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前回の記事の補足 - 朴斗鎮と対談した康仁徳とは何者か

石丸次郎が朴斗鎮の事を最近やたらと褒めて持ち上げている理由については前回の記事で述べた通りです。石丸・朴の両者共に、南北朝鮮の対話による問題解決と和平・和解を無益なものとして貶め、朝鮮半島の平和破壊と戦争危機をもたらすべく躍起になっている点で意気投合した「お仲間」だからに他なりません。これはまさに日本人の転向左翼と在日のネオ親日派がつるんだ、史上最も醜悪なタッグチームと言って良いでしょう。
SAPIOあたりに載ってそうな右翼記事のデッドコピー(冗談ではなく本当に「日本」という単語を「韓国」に置き換えただけのコピーそのもの)を平然と書く朴斗鎮のひどさはもちろんですが、それを必読とか何とか言って推薦している石丸次郎の水準も推して知るべしです。
前回の記事では触れなかったのですが、その朴斗鎮率いるコリア国際研究所にもう一つ興味深いお笑い記事がありました。

「金正恩体制」を占う 日米韓ラインで北朝鮮を「誘導」せよ
康仁徳・朴斗鎮対談 司会菊池嘉晃
http://www.koreaii.com/nknews/nk20110120.html

元は中央公論2010年12月号(2010年11月10日発売)の対談記事を転載したものですが、ここで朴斗鎮は康仁徳という人物と対談しています。この記事もやはり石丸次郎が自身のツイッターで推薦している事からも分かる通り、韓米日一緒になって北朝鮮に徹底して圧力を掛けろという内容で、さらには在韓米軍や尖閣諸島の件でも(強調部分は引用者による)

康 韓国では、李明博政権になって、在韓米軍の戦時作戦統制権の返還を延期したでしょう、これは政治的な意味だけはなく、経済的にも大きな利益になります。第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される
朴 尖閣問題で、日本の国民も少し分かったんじゃないですか。あれがなかったら、中国の思い通りですよ。負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです

と述べています。「負担が大きい沖縄の人には申し訳ないと思う。しかし、それは他の方法で政府が苦しみを和らげてあげるべきで、日本の根本利益と交換する問題ではないということです」という、徹底的に沖縄を踏みにじって当然と言わんばかりの朴斗鎮も凄まじい(そもそも尖閣諸島は日本帝国主義のアジア侵略地なのに、同じく日帝の被害者である在日の朴にそうした問題意識が全然ない時点で狂っている)ですが、「第七艦隊の力が朝鮮半島の安全を守り、経済活動も保証される」という骨の髄までアメリカの犬になりきっている康仁徳の発言もまたそれに劣らず凄いものがあるでしょう(そしてもちろん、第七艦隊のお陰で安全が保証されているというのも事実とは違う)。朴の「お友達」である辺真一も普天間基地を済州島に移転しろとか馬鹿な事を言っていましたが、朴斗鎮は沖縄の人々が苦しめられて当然という、それよりもはるかに凶悪な事を平然と言ってのけました。これを「在日朝鮮人のツラ汚し」と言わずして何と言うのでしょう。朴斗鎮は辺真一以下、伊勢崎賢治並みの悪質さと厚顔無恥さの持ち主です。

朴・康の両人共に偉大なる宗主国アメリカ様が大好きで仕方がないようですが、それを推奨している石丸次郎やアジアプレスもまたそれと同類である事は言うまでもありません。こんな人間を抱えているアジアプレスのイラク戦争批判とは一体何なのでしょうか。

さて、朴斗鎮の悪質さと鬼畜外道振りについてはこれと前回のネタでもう充分に御理解いただけたと思いますが、この鬼畜系・トゥジン(斗鎮)の対談相手となっている康仁徳という人物は一体何者なのでしょうか?
上記リンク先にもある通り、一般的に公表されている康仁徳のプロフィールは以下の通りです。

1932年平壌生まれ。韓国外国語大学院卒。政治学博士。朝鮮戦争勃発で韓国に避難。1961年から78年まで韓国中央情報部の北朝鮮担当局長。金大中政権の98年3月から99年5月まで統一部長官を務めた。99年7月から聖学院大学総合研究所客員教授。韓国極東問題研究所理事長。著書に『北韓全書』(全三巻)、『共産主義と統一戦線』など。

