以下の記事には間違いがあります。それはどこでしょう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170619-00000008-asahi-int
韓国、慰安婦合意検証へ 「破棄と再交渉」は前提とせず
6/19(月) 5:05配信
朝日新聞デジタル
韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は、2015年末の慰安婦問題の日韓合意について、大統領府で合意の過程を検証する方針を固めた。複数の日韓関係筋が明らかにした。文大統領は5月の大統領選で「合意の破棄と再交渉」を選挙公約としたが、政権発足後は、慰安婦問題で明確な方針を示していない。検証作業を通じて韓国世論の沈静化を図り、日本側との妥協点を探りたい考えだ。
複数の日韓関係筋によれば、具体的な検証作業は、7月にドイツで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の機会に行う予定の日韓首脳会談後に始まる見通し。日本政府が10億円を拠出することになった経緯や少女像の移転問題との関連などについて、当時の関係者の証言や記録などを検証する。
検証は合意の破棄や再交渉を前提とせず、検証作業が終わるまで日韓合意はそのまま維持されるという。日韓合意は条約や関連法を伴わない政治的な約束という位置づけのため、国会議員などは含めず、政権内の検証にとどめるという。
・答
「文大統領は5月の大統領選で「合意の
破棄と再交渉」を選挙公約としたが」
文在寅は大統領選挙の公約で日韓慰安婦合意を「破棄する」とは一言も言っていない。
文在寅が公約で言っていたのは飽くまでも「再交渉」でしかなく、一方的に破棄するような強硬論よりはるかに妥協的で気弱な姿勢である。
先の大統領選挙における国政政党候補5人の中ではっきり「日韓合意破棄」とまで言っていたのは、意外や意外、
実は自由韓国党(旧セヌリ党の親朴槿恵派)の洪準杓(ホン・ジュンピョ 홍준표)だけであった。他は皆「再協議」であった事を考えればずいぶん強硬な姿勢だが、同時にこれは「おまえが言うな」の極みでもある。だったらおまえは何で親朴槿恵派の党から選挙に出てんだよという話だろう。さらに言うと洪準杓は以前から合意破棄を言ったと思えばすぐに撤回するという事を何度も繰り返してきたので、なおさら信用度ゼロである。しょせん極右政治家が世論を気にしてポピュリズム発言した程度の話に過ぎない。
それはともかく、文在寅の日韓合意に対する本当の姿勢は当初から極めてあやふやで弱腰だという点は指摘しておかねばならない。2015年に合意が発表された直後に文は
「これは国民の権利を放棄する条約や協約に該当する。だから国会の同意を得ねばならない」という大間抜けな事まで言っていた。そもそも日韓合意は国家間の約束として国際的な法的拘束力を持つ「条約」としての用件を満たしていない。だからこそそんな不当なものは破棄しようが何しようが勝手という事なのだが、それを韓国側からわざわざ「条約」だなんて認めてやる必要がどこにあるというのか! 単なる自殺点では済まされない大馬鹿であろう。
大統領就任直後に日本へ送られて安倍と会談した特使達も「一方的な破棄は難しい(尹昊重)」「破棄しようという話はしていない。再協議しようという話もしていない(文喜相)」とはっきり言っており、日本のマスコミで騒がれているのとは180度違って実際はものすごい弱腰外交である。
文在寅政権で慰安婦合意がどうなるのか。新外相である
康京和の資質に加えて、任命者である文在寅のスタンスを鑑みれば、嫌な予感しかしないのである。
いずれにせよ、朝日新聞からどこぞの者とも知れぬ嫌韓本に至るまで、日本で言われている「文在寅は日韓合意を破棄しようとしている」というのは嘘八百のデタラメであり、文在寅は今までそんな事は一切公約していない。本当に日本のマスコミは嫌韓ネタの為ならどんな嘘でも平気でつく。その事を見抜くと同時に、文政権を「キャンドル市民革命で成立した革新政権」などという幻想にも惑わされない事が重要である。韓国の歴代政権の中でも文在寅政権は1.2を争う親米政権であり、それが本気でアメリカだけでなく日本に対して波風立てられるのか。簡単に分かる話であろう。
「文在寅は革新系の親北左派だ」
「文在寅は反日だ」
「文在寅は日韓慰安婦合意破棄を選挙で公約し、実行しようとしている。」
これらは全て大嘘であり、これらを主張する文章や論者は全く信用してはならないという事を改めて警告しておきたい。
それでは最後にもう一つ問題です。ここまで書いてきて、今回の筆者の記事には重要な間違いが一つある事に気付きました。それは何でしょう。
・答
今回の記事の題名が間違い。
誤「
間違い探し」
正「
大嘘探し」
今回朝日新聞に載っていたのは「間違い」ではなく、正確には「大嘘」でしたね。したがって間違いはこれです(多分)。
最近時間がなくて記事があまり書けず、文在寅政権に対する考察記事も中断したままです。近いうちに続きを書きますので、もうしばらくお待ち下さい。
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