北朝鮮、日本の長崎「軍艦島」世界文化遺産登録の試みを批判
入力2012.10.29 16:42:38 修正2012.10.29 16:49:30
日本が九州端島をユネスコ世界文化遺産に登録しようという事に対して、北朝鮮が「犯罪の歴史を遺産にする国」と批判した。
北朝鮮は去る27日朝鮮中央通信社論評で「最近日本が九州の端島を『日本近代化の象徴』だとしてユネスコ世界文化遺産に登録しようとしている」としてこのように明らかにした。
中央通信は「太平洋戦争時代に日本は朝鮮から強制連行してきたおよそ1000人に達する無辜な人民達を、この島の地下1000メートルの海底炭鉱に押し込んで現代版奴隷労働を強要した。日帝野獣達の過酷な蛮行によりここで悲惨に息を引き取った朝鮮人の数は、明らかになっただけで120人を超える」と指摘した。軍艦のようなので「軍艦島」と呼ばれるこの島は高い防波堤の為に脱出が不可能で「監獄島」という別名も持っている。
中央通信は「内外に悪名ばかりを轟かせている端島、鳥肌の立つこの犯罪の現場を日本は『近代化に貢献した産業遺産』として2015年ユネスコ世界文化遺産にしようというもの」だと明かした。続いて「日本は端島のみならず三菱造船所など朝鮮人強制労働の他の現場も世界文化遺産に登録しようと策動している」とし「これは朝鮮人民に対するもう一つの耐え難い特大型冒涜行為、歴史歪曲行為」とした。
中央通信はまた「日本は朝鮮などアジア各国に対する侵略戦争に対しても欧米列強からの『解放』で、太平洋戦争を『植民地解放の為の大東亜戦争』として歪曲している」として「その延長線上で繰り広げたのがまさに端島をはじめとする、朝鮮人強制労働現場に対する『文化遺産登録策動』とやら」だとした。
訳 ZED
韓国語原文記事はこちら
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201210291642381&code=910100
最近また軍艦島の世界遺産登録が話題になっている。以下リンク先参照。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082701002007.html
世界遺産に産業革命遺産を推薦 有識者会議
日本の歴史的無知と歪曲ここに極まれりという所だろう。この軍艦島こと端島は、かつて強制連行してきた朝鮮人を奴隷労働させて石炭を掘らせた現場だという事をどれだけの日本人が知っているだろうか。いわばアウシュビッツ収容所や731部隊基地とほとんど同じ性質の場所という事だ。
アウシュビッツ収容所はすでに(ナチスドイツの犯罪を後世に伝える負の意味で)世界遺産になり、731部隊の跡地も同じく日本の犯罪を伝える負の遺産として登録準備が進められている。仮に軍艦島を世界遺産にするならば、これらと同じように「負の世界遺産」として登録するしか道はない。ところが実際には全く逆に、日本の犯罪行為を隠蔽する為に「近代化の象徴」として世界遺産登録を進めているのだ。これほど人を馬鹿にした話はない。
軍艦島の世界遺産登録の動きが出始めた00年代終わり頃、日本の漫画界でもこの島を舞台にした作品がやたら発表され始めた。特に熱心だったのは講談社のヤングマガジンで、その一つである3億円事件を同時にネタにした「モンタージュ」は今でも連載が続いている。だがこれらの作品で朝鮮人強制連行の歴史と絡めた作品はこれまで筆者の見た範囲では1本もなく、単なる地元日本人のセンチメンタリズムに訴えるばかりの便乗作品の域を出ないものばかりだった。
