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Home > 訪朝記「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」

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「在米同胞おばさん、また北朝鮮へ行く」の連載が始まりました

 2012年に連載されてオーマイニュース史上最高の閲覧回数を記録した人気記事「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く 재미동포 아줌마 북한에 가다」の続編記事が連載開始したのでお知らせしたいと思います。タイトルは「在米同胞おばさん、また北朝鮮へ行く 재미동포 아줌마 또 북한에 가다」。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001908485&PAGE_CD=N0001&CMPT_CD=M0019
「平壌へ行く」と言ったら、北朝鮮の女性が私の手をむんずと…
「在米同胞おばさん、また北朝鮮へ行く1 養女・養甥と会いに平壌へ行く道」(韓国語記事)

著者のシン・ウンミ氏と夫のチョン・テイル氏夫婦は今年になって再び朝鮮民主主義人民共和国へ旅行に行きました。前回から1年が過ぎて、果たして向こうの状況はどうなっているのか。他のニュースで日本にも一部断片的に伝わってはいますが、先代の金正日政権末期から今の金正恩時代にかけての朝鮮社会の変化は著しく、1年過ぎただけで激変しているようです。仮に5年・10年前に脱北した人間が戻ったら間違いなく浦島太郎状態でしょう。どこぞの「脱北操り人形アイドル」の言ってる事なんか古過ぎて、朝鮮の現状を考えるのには全く参考になりません。あんなのに協力したり褒めたりしてるのはよほど悪質な奴か馬鹿です。
それはともかく、朝鮮の現状を知る上でも重要なレポートであり、朝鮮語の読める方はぜひ読んでいただければと思います。出来れば日本語でお読みいただきたいと思うのですが、筆者も今はあまり時間がないので訳す暇が…。
何度も指摘してきましたが、近頃のオーマイニュースは記事毎の落差が激しく、こういう良い記事もある反面で統合進歩党への弾圧を煽るような記事も載ってたりして、会社としてのスタンスのブレが激しすぎるでしょう。もうちょっと何とかならないのかと思いますが…。

まだ御覧になってない方の為に以前の連載記事「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く 재미 동포 아주마 북한에 간다」の記事一覧アドレスも載せておきます。併せてお読みいただければ、より面白く読めるでしょう。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/Issue/series_pg.aspx?srscd=0000011008
在米同胞おばさん、北朝鮮へ行く 記事一覧(韓国語記事)


それと、閉鎖された旧ブログで書いた関連記事も以下に再掲しておきますので御参考までに。


【その1】
オーマイニュースで連載していた北朝鮮旅行記を推薦

日本で全く話題にならず知られてもいないのは仕方がない事なのだが、韓国のインターネット新聞オーマイニュースで約3ヶ月に亘って連載された北朝鮮旅行記が向こうでは結構人気を集めて話題になっている。この記事の題名は「在米同胞おばさん、北朝鮮へ行く」と言い、著者は米カリフォルニア在住で音大の声楽教授を務めた事もあるシン・ウンミ氏。2011年に訪朝した旅行体験をまとめたものだ。以下にリンク先を記す。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/Issue/series_pg.aspx?srscd=0000011008
在米同胞おばさん、北朝鮮へ行く 記事一覧(韓国語記事)

最近のオーマイニュースでは記事閲覧数でダントツトップだったという人気連載で、著者は実家の用事でちょうど今韓国に来ている最中だが、様々なメディアからの取材や講演に引っ張りだこという。オーマイニュースの著者連載終了記念インタビュー記事もある。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001792979&PAGE_CD=ET000&BLCK_NO=1&CMPT_CD=T0000
「好奇心で発った北朝鮮旅行、人生を変えました」
インタビュー1 「在米同胞おばさん、北朝鮮へ行く」連載を終えたシン・ウンミ氏夫婦

