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また何か不良老人がわめいてますが

「拉致把握していた」=日韓協調し北朝鮮に圧力を-黄元書記

これまでの北朝鮮亡命者の中では一番の高官であった事から何かと日本では引き合いに出される人ですが、この黄長燁という人はそもそもゴーストライターとして金日成の著書を書いたり主体思想の理論をまとめた役回りを務め、要するに北朝鮮の御用学者だった訳です。日本にも同類として小泉政権時代に新自由主義政策をやりたい放題やった竹中平蔵であるとか、どんなに政権が変わってもゴマすりパワーで政府の審議会や関連する役職にしがみついてきた増税狂いで悪名高い石弘光(前は税調の会長でしたが今は何と日本郵政の社外取締役)などがいますが、黄長燁という人はまさに日本で言えばこれらの人達に該当する人物でした。こういう権力に媚を売ってミミズのごとく生き延びる曲学阿世の輩はどこの国にもいるものです。
大体、この人は南へ亡命した当初の手記では自分は核や拉致の事は何も知らないと言ってたくせに、最近になって急にそれらの事を知っていたと矛盾する事を言い出し始めました。その矛盾をまずは説明する責任があります。それが出来ないなら大韓航空機爆破事件の金賢姫と同じで、ゼニカネ目当てにデタラメを吹聴したと言われても仕方がないでしょう。拉致の事を知っていたならなぜもっと早く言わなかったのか。知っていたなら小泉訪朝直後に証言するのがベストだったのになぜ今さら。
それと黄長燁がいつも口癖のように言う事の一つが「金日成は立派だったが金正日は駄目だ」という文句です。しかし、北朝鮮の独裁体制を思想面で正当化させた最大の功労者が他ならぬ黄長燁という人でした。金日成時代の独裁を彼は知っていたどころかそれに組する特権階級だったのに、自分自身の総括や自己批判は何もしていません。口を開けば「金日成は立派だったが金正日は駄目だ」「主体思想は本当はあんなものではなかった」の繰り返し。挙句の果てはその責任を全部金正日に押し付けて自分は民を憂うる聖人君子面している訳ですから、これ程恥を知らぬ人は珍しいでしょう。
金正日にだって言い分はあるはずです。御用学者というのはどこの国でもそうですが、偉い人にはペコペコするゴマすり者ばかりなので、当然金正日も自分の親父に媚を売って出世した黄長燁の卑しい姿を嫌になるほど目撃してきた事でしょう。無論当時の黄長燁は金正日の事を「公子任(コンジャニム 朝鮮語で公子様の意)、トリョン任(トリョンニム 朝鮮語で若様、坊ちゃんの意)」と呼んで媚びへつらっていたにちがいありません。ある程度以上切れる者ならこんな人間は絶対に信用出来ないと思って当然です。それに金正日が後を継いだ直後に北朝鮮は飢饉に見舞われる(いわゆる苦難の行軍時代)訳ですが、これだって親父の時代の負の遺産の積み重ねがとうとうこの時代に噴出したと言えなくもない訳で、むしろ金正日こそ親父の時代の硬直したスターリン型社会主義体制の事後収拾に苦心しているという見方だって出来る訳です。そんな先代の頃にゴマすりだけで出世した無能な茶坊主を二代目がウザがっても当然でしょう。彼が編集役を努めて体系付けたという主体思想にした所で当の北朝鮮国内でも時代毎に社会的な位置付けが変化してきた訳で、市場化を進めている現在の北朝鮮ではむしろ「強盛大国の為の先軍主義」(首領と軍を中心にした体制下で国民が一致団結して経済発展に邁進する、という現在の北朝鮮の国是。7.1措置などの市場公認をはじめとする経済改革もこの流れにある)というのが思想的主流と言えます。いわば現在の主体思想というのは「国父」金日成をシンボル化する為の象徴的アイテムと変わっており、北朝鮮国内での位置付けがかつてとは違うのです。黄長燁が亡命した頃の北朝鮮では主体思想がすでに古臭い前時代のシンボルと化しつつある状態でした。当然これのプロデューサー役であった黄長燁もすでに北朝鮮では「古い時代遅れの思想家」でしかなく、新しい国是となりつつあった「先軍主義」という国家的思想潮流に取り残されたに過ぎません。御用学者的思想家として見るならば、黄長燁は新しい権力者と時代の流れについていけず没落したと言えるでしょう。御用学者としての地位を保全していこうと思ったら今風の「先軍主義」にうまく頭を切り替えるべきだったのですが、悲しいかな老いて意固地になった老黄長燁にそんな柔軟性は求むるべくもなかったのです。日本では小泉時代に幅を利かせていたかの新自由主義者・中谷巌でさえ「格差社会」が言われるようになってからは「新自由主義との決別」を言い出して「反省」するようになったというのに。己が生き残る為には過去の思想信条をも容易く入れ替える。それが御用学者の王道的生き方というものではありませんか(笑)! 黄長燁には中谷のような腹芸すら出来なかったのです。
黄長燁という男は結局頭の中身を「主体思想」から「先軍主義」へとチェンジ出来ずに、代替わりした二代目からウザがられて亡命した訳で、決して苦しむ北朝鮮人民を憂いて亡命した訳でないのは明らかです。

