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阿Q皇国と516共和国

https://twitter.com/BeneVerba/status/412746352938852352
日本は阿Qの国だ。どんな悪法や悪政がまかりとおっても、精神的に勝利する人々が多い。
2013年12月16日 - 16:49

その通りだと思う。最近の脱原発運動や護憲派の堕落、特定秘密保護法に対する動きを見てもそうとしか感じられない。
「日の丸や右翼を認めて、誰でも運動に参加し易く…」「小泉が原発ゼロを言ってくれたのは心強い味方…」「立憲主義が…」「張成沢を処刑した北朝鮮は野蛮な国…」
日本の悲惨で無残な現実の中でこういう事を言うのがまさに「精神的勝利法」以外の何者でもない事にいい加減気付けよと思う…が、まあ無理だろうね。
今の日本は「阿Q皇国」とでも言うべきだろう。

一方、韓国では以下のような漫画単行本が出た。


「516共和国」朴淳賛(박순찬 パッ・スンチャン)著 viaブック刊

京郷新聞で連載している4コマ漫画の書籍化である。今の韓国を指して「516共和国」とは実に言い得て妙であろう。516とはもちろん朴正煕が1961年5月16日に起こした軍事クーデターの事であり、その後朴正煕が打ち立てた韓国の「国是」すなわち反共反北、親米親日、開発独裁、軍事独裁、民主主義抑圧、財閥中心経済などが民主化されたと言われる21世紀の今になっても根強く社会に生き続けている。今の韓国は依然として「516共和国」だという事だ。この本の表紙は古代エジプトの壁画風に今の韓国を描いているが、良く見ると非常に味わい深い。著者・朴淳賛の漫画については首肯出来るネタと出来ないネタがかなり分かれるのだが、本書(及びこれの前著である「私は99%だ」)の表紙は傑作と言えるだろう。
 

「私が憂慮しているのは、朴槿恵大統領がアメリカの斡旋を受け入れて、極右化している日本と第2の韓日協定を結びやしないかという事だ。この話を誰もしていないが、相当に現実性のある話だ」

最近ある討論会で徐勝氏が言った言葉だが、それこそ「日韓2013年体制」の進みつつある所だ。「日韓対立」なんて全くの嘘である。アメリカが日本の戦前賛美を牽制するのは一つは戦後のアメリカ中心世界秩序に反するという事と、もう一つは「手駒」である日本と韓国と言う二つの属国をうまく操って利用する為の口実だという点に注意する必要がある。植民地支配や侵略戦争の反省や歴史清算の実現とはかけ離れたものであり、飽くまでアメリカの国益に利する軍事戦略上の策として言っているに過ぎない。

来年は「阿Q皇国」と「516共和国」がさらに「仲良く共犯・癒着しようぜ」の年になるだろう。

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日本右翼の理想郷は飽くまでも大日本帝国

張成沢粛清の件はもうとっくに終わった話なので繰り返し述べたくないのだが、それでもこの件で見当違いな事を言っている馬鹿な連中がまだいるので、その事は指摘しておきたい。

前回述べたように特定秘密保護法反対の時はもちろんそうだったし、その他色々な局面でも「日本を北朝鮮みたいにするな」みたいな言い方をする者が日本では少なくない。直近の例では、やたらと自分とこのアクセス数ばかり気にしてはそれを自慢したがる以下の政治ブログがそうだろう。ここは前の核実験の時も見当違いな馬鹿発言をしていたし、南で朴槿恵が大統領に当選した時も韓国ニューライトについて「ニューライトは共産党を容認している」などと全然間違った事を言っていて、本当にまたかよいい加減にしろと思う。このブログ管理者は日本の政治についてはまともな発言が多いものの、朝鮮半島の歴史や情勢については無知の極みである。このブログ管理者の朝鮮半島情勢に対する無知蒙昧ぶりにはいい加減うんざりするのだが、知らないならせめて黙ってろと思う。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131214
2013-12-14 北朝鮮、張成沢氏の死刑執行 「国家転覆を画策」(朝日)