「はだしのゲン」がああいう扱いをされるようになったのも分かる気がする。「はだしのゲン」閲覧制限問題が大きく話題になった時だけ日本の著名漫画家達はこれ見よがしに良識派ぶってわざとらしく声を上げるが、そういう問題が起こる前の普段の振る舞いはどうだったのかという事なのだ。軍艦島をネタにしても朝鮮人強制連行の話は何一つ触れようとせず、それどころか最近の日本の漫画雑誌は現在の「別冊漫画ゴラク(ここは以前にも少し取り上げた事があるが、今はさらに凄絶な誌面になっている。キモイ物見たさの人は自己責任でコンビニで立ち読みしてみると良い)」や廃刊直前の頃の「漫画サンデー」のような右翼漫画が異常増殖しているではないか。それを見て見ぬ振りしてきたり、自らもそれで商売してきた漫画家や編集者はまず自分の胸に手を当てて考えてみろと思う。ここに至るまでの日本漫画界の右傾化を何一つ問題にせず、自分の著作権ビジネスしか頭になかった連中ばかりが、アリバイ作りの為に「はだしのゲン」問題で良識派ぶっているようにしか見えない。
これは「風立ちぬ」の韓国上映の為だけに心にもない「護憲」「従軍慰安婦への賠償」というアリバイ発言を繰り返したジブリの宮崎駿&鈴木敏夫とも全く同じ思考方式である。「風立ちぬ」はひどい事に韓国上映が決まってしまったようで、今頃宮崎や鈴木が祝杯を上げていると思うと非常に腹立たしい。「風立ちぬ」のゼロ戦は知っての通り三菱の戦闘機であり、この映画の協賛企業にも三菱(商事)が堂々と名を連ねる。軍艦島の炭鉱も三菱のものだった。ゼロ戦を作る為の材料の鉄、工場の働き手、その工場を動かす燃料の石炭を掘る人員、これらは全て植民地朝鮮から日本がかっぱらったものではないか。朝鮮からかっぱらった鉄と、朝鮮野郎から吸い上げた血でゼロ戦と軍艦島は成り立っている。宮崎駿のアニメと軍艦島世界遺産登録は「戦犯企業三菱」の偉大なる復活の狼煙という事だ。
今回取り上げたのは去年の京郷新聞の記事で、朝鮮民主主義人民共和国でも軍艦島の世界遺産登録に強く反発している事を伝えている。もちろん南の韓国でもこれについては強い反発が続いており、「일제 군함섬」(日帝 軍艦島)で検索すればそうした記事は山ほど見つけられるだろう。日本語に訳された記事としては以下のものがある。ハンギョレ日本語版というのがちょっと腹立たしいが(笑)、とりあえずこの問題を手軽に読める記事ではある。ちなみにハンギョレのこの記事を書いたのは例の親日特派員・鄭南求(チョン・ナムグ)ではなく、別の記者だった。まあそうだろうね…。あいつにはこんなテーマは無理だろうから。逆に鄭南求に軍艦島の記事なんか書かせたら大惨事になってたろう。
http://japan.hani.co.kr/arti/international/15391.html
朝鮮人は‘地獄労働’で亡くなったのに…日本 "近代化象徴" 観光開発
とりあえず軍艦島問題については、南北朝鮮いずれも強く反発しているという事実は明確にしておきたい。
シリアへの軍事介入を必死になって煽っている例の極悪国連事務総長・潘基文が26日、歴史認識問題で日本を批判した。
http://news.livedoor.com/article/detail/7987583/
潘基文国連事務総長、異例の発言…安倍政権批判
読売新聞2013年08月26日19時30分
. 【ソウル=中川孝之】韓国出身の潘基文(パンギムン)国連事務総長は26日、ソウルの外交省で記者会見し、日本の憲法改正論議を巡り、「正しい歴史(認識)が、良き国家関係を維持する。日本の政治指導者には深い省察と、国際的な未来を見通す展望が必要だ」と述べた。
韓国政府の立場に同調した安倍政権批判と言え、国連事務総長の発言としては異例だ。
発言は、「日本の平和憲法修正の動きに関する国連の立場」について答えたもの。潘事務総長はまた、日本が中韓と歴史や領土を巡り対立している現状に関し、「歴史について正しい認識を持つことが必要だ。そうしてこそ、他の国々から尊敬と信頼を受けるのではないか」と語った。韓国メディアは一連の発言を、「日本の右傾化の兆しを遠回しに批判した」(聯合ニュース)と大きく伝えている。
これに対して日本政府は抗議したらしい。
