在米韓国人社会にも色々な人間がいるが、その中でもあるメディアを御紹介したい。「民族通信」というニュースサイトで、これは朝鮮民主主義人民共和国と大変友好的な在米同胞がやっている所だ。
この中でも最近特に目に付いた記事は、向こうの最高裁判所を取材したものだ。法廷内部(張成沢が裁判を受けた場所)の写真に加え、最高裁の元老判事にインタビューして共和国の司法制度や人権問題について話を聞いている。
http://www.minjok.com/bbs/board.php?bo_table=tongil&wr_id=4978
【訪朝取材11】エセ人権合唱で真実を駆逐する事は出来ない 最高裁判所探訪
向こうの法曹人が外国のメディアに直接出て語るのは非常に珍しく、貴重なインタビューであろう。最近共和国では「朝鮮人権研究協会報告」を発表し、そうした国連などの圧力に対抗して様々な策をとっている。今回のインタビューはそうした流れの一環でもあるだろう。
この記事の翻訳は後日改めて行いたいと思う。もちろんこれは向こうの判事が対外向けにしゃべったものなので内容的な限界や誇張・美化はあるが、そんな事はどこの国の公式発表にもつきものである。南や日本の裁判官だって外国のメディアに公的な立場でインタビューされたら「我が国の司法に人権侵害などない」と断固として言うだろう。何しろ日本の場合、人権人道大使が国連の会議で逆ギレした挙げ句「シャラップ!」とまで言ったほどだから(笑)。それよりも重要なのは、今回のインタビューでは向こうの弁護士制度や刑務所の実態、再審制度、公開処刑の存在など今までほとんど公には語られなかった部分についてまで述べている所だろう。これを読む限り朝鮮の司法制度にはもちろん問題もあるし、反面西側よりも優れていると思える部分も少なくない。それらを総合して、向こうの人権や司法制度を評価すべきだろう。日本や韓国で共和国の人権問題を槍玉にしたがる者は、自国の弁護士費用を無償にしてからそういう事を言えと思う。また、この記事によると次回の取材の際には教化所(刑務所)の取材も行えるようにするとの事である。
詳しい内容は後日翻訳を御覧いただくとして、朝鮮語の読める方は先に原文でお読みいただきたいと思う。また、「民族日報」というメディア自体にも注目していただきたい。日本の場合、「民族日報」の記事も読んで初めて北朝鮮報道のバランスが取れるくらいではないか。とりわけ最近日本や南の社会情勢があまりに醜悪で無残すぎる。日本では在特会だの東京デモクラシーだの、韓国ではネット右翼(いわゆる「イルベ」層)だの極右保守団体だのが目に余るクレイジーな言動を繰り返しているのばかり見ていると本当に精神衛生上よろしくない。それらとはかけ離れた共和国の現地リポートを併せて見て、精神の平衡を保つ事も必要であると思う。
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