南に亡命してからは主体思想もクソもありません。この人はすごい事を言い続けてますよ。特にすごいトンデモは2000年の南北首脳会談に反対した事ですが、要するにこの人は民族が和解して戦争の危機を回避する事をも強固に反対した訳です。主体思想はマルクス主義を朝鮮民族の立場から発展させたものじゃなかったのでしょうか? その主体思想的立場から民族の和解と統一はどのように捉えられているのでしょう。まさか民族の和解と統一に反対するのが主体思想の本義なのでしょうか? これこそ黄長燁が尊敬して止まないはずの金日成主席の遺訓に反する事じゃないんでしょうか。この人がいかに北朝鮮の独裁体制を批判しようが、長年分断してきた(させられてきた)民族の対立を解消し、和解しようという民族的悲願をも否定するとは完全に狂気の沙汰でしょう。自分を冷遇したトリョンニムに対して腹を立てているのは分かりますが、だからといってそんな個人的怨みを民族の問題よりも優先させるのはおかしいでしょう。少なくとも「思想家」の看板を掲げる人間のやる事じゃありません。外勢(この場合主にアメリカや日本の帝国主義)におもねって、私利私欲の為に国と民族の分断を図る者を北朝鮮では「分断勢力」と呼んで激しく非難してきた訳ですが、実際には黄長燁自身が「どこに出しても恥ずかしくない立派な分断勢力の一員」と成り果てていた訳です。