韓国語記事なので素で読める方は限定されるが、それでも朝鮮語の分かる方にはぜひ読んで欲しいと思う。大体の内容だけなら一応機械翻訳でも分からない事はない(ただし固有名詞や方言などが全滅するので、その点は注意)ので、一読の価値はある。本来なら筆者が翻訳記事にして載せたい所だが、最近忙しくてそこまで手が回らないのがもどかしい。
これは日本で蔓延している北朝鮮への悪意や軍事的脅威を煽るだけの「アジアプレス的アジビラ」とは全く違う、かなり客観的な現地レポートとして高い評価が与えられるだろう。単なる観光ルートだけでなく、現地住民の貧しい姿なども著者は心を痛めつつ客観的に記していた。一方で中国やロシアとの「北方開放」によって少しずつだが経済発展や開発が進む有様も見所であり、近年の北朝鮮関連記事としては最も面白く有益なものと思う。金正日政権末期から今に至る北朝鮮社会の激変は著しい。その一端をぜひこの記事で知っていただきたいと思う。
また、この連載記事を書いた著者の暖かい視線もまた読む側の心を打つ。朝鮮人・韓国人であれば、古臭い言葉かもしれないが著者の「民族愛」というものを行間から容易く読み取れるであろう。

韓国では11月に書籍化が決定しており、筆者も楽しみにしている。刊行されれば日本でも高麗書林で容易に入手出来るだろう。実際、この本は韓国以上に日本人にこそ読まれるべき本だと思う。果たしてこの本を出そうという出版社は現れるだろうか。もちろん出版社ならどこでも良いという訳ではないが。

最近ひどい記事が載る事も多いオーマイニュースだが、その中では良好なヒット記事だったと思う。韓国の進歩派メディアは初心忘れるべからず、こうした良質な記事を乗せる事に気を使い、右傾化の過ちを悟って、あるべき報道スタンスに立ち戻る事が重要だという事もこの記事は思い知らせてくれる。


【その2】
オーマイニュースの北朝鮮旅行記の書籍化情報

前に紹介したオーマイニュースの人気連載「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」の書籍化が詳しく決まりました。


「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」

シン・ウンミ 著
四葉のクローバー社 刊
2012年11月22日発行予定
15300ウォン


こちらは韓国の本屋・教保文庫の初回特典付き予約ページ
http://www.kyobobook.co.kr/prom/2012/pube/11/121105_compatriot.jsp?Kc=KDMLEVbanner

こちらは普通の予約ページ
http://www.kyobobook.co.kr/product/detailViewKor.laf?barcode=9788997966011#N

水道橋の高麗書林に問い合わせた所、日本への取り寄せの場合税込で2856円、発送の場合は別途送料420円、12月中旬入荷予定との事です。御興味のある方はぜひ御予約を。
高麗書林の注文頁はこちらを参照)

以前述べたように、近年における北朝鮮現地レポートとの中では出色の出来と言うべき傑作記事であり、直近の北朝鮮情勢を知る上でも貴重な資料と言えます。著者のシン・ウンミ氏は自ら告白していたように元々韓国で徹底した反共教育を受けて育った世代という事もあって、今回の旅行に行くまでは保守的な反共主義者でした。4年前のアメリカ大統領選挙では対朝強硬派であるマケインに投票したほどです。しかし、その頑迷な反共主義者が実際に北朝鮮へ行ってありのままの姿を見て考えを改め、民族的自覚を持つようになった経緯は何を物語っているでしょうか。

