忍者ブログ

Home > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大韓民国終了のお知らせ その1 統合進歩党強制解散篇

今日10時に韓国憲法裁判所で統合進歩党に対する解散請求審判宣告が開かれ、同党に対する違憲・解散宣告が出された。9人の裁判官のうち8人賛成1人反対という結果である。
予想された最悪の結果が出た訳で、本日12月19日を「12.19韓国民主主義終了の日」としたい。本日を以って統合進歩党は強制解散、同党が綱領に掲げていた国家保安法撤廃、駐韓米軍撤収、進歩的民主主義、労働者の権利、平和統一といった理念は全て大韓民国においては事実上「違憲」として完全否定され、そうした主張を掲げる政党を作る事も出来なくなった。長年韓国の民衆が闘って勝ち取ってきた(はずの)「民主主義」とやらも名実共に死亡・消滅した事が全世界に宣言された訳である。

本来韓国の憲法裁判所とは長年の民主化闘争の果てにようやく作られたものであり、いわば「韓国民主主義」の象徴のはずだった。かつて李承晩も朴正熙も憲法裁判所(または憲法委員会)を廃止させたり、あるいは機能停止させて有名無実の存在にずっとさせてきたのだから。それが全斗煥政権下の1987年6月抗争の成果として、ようやく独自の機能を持った機関として存在出来るようになった。しかしながらどうした事か、その民主化闘争の成果として出来たはずの憲法裁判所が、最も民主主義と民衆と労働者の権利擁護と平和的南北統一を主張する政党を「違憲」として解散させる尖兵となったのである。これは韓国の「民主主義」の実態が本当はその程度の代物でしかなかった事を如実に表わしているだろう。日本で憲法9条が維持されたまま軍隊を海外派兵したり、武器輸出3原則を撤廃してこれからバンバン「死の商人稼業」で儲けようとしている姿に何とそっくりなのかと思う。

大韓民国:長年の民主化闘争で築き上げられた「民主主義国家」「憲法裁判所」だけど、それが最も民主主義と労働者の権利と平和統一を主張する政党を潰す。
日本国:長年の戦争に対する反省で制定された(?)「平和国家」「憲法9条」だけど、それがアジアで最も危険な軍隊海外派兵や武器輸出を堂々と行う(またはその免罪符というか正当化になっている)。

韓国民主主義 1987-2014 「享年」27歳。晩年は「新自由主義」と「従北狩り」でほとんど機能停止の植物状態だったが、ついに命そのものもここに来て途絶えた。短かい「人生」だったね。
日本平和憲法 1947-1950 「享年」3歳。「死亡年度」については諸説あり。ここでは警察予備隊が創設された年を採用させていただいた。生まれてわずか3歳で「軍隊を持たない」という最大の生命線が断たれるという、韓国の民主主義よりもはるかに短い非業の死であった。

「民主主義」と「平和憲法」、韓国と日本が自国を「民主国家だ」「平和国家だ」と主張する最大の根拠はとうに崩れ、それどころか民主主義と平和の抑圧・破壊行為をごまかす為の単なるおためごかしと堕している。しかしながら日本と韓国の多くの人々はそうした現実を一切見ていない。それどころか今回の統合進歩党解散命令とほぼ同時期に、日韓両国の「民主市民」が右も左もなく結託してそれをごまかす「現代版内鮮一体国民総動員運動」に乗り出す姿を目撃する事になった。あまりにも同じ時期にロクでもない事が連続して重なり、偶然にしては出来過ぎという感がしなくもないが、今の韓国民主主義と日本平和憲法の死という現象を考えるにあたってこの問題はどうしてもセットで考えざるを得ないものと思う。

(その2 憲法9条にノーベル賞運動篇に続く)

 

PR

韓国の「民主主義」とやらが名実共に消滅する日

韓国で統合進歩党の政党解散審判が12月19日に下される事になった。予想よりもはるかに早い宣告になったが、これはそれだけ解散命令が下される可能性が高い、すなわちヤバイ状況という事を意味していると思う。今回の審判は「政党活動の自由」を根本的に揺るがしかねないものであり、まともに審理しようと思ったら少なくとも数年はかかって然るべき性質のものだからだ。日本でも裁判官がロクに審議も公判もせず数日で「本件を棄却する」で終わらせる酷い裁判(特に権力や大資本を訴える裁判に多い)がたくさんあるが、統合進歩党の解散審判もそれに非常に近い。この審判で提出された資料はとてつもない量(約167000頁)なのだが、憲法裁判官達がそれにちゃんと目を通したかどうかも疑わしく、問答無用の解散命令を下す腹づもりではないのか。
韓国法務部がこの政党解散審判を請求したのは2013年11月5日であり、その時多くの法曹人はこの審判が長引くだろうと予想し、朴槿恵政権の任期中には終わらないのではないかという予想もあったほどだ。だが、それは政権がある程度まともだったり常識的な場合の話であって、今の朴槿恵政権にそんな常識的な展開を期待する方が間違っていたのだろう。親父の維新独裁時代とほとんど変わらない。
憲法裁判官は全部で9人おり、そのうち6人賛成すれば解散決定となる。この9人のうち与党や大統領に指名された者が実に5人、つまりこれらは解散賛成票を投じる事が100%確実な連中であり、残り4人(野党や与野合意、最高裁判長からの指名者)から1人でも解散賛成すればおしまいだ。そしてそうなる可能性が極めて高い。