さらにすごいのは、詳しい題名は忘れたのですが何年か前に黄長燁の本が新しく日本で出版された時の事です。黄長燁の本はそれまで共産党転向者の萩原遼(こいつも統一協会の追及をしていた赤旗記者時代とは打って変わって、今は「ムー」レベルのトンデモ。何で共産党転向者にはこんなのしかいないんだ?)が訳すのが通例だったのですが、その本では(そして以降も)なぜか別の人が翻訳していました。ちょっと立ち読みしてみてその理由が分かったのですが、その本で黄長燁はアメリカの対テロ戦争を全面肯定している訳です。アメリカがアフガニスタンとイラクに戦争を仕掛けた事はテロに対する戦いであり、正義であると。確かそんな内容の事を書き連ねていました。あの悲惨な侵略戦争でどれだけの無辜の民が殺された事か、今さら筆者が繰り返し述べるまでもないでしょう。どう見ても残虐な帝国主義国家の侵略戦争なのですが、それが黄長燁からすれば正義であるという訳です。帝国主義者の侵略戦争を全面肯定、これもまた主体思想の本義なのでしょうか。金日成主席の遺訓だとでも言いたいのでしょうか。金日成は生前、非同盟諸国運動に積極的で、アメリカと対立している同じ第三世界諸国に多くの支援をしてきました(もちろん現在の北朝鮮もその外交路線を基本的に踏襲しています)。ベトナム戦争は南北朝鮮の特に激しい代理戦争的な対決の場でもあった訳ですが、この時金日成は空軍のパイロットを大勢派遣して彼らに「ハノイを平壤と思って戦って来い」と激を飛ばした程です。アメリカ帝国主義の侵略に対するベトナム人民の戦いを支援すべく金日成は虎の子の空軍パイロットまで義勇兵として送った訳ですが、今や対テロ戦争を肯定してアメリカ帝国主義の肩を持つ黄長燁はこれをどう思っているのでしょうか。
萩原遼がある時期から黄長燁と疎遠になったのもこれが原因ではないかと思います。両者は「反北朝鮮」「日帝植民地支配の肯定もしくはその被害を出来る限り小さく見せたい」という点では一致しており、最初の黄長燁の手記の訳者あとがきで萩原は彼の若い頃の楽しかった思い出を引いて「日帝時代も暗い事ばかりではなかった」と日帝植民地支配の被害をいかに小さく見せるか必死でした。そりゃそうでしょう。何しろ黄長燁の実家は日帝時代に日本へ留学に行けるほど裕福な地主の家だったのですから、他の民族同胞達が辛酸を舐める中でも楽しい日々を過ごせたはずですよ。一部の裕福な朝鮮人の例だけを引いて日帝時代がそんなひどい時代ではなかったと正当化する。まさに萩原遼のオツムはネット右翼レベルです。その萩原遼も「ソウルとピョンヤン」を書いた辺りはそれでも北朝鮮の実情を知ったり独裁体制を批判する部分で読める所が少しはありましたが、その後完全に左翼を止めて(共産党を除名されてから、ではない所がミソ。共産党に籍があった後期の頃からすでにこの人は思想的に左翼とは言えなくなってました)転向してからは「金正日は父親の金日成を殺した」とか「金正日は人類に対して最大の罪を犯した」とか根拠ゼロなトンデモ発言の連発で、完全にオツムのイッちゃってる誇大妄想狂そのものでした。仮にも「ジャーナリスト」ならちゃんと調べて物を書きましょうよ。金正日が親父を殺したという誰もが納得する証拠を取材・調査して、ね。でも不思議な事に萩原はこれだけ北朝鮮が嫌いなくせになぜかアメリカが嫌いでした。普通、北朝鮮の嫌いな者は「敵の敵は味方」の論理もしくは戦後日本右翼的奴隷根性丸出しでアメリカが大好き(もしくは犬とも)になるものですが、萩原は共産党を追い出されてもその頃の癖が抜けてないのかアメリカが嫌いだったのです。これは本当に不思議としか言いようがありません。ところが黄長燁はすでに述べた通り金日成主席の遺訓はどこへやら、今や立派な「アメリカばんざい」派で対テロ戦争全然OKと言うか正義の戦争扱い状態な訳です。萩原が黄長燁の本を訳さなくなり、両者が疎遠になったのはこれが最大の原因だったのではないでしょうか。
おいおい、反北朝鮮で志を同じくする者同士仲良くしようよ。そんな「左翼みたいな内ゲバ」はせずに(笑)。萩原もいつまでもいつまでも意地を張らずに、転向左翼ならそれらしく世界に冠たる神国USA(ただし同じ神国でも日本とは信じる神が違うようですが)に身も心も売り飛ばしちまおうぜえ。黄長燁先生の後に続いてよお。その方が楽になれるぞ。精神的にも物質的にも(笑)。

