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それは平壌の市民が知らないんじゃなくて、石丸次郎が知らなかっただけ

「北朝鮮は飢饉で人肉食ってる」報道の捏造がバレてからの石丸次郎は引っ込みがつかなくなった(というか、FAOへの反論はどうしたの?)のか、ますます北朝鮮関連情報の捏造と嘘の拡散に走るようになった。もう報道の原則とも言うべき「事実」だとかそういうのは、石丸次郎という男にとってはどうでも良いのだろう。いかに北朝鮮が恐ろしい国か、こんな悪魔のような国は体制転覆して滅ぼすのが「日本人様の責務」だ、といった狂気の妄想を訴えて日本社会に広めたり、朝鮮半島の分断体制を恒久化させる事しか頭にないのではないか。本当に正気の沙汰ではない。この男の朝鮮・韓国に対するヘイト感情は、在特会やしばき隊の野間のはるか上を行くのではないか。日を追う毎に師匠の萩原遼に酷似していく。こんな誇大妄想狂のくせして、肝心の朝鮮民主主義人民共和国に対する基礎的な知識は素人以下なのだから、石丸次郎というのは今をときめく福島原発の高濃度汚染水並みに有害無益な存在だろう。
そして最近のツイッターでまた己の無知をさらけだす馬鹿発言をしていた。金正恩第1書記の生母である高英姫についてだ。

どうも指導者に関する深刻な録画物が出回っているようである。どこで作られたものかはわからないが韓国のテレビのニュースやドキュメンタリーのコピーかもしれない。この10年の韓国ドラマの大流入考えると、充分ありえる展開です。


もし、銀河水楽団の面々や正恩さんの「元恋人」と言われる玄松月さんらの銃殺が事実だとしたら、いくらなんでもセックスビデオや韓流ドラマぐらいの咎ではないと思うのだが・・・。

もし、金正恩さんや、ロイヤルファミリーに関する動画出回っていたとしても、北朝鮮では「指導者を貶める不純録画物見た罪」などと、表ざたにはできないのです。なぜか?みなさん、すごく関心もってしまうから。

一週間前まで朝中国境行っていて、ピョンヤンから来た人7人と接触しました。「金正恩同志のオンマは、大阪生まれの帰国者のコ・ヨンヒ」ということを、皆さん知ってた。一年前より随分情報拡散したように思う。

石丸次郎に限った話ではないが、日本や韓国の反北朝鮮勢力がよく言う話の一つに「北朝鮮当局は金正恩の生母である高英姫の事を国民に秘密にしている。北朝鮮では在日帰国者が差別されているので、そうした高英姫の出自が知られると都合が悪いからだ」というのがある。なので、多くの朝鮮国民は金正恩の母の事を知らずその事はタブーになっていたが、最近になってこっそり当局の目を盗んで知る者が増えてきた、という訳だ。
「北朝鮮のロイヤルファミリーの恥ずかしいスキャンダル」という印象で囃し立てたいのだろうが、こんな事を言う者は「自分は北朝鮮の指導者とその一族の事について何も調べた事がありません」と自らゲロってるようなものだ。朝鮮で高英姫の事は別に秘密でも何でもなく、多くの市民や軍人がその姿を目撃し、一緒に写真まで撮っている。例のつるを備忘録がちょうどタイミング良く韓国語記事を訳してくれているので、その翻訳記事を引用させていただく。
【鄭昌鉉の金正恩時代の北朝鮮を読み解く】(16)
「しかし、1995年から2000年代前半までメディアに公開されなかっただけで、金正日の現地指導には「尊敬するお母様」「平壌のお母様」という呼ばれた高英姫夫人(2004年死亡)が随行した。訪問した場所では労働者や軍人とともに記念撮影も行った。公式媒体でこれを報道しなかったために対外的には出てこなかったが、金正日の現地指導の場所にいた住民と軍人たちは、当然、夫婦同伴の姿を見ることができた。2002年2月、金正日の還暦宴で高英姫夫人は多くの高位幹部が出席した場所で、「社会主義強盛富興祖国を打ち建てていく固い決心で…私は今日、この場所を借りてわれわれすべてが任された本文をきちんとこなすことを誓い、祝杯を挙げることを提案します」と発言するなど、直接乾杯の音頭を取ったこともある」

