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【翻訳記事】韓国プレシアンの安田浩一インタビューの内容が凄絶過ぎる件について「日本で極右を主張する政治家が勝利した事は一度もありません(安田浩一談)」後編

(前回からの続き)
在特会には多様な人間が集まっています。10代の中学生からはじまって70代の老人まで網羅しています。学生・一般会社員・中小企業経営者・家庭の主婦・アルバイター・無職など多様な構成員です。ある意味では日本社会の縮小版です。ではなぜ在特会に参加するのか? 取材の度に私は繰り返し尋ねました。答は多様です。

ある学生は「自分の手で日本を取り戻す為」だと言いました。彼は韓国や北朝鮮・中国が日本を侵略しようとしていると確信しています。それなのに日本の政治家もメディアもまるで戦おうとしないので、市民の手で戦う以外ないと主張しました。またある若者は在日コリアンが日本を押し潰そうとしていると答えました。「日本という国は外国人に親切この上ない。在日コリアンなどの外国人は福祉を奪取して、ついには日本を支配するだろう」と私に訴えました。

日本では今韓国映画とドラマ、K-POPなどの人気が高いです。一例として、本来日本人はサッカーをさして好きではありません。相撲と野球をはるかに好みます。フランスとイタリアの試合が行なわれても関心がありません。ですが韓国と日本のサッカー競技が始まると、普段サッカーを見ない人もテレビを点けます(笑)。


▲2010年10月「朝鮮学校無償教育反対」を訴えて朝鮮学校までデモ行進をしている。真ん中で眼鏡をしている男が在特会会長・桜井誠である。

さらに言えば好むと好まざると、日本は朝から晩まで韓国を意識します。少女時代もKARAも大変好きです。女性達は裵勇俊(ペ・ヨンジュン)を今でも好いています。サイの「江南スタイル」が良いという日本人もたくさんいます。それほど韓国が近い国だという事です。無視したくても無視出来ません。インド首相が日本を批判したとしてもニュースにはなりません。朴槿恵大統領がオバマ大統領に日本を批判する発言をすればインターネットやテレビで騒ぎになります。2012年にロシアがクリル列島に戦艦2隻を派遣するだろうと発表しましたが、その地域を取り巻いてロシアと対立を繰り広げている(いわゆる「北方領土」)日本は非常に静かでした。しばらく後に李明博大統領が独島に上陸した時は一日中大騒ぎでした。

地理的・精神的に近すぎる国、それがまさに日本における韓国の位置です。その為に韓国がする全ての事に神経を使う事になります。日本人であればソニーや東芝がどれだけ売れたかについてだけ神経を使えばいいのに、三星(サムソン)の販売率にも神経を使います。韓国経済が良くなればどうした事か少し腹が立ちます。韓国サッカーが少し調子が良いと、サイがアメリカで大きな公演を開けば腹立ちを感じます。日本人には韓国の動きにやや気に障るようです。いくつかの事件も日本には早く伝わります。中国で連続殺人事件が起こっても報道されませんが、韓国の殺人事件は日本でもそのまま報道されます。良い情報、悪い情報をそれだけ熱心に受け入れるのです。

これが気に入らないと訴える女性もいます。彼女は私に次のように言いました。「日本芸能界、テレビ放送局が韓国や在日コリアンに引き続き侵食されている。このまま行ったら日本文化がなくなってしまうだろう。K-POPが流行したのは韓国と在日コリアンの陰謀だ」領土問題や北朝鮮の拉致事件を契機に愛国心に目覚めて、在特会に参加する人もいます。そのうちの一人は「政府は戦争するという気概がない。そこで我々が戦うしかない。これは抗議行動ではなく、市民戦争だ」と言いました。共通点は、みな「自分達こそ被害者」と考えているという点でした。差別する側は自分達ではなく、自分達こそ在日コリアンから差別されているという意識でした。