萩原遼のような訳分かんないイッちゃってる誇大妄想狂に関する来歴はともかく、黄長燁がアメリカの侵略戦争を肯定している事について話を戻すと、朝鮮半島でもアメリカ帝国主義によって悲惨な戦火に包まれた事がありました。言うまでもなく朝鮮戦争であり、黄長燁くらいの年齢である本国の朝鮮人・韓国人であればほとんどがあの悲惨な戦争体験がある訳です。日本でもそうですが戦争で実際に悲惨な体験をした者であればそう簡単に戦争を肯定するような事は言えません。なのに黄長燁はなぜこうまで軽々しくアメリカの侵略戦争を肯定するのか?
実は黄長燁は朝鮮戦争の頃にはソ連へ留学に行っていて、この世代の割には戦争体験がありません。当時の朝鮮人・韓国人であれば誰もが体験した同族同士の悲惨な殺し合いや、米軍による苛烈な爆撃をかい潜るという悲惨な戦争体験をしていないのです。当時まだ幼かった金正日でさえそれを目撃・体験しながら疎開した事があるというのに。黄長燁はインテリであった為にソ連へ留学に出されて過酷な戦災に合わずに済みました。もちろんそれが悪いとはいいません。当時の北朝鮮は国家建設の為に多くの若いインテリをソ連に送って学ばせていた訳ですから。問題は戦争体験がないならばなおさら、体験のある者以上に戦火に踏みにじられる人民の事を思って想像力を働かせねばならないという事です。日本でも帝国主義の時代には赤紙によって徴兵される事もなく安穏と遊び暮らす階級の人間達が少数いました。石原慎太郎なんかは典型ですが、そういう人達は年の割には言う事が幼稚で侵略戦争を肯定する。同じ時代を生きながらも戦争体験がない上にその犠牲にされた人々に対する想像力のカケラもないから、平然と侵略戦争を肯定し、その犠牲者を冒涜出来る。黄長燁の思考パターンとはまさに、かつての日本で徴兵される事もなく遊び暮らせた石原慎太郎的な上流階級とそっくりです。あの時代に強制連行や生活苦以外の理由で、しかも留学目的で日本へ行ける朝鮮人というのは本当に一握りでした。まさに苦労知らずのボンボンで戦争体験もない。解放後はインテリであるという事から国費でソ連に留学までさせてもらい、そこで学んだ学問を以って金日成の思想を主体思想として編纂した業績で大出世。これでは人民の苦悩など分かるはずがありません。
黄長燁の場合は自分を冷遇した金正日の体制をアメリカ様のお力におすがりして武力征伐していただきたい、というのが最大の本音なのでしょうね。で、偉大なる「魂の祖国アメリカ」に金正日政権を征伐していただいたあかつきには自分を北朝鮮の「王様」にしてもらう、と。要するに「北朝鮮のカルザイ」になりたい訳です。もっとも最近のカルザイはさすがに今のままではまずすぎると思ったのか中国やイランに接近するなどして独立志向を強めた所を、不意打ち的に訪問してきたオバマにどやされていましたが。かつては韓国でアメリカの威光をバックにやりたい放題やった朴正煕も晩年はやはりアメリカから独立しようとして粛清されました。アメリカの犬になった者は忠誠を誓っても最終的に反抗してもその最期は哀れです。

まあ、黄長燁という人は自分で言ってるほど御立派な思想家などではなく、自分の人生で最大の功績としている主体思想にすら今や完全に反する言動を行っているサギックン(朝鮮語で詐欺師の意)の不良老人に過ぎないという事です。口を開けば「金日成は優れた指導者」だったと言いますが、だったらアメリカ帝国主義に万歳する今の自分は何ですか? どのツラ下げて死んだ金日成主席に顔向け出来るというのでしょう。
世界中の民族同胞達の迷惑だから、もういい加減黙れよジジイって事です。
こんなのをわざわざ呼ぶ日本も日本でしょう。しかも当の黄長燁は「拉致など大した事ではない。核の方が重大だ」って言ってるのに(笑)。彼を日本に呼ぶギャラがいくらなのかは知りませんが、こんなサギックンに食い物にされる日本政府や拉致問題関係者ははもっと間抜けです。
 