仮に統合進歩党に解散命令が下った場合はどうなるのか。まず、命令が下されたその時から解散命令の効力が発生する。その瞬間に進歩党という政党は即座に「違憲政党」として消滅する事になるのだ。そして党の財産は全て国庫に没収、今後同じ名称の党を作る事が出来ないのはもちろん、類似した党を作る事も出来ない。つまり党の綱領や政策そのものが違憲となる訳だ。これは実に重大な意味を持っている。統合進歩党は国家保安法撤廃と駐韓米軍撤退を綱領に掲げている党であり、それらも全て「違憲」という事になるのだから。今後韓国で国家保安法と駐韓米軍に反対する事自体が「憲法違反」という、恐ろしくも実に馬鹿げた事態になるのである。大韓民国という国の国家体制が根本的に転換するか憲法が改正されない限りは、それがずっとだ。これがどれだけとんでもない事か、韓国でも日本でも気付いてない連中があまりに多い。
とりわけ「韓国と日本はアジアでただ二つの人権・民主主義先進国」とばかりにキモ過ぎる自画自賛をしてた変態的ナルシー集団「日韓知識人共同声明」の連中は今回の件をどう思っているのか。そもそも「知識人共同声明」系の連中は今回の件でほとんど何もしてないではないか。もちろんこの声明署名者の中には朝中東の保守三大紙はもちろん、2012年以降統合進歩党に対する「従北狩りキャンペーン」に狂奔したハンギョレ・京郷新聞・オーマイニュース・プレシアン(いわゆる「ハン京オプ」)といった進歩四大紙の代表者達も雁首を揃えていたのだから、進歩党の解散に本気で反対するはずもない。今日の事態に反対しなかったどころか、むしろ煽り立ててきた日韓のナルシー知識人達の罪は重いだろう。

一方でかつて進歩党から出て行った連中の集まりである正義党が何やら怪しげな動きを見せているが、この正義党というのは前にもちょっと書いたように日本で言えば「転び社会党」そのものと言って良い集団で、進歩政党どころか実際には左翼崩れの政治的ゴロツキ集団でしかない連中だ。ここの連中はかつて2012年の選挙では統合進歩党の比例で当選した議員が大半だったが、党の主導権を握れなかった為に「党内予備選挙が不正だった。執行部は従北だ」と言いがかりを付けて騒ぎを起こした(予備選挙の不正疑惑もでっち上げであり、むしろ騒ぎを起こした正義党系や柳時敏の旧参与党系の連中こそ不正をしていた事が後の調査で判明している。しかしながらハンギョレはじめとする韓国の大手進歩派メディアはこの事を完全に黙殺して今でも「統合進歩党執行部は党内予備選で不正をした」と書き続けている。ハンギョレやプレシアンは歴史修正主義どころか現在修正主義であろう)。これが今回の政党解散審判と李石基議員事件の発端となった「2012年統合進歩党事態」であり、それを韓国のマスコミは右の朝鮮日報から左のハンギョレまで魔女狩りのごとく「統合進歩党は有害な政党だ。従北だ」と連日社会的集団リンチし続けて今に至っている。
今の正義党の連中は、進歩党を脱党した後も議員職を維持する為(比例当選の議員が自分から離党する場合は議員辞職しなければならない)に、自分で自分を除名する「セルフ除名」(党によって除名された場合は議員職が維持される為、こういう形式を執った)という限りなく違法としか思えない詐欺的手口に訴えた。これだけでこの連中がインチキなのは明白だろう。この「セルフ除名」は今でも裁判が続いており、正義党側が負けたら該当議員達は辞職しなければならない。逆に統合進歩党が解散となればその必要もなくなるので、正義党にしてみれば統合進歩党が潰れてくれた方が都合が良いのである。正義党というのがいかに信用ならない政治ゴロ集団かが良く分かるだろう。それを抜きにしても、正義党は次の選挙では自力で当選者を出せず壊滅するのが確実な「泥舟」そのものであり、これに乗っかるのは何重にも間違っている。正義党のゴロツキどもがどうなろうと知った事ではないが、この連中が私利私欲の為に起こした騒動によって韓国の進歩政党が完全消滅する危機を作った罪は本当に万死に値する。

もちろん明日の解散が宣告されなければ良いが、そうでない可能性の方がはるかに高い。統合進歩党が解散させられる事になった場合、12月19日は大韓民国という国のほとんど形骸化した民主主義や政治的自由すら再び完全抹殺された日として記録される事になるだろう。時の大統領・朴槿恵、与党・セヌリ党、憲法裁判所の裁判官、事の発端を起こした正義党や柳時敏ら、そして従北キャンペーンに狂奔した保守・進歩を問わぬ報道機関達もまた全員その共犯者として歴史に記しておかねばならない。それほど民主化後の韓国にとって重大な事件になるという事だ。

今のままでは在米同胞おばさんが「21世紀の徐勝」になる

先日ふれた「在米同胞おばさん北朝鮮へ行く」の著者シン・ウンミ氏のその後についてだが、恐ろしい事になっている。シン氏はその後すぐには出国しない事にして韓国各地を回って講演を続け、朴槿恵との面会まで公式に要請するなど、むしろ積極的な対応に乗り出していた。が、ついに起こるべき事が起こったというべきか。右翼のテロである。それも犯人は高校生だという。講演の最中に手製の爆弾を投げ付けられ、止めに入ったスタッフ2人が負傷した。

http://poweroftruth.net/column/mainView.php?kcat=2013&table=impeter&uid=700
シン・ウンミコンサートに爆発物テロ犯、「高校生、日刊ベスト会員」(真実の道)
注:日刊ベスト(イルベ)とは右翼の書き込みであふれてる「韓国版2ちゃんねる」とも言うべき向こうの巨大掲示板の事。

http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002061598
シン・ウンミに向かって高3が爆発物投擲 目撃者「背後に成人男性いる」(オーマイニュース)