▲安田浩一

ある在特会メンバーは私にこう告白しました。「日本という国も、そこに暮らす日本人も、韓国や在日コリアンに多くのものを奪われてしまった。福祉を奪われ、歴史を奪われ、領土を奪われ、テレビのチャンネルを奪われた。それなのに政治家やマスコミは韓国や在日コリアン側しかいない」と。今自分が属しているのは当然そうであるべき日本本来のものではないという考えに至るや、この世の全ての不条理を「敵」の責任に転嫁するようになったという事です。

彼らの立場では雇用不安も、経済的困難も、福祉の後退も、韓流ドラマとK-POPの隆盛も全て「敵」の陰謀だという事です。「在日コリアンが日本を支配している」という荒唐無稽な主張までもこの「奪われた人達」にはそれらしく聞こえるという事です。支離滅裂ですが明快です。どこか分かり易いのです。在日コリアンなど外国国籍住民を侵略者に比喩する極端的象徴がある程度説得力を持つという事です。

プレシアン:アニメーション「宇宙戦艦ヤマト」を見て以後「あの犠牲精神に私は憧れました。愛国心がなければ生きる意味もないと考えました」として極右に加担した男の逸話も興味深くありました。二つの考えが浮かんだのですが。天皇に対する絶対的な忠誠が大衆文化にも自然と染み込んでいる為にナショナリズムの効果が激化しているのか、あるいは大衆文化からして自身の根っこを探すオタク的特性が在特会にも表れていると見るべきかが気になります。

安田:大衆文化とは少し違う意味で、天皇に忠誠を誓う上位下達式文化が日本社会に全般的に根付いているのは事実です。日本の左翼運動も上位下達式でしたしある意味では軍隊と似ているでしょう。イデオロギーとは関係なくそうした自己犠牲精神は所々に埋め込まれています。

サブカルチャーに対して言うならば、アニメーションを好む者達が在特会に多いのは事実です。インターネットで自分達を宣伝する時にアニメーションを度々使いもしますから。在特会本部事務室の場所が秋葉原、アニメーションの本場とも言えるそこにあります。実際に在特会会員だけでなく、会長の桜井誠もアニメファンですよ。

私はアニメを好むのが悪いとは考えません。ただ個人的推測ですが、現実社会から逃げる為にアニメを選択する人間が多いのは事実です。在特会やはり現実社会と十分に対面する事が出来ずにおり、実在する在日コリアンと向かい合おうとせずにただ罵声を浴びせるだけでしょう。ある意味では現実に適応出来ないというのが特徴だと言えます。ゲームの中で戦うのと同様に在日朝鮮人と戦うのかもしれず、アニメと同様に現実社会から逃げているのかもしれません。

最近私の周辺でも、在特会会員達の中にはなぜあれほどアニメを好む人間が多いのか研究する動きが始まりました。まだ答は出ていません。アニメは日本の誇りという自負心が、在特会がアニメに固執する理由のうちの一つではないかとも思えます。ですがそうだとしても、それもまた現実社会を知らずにいる証拠です。ジャパニメーション制作現場は日本から撤収して久しいのですから。ジャパニメーションを作っているのは大部分が中国人です。在特会はそうした事実を知らず知ろうともしないでしょう。これは中国服を着て中国人を罵るのと同様です。アニメーションと在特会の関連性は私も重要だと思うので、これからももう少し考えてみたいです。

インターネットはそうした憤怒の熱気を沸き立たせる最適な道具でもあります。常識を一蹴するような「タブー破り」の快感もある事でしょう。経済生活の不安さ、政治体制に対する不安さによって何かを「奪われた」と考える人達には、しっかり守ってくれたと確信していた既存の価値観や常識が単純な権威に過ぎないものとみなされたのです。

在特会広報担当者は「我々の運動は階級闘争だ」と私に断言しました。「左翼であれ労働組合であれ、あれほどいい暮らしをしている人間達はいません。そんな人間達が在日コリアンのような外国人を庇護しています。差別を受けているのは我々なのです」これぞまさしくネット右翼と呼ばれる人間達に共通的な被害意識です。在日コリアンに「ゴキブリ」「死ね」と叫ぶのは彼らの論理を借りて言うと、強者に対する抵抗運動なのです。