http://news.livedoor.com/article/detail/7988078/
政府、国連総長の真意確認へ 対日反省要求で
共同通信2013年08月26日20時04分
コメント 37 . 政府は26日、歴史認識問題で日本に反省を求めた潘基文国連事務総長の発言について「中立の立場を守るべき国連事務総長の発言として適切かどうか、真意を確認する必要がある」(外務省筋)として、事実関係の把握に乗り出した。政府筋によると、在韓国大使館を通じて潘氏の記者会見発言を精査した上で、潘氏の意図を国連サイドに問い合わせる方向だ。
まずこの件で考えなければならないのは、潘基文のこの発言は「国連事務総長としての発言」としては全く非の打ち所がないという事だ。潘基文が事務総長を務めるこの国際外交組織の名は正しくは「United Nations」、つまり正確には第2次大戦で日独伊の枢軸国と戦争した「連合国」である。日本でも今まで多くの人が指摘してきたが、日本語の「国際連合=国連」という言葉は誤訳に等しい。実際中国語ではこの組織を「連合国」とずばりそのもので訳しているし、韓国でも「国際連合」という訳語よりも「UN」という英語の略語で言うのが一般的である。つまり第2次大戦で日独伊の枢軸国をやっつけた「連合国」が大日本帝国の蛮行を批判するのは当然であり、戦争に負けて「連合国」の軍門に下った戦後日本がそれに文句を言える筋合いは全くないという事だ。これは潘基文でなくても、アナンだろうがブトロス=ガリだろうがデクエヤルだろうが誰が事務総長になっても同じ事を言わざるを得ない立場になる。本当に日本がこうした発言に反対するというならば、「連合国」を脱退するのが筋なのだ。その上で「日本はアジア解放の為に戦争した」「大東亜共栄圏」「八紘一宇」などを好きなだけ主張したらいい。もちろんそれは日本の支配層が忠誠を誓って止まないアメリカを再び敵に回す事にもなる訳だが。
日本政府はその辺を知ってか知らずか、この件について何と韓国大使館にクレームをつけている。表向きは勇ましく「反日国家・韓国」へ文句を言っているように見えるが、こんなものは門前払いか、韓国大使館の担当者の耳を右から左へ通り抜けて終わりだろう。韓国大使館にしてみれば「潘基文? あの人は今は国連に籍があるんだから、文句はニューヨークへ言ってくれ」という事なのだ。しょせん日本国内右派向けのパフォーマンスの域を出ない、実効性ゼロの全く無意味なデモンストレーションに過ぎないのである。
国際外交や韓国の情勢というのを全く分かっていない馬鹿で間抜けでアナクロな日本政府や日本右派の為にお情けでヒントをやる(笑)が、そもそも潘基文という男ほど立身出世主義の権化みたいな官僚はいない。「激昂がんぼ」や「票田のトラクター」じゃないけど、日本の霞ヶ関はもちろんどこの国の官界にもこういう出世主義者はおり、潘基文はその中でも並外れて出世欲が突出した超亡者と言って良いだろう。これについては同じ外交官でも佐藤優や東郷和彦ごとき(笑)では到底敵わない。この男の過去の行動を見ていると政治的主体性というのが全くなく、とにかく時の権力者・執権勢力の言う事をひたすら唯々諾々とこなして出世道を歩んで来た。金大中や盧武鉉が大統領になれば北朝鮮との融和政策(太陽政策)を推進するし、逆に李明博が大統領になれば打って変わって北朝鮮非難を繰り返すというように。最近の潘基文は北朝鮮に対して急に温和な姿勢に変わって「朴槿恵政権の人道支援を評価」「朝鮮半島の平和の為に近く訪朝したい」と、数ヶ月前(ロケット発射や核実験の時)とは180度違う事を何の説明もなく唐突に言い出しているが、これも南北の対話が進んできた本国の情勢をうかがっての風見鶏処世術が存分に発揮された結果であろう。とにかくこの男は自分の出世の為であればどんな事でも言うし、行動するのだ。潘基文の行動原則は100%己の処世と立身出世のみ! 節操のなさに関しては、潘基文は間違いなく最強・無敵・不敗の世界チャンピオンである。