上記記事はいずれも韓国語記事。
シン氏夫妻に怪我はなかったが、止めに入ったスタッフ2人はかなり酷い火傷を負っている。上記「真実の道」紙の記事に載っている写真を見ると、1人はほぼ全身に近い火傷だ。下手をしたら死人が出てもおかしくなかったのではないか。

日本でも引きこもって2ちゃんねるばかり見ていた男が「中国が攻めてくる」と乱心して包丁振り回した挙げ句に家族を怪我させたという事件が2005年にあったが、韓国でも右翼掲示板に熱中した高校生が爆弾テロに走った。まさに「日韓仲良くしようぜ」を地で行く事件であろう。極右化してるとされる日本に決して劣らず、韓国でもその手のイカれた連中はもはや珍しくも何ともなくなってしまったようだ。韓国の極右・ニューライト団体はテロ犯の高校生を「英雄」扱いして救援キャンペーンを始め、募金活動までやり始めたという。まあこの手のカンパ詐欺というのは日本でも韓国でも珍しくないから…。某NKとか。
また、警察は被害者であるシン氏を出国停止にした挙げ句、国家保安法の疑いで取り調べるという訳の分からない事までしている。被害者と加害者が完全に逆転しているのだ。朴槿恵もシン氏の講演を「北の住民の悲惨な生活像や人権侵害に目をつむる偏向した従北コンサート」と名指して非難しており、大統領自ら「従北狩り」を煽り立てている訳で、これほど恐ろしい話はない。つまり朴槿恵は、石丸次郎みたいな北朝鮮報道以外は「偏向」だと言いたい訳だ。良かったじゃないか石丸次郎! 恐れ多くも韓国の大統領から間接的に激賛されちまったじゃないか(笑)! シン氏は米市民権者という事もあり、韓国といえども無茶な事はしないだろうと筆者は思っていたが、これは甘かったようだ。下手をするとシン氏も国家保安法違反で逮捕されて酷い取調べをされる事になりかねないのではないか。つまりシン氏が「21世紀の徐勝」になる可能性も小さくないと思う。今の韓国と日本は本当に何をするか分からない恐ろしい国であり、これは決して誇張表現や冗談ではない。

また、韓国社会が急速に右傾化の傾向を強めた大きな原因の一つはハンギョレや京郷新聞・プレシアンといった進歩派メディアにもある。こういった連中は2012年の総選挙後に統合進歩党に対して「従北キャンペーン」を恐ろしく熱心にやった。それこそ右派の朝鮮日報よりも激しく。ハンギョレやプレシアンが当時統合進歩党に対して何と言っていたか。「統合進歩党は従北主義をやめろ」「統合進歩党は李承晩並みの不正選挙をやった」「統合進歩党は国民にとって有害な党」といった根拠のない誹謗中傷のオンパレードだった。そうでなければ統合進歩党に対する解散審判も起こり得なかったし、シン・ウンミ氏に対する今回のテロだってなかっただろう。それが今になって「民主主義の危機だ」「表現の自由が脅かされる」だのと言うのだから笑わせる。プレシアンのある編集委員は自分の記事で「保守マスコミの魔女狩り式従北レッテル貼りに相当部分の責任がある」などとすっとぼけた事を言っているが、こいつ自分らの事を棚に上げてよくこんな事が言えるなと思う。この編集委員は昔はもう少しまともな事を言っていて、筆者もそうした記事を翻訳紹介した事もあったが、今は本当にどうしようもない。

「北を礼賛する奴」はこうして暴力で黙らせる。大韓民国という国が50年代60年代の李承晩・朴正熙の時代から何一つ進んでいないという恐ろしい現実が、またしても露になった事件とも言えよう。それと1945年以後も本質的には戦前と何も変わっていない日本という「東アジアの双子の極右」は現在、どちらがより過激な右翼かを競い合うチキンレースの真っ最中だ。将来は日韓が一緒になって戦争に走り、東アジアの平和を乱す事になるのは間違いないだろう。
確かに日本と韓国は「同じ価値観」を共有した国だ。ただしその価値観とやらは間違っても「人権・民主主義・多様性尊重」などといったものではない。それらを抑圧して踏み潰す「特定秘密保護法・共謀罪・国家保安法的ファシズム」こそ日本と韓国が共有する最大の価値観にして「日韓共同の家」であるという事だ。しかしながらその事に両国の民衆はほとんど気付いておらず、「日本と韓国こそアジアでただ二つの人権と民主主義の先進国。北朝鮮なんかとは違う」と強く信じ込んでしまっているところが喜劇だろう。
韓国で起こったばかりの右翼テロ事件と、日本で起こったばかりの茶番劇選挙を同時期に見てそんな事を思った。2年前の年末に日本と韓国で大きな選挙(日本総選挙、韓国大統領選挙)が同時期に重なった時も同じだったような気が…。

 

【怪作列伝 괴작렬전】「我是中国人李小龍」~アナグラム侍

  