社会に不信感が積もりながら俗説や陰謀論に走り易いメンタリティーが造成されているようです。それが現実とは違う想像の敵を作り出して、攻撃しても構わないという気分に青信号を送ります。もどかしい対立構造です。結局在特会は自分達の戦いに酔っているだけかもしれません。「多くのものを奪っていく巨大な敵と戦っている自分」に高揚感を与えている部分もあります。そして過激であるほど世の中に強く自分をアピール出来て浸透出来ると信じています。


▲在特会が作成した「朝鮮進駐軍」に関するビラ。これには出典も根拠もない。

在特会は極端な例ですが、多くの平凡な日本人達が在特会的な思考を持っている事に私はより多くの危機感を感じます。今の日本社会には強い国家を要求しながら、強い態度を取れば不満や不安で満ちた日常をリセット出来るだろうという根拠なき期待があるようです。平和憲法を取り巻く論議を見てもそのように感じます。安倍政権の誕生にも同じ文脈が隠されているのではないでしょうか? そこで私はこの本で「在特会は憎悪の地下水脈と連結している」と書きました。在特会は日本社会の恥部です。ですがどこかで大衆の気分と連結しています。

ネット右翼を含めて多くの者がナショナリズムに対して大きな期待をかけるようになった点は明らかです。日本には韓国ほどのナショナリズムはありませんでした。強要されなければ誰も日章旗を掲げたり君が代を歌おうとしませんでしたから。事実大部分の日本人達は日本という国の形態に対して無関心だったと言っても過言ではありません。私はアジアで最もナショナリズムの希薄な国が日本だったと思いますから。ですが長い経済不況を体験して、「一生懸命働いて金を稼げば世界ナンバー2になれる」という既存の考えが揺らぎました。世界の人達の関心は日本から中国に移りつつあります。日本人は自信を失っています。自分自身も不安定で国家が不安定な時は何に依存出来るか? そこで重要になるのは右翼という文脈よりも「強い国」という意識です。さらに言ってナショナリズムの隆盛です。こうしたナショナリズムは人種主義と結合するという側面で危険です。

日本人達はナショナリズムをどのように導いて相手する事が出来るのかを悩まねばならない課題を抱く事になりました。日本で「愛国者」が増えたのではないと思います。在特会も愛国者というよりは、国家から愛されたいと考える者達でしょう。彼らの主張は日本に自分達を捨てないでくれという主張でもあります。

韓国のみなさんに必ず知っていただきたいと願う点があります。日本が左傾化し続けていると主張する在特会とは違い、日本の右傾化を心配する方々もこの場に多い事でしょう。ですが私の考えでは、今の雰囲気は皆さんの心配する本当の右傾化なのかは確信出来ません。日本で極右を主張する政治家が勝利した事は一度もありません。極右派達は従軍慰安婦問題が含まれない教科書を作りましたが、現在この教科書を採択する学校は全体の1%にもなりません。みなさんから見て日本社会が非常に右側に傾いているように見えるかもしれませんが、極右達の主張を受け入れる環境では決してないという点を申し上げたいと思います。

橋下徹大阪市長が日本人を代表するとお思いになるなるかもしれませんが、橋下の従軍慰安婦発言以降彼の支持率は急激に落ちました。女性からの信用を失ったのです。保守的な「産経新聞」から進歩的な「朝日新聞」までみな彼を批判しました。駅で売っているタブロイド新聞でさえ「橋下、辞めろ!」という題名を付けました。安倍首相も今は韓国や中国と良い関係を維持しようと発言しました。これもまた日本社会の雰囲気だという事です。

第2に在特会と真面目に戦う日本人達もたくさんいます。最近になって在特会がデモをすると、その両側から多くの抗議集団が姿を現します。抗議に参加する人の数が在特会デモ隊よりも多いです。みなそれぞれの考えが込められたプラカードを掲げて在特会に抵抗しています。「レイシストは失せろ」「レイシストは日本の恥部だ」「人種差別をやめろ」「在特会を許さない」「韓国人・在日コリアンと仲良くしようぜ」そのようなプラカードを持った人が数百人も集まるのです。