が、上記のように日本で公表されているプロフィールはかなり不足があり、特にKCIAを退任してから統一部長官になるまでの履歴が抜け落ちているので、それを以下に補足しておきます。

1979年極東問題研究所所長兼理事長、1981年平和統一政策問題の理念制度分課委員長を務め、1993年株式会社極東文化代表理事を務めた。ロシア語と日本語に精通。

当人がマスコミに出る時は「金大中政権の初代統一部長官(韓国史上の通算では24代目の統一部長官)」だったという履歴をやたらと前面に押し出します。もちろん金大中大統領は太陽政策によって南北対話・首脳会談を行って、当時南北の軍事的緊張関係を大いに緩和させました。その「太陽政策の統一部長官」がなぜ?と思われる向きもあるのではないでしょうか。しかしながらその部分こそがまさにこの人物を語る上での核心でした。
金大中政権の統一部長官は一人だけではありません。任期中に何度か交替しています。そしてその間の長官達の中でも最も外せない、太陽政策実行における最大の功労者は誰だったでしょう。多分、十中八九の人が林東源と答えるのではないでしょうか。そしてこの林東源氏は金大中政権では2代目(通算では25代目で、後に2001年には再度27代目の長官に就任)の統一部長官なのです。つまり康仁徳は「統一部長官の中では太陽政策最大の功労者」だった林東源氏の前任者でした。
康仁徳が長官を務めたのは1年ちょっとであり、これは早い話クビだった訳です。この長官に任せていては南北対話が一向に進まないので、切られて林氏に交代させられた。そういう事です。
康仁徳は北出身者であり、金大中政権下で統一部長官を務めたという点では林東源氏と共通していますが、その中身はまるで違うと言って良いでしょう。以前に筆者が訳した林東源氏のインタビュー記事

http://sgwse.dou-jin.com/Entry/186/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/187/
http://sgwse.dou-jin.com/Entry/188/
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=40101127165419&section=05 (韓国語原文記事)

をお読みになればお分かりの通り、氏も若い頃は強烈な反共右翼の軍人でした。しかしながら軍を退役して後に様々な経過を経て、民主化と南北対話を推し進めなければならないという方向に大きく考えが変わったのです。
ところが康仁徳の場合はそういった葛藤が全然なく、民主化以降も反共右翼、対北強行路線、従米路線という考えを全く改める事なく現在にいたっています。長官在任時には南北対話でロクな実績を上げられず、それどころか己の職務を意図的にサボタージュしていた疑いすらあったでしょう。本来ならば統一部長官だったという履歴など恥ずかしくて公言出来ない立場です。それでも長官職をクビになった事だけはよほど悔しかったのか、その後も折に触れて金大中・盧武鉉両大統領を攻撃し続け、太陽政策を誹謗中傷し続けました。その典型が盧武鉉政権当時の2005年に行われた以下のインタビュー記事でしょう。

金正日の支え、軍の抵抗を呼び込む事
http://www.dailynk.com/korean/read.php?cataId=nk06100&num=2963

その筋では有名なデイリーNKのインタビュー記事ですが、なぜかこの記事は日本語版では公開されていません。韓国語の記事なので読める人だけ読んで下さい。全文を翻訳をする価値もない(内容的にも推して知るべし。突っ込み所満載)し、その気にもなれませんので、一番この男の本質が表れていると思われる(かつ最も突っ込み所満載で笑える)部分を少しだけ訳出します。

「金正日は力の信奉者だ。金正日を圧倒する力だけが、核を持とうという欲求を阻止させる事が出来る。力の信奉者に融和政策の限界は明らかだ」

「戦争を望む人間がどこにいる? 戦争を抑制する為には戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だと言う事だ。戦争を防ぐには、戦争に臨むという固い決意を見せてやらねばならない」

