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枝野幸男は果たして本当に「日本最高の理性」か?

枝野幸男という政治家が児童ポルノ禁止法はじめとする表現規制に反対してくれた事は広く知られています。同人誌などのオタク業界関係者の陳情にも積極的に耳を傾けてくれましたし、それに応えてよく動いてくれました。前の前の総理だった自民党の麻生太郎は漫画好きである事を公言し、秋葉原でよく演説して「オタクの味方」であるかのような幻想を振りまきましたが、実際に麻生がした事は例の「国営漫画喫茶」くらいで、漫画・アニメ・ゲームなどのオタク媒体が直面している真に重要な問題には何ら手を付けていません。それどころか麻生は様々な表現規制に対して賛成の立場を取る議員であり、実際にはどこをどう見ても「オタクの味方」などではあり得ない存在でした。麻生太郎が「オタクの味方」などというのは口先だけの幻想に過ぎません。これに比べたら枝野幸男ははるかに実効性のある行動を取ってくれた訳で、氏ならば確かに「オタクの味方」と読んで差し支えはないと思います。が、しかし…。
オタク達の声にも耳をよく傾けて表現規制に反対してくれましたし、他にもサラ金のグレーゾーン金利問題やキャノンの偽装請負問題の追及(この件は漫画の「ミナミの帝王」でもネタにされた)などで大いに活躍してそれらは大いに評価出来るのですが、だからといって枝野が政治家として全てにおいて正しいかというともちろんそんな事はありません。前に枝野は日本の朝鮮侵略を「歴史の必然」と言って後に謝罪した事があるように歴史認識の点では決して褒められたものではないでしょう。2009年の臓器移植法改正ではC案(臓器移植の場合のみ「脳死」を人の死と認める。脳死判定基準を厳格化して検証機関を設置。15歳未満からの臓器提供は出来ないという年齢制限は変えないなど)を提案したものの枝野自身は臓器移植そのものについては積極推進派であり、臓器提供可否を生前に半強制的に確認して住基ネットで管理するなどとずいぶん物騒な事も言っています。そこには「脳死者」からの臓器移植がなぜ問題なのかという根源的な問いかけを考える姿勢が全くうかがえません。そもそも「脳死」をなぜ人の「死」と決め付けてしまうのか? 人体の一部器官でしかない脳が機能停止しただけでなぜその人が「死」んだと言えるのか? 「脳死者」が治療を受けて回復した例だってたくさんあるのに、そのまだ生きている人から臓器を摘出して殺すつもりなのか? そして何よりも「脳死者」からの臓器移植では、助かるのは常に金のある者で、臓器を取られて死ぬのは貧乏人という構図でしょう。弱者・貧者を生贄にして強者・富者を助けるのが果たして医の道に適う事なのかどうかを臓器移植という医療の問題が問い掛けている訳です。臓器移植法でA案を推進した連中に比べれば枝野は幾分マシかもしれませんが、それでも彼個人の臓器移植観は決して褒められたものではありません。他にも枝野の問題点としては議員定数削減と消費税増税を打ち出している事も忘れてはいけないでしょう。テレビの討論番組で「国家公務員の労働組合が支持しているのは、大部分が共産党だ」などと言って共産党攻撃するなど、変に反共主義的な所も見え隠れしますし。韓国の李明博政権に媚を売る姜尚中じゃあるまいし、今時こんな古臭い反共主義を丸出しにするなんてねえ。
鎌やんさんは枝野の事を「日本最高の理性」とまで言い切っていますが、これはいくら何でも過大評価に過ぎるのではないでしょうか。90年代から児童ポルノ法の表現規制に反対してくれたのは確かに偉い事ですし評価すべき事ですが、それは枝野が理性的だからではなく単に変わり者だったからに過ぎないのではないか。しかしその枝野の変わり者ぶりが、表現規制問題では良い方向に作用してくれました。でも他の問題では? 政治家である以上、その政策を総合的に見て評価を下さねばならないのは当たり前の事です。そうした総合評価でも枝野を「日本最高の理性」などと言えるでしょうか。
評価出来る部分とそうでない部分を分けて考えるべきでしょう。児童ポルノ禁止法や各種表現規制に反対していく上でも、特定の政治家を盲目的に支持したり礼賛するのではなく、その方が正しいあり方ではないかと思います。
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家業が傾いても知らねえよ