ここでこのブログ管理人は

このような「恐怖政治」を行う北朝鮮の政治体制はもとより論外であるが、この件で私が思い出したのは、昨今とみに「反中」よりも「反韓」を好む傾向の強い日本の右翼たちのことだ。『週刊文春』は、安倍晋三は中国と韓国のどちらと先に首脳会談を行うべきかというアンケートに、大多数の読者が「中国」と答えたと書いている。実際、「もし朝鮮戦争がもう一度起これば、俺は北朝鮮を応援する」と言い放つネトウヨは少なくない。
「報道の自由」のない北朝鮮とは、ある意味「特定秘密保護法」を強行採決で成立させた安倍晋三や、その安倍を熱烈に支持するネトウヨたちにとっての「理想郷」と言っても過言ではない。
実際、安倍晋三が回帰を目指す戦前の日本においても、権力による残虐かつ理不尽な殺人は、日常茶飯事として行われていたのである。

などと言っている。要するに「権力による残虐かつ理不尽な殺人は、日常茶飯事として行われていた」戦前の日本は今の北朝鮮と同じであり、だから北朝鮮こそネット右翼の理想郷だと主張している訳だ。「日本を北朝鮮みたいにするな・右翼の理想こそ北朝鮮・戦前の日本は北朝鮮と同じ論」の模範的典型例と言って良いだろう。しかもネット右翼は「もし朝鮮戦争がもう一度起これば、俺は北朝鮮を応援する」などという真偽不明の例まで出して。誰だよ、そんな事言ってる「ネット右翼」とやらは。

朝鮮民主主義人民共和国の国内政治体制がいかに厳しい独裁体制であろうとも、他民族の国家を軍事侵略した事は一度もない(朝鮮戦争は飽くまで同民族の内戦である)。それどころかベトナム戦争の例などを見ても分かる通り、むしろ欧米先進国の帝国主義戦争・植民地侵略に抵抗してきた。翻って日本はどうなのか。大日本帝国時代は言うまでもなく、戦後民主主義体制に変わってからも朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争などアメリカの帝国主義侵略戦争を手助けしつつ、それに便乗して自国軍(自衛隊)の海外派兵を実現(すなわち事実上の大日本帝国復活)させてきたではないか。その挙げ句が今回の特定秘密保護法である。
侵略戦争をした事がない朝鮮と、帝国時代から侵略と海外派兵を一貫して続けて来た日本が同じであるはずがない。「侵略戦争をした事がない国・帝国主義侵略に反対してきた国」がネット右翼の理想郷だって? kojitaken氏の論理によれば日本の右翼は何という平和主義者でありましょうか! 
北朝鮮は日本に対して植民地支配の賠償と謝罪を求めてるんだぜ。そんな国がネット右翼の理想郷? kojitaken氏の論理によれば、日本の右翼は植民地支配の賠償と謝罪に賛成しているという事にもなるではないか。そんなん初めて聞いたわ(笑)!

このブログ管理人kojitaken氏の言う「ネット右翼の理想郷は北朝鮮」という主張に何の根拠もない事は明らかだろう。要するに、今の日本で最も憎悪と嫌悪の対象として虚偽宣伝・扇動されてきた北朝鮮の虚像を利用して、自分の嫌いな安倍政権批判に利用しているに過ぎない。朝鮮人・韓国人・南北朝鮮に対する差別感情がなければこういう事は出来ないだろう。
また、安倍政権のタカ派ぶりや秘密保護法に代表される軍拡化・民主主義抑圧政策を批判・揶揄するなら「大日本帝国への回帰だ」と言えば済む話であり、わざわざ北朝鮮を持ち出す必要は全くない。これは大日本帝国の過去の悪行に対してその人間が真摯に向き合っておらず、その者が日本人であればそれに対して反省もしていないという心理の表出であろう。だから北朝鮮を引き合いに出す。大日本帝国をストレートに批判するのがそんなに恐いのかい? 色々な意味で日本の左派の駄目な部分が凝縮した記事であった。

