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原発はやめとけ

二酸化炭素が温暖化の全ての元凶のように思われているようですが、実際には原発の温暖化効果も決して侮れない事を忘れてはいけません。原発が海に捨てている廃熱がどれだけ海水の温度を上げているかを考えれば、温暖化対策に原発を増設するなどとんでもない話でしょう。何よりも放射性廃棄物の後始末を考えれば環境に対する悪さは火力発電の比ではありません。
福井県の敦賀原発など40年も稼動している訳ですが、今までさんざん事故を繰り返して騙し騙し使ってきたオンボロ原発を無理矢理40年も使ってきてさらにまだ6年も使うという無茶苦茶な事をしているのは、要するに閉鎖するのにとてつもない金が掛かるので閉める事も出来ないからに過ぎない訳です。本当ならもう稼動させるべきでないオンボロ原発ですが、閉鎖させるとなるとこれは一地方のニュースでは済まない国を揺るがす大問題にもなりかねません。
こんなものを今だに動かし続けて将来的にも増設するなど正に狂気の沙汰です。危険なだけの原発を増やす「温暖化対策」などペテンそのもの。もちろん外国への原発輸出も論外なお話です。

温暖化法案、原発利用を明記=連立相手の社民にも配慮-小沢環境相

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民主党内の空気を代弁するのに便利な国家公安委員長

また中井かよというのが正直な感想ですが。
国家公安委員長の中井は前に北朝鮮代表女子サッカーチームの入国問題でも妄言を吐いた人物ですが、この男は旧民社党出身の政治家で、要するにかの「強姦発言」で有名な西村慎吾(今は改革クラブですが、先の衆院選挙で落選)のお仲間な訳です。旧民社党というのは労働組合を支持母体にした政党で、一般的に労組というと左翼的なイメージがありますが、日本ではそうした左派労組とは別に全く逆なアジア侵略肯定・原発推進・労使協調・反共の右翼的御用労働組合の流れというものが戦前の産業報国会以降連綿と存在している訳です。旧民社党はまさにその流れを汲んでおり、中井や西村などという人間は頭の中が今だに産業報国会そのもので、彼らの脳内時計は1945年8月15日以前で止まっているに違いありません。
筆者の場合、旧民社党などという政党は愛人を何人も囲っていた元委員長の春日一幸や例の西村慎吾のようなお下劣政治家のイメージしか思い浮かばず、民主党内部の「連立してる社民と国新がウザい」という空気を実際に言葉に出して言うには中井が一番適役という事なのでしょう。

とは言え誰が見ても分かる事ですが、今の連立政権内で圧倒的な議席数を持ってる民主党以外の党、とりわけ社民党は完全にベロンされてる(なめられている)という事です。国民新党などは最近沖縄の普天間基地移設問題で国外・県外移設はおろか名護のキャンプシュワブに持って行こうなどという意見を出しており、このままでは社民党がいかに国外・県外移設を訴えた所で連立から追い出されて「はい、それまでよ」で終わってしまう危険の方が高いでしょう。
最近国民新党でしきりにキャンプシュワブなどの県内移設への移転をがなり立てている下地幹郎という男は(他の国民新党所属議員同様)自民党出身の元々かなり保守的な政治家であり、名護市民の住民投票結果を裏切って名護への基地移設に邁進した島袋吉和・前名護市長と同類の人間な訳です。下地・島袋の両者を日帝植民地時代の朝鮮に例えれば民族を裏切って国を売り、同胞をいじめて自分の利益・栄達だけを追求した親日派の朝鮮人政治家・地主(日韓併合に調印した「五族」の一人李完用や、日帝の土地収奪に便乗して自分の土地を増やしたあげくその財産で今に至るまで日帝&韓国旧軍事政権擁護の新聞である東亜日報を創業した金性洙など)にそのまんま該当する存在と言って良いでしょう。
社民党は「自分達が連立にいる事で民主党が暴走しそうになった時のストッパー役になれる」という意識で連立に参加しているのでしょうが、そんな言い訳をした所で連立から追い出されればそれまでなのですから結局沖縄の問題でも突っ張る事は出来ないでしょう。福島党首も今は普天間基地の国外移設で気持ちが固まっているようですが、それ以前はずいぶんフラフラしていたようですし。かつて自社さ政権時代に自民党に譲歩して原発や安保・自衛隊まで丸飲み妥協して自滅した愚をまた繰り返すのでしょうか。

