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潘基文はとっととニューヨークに帰れ

この男がどのツラ下げて長崎に来たのでしょう。
 
 
以前にも書きましたが、現国連事務総長・潘基文という男は大地震に見舞われたハイチに対する米軍&米国企業の軍事・経済侵略を後押しし、先の韓国哨戒艦沈没事件ではこれを真っ先に北朝鮮の仕業扱いして無用な軍事的緊張を煽り立てた札付きの人物です。世界平和どころか第3世界諸国に喧嘩を売って紛争を起こそうと骨折ってばかりではありませんか。それでも哨戒艦沈没事件では韓国の提出した証拠類があまりにいい加減でずさんであった事から、安保理の議長声明(法的拘束力なし)では北朝鮮に対する名指し批判が入らず、それどころか「今回の事件と関連がないと主張する北朝鮮の反応、そしてその他関連国の反応に留意する」という文言まで入れる事になって、李明博政権や潘基文の思惑は完全にスカを食らうという結果になりましたが。
そんな人間が「世界平和のために参りました」? この男のこれまでの行いからは想像も出来ない言葉であり、どの口からそんな言葉が飛び出すのでしょう。
今回の潘基文来日は飽くまでも日本人の顔色をうかがってのものでしかなく、本心から核廃絶・世界平和の為に来たのではない、偽善に満ちたものでしかありません。「このような惨禍をなくす唯一確実な方法は(核兵器を)すべて廃絶すること。核兵器のない世界へ皆さんと共に歩みましょう」という彼のセリフも、反核・平和主義者であるかないかを問わず(これすごく重要)多くの日本人の歓心を買うのに成功した事でしょう。
国連事務総長の長崎訪問は初めて。しかもその初訪問した事務総長が韓国人であるという事が一体どのような影響を及ぼすのかを考えねばなりません。
かつての日本が残忍かつ無謀な侵略戦争・帝国主義戦争を始めた挙げ句の果てに原爆投下を招いたという歴史的経過。そしてその原爆には当時植民地支配下にあった朝鮮人も大勢犠牲になり、日本はその補償もまともにやってません。そこへ韓国人である国連事務総長が「強い確信と信念を持って立ち向かえば、核兵器のない世界を実現できる」という何ら具体性のない観念論メッセージを発表する。これは植民地支配に対する補償はおろか、日本側に何の反省もないまま「日韓併合100周年」で「和解」しようとする日韓の縮図そのものでしょう。

今回の訪日で潘基文はとりあえず韓国人被爆者とも面会し、朝鮮人犠牲者追悼碑にも献花をしたようです。
国連事務総長:長崎で核廃絶訴え 被爆者と対話
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100805k0000e040006000c.html?inb=yt
<国連事務総長>84歳在日韓国人被爆者、初対話に感激
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100805-00000038-mai-soci

その上で「核兵器廃絶に一生懸命取り組む」とも言ったそうです。
ではその「核兵器廃絶に一生懸命取り組む」という発言と、北朝鮮とは対話をする素振りがまるでなく対立ばかりを煽り立ててきた自身の行動がどうして両立するのでしょうか。
 
韓国の国連事務総長が核廃絶に対して、何らの具体論もなければ、実際の核保有大国への名指し批判もない観念的メッセージを発して、それが何の役に立ちましょう。それどころかアメリカやイスラエルのような核大国の標的にされている国々にとっては極めて有害でしかありません。アメリカによるアフガニスタン・イラク侵略以降、アメリカやイスラエルの軍事的脅威に晒されている国々にとっては国連安保理の決議に違反してでも大量破壊兵器を持たねば自国とその国民を守れなくなってしまったのが悲しい現状です。そうした現状を無視して「核兵器のない世界へ皆さんと共に歩みましょう」などとは冗談にしても悪質すぎる。今時こんな反核メッセージは日本の広島や長崎でしか通用しないという事に多くの人が気付く必要があります。アメリカやイスラエルの軍事的圧迫を受けている北朝鮮や中東、南米諸国でこんな事を言おうものなら「それはまずアメリカとイスラエルに言えや」と石や靴を投げ付けられるのがオチでしょう。
潘基文と彼に阿諛追従されて上機嫌になっている日本の反核運動など、今となっては「先進国の上から目線反核論」でしかなく、第3世界にとっては有害無益でしかなくなったと言って良いでしょう。
もちろん今回の潘基文訪日がアメリカをはじめとする核保有大国に対しては何らの効果も圧迫ももたらさず、それどころか口先で「核廃絶」を訴えておきながらその一方ではイラクやアフガニスタンで劣化ウラン弾(これも立派な核兵器の一種です!)などを大量使用して同国民を虐殺し続けているバラク・オバマのような偽善者を増長させる結果になるはずです。しかしながら、この事務総長殿の同胞である北朝鮮に対しては大変な圧力・挑発的効果を持つ事は明白でありましょう。今現在核の脅威に晒されている国を貶める為に、反核平和の素振りをして同胞の被爆者までも悪用する潘基文という男は、現在のボスである李明博と並んでどこまで陰険毒辣な外道なのかと思います。
 
