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自分はどうした佐高信

サンデー毎日(2010.10.03号)の「政経外科」で佐高信が、日本振興銀行の元会長だった木村剛を槍玉に挙げており、挙げ句の果てには「木村の応援団」だとして江上剛や幸田真音をも連帯責任とばかりに批判していました。が、そもそも佐高にそんな事を言う資格があるのでしょうか。結構前の話になりますが、木村が週刊金曜日に連載をしていた事があり、しかもそれは他ならぬ佐高信が引っ張って実現させたものでした。自分だって以前は「木村の応援団」だったくせに、何を言っているのでしょうか。その後木村が日本振興銀行で怪しげな事をやり始めてからは、佐高もこの時の連載起用を後悔したかのような口ぶりでしたが、だったらなぜ今回のサンデー毎日でその事を書かない? 江上や幸田の事ばかり罵っておきながら、自分の事には何一つ触れず自己批判・反省の欠片もないんじゃ評論家として信用ゼロです。
大体、佐高は木村だけでなく、幸田真音の事も以前は大絶賛していましたし(幸田が原発推進派なので批判するようになったとどこかで言っていたような気がしました。それが本当なら筋は一応通っていますが、果たしてどこまで本当なのやら)、それが急に手の平返すように罵声を浴びせたのでは木村も幸田も逆に呆れるでしょう。
佐高は年齢も年齢ですし、もうボケの領域に入って自分が何しゃべってるかも分かんなくなってるんじゃないでしょうか。それこそ自分がかつて猛烈に批判した吉本隆明のように。佐藤優現象がどうこう以前に、この男は「本業」であるらしい経済評論の分野でまともな成果を上げられず、実際の所経済や金融についてどれだけまともな知識があるかすら怪しいのですから、とっとと引退した方がいいです。
 
 
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北朝鮮の国民が困窮してるのを一番喜んでるのは石丸次郎自身ではないのか その02

大体、2002年の「北朝鮮報道のあり方」を考える記者会見(以下「あり方会見」と略。リンク先は呼びかけ人の一人である坂本衛のサイトで、そこに詳しい当日の概要あり)にしても、そこで言われた事を良く読んでみるとひどいものです。この時の内容を詳しく検証した文章などを筆者は今まで読んだ事がありません(発表から8年にもなるのに何で誰も言及しない?)が、今改めて読んでみると見過ごせない重要なポイント、つまり石丸次郎の本音というか本性である、当人はとりたてて在日朝鮮人の人権や朝鮮半島の平和・統一の事など大して気にもしていない、という事が良く分かります。そして何よりも石丸次郎にとって、朝鮮半島情勢の緊張に伴って日本が米軍の手先としての軍拡化を一層強める事(普天間をはじめとする沖縄の米軍基地問題、自衛隊海外派兵、国連安保理常任理事国入りなど)への危険性など「アウトオブ眼中」でしかないでしょう。石丸自身が「北朝鮮危機」を必死に煽り立てて日本を危険な方向へ誘導する役割を果たしている一員なのですから、むしろ日本の軍拡化は望む所のはずです。
 
この時の会見は「北朝鮮政権による拉致犯罪を糾弾し、真相究明を求め、在日への嫌がらせ・暴力・脅迫行為に抗議する」と称した在日朝鮮人著名人による会見とセットで行われました。こちらの会見内容もかなりひどく、具体的批判をすると長くなるので後日別項にて述べたいと思いますが、簡単に言えば「悪いのは北朝鮮だから「在日」には嫌がらせをしないで下さい、と平身低頭、日本社会に媚びへつらってお慈悲を願う」というチキンそのものでした。かつての日帝植民地支配に対する責任や、その後の日本社会もまた在日朝鮮人を差別してきた重い歴史にはほとんど触れずじまいです(これらこそが拉致事件が起こる事になる最も重大な歴史的背景であるにも関わらず)。在日への差別や暴力を止める為の具体的な行動を何もしようとしない(それどころかそれを助長させていた)日本政府に対する批判は全くなく、ただひたすら「悪いのは北朝鮮」という事を訴えていました。これなら確かに右から左まで日本人は「安心」してこの会見を受容出来た事でしょう。日本人にとって最も耳に痛い事を全然言わなかったのですから。

さて、そんな在日側の会見とセットで行われた「北朝鮮報道のあり方」を考える記者会見ですが、出席者は以下のような顔触れでした。
 
石高健次(朝日放送報道情報局プロデューサー 参加者)
石丸次郎(ジャーナリスト/アジアプレス 呼びかけ人)
魚住昭(ジャーナリスト 呼びかけ人)
太田昌国(ラテンアメリカ研究家 参加者)
小田桐誠(ジャーナリスト 呼びかけ人)
蟹瀬誠一(ジャーナリスト 呼びかけ人)
坂本衛(ジャーナリスト/「GALAC」編集長 呼びかけ人)
下村健一(市民メディア・トレーナー 呼びかけ人)
神保哲生(ジャーナリスト/ビデオニュース 呼びかけ人)
野村進(ノンフィクションライター 呼びかけ人)
森達也(ドキュメンタリー映画監督 呼びかけ人)
 