 
「我是中国人李小龍」
著者 胡紹権
発行 大渡出版有限公司
2014年4-5月にかけて隔週で全4巻刊行














香港漫画というと一昔前では「パクリもん」というイメージが定番でした。日本など外国の漫画や映画などのキャラを著作権無視で勝手に使うという「剽窃作品」が当たり前のように出版され、かなり混沌な様相を呈していたものです。もっとも当時の日本の一部出版関係者の間では、人気のあるキャラクターが一つの作品に「チャンポン共演」するという、今で言う所の「クロスオーバー」状態を密かにうらやむ者も少なくなかったとか…。一方では皮肉な事に、そうした「剽窃作品」のおかげで元ネタ作品の知名度が上がり、そうした元の商品が香港でも売れるようになったという例もあります。そうした場合は元ネタ作品の権利を持つ企業も無闇に訴えたりはせず、黙認する事もありました。その最たる例がカプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイターⅡ」の「剽窃作品」である「街頭覇王」ではないでしょうか。当時よく「池上遼一っぽい絵のストⅡ漫画」と言われて話のネタになっていたあれです。

 
 


90年代初頭、格闘ゲーム人気草創期に忽然と香港に姿を現したこの「街頭覇王」(略称は「街覇」)は日本のゲーム雑誌「ゲーメスト」でも取り上げられた事で日本のゲームファンに広く知られる事になりました。この作品は香港で爆発的な人気を博して現地のストⅡ人気を大いに高めたばかりか、他にもいくつかアジア諸国で翻訳出版されています。筆者の知る限りではインドネシアと韓国でも出版され、特に韓国語版は部数が少なかった事もあって今では奇書中の奇書とも言うべきレアアイテムでしょう。

 
 
 
 
 
 
 
▲日本ではあまり知られていないが、「街頭覇王」にはストⅡだけでなく、餓狼伝説や龍虎の拳といったSNKのゲームキャラも多数登場していた。後の「クロスオーバー」作品を10年以上先取りする形になっていたのは何たる皮肉か。今のSNK(プレイモア)が些細な事で大掛かりな裁判を起こして、日本のパロディや創作活動そのものに打撃を与えかねない真似をしでかしているのを見ると隔世の感がある。かつての旧SNKは同人誌などのパロディにもかなり寛容だった。ちなみに「街頭覇王」作中での餓狼キャラはギースとタンフールーを除き、格下扱いであっさりやられる場面がほとんど。ギースとタンだけはかなり強い。

「街頭覇王」は初期の格闘ゲームファンに大きなインパクトを与えましたが、その具体的なストーリーは日本でほとんど知られていません。日本でも街覇の画集(カプコン許諾済み)が商業出版されて簡単なストーリー説明がそこに載りましたが、それは様々な理由で曖昧な書き方をした不正確なものでした。これは、この漫画にはストⅡ以外にも他社製ゲームや漫画のキャラが結構重要な役回りで登場する為、そうした部分を端折って説明せざるを得なかった為でしょう。筆者は先日ゲームレジェンドにて「街頭覇王」第1巻の日本語訳をようやくお披露目する事が出来ましたが、今後とも続きは出していくつもりです。続きは年末のコミケにて。
いずれにせよ、香港でこうした「剽窃作品」がまかり通っていたのは一昔前の話であり、今では格闘ゲームの漫画化作品なども正式にメーカーから許諾を取って描かれています。街覇のヒット以後はそうした正式ライセンス作品が主流になったようで、色々な意味で街覇という作品は香港漫画にとって大きな分岐点になったと言えるでしょう。もっともこれによってかつての「剽窃作品」特有のハチャメチャさが香港漫画からなくなったのは寂しくもありますが…。

今回は街覇がメインのお話ではないのでこのネタはこれぐらいにしておきますが、こうした香港での「正式にライセンスを取った漫画化作品」というのはゲームの漫画化に限った話ではなく、他にも様々なキャラクター商品で行われています。中でも香港で一つのジャンルになっているのは「ブルース・リー(李小龍)もの」でしょう。
かつて香港カンフー映画の大スターでありながら若くして亡くなったブルース・リーは、今でも伝説的なアクションスターとして多くの人々の記憶に残っています。それ故にでしょうが、香港では許諾を受けてブルース・リーを主人公にした漫画を描く事が今でも行われており、その内容はリーの伝記物からオリジナルストーリーまで様々でした。実写映画は俳優本人が死んだらもう新作は作れませんが、漫画であればこれからもいくらでも可能なので、ある意味商売としては賢いやり方かもしれません。作品発表当時に存命人物であったかどうかという点を除けば、日本でも梶原一騎がよくやってた手法です。伝記物といっても事実をありのままに描くのではなく、膨らました面白おかしい「伝説」として描くのですから。

そうした「ブルース・リーもの」の中でも最近出版されて目を引く作品がありました。それが今回取り上げる「我是中国人李小龍」という漫画です。題名を日本語にすると「我こそは中国人・李小龍なり」といった所でしょうか。
この作品の内容は、ブルース・リーが渡米して武術家及び映画俳優として名を成していく過程を描いたもので、その途中で悪の道に走ったリーの旧友との関わりと葛藤、行く手に立ちはだかる犯罪組織との対決といったフィクション要素をふんだんに盛り込んで物語は展開していきます。しかしながらそこは香港漫画。かつてのような著作権無視の「剽窃作品」ほどではなくとも、風刺と諧謔に富んだダイナミックさはより進化・深化して生き続けてきました。本作も例外ではありません。この漫画の怪作たる所以は、やはり実在人物をネタにした「そっくりさん」にあるでしょう。ここではその中から2人を取り上げてみたいと思います。ただし他にも明らかに実在の著名人モデルがいると思われるキャラが何人かいるのですが、元ネタが分からなかったのでそうしたものは残念ながら省きました。そうしたキャラの元ネタが分かる方がいましたら御教示いただけると幸いです。
まずは1巻末から登場するこの人、犯罪組織「黒手党」の北米支部長・「羅禮士(ノリス)」です。


と言うか、誰が見ても分かるようにチャック・ノリスその人です。いや、実際にノリスはリーと「ドラゴンへの道」で共演してその対決シーンは有名ですが、それって映画の中の話だよ。ノリスが犯罪組織の幹部としてリーと対決とか、もはや伝記もののエリアをはみ出してます。
だが、羅禮士(ノリス)もこの作品のそっくりさんキャラの中ではまだまだ甘い。日本の読者にとってはこれよりもっとインパクトのあるそっくりさんキャラが登場するのですから。いわばこの作品を日本で紹介するにあたって最大の「売り」とも言うべき登場人物です。そのキャラとは…犯罪組織「黒手党」の幹部にして司庫(経理係)、柔道9段の使い手である「三倍晋安」だッッッッ!