筆者は日本酒が好きなのでそれの品揃えの良い飲食店によく行きます。日本酒は地域毎に風味が大きく異なっていてまさに千差万別であり、どのような銘柄を置いているかでその店の店主や日本酒担当者の味覚・嗜好もよく分かると言えるでしょう。
会津・福島県も酒どころとして有名で名酒が多く、最近特に評価の高い酒として「あぶくま」という銘柄の酒があります。ここ数年で急激に味が良くなって人気が上昇し、結構品薄なお店も出て来るほどの酒となりました。ここの酒が良くなったのは現在の杜氏に変わってからで、しかもこの酒蔵が珍しいのはここの杜氏が蔵元(社長)も兼ねているという事でしょう。杜氏というのはその酒蔵の醸造責任者であり、これの腕一つで酒の味が本当に大きく変わります。また、地方によっても杜氏の流派があり、能登杜氏であるとか備中杜氏であるとかその酒造法に違いがあってそれが日本酒の地方毎の味の違いを演出する一要素となっていますが、ある地域の杜氏がボーダーレスに離れた地方の蔵元へ行ってそれがまた新しい酒の味覚を生み出す事も近年では珍しくありません。
ただし日本酒の世界をあまり知らない人は意外に思われるかもしれませんが、その蔵の社長が杜氏を兼ねるのは大変稀な例であり、それどころかそうした兼任はあまり良い事ではないとされてきました。なぜかというとそれはやはり大変だからです。会社の経営を指揮しながら酒造も一緒に監督するというのはものすごく大変で、特に酒の品質に関わる一番大変な時期の杜氏というのは1時間蔵を離れただけで酒質が変わるのではないかという不安にとらわれると言いますから、そんな状態で経営の采配を振るうのがいかに大変かがお分かりいただけるでしょう。こうなると出張で会社を1日離れる事すらロクに出来ません。この為に日本酒の蔵元が杜氏を兼ねるのは極めて稀で難しいとされてきました。経営と醸造の責任者は別である方が望ましいというのが一般的な日本酒メーカーのスタイルです。
あぶくまはそれから外れた例外的な蔵の一つと言って良いでしょう。
 
さて、前振りが長くなりましたがそろそろ本題に入ります。
このあぶくまという日本酒を造っている酒造メーカーは何という蔵元で、それを取り仕切る社長兼杜氏は誰なのでしょう。答は…
 