小政党「おとなしくして」=福島、亀井氏に不快感-中井国家公安委員長

自衛隊と憲法9条の矛盾を徹底してシカトする人

前にもちょっとだけ批判しましたが伊勢崎賢治という人がいます。今は東京外語大の教授だそうですが、かつては国連PKO職員をやって東ティモールなどの紛争地帯で武装解除を指揮した事もありました。
で、この人が何やら新しい本を出したそうですが題名は「アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる」というそうです。まだ直接本を読んだ訳ではないのですが大体の概要は他のブログに書かれていたのでそれを見た所、これは実に素晴らしい本だと思いました。ブラックジョークとして。
日本国憲法9条は陸海空軍その他の戦力の保持も交戦権も否定していて、自衛隊はあきらかにそれに矛盾した違憲組織のはずですが。自衛隊の存在そのものが憲法違反なのに、いかに非武装とはいえそれと憲法9条がセットっていくら何でもおかしくねえのかって話でしょう。自衛隊を改組して軍隊的性格を完全に排した全く別の災害救助専門組織か何かに変えた後ならともかく。
大体武装していないのならそもそも自衛隊である必要は全くない訳です。現実にアフガンには長年にわたって大活躍してきたペシャワール会という大先達がいる訳ですし。ペシャワール会やそれに類する医療活動や民間の生活支援をやって地元から信用のある団体が「アフガン戦争を終わらせる」というなら分かりますがなぜに自衛隊?
伊勢崎は、日本がアフガンでは国連やアメリカよりも信頼されていると言いますが、アメリカによる侵略戦争(あの時アメリカは9.11の報復戦争とまではっきり言っていた)の後方支援へ真っ先に名乗りを上げたのはどこの国でしょう? その事はすでに世界中に報道されて誰でも知っている事実のはずですが。その結果がついに2008年8月には最も恐るべき事態を招きました。他ならぬペシャワール会のスタッフがタリバンによって射殺されたという事件です。ペシャワール会は長年にわたる現地での実績でアフガン民衆からの信頼も厚く、殺害したタリバンでさえ「このNGOが住民の役に立っていたことは知っている」と声明で言っていたほどです。しかしそれでもタリバンはペシャワール会をも「住民に西洋文化を植え付けようとするスパイだ」「すべての外国人がアフガンを出るまで殺し続ける」「日本のように部隊を駐留していない国の援助団体でも、われわれは殺害する」というほどに敵愾心をむき出しにせざるを得ない状態でした。これはアメリカによる攻撃がいかに残虐で無慈悲・無差別なものかをよく表すものでしょう。ペシャワール会の犠牲者を出させた最大の責任者はアメリカ政府とその侵略行為に加担した者全てです。もちろん日本政府は米政府と並んで最筆頭の「A級戦犯」に他なりません。
そもそも日本政府がタリバンと現アフガン政府(=後ろ盾の米政府)の間を取り持って仲介するというならまずは政治家か外交官を送るのが筋というか順序というものでしょう(日本にそんな資質のある外交官がいるのかという問題はありますが。少なくとも鈴木ムネオや佐藤優は絶対送っちゃ駄目ですよ 笑。あ、あと天木直人もヤバイ。この人は一応「9条護憲」を唱えて日本の一般的な左翼業界にはウケが良いようですが、北朝鮮に対してはそこらの右翼と一緒でタカ派丸出しの「本音は軍権派」ですから)。それもろくにしないでなぜにいきなり自衛隊ですか。

伊勢崎賢治という男は「武力行使は駄目だが、平和維持軍(ブルーヘルメット)は肯定」という考えでとにかく紛争地帯にやたらと軍隊を送りたがる、強烈な自衛隊海外派兵賛成派の人間です。伊勢崎にしてみれば、ペシャワール会のスタッフまでもが殺されるほど危険なのだから軍隊である自衛隊を送った方が良いのだという理屈なのかもしれません。しかし、それほど外国に対する感情が悪化している国に(いかに非武装とは言え)わざわざ軍隊を送るなど、まさに火に油を注ぐ行為以外の何者でもないでしょう。非武装であろうとなかろうと自衛隊を送ってアフガン戦争が終わる事は絶対にありません。それとも伊勢崎は非武装自衛隊をタリバンに殺させて本格的な武力行使の口実でも作りたいのでしょうか。今は自民党の国会議員になった自衛隊の「ヒゲの隊長」のように。
ヤクザの世界ではそうした戦争の口実の為に特攻する要員を「鉄砲玉」と言うのですが、今回の伊勢崎の著書に書いている事はかつて「ヒゲの隊長」がイラクであたかも盧溝橋事件のような「巻き込まれ戦闘」をやろうとした事と非常に通低するものがあります。両者ともに自衛隊員を「鉄砲玉」としか見なしておらず「軍隊を紛争地域に送り込む、軍隊で紛争を解決する」という事しか考えていない点では双子以上にそっくりです。