この顔ぶれを見た時点で気付く人は気付くでしょう。「駄目だ、こりゃ」と。特に真っ先に問題になるのが一番上に名前のある石高健次という男ですが、これはある意味で石丸次郎以上に凶悪な履歴の持ち主です。現在は朝日放送東京支局報道部のプロデューサーだそうですが、その筋、つまり「拉致問題業界」ではその名を広く轟かせている「大物」です。今でもこの男が度々自慢しているように横田めぐみの拉致疑惑報道をかなり初期(一番最初であったかどうかまでは知りませんが)に手掛けたテレビマンでした。それがきっかけで拉致被害者家族会の設立メンバーにもなったという、その方面ではまさに金筋(キンスジ)入りの男です。ただしこの男も昔、80年代辺りまではこんなスタンスではありませんでした。81年には在日朝鮮人に対する差別を告発したという「ある手紙の問いかけ」でJCJ奨励賞も取ったほどです。しかしながら石高は後に現代コリア研究所の佐藤勝巳と関係が深くなって拉致問題に関わるようになり、スタンスが急激に反北朝鮮・在日朝鮮人排斥へと右旋回していきました。現在では日本における極右の巣窟とも言うべき家族会・救う会や日本再生フォーラムなどの集会に頻繁に出入りして講演をしている状態です。この「あり方会見」に出ている石高・石丸の「ダブル石」は事実上一体であったと見るべきでしょう。「北朝鮮報道のあり方を考える」などと言っておきながら、驚いた事に一番報道スタンスに問題のある人間が臆面もなく堂々と二人も出ていた訳です。
他の出席者について言えば、魚住昭のように後に佐藤優現象にイカれる人間や、大田昌国のように最近では日本財団との関係を深めているタチの悪い転向者が散見されますが、それでも石高&石丸のような分からず屋の「最過激派」に比べれば、やや「在日問題に理解のある穏健派」(?)の左派・リベラル系ジャーナリストで構成されていたと言えるでしょう。が、しかし…。
(この項続く)
 

北朝鮮の国民が困窮してるのを一番喜んでるのは石丸次郎自身ではないのか その01

どうした事か、この男をまともに批判した文というのを見た事がないので、ちょっと一言書いておきたいと思います。
脱北者をゼニカネで買収し(要するに札束で頬をひっぱたいて)、北朝鮮にリターンさせて内部の情報を調べさせる。そんな色々な意味で問題のありすぎるヤバイ事をして売っている自称「ジャーナリスト」がアジアプレスの石丸次郎という男ですが、この男がアジアプレスやサンデー毎日、週刊金曜日などで度々書いている北朝鮮関連記事ほど悪趣味なものはないでしょう。それらは基本的に北朝鮮の現政治体制を批判するものなのですが、書いている内容が10年位前からあまり変わっていません。それらを要約すると、上記の「情報提供者」から送られた北朝鮮国民の貧しい姿を写した写真を引き合いに出して「北朝鮮は国民が飢えている」「国民達は金正日体制に不満を抱いて爆発寸前」「金正日体制は全く変化がない」「北朝鮮は中国に(鉱山などの)国家財産を身売りしている」「戦争ゲームの危険な瀬戸際外交」「拉致問題で北朝鮮の不誠実な対応は許せない」といった数パターンの記事を、もう10年くらい延々と定期的にループさせて連載している訳です。サンデー毎日の連載「朝鮮半島を読む」を見てるとこれは特に分かり易いでしょう。
これらを見ていると石丸は典型的な反北朝鮮スタンスのクソ右翼記者なのですが、一方でこの男は「北朝鮮とは対話を」「植民地支配の清算」といった、一見するとまともに思える発言も稀にします。また、2002年11月22日には「北朝鮮報道のあり方」を考える記者会見というのも行っていました。
(上記リンク先の「かけはし」を出している新左翼党派はRENKの李英和とベッタリなので、個人的には非常に気に食わないのですが)
一方では反北朝鮮報道を繰り返しておきながら、もう一方では朝日関係についてたまに少しはまともな事も言う…。なんだ要するに「総会屋」じゃないか。こういうのを世間ではマッチポンプとか往復ビンタ商法とか言うのですが、まさに総会屋のシノギの手口そのものです。総会屋というのは企業を強請って裏から金を取るのですが、彼らも表向きは株主総会などで一応まともな事を言う訳です。汚い事やコワイ手口をメインにしておきながら、一方ではたまにキレイ事も言う。これぞまさに総会屋お決まりのパターンなのはお分かりいただけるでしょう。
メインは北朝鮮攻撃ですが、それだけだとあたかも在特会や嫌韓流や増本照明(笑)といったレイシストのようにイメージが悪くなるから、それを誤魔化す為に少しはまともな事も発言して「良識派」を装う。石丸次郎の手口というのはまさにこうした「総会屋流」な訳です。たぶん石丸次郎本人は「自分は在特会などとは違う」と思い込んで自分に酔っているのでしょう。
しかも総会屋というのは自分達の出した高額な「情報誌」を標的の企業に売り付けるという形で金を取る手口をかつてはよくやっていました(現在は知りませんが)が、石丸も「リムジンガン」という高額な「情報誌」を売っているという点がそっくりでしょう。2980円? あんたそりゃぼったくり過ぎだよ。
だいたい北朝鮮を非難しまくって、朝日間に平和どころか軍事的緊張を招きかねないような事ばかり書いている人間が、自分の雑誌に「リムジンガン」などという名前を付けること自体が極めておこがましい、天をも恐れぬ所業です。臨津江(リムジンガン)というのは朝鮮半島の軍事境界線をまたいで流れる川であり、国が分断されて往来出来ぬ中でも川はそれを越えて流れる有り様から、南北統一を願う人々のシンボル的存在とされて有名な「臨津江」(作詞 朴世永 作曲 高宗漢)という歌も作られました。ところが石丸次郎はそれを、北朝鮮を攻撃して、結果的に南北朝鮮の分断と緊張を助長させるような雑誌の誌名にしている。どこまでふざけた男なのでしょうか。
(この項続く)