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民主党の枝野幸男という議員

この人は児童ポルノ禁止法関連のエロ表現規制問題では反対派として大いに活動してくれた存在ではありますが、一方で出版労連をバックにした議員である為に再販制度ガチガチ堅持派議員として著作権問題ではアメリカ並みの規制強化派として悪名高い人でした。
エロ表現規制問題では反対してくれたのですが、著作権問題では規制派なので、同人誌の世界からすれば全く相反する政策の持ち主であった訳です。つまりこの人を同人誌界の味方と見なして過剰な期待を抱くのは大いなる過ちと言って良いでしょう。
例えば筆者の本業であるゲーム業界で言えば中古ソフト撲滅派に組する系統であり、同じ民主党でも現在浪人中のたるい良和とは表現規制反対では意見を同じにしながらも、著作権権問題では180度意見を異にする存在であります。
著作権問題と表現規制問題では相反する信条の枝野も日本の近現代史に関する歴史認識では自民党と大差なかったようですね。

「中国や朝鮮半島の植民地化、歴史の必然」講演で枝野氏
http://www.asahi.com/politics/update/0327/TKY201003270314.html
「枝野幸男行政刷新相は27日、松江市で講演し、「日本は明治維新ができ、近代化したが、中国や朝鮮半島は近代化できなかった。日本は植民地を広げる側で、中国や朝鮮半島は植民地として侵略される側になったというのは、歴史的な必然だった」と述べた。植民地支配を正当化したとも受け取られかねない発言だ。
枝野氏は政権交代を契機に「新しい政治をつくらないと大変になる」と述べ、明治維新を引き合いに出した。
その中で、「ペリーが来て『国を開け。日本が油断したら植民地にするぞ』と。日本は明治維新が早くできたからその後の100年くらいの中で一定の優位性を保つことができた。同じ環境に中国や朝鮮半島もあった。日本の明治維新をみながら近代化しようと頑張った若い方がいたが、結局進まなかった」と述べ、「日本が明治維新できていなければ日本も中国や朝鮮半島と同じように、欧米列強の植民地や半植民地にされていただろう」とした。
枝野氏は講演後、朝日新聞の取材に「日本が植民地支配する側に回ったのはおかしいと思っている。誤解を招く発言で率直におわびする」と語った」

「中国や朝鮮半島は近代化できなかった」と言ってる時点で中国や朝鮮半島の近現代史を何も知らないと告白しているに等しいでしょう。中国や朝鮮の近代化を無理矢理武力で押しつぶしたのが他ならぬ大日本帝国なのですから。いや、「中国や朝鮮半島は近代化できなかった」という発言自体に朝鮮と中国を見下す枝野の意思がモロに出ているでしょう。民主党でもリベラル・表現規制反対派と言われておる議員でさえこの体たらくなのです。枝野という人については表現規制問題では一定の働きをしてくれた人でそれを一応評価はしていますが、知財・著作権問題では再販制度ガチガチ維持・規制強化派である為に全面支持は出来ない人でした。ところが歴史認識問題では安倍晋三はじめとするそこらの馬鹿なクソ右翼自民議員と大差がなかったようです。
民主党が野党だった頃には見られなかった発言である事から、政権を取って明らかに驕って本音が出たとも言えるでしょう。
漫画の表現規制、たとえば今回の東京都の都条例のような件で言えば枝野のような議員は頼りなる存在かもしれません。が、同時に著作権規制強化派にしてアジア蔑視歴史観の持ち主である枝野が「同人誌界の代弁議員」のように見なされて持ち上げられるのはいかがなものでしょうか。最終的には良い結果をもたらさないと思います。枝野が力を持てばエロ規制は緩やかになるかも知れませんが、その代わりに著作権関連の規制が厳しくなる事がありえるでしょう。表現規制問題はもちろん重要ですが、それが著作権規制の強化を図る方向で進められては何にもなりません。今回の都条例で著作権規制強化派の老害漫画家であるちばてつや、藤子A、弘兼、里中などが名乗りを上げた事を忘れてはならないでしょう(週刊金曜日の石坂啓は今回一言もなかったようですが。この人は80年代の有害コミック問題では規制派で、90年代には規制反対に回った腰の定まらない風見鶏です。本人自身華僑の出なのですからあんなレイシストに何の反対もしない雑誌とは一刻も早く手を切るべきでしょう。本人にまだ志というのがあればの話ですが)。彼らとは飽くまで表現規制問題では意見を同じくしましたが、それ以外では全く敵ですよ、という事です。彼らが「著作権的にグレー」なコミケその他の同人誌の存在を認めると思いますか? 絶対にありえません。もし石原慎太郎(とそれをそそのかす警察官僚)がエロ表現や児童ポルノでなく都条例を「著作権問題」で規制強化してきたら枝野やちばてつやのような人間達は一斉に賛成に回るでしょう。単に規制派がエロよりも知財問題で攻めた方がやり易いという事に気付かなかっただけの話です。
議員に対するロビー活動を言うならばその事についても指摘すべきであり、少なくとも枝野の最大の問題点である「著作権規制強化派」「アジア蔑視歴史観」という二つの問題を是正させる方向で動かねばならないでしょう。これは日本国内のエロ表現規制問題とも決して切り離せる問題ではありません(枝野をそのように説得できるのであればの話ですが)。
表現規制や児童ポルノ問題に反対してきた議員といえども完璧ではない、「日本の国会議員」にありがちなアジア蔑視の歴史観を抱き続けてきたという事です。枝野幸男もまたその例外ではありませんでした。漫画の表現規制に取り組む運動をする際はその事を決して忘れずに活動せねばならないでしょう。
 

