天皇陛下お助け下さい! 安倍餓死地獄で日本が滅びます。
天皇陛下こそ真のリベラル。それなのに安倍は陛下の御心に背くような事ばかりする。
梅原猛 自民党政権よりずっとハト派ですよ。平和を愛している。そして自分の祖先は朝鮮半島の出身じゃないかと考えている。桓武(かんむ)天皇のお母さん・高野新笠(たかののにいがさ)の中に百済(くだら)の血が入っておるんでね、そういうことをむしろ誇りに感じているんですよ。今の憲法を改正しようとする政治家よりはるかにリベラルだと思います。
3.11以後の日本では右翼からリベラル・左派まで、こうした天皇にすがる風潮がさらに急速に強くなった。小池晃のように共産党までもが天皇を誉めそやしてるようでは、完全に日本終了と言い切って問題はないだろう。
が、こうした「天皇陛下お助け下さい病」は今や日本を飛び越えて韓国にも広がりつつある。韓国人が天皇ヨイショとかあたかも日帝時代に逆戻りしたかのようだが、まさにそうで、今の韓国はすごい勢いで、日帝に天皇崇拝を強要された植民地時代に逆行しているのだ。多くの韓国人に自覚はないようだが…。いや、その旗振り役をしている連中は「強要」されてではなく、自ら進んで率先してやっている。その辺も日帝時代の親日派とそっくりだ。当時も今もこいつらの振る舞いは同じだったんだなあと、ある意味で分かり易いサンプルケースではあろうが。日韓仲良く大日本帝国に逆戻りしようぜ!
その典型例が例の「日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会」だろう。またしても京郷新聞で恐縮だが、同委員会推薦人の一人である李富栄(イ・ブヨン 이부영)が以下の記事でこんな事を言っている。
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201501152056375&code=990304
「特別寄稿」明日の日本を考える(韓国語記事)
李富栄は、安倍が集団的自衛権で9条を急速に無効化させている事実を指摘し、その事で「だが終戦―解放70周年を迎えて「日本の中の真実」と「世界の真実」が食い違う時、日本と世界の論争と対立が起こるのは火を見るより明らかだ。この歴史戦争の被害は、しかしながら日本国民全体に跳ね返るだろう」と述べた後にこう言うのだ。
2015年1月1日、日王・明仁は新年の辞で日本の本格的侵略戦争の序幕である1931年の満州事変に言及した。アジア国家達に対する日本の戦争責任を浮かび上がらせたもので、この世紀的論争にくさびを打ち込むのに他ならない。
恐れ多くも天皇陛下におかれては、「日本の侵略戦争の序幕」である「満州事変」の事を新年の辞において言及して下さったのです! 日本の君主たる天皇陛下が、アジアに向けて日本の戦争責任を浮かび上がらせて下さったのです! 天皇陛下は日本の憲法9条が無効化されつつある流れに抗し、くさびを打ち込んで下さったのです! おお、何と素晴らしくも暖かい天皇陛下のリベラルにして慈愛溢れる大御心ではありませんか!