  
▲犯毒集団司庫・三倍晋安 誰だよ、おまえ? 犯罪一筋、この道しかないッッッッ!

見てお分かりの通り、某国首相の名前と容姿を容易に連想させるキャラクターで、何が三倍なのか良く分かりませんが、「消費税いつかは三倍に」という暗示なのかもしれません。多分。
何よりも強烈なのはこの某国首相似のキャラクターが犯罪組織の幹部という役回りで登場し、その人となりを極めて辛辣に表現している所でしょう。このくだり最高!
「為人表裡不一、口是心非、偏偏柔道修為極深、達到九段的教頭高手。」
筆者は中国語は専門でないので正確には訳せませんが、「その人となりは表裏があり、本音と建前が違い、事もあろうに柔道を大変深く修め、九段の達人の域に達している」といった所でしょうか。柔道の腕前はともかく、この性格描写については実に爆笑ものではないでしょうか。まるで某国首相を見ているようだ!(笑)
さらに笑えるのは以下の頁でしょう。

 
組織の首領の葉巻に火を付けながら「自分に命令を下されば、この三倍めがブルース・リーをすぐにやっつけに行きます(という意味だと思う。多分。以下本作セリフの訳はあまり正確ではないと思うので御了承下さい)」という三倍晋安。ここで三倍晋安は首領の事を「主公」と呼んでおり、これはおそらく日本語で言うと「殿」というニュアンスなのだと思います。日本人の犯罪組織幹部(くどいようですが某国首相似)が組織の首領の事を「殿」と呼んで阿附追従している…。それを見た組織の同僚幹部にしてフィリピン格闘技マノマノの達人「亜畸楽(アギラ これも多分実在のモデルがいると思うのですが、ちょっと分かりません)」は「は…主公(殿)だって? おまえ自分が黒澤明の侍とでも思ってんのか? 笑わせる。日本の侵略者の軍国主義は決して死なずか!(日本鬼的軍国主義就是不死!)」と皮肉をチクリ。それに対して三倍晋安の反応は

「三倍晋安面皮極厚、対嘲諷置若罔聞」(三倍晋安はツラの皮が分厚く、嘲笑われても聞き捨てている)

これが何のネタなのかは明白でしょう。某国首相も2013年にアメリカはハドソン研究所での講演で「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのなら、そう呼んでいただきたいッッッッ!」と「面皮極厚」にも開き直ってましたよねえ…。作者の胡紹権氏最高! これには日本の浜岡賢次もかなうまい。

で物語終盤、黒手党はめざわりなブルース・リーを倒す為にその息子を人質に取り、「返して欲しければレイクサイドヴィラまで来い」というメッセージを送って来ます。指定の場所へやって来たリーを待っていたのは犯罪組織の兵隊達。そのザコどもが蹴散らされた後に姿を現したのは組織の幹部アギラと我らが三倍晋安でした。三倍晋安は東洋刀(日本刀)を抜き、ブルース・リーはそれにヌンチャクで挑む! 

  
▲東洋刀を振りかざす柔道九段の日本人武術家・三倍晋安に、双節根で挑む李小龍

  
リーはヌンチャクで三倍晋安の刀を叩き落し、その隙に顔面を一蹴。続いてトンファーを持ったアギラがリーに襲い掛かる!

 
だが、アギラもリーの敵ではなかった。そこへ背後から奇襲を試みる三倍晋安。

 
それもあっさり返される。恐れをなした三倍晋安は「我投降、不要打…」とあっさり降参。退場シーンはずいぶんと情けなかった。

この「我是中国人李小龍」という作品において三倍晋安の出番はそれほど多い訳ではありません。が、その描写は実に「見事」の一言ではないでしょうか。毒が効いてて。三倍晋安に関する以下のような本文中のセリフや記述は日本でも拡散させて流行らせたくなるくらいです。とりわけ日本という国が今や国家まるごと「犯毒集団」と化している現実を考えると、実に味わい深い。

「為人表裡不一、口是心非」
「日本鬼的軍国主義就是不死」
「三倍晋安面皮極厚、対嘲諷置若罔聞」

時が流れ、香港漫画もかつてのような著作権無視の衝撃的な内容から、どこにもあるような版権許諾作品に移り変わって、インパクトが薄れたのは確かです。それでも香港漫画の一大特色ともいうべき切れ味の鋭い風刺と諧謔の精神は死なずに生き続けている、そんな事を本作は教えてくれているのではないでしょうか。
登場するキャラクターの人選が光る。普通絶対考えつかない。
語られるセリフと記述のセンスが光る。普通絶対考えつかない。
日本の漫画から消えて久しい、そんな気概を読み取るべきでしょう。他のアジア諸国の作品を「日本のパクリ」と称して馬鹿にする事しか知らなくなった日本人こそ、心を入れ替えて他者から学ぶ姿勢が必要だと思います。だいたい「パクリ」だ何だ言うのであれば、日本の同人誌だって同じようなもんなのですから。

注:この記事だけ読むと本作の主人公が誰なのか分からなくなりますが、これはれっきとしたブルース・リーが主人公の漫画です。「我是中国人李小龍」であって、「我是日本人三倍晋安」ではありません(笑)。

【翻訳記事】「アジアプレス」、銃殺報道…政府・支援団体「荒唐無稽」

日米の戦争政策の隠れサポーターでしかない捏造報道機関・言論詐欺師集団・民族差別助長集団であるアジアプレスは即刻事業整理して解散せよ!

