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笑傲統一 소오통일

「笑傲統一 소오통일」
今は「統一」を傲然と笑い飛ばすべき時代

朝鮮半島の統一はいつかは成し遂げられねばならない。が、今はまだその時期ではない。特に今の南で言われている「統一論」は保守・進歩を問わず最低な中身ばかりで、文字通りお話にならないからだ。それらの中身を要約すると「韓国の経済成長の為に北(具体的には地下資源や安い労働力など)を吸収して統一せねばならない」というひたすら経済発展・銭勘定の事しか頭にない、金の亡者根性が爆発した強欲の権化そのものである。ニューライト大統領の朴槿恵から金大中・慮武鉉時代の長官だった丁世鉉らに至るまで、その辺はことごとく一緒だ。要するに今の南は帝国主義国家の植民地侵略目線で統一を語っているのである。
南が北を吸収統一すれば、北の人間も豊かに暮らせるのだと連中は言う。だが今の大韓民国とはどういう国なのか? 国家経済のほとんどを少数の大財閥が独占し、民衆は新自由主義政策の下で低賃金・長時間労働に縛り付けられるという体制ではないか。「南主導で吸収統一」というのは、そうした新自由主義を「植民地化した北」にも押し付けるという事に他ならない。さらに多くの者が忘れているようだが、朝鮮民主主義人民共和国は依然として無償医療・無償教育を堅持している国である。それ以外の電気代や水道代といった公共費用も極めて廉価であり、これらだけはどんなに国家経済が逼迫しても何とか死守してきた(だからこそ民衆も現在の朝鮮労働党政権にある程度の信頼を維持してきた)。もし南主導で吸収統一したらそれらはどうするのか、という事をまともに答えた韓国人を見た事がない。それでいて南の現状は医療民営化推進など、福祉を切り捨てる方向へ突っ走っているのだから笑止である。
今の南主導で吸収統一した所で、北の資源や土地や公共施設といった富を南の財閥が独占的に接収して儲けるだけであり、北はもちろん南の民衆も統一の恩恵に預かる事は決してない。旧東欧共産主義諸国が冷戦終結後にたどったのと同じ展開だ。そんな「統一韓国の経済発展」をしてどうするというのか? 有害無益の極みである。

また、軍事問題でも恐ろしい事が起こるだろう。統一すれば南北の対峙がなくなって軍事費も減るとよく言われるが、これほどデタラメな話はない。南主導の統一をした「統一韓国」は間違いなく分断時代よりも軍事費がかつての南北合わせたものより増えるだろう。第1に中国やロシアとの軍事的緊張が高まる(現在朝鮮と中露が定めている国境条約を、「将来の南主導の統一韓国(仮)」は認めない可能性が高く、国境紛争発生の可能性が高い。その時は日本もアメリカも韓国の肩を持つふりして紛争を煽るのではないか)という事。第2に米軍基地が北の地域にも増設される可能性が高いという事。第3にPKO派兵や対テロ戦争・人道的軍事介入といった海外武力行使が激増するだろうという事だ。特に第3の海外への武力行使はあまり多くの人間が危機感を持っていないようだが、南主導で朝鮮半島が統一されたらこれは間違いなく激増する。今の韓国がどれだけPKO派兵に熱心な国である事か! 日本が1992年にカンボジアPKOで戦後初の軍隊派兵を行った時、韓国ではこれに猛烈な反対世論が沸き起こった。が、翌93年になるとこうした反発は嘘のように消えてしまう。1993年に韓国もPKO海外派兵(ソマリア)を開始したからである。以後韓国は現在に至るまで16カ国延べ5000人のPKOを派兵してきたと言えば驚くだろうか。韓国のPKO狂奔度は実に日本といい勝負である。植民地支配を体験した国として道義的に絶対やってはいけない軍事行動(ソマリアの今の混乱の根源はイギリスやイタリアの植民地支配ではなかったのか)を今までさんざんやり続けてきたのが大韓民国という国だ。さらに言えば日本はそれの極めて近しいパートナーだ。先日の南スーダンPKOの実弾提供問題に見られるように、PKOの分野でも韓日の軍事一体化は年々深まっている。南によって朝鮮半島が統一された場合、韓国は日米と一緒に何の気兼ねもなく第3世界への侵略と武力介入に乗り出す事だけは間違いない。つまり統一後のドイツと同じような道をたどるという事だ。朝鮮民族は古来「他民族から侵略された事はあっても、他民族を侵略した事はない」という事を誇りにしてきたが、南に関して言えば今の大統領の親父である朴正熙がベトナム戦争でこれを破った。その後の歴代政権(セヌリ党・民主党いずれの政権問わず)もPKOやイラク派兵(これは慮武鉉時代だった)などを続けて恥の上塗りを重ね、民族的矜持を貶め続けてきたのである。このような国に民族的正当性などあろうはずもなく、これによって統一された国が日米と一緒になってどれだけ第3世界に厄災を撒き散らすか分かったものではない。南主導による「統一韓国」は日本と一緒に手を組んで恐ろしい「プチ帝国主義国家」になる可能性が極めて高い、と言うかそうした未来像しか考えれらないのだが。