佐高信終了のお知らせ

何週間か前に週刊金曜日で福沢諭吉批判の特集記事が載った事がありました。「脱亜論」はじめとして朝鮮侵略を煽り立てた福沢への当然といえば当然過ぎる批判なので、これ自体は最近の同誌にしてはまあそんなに悪くない企画でしょう。が、週刊金曜日は「福沢諭吉伝説」の著者・佐高信が社長として取り仕切っている雑誌。同著で佐高は「脱亜論を覆す」とまで言って、福沢の朝鮮侵略を彼の本意ではなかったかのように弁明していました。それこそ見ている側が苦笑したくなるほど必死になって。佐高信が福沢をあそこまで必死になって擁護・正当化する大きな理由の一つは、彼が慶応大学出身の「慶応閥」という事にあります。慶応大学では福沢諭吉批判は最大のタブーとされ、内部では福沢以外の人間を「先生」と呼んではいけないという不文律まである事は比較的有名ではないでしょうか。早稲田大学の内部でさえ大隈重信批判は可能である事を考えれば、慶応閥の閉鎖性はかなり異常なものがあると言えます。前述の「福沢諭吉伝説」はかの産経新聞社長にして佐高と同じ慶応閥の住田良能(すみた・ながよし。読み難い名前なので一応)に勧められて書いた本なのですから、あのような内容になるのは最初から決まっていた事でした。まともな福沢研究などとはとても呼べるものではなく、ただの慶応閥人脈によるどうという事のない福沢礼賛本に過ぎません。
また、一応左派という事になっている佐高と極右新聞・産経社長である住田が「マブダチ」である事は彼のスタンスを知る上でも重要な要素です。佐高が日経や読売の社長を批判しておきながら、それら以上に右寄りな産経の社長を決して批判しない理由もこれで分かるでしょう。
そんな人間が仕切っている雑誌で福沢諭吉批判特集が載って、なおかつその道では第一人者とも言うべき安川寿之輔のインタビューまで載ったのですから、これはどういう風の吹き回しかとも思いました。で案の定、佐高社長の反撃が現時点最新号(2010.09.10号)で載った訳ですが…。
 
 
まあ、まともな反撃と言える水準のものではなく、この暴言については、色々な所から突っ込みや批判が入っています。
 
 
 
 
など上記のものが主な所ですが、佐高の今回の暴言には筆者からも一言突っ込みを入れておきたいと思います。筆者が佐高の暴言について言っておきたいのは、他ならぬ佐高自身の朝鮮半島に対する歴史観や歴史認識というか、近現代史に対する基礎的な知識に他なりません。
上記「風速計」で佐高は、福沢諭吉が「朝鮮独立運動のリーダーである金玉均を、自らの身に危険が及ぶのを覚悟で助けた」としていますが、この発言には見過ごせない重大な詭弁が含まれています。それは金玉均(キム・オッキュン)を「朝鮮独立運動のリーダー」としている事です。これは実はかなり珍妙な言い方で、現在の朝鮮・韓国では一般的に彼とその仲間達は「開化派」と呼ばれ、「独立運動家」と呼ぶ人はほとんどいません。確かに金玉均や朴泳孝(パッ・ヨンヒョ)といった人脈達は自らを「独立党」と称していましたが、それでも彼らを現在では「独立運動家」とはあまり言わないのです。なぜか? 現在、朝鮮半島の近現代史を語るにあたって「独立運動(家)」と言うと一般的には日帝植民地時代(現在の韓国では日帝強制占領期、略して強占期と言われる事が多い)の抗日独立運動を指すからに他なりません。ではそれより一世代前の金玉均ら開化派の言う「独立」とは何だったかというと、当時の李氏朝鮮が服属していた清(中国)からの独立を指していたのです。もちろん服属とは言ってもこれはかつて中国の歴代帝国と周辺諸国の冊封関係であって、多少の内政干渉はあったにしても朝鮮がれっきとした独立国である事に変わりはありません。日帝時代のような完全な植民地状態や、現在の日米関係(笑)とは全く違う訳です。「清から独立して朝鮮の近代化を図る。その為に日本の明治維新を手本にし、同時に日本からの助力を得てそれを達成する」という「反清・親日路線」が開化派の思想でした。ただし日本の協力を仰ぐといっても、後の庚戌国賊(日韓併合に賛成・調印した朝鮮の高官8人)のようにあからさまに国や民族を日帝に売り渡そうとするのではなく、飽くまでも近代化の為に日本の協力を取り付けて利用しようという程度のものでした。とはいえ、金玉均についてはズブズブの親日派であったという評価をする人もかなり多く、実際に彼らのあまりに日本を頼りすぎる体質・言動が後に大きな禍根を残す事になったのもまた事実です。彼ら開化派・独立党のクーデター(甲申政変)は三日天下で終わりましたが、それを思想的にも人脈的にも受け継ぐ「独立協会」という党派が後に結成されます。ところがその独立協会の委員長を務めた中心的人物が他ならぬ庚戌国賊の総理大臣・李完用(リ(イ)・ワニョン)でした。朝鮮を日本の植民地にした、朝鮮側で最大の責任者・犯罪者として指弾されている人物です。李完用らの言う「独立」もまた先達の金玉均らと同じく「日本からの独立」では決してなかった事は言うまでもありません。
金玉均自身には国や民族を日帝に売り飛ばすほどの考えはなかったとしても、その後継者達はそうではなかったのです。確かに金玉均は朝鮮の近代化を図った先駆者としての評価は出来ますが、同時に日本を頼りすぎるという大きなマイナス面がありました。金玉均が活躍した時代には、すでに日本による朝鮮への軍事的・経済的な侵略が始まっていたのですから。その思考を受け継いだ者達がさらに日本寄りになってとんでもない売国奴や民族反逆者と化した訳です。
(ちなみに李完用については、朝鮮語の読める方はウィキペディアの韓国版と日本版双方の記述を読み比べてみる事をお勧めします。記述内容の極端な違いはもちろん、質・量ともに雲泥の差があり、日本版ウィキペディアがいかにひどいネット右翼や歴史修正主義者の巣窟であるかが良く分かるでしょう)
http://ko.wikipedia.org/wiki/%EC%9D%B4%EC%99%84%EC%9A%A9
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E5%AE%8C%E7%94%A8
 