あぶくまの製造元は社名を「有限会社 玄葉本店」と言います。
そして玄葉本店の社長兼杜氏の名は「玄葉祐次郎」と言います。
 
「玄葉」という姓でお気付きになられた方もいるでしょうが、ここはまさに民主党衆議院議員にして政調会長(と同時にその他諸々の内閣府特命担当大臣をいっぱい兼任)である玄葉光一郎の実家に他なりません。同社社長兼杜氏の祐次郎氏は民主党政調会長である光一郎の実弟なのです。兄弟揃って色々複数の役職を兼任するのが好みのようですが、兄・光一郎は広く知られている通り松下政経塾へ行ってから91年に地元福島の自民党県会議員として県政史上最年少の26歳で当選しました。
これも広く知られた話ですが自民党の地方議員には日本酒の蔵元やその一族という例が多くあります。特に竹下登の竹下酒造(現在は酒造メーカーとしての実態はないようですが)は有名ですし、名酒として名高い「菊秀」の醸造元である橘倉酒造の井出一太郎もそうでした。井出一太郎は引退後は息子の正一に地盤を引き継ぎましたが、彼は93年の自民党分裂で新党さきがけに行っており、元自民からさきがけへ行ったという点では同じ造り酒屋出身の玄葉光一郎と奇しくも共通しています。ちなみに橘倉酒造は酒の品質に関して言えば日本でも有数の蔵元であり、「良い食品をつくる会」(現・良い食品づくりの会。無添加で高品質な食品を作り守る事を目的に結成された中小食品メーカーの集まり)に現在も加盟し続けている事からも分かる通り食品メーカーとしては極めて意識の高い会社です。
ただし井出正一は98年の参院選で落選してから政界を引退して家業に戻ったのに対し、玄葉光一郎はその後も地元の選挙で圧倒的な強さを見せ付けて自民党の対抗馬を蹴散らし続けて現在に至っています。日本酒の蔵元というのは昔からその地方の名主や庄屋・豪族といった地方ボスの家である事が多く、特に歴史のある古い蔵元であるほどその傾向が強くあります(玄葉本店も創業200年近い)。朝鮮語ではこうした地方ボスの豪族を「郷班 ヒャンバン」(郷、つまり地方の両班リャンバンという意。逆に都会や中央政界で権勢を振るう有力者を「京班 キョンバン」つまり都の両班と言う)と言いますが、玄葉家とはまさしく福島県田村市の「郷班」だった訳です。自民党が擁立した「刺客」候補者を長年に渡って蹴散らし続け、2005年の郵政選挙では党が惨敗しながらも玄葉光一郎の選挙区は完全な無風選挙で圧勝した程ですから、彼の実家がいかにこの地方で大きな力を持った「郷班の中の郷班」であるかが分かるというものでしょう。あぶくまの蔵元はそういう所な訳です。
もっともこのように朝鮮語で彼の実家を揶揄すると本人は立腹するかもしれませんが。なにせこの玄葉光一郎という議員は天下の松下政経塾出身で、民主党内でも当然のように前原誠司を支持する派に入っています(前原は民主党内における松下政経塾出身議員の総元締的存在)。当然その論調・政策も他の政経塾系議員同様に大変なタカ派・親米・右翼的という3重悪なもので、おまけにオタクや同人誌にとっても天敵というべき表現規制・ネット規制派(ネットや携帯のフィルタリングを義務付ける法案を成立させた超党派議員の一人)という点を加えれば4重悪の最悪な議員と言わざるを得ません。でも新自由主義政策を加えれば5重悪か。
先日は中井洽とアグネスの「真・悪の枢軸」(笑)について述べましたが、旧民社党系に負けず劣らず政経塾系もひどいものです。菅直人政権が発足しても油断出来ないのはこうした連中がいるからに他なりません。中井は鳩山内閣からの残留組ですが、新任閣僚としては表現規制反対派であった福島瑞穂に代わって少子化担当大臣に就いたのがこの表現規制派の玄葉ですよ。首相自身がいかに規制反対派であっても内閣全体の表現規制派と反対派のバランスはどうなったのでしょうか。表現規制やネット規制問題に関して言えば却って前政権よりもヤバイ大臣が増えたのではないのか。
オタク・同人誌関係者の立場から考えても「菅直人政権を歓迎する」などとは軽々しく言えないし、それはあまりに糠喜びに過ぎないのではないでしょうか。引き続き要注意です。
在日朝鮮人としての立場からすれば菅直人の政権であろうと「歓迎」出来る筋合いの物でなく、オタクとしての立場から見た時以上に苦しく見える事は言うまでもありません。
 
玄葉光一郎の実家が造るあぶくまも掛け値なしに良い酒ですし、その弟である祐次郎氏は日本酒の世界では極めて困難とされる社長兼杜氏という兼業を貫いて(少なくとも兄の大臣職複数兼任の1億倍は大変と思います)今日のあぶくまの品質を創造した事から並の力量の人物でない事は確かです。少なくともこの兄弟は弟の方が優秀な人物である事は間違いないでしょう。これだけの人気を博しながらこの蔵元には今でもホームページすらないというのも凄い。
 
