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週刊金曜日と佐高信は朝鮮半島報道から一切撤退した方が良い

今週の週刊金曜日は佐藤優が責任編集で沖縄特集をするという信じ難いもので、表紙にデカデカと佐藤優の似顔絵が載っていたのはいくら何でも閉口しました。沖縄の特集だというなら、沖縄にちなんだ写真や絵を載せるべきでしょう。これじゃ沖縄特集なのか佐藤優個人の特集なのか分かりません。佐藤の絵があんなにでかく載っているのは、これが「佐藤の佐藤による佐藤の為の特集」であり、沖縄の事など同誌がまともに考えていないという事を象徴しているのではありませんか。
この雑誌は以前にも名護市長選挙の時にとんでもないデマを流した前科があり、佐藤自身も「外務省国際法局はすでに辺野古を落とす(除外する)準備を始めていると聞いている」などという根拠ゼロの話を吹聴しまくっていたのですから、すでに沖縄の問題を語る資格がない事は明らかです。
 
しかしながら週刊金曜日に語る資格がないのは沖縄問題だけではありません。朝鮮半島問題に関してはそれ以上に目も当てられないくらいひどい状態で、こんなひどい記事を垂れ流すくらいなら何も書かない方がまだ社会的害悪が少ないと思います。
まあ、例によって石丸次郎が北朝鮮情報を書いている訳です。国民が飢えてるとか携帯電話の規制が厳しくなったとか国民が金正日に対して不平不満を愚痴ってるとかの話を、またしても「北朝鮮国民の困窮している姿を写した写真」と並べて書き立てている訳です。石丸次郎がいかに怪しげな北朝鮮報道を繰り返してきたかはすでに何度も述べてきました。石丸は1年以上前に、金正日の息子が後継者になる事はありえないって断言してたんですよ。日頃から北朝鮮報道の第一人者のように振る舞って威張り散らしていながら、このザマですから。しかも石丸次郎は朝鮮学校無償化を強固に反対する「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」と密接に連動して活動しており、、この「守る会」は日本のアジア侵略を正当化している「特定失踪者調査会」の荒木和博と一心同体のごとき親密な団体です。石丸自身も北朝鮮に対する植民地支配の賠償を事実上否定しており、こんな人間が北朝鮮について報道すればどんな記事になるかは自明の理でしょう。週刊金曜日は北朝鮮と日本の過去清算や外交関係を破壊したがっているとしか思えません。
 
さらに佐高信の人を見る目の無さがまたしても炸裂しました。人物メモワールに取り上げられたのがぱぎやんこと趙博とは…。趙博は当人のブログを見れば分かる通り熱心な石丸次郎シンパで、金正日政権打倒を公言している男です。「北朝鮮バッシングに乗ってマスコミに尾っぽ振ってる俗物どもとは訳が違うぞ」? 石丸次郎のやってる事こそが「北朝鮮バッシング」そのものだという事になぜ気付かない? ひょっとしてバカ?
さらに趙博は総連・民団の和解に際してもそれを嘲笑して、民族同胞の分裂・対立を煽り立てました。在日朝鮮人が「金正日政権打倒」を叫ぶなど、日本の軍拡主義者にとってどれだけ都合が良い事か! しかもその手のタカ派日本人というのは朝鮮・韓国人を差別・排斥し、大日本帝国によるアジア侵略を美化・正当化し、朝鮮植民地支配の賠償・清算を否定している人間達と基本的に一緒(というか、そうでないタカ派日本人というのを見た事がありません)なのですから、それに奉仕するような言動を繰り返す趙博という男がいかに同胞を食い物にする利敵行為者かお分かりいただけるでしょう。ぱぎやんは日帝植民地支配や在日への差別を批判するような歌を歌っているものの、実際の行動はその手の日本人に媚を売って同胞を裏切るような事しかしていません。
辛淑玉と同じで、植民地支配や差別問題などから目を逸らしたい左派日本人にはウケが良いのかもしれませんが、他の在日同胞にとっては迷惑千万です。そんな人間を佐高は誉めそやしているのですから、この男は人を見る目がない上に朝鮮半島問題を根本的に分かってません。分かってない事をしたり顔で語らないでほしいものです。
 
