大人し過ぎる。なのに日本のこのアニメに出て来る主人公の高校生達は素晴らしい」と感動しちゃってる訳だ。馬鹿なの? 死ぬの? そもそも現実の事故とフィクションであるアニメの劇中災害を同一視して比較する事自体がおかし過ぎる。忘却に抵抗する人物うんぬんと言うなら、確かに韓国内における世越号事故被害者への圧力も酷いが、日本での東日本大震災や福島原発事故に対する「忘却圧力」の方はそれ以上であろう。加えてそうした当局の圧力に民衆が自ら進んで順応する「臣民化」度も日本の方がはるかに酷い。韓国の市民社会もかなり俗物化してはいるが、まだ日本よりはナンボか抵抗の度合いが強いのは確かである(が、現状のままではそれが壊れるのも時間の問題であろうが)。そして何よりも、3.11後日本における市民社会の極度な臣民化があったればこそ、「君の名は。」という神道系オカルトアニメ映画は大ブレイクしたのだ。その辺をこの論者は何も分かっていない。
前の記事で
鄭玹汀氏によるこのアニメの評を御紹介したが、神道と「君の名は。」は切っても切り離せない関係にある。日本でその事に触れるのがタブーなのはまだ分からなくもないが、韓国でなぜそうした話題に触れられないのか。
宮崎駿の「風立ちぬ」の時はそれでも内容に対してそれなりの論争が起こったが、「君の名は。」は気持ち悪いくらい絶賛一色である。繰り返すが、この作品と神道の関係に触れた論者は、これまで鄭玹汀氏以外に見た事がない。向こうの人間達は日本の神道に対してあまりに無知なのか。それとも「日本の大ヒットアニメ」という金のなるコンテンツにケチを付けたくないという、金に目がくらんだ「自主規制」なのか。
実際には後者の率が高いのではあるまいか。こんな記事を見つけた。
http://www.tvj.co.kr/news/articleView.html?idxno=35886
新海誠監督の新作「君の名は。」1月封切決定!
1千万突破興行シンドローム 話題のオリジナルサウンドトラック電撃発売!
映画の異例な興行と共に実力派ロックバンド「ラッドウィンプス」が作業した映画のOSTもやはりオリコンチャートで大きな人気を集める中、(韓国)国内でも来る7日にデジタルアルバム発売を電撃確定した。「君の名は。」の為に特別制作された前前前世 [movie ver.]、Sparkle(movie ver.)をはじめとする主題歌4曲と劇中背景音楽22曲が収録された今回のアルバムは、制作段階から1年以上の作業の果てに完成した音楽達で構成されている。
(中略)
1千万突破という驚異的な興行のニュースと共にOSTデジタルアルバム発売を確定した映画「君の名は。」は第21回釜山映画祭「カラープレゼンテーション」セッションを通じて国内観客に初公開される予定で、全3回の上映全て前売り開始と同時に全席売り切れを記録して熱い関心を証明した。また、21日に開幕する18回釜山国際アニメーションフェスティバルでも「君の名は。」と一足先に出会う事が出来る。
映画が正式に封切られる前からサウンドトラック先行発売かよ! いくら何でも金に目がくらみ過ぎ! それに加えて映画祭の前売りが即完売とか、恐すぎるんですけど…。繰り返すがこのアニメは神道のプロパガンダ映画だぜ? それが韓国でこんなに大人気だって? いくら何でも向こうのアニメオタクはチョロ過ぎる。こういう状況であるからして、「君の名は。」という日本アニメは韓国の映画業界にとってもまさにファスブン(화수분 朝鮮語で「金のなる木」の意)であり、それにケチ付けるなど問題外なのだ。それが例え「「神道的」世界観こそが「日本」の独特な世界観を醸し出しており、また日本人の精神的支柱であると同時に死生観の土台でもあると物語っている映画」であろうと、「ストーリー性が弱く中途半端なファンタジー」であろうと、「「日本=神道の世界」として描かれた作品」であろうと、
「口噛み酒」とか新海カントクの超キモいフェチ趣味が随所に見られる内容(笑)であろうとも、だ。
新海誠はこのアニメを「忘却に抵抗する人物を描こうとした」などと言うが、そうではない。「抵抗を摘む」のがこの映画の果たす作用である。…だってオカルト神道だぜ? さらに金のなる木だからといって、厳しい評価が行われるのを阻害する空気まで醸成しているではないか。
韓国においても神道の元締めたる明仁倭王は礼賛一色で批判の許されない存在になりつつあり、同時に神道オカルト映画でしかない「君の名は。」も本質を突いた批判や論評が登場出来ない環境にある。文化体育観光部というれっきとした韓国の省庁が日帝戦争賛美映画に最高の「芸術点」をくれてやって支援までするという。現実を見れば韓米軍事訓練だけでなく、韓日合同軍事訓練も最近は毎年のように実施中だ。今はまだ風当たりが強いので、朝鮮半島から離れた地域でやっているが…。
どこの国、いつの時代でも映画はその世相をよく反映するという事を、韓国における「日本のいちばん長い日」と「君の名は。」の扱いもまた雄弁に物語ってくれているのではないか。
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