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都知事選見てて韓国のある文学者2人を思い出した

これまでの主張とは180度うって変わって、都知事選で細川・小泉組を支持すると言い出した広瀬隆だの鎌田慧だのを見てて不意に思い出したのだが、こいつらと同じような堕落ぶりを見せた連中が韓国にもほんの少し前にいたのだった。小説家の黄晳暎と詩人の金芝河の事である。

黄晳暎はかつて民主化運動や平和統一運動で活躍し、それにまつわる多くの良い作品も残した。光州民主化運動の記録とかもね。が、功成り名遂げた黄はその後、村上春樹か池田大作かというほどのノーベル賞亡者になり、2009年5月にはなんと当時の大統領である李明博を「中道実用政府」と大絶賛して褒め称え、政権に協力するという信じられない事を言い始める。いくらノーベル賞獲りのバックアップが欲しいからってこれはねえだろうと、権力の腰巾着に成り下がった黄晳暎に対する批判が湧き上がった。結果、黄は1ヶ月もしないうちに李明博支持を撤回するという「再転向」を表明して恥の上塗りを重ねる事になる。それから3年後の2012年大統領選挙ではまたしても権力欲を丸出しにし、今度はさすがに野党候補を支持表明したものの、文在寅と安哲秀の候補単一化を声高に叫び出した。この候補単一化をしても結局朴槿恵には勝てず、安哲秀支持者には保守層も多かった事から、安支持者票のかなりの数が朴に流れた可能性もあり、あの時の単一化が良かったかどうかは今でも疑問の余地が多い(もちろんそれ以上の問題は軍や国情院ぐるみで朴槿恵を応援した不正選挙疑惑だが)。
功成り名遂げて金持ちになり、庶民の苦しみなど分からなくなった「進歩的文化人」が、賞や権力欲しさに政治道楽にうつつを抜かす老醜と、あげくが選挙での「候補単一化策動」…。
どこぞの国の都知事選と似てねえか?

金芝河もやはり軍事独裁時代の創作活動や民主化運動で名を上げた人物だが、90年代以降の民主化時代からは全く精彩を欠くようになる。90年代に金は日本にも度々やって来て講演を行うようになるのだが、そこで話される内容は韓国民主化の歴史や今後の民主主義の発展、平和統一の展望といった多くの支持者が期待したものではなく、意味不明で半分カルト入った観念論ばかりというとんでもないものだった。当時そうした講演に行った在日の多くは独裁時代の「闘う詩人」のイメージで金を考えていたが、現実とのギャップに驚かされると同時に失望する事になる。「金芝河は軍事政権にやられた拷問でおかしくなり、それで新興宗教に走った」と言われるようになるのはそれからだった。だが金が本当に拷問で精神を病んだかどうかは、現実としてあまり問題でないだろう。「功成り名遂げた老害進歩的知識人」に成り下がった事に違いはないのだから。そのハイライトがやはり2012年の大統領選挙であり、そこで金芝河は朴槿恵を支持表明するにいたる。筆者は当時これを見て、いくら何でも信じられないと思った。だって朴槿恵だよ、朴槿恵。金芝河をかつて逮捕して家族ともどもさんざん拷問したのは、朴槿恵の親父だぜ? 金にとって朴槿恵は親子2代に亘る「家門の仇敵」な訳だから、それをチャラにして支持するとか正気の沙汰じゃない。安重根の不肖の息子じゃあるまいし、酷いものだ。
功成り名遂げて金持ちになり、庶民の苦しみなど分からなくなった「進歩的文化人」が、かつて猛烈に批判していた仇敵を突然大絶賛するようになる…。
どこぞの国の都知事選と似てねえか?

今回の都知事選はまさに、あの日見た(嫌な)デジャブと重なる影だった。そういえば広瀬隆は金芝河とも個人的に交流が深かったらしく、著書「赤い盾」のあとがきでその事を述べていたのを思い出す。金から送られた揮毫を見て広瀬は「大日本帝国の解剖」を強く決意したというような事を述べていたのだが、それから約20年が過ぎ、片や大統領選で朴槿恵支持、片や都知事選で細川護熙支持というように全く同じ堕落ぶりを見せて晩節を汚す事になった訳だ。

今回の件は我々に一つの教訓を与えてくれる。日本で起こっている在特会の嫌韓デモに対して「カウンター」をかけている「日本の良心勢力 by 東亜日報」(笑)が好んで言う「仲良くしようぜ」というスローガン、あれは実に今の日韓関係を正しく言い表していた金言だったという事だ。すなわち日本と韓国の「進歩的文化人」は共に
「仲良く晩節を汚そうぜ」
という事だったのである! 広瀬隆と金芝河という、境界を越えて熱い友情で結ばれた日韓の知識人連帯(笑)はそれを体現して見せてくれたではないか!

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