そういえばこの号では一水会の鈴木邦夫を持ち出して在特会を批判させてましたね。しかも鈴木邦夫に言わせれば自分達右翼は「朝鮮人は出て行け」なんて言った事はない、などと言っていかに自分と在特会は違うかという弁明を並べ立てていました。嘘を言ってはいけません。北朝鮮と日本の間で外交問題が発生する度に、黒塗りの街宣車が「朝鮮人は日本から出て行け」と爆音を鳴らして走り回るのを筆者は何回も見た事があります。それも90年代以前から、在特会がまだこの世に存在しなかった頃からですよ。仮に一水会自身はそうでなかったとしても、「朝鮮人は日本から出て行け」なんてどこの右翼もデモの度にがなり立てているのは常識でしょうに。旧来の右翼も新興勢力の在特会も、在日の立場からすれば違いなどありませんし、見分けもつきません。
 
北朝鮮がいかに信用ならない危険な国であるかという事を煽り立てて、一方では日本人に媚びる在日の裏切り者を模範的朝鮮人のごとく扱う。かつて日本の朝鮮侵略前夜に福沢諭吉らが「朝鮮は未開の野蛮国」だと言って侵略を正当化するアジテーションをしたのと何の違いもありません。やっぱり金曜日は朝鮮半島問題から撤退した方が良いというよりは、もう廃刊した方が良いですね。
 
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海上保安庁は消防と同じじゃないからこそヤバイ

「海保」職員とはどんな人たちなのか。海上保安官の活動ぶりを描いた人気漫画「海猿」の原案・取材を手掛けた漫画原作者の小森陽一さん(43)は、ビデオ映像流出事件について、「やむにやまれず出した、と思いたい」と語る。
小森さんは10年以上前から取材し、約200人の海上保安官に会って話を聞いた。初めての取材時には「海上保安官は『黙して語らず』です」と言われ、まともに話が聞けるまで半年かかったという。職員に対する一般的な印象は「口べたな人が多いが、一言で言うと正義の味方」。打ち解ければ、一緒にいて気持ちが良く、底抜けに笑う人ばかりだったという。
一方で、「迷えない人たち」とも評する。救難、警備の現場は一瞬の迷いが命取りにつながるからだ。即断即決が必要な仕事と感じたという。
生活に身近な警察官や消防士と違い、仕事の内容は一般の人たちに知られることは少ない。海猿などの作品を発表した際は、海上保安官の家族から「仕事の内容が分かった」と感謝の言葉が寄せられたという。
今回「流出した」と告白したのは現役の海上保安官。「保安官の誇りもあれば、苦悩もあったのでは。動機は『政府に抗議したい』でも『国民が見るべき』でもなく、『見てもらえれば、逮捕が妥当な事案と分かってもらえる』という単純なところにあるのでは」と推測する。そのうえで「流出の是非は分からないが、それに至った経緯を考えるべきだ。危険と隣り合わせの最前線が迷わなくていいような指針を、政府には示してほしい」と語った。
 
出版社とのいざこざなどを表沙汰にして何かと話題の漫画家・佐藤秀峰(もう1つの代表作として「ブラックジャックによろしく」が有名ですが、この作品は本職の医療関係者からはデタラメだと酷評されている事を忘れてはならないでしょう)が作画を担当した海上保安庁の漫画「海猿」ですが、同作のパートナーである原案担当者のインタビューが上記です。
今回の釣魚島(尖閣)での中国漁船拿捕映像流出の件で同作の原案者にも当然のように御意見拝聴となった訳です。まあ、海保のプロパガンダ漫画で脚光を浴びてしまったような人間ですから、海保に批判的な事を言うはずもありません。映像流出についても上記の通りえらく同情的です。実際に「海猿」がヒットしたおかげで小森&佐藤の作者コンビだけでなく海保自体もまたずいぶんと脚光を浴びてしまった訳で、漫画やドラマ・映画のヒット後には海保への入庁希望者が増えたとも言われました。同じような仕事をしていても、「無用の軍隊」こと海上自衛隊とはえらい違いではありませんか。現実に海保と海自は、それこそ旧日本軍の海軍と陸軍ほどにも仲が悪いと言われているのは有名でしょう。海保は創設時に旧内務省系の人脈が抜擢され、海自は公職追放が解かれた後の旧海軍関係者が抜擢されて動かされました。海保は主に民間船舶、海自は軍船と担当が分けられており、典型的な日本的縦割り行政による役所間のいがみ合いがここでも見れる訳です。
が、海上保安庁という組織はそもそも果たしてそれだけで済ませて良い組織なのでしょうか? 小森の言うように「正義の味方」なのでしょうか? 日本の軍拡化・再軍備に反対し、かつてのアジア侵略を反省・補償してアジア諸国との真剣な友好関係を築いていきたいと願う者にとっては特にそうでしょう。
 