その詐欺師・差別主義者集団の親玉にして、朝鮮半島に関する捏造報道・デマを無数に量産・拡散し、在日朝鮮人に対する差別・偏見を助長してきた野中章弘と石丸次郎は即刻筆を折って断筆し、言論・報道の世界から永久に去れ!

おまえ達にはせいぜい極右ファシスト団体がお似合いだ。在特会でも正気塾でも日本青年社でも好きな所へリクルートするがいい!


「対北支援軍隊転用」の噂量産するのか
アジアプレス」、銃殺報道…政府・支援団体「荒唐無稽」
チョ・ジョンフン記者
承認 2014.11.28 17:06:18

対北人道的支援団体達の支援事業が漂流している中、今度は対北支援物資が軍隊に転用されているというような報道が出た。

これは政府の対北人道的支援物資の搬出承認に影響を与え得るという点で注目される。だが、政府と支援団体関係者達は一様に「荒唐無稽だ」という立場だ。

北の内部消息通を主に引用報道する日本の「アジアプレス」は去る27日に「平壌の貿易商」という人物とのインタビューを報道した。

「平壌の貿易商」は石丸次郎「アジアプレス」代表と去る25日の通話で、平壌市江東郡の軍商管理所所長が去る5月に銃殺されたと伝えた。

「アジアプレス」は「軍商管理所」について「人民武力部傘下所属機関」で、朝鮮の各地域に駐屯する部隊軍人の為の商店に生活必需品を調達するのが主な目的だが、原料基地(農場・生活品工場)はもちろん、地域特性に合うよう軍人の後方物資調達の為の外貨稼ぎにも手を付けると紹介した。

そして東西海岸地域と北部国境地域に位置する軍商管理所は海産物と山菜・鉱石など中国との合法的な貿易にも参加していると伝えた。

「平壌の貿易商」は「韓国から送った支援物資が南浦港に入ったものの、それを軍商管理所でこっそり譲ってもらう為に所長が南浦に行った」とし「この内容を口外して秘密を漏らした嫌疑で処刑された」と語った。

銃殺嫌疑は「支援物資が軍隊に渡った事を韓国側に漏らした」かどで、彼は「南浦港に入って来た韓国貨物船に乗船出来るのはこの所長だけで、漏洩者を追跡した模様」だと伝えた。

これは対北人道的支援民間団体の支援物資が衰弱者層ではなく軍隊に転用されたという事であり、「支援物資軍隊転用」論争を触発させようとしているのではないかという疑惑が出て来る。

・政府・支援団体「話にもならない。呆れた

該当報道に対し、支援団体関係者達は「言葉が出ない。呆れた」という反応と共に、「平壌の貿易商」という人の発言には「穴」が多いという指摘だ。

ある関係者は「南浦港に物資が入る事が時折ある。」としながら「だからと言って南浦港に入った物資を軍関係者一人が秘密裏に譲ってもらう事は出来ない。そんな構造ではない」と指摘した。

彼は「対北支援物資は南北間で協議を経なければならない。そして物資を数の変動なくそのままもらったという確認証を発行しなければならない」として「政府方針によってモニタリングが強化され、一つ一つ北側が受け取る物資を南側関係者達が確認せねばならない」と語った。

他の関係者も「粉ミルクが入っていて、イチゴの苗が入っているのに、それをどうやって軍隊で転用出来るのか」として「軍商管理所がどんな所か聞いた事もない。軍隊が持っていく事は絶対に不可能」と語った。

統一部関係者は「銃殺を北側が公開しない以上、確認する事も出来ない」とし「人道支援物資は一つ一つ全て写真に撮って確認するなど、モニタリングが相当に強化された。軍隊に入るというのは話にもならない。荒唐無稽」と明らかにした。

統一部によれば、昨年仁川と平沢港と出発、中国大連港を経て北側の南浦港に入った支援物資は昨年18件、銃殺されたという時点である5月まで総3件だ。だが、韓国の貨物船は「5.24措置」のせいで「平壌の貿易商」が言ったようには南浦港には入れず、中国船籍貨物船を利用する。

ここに軍商管理所所長銃殺嫌疑である「支援物資が軍隊に渡った事を韓国側に漏らした」という点にも「穴」があるという指摘だ。

ある支援団体関係者は「そんな内容を南側に漏らしたとするならば、南側関係者達に会っていたという事」だとし「銃殺された所長が誰かは知らないが、北側の人間が南側の人間に会うのは不可能」と語った。

他の関係者も「所長という人が南の人に会って そんな話をしたというなら、人道支援関係者達に会ったという事だが、そんな話は聞いた事がない」とし「それとその人が誰なのか知らなくても、軍人身分であれ何であれ、対南事業をする人でもないのに韓国人に会うのは難しい」と指摘した。