ちなみに韓国語原文記事は以下参照。

お読みの通り、表立って報道されなかっただけで高英姫夫人の事を多くの朝鮮人民達は見知っていた、つまりタブーでも何でもなかったという事だ。石丸の基準に照らし合わせたら、当時の現地指導時に撮った記念写真こそ「指導者を貶める不純撮影物」という事になり、当時写真撮った軍人や市民は今頃みんな銃殺されるか山送りですね(笑)! 
そもそも「元金正恩の恋人」だという歌手達が処刑されたというニュース自体が出所不明の怪しげな話で全く信用がおけない。このニュースで思い出さねばならないのは、石丸も含めた日本と韓国の「北朝鮮専門家」「対北情報通」という連中が誰一人として、当初は金正恩の妻である李雪主夫人の顔と名前すら知らなかったという事だ。金正恩の現地指導や視察に正体不明の女性が付き添うのを見て、この連中は彼女が何者か全く分からず「妹じゃないのか」なんてトンチンカンな事を言っていたではないか。石丸ら日韓の「北朝鮮専門家」どもは朝鮮当局がこの女性の事を「金正恩第1書記の夫人である李雪主同志」と公式発表するまで何も知らずにデタラメな憶測を吹聴していたのだから。金正恩の「正夫人」の事すら知らなかった連中が、金正恩の過去の恋愛遍歴に詳しくて「玄松月は元恋人で死刑になった」とか言いふらしているだって? そんなん初めて聞いたわ! どう考えてもあり得ないし、知ったかぶりもいい加減にしろという話だ。はっきり言って、「銀河水管弦楽団の演奏家達や玄松月がポルノを見て死刑」というのは常識で考えて「充分ありえない展開です」。
こうした怪情報を元にしてさらに「ロイヤルファミリーに関する動画」とか妄想を膨らませているのが石丸のツイッターなのだ。一端のジャーナリストが言って良い話ではないだろう。これら一連のツイッターは石丸がどれだけジャーナリスト失格かを自ら証明してみせたものである。この男ははっきり言って、朝鮮に対する恨みつらみしか頭にないレイシストの「偏執狂」という事だ。

こんな捏造ジャーナリストに媚を売って喜んでる辛淑玉、梁英姫、リ・ハナ、李信恵などがどれだけ救いのない馬鹿女か良く分かろうというものだが、石丸に媚を売るネオ親日派の在日には馬鹿男達も負けず劣らず存在する。コリア国際研究所の朴斗鎮やデイリーNKの高英起がもちろんその馬鹿男軍団の代表格だが、この二人以上に問題なのは写真家の安世鴻ではないかと思う。従軍慰安婦写真展の会場をニコンに突然拒否された件で一躍名を上げたものの、その後この男の写真集「重重プロジェクト」は何とアジアプレスが取り仕切って運営しているのだ。アジアプレスと石丸次郎が朝鮮半島の平和統一運動の妨害や、民族教育など在日の人権を破壊するような活動を一貫して行い、ついには「北朝鮮飢饉報道」でその捏造報道が満天下に晒されたにも関わらず、なぜ安世鴻は石丸次郎&アジアプレスとくっつき続けるのか。こんな捏造デマゴーグ集団とくっついていたら、それこそ右翼の言うように「従軍慰安婦も捏造」と言われるだけではないのか。はっきり言って安世鴻はアジアプレスが「自分は差別主義者じゃない」というアリバイを主張する為に利用されている訳で、それが従軍慰安婦問題解決にどれだけマイナスになるか分かっていないのか。安世鴻が知らずにアジアプレスとくっついているただの間抜けなのか、それとも自分の利益と売名の為に狙ってそうしている悪質な確信犯なのかは断言出来ない。だが結果は同じ事で、安の行動が従軍慰安婦問題にロクな影響を与えないという事に違いはないのである。アジアプレスと手を切らない限り、安世鴻は結局のところ倭奴(왜놈 ウェノム)に媚びを売る辛淑玉や李信恵と同水準の卑屈な人間としか言いようがない。