しかしながら玄葉光一郎は消費税の増税にも積極的だそうで。
日本酒の業界は今本当に大変です。あぶくまはまだ売れてる方ですが、業界全体で見ると日本酒の売れ行きが伸び悩んでいる事に変わりはありません。日本の酒税は無駄に高い事で悪評高いですが、そこに加えて消費税まで上がったらどうなる事やら。今以上に苦しくなる事は違いありません。実家の醸すあぶくまだって例外ではないでしょう。玄葉光一郎は以前から「消費税アップによる財政再建」が持論の議員であり、「国民の生活が第一」じゃ全然ない訳です。御自身の政治的信念に従って消費税を上げたければやってごらんなさい。でもね、自分を議員にしてくれた最大の力の源であると同時に一族郎党の米びつでもあった家業が傾いても知らねえよ。消費税増税を加えると6重悪だねこの人。
 
それでも筆者の酒の好みを聞かれた場合、福島県の酒について言えばあぶくまをトップには選びません。好きな酒ですし、高い評価もしています。が、筆者が福島県の酒として第一に挙げるのはあぶくまではなく、双葉郡浪江町にある馬場酒造本店の「楽実 たのしみ」に最高の風格を感じます。これが少なくとも筆者にとっての福島の酒の中では最上級です。
 
 

「北風」ではもう選挙は勝てない

先の韓国統一地方選挙は結局与党ハンナラ党の惨敗で終わりました。当初は哨戒艦沈没「事件」の影響で北との対立を煽るハンナラ党有利かと思われましたが、そのようにはならず与党敗北です。一昔前ならこうした事件を利用して右派・保守派が選挙に勝つのが当たり前だった事を思うと、韓国の社会と国民の意識も実に大きく変わったものと感嘆させられます。
この沈没について韓国政府と軍の発表した内容が二転三転を繰り返して、発表された証拠の類も怪しげな物ばかりだった事が大きかったでしょう。「事件」を選挙に利用してやろうという軍事政権時代からの馬鹿の一つ覚え丸出しな所に李明博ら韓国保守派の頭が一歩も進歩していない事をよく表しています。もう冷戦時代じゃないんだから。おまけに金大中・盧武鉉時代の太陽政策を経て同じ民族同士の対立がいかに愚かしく、それを克服して和解する事が重要かつ大きな利益にもなる事を知った韓国国民が後戻りする事はありません(仮に一時的な後退があったとしても)。「北風」で韓国保守派が選挙に勝てる時代はとうの昔に終わったのです。
 
哨戒艦天安沈没について日本では鳩山前総理が韓国李明博政権以上に「先頭に立つ」などと愚かにも息巻いてましたが、果たして新総理の菅直人は前任者の「負の遺産」を軌道修正出来るかどうかが大きく問われると言って良いでしょう。
日本の報道機関はこの件について「北朝鮮犯行説」一色ですが、韓国では先の選挙の結果を見ても分かる通り国民の多くがそれに不信を抱いており、中国・ロシアも韓国政府の発表をほとんど信じていません。頼みの米国も日々トーンダウンして距離を置き始めている状態であり、日本だけが頑なに「北朝鮮の仕業」と信じ込んであたかも白昼夢に酔いしれる奇人集団のごとき様相を呈しているのはあまりに滑稽です。かつて第2次大戦で日本が負けた後、南米日系人社会では日本敗戦を信じずに「日本は勝った」という妄想を信じ込む「勝ち組」と言われる人達がいましたが、今の日本は社会全体が「勝ち組」状態の妄想に覆われていると言わざるを得ません。仮に今後韓国がこの件で北朝鮮犯行説を公式に撤回したとしても、日本だけはそれを認めようとしないのではないでしょうか。当事者が撤回したのに部外者だけが妄想に突き動かされて暴走する。韓国が北朝鮮犯行説を撤回して国連安保理への訴えを取り下げるような事がもしあったとしても、今度は日本がこの件で安保理に制裁決議を提出するかもしれません。直接関係ない国だというのに…。十分に起こり得る未来でしょう。
日本人の多くは「北朝鮮は鎖国体制で情報が閉ざされている」とよく馬鹿にしますが、一方で自分達はどうなのか。鎖国体制でもなければインターネットも見られる日本でなぜこのような妄想ばかりが広まって世界の動きが見えないのでしょう。
 