「我々が当事者にならねばならない。金正日をホールドアップさせねばならない。自主的国防や経済力で我々はそのような段階を主導出来ない。我々は米・日・中と共に対北制裁の立場を取らねばならない。朝鮮半島の緊張は高まるが、我らだけ北と協力を強化したら米国がこれに同意しないだろう。韓国と米国が同じ立場から北朝鮮に対さねばならない。
最後になれば民族よりも国家が重要となる。民族が大事なのは間違いないが、国家が優先だという事だ。国家安保のバックには強固な韓米軍事同盟がある。大韓民国が没落すれば民族はない。市場経済、民主主義、人権を捨てて民族に統一する事に何の意味があるのか」

「北の支配者が最も冷戦的な人間だ。当然ながらこれまでの対応の歴史を教訓にせねばならない。依然として朝鮮戦争以降守られて来た我々の平和維持方法が有効である。どんな侵略にも屈しないという軍事体制と安保体制が必要だ。
戦争に関する認識が重要だ。戦争を防ぐのは、戦争を甘受せねばならないという精神だ。こういう事を主張すると、戦争を煽っているという不合理な主張をされるが、結局この「精神」が戦争を防ぐのだ。民族を救うには戦争を防がねばならないが、戦争を防ぐには単純な譲歩ではいけない。相手は軍事優先主義を信奉する者が政権を握っている、という事実をはっきりと悟らねばならない」

とにかく安保だ、韓米軍事同盟だ、戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要だのと口先だけは勇ましい事で。「金正日は軍事優先主義にして冷戦的だ」「金正日は力の信奉者だ」と言いますが、それって全部自分の事でしょ? よくもまあこんな事が言えるものです。筆者はこの一連のくだりを訳していて笑いを堪えるのに必死でしたが、ブーメランとはまさにこの事を言うのでしょうね。まるで愛知県知事選挙に対する石原伸晃コメント並みのブーメランではありませんか。「軍事優先主義を信奉する者」って、「戦争を甘受せねばならない」とか「戦争一歩手前まで行くかもしれないという強い覚悟が必要」だとか言ってる自分の事でしょう。康仁徳自身が最悪の「軍事優先主義者」そのものです。
挙げ句の果てが「「精神」が戦争を防ぐのだ」ですよ。全然現実的な外交はおろか、軍事政策ですらありません。おまえは神風特攻隊か! 旧日本軍並みの非合理的な精神主義です。康仁徳は現在、日本の聖学院大学客員教授として北朝鮮学を教えているそうですが、こんなお粗末な精神論のどこが学問なのでしょう。康仁徳は大学教授よりも、餃子の王将で新人教育担当者になった方がずっと天職だと思います。
そして強烈な国家主義者の臭みも鼻につきます。民族が滅びても国家がありさえすれば良いというその発想は、まさに親日派大統領・朴正煕の下でKCIAの局長を務めただけの事はあるでしょう。軍事政権時代の韓国はまさに旧大日本帝国の精神主義や近代天皇制を受け継ぐ親日派残党の天下でしたが、康仁徳は21世紀の現在でもそれを引きずる「生きた化石」です。これが野生生物なら絶滅危惧種として保護する必要がありますが、韓国の親日派残党など保護した所で有害無益でしかありません。
こんなのが統一部長官じゃあ南北対話が進むはずないでしょう。金大中大統領がこの男のクビを切ったのは100%正しい合理的な判断であったと筆者は断定します。

発言や文章の内容を比べると一目瞭然、似たような経歴を歩みながら後に決定的に別の道を歩んだ林東源氏とは思想的にも人格的にも何という落差かと思います。プレシアンの林氏インタビューでもあきらかに自身の前任者だった康仁徳(実名を挙げてはいませんでしたが)の誹謗中傷に対する反論を意識したと思しき個所が散見されましたが。

まあ、この康仁徳という男、朴斗鎮とはお似合いの戦争扇動者・軍事優先主義者である事だけは間違いありません。まさに石丸次郎が推奨するに相応しい相手ではあります。石丸はポスト黄長燁として康仁徳と朴斗鎮をかついだという事でしょう。こうした彼らの氏素性・来歴を知った上で、この手の戦争扇動者達のペテンに引っ掛からないよう注意する必要があります。
ちなみに康仁徳は昔軍事境界線上で起こった「ポプラの木伐採事件」でも自分が指揮・対応したんだという手柄話を延々するのが得意技(上記デイリーNKの記事でも自慢してた)である事から、この人には筆者から次のような「愛称」を送りたく思います。
「韓国の佐々淳行」