そして「北朝鮮は飢饉で人肉食ってる」の大嘘がバレた石丸はそれをなかった事にして、早くも新たな捏造報道に着手し始めたようだ。

大変深刻な北朝鮮社会の覚せい剤汚染。 新連載です。「北朝鮮社会を蝕む覚醒剤=「オルム」の流行」 1 - Y!ニュース

いや、「北朝鮮と麻薬」というのは大分前から流布されてきた話なので今さら新鮮味は全くないのだが、それにしても筋の悪いネタを持ち出したものだと思う。筋が悪いというのはもちろんアジアプレスにとっての話で、この麻薬関連の話ははっきり言って「飢饉で人肉」「シリア政府が化学兵器使用」「統合進歩党の李石基が内乱陰謀」以上にすぐ嘘がばれる危険が高いというのに…。やれやれ、「貧すれば鈍す」というのは今のアジアプレスを言うのだろうな。



とりあえず今回はここまでにしておいて、アジアプレスの「北朝鮮社会の覚せい剤汚染報道」に対する批判記事は次回以降お届けしたい。それを読めば連中がどれだけ馬鹿な事を言っているのか、すぐにお分かりになる事だけは請け合おう。
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韓国の進歩派マスコミは1年前の「統合進歩党事態」から何も反省していない

先日取り上げた韓国の統合進歩党の李石基議員が「内乱陰謀嫌疑」で捜査を受けている件、つまり「21世紀版人革党事件」「第2の金大中事件」についてだが、向こうの報道など見ているとますます事態はひどい方向に向かっている。国家情報院(国情院)は「証拠」だといって、李石基らが講演した集会の録音(というか、それが万一本物だとしても、違法に盗聴したのかよという話なのだが。実際には国情院に買収されてやった党員がいたらしい)を文書化した録取書を出してきたのだが、その内容は李石基がモデルガンの改造拳銃や圧力鍋の改造爆弾で韓国に内乱を起こせと指示したという、常識で考えて出来の悪い創作だと一瞬で分かるような荒唐無稽なものだった。はっきり言ってアメリカ政府やアジアプレス(笑)が「シリア政府が化学兵器を使った」と主張するのと同じくらいひどい事実無根なでっち上げだろう。軍事独裁時代に民主化運動を弾圧するべく、KCIA(国情院の前身ね。今の若い人には馴染みのない名称かもしれないが、軍事独裁時代のKCIAといえば恐怖の機関として、韓国民主化運動に興味のない人の間ですらその悪名は広く知れ渡っていた。もちろん当時の韓国独裁政権を手助けする為に、日本の政府や右翼もKCIAに色々な形で協力した事は言うまでもない。韓国の国情院と日本の公安が兄弟のような関係だという事も現代の我々が忘れてはならない事実である)がさんざんやってきた手口と何も変わらない。2013年になってこんな公安事件が堂々と引き起こされるのは本当に信じられないし、世界中で笑いものになって然るべき話だ。ところが…。

この荒唐無稽な国情院の「証拠」を真に受けたり、政治的に悪用しようとする連中がいる。それもセヌリ党や朴槿恵政権側だけでなく、これらと対立するはずの「民主陣営」の中からだ。特に民主党代表・金ハンギルの対応は最悪である。金は国情院が出して来た録取書を見て「大韓民国民主主義史上未曾有の危機状況だ。過去の古い思考と極端主義的思考が民主主義を脅かしている」「大韓民国の価値を否定する勢力があるなら、それらと断固として決別、立ち向かうだろう」とまで言って、国会の李石基逮捕同意案に賛成する意思を示した。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001902458&PAGE_CD=ET000&BLCK_NO=1&CMPT_CD=T0000
強硬な民主党「この間に従北イメージ克服しよう」(韓国語記事)

李石基と統合進歩党への攻撃に加担して「自分達はアカや従北派ではありません。大韓民国憲法価値を尊重する立派な反共主義者なんですぅぅぅッ!」と民主党は主張したいらしい。つくづく浅ましくて卑屈な連中である。「過去の古い思考と極端主義的思考」で「民主主義を脅かしている」のは国情院とおまえら自身じゃないのか。大体、李石基と統合進歩党がやられたら、次は自分らの番だという事すら金ハンギルと民主党には分からないらしい。
ちなみに去年の騒動で進歩党から分裂した正義党も民主党と同じで「進歩党は幼稚な従北派」などと攻撃して、国情院を応援するかのようなコメントを出している。日本でも対立している党派が当局に弾圧されているのを見て「いいぞ、警察・公安がんばれ」とはしゃぎ回る新左翼党派がいるが、この民主党や正義党の例はその手の馬鹿が韓国にもおり、世界規模でどの国にもいるという好例なのだろう。

