大阪の知事が「北朝鮮という国と暴力団は基本的には一緒。暴力団とお付き合いのある学校に助成がいくのがいいのか」と言った訳ですが、実際にヤクザと一緒なのは橋下の方です。
この男が知事就任直後の2008年5月に総連大阪本部から視察に招かれた時は断っていた訳ですが、この時は新知事への事実上の表敬訪問であり、民族教育への理解を深めてもらう意味も込めて首長を招待するという性質のものでした。いわば在日朝鮮人社会と日本人社会の相互理解と共生の為の友好的な招きであり、知事ともなれば応じて当然の恒例行事な訳です。ところが橋下という男はそうした知事として当然やらねばならない友好的な招きは突っぱねて、今回のような敵意むき出しで強制捜査まがいの「視察」には大の乗り気で挙句の果てには上記のような因縁を付ける。暴力団はあんたの方でしょ?
しかも橋下の陰険な所はこの「視察」がまだいつ行くか確定すらしていない「近く現地視察する考え」に過ぎない点です。おそらく総連側が断る事を見越した上でのリークであり、そうなれば「やはり朝鮮学校は北朝鮮と同じだから見せられない。無償化から除外だ」と言う訳ですし、万一視察に応じても色々と難癖を付けてやはり「無償化から除外」と結論付ける腹積もりでしょう。考えれば分かるのですが、橋下がマスコミで暴言・妄言を煽り立てた上で朝鮮学校視察という事になれば当日に大挙して押し寄せるのはマスコミだけではなく在特会や拉致問題関係組織をはじめとする右翼も大量に乗り込んでくるのは自明の理です。無償化除外を狙ったりそれにかこつけて在日への差別や抑圧を推し進めたい者達にとって都合が良いばかりで、在日朝鮮人側には何一つ良い事がありません。
鳩山総理も朝鮮学校の視察や生徒達との対話を検討中との事でこれも非常に問題があるのですが、橋本はそれを後出しジャンケンでそれもより悪質に排外主義と民族差別を煽り立てる方向で悪用してきました。まさにヤクザまがいなのは橋下の方です。
安倍晋三や石破茂など自民党には脳味噌にシワのないツルツル政治家が沢山いる訳ですが、それらに多大な影響を与えてきたのがかわぐちかいじです。少なくとも日本の漫画家で彼らに最も大きな影響を与えたという点では弘兼憲史と双璧を成すのではないでしょうか。昔の自民党政治家といえば安岡正篤だの四元義隆といった一応「右翼思想家」(が、実態はただの恐喝殺人暴力屋かペテン師)の著作などを読んで影響を受けてきた訳ですが、それよりも世代が下ると愛読書ももっとレベルが下がってかわぐちだの弘兼だのになる訳です。
で、件のかわぐちセンセイは長年連載してきた「ジパング」の最後の単行本が出て御満悦な様子ですが、この作品の内容を一言で言い表すと「出来の悪い戦国自衛隊」そのもの。こんな半村良の焼き直しを堂々と発表して恥ずかしくないのでしょうか。しかも半村良が若い頃に書いた作品で軍国主義の復活を警告した「軍靴の響き」をかわぐちは漫画化した事があるのですから、なおさら半村に対する冒涜です。その半村良は晩年にSF作家として行き詰って売れなくなってから極端に右翼的な方向に行ってしまいました(かの新しい歴史教科書をつくる会の賛同人にもなっていた)が、彼の作品をパクって代表作にしたかわぐちかいじはそれと違って若い売れない頃から右翼的な漫画家でした。