ちなみに、デイリーNKは韓・日・英・中の4ヶ国語で記事を配信しているのですが、このうち日本語版だけえらい「差別的」な待遇を受けているのは笑っちゃいました。デイリーNKの記事など東スポレベルのくだらない記事ばかりで、まともに参考になるものなどほとんどないのですが、それでもデイリーNK側からすれば目玉記事扱いである重要な記事の大部分は日本語版のみなぜか有料記事になっています。他の3ヶ国語版ではどれも無料で読めるのに…。しかも古い記事はそもそも日本語版では配信すらされておらず、著名人のインタビュー記事連載も日本語版で読める(ただし有料)のは2007年春辺りまででした。今回ネタにした康仁徳インタビューは2005年のものですが、日本語版ではそもそも公開すらしていません。日本語版だけえらい手抜きでいい加減な扱いですが、これは日本の反北朝鮮勢力が、韓国の反北朝鮮勢力からもなめられて馬鹿にされている事を意味しています。日本語版だけ有料にするなどひどいパガジ(朝鮮語でボッタクリの意)だと思いますが、それだけ日本の反北朝鮮勢力は韓国でも実際には信用されていません。もちろん韓日双方の反北朝鮮勢力(両国のこの手の連中は共に北朝鮮を敵とする点で、思想的に右翼も左翼もない)の結託というのは互いを利用してやろうとの下心を秘めた「狐と狸の化かし合い」でしかありませんが、それでもこの「化かし合い」は韓国側の方が一枚上手でしょうか。「韓米日が連携して北朝鮮を追い込もう」と言って握手をしておきながら、裏では舌を出して「あの倭奴(ウェノム)どもめ」と嘲笑しているのが韓国の反北朝鮮勢力の中でも狡賢い連中の手口という事であり、デイリーNKの日本語版の扱いはその象徴なのです。
そんな事も気付かずデイリーNKと業務提携したりインタビューに応じて悦に浸っているアジアプレスや石丸次郎、川人博、西岡力らほど滑稽な連中はいません。おまえ達は韓国側からも馬鹿にされてんだよ!

 

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石丸次郎が最近やたらと朴斗鎮を持ち上げている理由

最近の石丸のツイッターを見ていると、コリア研究所の朴斗鎮が書いた文章を「必読」などと言って推薦している事があります。
この朴斗鎮という男はこれまでに何度も指摘してきた通り、辺真一や金賛汀らと共に「在日二世転向者3馬鹿トリオ」の一翼を担う人物で、北朝鮮や総連に対する個人的な恨みさえ晴らせれば他の在日同胞や南北朝鮮本国の民衆がどうなろうと知ったこっちゃないという最低以下の存在です。北朝鮮や総連組織を恨むのは勝手ですが、この男が実際にやっているのは朝鮮半島の平和や在日朝鮮人の生活を破壊するような事ばかり。口先では「北朝鮮の人権状況」だの「民族教育の現状」を憂えるなどと言っていますが、それがなぜ他の同胞に迷惑をかけて平然としていられるのか? この男の著書や発言が日本の右翼や排外主義者・民族差別主義者に悪用されまくった(川人博が朝鮮高校無償化除外問題で日弁連に噛み付いた意見書がその典型例)挙げ句、在日同胞の生活や人権に打撃を与える結果になっているではありませんか。本人も日本人の右翼・差別主義者、すなわち「倭奴 ウェノム」どもに媚び諂い、利用される事を望む確信犯としてそうした発言や著作を出しているのは歴然としているでしょう。