哨戒艦沈没について韓国の興味深い記事を紹介しておきます。ロシアの専門家チームが韓国へ行って調査を行った時の事を報道しているのですが、彼らは韓国当局の証拠説明がいかにおかしいかを痛烈に指摘しています。この記事は日本語で配信されていないと思われますので以下に筆者が独自に訳したものを載せておきましょう。
 
 
ビューズNニュース 2010年6月6日午後7時57分
 
「魚雷部品が残った点、1番の字が鮮明な点などに疑問提起」
先月31日に韓国を訪問、天安(チョナン)艦沈没と関連して調査を行ったロシア専門家チームが韓国の調査結果に対して多くの疑問を提起したと香港マスコミが報道した。
6日「京郷新聞」によると、香港「鳳凰衛星TV」は4日夜のニュースを通じて天安艦事件を調査する為に訪韓したロシア専門家チームが調査を終えて帰国したとしながら、随行ロシア記者が韓国側に多くの質問を投げ掛けたと報道した。
ロシア海軍専門家と記者で構成された専門家チームは天安艦が沈没した証拠に対する説明を聞いて平沢(ピョンテッ)の海軍基地を訪問、船舶残骸と魚雷の破片を調査した。「鳳凰TV」によるとロシア専門家チームは韓国国防部代表を接見した場で天安艦が真っ二つになりながらも魚雷の部品が完全に残った理由、「1番」の字が鮮明に残っている理由などを質問した。また専門家チームは当時西海沿岸には韓国軍艦はもちろん米国の原子力潜水艦までおり、このような状況で北朝鮮潜水艦が敢えて沿岸警備と巡察を受け持つ哨戒艦を攻撃目標と見なすものかと疑問を提起した。これに対して国防部は「その問題は北朝鮮に直接聞くのが良い」と答えたと「鳳凰TV」は伝えた。
一方で中国官営「新華社通信」は、韓国政府が天安艦調査結果を発表した直後にロシア専門家が「天安艦がもし魚雷によって沈没したなら、韓国海軍はまさに『無駄飯食い』だ」と述べた、とも3日に報道した。ロシア日刊紙「ブイズグラード」(Vzglyad)は先月20日、潜水艦の専門家にしてロシア海軍予備役大佐であるミハイル・ブロンスキーとのインタビュー記事で、天安艦は魚雷攻撃ではない弾薬爆発によって沈没した可能性が高いと明かした。
ブロンスキーは「哨戒艦は水中音響探知システムで周辺をあらかた調べる事が出来る」とし、天安艦が魚雷攻撃によって沈没したなら船上にいた者達は海軍にあらざる『無駄飯食い』としか説明しようがないと言った。
(訳 ZED)
 
ロシアの専門家は口を揃えてもしこれが北朝鮮による撃沈ならそれを許した韓国海軍は「無駄飯食い」だと馬鹿にしている訳です。この「無駄飯食い」というのは原文では「パプトン」(忍者ブログではハングル非対応なので、やむなく朝鮮語はカタカナ表記します)つまり御飯を入れる飯櫃という意味ですが、この言葉には他に無駄飯食いとか穀潰しといった意味で人を罵るのにも使われる訳で、軍人にとってこれほどの侮辱はありません。ましてや哨戒艦というのは周辺の海域を探査するのが目的でしょう。それが何も気付かずに魚雷を食らって沈没ではまさに無駄飯食らいもいい所です。
 
