麻木久仁子との離婚やら不倫やらで騒ぎになった山路徹といえば、自分とこの記者がミャンマーで殺された一件が今でも記憶に新しいでしょう。山路本人もついこの間にミャンマーで拘束されてました。が、この人は不倫うんぬん以前に、ジャーナリストとしても報道機関の社長としてもかなり無茶な人で評判がよろしくはなかったようです。
AFP通信社の山路社長
「ジャーナリストは危険な職業」by 本多勝一(笑)というのは確かにそうであり、時にはそうした無茶な取材をしてでも世に伝えねばならない事があるのもまた確かです。が、そうした「無茶」な取材活動が必ずしも実を結ぶとは限りませんし、そうして伝えた報道内容が必ずしも社会正義につながるものであるとは限りません。AFP通信や山路徹のしている事を見ると特にそれを強く感じます。鈴木宗男の幇間になったりしてるのを見ていると、山路徹がミャンマーで拘束されたりしても現地情報をがんばって伝えようとしているのではなく、単なるスタンドプレイで格好つけているようにしか見えません。
結局、食い詰め者の記者である山路は麻木久仁子の「ヒモ」のような状態だった訳で、それを金づるにしてミャンマーへ行って「拘束スタンドプレイ」をしたり、鈴木宗男のチョーチン記事を垂れ流していたというオチという事になります(山路に活動資金や家賃などを提供していた事を、麻木久仁子は会見で述べている)。
これとそっくりなのがやはりアジアプレスで、ここもAFP同様にかなり貧乏な事で業界では有名だそうです。今年の9月にアフガニスタンで現地の軍閥(タリバンになりすまして金を取ろうとしていた、腐敗した集団らしい)に拘束されたシャミル常岡浩介氏というジャーナリストがいるのですが、常岡氏は元アジアプレスに所属していた事がありました。自身のブログで当時の顛末を記しています。
フリー・ジャーナリストの同盟と協力はぜひとも必要なものだと思う。現実には、フリーランスは互いに市場を潰し合っている。支え合って、市場を維持し、健全なジャーナリズムを生き残らせなければ。そういう意味で、アジアプレスという組織には存在意義があると思っていた。しかし、仮に今優秀な新人ジャーナリストが知り合いにいて、(実際にいるのだが)協力できる仲間を探していたとしても、私は今のアジアプレスを紹介できない。紹介したところで、彼或いは彼女にはなんの役にも立たないであろうからだ。
それに、MMさんが受けた仕打ちがある。彼女は大学を出て、他のメディアを捨てて、アジアプレスに正社員として就職したにも関わらず、4月分の半分だけの給料しか支払われないまま、一方的に首を切られたのだ。どこにも行くところのない彼女がそのままアジアプレスにいることを、野中氏は「本人が好きでいる」とまで言い切った。誰かを紹介したとしても、彼、または彼女が、同じような目に遭ったとしたら?
給料をロクに支払わないままクビって、そりゃまずいだろ。左派・市民派を自称するジャーナリズムが最終的に腐敗堕落する最大の原因は、結局の所思想や主義・主張の問題じゃないって事ですね。そんな高尚な話じゃない。ゼニカネという、いたって単純かつ人間臭いありふれた理由で駄目になるという事でしょう。
社長が人気女優のヒモになって活動費を捻出していたAFPといい、社員に給料をロクに払わずクビを切るアジアプレスといい、これじゃ駄目になるのも当たり前です。
おまけに長井健司殺害抗議会見には山路社長と並んで石丸次郎も出席していたのは記憶に新しいでしょう。
いや、実際に会見の出席メンバーを改めて見て見ると、石丸だけじゃなくて櫻井よし子だの高世仁だのといった反北朝鮮右翼に加えて週刊金曜日の北村肇がおり、前田日明までいるというロクでもない布陣です。これが今の日本でミャンマーの独裁体制を批判している主な面々という事ですか。もうちょっとまともなスタンスの記者はいないのか…。
日本では北朝鮮のみならず、ミャンマーの独裁も批判するのが難しいと言わざるを得ません。本当に現地国民の為に独裁体制を批判・追及する人間が(少なくとも著名人の中には)一人もおらず、みんな自分の事と日本の「国益」の為にしか同国の問題を取り上げようとしないからです。
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