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阿Q皇国と516共和国

https://twitter.com/BeneVerba/status/412746352938852352
日本は阿Qの国だ。どんな悪法や悪政がまかりとおっても、精神的に勝利する人々が多い。
2013年12月16日 - 16:49

その通りだと思う。最近の脱原発運動や護憲派の堕落、特定秘密保護法に対する動きを見てもそうとしか感じられない。
「日の丸や右翼を認めて、誰でも運動に参加し易く…」「小泉が原発ゼロを言ってくれたのは心強い味方…」「立憲主義が…」「張成沢を処刑した北朝鮮は野蛮な国…」
日本の悲惨で無残な現実の中でこういう事を言うのがまさに「精神的勝利法」以外の何者でもない事にいい加減気付けよと思う…が、まあ無理だろうね。
今の日本は「阿Q皇国」とでも言うべきだろう。

一方、韓国では以下のような漫画単行本が出た。


「516共和国」朴淳賛(박순찬 パッ・スンチャン)著 viaブック刊

京郷新聞で連載している4コマ漫画の書籍化である。今の韓国を指して「516共和国」とは実に言い得て妙であろう。516とはもちろん朴正煕が1961年5月16日に起こした軍事クーデターの事であり、その後朴正煕が打ち立てた韓国の「国是」すなわち反共反北、親米親日、開発独裁、軍事独裁、民主主義抑圧、財閥中心経済などが民主化されたと言われる21世紀の今になっても根強く社会に生き続けている。今の韓国は依然として「516共和国」だという事だ。この本の表紙は古代エジプトの壁画風に今の韓国を描いているが、良く見ると非常に味わい深い。著者・朴淳賛の漫画については首肯出来るネタと出来ないネタがかなり分かれるのだが、本書(及びこれの前著である「私は99%だ」)の表紙は傑作と言えるだろう。
 

「私が憂慮しているのは、朴槿恵大統領がアメリカの斡旋を受け入れて、極右化している日本と第2の韓日協定を結びやしないかという事だ。この話を誰もしていないが、相当に現実性のある話だ」

最近ある討論会で徐勝氏が言った言葉だが、それこそ「日韓2013年体制」の進みつつある所だ。「日韓対立」なんて全くの嘘である。アメリカが日本の戦前賛美を牽制するのは一つは戦後のアメリカ中心世界秩序に反するという事と、もう一つは「手駒」である日本と韓国と言う二つの属国をうまく操って利用する為の口実だという点に注意する必要がある。植民地支配や侵略戦争の反省や歴史清算の実現とはかけ離れたものであり、飽くまでアメリカの国益に利する軍事戦略上の策として言っているに過ぎない。

来年は「阿Q皇国」と「516共和国」がさらに「仲良く共犯・癒着しようぜ」の年になるだろう。

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