でも本当の「パプトン」は天安艦とその乗組員などでないのは言うまでもないでしょう。このように不名誉な罵詈はこの件を悪用している李明博や潘基文のような人間達にこそ相応しい。自分たちの利益の為に怪しげな証拠を元にして軍事的緊張を煽るだけ煽り、それでも目的を達せられなかったのですから現在の韓国においてこれ程の「パプトン」はいません。
日本も総理大臣が新しくなりましたが、彼が前任者と違って「無駄飯食い」でないかどうかはじきに判明する事でしょう。
 

現韓国大統領は思った通りの人間

韓国でも在韓米軍による軍事事故や犯罪被害が横行しており、それどころか韓国の米軍基地がある地元の人達が日本に来ると「沖縄が天国に思える」と言うほど韓国での在韓米軍の傍若無人ぶりは言語を絶している訳です。それを「鳩山首相は大局に立って非常に良い決断をした」でしょう。開いた口がふさがらんわ…。沖縄の人達が自国の基地地元の人達と同じような目に会っているのにそれについてはアウトオブ眼中。哨戒艇事件の影響で株価もずいぶん下がったし、大した「経済大統領」ですな。この人が会長時代に現代建設が潰れなかったのはよほど景気が良かったんでしょうねえ。たぶん今彼が会長だったらとっくに現代財閥は大宇財閥の二の舞になってたでしょう。
アメリカとヤマト政府という2大国の犠牲にされてきたのは沖縄も韓国も違いありません。それを堂々と正当化するとは正気の沙汰ではないでしょう。李明博は即刻大統領を辞すべきです。そして己の身をばらばらに切り裂いて全朝鮮民族と沖縄の人々に謝すべし。それだけが彼に残された道です。
 


韓国という国の行方が今問われている

野次馬が他人の喧嘩に首を突っ込むなど愚の骨頂ですが、それをやってるのが今の日本です。周知の通り韓国哨戒艇が沈没した件ですが、これについては韓国当局の説明が二転三転しているのでほとんど信用がおけません。中国やロシアも韓国の調査結果をほとんど信用していない状況ですし、それがまともな反応でしょう。日本では一方的に韓国当局の言い分を垂れ流して北朝鮮による攻撃と断定、鳩山首相は「独自の制裁」まで検討するなどと言う始末。自分が攻撃された訳でもないのに制裁など見当違いもいい所です。本来なら第三者として冷静に対応すべき問題を自ら争いの渦中に飛び込むのだから、鳩山にせよ岡田外相にせよその愚かさは安倍晋三と何ら変わる所がありません。
 