張成沢事件で問題なのは、死刑にしたのはやり過ぎだという点だけだ。その点については責められるべきだが、それでも今回の張成沢の件は飽くまで一政府高官に対する処置であり、朝鮮の高位層の間における「権力闘争」いわば「お家騒動」といった性質のものである。それを理由に外国からあれこれ言われる筋合いはない。今回の件は、権力闘争とは関係のない一般の民衆が残酷に死刑にされた訳ではないのだから。
ちなみに張成沢の罪状は様々な不正や横領という事だが、日本では同じような事をやっといて首都の知事を図々しく続けてる奴がいますよねえ。この首都の知事を死刑にしろとまでは言わないが、せめてそのクビを取ってから北朝鮮がどうのこうの言うべきだろう。
ああ、さらに言えば、国連はじめとする国際機関からさんざん死刑やめろと言われながらも馬耳東風、張成沢処刑の前日に2人も死刑を強行したどこぞの自称「民主主義国家」もありましたねえ。仮にも「民主主義国家」のくせにそういう事やってる国の方がよっぽど残忍で酷くねえのかという話だろう。その「民主主義国家」の閣僚にはこんな事言ってる奴もいたなあ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131213-OYT1T00478.htm
稲田行革相は、「(日本と)あまりに違い過ぎてあぜんとすると同時に、そういう国であることを常に認識して付き合わなければならない」と述べた。

この前日に2人も死刑やった連中がよく言うわ。日本の死刑は良い死刑、北朝鮮の死刑は悪い死刑ですか。この発言に限ってだけ言えば、稲田とkojitaken氏は全く違いがありませんね。稲田と同レベルの事を言っちゃって恥ずかしくないかい(笑)? 

このブログ管理者kojitaken氏は日本の右翼は「「反中」よりも「反韓」を好む傾向の強い」と言っているが、これまた素っ頓狂な戯言もいいとこだ。韓国は日本の同盟国、朝鮮・中国は「日本がこれから戦争したい国リスト」だという事だ。最近頻繁に朝鮮や中国を想定した韓米日合同軍事訓練が行なわれている事を、この人がひたすらスルーし続けているのは何か理由があるのか。張成沢事件という向こうの内政・権力闘争という「家庭の事情」に過ぎない話を悪用してまで朝鮮のネガティブキャンペーンを行なっているのが今の日本であり、それに無批判に乗っかっているこの人の本心こそ問題だ。繰り返すが、この人は結局のところ大日本帝国の悪事に真摯に向き合いたくないが為に、北朝鮮を利用しているだけなのだろう。
張成沢事件について日本からあれこれ言われるのは、全く以って余計なお世話である。日本だって小泉純一郎が総理の時には、自分に反対する「抵抗勢力」を情け容赦なく粛清してその政治生命すら絶った事もあったが、それに対して朝鮮側が「日本はひどい国だ」とか「あまりに違い過ぎてあぜんとすると同時に、そういう国であることを常に認識して付き合わなければならない」なんて一度でも言った事があるのか。