…何これ。植民地時代に日帝のイヌになって「テンノーヘーカバンザーイ! 천황폐하 만세!」と叫んでた親日派と何が違うんだ? 今の日本安倍政権の軍拡化に対し、天皇がそれに抵抗してるとかくさび打ち込んでくれたとかで喜んじゃうとか、おまえらどんだけ天皇大好きなんだよ。そもそも「満州事変(という侵略用語をそのまま平気で使っちゃうセンスも凄い)」が日本の侵略戦争の始まりだったと本気で思っているのか? それ以前に明治維新後から日本はずっとそうだったんじゃねえのか。甲午農民戦争での日本軍の虐殺はどうしたんだよ? 何よりも1910年の庚戌国恥 경술국치 (いわゆる「日韓併合」)は? ひょっとして李富栄という男、1931年以前の日本の侵略行為を全部チャラにしたい腹積もりじゃないだろうね? そうであれば、当然日帝による朝鮮植民地支配もチャラって事になるんじゃないの? さらに恐るべき事実として、この李富栄という男は「日韓協定再協議国民行動」という団体の代表なのである。日本の植民地支配責任を十分に問えなかった日韓協定をやり直そうという運動をしてる(はずの)団体代表が、あたかも日本の天皇が「日本の軍拡化と9条改正にくさびを打ち込んでくれている」みたいに期待しちゃうとか正気の沙汰ではない。大韓民国という国はここまで来ているのだ。
天皇をヨイショして従軍慰安婦や強制連行の解決が出来ると本気で思っているのか。日本の憲法9条にノーベル賞を受賞させる事で日韓協定を再協議に持ち込めると本気で思っているのか。言うまでもなくそんな事は全くない。むしろ逆効果になるだろう。
李富栄はこの記事で「まず日本内の平和・民主主義勢力と連帯」とも言っているが、要するに日本とあまりにベタベタし過ぎて自分も「日本風」の「天皇は日本で最も平和主義者でリベラル」という観念に汚染されたという事だろう。「昨年6月10日に、9条の会の平和憲法を守る講演会と韓国の6.10民主抗争27周年記念式で連帯の辞を朗読して、互いに助け合う事にした」という告白はもっと強烈だ。まさに「日本の平和国家」と「韓国の民主主義」という、全く実態の伴わない日韓の国民的ナルシズムが結合した瞬間であろう。これらの結合・同盟は決して平和と民主主義を守らない。むしろ日本は「平和国家」の名の下に軍拡化と戦争をするようになるだろうし、韓国は「民主主義」の名の下に反共ファシズム体制を強化する。「俺んとこは平和国家だ」「俺んとこは民主主義国家だ」という醜悪な自画自賛で頭が一杯のナルシスト両国民が戦争とファシズムの露払いを務めるだろう。まさに現代版内鮮一体すなわち「日韓一體」である。
上記記事にある李富栄の妄言をもう一つ取り上げておきたい。
「日本大使館前で日章旗を燃やす行為は安倍陣営を助けるだけだ」
ここまで来ると何をかいわんやだろう。日の丸を燃やすなだってさ。これを反原連やしばき隊や統一戦線義勇軍が聞いたら涙を流して大喜びしちゃうだろう。やはり日帝時代の親日派達はしょっちゅう言ってたものさ。「独立運動は無駄な犠牲ばかり出す無用な行為だ。それのせいで弾圧が酷くなり、日本を助けるだけだ」と。親日文人の筆頭格である李光洙が特にそうだった。李富栄かあるいは「9条ノーベル賞韓国委員会」のお仲間の誰かが、そのうち瀬戸内寂聴や梅原猛相手に「日韓天皇陛下礼賛対談」をするのも遠い日の事ではないだろう。李富栄のように、今後「韓国の民主・進歩勢力」の中に日本の現天皇をヨイショする奴が増えるであろう事は間違いない。こいつらは「委員会」ではなく「報国会(もちろん日本への報国である!)」と名乗るのが正しいのである。
また、李富栄は中央日報の記事でこうも言っている。
我々だけでなく過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受した日本国民も、安倍首相の軍事主義路線に反対している。