自衛隊の前身である警察予備隊が朝鮮戦争に参戦して戦死者まで出したのと同様に、海保も朝鮮戦争では掃海部隊を出して死者を出しています。本来なら軍隊の仕事である領海警備をやっている事からも分かる通り、海保もまた「事実上の軍隊」である事では自衛隊と変わりありません。消防隊と違って、ただの救助組織などでは断じてないからこそ問題であり、ヤバイのです。さらに沖縄辺野古の米軍基地建設反対運動を鎮圧する為に、海保が反対運動側のボートやダイバーにひどい暴力を振るい、あわや死人が出る寸前までいった事は1度や2度ではありません。沖縄米軍基地反対集会へ行けばこの手の実話はいくらでも聞く事が出来ます。そりゃ、こんな「殺人行為」をやっていれば「仕事の内容は一般の人たちに知られ」たくないでしょうよ。
敗戦後の日本再軍備と朝鮮半島への再侵略のごとき朝鮮戦争への参戦、平和運動への暴力的弾圧行為など、海上保安庁という組織が行ってきた極めて危険で好戦的な行為は数知れません。これらはまさに「軍隊」だからこそやれる野蛮な行為でもあるでしょう。
日本政府は何かと言うと「北朝鮮の不審船」を問題にしますが、海保や海自や日本の漁船は北朝鮮の領海を侵犯したり密漁に入った事がないとでもいうのでしょうか。こうした日本側の船だって向こう側からすれば「不審船」そのものです。常識的に考えて、北朝鮮が「不審船」を送り込んでスパイしているというなら、対する日本側の海保や海自の船も北朝鮮の領海に忍び込んで同じような事をしていて当然でしょう。海保はそんなに無謬でクリーンな組織なのですか。かつて朝鮮戦争にまで参戦した組織がそんなはずはないでしょう。
そんな危険な組織を美化する漫画が売れてしまうのは誠に恐ろしい事だと思います。医療現場からすればデタラメだらけのハッタリ漫画で売れたインチキ漫画家・佐藤秀峰と、頭の足りない体育会系職員が愛国者きどりでやった映像流出のスタンドプレイを「やむにやまれず出した、と思いたい」などと言っている原案者・小森陽一は最低のコンビでしょう。
はっきり言って今回の映像流出は別に勇気ある行動でもなければ、国民に本当に知らせねばならないほどのレベルではありません。日本側が中国側の漁船を拿捕したという事自体は秘密でも何でもない、満天下に知られた出来事だったのですから。ウィキリークスではイラクやアフガニスタンにおける米軍の知られざる戦争犯罪が暴かれ続けていますが、海保の映像流出などウィキリークスのような真に勇気ある告発行動とは比較になりません。問題がチャチ過ぎて。
 
最後に、かつて特高警察を擁した旧内務省人脈の海上保安庁、アジアを侵略した旧大日本帝国軍の流れを汲む自衛隊、いずれもアジアの民衆の側からすればかつて自分達を侵略・弾圧した勢力の末裔であり、全く相容れぬ存在であるという事だけは強調しておきます。
 

北朝鮮とミャンマーの民衆を愚弄する石丸次郎の「朝・緬独裁度比べ」

 いちいち言ってる事がムカつく石丸次郎ですが、この男報道規制の厳しいアジアのジャーナリストたちのネットワーク」「アジアの人々から学び、そして勇気づけられる体験を通じて、インディペンデントなジャーナリズムの極北に立つ意志を固めようとしているはずのアジアプレスに所属しているくせに、どこまで「アジアの人々」を愚弄すれば気が済むのでしょうか。例によって石丸のツイッターです。
 
変な例えだが、北朝鮮が「ビルマ並み」になるのは何時の日のことだろう。ネットができて携帯電話が自由に使えて、反体制派が存在できる・・・。今のメルマガ「どっちが強い?北朝鮮とビルマの独裁政権」書いています。http://www.mag2.com/m/0001188692.html
 