歯は食育の基本

歯が悪くなればまともに物を食べられません。美食とは味や香りだけでなく噛んだ時の食感も重要な要素であり、健康な歯なくしては美食家になる事も叶いません。それでなくとも虫歯は辛いものです。子供の虫歯ともなればなおさらです。
貧乏で子供の虫歯も治せないとは、一体どこの発展途上国の話ですか? 北朝鮮が飢えている? よその国の心配をする前に自国の心配をする事です。子供をまともに病院にも通わせられない国にどうして「愛国心」など抱けましょう。そうですね、キューバのように医療費を全面無料にしたら右翼の皆さんが仰るような「愛国心」を多くの国民が抱いてくれるのではないでしょうか。「ロハで医者に通えるネオ大日本帝国バンザイ」と。でもそういう事を在特会はもちろん、週刊金曜日系左翼にウケの良い一水会のような「リベラル右翼」も全く主張しませんが(笑)。国民の生活などアウトオブ眼中、それが2.26事件含めた明治維新以降の伝統的な日本右翼クオリティ。
東京23区で特に貧困家庭が多いのは足立区ですが、そこで「ドラえもん先生」と呼ばれた共産党系の吉田万三医師がそれらの支持を集めて区長に当選しながらも後に自民・民主・公明といった議会与党のパージで失職したのを思い出します。彼も歯医者でした。

<口腔崩壊>子供の虫歯、貧困で悪化!? 放置続出、医師「全国調査を」
 

やっぱり「アンパンマン」のやなせたかしはここに顔を出さなかった

現在東京都が「2次元ポルノ」として青少年健全育成条例案を改悪して強烈な漫画規制を推し進めようとしています。3月19日の都議会総務委員会で採決されるので時間があまりないのですが、今からでも可能な限り反対の声を上げていきましょう。以下のサイト参考にしていただければと思います。