今はすっかり腐りきってしまいましたが、現・週刊金曜日社長の佐高信が今よりもまだ多少マシな所があった頃に故・水沢渓との対談本「誰が日本をダメにしているか・緊急対談・日本の現状」(三一書房1995年)で次のような事を言った事があります。現在手元に本を引っ張り出せないので大体の要旨ですが。「ペルーの日本大使公邸占拠事件で政府軍とゲリラの一触即発な中をトランク一つの徒手空拳で往来した赤十字の聖職者(だったかな?)の姿こそが憲法9条の姿である」と。本当に憲法9条の理念通りに紛争解決を目指すならばまさにペシャワール会や同書で指摘されていた赤十字の人こそがそうでしょう(憲法9条が出来た敗戦後の日本も朝鮮半島をはじめとする周辺アジア諸国の戦乱や軍事的緊張を食い物にしてきた偽善的平和主義な側面が大きいのですが、ここでは便宜上とりあえずそれを除外して論じます)。
伊勢崎という男はとにかく軍隊を送り込む事しか頭にないのか? これが「9条護憲派」とは笑わせます。ペシャワール会がアフガン現地から一時撤退せざるをえなくなったドサクサにまぎれてこういう自衛隊派兵バンザイ論をぶち上げているとしか思えません。海外派兵論者にとってはペシャワール会がアフガンを留守にしている現在はまさに千載一遇のチャンスなのでしょう。もっともそういうのを世間一般では火事場泥棒と言うのですが。大地震にかこつけてその国を占領しようとするどこかのお国と似ています。
伊勢崎賢治などという男は90年代半ばの佐高信以下の下らないロクデナシでしかありません。繰り返しますが、現地アフガン人達から絶大な信頼を得ているペシャワール会までもが犠牲者を出す事になった最大の「A級戦犯」は日米政府です。そのアフガンにそれでも軍隊を送るよう必死こいて説いて回っている伊勢崎賢治という男もまたその「A級戦犯」のれっきとした眷属であり、走狗に他なりません。
 

仏罰ものの高速増殖炉

並みの原発であれば水を使う所に金属ナトリウムを使うという時点で高速増殖炉がどれだけ危険か分かろうというものでしょう。金属ナトリウムに水が触れただけで火が付く事など小学校の理科でやる水準の知識です。それと原爆材料のプルトニウムの核分裂をセットにする時点で、これがどれだけヤバイ発電方法か明白ではありませんか。
そもそもこの高速増殖炉の名前の元になった文殊菩薩は知恵を司る仏ですが、事故前から「こんな無謀でノータリンな計画で作られた原発に文殊様の名前を付けるなどとんでもない」とさんざん言われてきました。挙句の果てが1995年のナトリウム漏れ事故です。誰にでも予測出来る当たり前過ぎる事故を引き起こした訳で、知恵の仏の名を冠しながら「知恵のない原発」という陰口通りの結果でした。
政権交代したとは言え、経産省の検討会など自民党時代の原発利権派学者ばかりでしょうからこんなOKを出すのも当然でしょうけど、安全委員会などが最終的にゴーサインを出すようなら本当にヤバ過ぎです。これを中止させれば民主党・鳩山政権の支持率も確実に上がる(連立を組んでる社民党もですが)でしょうに、そこまで知恵が回らないのでしょうか。
それと日本の原発政策はそもそも核兵器開発を視野に入れて始まったという歴史的経過を忘れてはならないでしょう。それを最も熱心に推し進めたのが中曽根康弘であり、当時反対する学者を金で黙らせろと指図したのもこの男でした。
日本の原発など一刻も早く全廃させる以外に選択肢はありません。
 
 