最大野党がこのザマならマスコミもひどいもので、特に進歩派メディアはまたしてもひどい記事を垂れ流している。韓国の4大進歩派メディアであるハンギョレ、京郷新聞、オーマイニュース、プレシアン(頭文字を取っていわゆる「ハン・京・オ・プ」)の中でも一番酷い報道をしているのは間違いなくプレシアンだろう。ハンギョレと京郷も大概だが、今回の件でプレシアンのトバシぶりは突出している。ここは国情院の出した録取書、つまり李石基らがおもちゃのような改造拳銃や圧力鍋爆弾で国家転覆を計画したとかいう、小学生の作文以下のデタラメを全くの事実と前提した記事を出しているのだから凄まじい。はっきり言って「朝・中・東」並みのひどいレベルで、これが韓国の「進歩派・民主勢力」とは笑わせる。国情院が出して来た「公安情報」をそのまま垂れ流している以下の記事を見た時は、本当にこりゃ駄目だと思った。安田浩一のインタビューの時もそうだったが、本当にプレシアンは終わってると思う。最近プレシアンは法人形態が株式会社から協同組合に変更されたのだが、それ以降この手の右傾化偏向はむしろひどくなったのではないか。

http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=60130902190323&Section=01
「準戦時ではなく戦争だ」…李石基、「3大戦争指針」下達(韓国語記事)

一方でハンギョレもすごく見苦しい。以下の社説が日本語版で翻訳されるかどうかはまだ分からないが、要約すると「李石基ら統合進歩党は嘘つきだ。国情院の言ってた通りじゃないか。李石基に国会議員の資格はない。(大統領選挙への不正介入に端を発する)国情院改革が失敗したらそれは李石基のせいだ」というものである。

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/601789.html
「社説」李石基議員、国会議員特権を手放せ(韓国語記事)

今回の件は、不正がバレて窮地に追いやられた国情院がその疑惑を世間の目から逸らす為に仕組んだだけの話ではないか。「国情院改革」とやらを阻害しているのは当の国情院自身の悪あがきに他ならない。それなのに「李石基と統合進歩党が悪い」とか、こいつら馬鹿じゃねえのかという話だろう。
ハンギョレは一体いつから国情院の広報紙に成り下がったのか? ハンギョレって確か、軍事独裁時代に国情院の前身であるKCIAや国家安全企画部(安企部)にさんざん弾圧や拷問されて酷い目にあわされた記者達が結集して作った新聞社のはずなのだが…。ハンギョレの創刊は1988年5月だから、それがここまで堕落するのに25年か。企業30年寿命説というのがあるが、ハンギョレは30年もたなかったね。日本の週刊金曜日や世界も相変わらずひどいもんだが、韓国のハンギョレやプレシアンも堕落ぶりでは決して負けてない。

民主党や正義党、ハンギョレ、プレシアンらが今やってる事を過去の事件に当てはめて言えば、人革党事件の容疑者や逮捕された金大中に対して「あいつらはアカだ。アカは殺せ」と囃し立てている行為そのものである。人革党事件で逮捕された人々や金大中はその後全くの無実である事が証明されたではないか(と言うか、当時でさえあれが内乱陰謀だと本当に信じてた連中なんてどれだけいたのか?)。極右・保守は言うまでもなく、進歩派だ民主勢力だなどと自称してる連中でさえ、韓国の大部分の報道や学者や政治家達の思考レベルは50年代・60年代の李承晩・朴正煕時代の水準で停滞しているという事だ。いや、それでも軍事独裁時代は多くの人間がこうした諜報機関のでっち上げた公安事件を本心では信じていなかった。弾圧が恐いから口をつぐんでいたに過ぎない。当時の韓国がどれだけ恐ろしい国だったか! ところが「民主化」されたはずの今では、政治家やマスコミがかつてと同じ公安事件を本当に信じているか、あるいは国民に信じ込ませようと独裁時代よりも熱心になっている。これは本当に深刻な水準である。
別の言い方をするなら、韓国は社会が一応「民主化」されたが、人々の抵抗精神は独裁時代よりもはるかに退化したという事だろう。同時に「アカ」や北に対する憎悪や嫌悪もかえって増大した。本来ならそれにストップを掛けるべき進歩派マスコミも商売の為なのか、そうした風潮に便乗して扇情主義に走っている。でもそうなってからも、進歩派マスコミ各社の経営は全然好転してないんだけどね。