で、国連事務総長という国際外交の頂点にまで上り詰めたこの男が、次に狙うのは故国である韓国大統領の座である。そして潘基文は、自分が次期韓国大統領になる為には「アメリカの支持」が一番重要だと思い込んでいるのだ。この辺は筆者などよりも、他ならぬ自民党の執権者のみなさんの方がより詳しく身に覚えがあるのではないか(笑)。この男がハイチやリビアやシリアの件でひたすらアメリカの意に沿って侵略や軍事介入を後押ししているのは、そう考えると一目瞭然だろう。この男が日本に対して歴史認識で反省を求めたというのも、本人が韓国人であるという民族的理由からでは全くなく、飽くまで United Nations の事務総長としての立場ならびに、その国際秩序を取り仕切る(と同時に将来自分が韓国大統領になれるかどうかを左右するであろう)アメリカに媚びたものでしかないという事だ。逆に自分が韓国大統領になるのに最重要であれば、潘基文は平気で「大日本帝国万歳」でも「天皇陛下万歳」でも何でも喜んで言うだろう(現実の情勢としてはあり得ないが)。同時に、潘基文の発言など韓国人は一切評価する必要はないという事でもある。潘基文が歴史認識で日本の反省を促すなど「おまえが言うな」の一言に尽きるだろう。
いわば潘基文は「第2次大戦の連合国(United Nations)の事務総長」ならびに「4年後の次期韓国大統領の座を狙う野心家」の立場としては「政治的に極めて正しい行動」をしているに過ぎないのである。
潘基文による日本への歴史認識問題発言がどうしても気に入らなくて報復(ヤクザ用語では「カエシ」)したいのであれば、実効性ゼロな韓国大使館への抗議などではなく、こうした潘基文の立身出世に直接影響を及ぼす対抗策というか嫌がらせを弄さねばならない。それが具体的にどのような手段かまでは言及しないが、まあ頭を使えという事だ。もっともここまで説明してやっても、日本政府にそこまで深謀遠慮が出来るとはハナから思ってはいないけれどね。
シリアでまたしても「政府軍が化学兵器を使用した」という話が流布されている。早速アメリカは「軍事介入だ」と小躍りして騒ぎ立てており、民主党のオバマ政権が共和党のブッシュ政権と本質的には何一つ違っていない事を良く見せ付けてくれている。このシリアの「化学兵器疑惑」も、実際には欧米諸国の支援によって反政府勢力が使った可能性が高い。またしてもイラクやリビアの時と同じで大嘘を理由にしての軍事介入が起こる危険が高まっている。
http://japanese.ruvr.ru/2013_08_22/120041670/
化学兵器 シリア反対派勢力の「やっつけ仕事」
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013082500014
反体制派地域からガスマスク=シリア国営テレビ報道
軍事介入を目論む米オバマ政権や仏オランド政権はもちろん最悪だが、これに最大級の加勢をしているのが国連事務総長の潘基文(반기문 パン・ギムン)である。今回の件で22日にオバマがシリアへの軍事介入を検討し始めたと発表するや、潘基文はすかさず23日に「化学兵器使用は国際法違反であり、即刻調査を求める」「シリア事態は全国際社会に対する脅威」「シリア事態に関与する事は時間の問題」として国連レベルの積極的な活動が迫っていると宣言した。
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=40130823140440&Section=05
シリア化学兵器大虐殺疑惑、アメリカ「軍事攻撃検討」(韓国語記事)