とりわけ在日朝鮮人の立場から思うのは、近年の在日社会では日本社会やある種の日本人の俗情へ露骨に迎合して自身の栄達をだけ図ろうとする著名人があまりに多いという事です。「竹島密約の知恵に学べ」とかいう「21世紀版・内鮮一体」としか思えない戯言を述べた姜誠(岩波書店の「世界」2012年11月号参照)や、「自分はいかに北朝鮮に抵抗し、そのおかげで出入禁止を食らったか」という事を勲章のようにひけらかして日本の左派右派問わぬ反北朝鮮勢力・民族差別主義勢力へゴマをすって取り入ろうと死に物狂いな梁英姫(「ディア・ピョンヤン」の監督で、今やほとんど日本の反北朝鮮勢力・好戦勢力のアイドル(ずいぶんトウが立ったアイドルだが)と化している。姜誠と梁英姫については後日改めて徹底的に批判したい)などは最近でも特に露骨な事例でしょう。さらに最近の姜尚中の言説にいたってはもはやカルト宗教家の領域に入っちゃってますよ。「悩む力」とか、マルクスが言う所の「現実社会の苦痛を忘れさせる麻薬(宗教はアヘンである)」としての宗教悪用そのものです。おまえは五木寛之(大河の一滴)か! こうした日本社会の俗情に迎合的な在日達(ネオ親日派とも言う)に最も共通しているのは、連中は誰も彼も口を揃えて「民族と国境を越える」「ナショナリズムの克服」というスローガンを語る事でしょう。このような言い草は、日本人に同化して日帝の侵略被害者という自身の存在意義を真っ向から否定するものでしかありません。
日本にいる朝鮮人・韓国人では本国の統一を否定し、民族とその和解を否定し、自己の存在意義をも否定して日本人への同化の道を好んで歩もうとしている例が目立ち始める一方、アメリカの朝鮮人・韓国人には逆に反共主義と民族対立・分断主義から一転して、民族主義・民族愛に目覚める例が目立ち始めているという現象をいかに見るべきなのか? 事実、最近の在米韓人社会では本書著者に限らず、北朝鮮へ頻繁に往来して文化・学術などの交流へ積極的に乗り出す事例が急増しており、これからの南北平和や統一運動には在米韓国人社会の寄与がますます大きくなっていくでしょう。
実際には「民族と国境を越える」と言ってグローバルぶった顔をしているある種の在日達こそ、変化の最中にある北朝鮮にすら目を向けるどころか、差別主義的な日本人に対して「自分はこんなに北朝鮮と敵対している立場なんです。だから仲間にして」と媚び、日本に引きこもっているではありませんか。こいつらのどこらへんが「民族と国境を越え」ているのか! むしろ民族主義に開眼した在米の方が立派に国境を越えて大活躍しているのが現実でしょう。
日本の場合、北朝鮮への各種制裁で出入国はおろか、物の持ち出しや持ち込みすらまともに出来ない政治的環境も大きいですが、だったらなおさら在日は民族性を失わずに堅持してがんばらねばなりません。姜誠や梁英姫のようなネオ親日派達が跋扈する状況こそ憂うべきであり、これらを撃つべきなのです。民族を捨てたり「越える」のではなく、それを守る事にしか在日の未来はありません。

在米同胞の、それも反共主義に染まっていた一介のおばさんが北朝鮮を訪問し、現地の楽しい観光地を回って楽しみながらも、同時に現地の困難な状況や苦しみを実際に見て民族と統一に目覚めた姿が読者の胸を打ちます。これは本国はもちろん在日にとっても必読の書ですが、加えて日本人にも絶対に読まれるべき内容であるという事は改めて強調せねばなりません。はっきり言って今の日本における対朝鮮認識というのは、「北には角を生やした鬼が住んでいる」と真面目に学校で教えていた80年代以前の韓国よりもひどいと思います。そうした認識を改めさせる意味でもどうにかしてお読みいただきたいのですが、翻訳…。

