現在の民主党政権がやっている事業仕分けには確かに大きな問題が山ほどある。ただ、桂歌丸の仕分け批判は完全にピント外れだ。「もっと省くべき無駄がある」というならまず真っ先に防衛費や米軍への思いやり予算、官房機密費などの事を言うべきだろう。これらこそが無駄の最たるものであり、それらを槍玉に上げてこそ芸術費削減批判をぶつ資格がある。ところが歌丸は芸術費削減の腹いせに「狭い日本にこんなに多くの政治家が必要なのか」という。
多くの人が勘違いしているが日本は先進国でも人口あたりの国会議員数が最低クラスで、むしろ国会議員を減らすどころか増やした方が良いくらいである。人口あたりの議員数が少なすぎるという事はそれだけ民意が反映され難い制度になっている訳で、かつての自民党時代の悪政から今の民主党政権成立とそれによる今の事業仕分けもそうした少なすぎる議員数というよろしくない政治制度上で行われてきているのだ。「狭い日本にこんなに多くの政治家が必要なのか」などといっていたら今の事業仕分け以上にとんでもない結果を招くだろう。事業仕分けを批判するならそうした事をよく知った上で言わなければならない。
落語家含めてお笑い芸人には「芸は面白いが社会・政治問題を語らせたら馬鹿丸出し」というのがとても多い。立川談志、桂文珍、ビートたけし、松本人志(特に談志や文珍の思想は極右でファッショそのもの)などはその典型だが、桂歌丸もその例に漏れなかったという事か。
「文化をばかにしている」=歌丸師匠、芸術費削減に立腹
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-091211X066.html
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