日本の右翼は「もし朝鮮戦争がもう一度起これば、俺は北朝鮮を応援する」だって? 馬鹿を言うな。日本の右翼は朝鮮半島の北も南も見下している。もしまた朝鮮戦争が起こったら、日本の右翼はそれを利用して北も南もまた支配下・勢力圏に置こうとするだろう。「大東亜共栄圏・八紘一宇は正しかった」「あの戦争はアジア解放の為の聖戦だった」というのが日本右翼の歴史観であり、すなわち「朝鮮半島(のみならず他のアジア諸国含めて)は日本の版図であるべきだ」というのが今でも変わらざる日本右翼の「理想図・理想郷・世界観」なのである。それは安倍晋三らも根底では違わない。
正確には「左右問わず日本人の多くは朝鮮半島全体を見下している」のだ。日本右翼(ネット右翼か街宣右翼か関係なく)の理想郷は飽くまで大日本帝国である。他国を手当たり次第に侵略しては大虐殺や財産の強奪を行なった大日本帝国と、侵略戦争など行なったこともない朝鮮民主主義人民共和国は何から何まで違う。そんな朝鮮が日本右翼の理想郷だというのは極めて悪質なデマであり、在日朝鮮人や朝鮮人民に対する甚だしい侮辱でもある。さらに言えば、そんな事を言うのはむしろ日本の軍拡化と国内民主主義圧殺を手助けする効果しかない。日本はずっと(とりわけ小泉訪朝以後)「何をするか分からない独裁国家・北朝鮮の脅威」を口実に軍拡化をエスカレートさせてきた。それに乗っかって同じ事を言っておいて、反戦平和だの特定秘密保護法反対だのへったくれもありはしない。

繰り返す。
「北朝鮮脅威論」や北朝鮮ネガティブキャンペーンに同乗すればするほど、日本の軍拡化や民主主義圧殺への手助けになる。

前にも言っただろう。そんな事だから特定秘密保護法一つ阻止出来ないんだって。

張成沢失脚と特定秘密保護法

張成沢の失脚については朝鮮民主主義人民共和国の当局発表がなされた事で、それが事実である事が確認された。これの詳しい分析については統一ニュースの鄭昌鉉氏の記事が詳しいので、そちらをお読みいただきたいと思う。今回もつるを備忘録が該当記事を日本語訳してくれているのが実にありがたい。多くの日本の読者に貴重な記事が読めるようにしてくれているこのブログには頭が下がる。以下、日本語訳でも韓国語原文でもお好きな方で一読をお勧めしたい。
・日本語訳
張成沢の失脚説は不正不敗の根絶と中央党の世代交代へのシグナル
鄭昌鉉の金正恩時代の北朝鮮を読み解く(32)
張成沢粛清をどう見るか(上) 
【鄭昌鉉の金正恩時代の北朝鮮を読み解く】(33)
張成沢粛清をどう見るか(下)

・韓国語原文
장성택 실각설, 부정부패 척결과 중앙당의 세대교체 본격화될 듯
<연재> 정창현의 ‘김정은시대 북한읽기’ (32)
장성택 숙청, 어떻게 볼 것인가?
<연재> 정창현의 ‘김정은시대 북한읽기’ (33)

「(33)張成沢粛清をどう見るか」は原文記事では1回の記事だが、日本語訳では上下に分けて掲載されているので注意。


今回の粛清劇が朝鮮国内と周辺国との外交にとって持つ意味は上記記事の通りだ。ではこの「張成沢失脚」は日本とその住人にとってはどのような意味を持っているのだろう。
まず広く知られているように、張成沢という人物は先代最高指導者(金正日)の義弟であり、当代最高指導者(金正恩)にとっては叔父という、向こうでは最高の姻戚関係を持った大物であるという事だ。かつて張成沢が南を訪問して様々な企業や工場を視察に行った際、やはり北の最高位高官達が何人も同行したのだが、彼らでさえ張成沢のいる前では煙草一本吸う事が出来なかったという。それだけの大変な権勢を誇っていた。にも関わらず、様々な不正行為のかどで失脚・粛清されたのである。今の朝鮮では様々な経済改革が行なわれている最中であり、当然それに伴う経済的不正行為なども少なからず発生している事だろう。張成沢のような最高指導者の家系に連なる大物ですら、そうした不正があれば見逃さないという「見せしめ」の効果は絶大だ。これによって(少なくとも表向きは)自国の社会的・経済的公正さを示したと言える。海外企業が朝鮮に投資する際、様々な経済的法整備や取引運営の不備や不公正さがよく問題視されてきたが、今回の件はそれを意識した部分も大きい。