福沢諭吉が援助した「朝鮮独立運動のリーダー」はこのような人物であり、歴史的背景がありました。金玉均ら「開化派・独立党」人脈を現在の朝鮮・韓国で「独立運動家」とあまり言わないのは当然でしょう。後の日帝植民地下の独立運動とは「独立」の方向性が180度違うばかりか、「開化派・独立党」系統の人脈は抜き難い親日派的性格の為に朝鮮を日本の植民地化へと導く原因を作ってしまった訳ですから。それらを後の抗日独立運動と紛らわしい言い方で呼べるはずもありません。
 
福沢は近親者に朝鮮の経済・軍事侵略上の利権者が山のようにおり(詳しくは広瀬隆の「持丸長者 国家狂乱篇」参照)、そんな彼が日本を頼りにしようとした金玉均を助けたのは当然過ぎる話です。
 
「朝鮮独立運動のリーダーである金玉均を、自らの身に危険が及ぶのを覚悟で助けた」
のではなく
「反清・親日の朝鮮開化派リーダーである金玉均を、自らの一族の利権の為に助けた」
というのが歴史の真実です。
 
「自らの身に危険が及ぶのを覚悟で助けた」? 貪欲な利権屋である福沢が利権の為に多少危険な橋を渡った所で何の不思議もないでしょうに。利権の為に危ない橋を渡る事などいつの時代にもある事です。今をときめく小沢一郎や鈴木宗男だって…。
 
当然、金玉均ら開化派に利用価値がなくなればいとも簡単に切り捨てました。金玉均らのクーデターが失敗に終わってからの福沢は「脱亜論」を著して朝鮮に対する軍事侵略を積極的に鼓舞するようになりますが、それは一族の朝鮮侵略利権の擁護・援護射撃を穏健的な「文化政治」から強権的な「武断統治」へと、情勢に合わせて変化させたに過ぎません。
 
さて、佐高信が金玉均という「親日的な開化派」についてわざわざ「朝鮮独立運動のリーダー」と紛らわしい言い方をした魂胆がこれでお分かりいただけたでしょう。福沢が朝鮮侵略思想家でなかったという事を強調したいが為の詭弁に他なりません。何も知らない人がこれを読めばまるで福沢諭吉が「日帝植民地下の独立運動を助けた」かのような印象すら受けかねないでしょう(実際には、この頃の朝鮮は日本によって様々な軍事的・経済的侵略を受けてはいましたがまだ完全な植民地ではなく、どうにか独立を保っていた状態なので、なおさら誤解を受け易い)。しかしながら現実の史実とは符合しないのです。何よりも福沢は金玉均は助けましたが、甲午農民戦争の指導者で日本の侵略に抵抗した全奉準(チョン・ボンジュン 奉の字は正しくは王へんが付く)は助けなかったという歴史的事実こそが最も雄弁に福沢の本性を語っているのではないでしょうか。それどころか、福沢にとって全奉準のような人間は「匪賊」、今風に言えば「テロリスト」であり、一族の朝鮮侵略利権の為には「対テロ戦争」で撲滅すべき対象でしかなかったはずです。
佐高信という男が明らかに日帝による朝鮮侵略史をまともに知らないか、あるいは捻じ曲げて語って(騙って)いるのは明らかです。全ては慶応閥にとっては唯一の「先生」たる大福沢諭吉先生の名誉の為に。そんな事の為にこの男は歴史をも捻じ曲げようとしました。
アジアと福沢を秤に掛けりゃ、言うまでもなく先生が重い。いや、多分彼にとっては「福沢先生」はアジアどころか宇宙よりも重いでしょう。もはや救いようがありません。
 