が、愚かなのはこれら日本の政治家達だけではありません。言うまでもなく今回の件を選挙に悪用しようとしている韓国の李明博政権の危険さと愚劣さは最悪・最低と言えます。自らを「韓国のCEO」などと称して自画自賛し、あたかも「韓国を強国に導いた男・朴正煕」の再来であるかのように思い込んで悦に浸っている李明博がやった事といえば太陽政策を反故にして南北関係を緊張させ、国内では軍事政権に戻ったかのような統制を強いただけです。今回の件で北朝鮮もついに李明博政権とは対話を行わないと宣言するにいたりました。
彼の古巣である現代財閥は創業者・鄭周永が北の出身であった事からいち早く南北協商に乗り出して後の太陽政策へとつながる下地を築いた一方、国内では他の財閥達と同様に厳しい労働運動弾圧を行ったという二つの顔を併せ持った企業グループです。もっとも鄭周永の訪北については過大評価すべきではありません。鄭周永は度々北へ行って金日成とも会談し、牛を何頭も引き連れて軍事境界線を歩いて越えた事は有名ですが、南北首脳会談&太陽政策以前の南というのは国家保安法によって北への訪問が厳しく統制されており、一般の人間が北へ(第3国などを経由して)行って戻って来たらブタ箱行きを覚悟せねばなりません。鄭周永は財閥の当主として商売の話をしにVIP待遇で北へ行って来た訳ですが、その一方で商売ではなく真摯に民族の和解と平和の為にその身を犠牲にして北へ行った勇敢な人達が何人もいた事を忘れてはいけないでしょう。文益煥牧師や作家の黄皙暎、当時学生運動の闘士だった林秀卿(現在の彼女は完全に社会運動から引退してしまいましたが)といった人々こそ後の南北首脳会談と6.15共同宣言の最大の功労者です。現代財閥の当主は国家保安法に違反する事も身の危険を感じる事もなく南北を往来して商売の話をする事が出来ましたが、文益煥のような人達が軍事境界線を越えるのは命懸けだったのです。鄭周永がかつて訪北した事も南北の和解に寄与しましたしそれを全否定はしませんが、一方で文益煥らのようにゼニ勘定の為ではなく民族の為に己の身を犠牲にして訪北した者達といずれが偉大であったかは改めて述べるまでもないでしょう。かつて89年は林秀卿だけでなく鄭周永も訪北した年でしたが、ちょうどその頃南の現代重工では労働環境の改善を求めて激しいストライキが起こっていたのです。
さて、「民族和解」と「労働者弾圧」というジキルとハイドのように相反する二つの顔を持った現代財閥ですが、そこの大幹部からソウル市長を経て大統領にまで出世した李明博という男は古巣の持つ顔のうち「民族和解」というジキルの面は受け継がなかったようです。彼が受け継いだのは「労働者弾圧」という現代財閥にとってはまさにハイドの顔にあたる暗黒面の方でした。朴正煕の劣化コピーに現代財閥の悪い面とグローバリズムを合成すると李明博が完成するという、これはまさに出来の悪い韓国大統領を製造する為の方程式と言って良いでしょう。この男が哨戒艇沈没事件を北の仕業と決め付け、それを日本やアメリカ相手にはしゃぎ回りながら協力を仰ぐ姿は醜悪を通り越して滑稽ですらあります。6.15共同宣言に謳われた民族自決の精神などこの男の頭には欠片もありません。

それにもう一人、今回の件でその愚劣さを指弾しておかねばならない韓国人がいます。国連事務総長である潘基文その人に他なりません。潘基文という男はかつて盧武鉉政権下で外相を務め、太陽政策を推し進めた人物であった事から、その国連事務総長就任によって朝鮮半島の緊張緩和と和解に寄与するのではないかと期待する向きも当初は多かった事でしょう。筆者も最初はそう思いました。実際にこの男は事務総長就任直後に北朝鮮を訪問するつもりがあると発言しましたし、韓国の大統領が盧武鉉から李明博に変わっても国連事務総長が太陽政策の外相であった潘基文であれば、南北関係が今後緊張するような事になっても一定の歯止めになるのではないかという期待もあったのです(潘基文は盧武鉉政権末期の2007年から国連事務総長に就いており、その翌年に韓国では大統領が変わった)。が、結果は現在の通り。国連総長になってからの潘基文は北朝鮮を訪問するどころか朝鮮半島の平和に寄与する具体的な行動は何一つ出来ず、それどころかハイチ大地震では災害にかこつけて同国を事実上軍事占領するアメリカの後押しをする始末でした。このハイチ大地震に際して潘基文が取った言動は極めて毒辣にして、災害に苦しむハイチ国民と第三世界に対する重大な犯罪行為そのものと言って良いでしょう。そしてついには今回の哨戒艇の件で以下リンク先の記事のようなアホ発言まで垂れ流すにいたります。
 
【ニューヨーク=吉形祐司】国連の潘基文(パンギムン)事務総長は24日記者会見し、韓国海軍哨戒艦が北朝鮮の魚雷攻撃で沈没した事件について、「国連安全保障理事会が、国際的な平和と安全維持のために適切な措置をとり、責務を全うすると信じる」と述べ、安保理の役割に強い期待感を表明した。
事務総長は、韓国軍・民間合同調査団が出した調査結果を「否定し得ないもの」と支持。その上で、「北朝鮮の容認しがたい行為は、地域の平和と安定を促す国際努力に反する」と北朝鮮を厳しく非難した。
韓国出身の事務総長は、「韓国国民の焦燥感と怒りが十分に理解できる。国連事務総長としても、一人の韓国国民としても、非常に心が痛む。私の気持ちがわかるでしょう」と語り、「私の祖国だ」と付け加えた。国連事務総長が公の場で、出身国に対する感情を吐露するのは異例だ。
 