現在の国連事務総長が本当に「世界平和のために」行くならば、日本の被爆地である広島・長崎よりももっと優先すべき場所があるはずです。潘基文はまず何よりも、核兵器(この場合劣化ウラン弾)が実戦使用された最も新しい戦場たるイラクやアフガニスタンに行くべきでした。そこの劣化ウラン弾被爆者をいたわり、加害者たるアメリカを批判すべきだったのです。あるいは当初の公約通りに、北朝鮮へ行って金正日と直接会って来る事です。もちろん潘基文のような人間にそれを望む事は土台無理な話でしかありませんが。
 
国連の事務総長というのは80年代のデクエヤル(ペルー)の辺りから第3世界諸国から選ばれるようになりましたが、実際にそれらの連中はどいつもこいつも自国では上流階級のエリートであったり旧宗主国・先進国寄りの代理人的立場に立つ、母国の一般大衆の権利や利益とは程遠い人間ばかりでした。中でも最悪の例だったのがデクエヤルの後任として90年代前半に在任し、世界中の紛争地域にPKOを送り込んでは欧米の軍需産業や植民地主義者を大いに喜ばせたエジプトのブトロス・ブトロス=ガリだったと思います。エジプトは言うまでもなくイスラム圏の国ですが、ガリの家はコプト教徒というキリスト教系で、これらはイギリスの保護国だった王制時代のエジプトでは上流階級の宗教でした。ガリの祖父ブトロス・ガリはその王制時代に首相を務めてエジプト国民を苦しめたばかりか、イギリスの手先になって周辺諸国の侵略に手を貸して大いに恨まれた人物でもあります。ガリが事務総長時代にソマリアを訪問したのですが、その時に地元民達の大規模な抗議デモに取り囲まれてほうほうの体で逃げ帰った事がありました。ソマリアの現地人達は、ガリの祖父がかつてイギリスの手先になってソマリアに何をしたか決して忘れてはいなかったのです。早い話、ブトロス・ブトロス=ガリの祖父というのは「エジプトの李完用」とも言うべき存在でした。旧植民地で、独立後も旧宗主国に媚を売る人間というのはどこにでもいるものですが、ガリはまさにその典型的人物だったと言えるでしょう。そして彼はその「期待」に見事応えてPKOを紛争地域に派遣しまくる事で、その職務を務め上げたのです。例の「自衛隊を丸腰で派兵して世界平和を」の伊勢崎教授などは、まさにそのおこぼれに与ろうと集まって来た有象無象のザコ手配師の一人と言って良いでしょう。そしてそんなザコを集会に呼んでありがたがっている日本の平和運動や9条の会というのは一体何なのでしょうか。
 
潘基文という男、前々任者のガリと同じ道を歩み始めて久しいようです。ガリが「エジプトの李完用」の孫であるならば、潘基文が後世に「本家李完用の生まれ変わり」と評価を受けるのは間違いない事でしょう。「太陽政策の外相」などよりも、その方がこの男には全く相応しいと思います。
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いくら何でもこれはないだろ