すなわち、対北支援物資モニタリング強化で軍隊転用可能性は非常に低く、銃殺された軍商管理所所長が対南事業関係者でもない以上は「支援物資軍隊転用」を南側人士に漏らす事も出来ないという事だ。

該当報道は「支援物資軍隊転用」の噂を量産しようという意図に見られ、対北人道的支援事業が蹉跌を来たすのではないかという憂慮が出て来る。

支援団体関係者達は「十分に確認されない報道のせいで、それでなくとも十分に進行する事が出来ない支援事業が軍隊転用論争に包まれるのではないか心配」だと声をそろえて憂慮した。

これに統一部関係者は「全く影響は受けない。問題ない。物資搬出承認は徹底して検証が成され、モニタリングも強化されたのでそのような報道は気にしない」と一蹴した。

訳:ZED
韓国語原文記事はこちら。
http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=109892

久しぶりにアジアプレス関係ででかいのが一発来た。アジアプレスが北朝鮮報道で嘘を言いふらすのは今に始まった事ではない(と言うか、ほぼ100%デマと言っていいくらいな)のだが、統一ニュースの紙面でここまでこっ酷くそのデマっぷりが指摘されている分、今回のがどれだけとんでもない大嘘かが良く分かるだろう。
これは例によって「北朝鮮への支援物資が軍隊に転用されている!」という、日本や韓国の反北朝鮮勢力定番の風説だ。筆者も今まで多くの日本人と話して経験した事だが、朝鮮民主主義人民共和国への人道支援の話をすると「えー、だって募金や物資送ったって軍隊やお偉方に横取りされるでしょ」と言われるのが非常に多い。「そうじゃない、以前に日本から行った米だって全部数えて点検して送られたんだ」と指摘してもなかなか信じてもらえない事がほとんどだった。「北に支援しても軍に横取りされて、困ってる人達に届かない」この大嘘の為にどれだけの在日が苦闘し、実際に現地の困窮層が苦しんできたか。「ジャーナリスト」を称しながらロクに調査もせず怪しげな伝聞情報ばかり垂れ流しては、苦境にある人々を追い討ちかけるように苦しめ続けたアジアプレスや石丸次郎こそ人道・人権に反する大逆の輩ではないのか。それでいて石丸は別の場所では「隣人が苦しいときにこそ手をさしのべて」などとうそぶくのだから、この男はどれだけ偽善と二枚舌の権化なのか。その人道支援を「軍隊に横取りされる」という嘘で必死に妨害してきた最大級のA級戦犯が石丸次郎当人なのである。石丸が朝鮮に対して行いたいのは、人道は人道でも「人道支援」ではなく「人道的(軍事)介入」の方という事だ。イラクやリビアの時のような。
「ミンジョク主義者」「糞チョソン人」といった最低の罵倒を平然と在日に投げ付けておきながら、一方で目立つ場所では、「差別は許さない。在特会をしばく」などとええ格好して英雄気取りな野間易通と、石丸のやってる事は全く違わない。石丸のツイッターを見てるとこれら野間関連の団体や人物を好意的に取り上げているのを見る事が出来るように、両者は全くの「類友」なのである。

石丸の狙いは記事でも指摘されているように「軍隊転用」の噂を量産する事であり、さらにはそれで朝鮮への人道支援を妨害する事だ。「支援物資が軍隊に横取りされて困窮している人の所に届かない」という主旨のネガティブキャンペーンを繰り返してそれが広まれば、当然それに協力する人は減っていくだろう。外国から支援しようにも、協力する者がいなくなってはやりようがない。結果、向こうの衰弱層がますます困るだけだ。朝鮮の困窮した人々に支援物資が届かないとしたら、それは向こうの「軍隊転用」などのせいではなく、石丸とアジアプレスの大嘘宣伝のせいだという事ははっきりと言えるのではないか。
「隣人が苦しいときにこそ」最も卑怯・卑劣な手段で「手をさしのべ」る活動を妨害してきた鬼畜系ジャーナリストこそが石丸次郎という男である。この男の在日のマブダチが、やはり世界一無能な鬼畜系経営コンサルタント」こと朴斗鎮だが、これまた両者は実にお似合いの「類友」な鬼畜系コンビではないか!

今回の統一ニュース記事で槍玉に上げられたアジアプレスの元記事は以下のものである。

http://www.asiapress.org/apn/archives/2014/11/26191048.php
<北朝鮮 最新事情> 平壌の貿易商インタビュー 上 石丸次郎
http://www.asiapress.org/apn/archives/2014/11/27111807.php
<北朝鮮最新事情> 平壌の貿易商インタビュー 下 石丸次郎
これら日本語版はいずれも有料記事。セコい。

http://www.asiapress.org/korean/2014/11/post-112.php
平壌の貿易商インタビュー(韓国語)
こちらの韓国語版は日本語版の上下を合わせた分量だが、それでもはっきり言ってかなり短い記事だ。こんなみみっちい記事をわざわざ分割して、それも有料で金取るな! しかも中身は今回の翻訳記事で指摘されてたように、ロクでもないでっち上げとしか思えない杜撰な内容。こんなんで商売するとか、どこまでアジアプレスは銭ゲバなのか? 前の「北朝鮮の覚醒剤汚染」記事の時もそうだが、こいつらどう考えてもまともな報道機関ではない。こんな連中を今でも「石丸次郎は脱北者を初めて集中的に取材した人物」などと信じて崇めている馬鹿が同胞の中にも少なからずいる(特に若い頃は熱心な活動家だったのに晩年に転向して総連組織から離れた経歴を持つ2世とか、「在日の有識者」として名前を売るのに必死なタレント文化人まがいの連中に多い)。頼むからもう少し物事を自分の頭で良く考えて判断しろよと思う。
もっとも今回の記事に限らず、アジアプレスが韓国語版をタダにしてるというのは、野中章弘・石丸次郎一派が誰に向けてデマをより拡散させたいと思ってるかがよく分かる事例でもあるだろう。すなわち南の人道支援を妨害し、南北関係をさらに悪化させて、北の「国際的孤立」をさらに高めさせるのが狙いという事だ。極めて悪質な政治プロパガンダであり、ジャーナリズムや報道の名に全く値しない。