とは言え、それに反論しようというのが漫画原作者の雁屋哲というのもお寒い限りです。筆者も昔の雁屋哲原作漫画は好きでしたし、今読んでも痺れるような革命的バイオレンスアクション作品は少なくありません。が、最近の雁屋はすっかりふやけて駄目で、今や完全に老害と化しました。
雁屋哲と佐高信にどれほどの違いがあるでしょう。
彼のブログや著作を読めば分かる通りですが、雁屋哲は日本国憲法について「アメリカの押し付け憲法だから気に入らない」という憲法観の持ち主であり、共産党を嫌っており、西松事件の際には小沢一郎を擁護しており、民主党支持者であります。最近流行り(?)の「反共左派・民主党支持者」という奴でしょう。
佐高も週刊金曜日やマガジン9条の首脳である事から事実上の解釈改憲論者である事は明白ですし、共産党に対する誹謗中傷は当たり前、昔と違って今では小沢一郎とのベッタリぶりは見ての通りで、当然現・民主党政権のサポーターみたいな役どころにあります。
ほとんど政治的には一緒じゃありませんか。違うのは福沢諭吉に対する評価ぐらいでしょう。それどころか雁屋哲という男は、共産党転向者にして拉致問題の強硬派(言うまでもなく今の日本では拉致問題や北朝鮮に対して強行である事が極右の必須条件の一つ)の一人である有田芳生(現在は民主党参院議員)を最も熱心に応援しており、太平洋戦争に関しても「日本はアメリカに対して乏しい物資の割には善戦した」という「旧日本軍はがんばった論者」である事から、ある意味佐高信以上に危険な側面を持った人間である事を忘れてはなりません。
佐高の福沢諭吉礼賛は確かに頑迷で愚かな限りではありますが、それに雁屋のような人間が噛み付いた所でねえ…。ま、小林よしのりと佐藤優が潰し合いをした時と同じように、シャモや闘犬でも見るような感覚で両者の「論戦」を嘲笑しつつ拝見する事にしましょうか。爆笑・哄笑・酒の肴くらいにはなるでしょう。
「敵から見たら」ではなく、「アジアや朝鮮から見たら」「侵略された側から見たら」という視点の欠如した佐高信も雁屋哲も「敵味方論」で言えば、いずれもアジアや在日朝鮮人にとっては少なくとも「味方」では絶対にないからです。
 
いずれにせよ、かつて支持・愛読した本や雑誌の著者・編集者である佐高信、雁屋哲、本多勝一、岡留安則といった面々の今日のような醜態だけは本当に見たくありませんでしたね。それだけは返す返すも残念ではあります。
「これ以上俺の中にある、あんたらの伝説を汚さないでくれ」
 

一刻も早く死んで欲しい駄目2世のクソ野郎

日本人の全共闘世代というのは、若い頃は世界でも珍しいほど過激な学生運動を展開しておきながら、卒業後はあっさりと考えを変えて日本資本主義カイシャ社会に取り込まれたり、それまでとは180度逆の右翼反動的な考えに転向する例が珍しくありませんでした。その為に「全共闘世代」といえば社会に害悪を垂れ流す駄目な世代の代名詞のように言われる事が多くあります。評論家の西部邁やそのお友達である週刊金曜日社長の佐高信、共産党転向者の宮崎学と有田芳生、あるいは「美味しんぼ」(画・花咲アキラ)で有名な漫画原作者・雁屋哲などはその典型的な一例でしょう。
雁屋哲に関して言うならば、過去の漫画原作作品に左翼革命的な内容のものが多く、日本の戦争犯罪をレポートした「日本人の誇り」(1995年 今では信じられませんが何と飛鳥新社からの出版です! 現在の同社はネット右翼を主な客層にしているとしか思えない右翼本ばかりを出しているのですが)などの著書もある事から「反日漫画原作者」としてネット右翼から叩かれる事が多いようです。が、雁屋哲という漫画原作者が右翼から「反日」と呼ばれるほどの、つまり左翼からしてみれば本当に賞賛に値する業績を残したのは80年代後半、贔屓目に見ても90年代中盤くらいまでが限度でしょう。漫画で言えば「美味しんぼ」の初期辺りまでという事になります。それ以降の氏の作品や思想はかなりお話になりません。
が、雁屋については、これはこれで批判をしようと思うと1章を要する長さになるので、後日項を改めて徹底批判したいと思います。今回批判しておきたいのは別の人物です。
 