例のムネオ疑惑で外務省を失職して以降、左翼にも右翼にも適度に媚を売って売れっ子になった(でも核心を突いた批判には出版社上層部を通した圧力を掛けるか、徹頭徹尾無視して逃げ回ってきた)佐藤優がついに漫画界にも進出を果たしました。おめでとうございます! 何でも「ソ連からロシアへと変わる時期を舞台に、佐藤さんが外交官として同国の政権中枢に食い込み、“スパイ”として活躍した実体験や、東京地検特捜部との対決を語る内容になるという。鈴木議員にそっくりな代議士のキャラクター「都築峰雄」も登場するという」とか。
 
 
佐藤のハッタリ9999%フル全開なトンデモストーリーがビッグコミック誌上で展開される事間違いなし! 
さあ、マガジン9条も週刊金曜日も全力を挙げてこの連載をぜひ盛り上げて下さい! 鈴木ムネオとその「若中」佐藤優こそが日本を救う大英雄だという真実を全日本国民に知らしめようではありませんか! 民主党が先の参院選で失速した今、新党大地のムネオセンセイこそが偉大なる新生大日本帝国の総理に相応しい人物です。頼りない菅直人現総理に比べて、「疑惑の総合商社」と言われながらも国政に復帰して辣腕を振るう鈴木センセイの何と頼もしい事か! ムネオセンセイの内閣の下、佐藤優官房長官というパラダイスを目指して日本の全左翼達は共産党から革マル派まで党派を超えた連携をするべきです! 唯一それこそが「日本救国の道」なのですから!

まあ冗談はともかく、
原作を担当する長崎尚志氏は浦沢直樹の辣腕担当編集者として、ここ十数年浦沢作品の事実上のストーリー原作者であった人物です。氏は浦沢漫画以外にも別筆名で日本の排外主義に批判的な作品(コミックモーニングでのリチャード・ウー名義「ディアスポリス」 画:すぎむらしんいち)の原作も書いておきながら、この度事情は不明ですが、排外主義者・佐藤優賛美の漫画原作を担当する事になりました(イラク戦争を題材にした鉄腕アトム翻案の「プルートゥ」は好きだったのになあ。残念、残念)。長崎尚志氏はイラク戦争批判から日本の排外主義者美化まで、ゼニ次第で何でも書く原作者だという事が明らかになりました。氏は「美味しんぼ」の雁屋哲とは不倶戴天の間柄だと漫画業界では有名だそうですが、節操のなさでは雁屋氏と何の違いもないようです。ゼニ次第で右にも左にもどっちにも転ぶ三文文士同士なんだからさあ、仲良くしようぜえ(笑)。
下記の写真がその漫画での佐藤優だそうですが、何と現実離れした容貌でしょう。
20100723-00000020-mantan-ent-view-000.jpg





あの肥えて醜怪な佐藤優がこれですか。これではあたかもオウム真理教の漫画に登場した麻原彰晃並みの美化ではありませんか。まあ、作画担当者がキモい三流ホラー漫画家の伊藤潤二(諸星大二郎の出来損ない)の画力ではこの程度が限界でしょうけども。
いずれにせよ「佐藤優現象」は今や論壇を越えて漫画界を舞台にした第2段階に到達したようです。
かわぐちかいじの「太陽の黙示録」といい、サンデーの「絶望先生」といい、今回の佐藤優の漫画といい、小学館全体のSAPIO化がものすごい勢いで進んでますねえ。まあここは無能な世襲社長が「図書館からみかじめ料を取れ」と発言したどうしようもない所ですから、岩波とどっこいどっこいなんじゃないでしょうか。世襲であろうとなかろうと、日本の出版業界の経営者には脳味噌化石人間しかいません。
 

これじゃあ佐藤優が幅を利かすのも無理はない

何週間か前に週刊金曜日で本多勝一が書いたコラム。
 

まあ、前からこの人は「北方領土はソ連による侵略だ」という事を主張していた訳ですが、それでもかつては罰を与えろなんて言いませんでしたし、何よりもまずは「北方領土はアイヌに返還しろ」とも言ってました。その論調が今や大幅に後退して上記のように「北方領土なき日本地図には罰を」ですから。しかもこの文章では肝心要のアイヌ問題については「元はアイヌ領だが」と申し訳程度に書く有様。
旧来の本多ならば「北方領土と北海道をアイヌ領と表記しない“日本”地図に罰を」と訴えるべきではないのでしょうか。かつては反権力ジャーナリストとして名をとどろかせ、アイヌ問題にも精力的に関わった一記者の晩年の姿がこれとは何と情けない事か…。
 
