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南北朝鮮の近現代史について参考になる記事を その1

言うまでもなく、19世紀末から今に至る朝鮮半島の歴史はまさに激動の時代であった。日本による侵略と植民地化、8.15解放と南北分断、朝鮮戦争、冷戦時代の激しい対立、21世紀に入って束の間の南北協力時代、その後南が李明博・朴槿恵政権になって再び激しい対立時代へと逆戻りという、朝鮮半島5000年の歴史の中でもこのわずか約1世紀のように激しい動乱の時代はなかっただろう。朝鮮半島の歴史上、間違いなく最大の激動期である(現在進行形)この経過は、朝鮮人・韓国人であれば必ず知っておかねばならない基本事項である。
これらを知る為に役立つ記事と著作を今後数回に分けていくつか紹介・推薦しておきたい。いずれも朝鮮語の記事・本なので心得がないと正確に読めないという問題はあるが、それでも読める人ならば読んでおいて絶対に損はないと思う。

一つはプレシアンで現在連載中の「徐仲錫(ソ・ジュンソッ 서중석)の現代史の話」だ。8.15解放から現在に至るまでの歴史をインタビュー形式で述べたもので、こちらは主に南の歴史を扱っている。南北分断に始まった解放後、南朝鮮における親日派の跋扈、朝鮮戦争前後の虐殺事件、李承晩の独裁、4.19革命、張勉政権、5.16クーデター、第3共和国(朴正熙政権)、日韓協定、維新政権と経済開発…などなど、韓国の解放後史とその内実がいかなるものであったのかを俯瞰出来る優れた内容だと思う。「帝国の慰安婦」のようなクソ煩わしい偽書を粉砕する為の知識としても、この連載記事で述べられている日韓協定の話は素人にも分かり易い。

http://www.pressian.com/news/article.html?no=124485
서중석의 현대사 이야기<91> 경제 개발, 열일곱 번째 마당
徐仲錫の現代史の話【91】経済開発、シーン17
(現時点での最新第91回。ここに過去記事へのリンクあり)

この連載記事に書かれている事、例えば朴正熙とその軍事独裁政権に関する事実は、かつて民主化闘争や80年代までに日本で総連の在日朝鮮人運動に身を投じた者であれば既知の事柄も多いであろう。もちろんその後の研究で明るみになった新しい事実もある。だが、当時の朴正熙独裁政権がいかに酷く恐ろしいものであったかを改めて今の我々に教えてくれる貴重な話だ。在日の中にも朴正熙を「韓国を強国にした男」などといって持ち上げようとする詐欺師のような輩がいるし、韓国本国では極右勢力による朴正熙の神格化運動が行われ、その娘が大統領になってその動きはますます加速化している。そうした誤った風潮に抵抗して正していく為にも朴正熙という人物の人となり、その不当・不法な権力奪取の経緯、独裁権力維持の為に行われた暴力的弾圧、虚構に満ちた「経済開発成功神話」の実態は徹底して学んでおかねばならない。
また、この連載記事は心ある日本人やアメリカ人にも可能な限り読まれるべき内容だと筆者は思う。植民地時代から解放後の分断体制に至るまで、日本とアメリカが何をしてきたのかもこの連載記事で知る事が出来るからだ。日本が植民地統治時代に手先として育てて利用した親日派が、解放後も南朝鮮ではアメリカの庇護によって生き残った。天皇をはじめとする日本のA級戦犯が何人かを除いて、アメリカに買い取られるような形で助命・釈放されたのと同じである。そうした親日派の中には日本軍の中国侵略戦争で三光作戦に関わった極悪分子も少なくなく、それらが李承晩政権下で行われた4.3事件などの虐殺行為に加担したという恐るべき事実には言葉を失う。解放後間もなく南朝鮮で行われた民間人虐殺事件の多くは確かに日本軍の残虐行為に酷似した凄惨なものが多く、親日派は「殺しつくし、焼きつくし、奪いつくす」という虐殺の手口まで日本から学んで解放後の自国で「応用」したのである。解放後の虐殺事件の種まで撒いたという、日本の植民地統治の罪深さがよく分かるエピソードではないか。当然日韓協定以降の「日韓癒着」の実態も赤裸々にこの記事では語られる。
アメリカもまた李承晩や朴正熙のような独裁者を(時には対立する事はあったものの、全体として)庇護して利用してきた。反共の防波堤というアメリカの国益に適いさえすれば、例え朴正熙のように旧日帝の皇国臣民気風に色濃く染まった問題児であろうともさして問題ではなかったのである。加えて5.16クーデターを前後した時期のアメリカは、当時の張勉政権を「民主政権」「反共」という理念面では支持していたものの、ひ弱そうに見えるこの政権をどことなく頼りないとみなしていたフシがあった。5.16クーデターという民主政治破壊行為が起こっても、これをアメリカが積極的に牽制しようとしなかったのには、こうした背景も作用したと言える。アメリカは強権的な朴正熙の方をより「頼もしくて信頼出来そう」とみなした訳だ。「民主主義」を表看板に掲げながら、実際には自国権益に適いさえすれば支持するという、ダブルスタンダード(二重基準)の権化たるアメリカの本質は今も昔も変わらない。
被害者たる朝鮮人・韓国人が、また加害者たる日本人・アメリカ人のいずれもが自分達の歴史を正しく知る上で、この「徐仲錫の現代史の話」は優れた歴史記事であると思う(まだ完結してないが)。ぜひ通して御覧いただきたい。


