天皇の 垢を煎じて 飲む兜太
という事でよろしいんじゃないでしょうか。
何の事かというと、あまりのキモさに読んでるこっちの方がおかしくなりそうな、東京新聞でやってる金子兜太&いとうせいこうの俳句コーナーである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/heiwanohaiku/201412/CK2014122602100014.html
「平和の俳句」スタート
まあ何と言うか、9条や平和をテーマにした俳句の読者投稿コーナーというのは良いのだが、採用された句とそれに対する金子達のコメントがあまりに凄絶過ぎてどうしようもない。一番凄えのは何と言ってもこれだろう。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/heiwanohaiku/201603/CK2016032602000078.html
今現(げん)に九条貫く天皇あり
2016年3月26日
斎藤信子(66) 横浜市中区
<金子兜太>潔い句だ。作者の気持ちの込め方も、その対象の天皇のお姿も言動も、まことに潔い。今次大戦を深く悔いて、平和を願う天皇皇后。
これと併せて読むべきなのが金子自身のブログにあったこれだ。
http://kuuon.web.fc2.com/TOTA/TOTA.1231.html
1237/kushuugo 699
句集後
「海程」511号/東国抄288
南溟の非業の死者と寒九郎
「海程」の発行
平成27年4月
(2015)96歳
鑑賞日
2015年
4/10
先日天皇陛下がパラオを訪問された。その時の羽田空港での言葉の一部が次。
終戦の前年には、これらの地域で激しい戦闘が行われ、幾つもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約一万人、米軍は約千七百人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います。
私は天皇主義者ではないが、今の天皇はその心持ちにとても尊敬すべきものがある。安倍さんもその爪の垢でも煎じて飲めばいい。
またしてもアレだ。「天皇陛下こそ日本最大の平和主義者。それなのに安倍は…」というやつである。だったらてめえが倭王の爪の垢でも風呂の湯でも飲んで、好きなだけイニシエーション満喫してろよという話だ。
前にも書いたが倭王明仁はパラオ訪問で日本の侵略を一切謝罪しなかったし、それどころか海保の船にまで乗っていたではないか。かつての「大元帥陛下」のセガレが、旧海軍が前身の軍事組織の「軍艦」に乗って旧植民地に向かってふんぞり返ってる光景を「尊敬すべきもの」とは凄まじい。これが「アベ政治を許さない」の標語を書いた人間というのだから、本当に日本終わってる。金子兜太の俳句や標語など「日本死ね」の一言にはるか及ばない。
天皇と天皇制は今でも8.15以前と何ら変わりなく日本を再軍備・軍拡化へ進める為のツールとしてフルに機能している。それを礼賛・擁護する事こそ戦争への道だと気付かないのだから、金子は95になるまで一体何を見てきたのかと思う。軍隊へ行って悲惨な体験をした(はず)にも関わらずこの程度なのだから、要するに金子兜太というのは「俳壇の
やなせたかし」であったと言うべきか。しょせん佐高信が絶賛していたようなレベルの者であったし。金子兜太などという人間、しょせん
天本英世にはるか遠く及ばない。
・金子兜太(ごとき)にも分かる(と思う)「皇国臣民」と「非国民」の差異サンプル集
アベ政治を許さない でも天皇制は許す by 金子兜太
「君が代」なんてバカの骨頂で、僕は全然天皇制なんて認めない。 by 天本英世
日の丸は平和の証し by 金子兜太
日の丸の赤い丸を切り抜いてしまえば風通しがもっとよくなるだろう by 天本英世
天皇教というか天皇主義というか、いわゆる明治以降の近代天皇制という宗教にも「宗派」が色々あるのだが、中でも今の日本で最大公約数的に多大な支持を集めて隆盛を誇っているのが「天皇陛下こそ日本最大の平和主義者。それなのに安倍は…」宗派であろう。この宗派の最も売りとする教義的特徴は「反自民・戦争反対(ただし必ずしも9条護持とは限らない)・天皇擁護・日の丸擁護・戦後70ウン年間日本は平和だった」であり、実はバリバリの日本鬼的保守主義にも関わらず、ちょっと反権力というか進歩派っぽく見えてカッコいい所が老若男女問わずバカウケしている原因なのであろう。それこそ金子兜太からSEALDsまで。つまり金子兜太は天皇教各宗派の中では今最も教勢のある、時代の最先端とも言うべきトレンディな教えに帰依しているのである。そういう最たる流行に己が身を置いて世渡りする知恵だけは伊達に戦前から戦後を通して95年も生きてないという事を、金子兜太は身をもって示してくれている訳だ。
日本鬼的天皇主義就是不死!
それではここで挙げ句を頂戴しまして、本日の興行を締めさせていただきたいと思います。
俺は今 時代の先端 走ってる
しんみん・かねことうた
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