北朝鮮とミャンマーを比べてどちらがひどいかを「品定め」しようというのです。はっきり言ってこのような比較は、両国の真の民主化(アメリカがイラクやアフガニスタン、中南米諸国などに押し付けてきた意味での「民主化」ではない、本当の意味での民主化です。軍事政権時代の韓国やピノチェト時代のチリ、マルコス時代のフィリピンだってアメリカや日本の政府の立場からすれば堂々たる「民主主義国家の優等生」ですから)を願う立場からは何の意味もありませんし、むしろ有害ですらありましょう。
石丸は要するにミャンマーより北朝鮮の方が独裁の度合いが強いと言いたい訳ですが、そのような違いに何の意味があるのか? 「北朝鮮はあのミャンマーよりひどいんだ」という事を強調して北朝鮮のイメージをより一層貶めているだけであり、朝日両国の外交関係に留まらず、一般的な日本人の北朝鮮観をさらに悪化させるだけではありませんか。そして北朝鮮に対する植民地支配の賠償や国交正常化といった日本が国家として必ずやらねばならない戦後補償はもちろん、民衆同士の交流や連帯なども、言うまでもなく一部権力者などよりも一般民衆の拒否感やネガティブイメージが強いほど実現が遠のきます。日本との関係が悪化して軍事的緊張が高まるほど、北朝鮮国内の統制が厳しくなって民主化も遠のくのは自明の理ではありませんか。それでなくても戦時体制の国なのですから。
 
ミャンマー側から見てもこれほどひどい比較論はないでしょう。「北朝鮮よりミャンマーの方がマシ」と思われる事で、ミャンマーの独裁がさほどひどいものではないかのような誤解すら受けかねません。ミャンマーの民主化を求める民衆の立場にとって最も大事なのは飽くまで「自国の民主化」なのであって、「北朝鮮との比較」などでは断じてないのですから(もちろん石丸次郎とその眷属どもとは違う、真に北朝鮮の民主化を求める民衆がいれば連携するにしても)。むしろ北朝鮮と比較される事でミャンマー軍事政権が「よりマシ」に思われて免罪される事の方がはるかに大問題ですし痛手です。
 
北朝鮮とミャンマーの独裁度を比較して、それが両国の民主化を求める民衆と一体何の関係があるのか? 何の利益があるのか? 全く当事者の視点を欠いた石丸の「朝・緬独裁度比べ」など両国の国民にとって、有害無益な「先進国のエゴ的視点」でしかありません。「どっちが強い?」ですって? 石丸は北朝鮮とミャンマーをシャモか闘犬と勘違いしているのではありませんか? これほど両国を見下した姿勢はないでしょう。自分を何様と思っているのか知りませんが。
 
日本は1945年8月15日の敗戦以降もロクに朝鮮に対する植民地支配の賠償をしなかったばかりか、南北分断を助長させる事をあたかも「国是」のごとくしてきました。ミャンマーに対しても軍事政権に経済支援を行い、多くの大企業が進出して工場を建設し、甘い汁を吸っています。いわば朝・緬両国の独裁体制存続に対して日本は大きな歴史的責任を現在進行形で持ち続けている訳で、その日本のジャーナリストが偉そうに独裁度の比較をして問題を弄ぶなど、何という高ビーで傲慢な態度なのか! 「民主的で金持ちな先進国が、遅れた後進国の独裁度を品定めしてやってるんだ」と言わんばかりの態度、もはやジャーナリストの名に値しません。
石丸次郎という男、ミャンマー・北朝鮮どちらにおいても、真の民主化にとって有害無益です。即刻ジャーナリストを辞めて在特会か主権回復を目指す会の活動家にでも転身して下さい(たぶん第三世界の民主化を破壊するアメリカの工作員には転身出来ないでしょう。無能・無知すぎて。だから在特もしくは主権回復へGO!)。
 
アジアプレス代表の野中章弘もいつまでこのような差別主義者を自分とこの記者として放任しておくのでしょうか? 野中自身もこれまでミャンマー軍事政権問題を取材してきたジャーナリストであり、この分野を得意な取材範囲としてきたはずです(少なくとも石丸よりは)。それなのに自分とこの報道機関に所属する「若い衆」の一人が、こんな身勝手な先進国の上から目線丸出しな記事を垂れ流すのを容認するとはどういう事でしょう。ミャンマーの民主化を真に願い、その地の「人々から学び、そして勇気づけられる体験」を是とするなら、問題を弄んでその地の民衆を愚弄している石丸次郎は絶対に許せない存在のはずです。本来ならばね。
 