翻って日本ではどうか? 仮に天皇や安倍晋三や石破茂の近親者が何か重大な不正を仕出かしたとして、それを逮捕して厳罰に処す事が出来るだろうか? 答は言うまでもあるまい。それどころか日本では特定秘密保護法などというとんでもない法律が成立し、これによって権力者の不正腐敗が日の目を見たり、それが罰せられる事はますます難しくなるだろう。この悪法の成立によって(少なくとも表向きは存在した)自国の民主主義や報道表現の自由、社会的・経済的公正さなどの仮面は完全に打ち捨てられたも同然ではないか。
張成沢という最高位の大物を処罰・粛清してまでも、綱紀粛正を進める朝鮮民主主義人民共和国。
特定秘密保護法というトンデモ法を制定してまでも、権力の悪事隠蔽を進める日本国。
果たしてどちらがまともなのか。

この間、特定秘密保護法の反対運動など見ていても「この法が通ったら、日本は北朝鮮みたいになる」と騒ぎ立てる者はそれこそ腐るほどいたが、「日本は北朝鮮を見習え。そして安倍や猪瀬を公職から引き摺り下ろしてブタ箱へぶち込め」と主張する者は見た事がない。
特定秘密法が通ったら日本が北朝鮮みたいになる? 何を言っているのか。「日本が北朝鮮みたいになる」のを一番嫌がっているのは、他ならぬ自公政権の方だ。

だって北朝鮮のように張成沢のような大物すら不正のかどで厳しく粛清されるような世の中になったら、一番困るのは安倍や石破らの方じゃないですか! 今をときめく(笑)猪瀬直樹なんて北朝鮮の地方自治体首長だったら、はっきり言って首がいくつあっても足りません!

こうした日本の為政者・特権階級者達が果たして「日本が北朝鮮みたいになる」のを望むだろうか。
「張成沢失脚後の朝鮮」と「特定秘密保護法成立後の日本」ほどかけ離れた体制の国はない。

はっきり言って、特定秘密保護法案を反対するのに「日本を北朝鮮みたいにするな」と言った時点で負けは確定していた。この法案に賛成していた政治家は誰一人としてそんな事は考えていなかったのだから。皮肉な事に、これに賛成する政治家で法案の狙いを最も正確に述べていたのは石原慎太郎だったではないか。「この法律でモサドのような組織を作れ」と。モサドは人殺しでも拷問でも何でもありの、それこそ最悪の国営テロ組織であり、それを持つイスラエルという国が周辺アラブ諸国を侵略しまくってきた、どれだけ恐ろしい秘密主義で徹底した国である事か! 大日本帝国そっくり! 「日本を北朝鮮みたいにするな」と見当違いに騒いでこの法案に反対してきた連中は、慎太郎にすら及ばなかったのである。負けて当然だ。
日の丸を掲げた脱原発デモが政府や電力会社にとって何のダメージにもならないように、「日本を北朝鮮みたいにするな」と主張する特定秘密保護法案反対運動など、国家権力にとっては何の痛痒も感じない。それどころか自分らへの応援エールにすら聞こえただろう。
「だって俺、張成沢のような高官すら不正摘発で失脚しかねない国なんてやだもん。日本をそんな北朝鮮みたいな「不正に厳しい国」にするつもりなんて全然ないもん。そもそも特定秘密保護法案ってそういう法律じゃないから」
というのが安倍や石破や猪瀬らの本音ではないか。反対する側の多くもロクでもない勘違いをしており、それをまた小熊英二五野井郁夫のような新手の御用学者が助長させるのだから始末におえないし、反対運動が実を結ぶはずもない。こうした形で社会運動へ実際に入り込み、トロイの木馬や獅子身中の虫の役割を果たす所もまた、小熊や五野井の御用学者としてのもう一つの「新しさ」だと思う。