これら韓国進歩派マスコミに共通しているのは、1年前の総選挙直後に起こった「統合進歩党事態」(比例候補者を決める党内予備選挙で不正があったとされた事件。だが実際には疑いを掛けられた李石基らは全くの無実で、それとは別の候補者が不正をしていた事が後の調査で判明する。この件については近いうちに関連記事を訳して改めて論じたいと思う)の時にやった魔女狩り報道を、翌年の今になってまた繰り返し始めたという事だ。当時の反省など全くなしに。あの時「ハン・京・オ・プ」の進歩派4大メディアがどれだけひどい報道をしていた事か。このメディア達は連日に亘って「統合進歩党はアカだ。従北派だ。韓国にとって有害な党だ」「李石基は北の手先で、こんな奴を大韓民国の国会議員にするな」と、繰り返していた。それこそ保守3大メディアの「朝・中・東」と寸分変わらない反共扇動記事をである。1年前はこれによって統合進歩党の分裂を誘発して力を削ぎ、続く大統領選挙で朴槿恵を勝たせるのにかなりの寄与をしたと言っても過言ではない。こうした魔女狩りキャンペーンが李石基と統合進歩党を国情院から狙われ易くさせたのは歴然としているだろう。結果的に解体されてしかるべき国情院の延命にも手を貸した形だ。これは利敵行為にしても度を超した行為だろう。こいつら進歩派言論は本当に朴槿恵政権と対峙する気があるのか、国情院の不正を追及する気があるのかと聞いているのだ。それなのにやってる事は朴槿恵や国情院を利する事ばかり。韓国に長年続いて来た反共主義と従北狩りの問題点に目をつむったままである。

シリアでも韓国でも同じ時期にとんでもない嘘で恐ろしい事態が引き起こされようとしている。片や戦争が、片やでっち上げの公安事件が。アメリカが「シリア政府が化学兵器を使った」と言いふらしている時に、韓国国情院は「統合進歩党の極左議員が国家転覆の内乱陰謀を企てた」と。邪な目的を達成する為にとんでもない大嘘をつくという点で、両者は何とそっくりなのか。こういう事を平気でする今のアメリカと韓国がどれだけ恐ろしい国なのかという事ははっきりと認識しておくべきだろう。

「馬鹿野郎! 武力行使は最後の武器だ。俺達は社会民主党だ!(by 又市征治)」

どうせ先の長くない社民党の事なぞ相手にしてもしょうがないのだが、党首代行の又市征治がこんな事を言っている。

http://www.jiji.com/jc/zc?key=%cb%f4%bb%d4&k=201308/2013082900267
シリア攻撃は慎重に=社民・又市氏
 社民党の又市征治党首代行は29日午前の常任幹事会で、アサド政権が化学兵器を使用したとされるシリアへの軍事攻撃について「証拠を示してアサド政権の退陣を求め、国際世論で封じ込めていくことが大事だ。武力行使は最後の最後の手段だ」と述べ、慎重な姿勢を示した。
 又市氏は「国連安保理常任理事国で合意もされていないのに米英仏がそういう行動(軍事介入)に出ることは、われわれ(日本)としては慎むべきだと言わないといけない」とも指摘した。(2013/08/29-10:56)