「アジアプレスの理念
アジアプレス・インターナショナルは、文章や写真、映像を通して、アジア、そして世界の様々な問題を伝えていこうとするジャーナリストの集団です。
1987年10月、フリーランスのフォト・ジャーナリストの集団として発足しました。アジアに古くから伝わる「結(ゆい)」のようにお互いに援助しあう心を持つ、インディペンデントなジャーナリストのネットワークと位置づけてもよいかと思います。
巨大メディアのジャーナリズム精神が衰退する中で、私たちは表現者としていかなる資本にも従属せず、いかなる権力からも自由であろう、とする立場を築く努力をしてきました。
そのために時代の記録者としての力量と精神を鍛えていくのは当然のことですが、同時に私たちは国境や民族の違いを超えて広くアジアの人々と結びついていこうと考えています。
(中略)
メンバーの活動領域は、アジアにとどまらず世界のほとんどの地域におよんでいます。テーマも政治から文化まで多様化しています。アジアプレスという名称は、まず最初にアジアを社会認識の現場として選びとったということで、地理的な地域やテーマを限定しているわけではありません。
ただひとつ共通点をあげれば、私たちのおもな関心が歴史の闇に流されていく声なき声に耳を傾け、埋もれていく事実と人間の精神に光を当てることに向けられていることです。
それは人間をたんなる対象として路傍の石のように打ち捨ててしまう社会への、私たちなりの意思表示でもあります。
私たちはアジアの人々から学び、そして勇気づけられる体験を通じて、インディペンデントなジャーナリズムの極北に立つ意志を固めようとしています。
アジアプレスは独立系ジャーナリズムの潮流を形成しながら、メディア変革を主体的に担っていく決意です。」
 
建前と口先だけは御立派な事で。「人間をたんなる対象として路傍の石のように打ち捨ててしまう社会への、私たちなりの意思表示でもあります」ですって? 実際のアジアプレスと石丸次郎の言動を見れば、アジアの「人間をシノギの対象として経済動物のように使い捨てにする事を、私たちなりに実行するという意思表示でもあります」というのが正しいんじゃありませんか。
アジアの人々から学び、そして勇気づけられる」? 「アジアの人々を侮蔑し、そして優越感にひたる」の間違いでしょう。
これならまだ「ジャーナリズム精神が衰退」した「巨大メディア」の方が欲望むき出しで本音をさらけ出している分、ナンボかマシというものです。
 
率直に言ってもはやアジアプレスという報道機関の存在意義はゼロどころかマイナスであり、有害無益なものでしかありません。これ以上害悪を垂れ流す前にさっさと解散した方が日本の民衆にとっても、そして何よりもアジアの民衆の為でしょう。
 

「日本人と天皇」韓国語版

「週刊金曜日」誌上で佐高信が福沢諭吉擁護及び、福沢批判の急先鋒である安川寿之輔への誹謗中傷を行った事に対して、安川本人や雁屋哲がそれに反論するというのがここ最近の号でありました。

1003762834.jpgで、最近知ったのですが。その雁屋哲原作による「日本人と天皇」は韓国でも出版されていたのですね。訳者は韓国の有名なアナーキストである金ウォンシッ氏。ウェブ上のレビューなどをいくつか読んでみるとそれなりに評価はされているようです。同書の日本語原書はいそっぷ社と講談社から出ていましたが現在は両方とも絶版となっていました。
韓国では8.15解放後も親日派残党が旧日本軍を思わせる軍事独裁体制を敷くなど、植民地時代の天皇制残滓が社会の隅々に悪影響を及ぼしていた側面があったので、韓国人読者には本書の「近代天皇制とは何か」というテーマが他人事ではなく自らの問題としても考えさせられたのでしょう。
もちろん本書にもいくつかの問題はあります。その一つとして本書では竹内好を「やむなく戦争協力させられた」かのように同情的に描いてますが、実際の竹内が戦後もアジアに対する侵略主義や蔑視観を抱き続けた実態とは矛盾します。日本における戦争協力者の実像が誤って伝えられる危惧は大いにあるでしょう。その辺りはかなり気掛かりなのですが。
雁屋哲は韓国版序文を新たに書いているので、本が届いたら日本版との比較を含めて新たに述べてみたいと思います。