御参考までに、以下に本書の出版社書評を訳して掲載します。


出版社書評

この世で唯一韓国人だけが行けない国、北朝鮮
在米同胞おばさんは北朝鮮へ行く事にした
―我々と同じ平凡なおばさんの心を動かした我々のもう片方の国のお話


この世で唯一韓国人だけが行けない国がある。まさに北朝鮮が。顔の作りも、肌の色も、言語も同じだが韓国国籍の人だけには許されない地だ。それでも外国国籍を持った同胞には観光が許されるというから、幸いだからと胸をなでおろすには悲しすぎる現実である。当たり前のように1年で数10種の旅行記と旅行案内書が出版される今日だが、数多くの旅行記の中で北朝鮮旅行記はない。ニュースと新聞政治面を除けばあふれる情報の中でいざ我々のもう片側の国、北朝鮮に対して、その中で我が同胞達がどのように暮らしているかを知る事は出来ない。
「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」は在米同胞おばさんが書いた旅行記だ。北朝鮮はもちろん北朝鮮に暮らす人々にも全く関心のなかった著者が北朝鮮の人々に心を開くようになり、彼らの悲しみを共に分かち合えるようになる過程が込められている。民族や統一の問題は他国の話とばかりに聞き飛ばしていた著者が初めてもう片側の国の悲しみに涙を流し、失郷民の事由に胸を痛め、貧しい同胞を思って眠れなくなった話であり、ただ我々と同じ平凡なおばさんの心を動かした我々のもう片方の国の話、同胞達の話だ。

私の生涯でもっとも悲しくも美しき旅行

貧しくも美しき人々の暮らしている場所
―「彼らは我々とどれだけ違うか」と出発したが、「これほど同じとは」という事だけを確認して帰って来た旅行

「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」は2011年10月、2012年4月と5月の全3回にかけて北朝鮮全域を旅行して、その話を整理して本にまとめたものだ。だが当初は本の出版は念頭になかった。本はおろか、著者にとって北朝鮮旅行は気乗りのしない旅行だった。最初は夫が行こうと言うのでさしたる考えもなしに旅行を準備して、後には「一体北の人々は我々とどれだけ違うか」一度確認でもしてみようという気持ちで旅行カバンを荷造りした。だがいざ北朝鮮の地に到着して確めたのは「どうして我々とこれほどまでに同じなのか」だった。勤務中に、付き合っている彼氏の電話ににっこりと顔に笑いを浮かべる実の娘のようなガイドの姿は、異質と言うよりも韓国にいる自分の従姉妹、姪の姿そのままであった。遺跡の地では同じ歴史を持った同じ同胞である事を再び確認出来たし、どこへ行っても同じ同胞だと笑ってくれて声を掛けてくれる人々は確かに情け深い我が父、我が母の姿であった。このように著者は北朝鮮旅行を通じて「どれだけ違うか」ならぬ「これほどまでに同じか」だけを確認する事が出来た。そうした最中に分断された祖国の現実が目に入り、分かれて他国の人達よりも遠ざかった民族の悲劇を初めて気付く事になる。そしてその間祖国に、同胞に無関心であった自らを反省する事になった。

この本はこのように、著者が北朝鮮旅行を通じて悟った、かつては何の考えもなかった自分について自ら告白して反省したい気持ちから始まった。自身が目撃した北朝鮮のありのままの姿を見せたい気持ちで旅をし、見て感じた所を率直に日記を書くがごとく文章に整理し、写真を選んでインターネット新聞に連載し始めたものである。

南と北の幼い子供達が育って
銃口を向け合う悲劇がこれからはもう終わる事を願って…
―「この旅行記を読んで一人でも民族と統一に関心を持ってくれる事を願います」

「在米同胞おばさん、北朝鮮へ行く」という題名でインターネット新聞オーマイニュースに30回に亘って連載されたこの文章は、毎回ほぼ数10万回の閲覧数を記録するほど人気が高かった。他の連載記事に比べても段違いに差が出るほどだ。これだけではない。著者へ個人的にメッセージやメールを送った数も閲覧数に比例して多かったという。その中には非難をする文もあったが、大部分は著者の文に感動し、共に悲しむ文章達であった。失郷民や離散家族の方々の哀切な事情も多かった。分断の悲劇をそのまま背負って暮らす方々が今でも多い。著者が本を出版する事に決めたのは、この方々の事情と激励が大きな役割を果たした。
本を出版しながら著者に願いがあるとするなら、自身の北朝鮮旅行記を読んで一人でも民族と統一に関心を持ってくれればという事である。そして南と北の幼い子供達が育って、これ以上は銃口を向け合う悲劇が終わって欲しいという事だ。この本がその一歩に、南と北が疎通出来る初の契機になってくれるだろう。

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