で、例のムネオ子分こと佐藤優が北方領土問題について何を言っているかというと

上記記事を書いた佐藤守とかいう男、軍事評論家だか何だか知りませんが、UFOがどうのこうのと言ってる電波野郎でとても正気とは思えず、さしずめ田母神バージョン2といった所でしょうか。旧日本軍(牟田口廉也、辻政信など)といい現在の自衛隊といい、何で日本の軍人にはこんな電波野郎しかいないんでしょう? 日本の軍人レベル低っ! 悔しかったらナセル(エジプト)やウーゴ・チャベス(ベネズエラ)、トマス・サンカラ(ブルキナファソ)並の軍人を一人でもいいから輩出してみろよ。ま、所詮「天皇の軍隊」にそれを望むのは太陽が西から昇るのを待つようなものですがね。
それはそうと、そこで佐藤優が北方領土について産経新聞に書いた記事が引用されています。
 
『ソ連軍が参戦の結果、満州、南樺太(現サハリン南)、千島列島を解放し、大戦終結を早めた」などというロシアの暴言を許してはならない。1945年8月9日、当時有効だった日ソ中立条約を侵犯し、ソ連は日本を攻撃した。あの戦争で日本は侵略された側だ。そして、北方領土はいまだに不法占拠された状態に置かれている。岡田克也外務大臣は「ロシアの非友好的行為に対し、私としては8月9日をスターリン主義氏ソ連による侵略の日と呼ぶことにする」くらいのことを記者会見で言わなくてはならない』
 
何か本多勝一が言ってる事とほとんど変わらないんですが。むしろ「罰を」などと言ってる分、本多の方が佐藤優以上に極右に見えます。
本多勝一は週刊金曜日の創業者であり、現在に至るまで金曜日に私財をずいぶん注ぎ込んでもきた訳ですから、事実上同誌のオーナーと言えるでしょう。オーナーがこれなのですから、佐藤優のような人間につけ込まれるのも当然と言えば当然かもしれません。週刊金曜日の首脳で「佐藤優現象」を推進して来たのは社長の佐高信や編集長の北村肇だけではなく、オーナーの本多勝一も一体になっていたというのはこの事からも明らかでしょう。
 
本多の衰えぶりはこれに留まりません。先週だったかの「貧困なる精神」ですか。あれは何なのでしょう。日の丸・君が代を強制しないようテンノーヘーカのお力におすがりするとか何とかいう…。確か本多は昔「天皇こそ日本最大のニセモノ」って言ってませんでしたっけ? それに対して必死に媚を売るとは…。日の丸や君が代の古代史からの由来がどうであれ、かつて大日本帝国という天皇制狂信的カルト軍事国家によるアジア侵略のシンボルマーク&テーマソングとして使われた以上、日本の侵略戦争責任を追及する立場の者であれば、それらは天皇&天皇制共々排撃せねばならないのは当然過ぎる理でしょう。それは戦争犯罪人・裕仁から、直接には戦争責任のないセガレの明仁に代が変わっても同じ事です。
それが日の丸・君が代を押さえつける為に天皇の力におすがりする…? 本多勝一は自分が言ってる事の矛盾が分かんないの? 頭おかしいの? それとも何か、天皇が裕仁から今の明仁に代わったから天皇制を追及する必要はなくなったとでも本気で思ってるんでしょうか。
若い頃の本多はさらに、大宅壮一が当初天皇嫌いだったのに晩年になって転向した事を批判しましたが、今や自分が同じ状態に陥っているではありませんか。