さて、かようなまでに日本人の全共闘世代は駄目だと言われるのですが、在日朝鮮人社会にも似たような害悪を同胞社会へ垂れ流す者達が、似たような世代に一定数存在します。大体1940年代に生まれた在日2世で、若い頃に総連の組織に入って在日朝鮮人運動を熱心にやった人達は少なくありません。かつて総連が在日朝鮮人の権利獲得の為に輝かしい業績をいくつも打ち立てましたが、彼らはそれを下支えした人達です。しかしながら後に総連組織の腐敗や北朝鮮本国への従属化が激しくなって、自発的・多発的に組織を離れた人もまた多くいました。こうした人達の無念さというのは理解出来なくもないのですが、その中からは総連組織や北朝鮮本国への個人的な恨みさえ晴らせれば、他の在日同胞とその社会に迷惑をかけようが知った事じゃないという悪質な人間も出て来る事になります。
彼らは日本人の腐った全共闘世代転向者に相当する、在日2世の悪質な総連転向者というべきでしょう。この手の連中がしばしば在日・北朝鮮問題のコメンテーターとしてマスコミに出て来る事がよくありますが、彼らの言ってる事は何一つとしてまともなものがなく、的中した事もなければ、在日同胞に益をもたらす事などもありません。むしろ他の同胞達にとっては迷惑そのものです。はっきり言えば右翼的な日本人が喜びそうな事をくっちゃべって彼らはメシを食っている訳で、実に気楽なものです。何しろ金正日の悪口を言うだけで食っていけるのですから、何とボロいシノギなのでしょう。彼らは北朝鮮や総連の悪口を言う事で、倭奴(ウェノム)どもが放ってくれた投げ銭を拾ってメシを食う。その結果日本人とその社会の在日朝鮮人に対する差別や偏見がますます助長され、多くの同胞が困る事になります。そんないわば「ネオ親日派」とも言うべき最低の浅ましい連中に対して、在日朝鮮人の側から批判・筆誅を加えておかねばなりません。
以前ちょっと書きましたが、金賛汀と朴斗鎮という在日2世でその手の悪質な総連転向者がいます。金賛汀は最近になって日本人の右翼が喜びそうな内容の総連・北朝鮮批判本を連発し、朴斗鎮は朝鮮高校の無償化除外問題であたかも川人博のような屁理屈を並べて事実上無償化除外の肩を持つような発言をしました。いずれも自分の総連・北朝鮮に対する個人的な憂さ晴らしと金儲け、売名行為しか頭にない許し難い行動ですが、この金・朴にコリア・レポート代表の辺真一を加えた3人を筆者は「在日2世の総連転向者3馬鹿トリオ」と呼んでいます(世代は違いますが、これにRENKの李英和を加えると「自分の売名しか頭にないネオ親日派4馬鹿カルテット」になります。さらに鄭大均を加えれば「救いがないネオ親日派5馬鹿クインテット」に)。
この辺真一という男は朝鮮新報の記者出身で、組織を離れてフリーになった後に「コリア・レポート」を始める訳です。が、この男のソンジル(性質 朝鮮語では人間の性格や本性という意味でもよく使われる。忍者ブログはハングル非対応なので、以下朝鮮語はやむを得ずカタカナで表記します)を簡潔に言うとハッタリ野郎の一言が最も相応しいでしょう。ハッタリ野郎とかホラ吹きの事を朝鮮語では「ホプンジェンイ」と言いますが、辺真一はまさに「ホプンジェンイ」そのものの人間です。しかも媒体によって言う事がコロコロ変わる。
分かり易い最近の例を挙げると、大韓航空機爆破事件の実行犯とされる金賢姫が日本に招かれた時に氏が書いた記事があります。これによると日本政府がああまで金賢姫を厚遇して招請するのはおかしいと言い、挙句の果てには「今回の日本の対応を、テロと戦っている国々、国際社会はどう受け止めるのだろうか」と、まるでアメリカの愛国者のような殊勝な言葉で締めくくっていました。
 
 
この記事を読む限りでは、辺真一は金賢姫の日本訪問を良く思っていない、評価していないと読めるでしょう。ところが…。別の所のコメントで氏はこんな事を言っていました。
「コリア・レポート編集長の辺真一氏は「安否不明者に関する新情報が期待できる。ただ、今後の日朝協議で北朝鮮側が猛反発し、拉致問題の交渉が遠のく可能性もある。まさに『諸刃の剣』だ」と話している」
 
 
 
あのー、言ってる事が矛盾してませんか? 金賢姫訪日を「法治国家としては解せない話だ」とまで言っておきながら、片方では「新情報が期待できる」って…。どっちなんだよ?
記事の日付を見てみると、「意義あり」としている前者の記事は7月22日付けで、「新情報が期待できる」という後者の記事は7月21日となっているので、多分翌日になって肝心の「新情報が期待でき」ない事が明白になり、あわてて「厚遇に意義あり」とスタンスを変えたのが真相ではないでしょうか。だったら、「新情報が期待できる」とした前言をちゃんと訂正・謝罪した上でそういう事を言うべきでしょう。それがジャーナリストの責任ってもんじゃありませんかね? ところが辺真一はその後「成果があったのかどうか、その成果がどういう形で現れるのか、ここしばらくは注視したい」

とまるで他人事のようです。「新情報が期待できる」つまり何らかの「成果」があるって予想を公にしゃべってたのはあんたでしょ? 「ここしばらくは注視したい」なんて他人事みたいな顔せずに当事者意識持って積極的にそれを検証しなきゃいけない立場じゃないんですか、あなたは? はっきりと「新情報が期待できる」って公言した以上、責任を取らなきゃ駄目でしょ? しかしその後、辺真一は相変わらず他人事みたいな顔して「機会があれば、韓国に行って、インタビューを申請し、直接聞いてみようと思う。インタビュー料をどれぐらい要求されるのかも、興味がある」などと言ってすっとぼけてるのですから呑気なもんです。