こうした諸問題はちょっと考えれば分かるはずなのだが、今の韓国では不思議な事に誰も指摘しない。ひたすら「自由民主主義体制で近いうちに統一」「統一大チャンス」「南よりも勝る所が一つもない北」といった醜悪で好戦的な銭勘定や自画自賛妄言ばかりを繰り返している。朴槿恵も丁世鉉も自分らの主張する方策で統一をしたとして、その後国家保安法をどうするのかという事を今まで一度も語った事がない。南主導の統一を仮にしたとして、その時の政権がセヌリ党だろうと民主党だろうと、連中は決して国家保安法を手放す気はないという事だ。これだけ権力者にとって便利な民衆弾圧法、それも日帝が植民地時代に残した置き土産(旧治安維持法)を「統一韓国」は引き続き悪用し続ける。と言うより、第3世界への武力介入を行う亜流帝国主義・戦争国家になれば、国内の反戦平和運動を押さえ込む為にもますます国家保安法を重宝して手放せなくなるのは当たり前だ。アメリカの愛国者法しかり、日本の特定秘密法や共謀罪(予定)しかり。シリアやリビアなど第3世界への介入が目立つドイツでも、最近は国内で反原発や反戦運動への実力行使弾圧が激しくなっていると聞くが…。

少なくともはっきりしているのは、今の大韓民国には民族の統一国家を担う資格も能力もないという事だ。自国の新自由主義政策や無用な自然破壊工事・国家保安法・PKOはじめとする海外派兵などといった事を改めもせずに何の統一か。全くもって笑止であり、今の南で語られている「統一論」はセヌリ党系・民主党(今は新政治民主連合だが)系問わず全て屁のような戯言に過ぎない。そもそも「南は北よりも経済的に圧倒しているばかりか、全てにおいて勝る」というなら、どうして北と「統一」する必要があるのか? 貧乏臭い北の事など捨て置いて、南だけ独立独歩で繁栄を享受すれば済む話ではないか。本当に南の優位を主張するならば行き着く先は「統一不要論」にしかならないはずである。それなのにわざわざ連中が「統一」をあざとく語るのは果てしのない強欲、それも帝国主義的野欲に取り付かれているからだ。決して民族・民衆の為ではない。
民族運動・統一運動の世界で度々言われてきた「いかなる事があろうとも、統一は分断よりも勝る」という言葉を筆者は否定する。分断体制にすらはるかに劣る「悪しき統一」は確実に存在し、それが今の南(特に朴槿恵政権以降)では与野党問わず主流統一論になってしまっているからだ。今の南では、その「分断体制論」を唱えたはずの白楽晴自身が、分断体制の生んだ最も悪しき社会的リンチである「従北狩り」に擦り寄っている状況である。

繰り返すが、今の南で言われている統一論の中身とは「帝国主義国家の植民地侵略論」そのものでしかない。筆者はこうした朴槿恵や丁世鉉らの邪悪な野欲でしかない「植民地侵略型統一」を断固拒否する。こうした「悪しき統一」を傲然と笑い飛ばして拒絶し、真に民族の為の「良き統一」だけを目指さねばならない。米軍基地・国家保安法・海外派兵・他民族侵略・新自由主義・整理解雇・自然破壊なき統一を見てみたいと思わないだろうか? 

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