国連事務総長が率先してアメリカやフランスの軍事介入を後押し・正当化するような事を軽々しく言いふらしているのだからお話にならない。前任者のアナンですらイラク戦争開戦を止める為の努力を一応ある程度はしていたのに、潘基文はそれ以下だ。間違いなく潘基文は、かつてPKOによる軍事介入と戦争を世界中に広めたブトロス・ブトロス=ガリと並んで、史上最悪の事務総長に数えられるだろう。
潘事務総長は「国際的脅威」を煽り立てるのが本当にお好きなんですね。外交官なんかとっとと辞めて、どっかの兵器産業のセールスマンにでも転職された方がはるかに高収入になるのではないかと思います。日本の安倍総理と一緒に「731」と番号が書かれた戦車だか戦闘機だかに一緒に乗り込んで記念撮影するのがお似合いではないでしょうか。こいつはそれほどどうしようもない大悪党である。
さらに信じられないのは、この潘基文という男が韓国では早くも(4年後の)次期大統領選有力候補などという話が出ている事だ。しかも与野党問わず! 本人は否定しているが、内心では間違いなく大乗り気だろう。先日、潘基文は休暇を利用して韓国へ里帰りしたのだが、その時は故郷の村で大歓迎を受け、
「国連事務総長として全世界の平和と人権伸張の為に働くのは大変な事だが、大韓民国国民の成員として力を得ている」
「世の中により多くの平和と人間尊厳性を守り、公平で正義が実現される社会を作る為に努力するだろう」
などと言ったそうな。
http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=60130825140453§ion=01
潘基文、2年ぶりに「故郷に錦」…視線を引く理由は?(韓国語記事)
ハイチで大地震があった時は火事場泥棒的な欧米の侵略行為を手助けし、NATOによるリビアへの軍事介入を擁護し、今またシリアへの軍事介入を国連を挙げて後押ししている真っ最中のくせに、実に御立派な事を言うものだ。シリアを「第2のイラク」にして現地民衆を大虐殺しようとしている人間の言う「全世界の平和と人権伸張」「平和と人間尊厳性を守り、公平で正義が実現される社会」って一体何?
いささか早い話だが、こんな人間が本当に韓国の大統領になったらと考えると寒気がする。李明博、朴槿恵に続いて潘基文までもが大統領になるとか、本当に世も末としか言いようがない。セヌリ党ならまだしも、野党つまり民主党までもがこの男を有力大統領候補に狙い、しかも潘基文の帰国に対する反戦平和団体の抗議の声一つないというのはどういう事なのか。それどころか見当たるのは地元の歓迎の声ばかり。潘基文の故郷である忠清北道陰城郡には「潘基文記念館」という施設まであり、たぶん地元でこの男の悪口を言うのは、日本で天皇の批判をするのと同じ事なのだろう。
韓国の反戦平和運動団体達はなぜ潘基文の帰国反対運動をしなかったのか。もちろん韓国ではソウルで連日様々なデモが起こっていて、それどころでない事情もあるだろう。それでもせめて潘基文が国連を舞台にやっている事の本質をちゃんと見抜いて、批判ぐらいはしなければならない(はず)。もっとも、リビアの時に韓国では参与連帯や全教組のような民主勢力団体がいくつも雁首そろえて軍事介入に賛成した事を考えると、その手の勢力も今やすっかり今の韓国という「第三世界を搾取する亜流帝国主義国家」の体制に大筋で取り込まれてしまったのかもしれない。そういう連中にとっては潘基文の本性・本質などはどうでも良いどころか、それを批判するなどとんでもないという事になるのだから。今回引用したプレシアンの記事では二つとも潘基文のそうした悪行について何一つ批判にも問題にもしていなかったのは象徴的だろう。プレシアンはハンギョレと並んで韓国進歩派メディアの中では、シリア問題に対してタカ派な主張で一貫していた所である。したがってこれらが潘基文を批判する事はあり得ない。
しかしそれでも敢えて言っておきたい。潘基文という男は韓国人こそ率先して排撃すべき対象である。それも今のうちからだ。この男が何年かして大統領になるようになってからでは遅過ぎる。潘基文という輩が尋常な悪党ではないという事を、韓国の人々はしっかりと認識しておかねばならない。