実際には韓国政府の発表が二転三転して信用がおけない上に、合同調査団にしても「座礁後に米船と衝突した事故」とした委員を無理矢理解任したり、やはり米艦との衝突を疑ったKBSの報道番組を封殺する為に名誉毀損で告訴(大組織が都合の悪い報道を封じる為にやる嫌がらせ訴訟。いわゆるSLAPP訴訟)までやっている現状を考えればとても信用がおけません。少なくとも慎重に対してしかるべきです。「北朝鮮訪問」という当初の「公約」すらまともに実行せず、朝鮮半島の平和に対して何一つ具体的な行動を取らなかった人間が安保理という戦争一歩手前のリンチ裁判だけは大乗り気なのですから。何よりも朝鮮・韓国人として許し難いのは「私の祖国だ」という発言です。この男の言う「祖国」とはどこの国ですか。なるほど。確かに潘基文という男は韓国出身の国連事務総長です。この男にとっては大韓民国が国籍上の「祖国」でしょう。では朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮は潘基文にとって「祖国」ではないのですか。不幸な歴史的経過によって分断されましたが、元は同じ民族の一つの国でした。従って国籍という視点ではなく、民族的視点からすれば北朝鮮と韓国のどちらも「祖国」と言えるはずなのです。ところがこの男の発言からはそうした意思は全く読み取れません。「韓国国民の焦燥感と怒り」とやらを盾に南だけが己の「祖国」と言わんばかりの妄言を吐く。「焦燥感と怒り」を抱いているのは南の国民だけではないでしょう。北の国民も同じなのです。太陽政策が反故にされて南やアメリカとの軍事的緊張が高まっている中、北の同胞の心の痛みが感じられなければ民族がどうこう言う以前に人間としておしまいではありませんか。北の同胞達の「焦燥感と怒り」も理解出来ずに北のもう一つの「祖国」をリンチ裁判にかけようとする。一日も早く韓国人をやめるべき人間です。潘基文という男は。
今回の発言はこれが本当に太陽政策の外相だった者の言う事かと己の耳を疑いたくなりましたが、潘基文という人間(? 言動を考えると人間以外の生物とも思えますが)の本性というのを考えればある意味で得心がいく事でもあります。つまり潘基文は自分の考えというものがないコットゥガッシ(朝鮮語で操り人形の意)に過ぎず、ただその時々の上司の意のままに行動する事しか出来ない者なのです。盧武鉉や金大中が上司になれば太陽政策を推し進めるし、李明博が大統領になれば北朝鮮との敵対政策に加担する。国連の事務総長になれば、そこを事実上取り仕切っているアメリカをはじめとする先進国の利益の為に動く。ただそれだけの存在に過ぎません。
 
李明博と潘基文という現在の韓国を代表する最も愚かな人間の姿を見て強く感じるのは、この国が目指すのは一体何なのかという事です。それは第三世界の側に立ってそれらの国々と共に歩むのか、それとも先進国クラブの仲間入りをして第三世界を収奪したりその為に軍事力を行使する側に回るのかという未来の行方に他なりません。李明博と潘基文という大統領と国連事務総長のコンビは明らかに後者を目指す者達の代表例です。グローバリズムの権化とも言うべき企業の経営者出身で南北の関係をこじらせた大統領。己の意思を持たずにその時々の上司の意のままに行動する事しか知らず、挙句の果ては先進国による第三世界への侵略行為に加担した国連総長。
南北朝鮮半島の未来の為にも、何よりも第三世界の為にも「李明博&潘基文」的な存在を拒否する事が我々に求められているでしょう。
「ノーモア李明博&潘基文」なのです。
 

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