この人達もインターネットを見て集まった人達です圧倒的な多数の人達が、ただ平凡な無名の市民達であり、どんな運動組織にも所属していません。みなそれぞれ在特会に対する憤怒を感じて、自分の意思で活動に参加しているのです。在特会を街から追い出そうという署名活動も行なわれています。最近では国会でも問題になり、私が非常に嫌っていて恐らくみなさんも好きでない(笑)安倍首相でさえ「在特会などのデモは大変遺憾だ」と答弁しない訳にはいきませんでした。

日本社会の問題である以上、日本人が主体となって自身の恥部である在特会と戦わねばなりません。そして今必死に戦っています。こうした動きがあるという事実を韓国のみなさんが理解していただければ良いと思います。

プレシアン:在日コリアン達がそうした抗議集会に最も先陣を切らねばならないようなのに、そうでない理由はやはり目立ちたくない為でしょうか。

安田:そうです。在日コリアン達は目立ちたがりません。在特会が登場する前にも、ましてや第2次世界大戦が終わる以前から在日コリアンは偏見の目で見られて攻撃の対象であった為に、日本社会で注目を受けたがりません。在日コリアンの女性にしてジャーナリストである私の友人は、在特会の集会を見て非常に悲しみました。彼女は抗議の声を挙げられないと言って泣きました。自分が抗議に乗り出せば必ず攻撃されるだろうし、これ以上苦痛を受けたくないと言いました。

在特会反対集会に出た日本人達はそんな事実をよく知っています。そこで絶対に被害者達を前面に押し立てません。例えば学校でいじめ事件が発生した時、被害者に出て戦えと言うのは残酷です。いじめられた人間でなくいじめの現場を目撃した人間が乗り出すべきという事です。

韓国の日刊ベストがまだオンラインでのみ活動しているものと知っています。在特会も初期にはそうでした。もちろん日刊ベストも醜悪な主張、差別主義的な主張を多く発言するでしょう。その話をすると口が汚れるので、ただ「特殊な一部のバカ達」と言うかもしれません。私自身も、日本の進歩勢力達もインターネットで「朝鮮人は死ね」と叫ぶ人間をそのように書いていました。いずれにせよ頭の悪いガキ達がインターネットで遊んでいるだけだと思ったのです。

今多くの者達がその点に対して非常に反省しています。インターネットの極右達を過小評価していたのです。事実「朝鮮人は死ね」という言葉が、一部日本人達の「本音」だったという事です。「韓国は嫌いだ!」と大声で叫べなかった者達の代わりになって彼らが声を高めたのです。決して少数の頭の悪い叫びではなく、日本人の本音を映し出す鏡のようなものでした。日本人自体が消えないように、インターネット上のそうした気持ち悪い話も決して消えません。

国家間の政治的対立は存在し得ると思います。時には激烈な論争を必要です。ですが私は人種差別だけは絶対に許す事が出来ません。今在特会がしているのは個人的にも犯罪だと思います。人間の尊厳を毀損して人間の生存権すら奪おうとするからです。これを決して許す事は出来ません。これを許容している社会も許す事が出来ません。その為に多くの市民達と共にこれからも在特会に対して決然とした態度で向かい合おうと思います。同時に在特会を作り出した日本社会の不寛容も十分に意識しながらその原因を探そうと思います。それは記者としての責任でもあります。

キムチはみんなノロウィルスに感染している、半島には怪物ばかりが住んでいるなどの極右達の洗脳を解く為には実在する韓国人、実在する在日コリアンと会う以外にないと思います。日本人の中に悪い人間も良い人間も混ざっているように、韓国人も同様だと言いたいです。実在する人間がいるという事実、実際に存在するという人間同士生きていかねばならないという事実を話してやりたいのです。「ネットと愛国」は私と在特会間の戦いの記録であると同時に交流の記録でもあります。そうした戦いの記録に少しでも関心を持ったなら、私の本を読んでいただければと思います。長い時間ありがとうございました。