かつて中曽根康弘が韓国を訪問した時、韓国の民主化勢力は中曽根訪韓反対運動を繰り広げた。その時のスローガンは「軍国主義日本を排撃する」「中曽根は即刻帰れ」だった。今はそれと同じスローガンを潘基文ならびに国連、それと自国韓国にこそ突き付けねばならない。
「軍国主義国連を排撃する」
「帝国主義化する韓国を排撃する」
「潘基文は即刻帰れ(ニューヨークでも日本でも)」
と。
当時の中曽根訪韓反対運動の一コマ。中曽根訪韓の1983年から30年過ぎても「軍国主義日本」は変わってないどころかますます酷くなったような…。
進歩党「韓日合同空中訓練、日本再武装を支える…即刻中断すべき」
「域外軍事訓練は憲法違反…米派遣政策に韓国軍動員してはならない」
入力2013.08.22 11:13:06 修正2013.08.22 11:40:45
アメリカのアラスカ上空で米太平洋軍司令部主管の下で進行中である空軍訓練「レッドフラッグアラスカ RED FLAG-Alaska」に韓国空軍と日本航空自衛隊が合同訓練を実施して問題になっている中、統合進歩党(旧・民主労働党:訳者注)は22日「日本の軍国主義再武装を支えて韓米日軍事同盟を本格化する、韓日軍事協力を即刻中断せよ」と求めた。
進歩党の呉秉潤(오병윤 オ・ビョンユン)院内代表と閔丙烈(민병렬 ミン・ビョンリョル)最高委員、韓国進歩連帯の崔ウナ(최은하 チウェ・ウナ)自主統一委員長はこの日国会で記者会見を開き「韓国政府が日本に過去に対する反省と措置を要求して日本再武装の動きを阻止するどころか、日本との軍事協力に乗り出して自衛隊の海外活動拡大、軍国主義再武装を事実上支える先頭に立つというのはあり得ない事」だと明らかにした。
これらは「アメリカは韓米日軍事同盟完成の為に韓日軍事協力を持続的に強調して推進してきている」とし「だが韓米日軍事同盟強化の動きは北朝鮮と中国に対する攻撃性と牽制の意図を明確にしていて域内軍備競争と対立を煽る要因となっており、日本の軍国主義再武装を支えているという点で我々の国益と明白に反している」と指摘した。
これらはまた「今回の『レッドフラッグアラスカ演習』過程で韓国の戦闘機が初めて空中給油を受け、朝鮮半島を抜け出して海外連合訓練に参加したと言う」とし「軍の作戦範囲を朝鮮半島域内ならぬ他の地域へと拡大するのは明白に攻撃的で覇権的な政策への転換」と主張した。
続けて「我が憲法は侵略戦争を断固として反対しており、領土防衛の為の軍事力使用を許容している」とし「軍の国防政策は憲法精神を決して違反してはならない」と強調した。
これらは「最近東北アジア域内対立が深化する状況で、韓国がアメリカの戦争に便乗して朝鮮半島を離れた広域作戦を試みれば、中国を刺激して東北アジア対立を増幅させるのは火を見るより明らかだ」とし「アメリカの覇権政策に韓国軍が動員されなければならない理由はない。政府は朝鮮半島域外作戦を上程する一切の軍事訓練、武器増強の試みを即刻中断せよ」と求めた。
訳 ZED
韓国語原文記事はこちら
http://www.vop.co.kr/A00000669854.html
日本ではなぜかほとんど話題になっていないのだが、上記記事にあるように今アラスカで米軍主管による大規模な多国籍空軍訓練が行なわれている。一応それについて述べた日本側の記事と防衛省の広報にはリンクを貼っておく。
http://flyteam.jp/news/article/25069
航空自衛隊、レッド・フラッグ・アラスカに参加
http://www.mod.go.jp/asdf/news/houdou/H25/0724.html
米空軍演習への参加について