改めて思いますが、どうして朴斗鎮は日帝植民地時代の最中に生を受けなかったんでしょうねえ。当時であれば「親日派の巨頭」として朝鮮総督府の覚えめでたく大出世していたはずなのに。朴春琴と同じく国会議員くらいにはなれたはず。いやあ、残念残念。もっともその場合、8.15解放後に李光洙と同じくらい悲惨で哀れな末路(朝鮮戦争の最中に北へ連行されて、薬もなしに苦しみ抜いて病死)をたどる事になったでしょうが。

そんな我らの親愛なる友人・朴先生ですが、だからこそ石丸次郎のような人間に好んでその発言が利用される訳です。とりわけ石丸が朴斗鎮を好んで取り上げるのは在日の人権問題以上に、朴の朝鮮半島の平和を破壊して軍事的緊張を高める、戦争の危機を煽ろうとしている姿勢にシンパシーを感じているからではないでしょうか。
もちろん石丸本人は言うまでもなく朝鮮半島の平和など欠片も望んじゃいません。むしろそうなったら石丸や野中章弘をはじめとするアジアプレス一党はオマンマの食い上げでしょう。それでなくてもアジアプレスはAFP通信と龍虎相打つ貧乏ぶり(笑)では業界でも双璧なのに、これで朝鮮半島が平和になったり、北朝鮮が本当に改革開放したら飯の種がなくなってしまうではありませんか! 社運の為にも朝鮮半島の平和、北朝鮮の改革・開放、そしてアジアの平和は阻止せねばならぬ。それがアジアプレスに課せられた社会的(会社的?)使命なのだ! …と思います。
いずれにせよアジアの戦乱と紛争、軍事的緊張状態があってこそ飯が食えるアジアプレスである事に違いはありません。
だからといって彼らの財政事情が良くなったらそうしたスタンスが改まるかといえば、それもまたあり得ないでしょう。いくら貧乏してるからといって、そうした卑しい報道で飯を食うという事を平然と出来るというのは、彼らの心の奥底にアジアに対する蔑視感や差別心があるからに他なりません。でなければあそこまで恥知らずな事(家族が北朝鮮に帰国している在日を詐欺同然に騙して自分達の政治運動に引き入れる。さらにそれを誤魔化す為に、朝鮮高校の無償化除外に一応反対のポーズを取るなど、心にもない偽善行為を平然とする)は出来ないでしょう。

以前に石丸が北朝鮮内部にいるらしい情報提供者の発言を引く形で「戦争になったらいい」という妄言を吐いたのも、そうした彼らの「台所事情」とアジア蔑視思想が露骨に表れた一例と言えます。
で、我らが朴先生もまた最近、特に延坪島紛争以来やたらと朝鮮半島での戦争を煽り立てるような発言を繰り返しています。以下はその好例でしょう。

北朝鮮の砲撃―韓国は北朝鮮の挑発を阻止できるのか
http://www.koreaii.com/nknews/nk20101218.html

例によってこの砲撃事件は「(金正恩後継の)国内体制を引き締めなければならない」からだの「南北関係と対米関係のこう着状態を突破する必要があった」からだのといった手垢のついた、知性の欠片も感じられない紋切り型の文言で説明されています。そんなのはこれまで何10年も南北間で衝突がある度に日本や韓国の右翼・保守派が事態を説明するのに用いてきた、見飽きた例文集の一つに過ぎません。何一つ目新しい視点や情報による分析などないではありませんか。しかも筆者が一番凄いと思うのは、朴斗鎮の口振りの勇ましさです。上記リンク先の記事には実に凄まじい言葉が所狭しと散りばめられていました。例を挙げると…

「克服できるか韓国の平和ボケ」

「韓国軍と国民の安保意識がしっかりしていなければ、むしろ緊張を激化させるだけで北朝鮮を利することにもなりかねない」

「金大中・盧武鉉政権の「太陽政策」によって蔓延している韓国社会の「平和ボケ」をいかに克服するか」

「「武人精神」を失い、いわゆる「サラリーマン」へと転落した韓国軍」

「北朝鮮の危険性を教えない学校教育」

「はびこる北朝鮮支持勢力」

「以上で見たような「太陽政策」の後遺症を克服せずに、果たして「自衛権の行使」という強硬策が効を奏するのだろうか。北朝鮮に対する自衛権の行使は、韓国社会に根を張る親北朝鮮・従北朝鮮勢力を克服してこそその真の効果が得られるのである」