権力世襲は日本の悲劇 その2

さて、何やら石丸次郎は必死になって北朝鮮の後継者世襲を攻撃しており、2.3週前のサンデー毎日記事(朝鮮半島を読む)では石丸の劣化コピーのごとき得体の知れない韓国人記者が、韓国での世論調査を取り上げて同じように北朝鮮の世襲批判を載せていました。例によってツイッターでも連日のように後継者問題で知ったかぶりのアホ発言を繰り返しています。
 
http://twitter.com/ishimarujiro/status/29668716764
 
ああ、そうですね。確かにアメリカが北朝鮮に対する経済封鎖をやめて朝鮮戦争を完全に停戦して平和条約を結んでいたら金正日政権も大きく変わっていたでしょうね。かつての「盟友」だった「送還日記」の金東元監督もそう言ってませんでしたか? でも石丸が今までにそうした事を主張した事は一度もないんですよ。それどころか日頃から「朝鮮半島問題は何もかも北朝鮮だけが一方的に悪い」という意味の事を言いふらしてたじゃありませんか。あんたの言う「国際社会がこう動いていたら」って、具体的にどんな行動? はっきり言ったらどうですか。多分ブッシュがイラクやアフガニスタンに対してやったのと同じ事を意味しているのでしょうが…。 
しかしながら韓国での世論調査では、北朝鮮の世襲への反対が必ずしも主流という訳ではありません。飽くまでそれは北の人々が決める事であって、南の人間がいきり立つ事ではない事を良く理解しているという事です。当然でしょう。それこそが韓国での真の世論であり、いかに石丸次郎らがこの件を利用して南北対立を煽るのに躍起になっているのがよく分かると思います。
 
http://blog.goo.ne.jp/sanzenri2010/e/4f7065add338b183b83c92897b1ab226
 
改めて強調しますが、この韓国世論は互いの政治体制を尊重するという、2000年の南北首脳会談における6.15共同宣言で謳われた精神の発露であるという事です。それはまず何よりも「軍事衝突の回避」と、朝鮮半島の統一は外勢に頼らず自分達で決めるという「民族自決」の精神そのものです。つまり石丸次郎のような外勢、それも戦争と対立を煽って民族の和解を阻害するのに必死なウェノム(倭奴)ごときが口を挟む性質のものではありません。石丸次郎は朝鮮半島問題に対して飽くまでも「部外者」に過ぎないという事をわきまえる必要があります。実際には「部外者」どころか「寄生虫」と呼ぶ方が相応しいでしょうが。
で、石丸は今回の北朝鮮における権力委譲を「悲劇」だ何だと喚き散らしているのですが、権力者の世襲といえば日本人にとってもアジアにとっても重要な問題が何日か前に起こっています。例によって靖国神社へ国会議員がかなりの大人数で雁首揃えて参拝しました。
 
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101019k0000e010038000c.html
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・古賀誠自民党元幹事長)は19日午前、東京都千代田区の靖国神社を秋季例大祭に合わせて参拝した。同会によると、参拝した議員は自民党42人、民主党16人、たちあがれ日本3人など計66人。閣僚の参拝はなかったが、政府から国民新党の森田高総務政務官が参加した。
中国で反日感情が高まる中での参拝について、古賀氏は記者会見で「近隣諸国がどのような状況にあろうと、日本固有の精神文化の施設を国会議員が参拝せずして国の主権もなければ国家もない」と述べた。
主なメンバーは尾辻秀久参院副議長、羽田雄一郎・民主党参院国対委員長、中曽根弘文・自民党参院議員会長、平沼赳夫たちあがれ日本代表ら。
 
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101901000182.html
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・古賀誠自民党元幹事長)のメンバーら国会議員66人が19日朝、秋季例大祭に合わせ東京・九段北の靖国神社を参拝した。政府からは国民新党の森田高総務政務官が参加したが、閣僚の参拝はなかった。
民主党からは羽田雄一郎参院国対委員長、自民党は尾辻秀久参院副議長や逢沢一郎国対委員長らが参加。たちあがれ日本の平沼赳夫代表も参拝した。
古賀氏は参拝後の記者会見で日中関係が悪化する中での参拝について問われ「全く別の問題だ。日本固有の精神文化を大事にせず参拝しなければ国の主権も国家もない」と強調。閣僚の参拝者がいなかったことに対し「極めて残念だ」と述べた。
 