東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト

カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記

hantailist.JPG
で、さすがに今回の条例のヤバさについてはプロの漫画家からも反対の声が上がって記者会見を開いたのも既報の通りです。その中には山本賢治や糸杉柾宏、やまだこうすけ、佐野タカシといったエロ系漫画家に加えて、ちばてつや、里中満智子、弘兼憲史、かわぐちかいじ、藤子不二雄Aなど筆者が常々批判してきた老害漫画家らも名を連ねるなど玉石混交ですが、彼らが珍しく声を上げたのは(今回に限り)評価出来ます。もちろんこれによってちば達が晩年やってきた悪行(著作権侵害の法規制強化推進、著作権保護期間の不当な延長要請、レンタルコミックや古本の排斥運動への加担など)が免罪される訳では全くありません。まあ、平沼赳夫や城内実でさえも郵政民営化に反対した事があるように、誰でも一生に一度は善行を成す事もあるという事で理解しましょう。これが終わったら敵ですよ、という事で。
そういやこの条例改正に反対する漫画家のリストを見ていて気付いたのですが、やはりと言うか「アンパンマン」のやなせたかし翁は入っていませんでしたね。彼は強烈なエロ表現規制派で、あの手の「不健全な漫画」は規制すべきという事を何年も前から公言していましたから。ちなみにそのやなせに同調して媚を売っていたコバンザメのごとき雑魚が西原理恵子だという事もよく覚えていた方が良いでしょう。西原も売れない頃はエロ雑誌で仕事をしていた癖に、実に御出世なさった事で。
あ、それと反対リストにいない漫画家としては松本零士や矢口高雄もそうでしたね(笑)。
著作権問題で老害をさらす連中もさすがに表現規制問題では足並みが乱れるようです。

東京都の2次元児童ポルノ規制、ちばてつやらが反対の記者会見
http://news.livedoor.com/article/detail/4659610/

思ってた通り

前にもちょっと書きましたが、今は左翼っぽい事を言ってる人間の中にも潜在的な差別主義者・レイシストというのは結構いるもので、そういう人達は一見良識的な事を言っていてもふとしたはずみで本音がポロっと出て馬脚を現す訳です。朝鮮学校の無償化除外問題で「子供達に罪はない」などとしたり顔で言う手合いがその典型な訳ですが、やはりというかそのブログは何日もしないうちに本性をむき出しにしてきました。朝鮮半島の「南北統一がなされるなら大韓民国側による統一が、あらゆる意味で日本の国益」とかよその民族の最も重大な問題まで日本側の勝手な都合だけで行われるのが望ましいとか醜悪極まりない事を言ってる訳です。これを次のように言い換えればいかにひどい身勝手な発言か分かるでしょう。
「今は内戦状態のアフガニスタン統一がなされるなら(アメリカの傀儡である)カルザイ政権による統一があらゆる意味で米国の国益」
10年前の南北首脳会談で締結された6.15共同宣言では南北共に互いの政治体制を尊重して双方が共存しつつ、飽くまでも統一は外勢に頼らず自民族によって自主的に解決すると謳いました。そして南の主張する連合案と北の主張する連邦案が共通する事からこの方向で統一を志向する、つまりどちらかが一方的に相手を併呑して統一するのではなく、互いを尊重し認め合いながら両立してゆるやかに交流と民族の和解を進めて統一するのだという意思がここには込められている訳です。日帝植民地解放直後の混乱期のようにどちらかが軍事的に武力統一を目指すのでもなければ、旧西ドイツのような一方的な経済併合のどちらも採用しません。それが6.15共同宣言の精神です。
今は南の李明博政権の対北強攻政策のせいでこれが空転してしまい、金大中・盧武鉉2代に渡って継続してきた民族の和解が一時的に停滞した状態にありますが、6.15共同宣言とその意思を引き継いだ2007年の10.4共同宣言は死んだ訳ではありません。その精神はまだ朝鮮人・韓国人の精神の中に生き続けています。
例のブログ管理人はそれをことごとくシカトして、飽くまでも日本の「国益」の為に南による一方的併合統一が望ましいというのです。よその国の重要問題になぜそのような身勝手な理屈を平然と言えるのでしょう。それもかつての植民地支配の責任を負った日本人が。一つだけ言わせてもらうなら「余計なお世話だボケ!」という事です。
このブログは産経新聞をバカにする事でそれなりの人気を博しているそうですが、このような人間が左派ヅラして産経をこき下ろしている理由が分かりません。どこをどう見ても産経と寸分変わらない理屈なのですから。