70年代のかわぐちは今と全然違っていて非常に泥臭い絵をしており、少なくとも女性ファンは絶対つかない、およそビジュアル系とはかけ離れた絵でした。今ではジャンル的にほぼ絶滅して想像も出来ませんが、「沈黙の艦隊」が連載を始めた80年代末の一時期には同作のやおい(ボーイズラブ)同人誌を出している女性同人サークルがコミケやコミックシティでかなりの数存在していた程です。今ではかわぐち作品の女性向け同人誌を出してるサークルなどコミケでもかなり数が減り、同人誌の世界での人気は一時に過ぎませんでしたが、それなりに女性にウケる男前のキャラは描けていた訳です。しかしながらそれよりも大分前、70年代のかわぐちの絵柄はこの時代特有の泥臭い売れない陰鬱な劇画タッチそのものであり、少なくとも当時の絵柄で「沈黙の艦隊」を描いていたら絶対にやおい同人誌のネタにするサークルなど現れなかったでしょう。それほど違います。
まあ、絵柄はともかくとして、70年代のかわぐちかいじは2.26事件などの「国家を憂う右翼的青年将校の叛乱」(笑)をネタにした作品をやたらと描いていました。筆者はこれらの作品を認めていませんが、それでもこの頃のかわぐち作品では主人公の青年将校らが最後は「朝敵」扱いされて鎮圧されたり自殺するなどといった描写をしていた訳です。「自分達は天皇の為に決起したのになぜ鎮圧されるのだ?」という青年将校が当時のかわぐち作品に多く見られたテーマでした。あるいは日本敗戦で天皇が人間宣言したのに絶望する右翼とか。早い話この頃のかわぐちかいじとは「出来の悪い三島由紀夫」だった訳です。ま、中二病だね。
その後80年代前後期にかけてはさすがに売れなきゃ食ってけないという事に気付いたか、絵柄を大改造して勝目梓などハードボイルド系小説家の原作を漫画化したり、麻雀劇画(「プロ」「はっぽうやぶれ」など)や俳優の漫画「アクター」などエンターテイメントに特化して政治色を封印した作品で売れっ子になります。
で、80年代末に「沈黙の艦隊」という安倍晋三や石原慎太郎らに絶賛・愛読される非常に右翼的な作品に先祖帰りして今の地位を獲得する訳ですが、「沈黙の艦隊」以降のかわぐちは単純な右翼漫画家への回帰ではなく、ある部分が変質して先祖帰りしたと言って良いでしょう。つまり安倍や石原・石破・麻生太郎などの政治家が喜びそうな派手な描写をするようになったという事です。昔のかわぐちであれば泥臭い絵柄で2.26事件の青年将校が岡田啓介や高橋是清らを「天誅!」とか叫んで陰惨に襲撃したり殺した挙げ句、最後に自分達も天皇に対する叛徒として扱われて陰惨に鎮圧されたり自殺する漫画を描いていた訳ですが、こんなあまり景気の良くない暗い話ではさすがに大衆ウケしませんし、石原だってシンパシーは感じてもあんまり派手にお勧めはしたがらないでしょう。安倍晋三や麻生太郎に至っては知能が低すぎてそもそもお話の時代背景すら理解出来ないんじゃないでしょうか。ところが「沈黙の艦隊」以降のかわぐち作品の主人公はやはり昔と同じ青年将校かそれに類するキャラばかりなのですが、かつてとは全然違って皆一様にカッコ良くなる訳です。しかも派手にドンパチをやって大活躍、少なくとも2.26の青年将校のように泥臭い陰惨さは全然ありません。物語の中で演じてる役割が「血染めの紋章」なんかの頃と全く同じでもです。根っこの部分は同じでも描き方はまるで変化したという事ですね。
つまり安倍や石破のような頭の悪い人間でも理解の出来る水準まで表現レベルを落とし、彼らが作中の主人公になったかのような妄想にひたれるような構成をし、それでウケた訳です。かつて噂の真相の記事に書かれていた事なのですが、安倍だの石破だの麻生だのは口を開けばかわぐちかいじや弘兼憲史の漫画の事ばかり話しており、しかもその話を聞くと他人を思いやるという思考が全く感じられなかった。要するに児童殺人事件を起こした酒鬼薔薇や長崎の中学生と何の違いもない、と。間違いなく安倍や石破はかわぐち作品を読みながらその主人公である海江田四郎や柳舷一郎を自分だと思い込んで精神的な自慰行為に浸っていたのでしょうね。ああ、気持ちが悪い!