日本の反戦運動体や護憲派が全くと言って良いほどこの軍事訓練を黙殺しているのは不思議で仕方ないのだが、日本の再軍備や海外派兵はもう規定路線の年中行事みたいなもんだから反対するだけ無駄と諦めているのだろうか。それでも韓国では左派政党である統合進歩党が反対の声を上げたが、日本はどうなのか。共産党や社民党はこの軍事訓練に何か文句の一つも言ったのだろうか。詳しい人がいたら教えていただきたいと思う。
それにしても韓国と日本の関係が戦後最悪だなどと言っている馬鹿のツラが見たい。両国共にアラスカで実に仲睦まじく軍事訓練やってるではないか。これのどこが「戦後最悪の関係」なのやら。この空軍訓練は北朝鮮や中国を想定しているのはもちろんだが、それ以外の国にも軍事介入する事をより想定している。早く言えばアメリカやヨーロッパの対テロ戦争や新植民地侵略戦争への加担・参戦だ。イラクやリビアの時のように。日本でも違憲や改憲という事が言われているが、朴槿恵政権下の韓国でも同じく憲法違反の軍事訓練が現在進行中だという事だ。日本の再武装を側面支援、いや共同歩調をとるという最悪の形で。言っておかなければならないが、現在ソマリアには自衛隊だけでなく韓国軍も派兵されている。アメリカの下で韓国と日本は実に緊密に軍事行動・訓練を続けている真っ最中なのだ。
朴槿恵政権下の韓国と安倍晋三政権下の日本は今や共に欧米の覇権戦争地域に出征し、共に互いの憲法をより攻撃的・侵略的なものへと改悪するのに協力し合っている。これも「韓日2013年体制」の大きな特徴だ。アメリカの下における韓国と日本の悪しき癒着関係が、戦後これほどまでに緊密になった事はないだろう。今ほど韓日関係が親密な時代はなかったのだ。
日本で嫌韓と言われている連中がいるが、今後韓日共に憲法改正がなった際、真っ先に使い捨てな鉄砲玉の兵隊にされるのはこういう連中だろう。そうしたエピソードは「はだしのゲン」に詳しい。「はだしのゲン」に閲覧制限をかけるのは、連中にしてみれば実に理に適った行動なのである。代わりに宮崎駿の新作映画(ガルパンでも可)を見て感動しろ、という事なのだろう。
野間易通どもに言われるまでもなく、今の韓国と日本の支配層・軍事協力関係ほど「仲良くしている」間柄はない。そしてこの「最も悪しき韓日友好関係」は独島の問題があろうが日本でレイシズムの嵐が吹き荒れようが、不変のものなのである。むしろ強まるものだ。野間らの運動や安田浩一の著書は言うまでもなくそれを社会の底辺最下層から支える補完物である、という事も参考までに付け加えておきたい。
昔ビッグコミックスピリッツで連載して話題になった「サルでもかけるマンガ教室」(サルまん)で、世の中のメディアを何でもかんでも漫画にするというネタの回があった。そこで徴兵の赤紙も萌え系美少女の絵で「お願い、国を守って」とやれば、それを読んだ者が感化されて喜んで兵隊に行ってしまうというネタだった。当時はただのギャグとして読んでいたのだが、今にしてみるとかなりシャレになっていない。いや、シャレにならないほどその間に日本という国がひどくなったと言うべきか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130820-00000111-san-ent
「ガルパン」牽引 アニメで脚光 戦車、異例の人気
美少女が戦車戦するというアニメのおかげで、自衛隊の演習見学者が激増しているという。これぞまさにサルまんでやっていた「萌え系赤紙効果」とでも言うべきだろう。「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」というアニメはまさに現代の「赤紙」なのである。もちろんこれを見て自衛隊の見学に行くようになった連中全てが自衛隊に入隊する訳ではないだろう。だが、現実の戦争の悲惨さや兵器産業の恐ろしさを分からなくさせる効果は十分過ぎるほど発揮している。
上記記事では自衛隊の広報室長が隠しもせずに堂々と言っているではないか。