いや、社民党がそういう党、つまりすでに護憲でも何でもない解釈改憲政党だというのはとっくに分かりきった話なのだが、党代表代行からしてもうすでに「閉店モード」で本音らしき事を隠さなくなったようだ。正直と言えば正直かもしれないが。
又市の「証拠を示してアサド政権の退陣を求め、国際世論で封じ込めていくことが大事だ」という発言は、アサド政権が化学兵器を使った事は自明という前提でしゃべっている。後は証拠だけだ、と。それで一介の独立国家の政権を退陣させるのだという。しかも忍者部隊月光じゃあるまいし「武力行使は最後の最後の手段だ」って何だよ。武力行使を絶対駄目とは言ってないのだから、結局は戦争しても仕方ないって事でしょ。「国連安保理常任理事国で合意もされていないのに」というのは、逆に言えば安保理で合意されれば侵略戦争全然オッケーという事でもある。安保理やアメリカが何言おうが戦争反対というのが「日本国憲法の精神」だと、むかーし昔の護憲派達は言っていたような気がするのだが、それも今は違うらしい。どう見ても余計な内政干渉&外国政権転覆謀略であり、国連憲章2条4項並びに7項にも違反する発言だろう。
自国憲法だけでなく、国連憲章までも「解釈改憲」して侵略に賛成するのが今の社民党の方針のようだ。これって考え方によっては政府自民党以上にシリア侵略に肯定的なのではないか。
自民公明連立の安倍政権は元よりアメリカのシリア侵略支持ではあるものの、その「大義名分」をどうするかには苦慮しているという。それに比べて野党の社民党は気楽なものだ。政府自民党でさえ「大義名分」をどうするか、「決定的な証拠はない」(日本政府高官)などと一応悩んでいるのに、社民は何の悩みも葛藤もなくアサド政権の転覆を公然と語る。大体又市の言う「証拠を示しゃいい」「国際世論で封じ込め(早い話国際包囲網)」「武力行使は最後の武器だ!」って、オバマが言ってる事とほとんど同じではないのか。今や社民党は自民党以上にアメリカ帝国主義と親和性が高いように見える。
社民党というと古いオールド左翼・オールド護憲派のようなイメージがあるが、すでにそれを飛び越して欧州緑の党のような「戦争賛成左翼党」そのものになっていると思う。生憎と社会全体が十分すぎるほど右傾化・タカ派化している日本では自民などに食われて埋没してしまい、それが票につながる事はない。どうせ戦争好きなタカ派は最初から自民か維新か民主に入れるだろうから。
どうせ社民党は余命いくばくもなく、もう失う物など何もないんだからせめて「何が何でも侵略戦争反対」ぐらい強く主張して、最後はもうちょっときれいに往生すれば良いと思う。だがそれはどだい無理な相談だったようだ。

「社民党はシリアへの侵略及び政権転覆支持」これが社会民主党史最後の頁を飾る事になるだろう。恐ろしい偶然だが、今の党首代行の名前も「服してめる(よその国を)」という意味だから、侵略戦争に賛成した最後の党代表としてこれほど相応しい人物もいないかもしれない。

今韓国では「第2の金大中事件」が起こっているのを知っていますか

シリアの情勢も情勢だが、韓国でも恐ろしい事態が進行しているのをどれだけの日本人が知っているだろうか。野党統合進歩党の所属議員である李石基(이석기 イ・ソッキ)を「内乱陰謀容疑」で国家情報院(国情院)が捜索に乗り出したという。日本のマスコミでは小さな扱いだが、韓国のメディアでは今この件で連日大騒ぎになっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130828-00000070-mai-int
<韓国>内乱陰謀容疑で逮捕 統合進歩党の3人…国家情報院

http://earthly.tistory.com/980
国家情報院が 今‘従北帳簿’を取り出した理由は

http://japan.hani.co.kr/arti/international/15505.html
"朴正熙の時も反体制人士を弾圧・拷問" ニューヨークタイムズ‘内乱罪捜査’批判報道

本当はこの件でハンギョレの記事など引用したくないのだが、適度な日本語メディアがないのでやむを得ない。李石基や統合進歩党が国情院に狙われ易くなるよう仕向けたのは、他ならぬハンギョレ(含む韓国進歩派メディア達)による1年前の従北魔女狩り報道だったのだから。

この件については色々と言いたいことがたくさんあるので、また後日掘り下げて書きたいと思う。とりあえず言っておきたいのは、韓国国家情報院はこの直前まで大統領選挙への裏工作介入(もちろん朴槿恵を当選させる為)など大疑惑によって追い詰められ、省庁そのものが解体されかねない崖っぷち状態に瀕していた。そこへ突然統合進歩党の「極左議員」が国家転覆の陰謀を企んでいた、あいつらはアカだ、北の手先だ、という理由で公安捜査が行なわれる…。軍事独裁時代に山ほどあったこの手の出来事が、この2010年代になって復活しようとしているという事だ。有名な事例としては人革党事件や、金大中を内乱陰謀罪で逮捕して死刑寸前まで行った事件がある。いずれも時の政権が政敵を潰そうとしたり、国民の不満を逸らす為に仕組んだでっち上げの公安事件だった事が後に明らかになった。

