かわぐち本人も度々賞を取ってそうした右翼政治家達に支持されて大きな影響を与えたのですからさぞかし鼻高々でしょう。しかしながら「ジパング」など実際には「戦国自衛隊」どころか一時期大量に出てた仮想戦記の三文小説と何の違いもありません。仮想戦記というのは要するに「昔の戦争で史実と違う結果になっていたらどうだったか」というのを描いた物語で、特に旧日本軍がアメリカに勝っていたらというネタを扱った「紺碧の艦隊」などが有名でしょう。今ではその多くが廃れましたが、かわぐちの「ジパング」はそれらが凋落した間隙を突くかのように浮上してヒットしました。しかし双方にどれほどのが違いがあるのでしょうか。両者共に侵略されたアジアの視点が皆無という点と、それをごまかして免罪する為かナチスドイツを悪役にして日本側がそれの攻勢を食い止めたりヒットラーを暗殺しようとする描写のある点が驚くほど共通しています。要するに彼ら作者達も大日本帝国を美化しすぎる事に多少の後ろめたさはあるのでしょう。だからこそ当時同盟国だったナチスドイツを悪役にして、それに日本が対抗するという設定でごまかそうとする。でもね、それは歴史を直視する勇気のない卑怯な臆病者だという事を自ら告白しているようなものですよ。
昔のかわぐちかいじが「出来の悪い三島由紀夫」なら今の彼は「それをフォトショップ加工して見た目を良くした」ものと言えるでしょう。多くの自民党政治家(民主党にもかわぐち作品のシンパはもちろんかなりの数いる訳ですが)に大きな影響を与えて売れっ子の大作家になっても本人の中二病は決して変わってはいないのです。
「ジパング」最終巻刊行 漫画家、かわぐちかいじさんに聞く
二酸化炭素が温暖化の全ての元凶のように思われているようですが、実際には原発の温暖化効果も決して侮れない事を忘れてはいけません。原発が海に捨てている廃熱がどれだけ海水の温度を上げているかを考えれば、温暖化対策に原発を増設するなどとんでもない話でしょう。何よりも放射性廃棄物の後始末を考えれば環境に対する悪さは火力発電の比ではありません。
福井県の敦賀原発など40年も稼動している訳ですが、今までさんざん事故を繰り返して騙し騙し使ってきたオンボロ原発を無理矢理40年も使ってきてさらにまだ6年も使うという無茶苦茶な事をしているのは、要するに閉鎖するのにとてつもない金が掛かるので閉める事も出来ないからに過ぎない訳です。本当ならもう稼動させるべきでないオンボロ原発ですが、閉鎖させるとなるとこれは一地方のニュースでは済まない国を揺るがす大問題にもなりかねません。
こんなものを今だに動かし続けて将来的にも増設するなど正に狂気の沙汰です。危険なだけの原発を増やす「温暖化対策」などペテンそのもの。もちろん外国への原発輸出も論外なお話です。
また中井かよというのが正直な感想ですが。
国家公安委員長の中井は前に北朝鮮代表女子サッカーチームの入国問題でも妄言を吐いた人物ですが、この男は旧民社党出身の政治家で、要するにかの「強姦発言」で有名な西村慎吾(今は改革クラブですが、先の衆院選挙で落選)のお仲間な訳です。旧民社党というのは労働組合を支持母体にした政党で、一般的に労組というと左翼的なイメージがありますが、日本ではそうした左派労組とは別に全く逆なアジア侵略肯定・原発推進・労使協調・反共の右翼的御用労働組合の流れというものが戦前の産業報国会以降連綿と存在している訳です。旧民社党はまさにその流れを汲んでおり、中井や西村などという人間は頭の中が今だに産業報国会そのもので、彼らの脳内時計は1945年8月15日以前で止まっているに違いありません。
筆者の場合、旧民社党などという政党は愛人を何人も囲っていた元委員長の春日一幸や例の西村慎吾のようなお下劣政治家のイメージしか思い浮かばず、民主党内部の「連立してる社民と国新がウザい」という空気を実際に言葉に出して言うには中井が一番適役という事なのでしょう。
とは言え誰が見ても分かる事ですが、今の連立政権内で圧倒的な議席数を持ってる民主党以外の党、とりわけ社民党は完全にベロンされてる(なめられている)という事です。国民新党などは最近沖縄の普天間基地移設問題で国外・県外移設はおろか名護のキャンプシュワブに持って行こうなどという意見を出しており、このままでは社民党がいかに国外・県外移設を訴えた所で連立から追い出されて「はい、それまでよ」で終わってしまう危険の方が高いでしょう。
最近国民新党でしきりにキャンプシュワブなどの県内移設への移転をがなり立てている下地幹郎という男は(他の国民新党所属議員同様)自民党出身の元々かなり保守的な政治家であり、名護市民の住民投票結果を裏切って名護への基地移設に邁進した島袋吉和・前名護市長と同類の人間な訳です。下地・島袋の両者を日帝植民地時代の朝鮮に例えれば民族を裏切って国を売り、同胞をいじめて自分の利益・栄達だけを追求した親日派の朝鮮人政治家・地主(日韓併合に調印した「五族」の一人李完用や、日帝の土地収奪に便乗して自分の土地を増やしたあげくその財産で今に至るまで日帝&韓国旧軍事政権擁護の新聞である東亜日報を創業した金性洙など)にそのまんま該当する存在と言って良いでしょう。
社民党は「自分達が連立にいる事で民主党が暴走しそうになった時のストッパー役になれる」という意識で連立に参加しているのでしょうが、そんな言い訳をした所で連立から追い出されればそれまでなのですから結局沖縄の問題でも突っ張る事は出来ないでしょう。福島党首も今は普天間基地の国外移設で気持ちが固まっているようですが、それ以前はずいぶんフラフラしていたようですし。かつて自社さ政権時代に自民党に譲歩して原発や安保・自衛隊まで丸飲み妥協して自滅した愚をまた繰り返すのでしょうか。
小政党「おとなしくして」=福島、亀井氏に不快感-中井国家公安委員長
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