これはひどい。「平和維持へ戦争必要」ってオバマは自分の言葉の矛盾に気付かないのだろうか。はっきり言って今の世界にとってはアメリカが戦争をやめる事こそが最大の平和維持活動と言って良い。世界各地で一番戦争を仕掛けてる側が、「平和の維持のため、戦争という手段には一定の役割がある」などこれほど空恐ろしいセリフはないだろう。前の大統領だったブッシュがアフガンやイラクへ侵略戦争を仕掛けた時に十字軍気取りで偉そうにしてたのとどこが違うのか。
日本では今でもオバマに幻想を抱いて支持している人が多いようだが、これでさすがに彼の本質を見抜けなければ駄目だろう。少なくとも戦争に反対する側としては絶対にこんな戦争肯定の開き直りは許せない。
プラハ演説でも「核兵器のない世界」とか言っていたが、その時は同時に「同盟国への核の傘は維持する」とまで言ってた訳だからやはり今回と同じで矛盾と欺瞞に満ちた言い草だった。それがノーベル賞受賞のきっかけだというのだから開いた口がふさがらない。CNNの世論調査でも7割が受賞に値しないという結果が出ているのだからこちらの世論の方がよほどまともだ。さすがに米国民自身はオバマが「ブッシュver2.0」という事にもう気付いているという事だろう。オバマ政権は案外短命に終わるかも。
案外日本人だけが今回の発言を受けても問題をスルーして、以降もオバマを支持し続けるかもしれない。
「平和維持へ戦争必要」=義務と犠牲を強調-オバマ米大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091210-00000196-jij-intPR