今回も追い詰められた国情院が同じ事をやってきたのは間違いない。それにしても「内乱陰謀嫌疑」というカビの生えた古臭い罪状をこの時代に引っ張り出してきたのは驚きである。最近朴槿恵によって公安検事や陸士の出身者(つまり旧独裁政権や民主化運動弾圧に連なる人脈)が何人も政府要職に抜擢されているのだが、中でも大統領秘書室長に抜擢された金淇春(김기춘 キム・ギチュン)という問題人物が今回の件の裏にいるともっぱらの説だ。この男は朴正煕が5.16クーデター後にさる民間企業から強奪(早い話カツアゲ)した正修奨学会の奨学金で学校に行き、その後法曹界に入って1972年には朴正煕の維新憲法草案を作成した一人にまでなった人間である。正修奨学会というのは朴正煕一族の不正蓄財隠匿財団とまで言われている所で、当然今は朴槿恵の金蔵でもある訳だ。そこの金で学校に行かせてもらい、維新憲法の作成にまで関わって、KCIAの大幹部にまでなった金淇春が朴正煕・朴槿恵一族の「股肱の臣」の一人である事は言うまでもない。いわば維新の亡霊とも言うべき人間が主導して、軍事政権時代のやり方を再現したのだ。本来であれば世界中から笑いものになる話である。今回の件はまさに人革党事件の再現であり、第2の金大中事件と言っても良い。それらの事件と同じく、いずれ国情院の嘘が満天下に晒される事だけは間違いないだろう。

ニューヨークタイムズも今回の件を独裁時代になぞらえて批判し始めたにも関わらず、日本では金大中の頃のような注目がない。日韓の共犯・癒着関係が戦後最高と言っても良いほど緊密になった、つまり前例がないほど日韓両政府が極めて親密に「仲良くしようぜ」している状況では無理もない事か。

繰り返す。2013年現在において、互いの憲法改悪策動、軍事同盟、軍拡化、アメリカへの軍事協力、原発推進、自国民主主義抑圧、公安情報共有などの面において大韓民国と日本国の関係は極めて良好、戦後最高の親密さである。
 

シリア侵略戦争推進・応援メディアのアジアプレスは今すぐ事業停止して解散せよ

野中章弘と石丸次郎が取り仕切るアジアプレスがまたやりやがった。アメリカによる軍事介入が今にも始まりそうなこの時期に、こんなタイトルの記事を自社ホームページのトップにデカデカと掲載している。

http://www.asiapress.org/apn/archives/2013/08/29105106.php
<シリア>「政府軍が化学兵器使用」と、地元目撃者は証言

一応記事に目を通してみると地元民の話として「この2年で10万人が命を失ったのに、これまでアメリカや国際社会は、シリア国内の人びとに何の助けもしなかった。とにかく戦闘が終結してほしい。空爆で戦闘が拡大するなら、市民が苦しむだけだ」という声を取り上げて、一応アメリカの空爆に懸念を示す(?)ようなスタンスをちょっとだけ見せている。だがこれは記事のタイトルからして「政府軍が化学兵器使用」であり、それをこの時期に自社サイトの一番目立つ所にデカデカと載せている所を見れば、アジアプレスが何を読者に一番強く印象付けたがっているかは一目瞭然だろう。