※ ちなみにネットで調べ物をする時に注意していただきたいのですが、日本語版ウィキペディアの「盧武鉉」の現在の項目では2007年10月の第2次南北首脳会談について全く書かれていません(もちろん韓国語版ではちゃんと書いてある)。これは何らかの恣意的な書き漏らしとしか思えない記述であり、明らかに荒らしと言って良いくらい不自然な書き方でしょう。もちろん今後誰かが修正する可能性もありますが…。

しかも件のブログ管理人は「日韓両国が協調して金王朝崩壊の混乱をチャンスに変える方策を練るべきだ、という西岡氏の認識は正しいでしょうが」などと拉致問題関係者の中でも最悪のタカ派狂信極右主義者と意見を同じくするという有り様です。率直に言って今の北朝鮮金正日政権がかつての89年の東欧革命のように内部の社会的混乱によって崩壊する可能性はゼロといって良いでしょう。確かに北朝鮮は厳しい鉄拳統治下にありますが、逆にそのせいで厳格な社会的秩序が保たれているのも事実です。日本の右翼が期待して止まない「民衆の反乱で北朝鮮崩壊」などというのは一番有り得ない絵空事と言って良いでしょう。国民の生活に関しても今は中国を手本にした開放政策をおっかなびっくり少しずつ導入している段階であり、しばしば政策の朝令暮改が繰り返されてはいますがそのような事は市場化を進める前から北朝鮮の社会では日常茶飯事でした。北朝鮮に行って少しでも現地民衆と会話を交わした事のある人であれば誰でも聞く事ですが、決まった事が何日もしないうちに上からの通達で引っくり返される事など珍しくもありません。そのような中で生き抜いてきた北朝鮮人民は日本にいる人間が思っている以上にタフでしたたかです。そしてその市場化で商売に成功した者とそうでない者の格差が大きくなっているのも事実ですが、年毎に経済が活性化して少しずつ上向いているのも事実なのです。つまり「北朝鮮の内部崩壊」は有り得ません。仮にそうなるような事があったとしても、今の日本の民主党政権よりは長命だと思います(笑)。
では仮に北朝鮮の金正日政権が崩壊するような事が起こるとすればどのようなものでしょう。それは外部からの攻撃、つまり韓・米・日との軍事的衝突しかない訳です。そしてそれは最悪の未来図でもあり、そうなれば朝鮮半島はおろか日本も巻き込んだ大戦争になるでしょう。北朝鮮が崩壊した所で漁夫の利を得ようというのが件のブログ管理人氏の「国益的思考」なのでしょうが、戦争になれば日本も否応なく巻き込まれて戦災に合う訳ですから漁夫の利どころではありません。多分真っ先に死にかねないのは件のブログ管理人氏のような一般市民(?)や筆者のような在日朝鮮人です。漁夫の利を得るのは韓米日の軍事指導者や軍需産業だけというお決まりのパターン。こんな事は大分昔から「はだしのゲン」などで語りつくされてきた事のはずですが、「国益論」にかぶれた最近の左派にはそんな当たり前の事も分からなくなっているのでしょう。「国益」などクソ食らえ、というのが本来の左派左翼の真骨頂だったはずですが、それはもう死文・死語と化したようですね。「金王朝崩壊の混乱をチャンスに変える」など軍需産業の商機に過ぎません。件のブログ管理人氏に戦争で被災するか死ぬ以外のチャンスが訪れない事だけは間違いなく保証出来ます。

真に日本と日本人がアジアの平和や友好といった事を求めているなら目指すべきは「北朝鮮の崩壊」を待望したりそれに備えることなどではなく、日本とアメリカの軍事政策にストップをかける事でなければなりません。そして南北朝鮮半島の和解の邪魔をしない事です。

このブログの管理人氏というのは、多分自分が潜在的なレイシストだという事に自覚がない一番タチの悪いタイプだと思います。多分今後とも上記のような妄言を折にふれては繰り返していく事でしょう。今は産経をこき下ろしていますが、いずれ今以上に本性を露わにする事は間違いないと思います。
在特会のみなさんが同士として迎え入れる日をてぐすね引いて待ってますよ。
 

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