「こうした演習が北朝鮮の挑発に対する「抑止」となることは間違いない。しかしより重要なのは韓国国民の安保意識の強化である。「太陽政策」の後遺症である「平和ボケ」を1日も早く克服することこそが北朝鮮に対する最大の抑止力であることを肝に銘じるべきだ」

いくら何でもこれらは凄すぎ。
どっかで見た事のある実に大和魂に満ちあふれた勇ましい口調だな、という嫌なデジャブを感じたのですが、この文中の「韓国」を「日本」に、「韓国軍」を「自衛隊」に、「太陽政策」を「憲法9条」に、「金大中・盧武鉉政権」を「反日左翼勢力や日教組」に置き換えたら、そのままSAPIOやフジサンケイグループの新聞雑誌で毎回のように乗っている右翼記事に早変わりです。寸分の違いもないんじゃないでしょうか。まさに右翼・タカ派記事の例文集の単語を入れ替えただけ。いくら何でも手を抜きすぎじゃねえのか、と言いたくなるではありませんか。これ、兵頭二十八や櫻井よし子あたりが書いたと言っても区別出来ないと思います。ひょっとしたら同じゴーストライターが書いたのかもしれません(笑)。
韓米日が先に大規模な軍事演習で大々的に挑発したという事の発端を完全無視して「北朝鮮の挑発」と断じるのを見てると、この人全然事実関係調べてないんだなという事が良く分かります。研究者ならもっと自分の体を張ってちゃんと調べて下さいな。しかも北朝鮮側の訓練中止要請を勝手に「挑発」にしている所も凄い。軍事訓練の中止要請が戦争挑発になるなんて初めて知りました。だったら沖縄の米軍基地抗議行動も「戦争挑発」ですか。韓国・平沢の米軍基地抗議行動も「戦争挑発」ですか。素晴らしき哉、朴斗鎮博士の「挑発理論」! その素晴らしい頭脳で今回の黄海軍事訓練に日本の自衛隊も参加していたという事について、ぜひ朴先生の御高説を伺いたいものですな。

あとこちらも凄い。どこから突っ込んでいいのか分からないほど凄い。

2011年北朝鮮3紙共同社説-内外政策の破綻示す
http://www.koreaii.com/nknews/nk20110104.html

「自らが作り出した南北関係破たんの原因を、韓国政府になすりつける破廉恥な言動」

「このような「反民族的政権」と「対話」して果たして民族の利益が得られるだろうか。この機会によく考えてみる必要がある」

「(李明博の演説を引いて)国民の生命と財産を守ることが最高の義務である「大統領」としては、当然の発言といえよう」

「「韓国との対話を進めるということを示唆」したとする解釈は、連合ニュースの主観的解釈に過ぎない。彼らが主張する対話はあくまで「6・15南北共同宣言」と「10・4首脳宣言」に基づいた対話であって、韓国が呼びかけている非核化のための対話ではない」

「従北朝鮮勢力」

まあとにかく、朴先生が「統一」「平和」「南北対話」「民族和解」「太陽政策」といった事が大嫌いで、「分断」「戦争」「対立」「軍事的緊張」「南北関係破たん」といった事が3度のメシよりも大好きだという事だけは良く分かりました。
南北の対話による平和を希求する人々は、朴先生の理論に照らし合わせると何もかも全て「従北朝鮮勢力」という事になるようです。現在の日本の右翼も自分に都合の悪い存在は何もかも「反日勢力」の一言で片付けますが、我らの親愛なる朴先生の思考方法も全く変わりません。さすがは現代の「ネオ親日派」の最も模範たる朴先生! 骨の髄まで今やすっかり「倭奴 ウェノム」との同化を済ませられたのです! 先生の記事における大和魂みなぎる表現・叙述手法にも得心がいきました。今や辺真一や金賛汀といった「お仲間」よりも親日ぶりでは頭一つ抜けたと断言して良いでしょう。
先生にはぜひとも老骨に鞭打って韓国軍に入隊し、「韓国の領土防衛」の為に軍役にでも何でも就かれる事をお勧めします。だって、火急の事態でしょ? こんな日本のような「安全地帯」で糞つまんねえ文章書いてる場合じゃないでしょ? みずから「実践」によって在日同胞及び「「武人精神」を失い、いわゆる「サラリーマン」へと転落した韓国軍」に、かつて在日朝鮮人運動を戦った闘士として範を示してくださいな。日頃北朝鮮や総連を「実践が伴わない」と言って、さすがは元マルクス主義者らしい批判を繰り返しておられるのですから、まさか嫌とは言いませんよね? 文章なんか書いてる暇があったら、朴斗鎮先生、軍隊へレッツゴー(笑)!

