・先代の倭王
誰がどう見ても最初から勝ち目のない戦争。大空襲と原爆2発を食らってからやっと降伏を決める「御聖断」。
元々明治維新後の日本は欧米列強の全面的なバックアップを受ける「西洋覇道の手先 by孫文」になる事で、初めて帝国主義・軍事大国の仲間入り出来た(当然、日本が植民地収奪で得た利益のかなりの部分が「上納」としてアメリカなどに流れた:典型例=東洋拓殖株式会社)。それが不満でアメリカに逆らい、メチャクチャに返り討ちにされてから改めて倭王ら日本の戦犯達(晋三の爺さん含む)は思い知らされた。「アメリカには絶対逆らうな」戦後、日本は日米開戦以前よりもさらにアメリカへひれ伏して屈従するようになる。同時に徹底してアメリカに寄り添う形で(時にはイラク戦争や朝鮮共和国への制裁の時のように、アメリカや国連の意向すら飛び越して)日本の軍事大国化復活を進めるのが規定路線となった。
ちなみに日本が「西洋覇道の手先」、つまりかつてのヨーロッパ列強や今のアメリカという超大国にケツ持ちになってもらう事でしか軍事大国化など出来ない国であるというのは今も昔も変わらない。この事は重要なポイントなので踏まえておいていただきたいと思う。
・当代の倭王
親父が味わった屈辱、すなわち敗戦で植民地をことごとく失った事、「現人神」から「人間」に引き摺り下ろされた事、マッカーサーにみっともない命乞いをしてまで守って俺に継がせてくれた「天皇の地位」と「皇室」! 先代のそうした「苦労」を誰よりもよく知ってるのは他ならぬ跡取りのセガレである。アメリカに甘んじて屈従する「戦後体制」のおかげで自分の地位も保たれてるのに、事もあろうに臣民の中からそれに背く輩(典型例:三島由紀夫)が現れるなどけしからん! 全くもって「迷惑千万 by中曽根康弘」だ。親父の気苦労がよく分かるぜ。
やべえな…日本の軍事大国化復活は俺も望む所だが、また昔の軍部みたいに暴走するバカが出て来てアメリカに逆らうかもしれん。そうなったら今度こそ皇室の存続と俺の地位は…。
そうだ! そうなる前に手を打とう。今のうちに免責事項を公にしとこう。その為に9条という口実というかアリバイがあるんじゃないか!
「平和国家・日本」への強い思い
声なき人びとの苦しみに寄り添う
明仁天皇の考え抜かれたメッセージ
大きな苦悩と長い苦闘の中からつむぎだされた、その珠玉の言葉
いいねえ、このフレーズ。そうだよ「御聖断」だよ。戦争が起こる前から「御聖断」という最強の免責事項を出しとくんだよ! これでもし今後日本がまた「敗戦」しても、天皇は関係ない、戦犯じゃない、むしろ平和を願ってた、って事にしとくんだ。俺って頭いいな。これで皇室も俺の地位も安泰だッッッッ!
…で、その結果物が以下の本、と仮想すればより一層面白くお読みいただけると思います。
http://www.shogakukan.co.jp/books/09389757
戦争をしない国 明仁天皇メッセージ
著/矢部宏治 撮/須田慎太郎
この本を読んで感動にむせび泣け! それが臣民の責務であるッッッッ!
もう一つ筆者の予想を言わせてもらうなら、多分この本はそう遠くないうちに韓国でもかなりの確率で翻訳出版されると思います。それで韓国の保守派・進歩派を問わず、それこそ朝鮮日報からハンギョレまでもが口を揃えて「天皇は平和主義者」「安倍とは違う」の大合唱で大絶賛する事でしょう。
日韓仲良くしようぜ! そのかすがい役は倭王だ! 「韓日関係正常化」これすなわち現代の「内鮮一体」なり! 韓国人が再び日本帝国の臣民としてひれ伏す事こそ、「韓日関係正常化」の大前提である!
こうした事を分かってない奴が日本にも韓国にも多過ぎる(典型例:ハンギョレ)。今の情勢で「韓日関係正常化」とやらがどんなに危険な事か、今一度よく考えるべきだろう。
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