その「過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受」の中身が問題なのである。日本国憲法が公布された1947年の3年後には自衛隊の前身である警察予備隊を創設して9条は早くも骨抜きにされ、朝鮮戦争の「特需」で大儲けした歴史はどこへ行ったの? 日本の戦後経済成長神話に「朝鮮特需」と「ベトナム特需(もちろん韓国もこれで莫大な利益を得ており、「漢江の奇跡」とやらもこれなしにはあり得なかった!)」は絶対外せない話であり、これは逆に言うと、日本は8.15以降も朝鮮半島をはじめとするアジア民衆の血をすすって繁栄を享受し、再軍備と軍事大国化への道を進んで来たという事なのだ。李富栄は、1992年のカンボジアPKOに始まって今や常態化した自衛隊の海外派兵を知らないとでも言うのだろうか? 「過去60年間ほど平和憲法体制の下で民主主義と平和、経済繁栄を享受した日本国民」「戦後、軍事に頼らず経済大国にのし上がった日本」などというのは、それをごまかす為のお為ごかしでしかない。「戦後、軍事に頼らず経済大国にのし上がった日本」神話を、解放後も日本の被害を受けてきた韓国人がすっかり信じ込んでヨイショするとかどんだけアホでノータリンなのか。それも「日韓協定再協議国民行動」の代表がである。李富栄の言う「日韓協定再協議」の中身とやらは一体何なのか。それは朴裕河のメチャクチャな主張と一体何が違うのか。はっきりしているのは、朝鮮半島は戦後も日本の経済発展の犠牲にされてきたという事実を無視または歪曲し、そのアジア民衆の血をすすって経済大国にのしあがった「日本国民」にノーベル平和賞まで受賞させようとしている人間の「日韓協定再協議」とやらがロクなものではないという事だろう。
今の韓国では大統領当人をはじめとして、その大統領が一時は総理候補としてピックアップした「植民地支配は神の意思」発言の文昌克、その発言に感激しちゃったという李仁浩が公営放送KBS(日本のNHKに該当)理事長に任命され、韓国でも筆頭格の植民地近代化論者である柳永益が国史編纂委員長になるなど、21世紀の今も親日派の天国である。だがこれらと比べても李富栄ら「日本平和憲法9条ノーベル平和賞推薦韓国委員会」の愚劣さは決して引けを取るものではない。片や8.15解放前の日本の植民地支配を肯定する朴槿恵や文昌克や李仁浩のような「親日派保守」と、片や8.15解放後の日本の「平和国家」ぶりを肯定する李富栄ら9条ノーベル賞韓国委員会のような「親日派進歩」が「我こそ真の日韓友好勢力」とばかりに必死で日本にペコペコしているというのが、大韓民国の現在図である。
日本では安倍政権のように天皇を「主権回復式典」などの行事に引っ張り出して利用する「統制派」と、「天皇陛下お助け下さい byどこぞのおかき屋」「天皇皇后両陛下はとても立派な方 by寂聴」の「皇道派」が主導権を争い、
韓国では「軍事独裁政権と日本保守政権の癒着・共犯」という日韓協定体制以来の「友好関係」を堅持しようとする「親日派保守」と、「戦後日本の平和憲法体制のおかげで韓国やアジアも平和だった」という怪しげな「神話」に基づいた「友好関係」を激賛する「親日派進歩」が日本への忠誠競争を繰り広げている。要するに「戦後日本」を肯定して、それとよろしく癒着・共犯関係でやって行くという主張においてどっちもほとんど違いがないという事だ。もちろん前者「親日派保守」勢力は駐韓日本大使館(総督府?)で毎年行われる天皇誕生日パーティには大挙雁首を揃えてお祝いに行くし、後者「親日派進歩」も李富栄のように「天皇陛下が安倍の暴走にくさびを打ち込んで下さいましたッッッッ!」とばかりに感動しちゃったり、京郷新聞のように「安倍は天皇の話を糸口にして真面目に謝罪しろッッッッ!」などと天皇の権威にすがって安倍を批判するなど、いずれも天皇大好きという点では甲乙付け難い。そのうち韓国では「朴槿恵よりも、平和主義者で植民地支配にも謝罪した日本の天皇に韓国の統治者になって欲しい」なんて声が保守・進歩問わずに出てくるのではないか。韓国という国が滅亡するとしたら北との対立や戦争などではなく、こうした庚戌国恥以上の国恥とも言うべき笑うに笑えない喜劇によって滅びを迎えるのではないかと筆者は最近考えている。
結論は一つだろう。
日本の「統制派」も「皇道派」も、韓国の「親日派保守」も「親日派進歩」も全部イヤ! 全部拒絶の対象、それ以外の何者でもない、という事だ。
かつて日帝時代には朝鮮日報や東亜日報が大々的に「天皇陛下バンザイ」を叫んだ。21世紀にはそれらと共にハンギョレや京郷もその役割を果たすと思う。ハンギョレは「天皇陛下万歳を伝えた恥ずかしい雑誌達」という記事を出した事があったが、それ間違いなく近未来の君達の姿だよ。
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