こうした在日の戦争扇動者であるからこそ、石丸次郎にとって朴斗鎮というのは重宝すべき存在なのだという事です。石丸自身の立場からすれば実に「理に適った」行動でしょう。


ちなみに朴斗鎮という人間についてはその政治思想だけでなく、彼個人の人格についても非常に問題があるという事は指摘しておかねばなりません。氏の代表作とされて川人博にも悪用された「朝鮮総連」という本ですが、これを売り出す際にある些細ではありますが、非常に卑劣な振る舞いをした事があります。それこそまさに「同胞に迷惑を掛ける」卑しい行為であると同時に、一般常識に悖るような行為でした。この男は思想うんぬん以前に、いい年ぶっこいて常識というものがありません。
朴斗鎮批判についてはいずれ第2弾を書く予定ですが、その件も同時に報告するつもりです。

 

お馬鹿な4代目社長にはタカリ屋が寄って来た

<林原>事業再生ADRを申請 巨額投資が経営を圧迫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110126-00000012-mai-bus_all

この林原という会社はバイオ関連企業としてはそれなりに高い技術を持っている(らしい)そうで、甘味料などの製造事業に特化してれば良かったものを、末期の鈴木商店じゃあるまいし、あちこちで訳の分からない新規事業に手を出して結局屋台骨が傾いてしまいました。
この元凶となった同社のワンマン社長・林原健という人は同族会社の4代目というだけでなく、大変なオカルトかぶれとしても知られており、その手の世界のタニマチになっていた事もあったほどです。確か飲尿療法にもはまっていたはず。典型だったのが「報道ステーション」のキャスター古舘伊知郎との関係で、林原は古舘のタニマチであると同時にオカルト方面の指南役でもあったといいます。古舘伊知郎の報道スタンスが変なのも林原社長の影響がかなり大きいでしょう。
さらに言うなら佐高信も林原社長の事を褒めていた事があり(昔の取り屋雑誌時代だったか、後に左翼的な経済評論家として売り出して以降かはちょっと記憶にありませんが。いずれにせよ、褒めた人間が後にことごとく馬脚を現すという「佐高信伝説」にまた新たな1頁が…)、左翼・右翼問わずタカリ屋・取り屋の類が馬鹿殿的世襲社長を食い物にしようとたくさん寄って来て、それを自分の人徳と勘違いしていたのが今回の悲劇につながる一因だったのかもしれません。
 

前々々任者も似たような事を言ってたけど結果は…

死刑制度、存廃含め検討=江田法相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110121-00000060-jij-pol
江田五月法相は21日の閣議後の記者会見で、死刑について「(いったん執行すると)取り返しがつかない。制度としてあることが世界中の状況からみていいのかどうかも考える時期に来ている気がする」と述べ、制度の存廃も含めて省内で議論を進めたいとの考えを示した。