繰り返すが、「張成沢失脚後の朝鮮」と「特定秘密保護法成立後の日本」ほどかけ離れた体制の国はない。「日本が北朝鮮みたいになる」「日本を北朝鮮みたいにするな」などという歪んだ愚かな優越感に浸った見当違いのスローガンは反権力・反政府運動の牙を抜き、権力の不正腐敗を助長させる効果しかもたらさない。日本の民衆がこういう水準でいる限り、今後とも特定秘密保護法と同等かそれ以上の悪法の成立を相次いで許すしかなく、「自民党千年王国」はますます安泰だろう。

何やら妙な北朝鮮関連ニュースが色々と出回ってますが

国情院とアジアプレス(デイリーNK、コリア国際研究所などでも可) 
見て来たような 
嘘をつき

という事でよろしゅうござんしょう。
少なくとも、もう少し情勢と情報を吟味してから大きく取り上げても良いと思います。

以上(笑)

 

辛淑玉の本性~国旗国歌法を作った日本人とマブダチな韓国人の発言

辛淑玉については今まで何度も批判してきた通りだが、依然としてこの女にある種の幻想を抱いている者が少なくないようなので繰り返し述べておきたい。
ツイッターを見ていると、事もあろうに辛と金明秀の対談するイベントがあったそうだ。日本人に媚びまくり、総連や北朝鮮への攻撃に精を出し、在日同胞の日本への同化を先頭切って促進している両人の対談と聞いただけで胸糞が悪くなる。
そこで辛淑玉は質疑応答で以下のように答えたという。

https://twitter.com/ZAZAdesu/status/404514844243533824
大阪から人権を!:金明秀さんと辛淑玉さんのトークセッションを終えて、グループZAZAの一員がお二方に質問、同化主義が強くなっている大阪の教育に危機感をもって闘っている。闘いにヒントを!さぁ、お二方はどう答えてくれるのだろう。(続く)
2013年11月23日 - 23:40

https://twitter.com/ZAZAdesu/status/404519318106288128
(承前)辛さん、私はどの国の歌も歌いません。どの国の旗も振りません。歌は分断する装置です。みんなに知らせることが大事です。ただ、私は日の丸君が代か好きな人もそれはその人として認めます。金さん、排除が進む社会でどのような抵抗ができるのか難しいですが、できることから。共通の物語を。
2013年11月23日 - 23:58

石丸次郎のような最悪の民族差別主義者・デマゴーグにして日本の反北朝鮮勢力の筆頭格とベタベタな関係を続けている辛淑玉のような女には、何とも相応しい答弁だろう。 「私は日の丸君が代か好きな人もそれはその人として認めます」だってさ。石丸次郎・鈴木邦男・川人博・佐高信・野中広務など、辛と仲の良い日本人達はこれを聞いて涙が出るほど感激しちゃうのではないか。特に野中は国旗国歌法を自ら制定・推進した人間であり、共著を出すほど親しい辛淑玉がこういう事を言ってくれるというのは、自分へのありがたい「援護射撃」であろう。野中も国旗国歌法の制定で多少後ろめたい(?)所があるので、韓国人からこのような正当化の「お墨付き」をもらえるのは何よりもうれしいはずだ。つまり…

国旗国歌法を作った日本人と、日の丸・君が代が好きな人を認める韓国人は大の仲良し、刎頚の友、マブダチなのです! 辛と野中の関係こそまさに「韓国の独裁政権と日本政府は共犯関係」を個人レベルで体現している典型例なのです! 両人は「日韓未来志向」「仲良くしようぜ」とはいかにあるべきかを、日韓の国民に身を以って例示してくれているではありませんか! 