インタビュー料が心配? そんなゼニカネに心配しなきゃいけないような御身分じゃないでしょうに。日頃から海上保安庁のアドバイザーになったり参議院の朝鮮問題委員会に参考人として出入しているほどの御身分なんだから、海保や参議院から出してもらえばいいじゃないですか(笑)。海保や日本の政治家相手に食い込んで北朝鮮や総連の悪口を言いまくってきた日頃の「成果」を今こそ発揮して、金賢姫インタビューの経費を出してもらうべきでしょう。その場合、どっちにしても金賢姫へのギャラは日本の税金で支払われる事になる訳ですが。
 
辺真一という男の「ホプンジェンイ」ぶりは金賢姫訪日の一件で嫌になるくらいお分かりいただけたと思いますが、この男にはもっと重要な問題点、言うならば犯罪的ともいうべきとんでもない事を言っている事を指摘しておかねばなりません。それは他ならぬ沖縄の普天間基地問題です。
辺真一という男は米軍、それも韓国や沖縄に駐留しているそれを決して否定的には見ていません。それどころか
 
「琉球新報とのインタビューでは、日米安保と沖縄駐留米軍を韓国がどう見ているのかを中心に聞かれた。
韓国では、政府も国民も、沖縄駐留米軍だけでなく、在日米軍を朝鮮半島有事の際の「助っ人」とみなしており、従って、撤収とか、国外移転には反対していると。今、焦点となっている普天間飛行場がグアムなど国外に移設されれば、「韓国の安全に深刻な影響が出る」と不安に思っていると、韓国の見解を代弁した」
「尹教授が言うように韓国も沖縄基地問題では当事者ならば、沖縄県民だけにリスクとコストを負わさず、韓国もそれなりの負担を負うべきなのでは。グアムは遠すぎるので反対と言うなら、例えばの話だが、済州島に引き取ってもらうのも一つの手だ。何も沖縄が、韓国のためにいつまでも犠牲を払う必要はないのではないか」
「調べてみたら、グッドタイミングにも済州島では現在、海軍が基地を建設中だ。基地完成後は、独島(竹島)級揚陸艦と建設中の最新鋭潜水艦を集中配備するそうだ。どうやら機動艦隊用前進基地にする計画のようだ。ならば、もってこいではないか」
 
とまで言っており、回りくどい言い方をしてはいるものの、要するにゴリゴリの韓米日軍事同盟論者であるという事です。韓国の政府や国民の「見解を代弁した」そうですが、いつからこの男は韓国の「国民」を代表して代弁出来るほど偉くなったのでしょうか。米軍基地に反対したり北との和解を求める人達は、どうやら辺真一博士の高度な理論によると韓国の国民ではないようです。後に彼はこの事について「私個人の意見ではない」と逃げを打っていますが、だったらそれが本当に韓国での国民大多数の意見なのかどうか証拠を示すべきです。世論調査でもしたのですか? 証拠が示せなければ自分の意見の勝手な押し付けと判断せざるを得ません。
いずれにせよ、この男の見解は「米軍基地を撤去させて沖縄や韓国の現地に安全な暮らしを取り戻し、朝鮮半島に平和・統一・民族和解をもたらす」という平和主義・民族自決の理想とは180度違います。しかも普天間基地の移転先を済州島にしろとまで言っているのですから。確かに済州島では新しく海軍基地建設の動きがありますが(下記リンク先参照)、それは辺野古同様どれだけ深刻な自然破壊をもたらす事でしょうか。そればかりではありません。韓国軍は今だ米軍の指揮下にあり、韓国軍基地イコール米軍基地であるという事は常識でしょう。韓国で光州事件があった時、韓国軍は米軍の指揮の下で一緒になって市民を虐殺したという事実は、朝鮮・韓国人であれば決して忘れてはならない重要な歴史です。もっとも辺真一のようにアメリカと日本に魂を売り飛ばしたケェセッキ(朝鮮語で犬野郎の意)は、そんな事とうの昔に忘れているでしょうが。つまり済州島に基地が出来ればそれはすなわち、事実上米軍の基地が新たにまた一つ増えたという事に他なりません。普天間基地を移転させるまでもないという事です。
そして済州島現地では基地建設に反対して地元の村長がハンガーストライキをするなど反対運動が起こっている事を、辺真一は全く知らないのでしょう。あるいは知ってても無視するか。それとも済州島で基地建設に反対している人達に対して「沖縄が、韓国のためにいつまでも犠牲を払う必要はない」から無駄な抵抗は止めろ、米国と日本との同盟の為におまえら喜んで人柱になれ、とでも教え諭すつもりなのでしょうか。
 
 
これほどまでに米軍基地の犠牲になってきた人々を愚弄するものはありません。沖縄と韓国の人々の事を考えれば普天間基地など撤去・閉鎖以外にありませんし、済州島の基地も建設させない事が最善です。ところが辺真一はそうした事は一切眼中になく、「リスクを負え」。沖縄や済州島の人達はアメリカの戦争や軍事行動の為に生きているのではありません。ましてや辺真一の下らない「リスクを負え」などという説教に従って生きる義務はなおの事ありません。
そして新しい記事によると、辺真一は自分の「普天間基地済州島移転案」が李明博大統領の腹案と一致してたらしいという事でみっともないくらい浮かれて大はしゃぎです。
 