これまでプレシアンというメディアを厳しく批判してきた筆者が、その連載記事を推薦する事を意外に思われる方がいるかもしれない。確かにプレシアンやハンギョレをはじめとする韓国進歩派メディアの、とりわけ2012年(総選挙とその後の統合進歩党バッシングに始まる「従北狩り」旋風や、海外ではシリア内戦やリビア侵略などのNATOによる侵略戦争が露骨化した年)以降の堕落振りは酷いものがある。が、これらの誌面から読める記事が全くなくなった訳ではなく、まともだった頃の名残と言うか良い意味での「残滓」はまだいくらか残っているのだ。そうした数少ない良質な記事や連載までも全否定する必要はなく、それらはそれらで積極的に読み、学べば良い。今回の記事の徐仲錫氏も筆者とは歴史観を異にする部分はいくつかあり、民主化運動出身と言えども韓国という反共主義・国家主義の国で生きてきた影響、つまり結局は「南の知識人」ゆえの限界と思う部分も結構ある。それでも韓国の解放後史として読むに足る内容であり、韓国と日本の歴史修正主義に対抗する為の知識を得る足がかりとしては十分だ。徐仲錫氏も事実に立脚して語る事に努めており、歴史学者としては誠実な人物であろう。
日本の赤旗や東京新聞や沖縄の新聞にも問題は非常に多いが、それでも優れた記事やレポートは存在するし、そこから原発問題や辺野古反基地闘争などの貴重な情報を多くの者が得て活動している。その上で韓国や日本の進歩言論の許し難い点や批判すべき点は別個に批判すれば良い。当たり前と言えば当たり前の話なのだが、この事は敢えて強調しておく。そうした常識すらわきまえないばかりか、当該記事をちゃんと読みもせず(か、あるいは読んでもその内容を理解出来ず)に「プレシアンは燃やしてやりたい!」と逆ギレヒステリーを起こす、理性も知性も持ち合わせない輩がたまにいるからだ。

数少ない優れた(それも親日派の悪行や、李承晩が無辜の民衆を「アカ」呼ばわりして虐殺した史実、朴正熙独裁などの歴史を鋭く暴いている)記事にまで罵声を浴びせるなど、それでは何にもならない(どころか明らかに有害無益)ではないか。こうした人間がいかに一見まともそうな事を言い、反原連や旧しばき隊といった現在の日本で最悪の社会運動詐欺集団やそれを追従する在日の不良分子と喧嘩した所で何の打撃も与えはしないし、むしろ敵に付け入る隙を与えて有害ですらある。そうした人間は吠えるだけで、その口には牙がないからだ。

牙のない犬に吠えられて恐がる者がいるだろうか?
いない!

吠えるからにはその口には鋭い牙がなくてはならない。それが在日同胞の人権や生活に関わる事であればなおさらである。その牙こそ、やるべき事とそうでない事を分別して自重と安静を知る理性であり、歴史や学問といった知識から謙虚に学んで積み上げる知性というものだ。それを絶対に忘れてはならない。もちろん上記の者が言葉や話の通じない「手遅れ」だというならどうしようもないが…。

今のプレシアンは確かに全体的に酷い傾向のメディアである。だが過去の優れた記事は今でも読むことが出来るし、良かった頃の「残滓」が今も完全になくなった訳ではない。そうした「残滓」は遠慮なく吸収すれば良いまでの事。韓国でも日本でも進歩言論の「旨み」は「本体」にあらず、「残りカス」にあり!

片やハンギョレにもそうした良質な「残りカス」はまだ残っていた。南の解放後史を述べた今回の記事に対して、こちらは北の解放後史をある側面から追跡する。それについては次回改めて御紹介しよう…。

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