…冗談はともかく、ネット右翼達がこの女を「反日」だとして攻撃する理由が分からない。日の丸と君が代を認めている、これほど日本の体制に忠実な「模範的親日派韓国人」を攻撃する右翼はよほどの単純馬鹿なのだろう。(逆に言えば、辛を攻撃するどころか親しい関係を結んでいる右翼はよほど狡猾で注意が必要という事だ。その代表格が例の猪瀬と徳洲会の金銭授受問題絡みで名の挙がった一水会と木村三浩・鈴木邦男など…)
で、このツイッターを書いた者も相当なノータリンらしく、辛淑玉の答弁に次のような感想を書いている。

https://twitter.com/ZAZAdesu/status/404536585963573248
@JohnnyHikitez 実は、初めて辛淑玉さんの話を聞きましたが、すっかりファンになりました。あれだけはっきりものを言う人でありながら、そういう人にありがちな傲慢なところがなく、それどころか、人としての優しさを感じました。年下ながら頼り甲斐のあるすごオン二でした!
2013年11月24日 - 1:06

「オンニ(朝鮮語で一般的に女性からの「姉さん」という呼称)」という朝鮮語で呼んでいる事からこのツイッター発言者もおそらく在日ではないかと思われるが、それにしても色々な意味でひどいもんだと思う。こういう支持者がいる限り辛のシノギは安泰であろうし、同胞の同化にも歯止めが掛からないのではないか。

今回の辛淑玉の発言には以下のような問題がある。

まず在日朝鮮人にとって「日の丸君が代が好きな」日本人なんて、弾圧者・抑圧者にも等しいという事だ。一方で同じ朝鮮・韓国人の中にも「日の丸君が代が好きな」者もいるだろうが、このような連中は悪質な日本人の手先になって同胞の分断と同化を促進する裏切り者でしかない。振り込め詐欺まがい商法をやってる誰かさん(笑)のように。いずれにせよ、こうした「日の丸君が代が好きな」連中というのは、在日の民族的権利や人権とは全く相容れない存在であり、断じて「認め」てはいけない存在なのだ。それを辛は「認めます」という。辛の発言は、3.11以降の日本で脱原発運動をはじめとする市民運動や社会運動の現場に日の丸や右翼が大手を振って闊歩するようになったのと見事に通低する。前にも述べたが、辛淑玉は例の原子力資料情報室のビデオに司会で出て「福島の人間は(避難せずに)現地で普通に暮らせ」という伴英幸の発言を広めるのに手を貸した。辛は腐敗堕落した今の日本の市民運動に深く関与し、それを在日の立場から正当化するポジションにいるのである(それを真似て李信恵のような妹分が後釜を狙うと言うか、自分の売り出し手段として同じ事をしようとする。代を継いだ親日精神の継承…)。

そもそも「私はどの国の歌も歌いません。どの国の旗も振りません。歌は分断する装置です」と言っておきながら、その直後に「私は日の丸君が代か好きな人もそれはその人として認めます」と全く矛盾する事を平気で言っているのだから呆れ果てる。この発言が持つ意味は極めて重大だ。要するに日の丸・君が代だけは「分断する装置」の例外だと言っているに等しい。世の中に数多ある国旗と国歌、アメリカ合衆国の国旗・国歌もあれば、南北朝鮮の国旗・国歌、中国でもロシアでもイギリスでも国の数だけ国旗・国歌がある。こうしたあらゆる国の国旗・国歌を分け隔てなく「好きな人もそれはその人として認めます」というのであればまだ理解が出来なくもない。ところが辛淑玉は敢えて「日の丸君が代」とはっきり言っているのだから。辛の発言は「日の丸君が代は「分断する装置としての国旗国歌」の例外」としか思えない内容である。在日としてあらゆる国旗も振らず国歌も歌わないと言うならば、日の丸と君が代は他のいかなる国旗・国歌よりもまず第1に拒絶しなければならないし、それを好む者を認めてもいけない。なのにそれを認めるというのは、間接的に日の丸・君が代を褒めているのである。少なくとも他の国の国旗・国歌よりも優位に認識しているという事だ。
辛淑玉の過去の言動を見ても分かるように、この女は朝鮮民主主義人民共和国を個人的に激しく怨んで憎悪しており、それでアジアプレスやRENKはじめとする日本の反北朝鮮勢力と深い関係を結んでいる。この女がどのような国の国旗・国歌よりも日の丸・君が代を上と意識して今回のような事を言ったのか、賢明な読者には説明するまでもないだろう。
己の一番嫌いな「祖国」を貶める為なら、朝鮮侵略・アジア侵略の象徴である日の丸・君が代すら公然と認める女、辛淑玉。この女が「在日の代弁者」扱いされて、ある種の日本人に重宝されている。辛淑玉さえ起用しとけば、自分ら日本人の醜い差別精神や社会体制をごまかす「免罪符」に出来る上に、在日への同化を促す事も出来るのだから、まさに一石二鳥ではないか。