本多の梅棹忠夫に対する見方もひどいものです。梅棹は7月6日に死にましたが、この男は日本の民俗学者として高名な一方、日本民族優越主義者(それも日本人を名誉白人扱いする事で優れているとする一番卑屈でアホらしいパターン)にしてアジア蔑視観の持ち主でもあった事を忘れてはいけないでしょう。以前に筆者が載せた鄭敬謨氏の翻訳記事(この直後に梅棹が死んだのは珍しい偶然だと思いましたが)でも引用された通り
 
「日本はヨーロッパと歴史発展の様相が共通的であり、フランク王国カロリング朝廷にあった武士道の正統を発展させたという点で、日本は西洋文化圏に属する国だ。近代化だけをとって見ても日本だからこそ可能であり、日本以外のアジアの国では不可能な事ではあるまいか」(文明の生態史観)
 
というのが梅棹の本性で、要するに「日本人は白人だ!」と主張している訳です。本多勝一はこんな欠陥学者の弟子で、しかも師匠のこうした部分を全く批判していません。それどころか梅棹忠夫がいかに素晴らしい文化人類学者であったかを賛美称揚しまくっています。確かに梅棹はその道の大学者であったかもしれませんが、上記のような最大のマイナス面をすっ飛ばした評価に何の意味がありましょう。「文明の生態史観」という本は今でも梅棹の代表的著作とされているのですからなおさらです。本多がここ晩年に至って「北方領土なき“日本”地図に罰を」とか言い出したり、テンノーヘーカのお慈悲におすがりするようになったのも、梅棹の弟子である事を考えれば何となく理解が出来るかもしれません。当然の帰結であったという事でしょう。
 
今の本多勝一は老いぼれて知能と判断力が大幅劣化した上に、先輩格である大宅壮一や師匠である梅棹忠夫の悪い点ばかり受け継いだ最悪の様相をさらけ出しています。とっとと表舞台から去って何も発言しないほうが社会的な害は少ないでしょう。
大分前から週刊金曜日は右翼雑誌の「月刊日本」とナアナアの関係ですし、今時右翼で本多を刺して名を上げようなどという者はいません。安心してズラとグラサンを外して結構ですよ(笑)。
不倶戴天の敵であった「噂の真相」の元編集長・岡留安則も今や沖縄でゴルフ三昧の日々を送って同じように堕落しきってますし(笑)、思い残す事はないのでは?
 

枝野幸男は果たして本当に「日本最高の理性」か?