言ってる事はもっともなんですが、前の前の前の法務大臣も就任して間もない頃はやっぱり同じように「死刑は慎重に」とか何とか言ってそれなりの期待をされていながら、最終的にどうなったかはみなさん御存知の通り。もっとも前の前の法相はさらに馬鹿馬鹿しい失言で辞める事になった訳ですが。もういい加減「死刑は慎重に詐欺」には騙されないよう、徹底した国民からの監視が必要でしょう。
それとも何か、ひょっとして日本の法相を務める政治家にとっての死刑というのは、アメリカにとっての戦争みたいなものなのでしょうか。ブッシュ親子もクリントンもピンチになると、それから大衆の目を逸らす為に戦争をやって自分の支持率を上げるという事をしましたが、日本の歴代法相も法務行政がうまく行かなくてピンチになると、「凶悪犯」の死刑を執行して死刑存続派のタカ派の支持を取り付けてええカッコして延命しようとしている節があります。
江田五月は法相就任が決まった直後にテレビで「法務行政が滞って難問山積の現状で就任してもうれしくない」というような事を言っており、明らかにやる気が感じられません。そのやる気のなさは死刑執行と諫早湾上告に対して向けられて欲しいものです。

果たして江田法相が「悩んだ果てに」死刑執行を「決断」するのが先か、それとも任命者である菅首相がその地位を追われるのが先か。これはなかなか結果の読めないチキンレースになりそうです。そうならない事を願っていますが…。

 

質の高い食品メーカーが時流に流されると失望させられる

岐阜県加茂郡にある白扇酒造という日本酒の蔵元は大変質の高くて美味しい日本酒を醸造するメーカーです。筆者もここのお酒を愛飲していますが、その筋(美食の世界)的には日本酒よりも味醂の方が有名な蔵元ではないでしょうか。大手のような速醸法でない、ちゃんとしたもち米と米焼酎を使って時間を掛けた味醂を作るメーカーは今や日本全国でも2桁ないと言われてますが、白扇酒造はその数少ない1社です。そうした本物の味醂を作る蔵元は極めて少なく、さらにこのように仕込んだ味醂を3年寝かせるメーカーはさらに少ない。それほどの事をやっている、日本でも屈指の良質な食品メーカーに他なりません。良い食品をつくる会に加盟している食品メーカーでもあります。
が、それだけにおかしなコラボレーション企画をやるのはあまり感心しません。最近こんな事をやっているようで。
 
TVアニメ「戦国BASARA弐」とのコラボレーション日本酒
 
まあ要するに「戦国BASARA弐」のキャラクター商品としての酒を売り始めたという訳ですが、これは純粋に「お酒」として見た場合どうなのでしょうか。まず値段が高い。一般的にこのクラスの日本酒は720m(4合)で1200円から1400円くらいが相場で、実際に同社の他の純米吟醸酒でもそのくらいの値段です。なのにこの「花美蔵 明智光秀」は2100円で、これよりもランクの高い同社の純米大吟醸酒が4合2625円とか2520円ですからそれに近い値段設定な訳ですから、いかにこのコラボ商品が高すぎるかお分かりでしょう。
じゃあその差額は何なのかと言うと、当然「戦国BASARA弐」の版権使用料でしょう。酒本体の品質や味とは何の関係もないコストで高くなった酒をわざわざ飲む気にはなれません。少なくとも筆者のような人間にとっては飽くまでも白扇酒造の酒に金を払うのであって、「戦国BASARA弐」のキャラクター代に金を払ってる訳じゃないのですから。とは言え、ならばこのコラボ商品を買わなければ良いだけの話で、そうした酒は好きな人だけが買えば良いという話にもなるでしょう。そういう人が好きで購入するのを否定はしませんし、実際に筆者はこれを買うくらいなら、500円から600円余計に出して純米大吟醸酒の方を買います(あるいは同じ値段の純米酒1升瓶の方を)。
ただ、それでも白扇酒造のような優れた蔵元がこのように安易なキャラクター商品を出す事にはどうしても納得しかねます。そういう事は基本的に質と関係のない粗悪な食品メーカーのやる事でしょう。なぜ地元に近い戦国武将だからといってそんな事をしなければならないのか。食品の味や品質と関係のないコストで値段が上がるのでは本末転倒であり、「良い食品」を作る者としての理念にも反するでしょう。このコラボレーション日本酒は最も白扇酒造らしからぬ商品と言えます。
好きな蔵元なのであえて苦言を呈しますが、まあ一時の気の迷いというか、短期の単発企画で終わる事を願いますよ。質で売ってるメーカーは飽くまでそれを貫き、安易な流行物や版権キャラクターといった時流に流されないで欲しいものです。
 
 

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