「政府軍が化学兵器使用」とトップにデカデカと掲載した2013.08.30のアジアプレスホームページのスクリーンショット


アメリカは「シリア政府が化学兵器を使った」事を介入の理由にしているのだから。何も知らない読者がこれを読めば「ああ、やっぱりシリア政府は化学兵器使ったっぽいな」という方に傾くのが自然だろう。この記事を書いた玉本英子とかいう、石丸次郎からも社内で目を掛けられている(らしい)記者はイラクなど中東の現地取材をして名を売っているらしいが、その記事内容がこれである。現地取材を売りにしながら、巧妙にアメリカの軍事介入に利する報道を行なっているのだ。つまりこの女(並びにその所属会社であるアジアプレス)の報道スタンスとは、例の山本美香(こいつも元アジアプレス出身で退社後も古巣とは緊密な関係を維持し、死んだ時はアジアプレスが全社挙げて追悼した)と一緒である。「現地取材」を売りにして「人々が戦火でこんなひどい暮らしをしている」という事を極めて感傷的に訴えておきながら、戦争を引き起こした一番悪い奴らについては口を濁すというパターン。「戦争が悪い」という抽象論に持ち込んで、米英仏などの帝国主義国家の具体的な犯罪行為については一切語らない。それどころかそれをこっそり巧妙に応援するような記事すら書く。今回の玉本の記事は典型的であるし、山本美香もバクダッドでサダム・フセインの銅像が引き倒された、例の米軍が地元民を金で雇って行なったヤラセ行事をまるで「イラク市民の自発的行動」であるかのように報道していたではないか。アジアプレスとその系列記者というのは一時が万時この調子であり、欧米帝国主義・新植民地主義を巧妙に応援し、奉仕するのが社是なのである。ただしあまり露骨にアメリカを応援し過ぎるとそこらの右翼と変わらなくなってしまうので、その際はイラク戦争をネタにしてアメリカをちょっとだけ批判(する振りを)し、「良識派」を偽装して差別化を図る。要するに「隠れ親米派」「隠れ侵略戦争翼賛派」であり、これは同社の北朝鮮報道のスタンスに限った話ではない。
こういう狡賢い手合いこそ、堂々と「アサド政権はクロ。アメリカの空爆断固支持!」を訴える単純タカ派連中以上に悪質だという事だ。

いずれにせよ、アメリカのシリア侵略を巧妙なやり口で応援しているアジアプレスに報道機関を名乗る資格はない。即刻事業停止して解散すべきである。さもなければ、「報道機関」の看板をとっとと外して「欧米帝国主義を応援し、日本の民族差別政策や軍拡化に奉仕する政治運動団体」と正直に名乗る事だ。その方がすっきりする。

今後もし玉本英子が現地取材中に死亡するような事があったら、またしても山本美香の時のように石丸や上杉隆(毎年8.15に靖国神社参拝)のような極右タカ派ジャーナリストどもが「英霊」扱いして褒め称える事になるのだろう。それまでさして有名でもなかったチンピラ記者が、アメリカの侵略を利する為だけに持ち上げられて「英霊」になる。アジアプレスの記者やそれに出入りする外部のライター達(辛淑玉やリ・ハナらも含む)というのは、欧米や日本の侵略戦争・軍拡化に命を捧げて奉仕する英霊予備軍の特攻隊(早い話が鉄砲玉)に他ならないのだ。
昔、旧日本軍を揶揄して「将校商売、下士官道楽、兵隊ばかりが国の為」と陰口をささやかれたものだが、これをアジアプレスに当てはめると、戦争を商売にしている「将校」が野中章弘、戦争を道楽にしている「下士官」が石丸次郎、それらにアゴで使われて国の為といきり立ってる「兵隊」が玉本英子や山本美香、辛淑玉、リ・ハナどもだという事だ。山本らがゼロ戦に乗り込んで特攻死している時に、野中や石丸は文楽見物しながら「あいつらもうちょっと頑張って敵艦隊に突っ込め」などと言って笑っているのである。「はだしのゲン」にもこういうエピソードがありましたよねえ。
玉本よ、山本美香が靖国で待ってるぜ(笑)。

そう言えば今気付いたけど、上記でアジアプレスが欧米の侵略戦争を応援するのに利用している「特攻隊員」の例として列挙した連中は女ばっかりだ。野中章弘や石丸次郎は女性を使い捨ての鉄砲玉に仕立て上げるのがお好きなんですね。それにしても、日頃「女性の人権」がどうのこうの偉そうに言ってるくせに、いざとなると野中や石丸みたいな脂ぎって下品なタカ派オヤジの兵隊に喜んで成り下がる辛淑玉って一体…。辛淑玉って櫻井よし子と気が合いそうな気がする。似た者同士(いい歳ぶっこいて強烈なファザコンで、タカ派オヤジフェチなとこが)。
 

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