枝野幸男という政治家が児童ポルノ禁止法はじめとする表現規制に反対してくれた事は広く知られています。同人誌などのオタク業界関係者の陳情にも積極的に耳を傾けてくれましたし、それに応えてよく動いてくれました。前の前の総理だった自民党の麻生太郎は漫画好きである事を公言し、秋葉原でよく演説して「オタクの味方」であるかのような幻想を振りまきましたが、実際に麻生がした事は例の「国営漫画喫茶」くらいで、漫画・アニメ・ゲームなどのオタク媒体が直面している真に重要な問題には何ら手を付けていません。それどころか麻生は様々な表現規制に対して賛成の立場を取る議員であり、実際にはどこをどう見ても「オタクの味方」などではあり得ない存在でした。麻生太郎が「オタクの味方」などというのは口先だけの幻想に過ぎません。これに比べたら枝野幸男ははるかに実効性のある行動を取ってくれた訳で、氏ならば確かに「オタクの味方」と読んで差し支えはないと思います。が、しかし…。
オタク達の声にも耳をよく傾けて表現規制に反対してくれましたし、他にもサラ金のグレーゾーン金利問題やキャノンの偽装請負問題の追及(この件は漫画の「ミナミの帝王」でもネタにされた)などで大いに活躍してそれらは大いに評価出来るのですが、だからといって枝野が政治家として全てにおいて正しいかというともちろんそんな事はありません。前に枝野は日本の朝鮮侵略を「歴史の必然」と言って後に謝罪した事があるように歴史認識の点では決して褒められたものではないでしょう。2009年の臓器移植法改正ではC案(臓器移植の場合のみ「脳死」を人の死と認める。脳死判定基準を厳格化して検証機関を設置。15歳未満からの臓器提供は出来ないという年齢制限は変えないなど)を提案したものの枝野自身は臓器移植そのものについては積極推進派であり、臓器提供可否を生前に半強制的に確認して住基ネットで管理するなどとずいぶん物騒な事も言っています。そこには「脳死者」からの臓器移植がなぜ問題なのかという根源的な問いかけを考える姿勢が全くうかがえません。そもそも「脳死」をなぜ人の「死」と決め付けてしまうのか? 人体の一部器官でしかない脳が機能停止しただけでなぜその人が「死」んだと言えるのか? 「脳死者」が治療を受けて回復した例だってたくさんあるのに、そのまだ生きている人から臓器を摘出して殺すつもりなのか? そして何よりも「脳死者」からの臓器移植では、助かるのは常に金のある者で、臓器を取られて死ぬのは貧乏人という構図でしょう。弱者・貧者を生贄にして強者・富者を助けるのが果たして医の道に適う事なのかどうかを臓器移植という医療の問題が問い掛けている訳です。臓器移植法でA案を推進した連中に比べれば枝野は幾分マシかもしれませんが、それでも彼個人の臓器移植観は決して褒められたものではありません。他にも枝野の問題点としては議員定数削減と消費税増税を打ち出している事も忘れてはいけないでしょう。テレビの討論番組で「国家公務員の労働組合が支持しているのは、大部分が共産党だ」などと言って共産党攻撃するなど、変に反共主義的な所も見え隠れしますし。韓国の李明博政権に媚を売る姜尚中じゃあるまいし、今時こんな古臭い反共主義を丸出しにするなんてねえ。
鎌やんさんは枝野の事を「日本最高の理性」とまで言い切っていますが、これはいくら何でも過大評価に過ぎるのではないでしょうか。90年代から児童ポルノ法の表現規制に反対してくれたのは確かに偉い事ですし評価すべき事ですが、それは枝野が理性的だからではなく単に変わり者だったからに過ぎないのではないか。しかしその枝野の変わり者ぶりが、表現規制問題では良い方向に作用してくれました。でも他の問題では? 政治家である以上、その政策を総合的に見て評価を下さねばならないのは当たり前の事です。そうした総合評価でも枝野を「日本最高の理性」などと言えるでしょうか。
評価出来る部分とそうでない部分を分けて考えるべきでしょう。児童ポルノ禁止法や各種表現規制に反対していく上でも、特定の政治家を盲目的に支持したり礼賛するのではなく、その方が正しいあり方ではないかと思います。

この候補者では例え当選しても尻に火が付く

今度の参院選で民主党は柔道選手の谷亮子(旧姓・田村)を候補にするそうですが、今から色々な意味でやばい予感がします。最大の問題はやはり色々言われている通り、父親がヤクザ系の人間だという事。今はカタギになって整体師をしているそうですが、以前はどこかの組で正式な組員ではないものの準構成員だったそうで、彼女の結婚式の際に司会をした明石屋さんまが「ヤワラちゃんのお父さんの顔、恐っ!」というギャグを飛ばしたほどでした。選挙になれば紙爆弾の格好のネタになる事は間違いありません。
それともう一つは本人自身の人格の問題。かつて「噂の真相」でも記事になりましたが彼女は典型的な体育会系で、練習の際の後輩イビリが尋常ではなく「あれほど表の顔と裏の顔が違う人はいない」そうです。いわば女版松浪健四郎というのが彼女の本性な訳で、こういう人にはあまり国会議員になって欲しくありません。加えて顔に似合わず(失礼)男関係が乱脈という事もあるので、これも当選出来るかどうかを問わず必ずスキャンダルが再燃するでしょう。
この人はよく「ヤワラちゃん」というニックネームで呼ばれますが、それは元ネタになった漫画「YAWARA!」の原作者・浦沢直樹に対してあまりに失礼ではないでしょうか。単に柔道が強いという以外に「YAWARA!」の主人公・猪熊柔とは何の共通点もないどころか、むしろ真逆の人格でしょう。筆者は浦沢直樹という漫画家とその作品を高く評価しているので、谷亮子を「ヤワラちゃん」などとは絶対に呼びたくありません。作品を汚されたような気がするので頼むからやめてくれと思いますね。

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