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「現場に来い」という脅し文句はヤマギシ会と同じ手口



驚いた事に今でも存続している日本のカルト団体で、ヤマギシ会(山岸会、幸福会ヤマギシ会)という所がある。ここは自然農法やら社会変革やらをお題目にしてはいるが、その実態は入会者の財産を全部会に寄付させて洗脳・マインドコントロールしたり、実際には農薬・抗生物質まみれの作物や肉を売って商売してるなどの酷い詐欺宗教まがいの団体だった。要するにかつてのオウム真理教とほとんど変わらないような所である。で、1990年代に入ってここの酷い実態が徐々に外部世界にも知られるようになり、被害者による告発やヤマギシ問題を考える団体などが作られるようになると、当のヤマギシ側はいつも決まって次のような反論をしてきたという。
「ヤマギシの現場に来てもらえば分かります。特別講習研鑚会に来てもらえば分かります」
この特別講習研鑚会、略して研鑽会というのは早い話信者を集団で取り囲んでマインドコントロールする折伏の場なのだが、そこに来いというのだ。あるいは自分達が「ユートピア社会」を築く為に働いている「現場」へ見学に来い、と。被害者による悲惨な実態の告発や外部からの批判には一切まともな返答をせず、ひたすら「俺達の現場に来い」とやり返すのがヤマギシのお決まりパターンなのだ。

…「俺達の現場に来い」なんか聞きおぼえあるなあ~。そうそう、私の知っているある「若者による新しい形態の市民運動(とその関係者)」とやらが、批判されるとこれと同じ反駁をしていたな…。


SEALDsとかいう訳の分からない「若者(笑)の市民運動」というふれこみの団体があるそうなのだが、ここがまたずいぶんおかしな事を言っている。ここのホームページを見てみると、以下のようにアホとしか言いようのない凄絶な言葉が至る所に盛り込まれていた。

戦後70年でつくりあげられてきた、この国の自由と民主主義の伝統を尊重します」
「NATIONAL SECURITY(訳注:国家安保)」
唯一の被爆国
「平和憲法を持ち、唯一の被爆国でもある日本は、その平和の理念を現実的なヴィジョンとともに発信し、北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮するべきです。私たちは、こうした国際社会への貢献こそが、最も日本の安全に寄与すると考えています」
中国は政治体制こそ日本と大きく異なるものの、重要な経済的パートナーであり、いたずらに緊張関係を煽るべきではありません」
先の大戦による多大な犠牲と侵略の反省を経て平和主義/自由民主主義を確立した日本には、世界、特に東アジアの軍縮・民主化の流れをリードしていく、強い責任とポテンシャルがあります」
「私たちは、現政権の政治に対抗するために、立憲主義、生活保障、平和外交といったリベラルな価値に基づく野党勢力の結集が必要だと考えます」

またしても「戦後70年の日本は平和・自由・民主主義」である。もう何度も繰り返し述べてきた事だが、戦後の日本は70年一貫してそのような「平和・自由・民主主義」を尊重する国などではなかった。だから今の日本の惨状があるに過ぎない。「立憲主義を根本的に否定する現政権、および自民党の改憲草案」というのは昨日今日突然のポッと出などでは決してなく、戦後70年間の積み重ねなのである。それが分からない(か、あるいは知っててごまかしている)者に日本社会の変革など出来はしない。
中国は重要な経済パートナーだから緊張関係を煽るなって、じゃあ重要な経済関係のない国なら緊張関係煽っていいんだ? 「政治体制が異なり、日本とは重要な経済パートナーでないから、いたずらに緊張関係を煽っても構わない国」というのが一つ思い浮かぶのだが、日本はもうずいぶん長い事その国に戦争そのものと言っても良いほどの非人道的な経済制裁をやってますよねえ…。
SEALDs的にはそれは一向に構わない事なのです! それこそが「先の大戦による多大な犠牲と侵略の反省を経て平和主義/自由民主主義を確立した日本には、世界、特に東アジアの軍縮・民主化の流れをリードしていく、強い責任とポテンシャルがあります」というお題目の真の意味なのです! 「平和の理念を現実的なヴィジョンとともに発信し、北東アジアの協調的安全保障体制の構築へ向けてイニシアティブを発揮する」という事なのです! こうした「ムカつく国」への経済制裁こそが、「最も日本の安全に寄与すると考えてい」るのです! だから中国も日本にとって「重要な経済パートナー」でなくなったら、即「集団的自衛権の行使容認」だぜいッ!