「自衛隊と防衛産業は車の両輪。実際に見て聞いて触れて、どんな装備で日本を守るか感じてもらえれば」
一昔前ならば、自衛隊員がこんな事を言ったら大問題になっただろう。「防衛産業」などと言っているが、要は「死の商人」である。いや、今は「死の商人」という言葉すら死語と化して久しいのかもしれない。広瀬隆によれば、自分とこに原発の取材に来た若い記者が「死の灰」という言葉の意味を知らなかった事に仰天したという。「死の商人」も「死の灰」もすでに「古語」となって、意味を知る者は絶滅危惧種になったのだろうか。
いや、自衛隊と三菱重工はじめとする軍需産業の癒着は昔からあったが、それでも以前は世間の目を気にしてもう少しこっそりしていたものだ。それが今ではここまで軍人があからさまに軍需産業=死の商人を激賛するほど公然としており、日本の再軍備と軍拡化は順調に進んで、国民にも受け入れられているという好例だろう。連中にしてみればまさに「ガルパン」様々である。
今の日本では大衆娯楽、とりわけアニメや漫画がそれらの宣伝役を担う姿が恐ろしく露骨になった。今回の「ガルパン」や「名探偵コナン 絶海の探偵」は典型例であるし、日本アニメ界の巨匠こと宮崎駿のゼロ戦礼賛アニメも大ヒット上映中だ。ゼロ戦の三菱重工は日本最大の原発メーカーにして軍需産業である。
日本では軍人と死の商人と大衆娯楽メディアの3者がすでに一体化して活動しているのだ。「軍産娯複合体」体制とでも言うべきだろうか。いわばアメリカのハリウッド映画がやってる事(トム・クルーズとかキャスリン・ビグローとか。最近はあのマイケル・ムーアも転向してそうなったらしいが)を、日本でも遅ればせながらアニメ界が担うようになった訳である。
「はだしのゲン」のような作品は閲覧が制限され、「ガルパン」や「名探偵コナン」や宮崎アニメは「国策」として国や大企業によって大いに見るのを奨励される時代だ。作品の舞台になった田舎町も便乗して一山当てようと、それに一枚噛んで醜態を晒す。ちなみに「富士総合火力演習」がとんでもない自然破壊をこれまで引き起こし続けており、富士山が世界遺産になってもそれが続いている事ぐらいは念頭に置いておくべきだろう。
日本の軍拡化や改憲を推進するのに、こういう底辺の大衆をとろけさせて誑し込む作品やメディアほど効果的なものはあるまい。戦争や兵器や軍拡化の恐ろしさを美少女キャラという糖衣で包み込む手法は本当に注意が必要である。中でも「艦隊これくしょん」は最悪な例だ。
日本の漫画・アニメオタクの中にはこうしたコンテンツをビジネスとして世界に発信したりするのを、「国益」「国防論」として奨励する愚かな者が少なくなかった。特に漫画やゲームなどの表現規制に反対する、どちらかというと左がかった者にそういう「国益論的メディア利用論」傾向が強かったのだが、今にしてみるとそれらの主張は何と恐ろしいものであったろうか。今や最悪の形でそれは実行されているのである。この手の良識ぶった「反表現規制左派オタク」の発言には「日本のコンテンツは世界一だ」という思い上がりと、中国や朝鮮半島など他アジア諸国への蔑視観が露骨に表れており、今の反原連やしばき隊に通低するものがある。
韓国では1980年代まで児童洗脳用の反共アニメが大量に制作・放映された。それらを見て育った人々は今でも北や共産主義に対するトラウマに囚われ、韓国社会の民主主義や南北平和統一のガンになっている。今でも韓国では「アカ」「従北」と言われる事に多くの人が潜在的恐怖感を持つ。当時の韓国反共アニメの作品としての出来自体は今見ても大した事はないが、及ぼした悪影響は計り知れない。今の日本はそれをもっとスマートなやり方で効果的に実行しており、当然及ぼす悪影響も韓国のそれよりはるかに大きなものとなるのは間違いないだろう。今の日本人達はそれにほとんど自覚がないようだが…。
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