経営統合に成功する方がおかしいキリンとサントリー

この話が出た瞬間からおよそ似つかわしくないカップリング(笑)だと思いましたが案の定破談になりました。ボーイズラブ同人誌の世界でもカップリングの攻受が逆になるだけでファンや同人サークルの間でつかみ合いの喧嘩になるのですから、いわんや企業間の経営統合ともなればなおさらです。
三菱系の株式公開企業でアサヒにトップを奪われるまでは「ビール業界のガリバー」と呼ばれた事もあるキリンに対して、創業家が今でもオーナーとして支配している非上場企業のサントリーが統合するという時点でそりゃ無茶ってもんでしょう。相反する資本形態の一方でこの両者は変な部分で似た所があり、かつて酒屋の業界ではキッコーマン・キリン・寿屋(サントリーの旧名)の「3K」が醤油・ビール・ウイスキーの3分野を圧倒的なシェアで支配する暴君企業と揶揄されてきたように、どちらも自分が頂点と言わんばかりのお山の大将だった点では実にそっくりです。「資本形態は正反対。でも鼻っ柱の高さは瓜二つ」という両社をくっつけるなど下手な化学合成物質の製造より困難である事は言うまでもありません。
今回の統合破談ではサントリー創業家の持ち株比率が新会社の3分の1を超える(経営方針を引っくり返せる比率)かどうかが最大の焦点となったようですが、これは企業オーナーにとってはまさに生命線であり、サントリー創業・オーナー家の鳥井・佐治家にとっては絶対にゆずれない一線です。
かつて牛次郎という漫画原作者がいました。今は引退して静岡県にお寺を開いてお坊さんになっちゃいましたが、氏の代表作としては少年チャンピオンに連載された「プラレス3四郎」や、料理漫画の傑作として後に大きな影響を与えた「包丁人味平」、パチンコ漫画の「釘誌サブやん」などが有名所でしょう。しかしながら氏の作品論を語る上で最も注目すべき真髄とは経済・企業物漫画であり、それらは城山三郎や高杉良らの経済小説にも決して見劣りするものではありません。中でも白眉というべき「鯨魂~金権怪物・銭貫一二三伝」(劇画・川本コオ)という代表作では主人公の風俗産業王である銭貫一二三(ぜにつら・ひふみ)が「良い企業の条件」とは何か?という事について部下に次のように言う場面があります。
「トップが私物化できる会社ですよ」
そして銭貫は続いてこうも言います。
「だから株式は絶対公開しちゃだめなんだから」
まさに銭貫一二三の理念とはサントリー初代・鳥井信治郎以降連綿と受け継がれてきた鳥井・佐治家(佐治というのは信治郎の次男で2代目社長である敬三が親戚の佐治家に養子に行った為。当初後継者と目された信治郎の長男・吉太郎は33歳で夭逝)の理念そのものであり、その為にサントリーは石油の出光興産や薬の大塚製薬などと並んで上場しない日本の大企業の一つと称されてきた訳です。それが「近年のグローバリズムの中で生き残るにはM&Aで大規模化」という安易なお決まりのパターンを選んだ訳ですが、それとオーナー家の企業私物化を両立させるにはやはり多少無理があり、ある程度妥協せざるを得ないでしょう。それが嫌なら経営統合など最初から考えない事です。
筆者は「本業」のゲーム業界で嫌になるほど見てきましたが、「グローバリズムの中で生き残るにはM&Aで大規模化」というのはもう沢山だと思います。規模を追い求めればそうなるのでしょうが、それ以外に本当に活路はないのか? 個々の企業が長年培ってきたノウハウなどがそれのおかげで全て画一化されてつまらない商品があふれたり、その企業の比較的良心的だった部分が失われるのはもう勘弁してほしい所です。
酒の世界ではニッカがアサヒビールの傘下ですが、同社は創業者とその子息2代(竹鶴政孝・威親子。政孝は寿屋時代のサントリーで日本初のウイスキー製造を始めた技師でもありました。後に酒造理念の違いから鳥井信治郎の下を離れます)が健在であった頃はアサヒ傘下でも創業期の理念を保って良いウイスキーを作っていましたけれど、竹鶴威氏が亡くなってから同社は完全にアサヒグループの一洋酒製造部門としてしか機能していません。水割りウイスキーなど創業者竹鶴政孝が最も嫌ったウイスキーの飲み方であり、氏が生きていたらそんな物を絶対に製品化などしなかったでしょう。
ゲーム業界のタイトーはスクウェア・エニックス(スクエニ)に買収されましたが、そのおかげでタイトー製品の版権管理が急激に厳しく(旧タイトーは比較的おおらかだったが、スクエニは旧エニックスの影響で厳しい)なり、ワンフェスのような同人イベントでタイトーゲーム関連の一日版権が認められなくなるなどの弊害もあるのは典型でしょう。
ニッカやタイトーの例を見ても分かる通り、下手な規模だけを追い求めるM&Aは消費者にも多大な損害をもたらすという視点をこれからは考慮すべきです。その会社が合併・統合して消費者にどんなメリットがあるのか? 業界内のシェアがこれでどれだけ大きくなったなどという話はもう沢山です。
もっともサントリーは昔から添加物だらけの酒で有名であり、質は大した事がない(最近の一部商品には違うものもあるようですが)のでキリンと統合した所で我々としては大して困りませんが。有名な青いバラ(笑 どう見ても紫にしか見えない)を作る為に遺伝子組み換え技術を安易に使うなど食品に関する安全性の思想がゼロなので、そういう点では同じく大手のキリンとはお似合いの「カップリング」と言えなくもありませんね。

キリンとの交渉、決裂の理由は統合比率=佐治サントリー社長

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