…冗談はともかく、この集団の歴史的無知と「重要な経済パートナーだから緊張関係を煽るな」という「国益優先国家主義」丸出しのメンタリティ、「東アジアの軍縮・民主化の流れをリードしていく、強い責任とポテンシャル」という侵略戦争の反省など微塵も感じ取れない日帝覇権主義、「リベラルな価値に基づく野党勢力の結集」という実は改憲の問題点を丸々すっ飛ばした政治的野欲ばかり丸出しの浅ましさ。何一つとってもまともな市民運動などではないだろう。こんな代物は馬鹿にされて当然だ。

ところがこの団体の問題点を批判すると凄まじいまでの誹謗中傷によるバッシングが起こるのだという。大体の流れは以下米津篤八氏のフェイスブック参照。

https://www.facebook.com/tokuya.yonezu/posts/932133856829006
https://www.facebook.com/tokuya.yonezu/posts/932531400122585

こうした誹謗中傷行動を担ってるのは同団体の取り巻きである「大人」達のようで、例の「ミスター糞チョソン人」こと野間易通を中心としたいわゆる「反原連系一派」に非常に多い。もちろんSEALDs自体が、こうした鄭玹汀氏らの批判に具体的でまともな反論をしているのをまるで見た事がない。それは反論など出来ないからだろう。「日本帝国が犯したアジア侵略の責任を今の日本国家が真摯に引き受け、清算する」事などを具体的に綱領に入れてしまったら、SEALDsという団体とその運動自体が成立しない。なぜなら「日帝の侵略責任清算」を徹底無視する事でしか「戦後70年でつくりあげられてきた、(日本だけが享受する)平和と自由と民主主義の伝統」とやらを守る道はないからだ。「東アジアの軍縮・民主化の流れをリードしていく、強い責任とポテンシャル」というのは要するに「70年間平和で自由で民主主義な伝統を持つ俺様(日本)が、軍事的脅威を周囲に振りまいている非民主的な独裁国家であるおまえら(東アジア諸国)を責任持って『軍縮・民主化』してやるんだ。ありがたく思え!」という事だろう。本当にアジアに贖罪したいと思ってるなら、こんな傲慢な発想は絶対に出て来ない。SEALDsの発想がまさに日帝覇権主義そのものだというのは、こうした理由からだ。
いや、今の日本で「日本帝国が犯したアジア侵略の責任を今の日本国家が真摯に引き受け、清算する」などと主張したら人が集まらないだろう(と連中は計算している)。SEALDsが「日帝の清算」をこれほどまでに無視し続けるのは、こちらの理由がより大きいと思う。

「日本の侵略戦争責任なんて古臭いオールド左翼みたいなダサい事を言ってたら人が集まらない。俺達はもっと垢抜けたファッショナブルで人の集まる運動体なんだッッッッ!」
「「平和と自由と民主主義の伝統」とやらで包装された、日帝覇権主義の発現」
身も蓋もない言い方をすればこういう事だろう。

名前からして「SEALDs=楯」なのだから、真っ先に思い浮かぶのは三島由紀夫の「楯の会」だ。やり方は違うが、どちらの「楯の会」も「NATIONAL SECURITY=国家安保」に多大な関心を持ち、「日本がアジアをリードする」という覇権主義は共通している。目的は似たようなものだが、三島由紀夫みたいに露骨な「アナクロオールド右翼」の色彩を脱色して今っぽい「ファッショナブル」な装いをしたのがSEALDs。筆者の目にはそう映る。もちろん三島の楯の会の制服も、当時としては大変「ファッショナブル」だった訳だが。「オシャレな運動」という部分にも両者の共通点を垣間見れる。さらに共通点を掘り下げて行くと、SEALDsも天皇を非常にありがたがっているそうだ(以下画像参照)。「天皇陛下のお言葉」を引用したスピーチまでしていたのだから、天皇主義という点でも三島楯の会とおんなじである。

 

さらには憲法改正の国民投票をしろとまで言っているのだから、何をかいわんやではないか。

https://twitter.com/SEALDs_jpn/status/615752199465926656
簡単です。集団的自衛権はこれまでの政府解釈を見ても、憲法学者の意見をみても完全に違憲です。廃案にすべき。また全部で11個もの法案を一度に審議するのは無謀です。そして憲法、国民の生命に関わることですから国民投票するのが当たり前でしょ
22:22 - 2015年6月29日

憲法改正には国民投票が必要。だからこそ、その具体的な手続きを決める国民投票法(日本国憲法の改正手続に関する法律)の阻止が護憲の闘争では必須のものだった。護憲運動をしてきた者であればこれは常識だろう。日本で憲法を守ろうと思ったら「国民投票するのが当たり前」ではなく、そもそも国民投票自体に反対して防がねばならないのだ。SEALDsの言い草は、憲法改正されても仕方がないと言ってるようにしか見えない。さもなければただのアホか。そう言えば三島楯の会はもちろん改憲を主張(楯の会と自衛隊で国会を包囲し憲法改正を発議させようとした)していたし、またしてもこれら「ダブル楯の会」には共通点が見つかってしまった! いや、SEALDsの信条はそもそも「護憲」ですらない訳だから、当然「国民投票するのが当たり前」なのが当たり前か。