プレシアン:私もまた現在の韓国で日刊ベストがあまりに多くの紙面に登場する事について、事実複雑な心情です。インターネットコミュニティ中の一つに過ぎないこの集まりの極右性をあまり仰々しく報道する事でむしろ彼らの存在が実際よりももっと大きくなるのではないかと考えもしますが。

安田:難しい問題ではありますが、無視するよりは批判するのが良いと見ます。マスコミは日刊ベストのそうした主張を拒否するというメッセージを繰り返し伝達する事で、日刊ベストを防ぐ事が出来ると思います。日刊ベスト会員達の考え自体を変える事は出来ませんが、そうした動きを通じて日刊ベストの人達を批判的に眺める視線、絶対に受け入れられないというメッセージが形成され得る事でしょう。日刊ベストは韓国社会で少数派であり、窮地に追いやられた存在という事実をマスコミの力で確実に見せ付けねばなりません。

プレシアン:橋下徹市長の慰安婦発言に対して有名評論家の東浩紀も同調するような発言をして大きな衝撃を受けました。政治家や知識人が必ずしも政治的に正しいと考えませんが、歴史に対する知識面において少なくとも在特会よりはもう少しましな位置にいるのではありませんでしたか。在特会は一部インターネットの「負け犬」だと貶めるのではなく、このような偏見に満ちた認識が社会上層部にも広がっているのだというのを見せてくれる証拠ではないかという気がしました。

安田:私が少し前に東浩紀と対談しました。従軍慰安婦問題について徹底して対立しましたよ(笑)。日本の知識人よりも…うーん、日本社会が問題だと思います。知識があろうとなかろうとあまり関係がありません。その人が歴史をどのように見るかに掛かっています。いかに知識が多くて頭が良くとも、女性に対する差別や歴史を見る視点は関係がありません。

従軍慰安婦に対しては日本社会で合意が出来ていませんが、21世紀以前まではそれでも日本の恥部という認識が共有されていました。その為に1993年当時内閣官房長官を務めていた河野洋平が慰安婦に対して謝罪した「河野談話」であるとか、1995年当時村山富一総理が太平洋戦争当時の日本の植民地支配に対して公式的に謝罪した「村山談話」が何の反対もなく国会で通過する事が出来たでしょう。

そうして一部保守派から従軍慰安婦は嘘だという主張が出てきます。戦争が終わって60年が過ぎたのに日本はいつまで韓国や中国に謝罪せねばならないのかという主張が爆発してしまったのです。彼らは従軍慰安婦問題が自分の父や祖父を侮辱するようで苦痛だと感じるのです。誰も批判されるのは辛くて謝罪するのも嫌います。そこで従軍慰安婦はなかった、あるいは従軍慰安婦の何が悪いのかという話が出たのです。日本には従軍慰安婦に強制性があったのかどうかについての論争ばかりが存在します。もちろんそれも重要な問題ですが、植民地主権の意味であるとか女性の人権の意味についても考えねばならないと見ます。

私は橋下徹の意見に同意しません。万に一つ橋下の言うように、戦場の兵士達の為に女性が必要であったと仮定してみても、なぜその女性達に感謝しないのでしょうか? 女性達は自分の体で兵士達を慰めてくれたのに、彼女達をして売春婦だと言うのは許せない事です。橋下の論理通りならば、あの女性達に本心から感謝せねばならないでしょう。

結論的に知識人であれ大衆であれ、女性に対してそして当時植民地の朝鮮人に対して侮って蔑視する視点が同様に存在します。歴史に対して不誠実な態度にして、同時に人種差別です。その為に二重に許せないのです。そうした視点がある限り、慰安婦に対する十分な検証を出来るはずがないと見ます。


▲日本クーデターを夢見る極右組織「よーめん親衛隊」の訓練光景

※以下、原文記事では「ネットと愛国」の本文からの引用が続きますが、ここでは割愛しました。(訳者注)

訳 ZED

韓国語原文記事はこちら。
http://www.pressian.com/books/article.asp?article_num=50130614155621&Section=01


長くなったので、訳者解説は次の記事にて


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