最後に、繰り返しになるが重要な事なので、過去に辛淑玉が筆者の前ではっきりと言った事を今一度ここに記しておく。
3年ほど前の事で、朝鮮学校への無償化排除をテーマにしたある学習会で辛淑玉と話す機会があった時の事だが、弁護士の川人博が無償化除外問題で日弁連会長に噛み付いた要望書をどう思うのかと、筆者は辛に尋ねた。

http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-March/003491.html
[CML 003551] 朝鮮高校授業料問題に関する日弁連会長声明に、川人博弁護士が撤回要請

この要望書では参考資料として辛淑玉本人の本も使われており、少なくとも無償化を支持する立場ならこういう形で自著が悪用される事に腹が立たないのか、川人に抗議なりすべきではないのかという事を筆者は辛に尋ねたと思う。ところがこれに対する辛淑玉の態度は非常に煮え切らない歯切れの悪いもので「川人さんは今まで色々な人権活動をしてきた結果としてああなったのだから」とか何とか言って、お茶を濁しながらも川人の態度を擁護する始末で、抗議する姿勢は皆無だった。さらに、同じく川人の要望書で参考資料にされている金賛汀の朝鮮総連攻撃本については「金賛汀は立派な仕事をした」と力を込めて絶賛する有様だ。金賛汀の本が今やどれだけ日本の右翼に都合の良いネタ本として重宝され、同胞への差別や攻撃に悪用されているかは言うまでもないだろう。今の日本で吹き荒れている在日への差別と抑圧を完全無視して「共生の時代」を説き、北朝鮮と総連を猛攻撃する金賛汀ほど日本の体制に都合の良いものはない。それを辛淑玉は大絶賛した。
そして筆者と言い争いになった挙げ句ついに逆ギレしたのか、辛淑玉は筆者に対して以下のように言い放ったのである。この発言は辛淑玉が隠しておかねばならない己の本音を、逆ギレのあまりついうっかりゲロってしまったものであろう。

「私には民族とか同胞とかいう概念はありません!」

間違いなく辛淑玉は筆者の目の前ではっきりとこう言った。これは決定的だろう。これが辛淑玉の紛う事なき本性である。この女の頭に民族や同胞の事などカケラもありはしない。普段週刊金曜日などの左派・リベラル媒体で「在日の人権」をしたり顔で口にするが、それは全て本心にあらざる営業トークに過ぎず、この女の本性は日本人に媚びて自分個人の利益や邪な政治的目標(反北朝鮮・反総連・在日の日本への同化推進など)を達成する事しか知らないのである。

辛淑玉曰く
「私には民族とか同胞とかいう概念はありません!」

この発言は今後辛淑玉という女を語る際には、真っ先に考えねばならない事柄であろう。あの女の講演を聞いたりその言動を考える時には、上記発言を思い浮かべてその整合性を問う事を決して忘れないでいただきたい。

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