このようにSEALDsという団体そのものが問題だらけな上に、これの「応援団」を気取っている連中がそれに輪を掛けて酷い。先述した鄭玹汀氏によるSEALDs批判に対し、人権侵害行為を繰り返してきた連中の誹謗中傷でほぼ確実に現れる世にも不思議なセリフが「運動の現場に来ない奴が勝手な事言ってる」「俺達の現場に出て来い」というものだった。

お分かりだろう。SEALDsとその支持者(ケツ持ち?)の体質はヤマギシズムなのだという事が。

・ヤマギシ会
「ヤマギシの現場に来てもらえば分かります。特別講習研鑚会に来てもらえば分かります」
・SEALDsとその支持者
「俺達の現場に出て来い。来ない奴は文句を言うな」

SEALDsを「市民運動」と捉える事がそもそもの間違いだと思う。あれは完全なカルトとして見るのが正しい。それも極めてヤマギシズム的なものであると。ヤマギシ会にせよオウムにせよ、カルトというのはそれが属する国や共同体の縮図そのものである。ヤマギシの「全人類幸福社会を作る」というスローガンの下に入会者をマインドコントロールして使い捨ての兵隊のごとく隷属させる仕組みは「大東亜共栄圏」「天皇の軍隊」そのものであるし、オウムが教祖の麻原彰晃の下で幹部を「科学技術庁長官」「法務大臣」「外務大臣」といった大臣にする組織形態をとっていたのはまさに「天皇とその臣」の関係そのものだ。ヤマギシもオウムも天皇制国家の完全なミニチュア版であり、日本社会の最も醜悪な部分を反映した存在であった。ヤマギシズムそのものと言って良いSEALDsやその応援団として親会社(?)的存在である反原連や東京デモクラシーもまた、極めて天皇制ジャパンの醜悪な色彩が濃厚なカルトそのものなのだ。
カルトの特徴としてもう一つ、「その国の体制権力の補完勢力」という特徴が挙げられるだろう。ヤマギシ会に関する文献など読んでみると、ここが組織ぐるみ選挙を度々行っていたという証言が出て来る。90年代前半以前の事だそうだが、ヤマギシ会は選挙になると信者(会員)達に「自民党か民社党に投票しろ」と指示したという。これはヤマギシが自分の農場にする土地を買収するのに、地元で自民党や民社党の候補者が当選した方が都合が良いからだった。政権与党や右翼政党を支持する事で、そこから色々とおこぼれをちょうだいする。これは今も公明党&創価学会がやっている事だが、ヤマギシも昔からこうした「体制の補完勢力」として「現世利益」を追求し続けて来た。もちろん学会とヤマギシではその規模も力も雲泥の差だが。SEALDsは一見安倍政権に反対するような素振りをしているが、公明党だって秘密保護法や集団的自衛権に対して最初は必ずそういう事を言ったではないか。でも最後は自民党に賛成する。SEALDsももっともらしい事を言いながら、よく読んでみると日帝のアジア侵略に対する清算については何も語っていないし、改憲国民投票すら肯定している。天皇陛下も大好きだ。自分を批判した韓国人に対して、親会社(?)関係者達が酷い人権侵害を繰り返しても、それを止めようとすらしない。ここの「体制の補完勢力」ぶりはヤマギシにも公明党&創価学会にも負けてはいない。あるのはひたすら国家主義に基づいた「日本の国益」と、そこからちょうだいする「現世利益」のおこぼれだけだ。

SEALDsに目新しい部分など何一つありはしない。自分らを「若者」と称するのがお好きなようだが、それでは「牛丼福祉論」の古市某と何が違うのか。「自分は若者。だからそれの代弁者」という売り出し方を選ぶのは勝手だが、「I am 若者」しか芸のない奴らは凡百の子役と同じで長続きはしない。そういう意味で、SEALDsも古市某も5年後に年食ってからが非常に楽しみだ。芸能界では大人になっても活躍し続けられる子役タレントは極めて稀である。果たしてSEALDsは…。
戦前の報国運動を髣髴とさせるSEALDsを見る目、それは天皇制ジャパンに出現したカルトを観察する目、すなわち「カルト資本主義 by斉藤貴男」という視点こそ相応しいのである。

ヤマギシズム the 天皇制ジャパン
SEALDs the 天皇制ジャパン
楯の会 the 天皇制ジャパン
反原連 the 天皇制ジャパン

SEALDs the 青年リベラル報国運動!

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