特別重大報道、すでに日本のみならず世界中の人間が知る所であるが、これは一言で言って先の韓米首脳会談で話し合われた対朝鮮政策が早くもNOを突きつけられて破綻した事を意味する。「韓国の主導権」もへったくれもない。朝鮮半島の統一問題について元より南に主導権などあるはずもなく、アメリカに媚びへつらって聞こえのいいお褒めの言葉をリップサービスされただけの話だ。それがとてつもないカウンターパンチで3日も経たずに吹き飛んだのだから、このような屈辱外交をうれしそうにやっていた文在寅という大統領がどれだけ惨めな存在か分かるというものだろう。
【ありがたい文在寅語録】
「北が(抑留されている)アメリカ人3人を釈放したら対話に応じてやる」
「北の核は不法、我々の韓米軍事訓練は合法。だからこの二つを交換する事は出来ない」
「韓米同盟、平和と繁栄の為の偉大なる旅程!」
ひいいいいいッ! い、意味が分からねえええええッ!
何でアメリカ人を釈放したら南北対話に応じる訳? 抑留されてるアメリカ人と韓国が一体何の関係がある訳よ? 普通は抑留されてる韓国人を釈放しろって言うんじゃないの? それが何でアメリカ人よ? 文在寅は引き渡されたアメリカ人が死んだ時もわざわざ大袈裟に哀悼の意を表してたけど、この人は一体どこの国の大統領なんだ? アメリカ人の安全と人権ばかり大事にしてそこまで平身低頭媚びへつらうザマ、韓国大統領というより駐韓アメリカ大使のセリフかと思ったよ。さすがの安倍だってここまでは言わなかったぜ。安倍の場合「拉致被害者を帰さなければ対話に応じない」ぐらいは言う(言った)かもしれないが、さすがに「アメリカ人を帰さなければ対話に応じない」とまでは言わなかっただろう。それでふと思ったんだが、もし今韓国で駐韓米軍兵士による凶悪犯罪(性犯罪や殺人など)が起こったら、文在寅と
康京和はどういう反応を示すんだろうね? それでもなお「韓米同盟強化」「韓米同盟は偉大なる同盟」「THAADは今まで通り配備」とか言えるのだろうか? どうせなら米軍犯罪の被害者遺族の前でそのセリフを言って欲しいものだ。どのみち米軍がどんなに酷い犯罪をしでかしても、文在寅がそのような「不法」に対して「断固たる対応」をする可能性はゼロだろうから。
それともう一つ見逃せないのは文在寅が「韓米合同軍事訓練は合法」とまで言っている事だろう。
韓米合同軍事訓練が合法だって?
嘘こげッ、コラ! そんなん初めて聞いたわ!
朝鮮戦争の停戦協定では何と書かれているか?
停戦協定第2条13項
「韓国国境外部から増員する軍事人員と作戦飛行機、装甲車両、武器及び弾薬を持ち込む事を中止する」
韓米合同軍事訓練は明らかに「韓国国境外部」から大量の米軍兵士・空母・戦闘機などの兵器を持ち込んで行われている。どう見ても停戦協定違反ではないか。むしろ停戦協定第2条13項という「法」に従って考えれば、自力で開発された朝鮮共和国の核とICBMこそ「合法」であり、国外から大量に軍事人員と兵器を持ち込んで行われる韓米軍事訓練こそ「違法」という解釈すら成り立つのである。韓米合同訓練が今に始まったものではないにしても、こんな停戦協定違反を堂々と自慢する文在寅という大統領が朝鮮半島の平和など全く考えていない事はこの事だけでも歴然としているではないか。文在寅の頭にあるのは「アメリカや日本などの外勢の力にすがって北の政権を転覆し、南主導の吸収統一」という身勝手な野望と欲望だけであり、その点では李明博や朴槿恵と何らの違いもないという事だ。訪米後にベルリンへ行った文在寅はあたかもコール首相にでもなったような気分だったのではないか。「統一の英雄」という…。コールが「ドイツ統一の英雄」という幼稚で身勝手な個人的欲望の為にどれだけ多くの人々を犠牲にしたかをよく考えるべきであろう。
筆者はとうに腹をくくっているが、韓国や日本の米軍基地に反対する者達は腹をくくるべきであろう。文在寅に対する幻想はさっさと打ち捨てねばならない。
・韓国の文在寅政権はしょせんアメリカの犬である。米軍に反対する者にとっても打倒対象でしかない。
・韓国では革命など何も起こっておらず、朴槿恵政権と文在寅政権にさしたる違いはない。文政権は断じて「革命政権」などではなく、李明博・朴槿恵政権の政策を継承する「反動政権」である。文在寅と民主党は「権力」をキャンドルデモのドサクサに紛れて奪取したが、「政策と路線」は前政権のを基本的にそのまま受け継いだ(か、中にはもっと酷いものも…)。日本で言えば自民党と民進党の政権交代、あるいは自民党内の派閥抗争による政権たらい回し程度の権力交代に過ぎない。
・文政権は今まで何一つ北側と対話などしておらず、その為の真面目で有効なシグナルも何一つ送ってはいない。むしろ制裁や圧迫ばかり前面に押し出していた。
この間に文在寅が朝鮮共和国に対して口にしてきたのは、アメリカという大国をバックにしての「降伏勧告」めいた挑発や恫喝ばかり。まさに
호가호위狐假虎威そのもの。そのような状態で「
対話の努力を北側がぶち壊した」などというのは全く事実に反する。
・文政権の対北政策「圧迫と対話の並行」とは、米トランプ政権の対朝鮮政策「最大限の圧迫と関与」と基本的に同じものであり(
実際に韓国側もそのように公言している)、徹底してアメリカのそれを追従するものである。要するに徹底した経済制裁と軍事的圧迫によって追い詰め、朝鮮側が音を上げて白旗掲げて降伏してきたら対話に応じてやらない事もない、というだけの話だ。これを「対北融和政策」と言っている連中がおかしいのである。
・文在寅は2015年日韓慰安婦合意について
「国民が情緒的に受け入れられない」と言っているが、その一方で
ベトナム戦争に派兵された韓国軍兵士を「英雄」「愛国」として顕彰している。これでどうして日帝の蛮行を批判出来るのか? 慰安婦被害者の無念を晴らす事が出来るのか? 文在寅のこうした言動に対して
ベトナム政府も強く反発しているという事実も指摘しておきたい。朴槿恵はベトナムへ行っても韓国軍の蛮行について一言も謝罪せずだんまりを決め込んだ。それに取って代わった文在寅はむしろその韓国軍を英雄として顕彰した。こいつら何が違うの? むしろ文の方が朴より酷いんじゃ…。
・安倍晋三政権と文在寅政権はどちらも東アジアの平和を脅かす、極めて好戦的な政権である。
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