 
辺真一という男はどこまで米軍基地に苦しめられてきた人々を愚弄すれば気が済むのか。どこまで底なしの恥知らずなのか。普天間基地問題でひどい事を言う人間は数多くいますが、辺真一ほど犯罪的な人間は珍しいでしょう。「沖縄県民にコストを負わせない」という一見沖縄の事を考えているかのような事を言った矢先に、「済州島へ移転させろ。韓国もリスクを負え」と言って在韓米軍を増強させて朝鮮半島の軍事的緊張を高める危険な方向へと誘導しようとする。そもそも沖縄の海兵隊が「抑止力」になると考えている時点でアホとしか言いようがありませんし、根本的に間違った状況認識で間違った案を提示しているのですからどうしようもありません。しかしその結果は明らかでしょう。辺真一が普天間基地問題をダシにして済州島の海軍基地建設を事実上推し進めれば、「祖国」であるはずの朝鮮半島の軍事的緊張は高まる一方です。それによって得する者は誰なのか? 少なくとも本国や日本に住む朝鮮・韓国人の一般大衆でない事だけは確かでしょう。それを考えれば辺真一が自分の個人的な売名や金儲け以外に、何(誰)の為にあのような事をしゃべりまくっているか想像がつくのではないでしょうか。
 
そしてこれは辛淑玉や梁石日らの場合とも通底する事ですが、「在日朝鮮人がこういう事を言っている」という事自体がある種の日本人(右派やタカ派のみならず一部の左派的な日本人も含めて)達に悪用され易いという事です。辺真一の場合、「韓国では米軍を安全保障の為に重要視しており、済州島では新しく基地が出来るからそこに普天間の部隊を移転したら良い」というセリフが在日朝鮮人の口から、それも沖縄の新聞に載ること自体が極めて重大な問題を孕んでいる、平たく言えば犯罪的だという事です。沖縄でも韓国でも米軍基地を閉鎖撤去させるという事に対して、これほど冷水を浴びせるような真似はないでしょう。そこらの一見してすぐにそれと分かる従米タカ派日本人ではなく、在日朝鮮人の口からそれが出る事で、普天間基地が完全に撤去・廃止されない理由を正当化されたり、問題の重要性を軽視させられる危険がはるかに高くなる。特に辺真一は今回の普天間問題のような重要な件では朝鮮半島の軍事的緊張を高める極めて犯罪的な事を言う一方で、哨戒艦事件などの小さな小競り合いでは「困ったものだ」などと言う一見距離を置いた言い方をするので、騙され易い読者も多いのではないでしょうか。そういう点ではこの男の手口は佐藤優とも非常に近い。そっくりでしょう。あるいは辺真一の手口を後から佐藤が真似たという事もひょっとしたらあるかもしれません。
未だに一部では辺真一の事を「朝鮮半島問題について冷静な優れた分析が出来るエキスパート」と思い込んでいる日本人報道関係者も多いようですから(噂の真相でさえそのように評した事があった)。しかしながらこの男の正体は在日はもちろん本国の同胞の事さえ一顧だにしない、私利私欲ばかり考える亡者にして、単なる民族の裏切り者でしかありません。
独島の件でもこの男は「「竹島」をめぐる領土問題は、双方とも古文書や地図を引っ張りだして「我が国固有の領土」と主張しているので話し合いによる外交的解決はまず無理だ」と述べるに留まり、日本が朝鮮半島侵略の手始めに独島を無理矢理編入した事や、解放後に李承晩政権が独島を奪い返したのは植民地支配下で奪われた財産を奪回したに過ぎないと言う歴史的事実を故意に無視して語っています。李承晩はどうしようもない独裁者でしたが、独島を取り返したこと自体は正当な行動でした。エジプトのナセルがスエズ運河を国有化したのと同じです。そういう歴史の持つ深い意味を決して語らない、これもまた辺真一の詐術の一つと言って良いでしょう。下記のリンク先記事はこれ以外にも突っ込み所が満載なので、誰か手の空いてる方に批判ネタはお任せします(笑)。
 
 
とにかく辺真一という男の言説、前述した「3馬鹿トリオ」の中でも犯罪度では際立って群を抜いていると言えるでしょう。このような男が在日の北朝鮮専門家としてマスコミに登場しているばかりか、本人が天狗になって自慢しているように海上保安庁や参議院の調査会にまで食い込んでいる所から、現実の政治に対する悪影響でも3馬鹿の他の2人とは比較になりません。彼は北朝鮮問題が膠着している事についてあれこれ言う事がありますが、辺真一は実際に参議院の調査会や海上保安庁にまで影響を与えてきたのですから、現在の朝日外交のこじれは当然彼にも責任の一端があるはずです。なのに当事者意識がまるでありません。一方で媒体によって言う事をコロコロ変える無節操さと併せて、無責任極まりない。
在日同胞のみならず、日本人社会に対してもこの男の垂れ流す害悪は甚だしいものがあります。筆者としては「一刻も早く死んでくれ、クソ野郎」としか言いようがありません。
 

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