しかしながら石丸らのプロパガンダも当事者達にはさほど大きな効果を与えていないようだ。記事の終わりの統一部関係者の発言にあるように「全く影響は受けない。問題ない。物資搬出承認は徹底して検証が成され、モニタリングも強化されたのでそのような報道は気にしない」と一蹴されてしまっているのだから。「一蹴」っだってさ、「一蹴」。みじめよのぉ、石丸次郎…。統一部からは洟も引っ掛けてもらえねえよ。もちろん油断は禁物だ。こうした悪質プロパガンダは支援活動当事者よりも、むしろ第三者や世論に悪影響を及ぼすからだ。今後ともこうした大嘘宣伝は徹底的にその嘘を暴いて粉砕し続けていかねばならない。非常に面倒な話だが…。

朝鮮人・韓国人がアジアプレス&石丸次郎のような詐欺師と手を組むというのは、とんでもない利敵行為にして他の同胞を傷付ける最悪の背反行為だという事を改めて強調しておく。

在特会や保守速報相手に裁判している李信恵は、もちろん石丸から仕事をもらって喜んでいた。この女は間違いなくそのうちアジアプレス関係のメディアで北朝鮮批判を始める事だろう。李信恵が石丸に接近したのは、後に「公園デビュー」ならぬ「反北朝鮮デビュー」する為ではないのか。李信恵の姉御分である辛淑玉や梁英姫(日本人になりた~い)を見ても分かるように、在日のタレント文化人や評論家が日本のメディアで露出を増やすには「反北朝鮮」のスタンスを旗幟鮮明にしなければならない空気というか不文律のようなものがあるからだ。李信恵の裁判が持つ本質的な意味についてはまた後日改めて論じたい。

重々プロジェクトの安世鴻はなぜ石丸やアジアプレスと平気な顔して手を組めるのか? 石丸はこれまで朴裕河の事を数え切れないほど好意的に自分のツイッターでリツイートしてきたではないか。事実上「朴裕河の従軍慰安婦観=石丸の従軍慰安婦観」と言っても過言ではないほどに。何しろ「北朝鮮に植民地支配の賠償なんか必要ない」が石丸の持論なのだから。その理由も「困窮してる人達に賠償の金が届かない」という、今回の人道支援を攻撃したデマと全く同じ! 石丸の北朝鮮報道は一事が万事こうなのだ。それとベタベタな関係である安世鴻は、朴裕河の言う「和解」こそが従軍慰安婦問題の解決策と主張しているようにしか見えない。従軍慰安婦被害者を自分の売名行為に利用して食い物にしている最悪のキドゥンソバン(기둥서방 朝鮮語で「ヒモ」の意)こそ安世鴻ではないのか。安は日本の右翼に負けないほどのセカンドレイプを従軍慰安婦被害者達に対して行っている。

石丸次郎を「世界最高の北朝鮮専門取材チーム」として礼賛しまくったのが「韓国の進歩派メディア」京郷新聞である。そればかりか京郷は、2012年に石丸が垂れ流した「北朝鮮は飢饉で人肉食ってる」という大嘘をほぼそのまま追認するような事までした。実際には今回の統一ニュースの記事にあるように石丸の言ってる事は嘘ばかりな上に、「飢饉で人肉」の時には「飢饉はない」と調査報告したFAO担当者に反論すると当初は勇ましく啖呵を切っておきながら、実際にはその後一度も反論を発表せずに逃亡するという醜態まで晒したではないか。こんな詐欺師を持ち上げた京郷もその片棒を担いだ訳である。これまで石丸を持ち上げた事のある韓国進歩派メディアは京郷だけでなく、ハンギョレやプレシアンなども同様・同罪だ(もちろん保守・右派メディアはもっとたくさん好意的に石丸を取り上げてきたが)。本当に今時の韓国進歩派メディアは恥というものを知らないのかと思う。

総連の若い同胞向け雑誌である「イオ」も最近は酷い。ここは去年アジアプレスの綿井健陽を紙面に登場させるような事までした。綿井は確かに石丸や野中ほど酷い「反北朝鮮発言」はあまり見られないが、それでもアジアプレスはどこまで行ってもアジアプレスなのだ。アジアプレスという組織そのものが問題だという事になぜ考えが至らないのか。その関係者を引き入れるというのはトロイの木馬を自ら引き入れるに等しい行為であろう。もちろんイオは李信恵の裁判を大きく好意的に取り上げるような真似までしていた…。

アジアプレスと石丸次郎というのは、朝鮮人・韓国人にとってある種のリトマス試験紙であると思う。アジアプレスや石丸次郎にどのような態度で接しているか、それでその者のスタンスや本性がある程度判別出来る。これらを持ち上げている者は間違いなく同胞社会に有害であるし、各自もその点はくれぐれも要注意だ。もっとも石丸の正体を知らずに好意的に見ていたというならまだ救いはあるから、今からでも十分に猛省を促したい。

プロフィール

性別:
非公開

ブログ内検索

カレンダー

12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

フリーエリア