相も変らぬアジア侵略賛美の聖地に参拝出来る神経は理解し難いものですが、ロクに戦後補償もせずにいる国の国会議員達があんなカルトの聖殿に「お参り」する事でどれだけアジア諸国の怒りを買う事でしょう。おまけに釣魚島(尖閣)の件で中国でも抗議デモが吹き荒れている最中にです。
かつての日本のアジア侵略を賛美して恥じないこの人間達こそまさに、米軍と並ぶ東アジア最大の脅威(しかもこの手の議員達はどいつもこいつもアメリカの犬)でありましょう。
ではこの「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の議員達はどのような来歴の持ち主なのでしょうか。同会には公式ホームページもなく、いくつかの報道記事や、不本意ながらウィキペディアの項目を参照せざるを得ませんでした。
それらをたどって所属議員の来歴を洗ってみた所、驚くべき結果が判明しました。それは同会参加の国会議員の多くが世襲議員であったという事です。以下にその調査結果を列挙します。メンバーは基本的にウィキペディアの記事に依りましたが、中にはすでに引退した元議員まで現在の会員リストに入っているなど、最新版とは言い難いものであった為、それらについては独自に削除しました。また、「世襲」の定義も当人の親や叔父、兄といった「権力を譲る方の目上の近親者」が国会議員ではなく、地方自治体の首長や議員であった場合も「政治家一族としての背景が当人の国会議員当選に多少なりとも有利な影響を及ぼした」と見なして世襲議員の範疇に含めています(名前が赤字の議員が世襲)。
現在の政権与党である民主党だけでも半数が世襲ですよ。 
 
・無所属
尾辻秀久(参院副議長 世襲ではないが、父は旧日本軍海軍少佐)
 
・民主党
網屋信介 (父が鹿児島県会議員・網屋政春)

石田勝之
(祖父が鳩ヶ谷町長)

小沢一郎
(言わずと知れた時の人。父が衆議院議員・小沢佐重喜)

金子洋一
(父は旧民社党の神奈川県議会議員・金子駿介)

川内博史 (義祖父が自民党の山田弥一だが、地盤は継いでいないので、とりあえずは除外。川内は民主党のホームエンターテイメント議連を立ち上げてレコード輸入権に反対したりゲームの中古ソフト撲滅キャンペーンに反対し、北朝鮮とも対話による国交正常化を主張するなど評価出来る面も多いのですが、靖国参拝や国家主権と国益を守るために行動する議員連盟への参加は全くいただけません)

鈴木克昌 (非世襲だが、元は自民系の地方議員で慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会にも所属する、民主党内ではゴリゴリの右派)

橘秀徳 (非世襲だが松下政経塾出身で国家主権と国益を守るために行動する議員連盟にも参加)

中津川博郷 (非世襲だが、国益を守るために行動する議員連盟にも参加)

長尾敬 (非世襲だが、外国人参政権に反対し、独島が日本領と強固に主張する、民主党内最右派の一人)

萩原仁 (非世襲だが、かなり狂信的な小沢チルドレンとの話)

羽田孜
(第80代内閣総理大臣 父が衆議院議員・羽田武嗣郎。孜自身はかつて「長野の田中角栄」と呼ばれるほど金権土建族議員だった)

羽田雄一郎
(言わずと知れた上記の元総理大臣・孜の息子。東アジアの某独裁国家と同じで3代世襲 笑)

原口一博(第12・13代総務大臣。在任中は参拝せず。非世襲だが、松下政経塾出身、拉致議連&国家主権と国益を守るために行動する議員連盟参加の民主党最右派。日頃から「闇の組織と戦っている」と口走る、毒電波ゆんゆんの陰謀論者)

前田武志
(父方の叔父が元科学技術庁長官・原子力委員会委員長の前田正男。母方の叔父が旧日本軍陸軍中佐・堀栄三。大日本帝国譲りの軍国主義と原子力=日本核武装の結晶体みたいなタカ派議員)

松原仁 (非世襲だが、拉致議連の中核議員にして、強固な南京大虐殺や従軍慰安婦まぼろし論者である、言わずと知れた民主党最右派議員の筆頭格。松下政経塾出身)

笠浩史 (非世襲だが、拉致議連所属にして南京大虐殺・従軍慰安婦まぼろし論者という、松原仁の劣化コピーみたいな存在)

渡部恒三
(通称・民主党の老害王。父が元福島県議である先代の渡部又左衛門。兄が元福島県田島町長である当代の渡部又左衛門)
(この項続く。自民党その他の議員についての調査結果もそこで)

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